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MSI GE76 Raider 11Uの実機レビュー

更新日:2021年6月17日
CPU Core i9-11980HK
GPU RTX 3080 Laptop 16GB
RTX 3070 Laptop
メモリ 最大 64GB
ストレージ 1TB NVMe SSD
液晶サイズ 17.3インチ
液晶種類 FHD 360Hz 非光沢 /
4K 120Hz 非光沢
質量 約2.9kg
バッテリー 99.9Wh
価格[税込] 34万円台~
最高レベル性能の17.3型ゲーミングノート

MSI GE76 Raider 11Uは、現時点で最高レベルの性能を備えた、ウルトラハイエンドのゲーミングノートPCです。

最大グラフィックスパワー165WのGeForce RTX 3080を搭載し、CPU内蔵グラフィックスを介さず、直接外部グラフィックスから出力する「ディスクリートグラフィックスモード」にすれば、さらに性能が上がります。

モバイル向けインテル第11世代Coreプロセッサー最上位のCore i9-11980HKを搭載。

液晶も2種類ありますが、360Hz液晶ならゲーマーに、4K液晶ならAdobe RGB 約100%でクリエイターに最適です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからお借りしたサンプル機です。実際に販売されているモデルとは、やや仕様が異なる部分もある可能性があります。

レビュー機の構成

Core i9-11980HK、64GBメモリ、GeForce RTX 3080 16GB、4K 120Hz 液晶

 

目次

お忙しい方は、「MSI GE76 Raider 11Uの特徴」のみお読みください。

 

MSI GE76 Raider 11Uの特徴

ノートPC最高峰のグラフィック性能

GeForce RTX 30シリーズ Laptopでは、同じグラフィックスでも機種によってメーカーが設定する最大グラフィックスパワーが異なり、実際のパフォーマンスにも大きな差が出てきます。そのため、搭載する外部GPUだけでなく、最大グラフィックスパワーもチェックすることをおすすめします。

MSI GE76 Raider 11Uで、今回チェックしたGeForce RTX 3080、4K液晶搭載モデルの最大グラフィックパワーは、165Wでした。これまで当サイトでチェックした中では、最も高い値です。

最大グラフィックスパワー 165W

 

今回計測した3DMark Time Spyの結果は次の通りです。ゲーミングノートPCとして、当サイトでこれまで計測した中では最も高いスコアが出ていました。同じRTX 3080を搭載した機種の中でも高いグラフィックス性能で、ウルトラハイエンドの名にふさわしいゲーミング性能を備えています。

3DMark Time Spy(DX12) - Graphics score
ハイエンド RTX 3080 16GB 165W 12077
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
ミドルレンジ RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
GTX 1660Ti   5667
エントリー RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050Ti 40W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :GeForce RTX 3080 Laptop
 :レビュー機で計測したスコア
W(ワット)は最大グラフィックスパワー

 

外部GPUから直接出力し、パフォーマンスを上げられる

MSI GE76 Raider 11Uには、GPU Switchという機能を備えています。

通常のノートPCは、負荷状況によって使用するGPUを切り替え、最終的な映像はCPU内蔵グラフィックスを介して行います。いわゆる「Optimus」の技術です。

一方、本製品は、GPU Switchにより、CPU内蔵グラフィックスを介さず、外部グラフィックスから直接出力を行うことができます。

この切り替えは、DRAGON CENTERアプリから行います。

GPU Swithc機能

 

下の画像にあるように、MSHybrid Graphics Modeでは、ディスプレイがCPU内蔵GPUを介して出力されているのに対して、Discrete Graphics Modeを選択すると、ディスプレイがRTX 3080 Laptopを介して出力されているのが分かります。なお、切り替えた後は、この製品の場合、PCを再起動する必要があります。

各モードの出力 

 

