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ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionの購入レビュー

更新日:
ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionの写真
CPU Core Ultra 7 258V
メモリ 32GB
ストレージ 1TB SSD
画面サイズ 14.0型
画面種類 2.8K 有機EL
質量 約986g
バッテリー 57Wh
価格[税込] 28万円台~
1kgを切った大人気モバイルノート

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionは、品質が優れたモバイルノートPCです。

最も嬉しかったのは、重さが1kgを切った点で、さらに持ち運びやすくなりました。

また、インテル Core Ultra シリーズ2を搭載することで、CPU、GPU、NPU性能がアップ。加えて、省電力CPUによりバッテリー駆動時間も長くなっています。

天板にはカーボンを採用することで堅牢性にも優れ、高級感もあります。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core Ultra 7 258V、32GBメモリ、1TB SSD

 

セール情報

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目次

お忙しい方は、「ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionの特徴」のみお読みください。

 

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionの特徴

ついに1kgを切ったX1 Carbon

ThinkPad X1 Carbonが、ついに1kgを切りました。

筆者は、個人のモバイル用のノートPCとして、ThinkPad X1 Carbonを日頃使っていますが、それと比べると体感でも違いが分かるくらい軽くなっています。日々持ち歩く方には大きなメリットでしょう。

兄弟機種のThinkPad X1 Nanoは1kgを切っており、筆者も軽さに惹かれ、一時期使ったことがありますが、13型の画面だと小さく感じて、結局14型のX1 Carbonにした経緯があります。14型の画面で、1kgを切るというのは、非常に魅力的です。

パソコンを持っている写真
1kgを切る軽さ

 

インテル Core Ultra シリーズ2搭載

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionは、最新のインテル Core Ultra シリーズ2を搭載しています。シングルコア性能が高く、内蔵GPU性能も高く、NPU性能もCopilot+ PCの要件を超える47 TOPSとなっています。今はまだNPUを使用するソフトは少ないですが、今後、ソフト側がAI処理をするときにもう少しNPUを利用するようになれば、便利になるかもしれません。

Core Ultraシリーズ2のロゴマーク
最新のインテル Core Ultra シリーズ2を搭載

 

また、やや負荷をかけても消費電力が低いCPUを搭載しているため、バッテリー駆動時間も長いです。同じCore Ultra 7 258Vを搭載したノートPCと比べると同等程度ですが、シリーズ1のCore Ultraを搭載したノートPCより長くなっています。

代表的なモバイルノートとのバッテリー駆動時間の比較
Summit 13 AI+ Evo A2VM
Core Ultra 7 258V
70Whバッテリー
12時間37分
ASUS Zenbook S 14
Core Ultra 7 258V
72Whバッテリー
9時間42分
Yoga Slim 7i Aura Edition
Core Ultra 7 258V
70Whバッテリー
9時間38分
ThinkPad X1C Gen13 Aura
Core Ultra 7 258V
57Whバッテリー
9時間18分
富士通 LIFEBOOK WU2/J3
Core Ultra 5 125U
64Whバッテリー
8時間01分
dynabook RZ/HX
Core Ultra 7 155H
65Whバッテリー
7時間40分
ThinkPad X1 Carbon Gen 12
Core Ultra 5 125U
57Whバッテリー
7時間37分
ASUS Zenbook 14 OLED
Core Ultra 7 155H
75Whバッテリー
6時間14分
HP Pavilion Aero 13-bg
Ryzen 7 8840U
43.3Whバッテリー
3時間32分
※ Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

PCIe Gen 5のSSDを搭載

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionは、PCIe Gen 5の高速SSDを搭載しているのも特徴です。CrystalDiskMarkの結果は非常に速いですし、動画や画像編集後の書き出しなどもやや速いです。

SSDの温度は、アイドル時なら約30℃、ゲーム時で約40℃、動画書き出し時で約45℃くらいでした。何カ月、何年と使った場合はどうなるか分かりませんが、今回試した限りでは特に問題ない温度だと思います。

PCIe Gen 5 SSDの写真
PCIe Gen 5のSSDを搭載
SSDの速度
SSDの速度

 

