ASUS Vivobook S 14 S5406SAの実機レビュー - Core Ultra 2搭載AI PCが15万円台

更新日:
Vivobook S 14 S5406SAの写真
CPU Core Ultra 5 226V
Core Ultra 7 258V
メモリ 16GB / 32GB
ストレージ 512GB / 1TB SSD
画面サイズ 14.0インチ
画面種類 1920x1200 OLED 光沢
質量 約1.3kg
バッテリー 75Wh
価格[税込] 15万円台
Core Ultra 2搭載AI PCが15万円台~

ASUS Vivobook S 14 S5406SAは、インテルのCore Ultra シリーズ2を搭載し、15万円台から購入することができるコスパの高いノートPCです。

この価格は、Core Ultra シリーズ2搭載機としては、現状おそらく最安です。AI PCを安く購入したい方におすすめです。

バッテリー駆動時間が、当サイトの計測では、過去一番長かったのも特徴です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。一部部材は量産品と違う可能性があります。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core Ultra 7 258V、32GBメモリ、1TB SSD

 

 

目次

お忙しい方は、「Vivobook S 14 S5406SAの特徴」のみお読みください。

 

Vivobook S 14 S5406SAの特徴

Core Ultra シリーズ2搭載で15万円台~

Vivobook S 14 S5406SAの際立っている点の一つは、コストパフォーマンスの高さです。Core Ultra 5 226V搭載モデルが159,800円、Core Ultra 7 258V搭載モデルでも199,800円で購入することができます。決して安い金額ではありませんが、現在販売中のCore Ultra シリーズ2搭載機の中では、最安クラスの価格だと思います。

Vivobook S 14 S5406SAの正面写真

 

非常に長いバッテリー駆動時間

省電力のインテル Core Ultra シリーズ2プロセッサーに加え、75Whの大容量バッテリーを搭載し、ディスプレイ解像度もFHD+(1920x1200)とそこまで高くないことから、バッテリー駆動時間が非常に長いです。

当サイトで計測したことのあるノートパソコンの中では、最も長いバッテリー駆動時間でした。

代表的なモバイルノートとのバッテリー駆動時間の比較
ASUS Vivobook S 14
Core Ultra 7 258V
14型FHD+
75Whバッテリー
13時間35分
MSI Summit 13 AI+ Evo A2VM
Core Ultra 7 258V
13.3型FHD+
70Whバッテリー
12時間37分
ASUS Zenbook S 14
Core Ultra 7 258V
14型2.8K
72Whバッテリー
9時間42分
ThinkPad X1C Gen 13 Aura
Core Ultra 7 258V
14型2.8K
57Whバッテリー
9時間68分
富士通 LIFEBOOK WU2/J3
Core Ultra 5 125U
14型FHD+
64Whバッテリー
8時間01分
dynabook RZ/HX
Core Ultra 7 155H
14型FHD+
65Whバッテリー
7時間40分
ThinkPad X1 Carbon Gen 12
Core Ultra 5 125U
14型FHD+
57Whバッテリー
7時間37分
ASUS Zenbook 14 OLED
Core Ultra 7 155H
14型2.8K
75Whバッテリー
6時間14分
HP Pavilion Aero 13-bg
Ryzen 7 8840U
13.3型FHD+
43.3Whバッテリー
3時間32分
※ Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

持ち運びがしやすいスリムボディ

Vivobook S 14 S5406SAは、薄さが13.9~15.9mmとなっており、他のノートPCと比較して薄いです。また、重さも約1.3kgであることから、持ち運び用にも使えるでしょう。

薄型のボディの写真
薄いボディ

 

有機ELディスプレイを搭載

本製品は有機ELディスプレイを搭載しているため、映像や画像が非常に綺麗です。

有機ELの写真
有機ELディスプレイを搭載

 

ただし、サブピクセルがペンタイル配列であることから、普通の液晶と比べると、文字の線の中に赤や青のピクセルが目立ち、やや見にくいです。

2.8Kなどの高い解像度で、文字のスケーリングを大きくすると目立ちませんが、FHD+(1920x1200)くらいの解像度だと、筆者はやや気になります。

ただ、全然気にならない方も多いとは思います。ディスプレイにこだわりがない方は、特に問題ないと思います。

OLED
本製品のOLEDディスプレイ
液晶
一般的な液晶ディスプレイ

 