CPU内蔵グラフィックスを経由しないことで、それによる遅延やオーバーヘッドが発生しないため、フレームレートがアップするというメリットがあります。実際に、今回試した全てのゲームにおいて、ディスクリートグラフィックスモード(Discrete Graphics Mode)時は、フレームレートがアップしていました。一部のゲームでの結果を紹介していますが、ウォッチドッグス レギオンでは8%前後、VALORANTやシャドウオブザトゥームレイダーでは35%~40%以上もフレームレートがアップすることもありました。

軽い部類のゲーム
VALORANT 1920x1080・高設定
RTX 3080 16GB 165W 390 fps [ディスクリート]
RTX 3080 16GB 165W 286 fps [MSHybrid]
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12) 1920x1080・最高品質
RTX 3080 16GB 165W 130 fps [ディスクリート]
RTX 3080 16GB 165W 91 fps [MSHybrid]
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12) 1920x1080・最大品質
RTX 3080 16GB 165W 78 fps [ディスクリート]
RTX 3080 16GB 165W 72 fps [MSHybrid]

 

なお、ライトに使用する場合、例えば、メールやウェブ閲覧を行うような場合は、外部グラフィックスを使用する必要がないので、MSHybride Graphics Modeの方が省電力で使用できます。用途に合わせて切り替えて使用するといいでしょう。

 

GPUオーバークロック可能

MSI GE76 Raider 11Uは、GPU Switchの他に、GPUオーバークロック機能によっても、パフォーマンスを上げることが出来ます。

下の画像のように、GPUのコアクロック、VRAMクロックの設定が可能となっており、GPUをオーバークロックで動作させることが出来ます。

ただし、GPUオーバークロックは製品保証対象外となります。不用意にオーバークロックすると、故障の原因となるので、十分に注意してください。

GPUオーバークロックに対応

 

広色域の4K 120Hz液晶を搭載

MSI GE76 Raider 11UのRTX 3080・4K 120Hz液晶搭載モデルには、色域の広い液晶を搭載しています。当サイトの計測では、Adobe RGBカバー率99.1%でした。Adobe系のクリエイター向けソフトなどを使用するのにも適しており、クリエイターの方の作業用としてもおすすめです。

なお、FHD液晶を搭載したモデルでは、360Hz駆動液晶を搭載しています。こちらは、ノートPCとしては最高レベルのリフレッシュレートを活かして、eスポーツタイトルを本気でプレイするのに適しています。

広色域の4K 120Hz液晶

 

精悍なデザインと、鮮やかなライティング

MSI GE76 Raider 11Uは、ウルトラハイエンドのゲーミング性能を備えつつ、デザインやライティングにもこだわりが見られます。

コーナーがカットされた天板や、ヒンジ部のデザインには、ステルス機のような精悍(せいかん)さと、機能美を感じます。また、フロント部分全体をカバーするLEDライティングバーも雰囲気がいいです。

ゲーミングノートPCらしい派手さだけでなく、高級感のある、上質なデザインなので、ゲーム以外のクリエイティブな作業を行うハイスペックマシンとしても恥ずかしくないと思います。

MSI GE76 Raider 11Uのデザインとライティング

 

Cooler Boost 5

MSI GE76 Raider 11Uは、ウルトラハイエンドの性能を備えているため、非常に高い冷却性能が求められます。さすがに、非常に高い性能をノートPCに搭載しているため、ゲームなどの高負荷時はCPUやGPUの温度が高くなりますが、今回試した範囲では、安定して動作していました。

MSI GE76 Raider 11Uでは、MSIのCooler Boost 5という強力な冷却システムを採用しており、複数のヒートパイプと、2基の冷却ファンを活用して4方向から熱を排出することで、冷却を行っています。また、背面部が少し出っ張っているので、熱を放出しやすいですし、熱がパームレスト部などに伝わりにくくなっています。

4方向から排気

 

99.9Whの大容量バッテリー

MSI GE76 Raider 11Uは、99.9Whの大容量バッテリーを搭載しています。

これは、一般的に飛行機の機内に持ち込めるぎりぎりの容量です。

17.3型と大きく、質量も軽くはありませんが、デスクトップよりも遥かに移動しやすく、大容量バッテリーのおかげで、メールやネットのチェックなど、ちょっとした作業であればバッテリー駆動でも使用することができます。