2.8Kの有機ELディスプレイ

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionは、2.8Kの有機ELディスプレイを搭載しており、画像や映像が非常に色鮮やかです。反射が抑えられているので、仕事にも使いやすいです。

ただ、気にならない方も多いと思いますが、若干ギラつきを感じます。また、フリッカーもあります。画面を長時間見ると眼が疲れやすい方は、体に合わないケースがあるかもしれません。

ディスプレイの写真
2.8Kの有機ディスプレイを搭載

 

トラックポイントで操作しやすい

本製品は、ThinkPadの特徴とも言えるトラックポイントを搭載しています。手をホームポジションに置いたままマウスカーソルを操作することができるので便利です。

キーボードも比較的打ちやすいので、外出先で作業がしやすいノートPCです。

トラックポイントの写真
定番のトラックポイント

 

やや残念な点

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionのデメリットですが、WWAN対応のモデルがありません。ThinkPad X1 Carbonシリーズは、代々、LTE/5Gを選択することができたので残念です。

また、SDカードスロットもありません。価格も高めです。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
処理性能が高く、高解像度ディスプレイを搭載し、Web閲覧やOffice作業は快適です。
動画鑑賞 ディスプレイが色鮮やかで、スピーカー音も良く、動画も視聴しやすいです。
RAW現像
画像編集
100% DCI-P3のディスプレイに、性能の高いプロセッサー、高速SSDを搭載し、画像編集用途なども比較的快適です。ただ、ソフト側がCore Ultra シリーズ2の内蔵GPUを使わないケースもありました。
動画編集 CPUの内蔵GPU性能が高く、ディスプレイの色域も広く、SSDも高速で、動画編集も比較的快適です。
ゲーム △~○ 原神クラスの軽いゲームなら問題なくできます。FF14クラスの中程度の重さのゲームは、グラフィック設定を下げることでプレイ可能です。モンハンワイルズクラスの重いゲームは無理です。

 

ディスプレイのチェック

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionのディスプレイは、映像や画像は綺麗に表示することができます。ただし、前述した通り、ギラつきがややあるのと、フリッカーがあります。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測では下表のようになりました。Adobe RGBもほぼ100%カバーする広い色域です。最大輝度は、当サイトの計測では390cd/m2とやや高めでした。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 100%
Adobe RGBカバー率 98%
ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionの色域
ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、ほぼ補正されていません。自然な発色であることが分かります。

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionのガンマ補正曲線
ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionの視野角
視野角(斜めから見たときの見やすさ)

反射防止のディスプレイなので、光沢よりも映り込みが抑えられております。ただ、その影響もあり、ギラつきがややあります。

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionの映り込み
画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)もあります。PCを長時間使うと、眼が疲れるかもしれません。

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionのフリッカーの有無
PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionのキーボードは、比較的打ちやすいです。

十分なキーピッチがあり、キートップが湾曲しているので指のフィット感がよく、誤って隣のキーを押してしまうことが少ないです。また、小さいことが多い「半角/全角」や「Backspace」キーが標準的な大きさなのもいいです。ただし、「@」などの一部のキーは小さいです。

なお、キーストロークは、約1.5mmです。

トラックポイントが付いているのも、従来からのThinkPadユーザーには嬉しいポイントです。
ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionのキーボード写真
キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionのキーボード拡大写真
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionのキーボードバックライトの写真
キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionのパフォーマンスのチェックです。

 