その他の特徴

Vivobook S 14 S5406SAは、Wi-Fi 7に対応しているのもメリットです。生体認証については、顔認証には対応していますが、指紋認証には対応していません。また、ボディは指紋がやや目立ちやすいです。

 

各用途の快適度

Vivobook S 14 S5406SAの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
処理性能は問題ありませんが、ディスプレイが光沢で、フリッカーがあり、ペンタイル配列なので、人によっては文章などが見にくく感じるかもしれません。
動画鑑賞 ディスプレイが色鮮やかで、スピーカー音も悪くないので、YouTubeやAmazonプライムなどの動画鑑賞が快適です。
RAW現像
画像編集
ディスプレイの色域が広いので、画像編集などにも使えるでしょう。
動画編集 内蔵GPU性能が高いので、動画編集も割とできます。ただ、4K動画の凝った編集をするのであれば、外部GPUを搭載したノートPCのほうがおすすめです。
ゲーム △~○ 軽めのゲームであればできますが、中程度の重さのゲームは難しいです。また、高リフレッシュレートにも対応していません。

 

ディスプレイのチェック

前述しましたが、ディスプレイは色鮮やかで映像などは綺麗ですが、ペンタイル配列なので人によっては文字が見にくいです。詳細は以下のタブをクリックしてご覧下さい。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は以下の通りで広いです。Adobe RGBカバー率が97%もあります。最大輝度は、当サイトの計測では370cd/m2とやや高めでした。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 100%
Adobe RGBカバー率 97%
ASUS Vivobook S 14の色域
ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、やや曲がっていますが、どの色も揃っており、比較的自然な発色であることが分かります。

ASUS Vivobook S 14のガンマ補正曲線
ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

ASUS Vivobook S 14の視野角
視野角(斜めから見たときの見やすさ)

光沢ディスプレイなので、映り込みがあります。ギラつきは感じません。

ASUS Vivobook S 14の映り込み
画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)があります。体質によってはちらつきに気づいたり、眼が疲れやすかったりするかもしれません。

ASUS Vivobook S 14のフリッカーの有無
PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

ASUS Vivobook S 14のキーボードは、普通の打ちやすさです。

実測で、キーピッチは横:19mm、縦:18.5mmと十分な間隔です。キーストロークは約1.4mmで浅めです。キートップもややくぼんでいます。使用頻度の高い「半角/全角」キーが小さいのと、「Backspace」キーがやや小さい点が残念です。

ASUS Vivobook S 14のキーボード写真
キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
ASUS Vivobook S 14のキーボード拡大写真
キーの拡大図

 

キーボードには、RGBイルミネートキーボードを搭載しています。シングルゾーンではありますが、気分や用途に合わせてイルミネートのカラーを変えることができます。

ASUS Vivobook S 14のキーボードバックライトの写真
キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

ASUS Vivobook S 14のパフォーマンスのチェックです。

ここでは、デフォルトの「スタンダード」と、最もパフォーマンスが出る「フルスピードモード」で、ベンチマークソフトを実行します。

モードの切り替え画像
モード

 

CPU

CPUは、Core Ultra 5 226VまたはCore Ultra 7 258Vを搭載可能で、今回は後者です。CPUの指標となるCINEBENCHのベンチマークスコアは下の通りで、マルチコアのスコアはそれほど高くありませんが、シングルコアのスコアは高いです。

また、他のノートPCで計測したときよりも、やや高めのスコアが出ています。

CINEBENCH 2024
CINEBENCH 2024のスコア
Core Ultra 7 258V
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Core i9-13900HX 1512
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 370 1226
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1104
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Ryzen AI 9 HX 370 882
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core Ultra 5 125H 669
Core Ultra 7 258V 655 [フルスピードモード]
619 [スタンダードモード]
603
Ryzen 7 8840U 618
Snapdragon X Plus X1P-42-100 605
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Ryzen 5 8540U 500
Ryzen 5 7530U 477
Core Ultra 5 226V 436
Core i5-1335U 435
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 258V 122 [スタンダードモード]
121 [フルスピードモード]
121
Core i9-13900HX 119
Core Ultra 5 226V 113
Ryzen AI 9 HX 370 110
Core 5 120U 110
Core i5-1335U 109
Snapdragon X Plus X1P-42-100 108
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Ryzen 9 8945HS 106
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Ryzen 7 8845HS 101
Ryzen 5 8540U 100
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 5 125H 97
Core Ultra 5 125U 94
Ryzen 5 7530U 84
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
CINEBENCH R23のスコア画像
Core Ultra 7 258V