 

各用途の快適度

MSI GE76 Raider 11Uの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
快適に使用できます。
動画鑑賞 4K液晶は色域が広く、画面も17.3型と大きいので、鮮やかな映像に没頭することができます。スピーカー音もとてもよく、快適に動画鑑賞できます。
オンライン会議 FHDカメラを搭載し、スピーカー音も良く、スペックも高いです。AIによりマイクとスピーカーのノイズを軽減する機能も搭載し、オンライン会議も快適です。
RAW現像
画像編集
CPU性能は十分です。4K液晶は、色域も広く、印刷用の画像の編集にも対応できそうです。RAW現像や画像編集に適した機種です。
動画編集 スペック、液晶ともに、動画編集を快適に行うのに十分な性能です。
ゲーム ノートPCとしては、トップクラスのゲーミング性能を備えています。レイトレーシングをONにしてのプレイにも適しています。なお、勝ちにこだわるなら、FHD 360Hz液晶搭載モデルがおすすめです。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

MSI Dragon Center

MSI製ノートPCにプリインストールされている「Dragon Center」ソフトの「ユーザーシナリオ」の項目からは、パフォーマンスモードを管理することができます。

パフォーマンスモードは、「究極のパフォーマンス」「バランス」「サイレント」「Super Battery」「ユーザーモード」5つのモードをそれぞれ用途に応じて切り替えることができます。

Dragon Center

 

ここでは、最も高いパフォーマンスが出る「究極のパフォーマンス」のモードで、ゲームの平均フレームレートを掲載します。

 

eスポーツタイトルのフレームレート

国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

テストした結果としては、フルHD解像度であれば、高いグラフィック設定でも120 fpsを軽く超えています。VALORANTでは、4K解像度でも、120 fps以上出ています。ゲームタイトルによっては、高解像度でも快適にプレイできそうです。

また、「MSHybridグラフィックスモード」から「ディスクリートグラフィックスモード」にすると、フレームレートがさらに上がっています。タイトルによっては、かなりアップするものもありました。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 298 fps
高設定 214 fps
3840×2160 高設定 96 fps
※MSHybridグラフィックモードで計測したスコア
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 16GB 165W 239 fps [ディスクリート]
RTX 3080 16GB 165W 214 fps [MSHybrid]
RTX 3080 16GB 130W 196 fps
RTX 3070 130W 193 fps
RTX 2080   190 fps
RTX 3080 8GB 105W 177 fps
RTX 3060 130W 175 fps
RTX 3070 95W 170 fps
RTX 3060 95W 159 fps
RTX 3060 75W 143 fps
RTX 2070   138 fps
RTX 2060   123 fps
GTX 1660Ti   113 fps
RTX 3050Ti 60W 113 fps
RTX 3050Ti 40W 95 fps
GTX 1650Ti   76 fps
GTX 1650   70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 356 fps
高設定 286 fps
3840×2160 高設定 122 fps
※MSHybridグラフィックモードで計測したスコア
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 16GB 165W 390 fps [ディスクリート]
RTX 3070 130W 300 fps
RTX 3080 16GB 165W 286 fps [MSHybrid]
RTX 3080 16GB 130W 275 fps
RTX 3080 8GB 105W 272 fps
RTX 3070 95W 270 fps
RTX 3060 130W 267 fps
RTX 3060 75W 260 fps
RTX 2060   250 fps
RTX 3060 95W 242 fps
RTX 3050Ti 60W 238 fps
RTX 2060 Max-Q   194 fps
GTX 1650Ti   180 fps
RTX 3050Ti 40W 145 fps
※プラクティス 最大300fpsで計測
軽い部類のゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 361 fps
高設定 228 fps
最高設定 188 fps
3840×2160 最高設定 63 fps
※MSHybridグラフィックモードで計測したスコア
他のGPUとの比較(1920×1080、最高設定)
RTX 3080 16GB 165W 191 fps [ディスクリート]
RTX 3080 16GB 165W 188 fps [MSHybrid]
RTX 3080 16GB 130W 159 fps
RTX 2070 SUPER   151 fps
RTX 3070 130W 150 fps
RTX 3080 8GB 105W 145 fps
RTX 3070 95W 142 fps
RTX 3060 130W 133 fps
RTX 3060 95W 127 fps
RTX 3060 75W 127 fps
RTX 2060   110 fps
RTX 3050Ti 60W 108 fps
Radeon RX 5500M   103 fps
RTX 2060 Max-Q   93 fps
RTX 3050Ti 40W 87 fps
GTX 1650Ti   78 fps
GTX 1650   74 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 198 fps
中型 192 fps
ウルトラ 196 fps
3840×2160 ウルトラ 90 fps
※MSHybridグラフィックモードで計測したスコア
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB 165W 229 fps [ディスクリート]
RTX 3080 16GB 165W 196 fps [MSHybrid]
RTX 3070 130W 186 fps
RTX 3080 8GB 105W 185 fps
RTX 3070 95W 183 fps
RTX 3080 16GB 130W 170 fps
RTX 2070 SUPER   167 fps
RTX 3060 130W 163 fps
RTX 2080   160 fps
RTX 3060 95W 158 fps
RTX 3060 75W 156 fps
RTX 2070   134 fps
RTX 3050Ti 60W 124 fps
RTX 2060   122 fps
GTX 1660Ti   110 fps
RTX 3050Ti 40W 96 fps
GTX 1650Ti   82 fps
GTX 1650   69 fps
※トレーニングモードで計測

