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MSI GP66 Leopard 11Uの実機レビュー

CPU | Core i7-11800H |
---|---|
GPU | RTX 3080 Laptop 8GB |
メモリ | 16GB(最大64GB) |
ストレージ | NVMe SSD (最大2基搭載可能) |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD 非光沢 144Hz |
質量 | 約2.38kg |
バッテリー | 65Wh |
価格[税込] | 24万円台~ |
MSI GP66 Leopard 11Uは、GeForce RTX 3080を搭載したハイエンド性能のゲーミングノートPCを、現時点で最安クラスとなる24万円台~購入できる機種です。
しかも、CPUには最新のインテルの第11世代Core i7-11800Hを搭載しています。
ただし、液晶の色域は狭いので、クリエイター向けではありません。
重めのゲームを高めの画質で快適にプレイしたい方におすすめの機種です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-11800H、16GBメモリ、GeForce RTX 3080 8GB、512GB NVMe SSD
目次
お忙しい方は、「MSI GP66 Leopard 11Uの特徴」のみお読みください。
MSI GP66 Leopard 11Uの特徴
RTX 3080搭載のハイエンドゲーミングノートが24万円台
GP66 Leopard 11Uは、ハイエンドとなるGeForce RTX 3080 Laptopを搭載しながら、24万円台で購入できるのが、大きな特徴です。

下表では、RTX 3080搭載のハイエンドゲーミングノートPCの価格を比較しています。GP66 Leopard 11Uが搭載するRTX 3080は、VRAMが8GBではありますが、筆者が調べたところでは、RTX 3080を搭載した機種としては、現時点では最安でした。しかも、CPUはインテルの第11世代Core i7-11800Hです。第11世代Core i7-11800H + RTX 3080の構成だと、通常30万円を超えるので、GP66 Leopard 11Uの価格は安いです。
ハイエンド性能のゲーミングノートPCを、リーズナブルな価格で入手したい方におすすめの機種です。
CPU |
GPU | 価格 | |
MSI GP66 Leopard 11U [本機器] | Core i7-11800H | RTX 3080 8GB | 249,800円 |
Legion 760 | Ryzen 7 5800H | RTX 3080 16GB | 273,126円 |
ASUS ROG Zepyurus G15 | Ryzen 7 5800HS | RTX 3080 8GB | 299,800円 |
ASUS ROG Strix SCAR 15 | Ryzen 7 5800H | RTX 3080 8GB | 299,800円 |
MSI GS66 Stealth 11U | Core i9-11900H | RTX 3080 16GB | 399,800円 |
MSI GE76 Raider 11U | Core i9-11980HK | RTX 3080 16GB | 422,800円 |
RTX 3080の最大グラフィックスパワーは135W
MSI GP66 Leopard 11Uは、ゲーミングノートPC用のグラフィックスとしては現時点で最高レベルとなる、GeForce RTX 3080を搭載しています。なお、RTX 30シリーズでは、メーカーが機種ごとに設定する最大グラフィックスパワーによって、実際のグラフィックス性能に差がでます。
MSI GP66 Leopard 11Uの搭載するRTX 3080は、最大グラフィックスパワー135Wとなっています。

RTX 3080 Laptopの仕様では、GPUサブシステム電力が80~150+Wとなっているので、最大グラフィックスパワー135Wというのは、高めの設定です。3DMark Time Spyの結果のグラフを確認してみても、ハイエンドのゲーミングノートPCとして十分高いスコアが出ていました。
:レビュー機で計測したスコア
括弧()内は最大グラフィックスパワー
また、実際に、重い部類のゲームを最高画質、DLSSオンにした時のフレームレートを見ても、高いフレームレートが出ていました。重い部類のゲームでも、高画質で快適にプレイできます。
![]() 重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | レイトレ:ウルトラ | パフォーマンス | 105 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
|
||||
---|---|---|---|---|
解像度 | 品質 | レイトレ | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 最大 | 最大 | 高性能 | 81 fps |
CPUにはCore i7-11800Hを搭載
GP66 Leopard 11Uの搭載するCPUは、インテルの第11世代Core i7-11800Hです。
これは、8コア/16スレッド、cTDP:35-45Wという仕様のTiger Lake-H45シリーズのCPUです。Core i7-11370Hのような、4コア/8スレッド、cTDP:28-35Wという仕様のTiger Lake-H35シリーズよりもパフォーマンスが高いです。
最近は、Ryzen搭載のゲーミングノートPCも多いですが、やっぱりインテルCPUの方がいいというユーザーへの訴求ポイントとなります。
外部GPUからの直接出力を選択できる
GP66 Leopard 11Uでは、グラフィックスの出力元を切り替える、「GPU Switch」という機能を備えています。
通常、ゲーミングノートPCでは、「Optimus」テクノロジーを活用し、作業の内容に合わせて、CPU内蔵グラフィックスと、外部GPUを自動的に切り替えて使用しています。この場合、外部GPUを使用する場合でも、CPU内蔵グラフィックスを経由しての出力となります。
しかし、GP66 Leopard 11Uでは、CPU内蔵グラフィックスを経由せずに、外部GPUから直接グラフィックスを出力するモードに変更することができます。外部GPUから直接出力することにより、CPU内蔵グラフィックスを経由することによる遅延やオーバーヘッドが発生しないため、より安定することと、ゲームのフレームレートがアップするというメリットがあります。
この「GPU Switch」機能は、DRAGON CENTERアプリで使用できます。下の画像の、「Discrete Graphics Mode」(ディスクリートグラフィックスモード)が、外部GPUから直接グラフィックスを出力できるモードです。