CPU

CPUには、Core Ultra 7 258Vを搭載しており、CINEBENCHのスコアは以下の通りです。

マルチコア性能はそれほど高くありませんが、シングルコア性能は高いです。

CINEBENCH 2024
CINEBENCH 2024のスコア
Core Ultra 7 258V
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Core i9-13900HX 1512
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 370 1226
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1104
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Ryzen AI 9 HX 370 882
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core Ultra 5 125H 669
Ryzen 7 8840U 618
Snapdragon X Plus X1P-42-100 605
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Core Ultra 7 258V 603
519 [最適なパフォーマンス]
470 [バランス]
Ryzen 5 8540U 500
Ryzen 5 7530U 477
Core i5-1335U 435
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 258V 122 [バランス]
121 [最適なパフォーマンス]
121
Core i9-13900HX 119
Ryzen AI 9 HX 370 110
Core 5 120U 110
Core i5-1335U 109
Snapdragon X Plus X1P-42-100 108
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Ryzen 9 8945HS 106
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Ryzen 7 8845HS 101
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 5 8540U 100
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 5 125U 94
Ryzen 5 7530U 84
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
CINEBENCH R23のスコア画像
Core Ultra 7 258V
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-14900HX 29314
Ryzen AI 9 HX 370 22572
Ryzen 7 7840HS 16954
Ryzen 7 8845HS 16387
Core Ultra 7 155H 14073
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 8840HS 13668
Ryzen 7 8840U 12575
Core Ultra 5 125H 12239
Ryzen 7 7735U 10122
Ryzen 5 8540U 9378
Core 5 120U 9317
Core Ultra 7 258V 9896
9676 [最適なパフォーマンス]
6832 [バランス]
Ryzen 5 7535U 8757
Core Ultra 7 155U 8578
Core Ultra 5 125U 8461
Ryzen 5 7530U 8293
Core i5-1335U 8249
Core i5-1334U 5897
Ryzen 3 7330U 5141
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 2196
Ryzen AI 9 HX 370 2043
Ryzen 9 7945HX 1951
Core Ultra 7 258V 1915 [バランス]
1902 [最適なパフォーマンス]
1779
Core 5 120U 1879
Core Ultra 7 155H 1810
Core i7-13620H 1806
Core Ultra 7 258V 1779
Ryzen 7 7840HS 1764
Ryzen 7 8840U 1763
Core i5-1335U 1723
Core Ultra 5 125H 1712
Ryzen 5 8540U 1701
Ryzen 7 8840HS 1686
Ryzen 7 8845HS 1682
Core i5-1334U 1655
Core Ultra 7 155U 1634
Core Ultra 5 125U 1597
Ryzen 7 7735HS 1538
Ryzen 7 7735U 1476
Ryzen 5 7535U 1471
Ryzen 5 7535HS 1463
Ryzen 5 7530U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 3 7330U 1358
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはCPUに統合されており高速です。

 

グラフィックス

グラフィックス性能も、CPU内蔵のものとしては非常に高いです。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
3DMark Night Raidのスコア画像
Intel Arc 140V(Core Ultra 7 258V)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce RTX 3050 52196
GeForce RTX 2050 48410
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
46269 [最適なパフォーマンス]
35171 [バランス]
44627
GeForce GTX 1650 45149
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
35888
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
35847
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
35397
Core Ultra 5 125H
Intel Arc
35271
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
35241
Ryzen 5 8640U
Radeon 760M
29095
Snapdragon X Elite X1E-78-100 28779
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
28714
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
21897
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
21525
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
20053
Core 5 120U
Intel Graphics
18333
Core i5-1340P
Intel Iris Xe
17774
Ryzen 7 7730U
Radeon Graphics
17524
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
16835
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
14903
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

NPU

NPU性能は最大 47 TOPSと高いです。ただし、GeForce RTX 4050 Laptopのような独立GPUと比較すると、AI TOPSは低いです。

AI TOPS
~ NPU性能の評価 ~
GeForce RTX 4050 Laptop 194 TOPS
Ryzen AI 9 HX 375 55 TOPS
Ryzen AI 9 HX 370 50 TOPS
Ryzen AI 9 365 50 TOPS
Core Ultra 7 258V 47 TOPS
Snapdragon X Elite X1E-78-100 45 TOPS
Snapdragon X Plus X1P-42-100 45 TOPS
Apple M3 18 TOPS
Core Ultra 7 155H 11 TOPS
 :レビュー機のTOPS

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
CrystalDiskMarkの画像
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen5 SSD 13574
PCIe Gen4 SSD 7300
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