 

その他のゲームタイトルのフレームレート

その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。表は、「MSHybrid」で計測した須加尾を計測しています。ただし、グラフには、「ディスクリートグラフィックスモード」での計測結果も反映しています。

サイバーパンク2077や、ウォッチドッグス レギオンなどの重いゲームでも、60 fpsを軽く超えています。また、ディスクリートグラフィックスモードにすると、全てのタイトルで、当サイトで計測したゲーミングノートPCとしては最高のフレームレートが出ていました。まぎれもなく、ウルトラハイエンドのゲーミング性能と言えます。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 123 fps
オフ 91 fps
ウルトラ オフ 79 fps
自動 100 fps
3840×2160 ウルトラ 自動 57 fps
※MSHybridグラフィックモードで計測したスコア
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ、DLSS:オフ)
RTX 3080 16GB 165W 83 fps [ディスクリート]
RTX 3080 16GB 165W 79 fps [MSHybrid]
RTX 3070 130W 72 fps
RTX 3080 16GB 130W 71 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3060 130W 58 fps
RTX 3060 95W 53 fps
RTX 3060 75W 50 fps
RTX 3050Ti 60W 32 fps
RTX 3050Ti 40W 23 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 86 fps
オフ 78 fps
最大 オフ 72 fps
高性能 73 fps
※MSHybridグラフィックモードで計測したスコア
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 16GB 165W 78 fps [ディスクリート]
RTX 3080 16GB 130W 75 fps
RTX 3070 130W 74 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3080 16GB 165W 72 fps [MSHybrid]
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 130W 63 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3050Ti 60W 31 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 133 fps
106 fps
ウルトラ 92 fps
3840×2160 ウルトラ 44 fps
※MSHybridグラフィックモードで計測したスコア
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB 165W 101 fps [ディスクリート]
RTX 3080 16GB 130W 99 fps
RTX 3080 16GB 165W 92 fps [MSHybrid]
RTX 3070 130W 88 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 2070 SUPER   77 fps
RTX 3060 95W 70 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 2060   52 fps
RTX 3050Ti 60W 45 fps
Radeon RX 5500M   44 fps
RTX 2060 Max-Q   43 fps
RTX 3050Ti 40W 35 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 156 fps
標準品質 137 fps
高品質 108 fps
3840×2160 高品質 53 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 16GB 165W 116 fps [ディスクリート]
RTX 3080 16GB 165W 108 fps [MSHybrid]
RTX 3080 16GB 130W 102 fps
RTX 3070 130W 99 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 2080   95 fps
RTX 2070 SUPER   88 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 85 fps
RTX 2070   81 fps
RTX 3060 95W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
GTX 1660Ti   63 fps
RTX 2060   61 fps
RTX 3050Ti 60W 55 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   40 fps
重い部類のゲーム
ファンタシースターオンライン ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps(スコア)
1920x1080 最低 174 fps(049086)
158fps(042467)
136fps(032575)
ウルトラ 115fps(022547)
3840×2160 ウルトラ 53fps(004861)
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB 165W 127 fps [ディスクリート]
RTX 3080 16GB 165W 115 fps [MSHybrid]
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 最低 95 fps