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

グラフィックス

Core Ultra 7 258Vのグラフィックス性能は、CPU内蔵のものとしては非常に高いです。なお、Core Ultra 5 226Vの場合は、性能がやや落ちます。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
3DMark Night Raidのスコア画像
Intel Arc 140V(Core Ultra 7 258V)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce RTX 3050 52196
GeForce RTX 2050 48410
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
46135 [スタンダードモード]
46178 [フルスピードモード]
44627
GeForce GTX 1650 45149
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
35888
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
35847
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
35397
Core Ultra 5 125H
Intel Arc
35271
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
35241
Core Ultra 5 226V
Intel Arc 130V
31406
Ryzen 5 8640U
Radeon 760M
29095
Snapdragon X Elite X1E-78-100 28779
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
28714
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
21897
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
21525
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
20053
Core 5 120U
Intel Graphics
18333
Core i5-1340P
Intel Iris Xe
17774
Ryzen 7 7730U
Radeon Graphics
17524
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
16835
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
14903
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

NPU

Core Ultra 7 258VのNPU性能は最大 47 TOPSとなっています。現時点ではNPUを有効に使用するソフトはありませんが、そのうち出てくるかもしれません。ただ、本格的にローカルでAI処理をするなら、外部GPUを搭載したモデルのほうがおすすめです。

AI TOPS
~ NPU性能の評価 ~
GeForce RTX 4050 Laptop 194 TOPS
Ryzen AI 9 HX 375 55 TOPS
Ryzen AI 9 HX 370 50 TOPS
Ryzen AI 9 365 50 TOPS
Core Ultra 9 288V 48 TOPS
Core Ultra 7 258V 47 TOPS
Snapdragon X Elite X1E-78-100 45 TOPS
Snapdragon X Plus X1P-42-100 45 TOPS
Core Ultra 5 226V 40 TOPS
Apple M3 18 TOPS
Core Ultra 7 155H 11 TOPS
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機のTOPS

 

ストレージ

ストレージは、PCIe Gen 4 SSDを搭載しており、アクセス速度は速いです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
CrystalDiskMarkの画像
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen5 SSD 13574
PCIe Gen4 SSD 7300
6388
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載していますが、アクセス速度はそれほど速くありません。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
Vivobook S 14のSDカードスロットのCrystalDiskMarkの画像
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Lightroomのイメージ画像

Lightroomの書き出しは速いです。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 ※1
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 ※1
Core i9-13900H
57秒
Ryzen AI 9 HX 370 57秒
Core Ultra 7 258V 59秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 ※1
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 ※1
Apple M3 69秒
Core Ultra 7 155H 72秒
Core Ultra 5 125H 75秒
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840HS 81秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Core i7-1360P 88秒
Ryzen 5 8540U 102秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core 5 120U 106秒
Ryzen 7 7730U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
※1 書き出しにGPUを使用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Proによる書き出し時間
Premiere Proのイメージ画像
FHD動画の書き出し

FHD動画の書き出し速度も速かったです。

Core i7-13620H
GeForce RTX 3050
1分48秒
Apple M3 1分48秒
Core i7-12650H
GeForce MX550
2分01秒
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
2分05秒
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
2分19秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2分29秒
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
2分34秒
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
2分49秒
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
2分58秒
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
3分01秒
Core 5 120U
Intel Graphics
3分02秒
Core i5-1340P
Intel Iris Xe
3分03秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
3分15秒
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
3分17秒
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
3分51秒
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
4分31秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

本製品は、Thunderbolt4を搭載しており、様々な周辺機器を使用することができます。なお、純正品以外のPD充電器を使うと警告が表示されます。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
100W Anker PowerPort III
65W Lenovo GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
(4Kモニター)
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

HDMI経由で4Kモニターを接続してみましたが、4K/60Hz/RGB表示することができました。

4KモニターにHDMIで繋いだ時の情報の画像
4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

ASUS Vivobook S 14の質量のチェックです。

持ち運び用途で使うには、やや重いですが、持ち出せないこともありません。部屋の中を移動するだけなら十分な軽さです。

付属のACアダプターは普通の重さです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.301kg
ACアダプター+電源ケーブル 217g

 

