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富士通 LIFEBOOK WU5/J3(FMV Zero)、634gの世界最軽量モデルの実機レビュー

更新日:
LIFEBOOK WU5/J3の写真
CPU Core Ultra 5 125U
Core Ultra 7 155U
メモリ 8GB ~ 64GB
ストレージ 約256GB ~ 2TB SSD
液晶サイズ 14.0型 16:10
液晶種類 1920x1200 非光沢
質量 約634g
バッテリー 31Wh
価格 17万円台~

※ 価格はクーポン等適用時

おすすめの超軽量モバイルノート

LIFEBOOK WU5/J3は、世界最軽量の14型ノートPCです。

実際に持ってみると、中身が入っていないのではと思うほどです。きっとあなたも驚くでしょう。

軽くてもポート類が省かれることなく、充実しており、大学やビジネスシーンでも使いやすいです。

また、タイピングもしやすいので、レポートや資料などが作成しやすいです。

公式販売サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの借用品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core Ultra 7 155U、16GBメモリ、512GB SSD

 

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機種によっては、購入画面で「お買い物応援クーポン」なども掲載されていると思います。こちらのクーポンとも併用可能です。

 

 

目次

お忙しい方は、「LIFEBOOK WU5/J3の特徴」のみお読みください。

 

LIFEBOOK WU5/J3 の特徴

とにかく軽い

LIFEBOOK WU5/J3は、とにかく軽いノートPCです。

14型ノートPCとしては、世界最軽量となっており、実際に持ってみると、中身の無いモック版かなと思うほどです。毎日のようにノートPCを持ち出す方に非常におすすめです。

LIFEBOOK WU5/J3を持っているときの画像
とにかく軽い

 

質量は634g(ムサシ)しかなく、代表的なモバイルノートPCと比較しても、その軽さが際立ちます。

代表的なモバイルノートの比較
製品名 質量
LIFEBOOK WU5/J3のアイコン LIFEBOOK WU5/J3 約634g~
LIFEBOOK WU2/J3のアイコン LIFEBOOK WU2/J3 (64Wh) 約868g~
dynabook RZ/MXのアイコン dynabook RZ/MX 約899g
ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionのアイコン ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition 約986g
HP Pavilion Aero 13-bgのアイコン HP Pavilion Aero 13-bg 約990g
レッツノート FVのアイコン パナソニック レッツノート FV (30Wh) 約1.034kg~
VAIO SX14のアイコン VAIO SX14 約1.046kg~
ThinkPad X1 Carbon Gen 12のアイコン ThinkPad X1 Carbon Gen 12 約1.08kg~
ASUS Zenbook S 14のアイコン ASUS Zenbook S 14 約1.2kg
ASUS Zenbook 14 OLEDのアイコン ASUS Zenbook 14 OLED 約1.2kg
MacBook Air M3のアイコン Macbook Air M3 約1.24kg

 

本機2台で、1台のMacBook Air M3と、ほぼ同等の重さしかありません。

LIFEBOOK WU5/J3が2台と、MacBook Air 1台とが同じ重さを表している画像
本機2台で、1台のMacBook Air M3とほぼ同等の軽さ

 

LIFEBOOK WU5/J3の軽さのヒミツは、下の別ページをご覧下さい。

 

従来よりもバッテリー容量は増えた

本製品の従来モデルは、25Whのバッテリー容量しかなく、バッテリー駆動時間が短い点が欠点でした。しかし、本製品は、31Whへ増えたことで、バッテリー駆動時間が延びています。

ただ、1日(8時間)バッテリー状態で作業ができるかと言われると、かなり低めの負荷でなければそこまではもちません。常時タイピングなどしていると、半日(4時間)くらいの作業が限度でしょう。

LIFEBOOK WU5/J3の斜め画像
従来より増えたバッテリー

 

豊富なポート類

軽いノートPCは、ポート類が省略されていることが多いですが、LIFEBOOK WU5/J3は、USB-Cはもちろん、USB-A、HDMI、LAN、microSDカードスロットと、豊富なポート構成です。

ビジネスシーンなどでも使いやすいです。

LIFEBOOK WU5/J3のポート類(右側面) LIFEBOOK WU5/J3のポート類(左側面)
豊富なポート類

 

打ちやすいキーボード

LIFEBOOK WU5/J3は、キーボードが打ちやすい点もメリットです。

タイピングすることが多い方、例えば、資料を作る機会が多いビジネスパーソンや、レポートや卒業論文を作成する大学生などもおすすめです。作業がはかどると思います。

キーボード画像
打ちやすいキーボード

 

FMV Zero仕様

LIFEBOOK WU5/J3は、FMV Zeroの仕様となっています。

「FMV Zero」とは、PCリテラシー高めのユーザー向けに、シンプルな構成にした機種のことで、具体的には、ボディが上質なオールブラックのカラーになっています。キーボードは「かな」無しのシンプルな仕様で、印字はブラックアウト処理が施されています。側面のインターフェースアイコンについても黒文字となっています。