実際に、今回試した全てのゲームにおいて、ディスクリートグラフィックスモード(Discrete Graphics Mode)時は、フレームレートがアップしていました。一部のゲームでの結果を紹介していますが、ファンタシースターオンライン ニュージェネシスや、ウォッチドッグス レギオンでは8~9%前後、VALORANTでは40%以上もフレームレートがアップしていました。
![]() 軽い部類のゲーム
VALORANT
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---|
![]() 重い部類のゲーム
ファンタシースターオンライン ニュージェネシス
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![]() 重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
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なお、高いグラフィックス性能を必要としない場合、例えば、ウェブ閲覧やOfficeソフトの使用などであれば、「MSHybride Graphics Mode」の方が省電力です。高いグラフィックス性能が必要な時、特に、重めのゲームで、少しでもフレームレートを上げて快適にプレイしたい場合などに、ディスクリートグラフィックスモードを使用するといいでしょう。
ただし、モードの変更には、再起動が必要なので、やや待たされます。
GPUオーバークロックが可能
GP66 Leopard 11Uでは、MSI Centerの機能を使用してGPUオーバークロックが可能です。
下の画像のように、GPUコアクロック、VRAMクロックを設定することができ、限界を超えてGPUのパフォーマンスを引き上げることが可能です。
ただし、GPUオーバークロックによる故障は、製品保証対象外です。不用意なオーバークロックは、故障の原因となりますし、デスクトップPCほど冷却性能も高くないので、基本的には止めたほうがいいです。

144Hz駆動のFHD液晶を搭載
GP66 Leopard 11Uは、標準的なFHD解像度の液晶を搭載しています。リフレッシュレートは144Hzです。画面を1秒間に最大144回書き換えることができ、滑らかな映像でゲームをプレイすることができます。
ただし、ハイエンドクラスとなるRTX 3080を搭載したゲーミングノートPCでは、解像度が高めのWQHD/165Hz液晶や、リフレッシュレートがより高いFHD/300Hz液晶を搭載した機種が多く、これらの機種と比べるとコストダウンのためにやや性能が抑えられている感じがします。また、色域が狭めなので、クリエイティブな作業には適していません。
とはいえ、ゲーム専用で、競技用や、勝ちにこだわるプロレベルのプレイでなければ、十分な液晶でしょう。また、色域広めの外部ディスプレイを接続すれば、クリエイティブな作業にも使用できるようになります。

アークでの購入であればカスタマイズも可能
GP66 Leopard 11Uは、標準状態では、メモリは16GB、ストレージは512GB PCIe Gen3 SSDとなっています。
しかし、アークで購入する場合は、メモリやストレージのカスタマイズも可能です。メモリは最大64GBを選択することができます。また、ストレージには、最大2TB SSDや、速度の速いPCIe Gen4 SSDも選択でき、さらに2nd SSDの追加も可能です。



SteelSeriesのゲーミングキーボード
GP66 Leopard 11Uは、ゲーミングデバイスのブランドであるSteelSeriesのゲーミングキーボードを採用しています。ただ、見た感じは一般のキーボードに近い感じです。
「ENTER」キーの左側にもう一列キーが配置されているタイプなので、通常のタイピングでは少し使いにくく感じる方もおられるかもしれません。また、矢印キーのサイズは大きいですが、他キーと同じように配置されているので、押し間違えそうです。矢印キーが一段下がって配置されていたら、使いやすかったと思います。