SDカードスロットはありません。

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Lightroomのイメージ画像

Lightroomの書き出しは、独立グラフィックスを搭載していないPCとしては速いです。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 ※1
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 ※1
Core i9-13900H
57秒
Ryzen AI 9 HX 370 57秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 ※1
Core Ultra 7 258V 63秒
73秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 ※1
Apple M3 69秒
Core Ultra 7 155H 72秒
Core Ultra 5 125H 75秒
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840HS 81秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Core i7-1360P 88秒
Ryzen 5 8540U 102秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core 5 120U 106秒
Ryzen 7 7730U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
※1 書き出しにGPUを使用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間
Photoshopのイメージ画像
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2))

「スーパーズーム」は、本来GPUも使って処理しますが、Core Ultra シリーズ2にはまだ対応していないのか、内蔵GPUが使われず遅かったです。

Apple M3 49秒
Ryzen 7 8845HS
RTX 4060(115W)
55秒
Core i7-13620H
RTX 4060 (140W)
56秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (140W)
57秒
Core i7-13620H
RTX 3050(95W)
58秒
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
1分00秒
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
1分18秒
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
1分19秒
Ryzen 5 7535HS
Radeon 660M
2分06秒
Snapdragon X Elite X1E-78-100 2分21秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2分41秒
Core Ultra 5 125H
Intel Arc
3分02秒
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
4分04秒
4分20秒
Core 5 120U
Intel Graphics
4分10秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
5分34秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除)

「JPEGのノイズを削除」の処理はまずまずの速さです。

Apple M3 1分05秒
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1分40秒
Core Ultra 7 155H 1分41秒
Core i7-13620H 1分48秒
Core i5-13450HX 2分06秒
Core Ultra 5 125H 2分08秒
Ryzen AI 9 HX 370 2分17秒
Core Ultra 7 258V 2分25秒
2分43秒
Core i5-13500H 2分35秒
Ryzen 7 8845HS 2分45秒
Core 5 120U 2分47秒
Ryzen 5 7535HS 3分25秒
Ryzen 7 8845HS 3分27秒
Core Ultra 5 125U 4分31秒
Ryzen 7 8840U 4分44秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Proによる書き出し時間
Premiere Proのイメージ画像
FHD動画の書き出し

約10分のFHD動画の書き出しは2分程度で終わるので速いです。FHDの解像度なら、凝った編集をしなければ十分できると思います。

Core i7-13620H
GeForce RTX 3050
1分48秒
Apple M3 1分48秒
Core i7-12650H
GeForce MX550
2分01秒
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
2分07秒
2分28秒
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
2分19秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2分29秒
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
2分34秒
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
2分49秒
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
2分58秒
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
3分01秒
Core 5 120U
Intel Graphics
3分02秒
Core i5-1340P
Intel Iris Xe
3分03秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
3分15秒
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
3分17秒
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
3分51秒
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
4分31秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
4K動画の書き出し

約10分の4K動画の書き出しは、7分くらいかかり、やや遅いです。4K動画の編集をするなら、独立GPUを搭載した機種のほうがおすすめです。

Core i9-14900HX
RTX 4090 (175W)
2分53秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
3分01秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分08秒
Core i9-14900HX
RTX 4060 (140W)
3分29秒
Ryzen 9 8945HS
RTX 4070 (90W)
3分42秒
Core i7-14700HX
RTX 4070 (140W)
3分55秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Core i5-13450HX
RTX 3050 (95W)
5分19秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
7分04秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
9分15秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートは、Thunderbolt4に対応しており、多くの機器を使うことができます。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
100W Anker PowerPort III
65W Lenovo GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
(4Kモニター)
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KモニターへHDMIで接続したときの詳細です。4K/60Hz/RGBで出力可能でした。

4KモニターにHDMIで繋いだ時の情報の画像
4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionの質量のチェックです。

メーカーサイトには「約986g」とあり比較的軽いです。当サイトの計測値は下表の通りで、仕様値とほぼ同じです。

付属のACアダプターは普通の重さです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 975g
ACアダプター+電源ケーブル 249g

 

バッテリー駆動時間のチェック

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は57Whで、やや多めです。

バッテリー容量の画像
バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。Lunar Lakeのプロセッサーを搭載していることで、長いバッテリー駆動時間です。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA3.0(アイドル時) 約14.5時間
(2) JEITA3.0(動画再生時) 約11.6時間
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 9時間18分
(1)、(2) メーカー公表値
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