94 fps
最高 91 fps
3840×2160 最高 オン 68 fps
※MSHybridグラフィックモードで計測したスコア
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 16GB 165W 130 fps [ディスクリート]
RTX 3070 130W 119 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3080 16GB 130W 108 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 2070 SUPER   104 fps
RTX 2080   101 fps
RTX 3060 130W 95 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3080 16GB 165W 91 fps [MSHybrid]
RTX 3060 95W 91 fps
RTX 2070   88 fps
RTX 2060   77 fps
GTX 1660Ti   72 fps
RTX 3050Ti 60W 69 fps
RTX 3050Ti 40W 54 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   46 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 21465 / 190 fps
高(ノート) 20258 / 175 fps
最高品質 17374 / 144 fps
3840×2160 最高 9812 / 66 fps
※MSHybridグラフィックモードで計測したスコア
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 16GB 165W 153 fps [ディスクリート]
RTX 3080 16GB 165W 144 fps [MSHybrid]
RTX 3070 130W 138 fps
RTX 3080 8GB 105W 137 fps
RTX 3080 16GB 130W 135 fps
RTX 3070 95W 129 fps
RTX 2070 SUPER   127 fps
RTX 3060 130W 118 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q   118 fps
RTX 2080 Max-Q   117 fps
RTX 3060 75W 111 fps
RTX 2070   110 fps
RTX 3060 95W 108 fps
RTX 2070 Max-Q   98 fps
GTX 1660Ti   96 fps
RTX 3050Ti 60W 96 fps
RTX 2060   95 fps
RTX 3050Ti 40W 78 fps
GTX 1650Ti   73 fps
GTX 1650   64 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 23561(すごく快適)
※MSHybridグラフィックモードで計測したスコア
※約5500で60fps

 

レイトレーシング&DLSS有効時のフレームレート

リアルタイムレイトレーシングを有効にし、さらにDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。

サイバーパンク2077では、最高設定でも70 fps以上出ています。また、ウォッチドッグス レギオンでも、最高設定で59 fps出ているので、十分快適にプレイできます。

レイトレーシングをONにしてゲームを楽しみたい方にも、GeForce RTX 3080 Laptop 16GBのグラフィックスを搭載したモデルはおすすめです。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 レイトレ:中 パフォーマンス 75 fps
レイトレ:ウルトラ パフォーマンス 74 fps
※MSHybridグラフィックモードで計測したスコア
他のGPUとの比較(1920x1080、"レイトレ:ウルトラ"、DLSS:パフォーマンス)
RTX 3080 16GB 165W 74 fps [MSHybrid]
RTX 3080 16GB 130W 72 fps
RTX 3070 130W 72 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3060 130W 59 fps
RTX 3060 95W 54 fps
RTX 3060 75W 53 fps
RTX 3050Ti 60W 30 fps
RTX 3050Ti 40W 20 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
解像度 品質 レイトレ DLSS 平均fps
1920
x
1080
最大 高性能 62 fps
最大 高性能 59 fps
※MSHybridグラフィックモードで計測したスコア

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

ディスプレイのチェック

MSI GE76 Raider 11Uのディスプレイのチェックです。

今回チェックしたのは、4K 120Hz駆動液晶です。パネルは、「B173ZAN03.3」でした。

色域が非常に広くて、見やすく、ゲームもクリエイティブな作業もしやすい液晶です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では403cd/m2と高めです。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は広いです。当サイトの計測結果は、以下の通りです。

sRGBカバー率 99.3%
DCI-P3カバー率 87.1%
Adobe RGBカバー率 99.1%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色揃っており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきは、若干ありますが、ほとんど気になりません。