通常仕様とFMV Zero仕様の比較
キーの印字がブラックアウト
側面のインターフェースアイコンの写真
側面のインターフェースアイコンも目立たない

 

また、プリインストールされているソフトも最小限になっています。国内PCにありがちな、不要なソフトが一切入っていません。

 

残念なポイント

LIFEBOOK WU5/J3のデメリットは、キーボードバックライトが無い点です。暗い所で作業をすることがある方はご注意下さい。また、バッテリー容量が増えたといってもバッテリー駆動時間は短めです。

このような点に不満がある方は、通常モデルのLIFEBOOK WU2/J3のほうがいいでしょう。

 

 

兄弟モデルとの比較

LIFEBOOK UHシリーズのカスタムメイドモデルは、WU2~WU5までモデルがあります。違いが分かりにくいと思うので、下表に主な相違点をまとめました。

LIFEBOOK UHシリーズ カスタムメイドモデルの比較
  WU2/J3 WU2/J3
[ 5G ]
WU3/J3
[ 2 in 1 ]
WU4/J3
[ FMV Zero ]
WU5/J3
[ FMV Zero ]
CPU i3-1315U
Ultra 5 125U
Ultra 7 155H
Ultra 5 125H
Ultra 7 155H
i5-1335U
i7-1360P
Ultra 5 125H
Ultra 7 155H
Ultra 5 125U
Ultra 7 155U
メモリ 8GB ~32GB 16GB ~ 64GB 8GB ~32GB 8GB ~ 64GB
タッチパネル 非対応 対応 非対応
バックライト
キーボード
搭載 非搭載
Type-C USB3.2 /
TB4 ※1
TB4 ※1 USB3.2 /
TB4 ※1
TB4 ※1 USB 3.2
5G 対応
質量 744g
~878g
928g 850g~998g 約888g 約634g
~639g ※2
バッテリー容量
31Wh
64Wh
64Wh 31Wh
64Wh
64Wh 31Wh
価格 ※3 15万円台~ 22万円台~ 18万円台~ 17万円台~ 17万円台~
※1 TB4: Thunderbolt 4
※2 約1TB SSD搭載時のみ世界最軽量の約634gとなる
※3 クーポン適用後の価格

 

1番目のWU2/J3は、標準的なモデルで、迷ったらこのモデルがおすすめです。

2番目のWU2/J3 5Gは、WU2/J3を5Gに対応させたモデルです。個人的に使うならコレです。

3番目のWU3/J3は、タブレットへ変形する2 in 1モデルです。CPUの世代は古いです。

4番目のWU4/J3は、「FMV Zero」仕様で、CPU性能が高いです。

5番目のWU5/J3が本製品で、「FMV Zero」仕様で、軽さ重視のモデルです。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
Web閲覧やOffice作業は快適に行えます。
動画鑑賞 色鮮やかなディスプレイで、映像は綺麗です。スピーカー音は普通です。
RAW現像
画像編集
色域が広めなので、RAW現像などの用途にも使用することができます。ただし、メモリは16GB以上にしましょう。
動画編集 △~○ FHD画質の簡単な動画編集なら、なんとかできます。ただし、この用途で使うならメモリは16GB以上にしましょう。
ゲーム △~○ ゲーム向きのPCではありませんが、軽いゲームならできなくもありません。

 

ディスプレイのチェック

LIFEBOOK WU5/J3のディスプレイは、比較的見やすいです。

なお、パネルは、LIFEBOOK WU2/J3とは異なりました。

色の表現できる幅を示す色域が広いですし、画面比も16:10となっており、縦に長いWebページなどが見やすいです。

その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの計測では、sRGBカバー率は100%と、広めの色域です。最大輝度は、当サイトの計測では345cd/m2とやや高めです。

ガモット図
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、青や緑がやや強めに発色しているのが分かります。一般的な用途であれば、このままでもほぼ気になりませんが、画像編集などをする方は、キャリブレーションツールで色補正してもいいと思います。

ガンマ補正曲線
ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角
視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。ギラつきもほぼ感じません。

画面への映り込み
画面への映り込み

フォトディテクターで確認してみましたが、ちらつき(フリッカー)は検出されませんでした。

フォトディテクターでチェックした画面のちらつき
PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

LIFEBOOK WU5/J3のキーボードは、打ちやすいです。

キーピッチは、横:約19mm(仕様)、縦:約18mm(実測)となっており十分な数値です。

「半角/全角(Harf Full)」キーや、「Backspace」キー「Enter」キーなどのよく使うキーが大きくなっており、タイプミスしにくいです。

キーストロークは約1.5mm(仕様)と標準的で、キートップはやや湾曲しており、指のフィット感はまずまずです。

また、力の弱い小指などで押すキーは、軽い力でも押せるようになっており、モバイルノートPCの中では、非常にタイピングしやすいです。

「かな表記なし」で、刻印もブラックアウトされておりシックなデザインです。

タッチパッドは、サイズがやや小さめですが、独立したクリックボタンが搭載されているのでクリックしやすいです。

キーボードバックライトはありません。

LIFEBOOK WU5/J3のキーボードの写真
キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーボードを拡大した写真
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