バッテリー駆動時間のチェック

ASUS Vivobook S 14のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は75Whとなっており、大きい容量です。バッテリー駆動時間も長いです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA3.0(アイドル時) 約21.5時間
(2) JEITA3.0(動画再生時) 約13.0時間
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 13時間35分
(1)、(2) メーカー公表値
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラは207万画素(FHD)で、映りも綺麗です。IRカメラも搭載しており、顔認証にも対応しています。物理的にカメラを隠すプライバシーシャッターも搭載しています。

ASUS Vivobook S 14のWebカメラで撮影した画像
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影
ASUS Vivobook S 14のWebカメラの写真
Webカメラ

 

スピーカー

スピーカーは、1W×2です。音質はまずまずで、ノートPC基準で10点満点5~6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

ASUS Vivobook S 14のスピーカー写真
スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。なお、Core Ultra 7 258Vのプロセッサーのベースパワーは17Wです。

CPU電力は、「スタンダードモード」の場合は30W前後、「フルスピードモード」の場合は35W以上で推移しており、ベースパワーより高いCPU電力で推移しています。

CPU温度は、「スタンダードモード」の場合は70℃台、「フルスピードモード」の場合は80℃前後なので、問題ない温度です。

CPU電力
CPU電力およびCPU温度のグラフ(適応パワー・モード時)
CPU温度
CPU電力およびCPU温度のグラフ(パフォーマンス時)

 

静音性のチェック

アイドル時や低負荷時は、ほとんど動作音は聞こえません。音を気にすることなく作業ができるでしょう。高めの負荷をかけると動作音は上がりますが、他のノートPCと同等程度です。

騒音値
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
約20dB 約20dB 約26dB 約42dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安
騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。

負荷をかけていくと、キーボードの中央部分の温度がやや上がりますが、それほど高い温度ではありませんし、パームレスト部分の温度はほぼ上がらないので、快適に使用することができるでしょう。

PC本体の表面温度
ASUS Vivobook S 14のサーモグラフィーで撮影した表面温度の写真
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

インテル Core Ultraシリーズ2を搭載しているだけあり、低めの消費電力です。

消費電力
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
4W 6W 15W 27W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ASUS Vivobook S 14の外観のチェックです。

ニュートラルブラックという落ちついた色のボディです。ただ、指紋がやや目立ちやすいです。

ASUS Vivobook S 14の正面写真

 

天板には、「ASUS VIVOBOOK」のロゴがあります。

天板写真

 

ボディは非常に薄いです。

ASUS Vivobook S 14の薄さの写真 ASUS Vivobook S 14の薄さの写真その2

 

ポートの種類も充実しています。

ASUS Vivobook S 14の側面の写真 ASUS Vivobook S 14の側面の写真その2

 

ヒンジは約180度開きます。

ASUS Vivobook S 14のヒンジを最大まで開いたときの写真

 

底面はシンプルです。

ASUS Vivobook S 14の底面写真

 

底面カバーも外そうと思いましたが、中央のネジの上に蓋がしてあり、これがゴムでなく簡単には外れないので、底面カバーを外すのは諦めました。

ASUS Vivobook S 14のネジ穴の写真

 

ACアダプターは65Wです。

ASUS Vivobook S 14のACアダプターとACケーブルの写真

 

まとめ

以上が、ASUS Vivobook S 14 S5406SAのレビューです。

最新のインテル Core Ultraシリーズ2プロセッサーを搭載しながら、15万円から購入することができるコストパフォーマンスの高いノートPCです。

最新のAI PCを安く購入したい方におすすめです。

また、バッテリー駆動時間も非常に長いです。当サイトでの計測では、今まで計測したどんなノートPCよりも長いバッテリー駆動時間でした。約1.3kgと重くないため、外へ持ち運んで使う用途にも使えるでしょう。

有機ELディスプレイを搭載し、映像や画像も綺麗です。ただし、ペンタイル配列でかつ解像度が高くないため、やや文字が見にくく感じます。また光沢なので映り込みがあり、フリッカーもあります。体質によっては、眼が疲れやすく感じるかもしれません。ただし、多くの方は、気にならないとは思いますので、そこまで神経質にならなくてもいいでしょう。

 

Core Ultra 2搭載AI PCが15万円台~

ASUS Vivobook S 14 S5406SA

ASUS Vivobook S 14の小さい画像

特徴

  • Core Ultra シリーズ2搭載でも安い
  • バッテリー駆動時間が長い
  • 有機ELディスプレイ                                                                 

こんなあなたに

  • AI PCを安く購入したい方 
  • 価格15万円台~
公式サイトはこちら

 

 

関連ページ