画面への映り込み

どの輝度にしても、PWMによるフリッカーは確認できませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約62msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延はやや少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、120Hzのディスプレイで2フレーム前くらいまでの残像がありました。普通のノートPCは、60Hzディスプレイで同じくらいの残像だったので、本製品のディスプレイの残像は少ないと思います。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

MSI GE76 Raider 11Uのキーボードとタッチパッドのチェックです。

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約18.5mm、縦:約19mm、キーストロークは約2.0mmです。キートップはほぼフラットで、目立って小さいキーもありません。

実際に打ってみると、深めのキーストロークで、しっかりとした打鍵感があり、底付きの衝撃も少なく、比較的打ちやすいキーボードでした。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

キーボードにはLEDバックライトも搭載しています。


キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。ここでは、いくつかある動作モードのうち、デフォルトの「バランス」と、最も高いパフォーマンスが出る「究極のパフォーマンス」でベンチマークなどを計測しました。

CPU

CPUにはCore i9-11980HKを搭載しています。ノートPC用のインテル第11世代Coreとしては、最高レベルの仕様です。

インテル第11世代Core(Tiger Lake)Hシリーズ プロセッサー
  コア/
スレッド
Max
Boost
[GHz]
Base
[GHz]
Cache TDP
Core i9-11980HK 8 / 16 5.0 2.6 - 3.3 24MB 45-65W
Core i9-11900H 8 / 16 4.9 2.1 - 2.5 24MB 35-45W
Core i7-11800H 8 / 16 4.6 1.9 - 2.3 24MB 35-45W
Core i5-11400H 6 / 12 4.5 2.2 - 2.7 15MB 35-45W
Core i5-11260H 6 / 12 4.4 2.1 - 2.6 12MB 35-45W
Core i7-11370H 4 / 8 4.8 3.0 - 3.3 12MB 28-35W
Core i5-11300H 4 / 8 4.4 2.6 - 3.1 8MB 28-35W

 

ただし、思ったほどベンチマークスコアは伸びませんでした。それでも、ゲームや、クリエイター向けソフトを使用するのに、十分の処理性能だとは思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i9-11980HK
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13382
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-11800H 10593
Core i7-10875H 10579
Core i7-10870H 10139
Core i9-11980HK 10083 [究極のパフォーマンス]
9922 [バランス]
Ryzen 7 5700U 8445
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Core i5-10500H 6805
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-11370H 1519
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1507
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i9-11980HK 1450 [究極のパフォーマンス]
1423 [バランス]
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 5800H 1435
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Ryzen 7 5700U 1264
Core i3-1115G4 1217
Core i7-10870H 1212
Ryzen 5 5500U 1185
Core i5-10500H 1162 [Ex Performance]
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

グラフィックス

グラフィックスにはRTX 3080 Laptop 16GBを搭載しています。最大グラフィックスパワーが165Wと高いため、ノートPC用のグラフィックスとしては非常に高いスコアが出ています。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3080 Laptop 16GB
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 16GB 165W 12077 [究極+ディスクリート]
11617 [究極のパフォーマンス]
11556 [バランス]
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 2080   9456
RTX 3070 95W 9220
RTX 2070
SUPER
  8322
RTX 3060 130W 8302
RTX 2080
Max-Q
  8068
RTX 2070   7778
RTX 3060 95W 7519
RTX 2070
Max-Q
  7216
RTX 3060 75W 7047
RTX 2060   6163
RTX 2060 Max-Q   5676
GTX 1660Ti   5667
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050Ti 40W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3080 Laptop 16GBの情報は次の通りです。動作モードを変えても、GPUクロックは変化しませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

1TBのNVMe SSDを搭載しています。PCIe Gen4 SSDなので、速度も高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
4916
 PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