WebカメラはFHD画質で、映りも綺麗です。プライバシーシャッターおよびIRカメラも付いています。

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura EditionのWebカメラで撮影した画像
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影
ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura EditionのWebカメラの写真
Webカメラ

 

スピーカー

スピーカーは、下図の赤い丸辺りに搭載されています。音質は比較的良く、ノートPC基準で10点満点で7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionのスピーカー写真
スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

CPU電力は、「バランス」モードの場合は、初動を除いて17Wで2分くらい動いた後、14Wあたりまで下がっています。プロセッサーのベースパワーが17Wなので、やや低めです。一方、「最適なパフォーマンス」モードにすると、20W以上の高いCPU電力で動きます。

CPU温度は、「バランス」モードの場合は、初動を除くと、60℃台の低い数値で推移しています。「最適なパフォーマンス」モードの場合は、75℃~90℃で推移しており、問題ない範囲の温度です。

CPU電力
CPU電力およびCPU温度のグラフ(適応パワー・モード時)
CPU温度
CPU電力およびCPU温度のグラフ(パフォーマンス時)

 

静音性のチェック

動作音は比較的静かです。動作音が気になって集中できないということはないでしょう。

騒音値
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
約20dB 約20dB 約28dB 約37dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安
騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。

負荷をかけても、そこまで高い温度にはなりません。不快感なく作業ができるでしょう。ただし、高い温度ではないと言っても、負荷が高いと40℃前後までは上がるので、膝置きで使用する場合は、低温火傷に気を付けましょう。

PC本体の表面温度
ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionのサーモグラフィーで撮影した表面温度の写真
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

インテル Core Ultraシリーズ2を搭載しているだけあり、低めの消費電力です。

消費電力
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
5W 8W 12W 23W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionの外観のチェックです。

天板はカーボン、底面はマグネシウムを採用しており、高級感のある見た目です。

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionの正面写真

 

天板には、「ThinkPad X1」のロゴがあります。

上部の少し出っ張った部分は、Webカメラやマイクを搭載した「コミュニケーションバー」となっています。

天板写真コミュニケーションバー

 

高さは14.37mmと薄いです。

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionの薄さの写真 ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionの薄さの写真その2

 

側面のポート類はご覧の通りです。

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionの側面の写真 ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionの側面の写真その2

 

ヒンジは約180度開きます。

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionのヒンジを最大まで開いたときの写真

 

底面はシンプルなデザインです。

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionの底面写真

 

内部はご覧のようになっています。冷却ファンは2つです。

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionの内部の写真

 

SSDは換装できそうです。

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionのメモリの写真

 

ACアダプターは65Wです。

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura EditionのACアダプターとACケーブルの写真

 

まとめ

以上が、ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionのレビューでした。

重さが1kgを切った点が大きな特徴です。筆者は、個人的にX1 Carbonの旧モデルを使っていますが、実際に持ってみると、今回の新しいX1 Carbonのほうが、体感で分かるくらい軽くなっています。

インテル Core Ultraシリーズ 2を搭載することで、CPU、GPU、NPU性能が上がり、PCIe Gen 5のSSDを搭載することでストレージ性能も高くなっています。

省電力のCore Ultraシリーズ 2のおかげで、バッテリー駆動時間も延びています。

さらに、ディスプレイには低反射の有機ELを搭載し、キーボードも打ちやすく、モバイルノートPCとして完成度が高い製品です。

ただし、LTE/5Gモジュールを選択できないのは残念です。WWAN対応モデルも追加して欲しいところです。

また、ほとんどの方は気にならないと思いますが、ややギラつきがあるのと、フリッカーがあります。眼が疲れやすい方はご注意下さい。

 

1kgを切った大人気モバイルノート

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionの小さい写真

特徴

  • 1kgを切る軽さ
  • インテル Core Ultra シリーズ2搭載
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動画レビュー

製品の概要をまとめた動画も作成しました。

 

 

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