Cooler Boost 5でしっかり冷却
GP66 Leopard 11Uは、2基のファンと、6本のヒートパイプ、4か所の排気口を備えた、強力な冷却システム「Cooler Boost 5」を搭載しています。また、ボディの背面が後ろに出っ張っており、放熱しやすくなっています。
Core i7-11800H + RTX 3080というハイエンド構成なので、ゲーム時は温度が高めにはなりますが、このCooler Boost 5による冷却で、しっかりコントロールされているようです。十分高めのパフォーマンスを、長時間安定して発揮することができていました。



高速通信が可能
GP66 Leopard 11Uは、有線LANは2.5Gbps対応、無線LANはWi-Fi 6E対応となっています。速度の速い回線と、対応ルーターを使用することで、有線、無線共に高速での通信が可能です。
ゲームのダウンロードにかかる時間を短縮できますし、オンラインゲームも快適にプレイできるでしょう。なお、Wi-Fi 6E対応ルーターは、現時点ではまだ出回っていないので、実際にWi-Fi 6Eで接続できるのは少し先になります。
やや残念なところ
GP66 Leopard 11Uは、高性能のインテルCPUと、RTX 3080を搭載することで、画像・動画編集~3DCG作成など幅広いクリエイター向けソフトも快適に動かせるスペックを備えています。ただ、液晶の色域が狭いので、クリエイター向けソフトの使用にはあまり適していないのが残念です。外部ディスプレイを使用すれば、クリエイティブな作業にも使用できますが、せめて100% sRGBクラスの色域広めの液晶を搭載していると、よかったです。
なお、今回、メーカーからお借りしたサンプル機でのテストとなります。実際に売られているモデルは、もしかすると、色域がもう少し広い可能性もあります。
各用途の快適度
GP66 Leopard 11Uの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックでサクサク動くでしょう。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ○ | スピーカー音がよく、普通に動画を視聴できます。ただし、液晶の色鮮やかさはほどほどです。 |
オンライン会議 | ○ | 標準的なHDカメラ、マイクを搭載しています。問題なくオンライン会議が出来ます。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | 高性能のインテルCPUを搭載し、スペックには申し分ありません。ただ、液晶の色域が狭いです。 |
動画編集 | ○ | CPUおよびグラフィックス性能は十分高いです。ただし、こちらも液晶の色域が狭いのがネックです。色調整をしないのであれば問題なく作業できます。 |
ゲーム | ◎ | GeForce RTX 3080に、144Hzの高リフレッシュレートを搭載し、多くのタイトルを快適にプレイできます。 |
ゲームベンチマーク&フレームレート
動作モード
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイしFrapsで計測したフレームレートを掲載します。
なお、サーマル管理の画面で動作モードを選択できますが、ここでは「Extreme Performance」モードにして計測しています。
MSI製ノートPCにプリインストールされている「Dragon Center」ソフトの「User Scenario(ユーザーシナリオ)」の項目からは、パフォーマンスモードを管理することができます。
パフォーマンスモードは、「Extreme Performance」「Balanced」「Silent」「Super Battery」「User」5つのモードをそれぞれ用途に応じて切り替えることができます。