SDカードスロットを搭載しています。読み込み速度は普通です。

なお、まだカード自体が普及していませんが、カードリーダーはSD-Express対応のようです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「究極のパフォーマンス」 モードで計測した結果のみ掲載します。なお、グラフィックスモードは、MSHybridモードです。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

CPUの性能が高く、64GBと大容量のメモリを搭載しているため、現像にかかる時間はかなり短いです。

Core i9-11980HK
64GBメモリ
46秒
Core i7-11800H
16GBメモリ
53秒
Apple M1
16GBメモリ
66秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

比較的重い機能を実行しましたが、いずれも数秒で終わっており、快適に作業できます。ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除)では、1分ほどかかっています。最新バージョンでは、長めの時間がかかる傾向があるので、これでもかなり速い方です。

  処理時間
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約3秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約1分1秒
ニューラルフィルター(スタイルの適用) 約3秒
スーパー解像度 約3秒
コンテンツに応じた塗りつぶし 約3秒
被写体を選択 約2秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

ノート最高レベルの性能のグラフィックスなので、書き出し速度はかなり速いです。

Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分45秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
4分36秒
Core i7-10750H
RTX 2060
4分51秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 16GB
4分55秒
Core i7-10870H
RTX 3060 (130W)
5分04秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i5-10300H
GTX 1650Ti
5分18秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

CPUのみで実行するソフトウェアエンコードはそこそこの速さです。

Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Ryzen 7 5800H 9分07秒
Core i7-10875H 10分44秒
Core i7-11800H 10分53秒
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Core i9-11980HK 11分47秒
Ryzen 5 4600H 13分10秒
Core i7-10750H 14分19秒
Core i5-10500H 15分09秒
Ryzen 7 4700U 15分44秒
Core i7-10710U 19分05秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Core i7-1165G7 24分17秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SPECviewperf 2020
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
OptiXでの実行したときのランキング
他のスペックとの比較
Core i7-10870H
RTX 3080 8GB (105W)
6分40秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
6分45秒
Core i7-10875H
RTX 3070 (140W)
7分00秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (95W)
7分15秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 16GB (165W)
7分19秒
Core i7-10875H
RTX 3060(130W)
8分58秒
Ryzen 9 5900HS
RTX 3080(100W)
9分28秒
Core i7-10750H
RTX 3060 (75W)
10分06秒
Core i7-10875H
RTX 3060 (130W)
10分40秒
Xeon W-10885M
RTX 2080 Max-Q
10分56秒
Ryzen 7 5800H
RTX 3060(95W)
12分53秒
Core i7-10875H
Quadro RTX 3000
15分38秒
Core i7-10875H
RTX 2060
15分53秒
Core i7-10750H
GTX 1660Ti
27分11秒

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。

USB Type-Cポートは2ポートあります。背面のUSB-Cポートは、Thunderbolt 4、Display Portに対応しています。Power Deliveryには対応していませんが、その他の機能は全て使用できました。

なお、側面のUSB-Cポートは、Thunderbolt、Display Port、Power Deliveryに対応していません。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
Philips 258B6QUEB/11 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMI経由で出力すると、4K、60Hz、RGBで出力できていました。また、GeForce RTX 3080 Laptopからの出力となっています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.9kg」と記載されています。当サイトで計測した質量はもう少し重めでした。17型のハイスペックゲーミングノートPCなので、重いです。ACアダプターも大きくて重いため、本体と合わせると4kgを超えています。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 3.022kg
ACアダプター 1056.1g

 

バッテリー駆動時間のチェック

MSI GE76 Raider 11Uのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は99.9Whとなっており、ノートPCとしてはかなり大きい容量です。当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。バッテリー駆動時間自体は長くありませんが、ハイエンドのゲーミング性能で、4K液晶を搭載した機種の割りには、バッテリー駆動時間は長めだと思います。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法
(2) PCMark 10 Modern Office 5時間6分
(3) 動画再生時
(4) PCMark 10 Gaming 1時間41分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

バランスモードでは、CPU電力が約45W前後で推移しています。Core i9-11980HKのcTDP-downは45W、cTDP-upは65Wなので、低くはないものの、高くもないCPU電力です。CPU温度は95℃前後と高いです。

究極のパフォーマンスでも、CPU電力、CPUクロック、CPU温度全てにおいて、大きな変化はありません。どちらのモードでも、CPU温度は高めです。もう少し冷却性能が高ければ、CPUのパフォーマンスも伸びたのかなという感じます。

  • バランス
  • 究極のパフォーマンス
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のGPU温度の詳細

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU温度およびGPU温度は下図の通りです。どちらのモードでも、CPU温度には大きな差はありません。ただ、GPU温度に関しては、バランスモードが87℃近くまで上昇しているのに対して、究極のパフォーマンスモードでは、GPU温度が80℃以下に抑えられています。究極のパフォーマンスの方が、ファンの回転速度が上がるためだと思われます。

ファンの音が気にならなければ、ゲームをプレイ時は、究極のパフォーマンスを選択するとよさそうです。

  • バランス
  • 究極のパフォーマンス
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時は、ほぼ無音です。バランスモードであれば、ゲーム時でも低めの騒音値ですが、究極のパフォーマンスモードでは、ファンの回転速度がアップするので、うるさく感じるかもしれません。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

ゲーム中はキーボードの温度はそれなりに熱くなります。ただ、手のひらが触れるパームレストの温度はほとんど上がらないので、不快に感じることはなさそうです。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

4K液晶を搭載し、搭載しているパーツの性能も高いので、高負荷時には、ゲーミングノートPCの中では高い消費電力となります。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

MSI GE76 Raider 11Uの外観のチェックです。

ボディカラーは、チタニウムブルーです。

 

天板には、ドラゴンのMSIロゴマークがあります。印刷ではなく、立体感のあるエンブレムでかっこいいです。

 

閉じた時の画像です。厚さは25.9mmと普通です。

 

スピーカーは、キーボード面の左右と、側面の左右に、ステレオスピーカー2基、ウーファー2基を備えています。音質は結構いいです。ノートPC基準で、10点満点で採点すると7点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

Webカメラは、207万画素のフルHDカメラです。HDカメラよりも精細な映像・画像が撮れます。なお、顔認証には対応していません。

 

ポート類です。USB3.2 x3、USB-C x2(背面のポートはThunderbolt 4、Display Port、Power Deliveryに対応)、HDMI、Mini DisplayPort、LANポート、SDカードリーダーを備えており、種類も数も十分です。電源、LAN、外部ディスプレとの接続ポートが背面に配置されているので、接続時も邪魔になりません。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。2基の冷却ファンが見えます。

 

ネジの1つに「FACTORY SEAL」が貼られています。このシールを剥がすと、保証対象外となるためご注意下さい。

 

ACアダプターは、280W(20.0V、14A)と大容量です。分厚くて、重いです。

 

まとめ

以上が、MSI GE76 Raider 11Uのレビューです。

最大グラフィックスパワーが高く、今回試したモデルは、RTX 3080 Laptop 16GBを最大165Wで駆動する設定となっていました。また、GPU Switchの機能を備えており、ディスクリートグラフィックスモードにすることで、ゲーム時のフレームレートがアップしていました。ゲームタイトルによりますが、30%以上フレームレートがアップするゲームもありました。

今回試した液晶は、4K 120Hz液晶でしたが、ゲームを高画質でプレイできるだけでなく、色域が広く、本格的なクリエイティブ作業にも使用出来るレベルでした。画像編集、動画編集、3DCGといった幅広いジャンルに対応できる、プロクリエイター用のPCとしてもおすすめです。一方、eスポーツタイトルなどを本気でプレイする方は、FHD 360Hz液晶を搭載したモデルが適しています。

その他、機能的でデザイン性の高いボディ、大容量バッテリー、優れたサウンドのスピーカー、最大2.5Gbps対応のLANなど、全体的に一つ上の機能を備えています。

どこにも妥協したくない、プロユーザーに適した機種です。

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