eスポーツタイトルのフレームレート
国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
今回試した全てのタイトルで、高画質設定でも144 fpsを超えるフレームレートが出ていました。144Hz駆動液晶を十分に活かして、滑らかな映像でeスポーツタイトルをプレイできます。
VALORANTでは、ディスクリートモードにすると、フレームレートが40%以上アップしましたが、軽い部類のeスポーツタイトルであれば、MSHybridモードでも十分なフレームレートが出ます。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
![]() 軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 297 fps |
高設定 | 206 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
VALORANT
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 330 fps |
高設定 | 279 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
フォートナイト
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 343 fps |
高設定 | 205 fps | |
最高設定 | 179 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 非常に低い | 193 fps |
中型 | 193 fps | |
ウルトラ | 183 fps |
その他のゲームタイトルのフレームレート
その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。
重い部類のゲームでも、最高画質で 60 fpsを超える、高めのフレームレートが出ています。多くのタイトルを高画質で快適にプレイすることができます。
ディスクリートモードで、さらにDLSSをONにすると、サイバーパンク2077や、ウォッチドッグス レギオンといったかなり重いゲームでも、高いフレームレートが出ていました。中程度から重い部類のゲームをプレイするときは、ディスクリートモードを使用すると、快適さがアップしそうです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
![]() 重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 低 | オフ | 137 fps |
高 | オフ | 95 fps | |
ウルトラ | オフ | 79 fps | |
自動 | 105 fps | ||
ディスクリート時 112 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 低 | オフ | 97 fps |
高 | オフ | 89 fps | |
最大 | オフ | 75 fps | |
高性能 | 81 fps | ||
ディスクリート時 90 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 116 fps |
高 | 100 fps | |
ウルトラ | 92 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 152 fps |
標準品質 | 141 fps | |
高品質 | 107 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ファンタシースターオンライン ニュージェネシス
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最低 | 48993 / 171 fps |
高 | 32454 / 133 fps | |
ウルトラ | 23786 / 113 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
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||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最低 | 132 fps |
中 | 130 fps | |
最高 | 123 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
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||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 標準(ノート) | 192 fps |
高(ノート) | 175 fps | |
最高品質 | 144 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
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||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 標準(ノート) | 23098 / 172 fps |
高(ノート) | 21742 / 161 fps | |
最高品質 | 19787 / 146 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最高品質 | 22825(すごく快適) |
ディスクリート時 22847(すごく快適) |
レイトレーシング&DLSS有効時のフレームレート
リアルタイムレイトレーシングを有効にし、さらにDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。
VRAMは8GBですが、重い部類のゲームで、レイトレを最高設定にしても、高いフレームレートが出ていました。また、ディスクリートモードにすると、わずかながらフレームレートがアップします。レイトレをONにして、映像にこだわってゲームをプレイしたい方にも適していると思います。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
![]() 重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
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|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | レイトレ:中 | パフォーマンス | 81 fps |
レイトレ:ウルトラ | パフォーマンス | 80 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
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||||
---|---|---|---|---|
解像度 | 品質 | レイトレ | DLSS | 平均fps |
1920 x 1080 |
最大 | 最大 | 高性能 | 59 fps |
ディスクリート時 62 fps |
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
ディスプレイのチェック
GP66 Leopard 11Uのディスプレイの詳細なチェックです。
搭載されていたパネルは「BOE CQ NV156FHM NX4」でした。
144Hzの高リフレッシュレートに対応した液晶です。色域は狭めなので、クリエイター向けソフトの使用にはあまり適していません。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では240cd/m2と普通です。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
色域は狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は62.7%でした。

ガンマ補正曲線を確認すると、青色がわずかに強く発色していることが分かり、実際の画面もそうですが、それほど気にはならないです。

視野角は広いです。

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきは、ほとんど感じません。

フリッカーは確認できませんでした。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約42msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを1/2000のシャッタースピードで撮影し、普通のノートPCの液晶パネル(60Hz)と比較しました。普通のノートPCは2フレーム前くらいまで残像が表示されていたのに対し、本製品は144Hz(1秒間に144フレームを表示)のディスプレイで、2フレーム前くらいまでしかなく、本製品の液晶は残像は少ないと思います。

キーボードおよびタッチパッドのチェック
GP66 Leopard 11Uのキーボードのチェックです。
実測で、キーピッチは横:19mm、縦:19mm、キーストロークは約1.5mmです。
「ENTER」キーの右側にもう一列キーが配置されていたり、矢印キーに押し出されて、右「SHIFT」キーが「ENTER」キーの真下でなくなるなど、キー配置が少し変則的な部分があります。また、「全角/半角」キーなど、一部サイズが小さいキーがあります。ただし、アルファベットキーは小さいものがなく、キーを押したときの底付きの衝撃も少なく、キー自体は割と押しやすいと思います。
総合的に見ると、普通の打ちやすさのキーボードだと思います。
タッチパッドも、普通の使いやすさです。

※画像をクリックすると拡大できます

キーボードバックライトも搭載しています。Per-Key RGBなので、各キーのライティングを設定できます。

パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。ここでは、いくつかある動作モードのうち、デフォルトの「Balanced」と最も高いパフォーマンスが出る「Extreme Performance」でベンチマークなどを計測しました。

CPU
GP66 Leopard 11Uは、Core i7-11800Hを搭載しています。
8コア/16スレッド・cTDP:35-45Wの高性能CPUなので、マルチコア、シングルコアともに高い処理性能です。特に、マルチコアスコアでは、同じCore i7-11800Hを搭載した別機種で測定した時よりも高いスコアが出ていました。
~ CPU性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリはDDR4-3200で普通の速さです。なお、スロットメモリなので換装もできそうです。
~メモリ性能の評価 ~
今回、SiSoftware Sandra 2020のソフトでメモリの速度を計測しようとすると、ブルースクリーンになってしまうので、計測はしていません。
グラフィックス
グラフィックスについては、ハイクラスとなるGeForce RTX 3080 Laptop 8GBを搭載しています。
最大グラフィックスパワーが135Wと高いため、ベンチマークでも高いスコアが出ていました。
なお、動作モードを変えても、グラフィックス性能には大きな差がありませんでした。
~ グラフィックス性能の評価 ~



:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGeForce RTX 3080 Laptop 8GBの情報は次の通りです。動作モードを変えても、GPUクロック等は変化しませんでした。

ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しています。速度は普通です。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「約2.38kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りで、公表値よりも少し軽かったです。それでも、ACアダプターと合わせると、3kg超の質量となり、15.6型のゲーミングノートとしては重い部類に入ります。持ち運びには適しません。
質量 | |
PC本体 | 2.299kg |
ACアダプター | 1055g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量はメーカー公表値では65Whとなっており、ゲーミングノートPCとしては普通~やや多めの容量です。バッテリー駆動時間は公表されていません。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。ゲーミングノートとしては標準的な駆動時間です。高性能CPUとGPUを搭載しているので、バッテリー駆動での使用にはあまり向いていません。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0測定方法 | ー |
(2) PCMark 10 Modern Office | 3時間44分 |
(2) 動画再生時 | ー |
(4) PCMark 10 Gaming | 1時間 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
なお、このパーツ温度のチェックと、以下の静音性、表面温度、消費電力のチェックは、いずれもMSHybridのモードで計測しています。


ゲーム時のGPU温度の詳細
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU/GPU温度は下図の通りです。
どちらのモードも、高めの温度ではありますが、Extreme Performanceの方がファンが高速に回るため、少し温度が低いです。
ゲーム時は、Extreme Performanceモードがいいと思います。
- Balanced
- Extreme Performance




静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。
FF15ベンチマーク実行時においては、Balancedモードでもゲーム中は少しうるさく感じます。Extreme Performanceだと、ファンの回転速度が上がるため、さらに騒音値が上がります。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 (Extreme Performance時)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
キーボード面の温度は上がり、やや熱く感じますが、パームレスト部分の温度は、それほど熱くなりません。ゲーム時でも、それほど不快感はないと思います。

消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
アイドル時は、低めの消費電力です。高性能CPUと、最大グラフィックスパワー135Wで動作するRTX 3080 Laptopを搭載しているため、FF15ベンチマークを実行しているときは、高めの消費電力となります。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
GP66 Leopard 11Uの外観のチェックです。
ブラックのボディで、精悍なイメージです。

天板です。天板もMSIエンブレムもマットなブラックでかっこいいです。また、ヒンジ部分のデザインもアクセントになっています。

閉じた時の画像です。厚さは23.4mmと、ゲーミングノートとしては普通の薄さです。


スピーカーは左右のサイドの手前側に搭載しています。音質も比較的いいです。ノートPC基準で、10点満点で採点すると6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

Webカメラは標準的なHD解像度で、画質も普通です。なお、顔認証には対応していません。

側面のポート類です。側面には、フルサイズのUSB3.2を3ポート、背面には、LAN、HDMI出力、Mini Displayポートを備えています。最近のノートPCとしては珍しく、USB-Cポートはありません。



液晶が開く最大の角度はご覧の通りです。

底面です。2基の冷却ファンと、6本のヒートパイプを備えています。

ACアダプターは、280W(20V、14A)と大容量です。


まとめ
以上が、MSI GP66 Leopard 11Uのレビューです。
ゲーミングノートPCとしては、ハイエンドクラスとなるGeForce RTX 3080を搭載し、最大グラフィックスパワーも135Wと高めで、高いグラフィックス性能を発揮します。
GPU Switch機能を使用し、外部GPUから直接出力する「ディスクリートモード」を選択することができます。ディスクリートモードでは、ゲームのフレームレートが向上するのがメリットで、今回試したゲームタイトルでは、数%~最大40%以上もアップしていました。
CPUには、第11世代Core i7-11800Hを搭載し、外部ディスプレイを使用すれば、クリエイター向けソフトを使った作業も快適に対応できます。
ただし、液晶は、FHD/144Hz液晶で、色域も狭く、やや抑えめな性能です。MSI GP66 Leopard 11U単体でのクリエイティブな作業にはあまり向いていません。
通常は30万円台を超えそうなハイエンド構成ながら、24万円台~から購入できるのは大きな魅力です。予算ゆえに、ハイエンドゲーミングノートPCに手が出せなかった方でも、憧れのスペックを入手できるかもしれない機種です。
Core i7-11800H + RTX 3080のハイエンド構成が24万円台~と安い
MSI GP66 Leopard 11U

特徴
- RTX 3080搭載で、ディスクリートモードも選択可
- CPUは8コアのCore i7-11800H
- ハイエンドクラスでも24万円台~と安い
こんなあなたに
- ハイエンドのゲーミングノートPCを安く買いたい方
- 重めのゲームを快適にプレイしたい方
- 価格24万円台[税込]~
カスタマイズするならArk
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1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
関連ページ