LIFEBOOK WU5/J3のパフォーマンスのチェックです。

ここでは、Windowsの設定の電源モードから、デフォルトの「バランス」と、最も高いパフォーマンスが出る「最適なパフォーマンス」で、各種ベンチマークを計測しました。

電源モードのキャプチャ
電源モード

 

CPU

LIFEBOOK WU5/J3は、プロセッサー・ベース・パワーが15WのCore Ultra 5 125UまたはCore Ultra 7 155Uが選択できます。

今回は、Core Ultra 7 155Uを搭載しており、CINEBENCHのスコアは下の通りです。そこまで高いスコアではありませんが、Officeによる文書作成程度の負荷なら、問題なく行えます。

CINEBENCH 2024
CINEBENCH 2024のスコア
Core Ultra 7 155U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 370 1226
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1104
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Ryzen AI 9 HX 370 882
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core Ultra 5 125H 669
Core i7-1360P 664
Ryzen 7 8840U 618
Snapdragon X Plus X1P-42-100 605
Core Ultra 7 258V 603
Core i5-1340P 599
Core 5 120U 558
Ryzen 5 8540U 500
Ryzen 5 7530U 477
Core Ultra 7 155U 474 [最適なパフォーマンス]
370 [バランス]
Core Ultra 5 125U
[WU2/J3で計測]
469 [最適なパフォーマンス]
369 [バランス]
Core i5-1335U 435
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 258V 121
Ryzen AI 9 HX 370 115
Core 5 120U 110
Core i5-1335U 109
Snapdragon X Plus X1P-42-100 108
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Ryzen 9 8945HS 106
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Ryzen 7 8845HS 101
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 5 8540U 100
Core i7-1360P 99
Core i5-1340P 99
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 7 155U 95 [最適なパフォーマンス]
92 [バランス]
Core Ultra 5 125U
[WU2/J3で計測]
89 [バランス]
86 [最適なパフォーマンス]
Ryzen 5 7530U 84
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
CINEBENCH R23のスコア
Core Ultra 7 155U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-14900HX 29314
Ryzen AI 9 HX 370 22572
Core i7-14700HX 21893
Ryzen 7 8845HS 16387
Core Ultra 7 155H 14073
Ryzen 7 8840HS 13668
Ryzen 7 8840U 12575
Core Ultra 5 125H 12239
Core Ultra 7 258V 9896
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Ryzen 5 8540U 9378
Core 5 120U 9317
Core Ultra 7 155U 8578
Ryzen 5 7530U 8403
Core i5-1335U 8249
Core Ultra 7 155U 8578
8090 [最適なパフォーマンス]
6380 [バランス]
Core Ultra 5 125U
[WU2/J3で計測]
7660 [最適なパフォーマンス]
6074 [バランス]
Core i5-1334U 5897
Ryzen 3 7330U 5141
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 2196
Core i7-14700HX 2113
Ryzen AI 9 HX 370 2043
Ryzen 9 7945HX 1951
Core 5 120U 1879
Core i7-1360P 1826
Core Ultra 7 155H 1810
Core Ultra 7 258V 1779
Ryzen 7 8840U 1763
Core i5-1335U 1723
Core i5-1340P 1722
Core Ultra 5 125H 1712
Ryzen 5 8540U 1701
Ryzen 7 8840HS 1686
Ryzen 7 8845HS 1682
Core i5-1334U 1655
Core Ultra 7 155U 1641 [最適なパフォーマンス]
1634
1614 [バランス]
Core Ultra 5 125U
[WU2/J3で計測]
1533 [バランス]
1398 [最適なパフォーマンス]
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 3 7330U 1358
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリは、LPDDR5X-7467のデュアルチャネルです。帯域は広いです。

 

グラフィックス

グラフィックスは、CPU内蔵のグラフィックスです。

Core Ultra 7 155Uの3DMark Night Raidの結果は以下のとおりで、普通の性能です。モバイルPCで行う一般的な用途であれば、十分でしょう。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
3DMark Night Raidのスコア
Core Ultra 7 155U
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce RTX 3050 52196
GeForce RTX 2050 48410
GeForce GTX 1650 45149
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
44627
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
35888
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
35847
GeForce MX550 35717
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
35397
Core Ultra 5 125H
Intel Arc
35271
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
35241
GeForce MX450 30425
Ryzen 5 8640U
Radeon 760M
29095
Snapdragon X Elite X1E-78-100 28779
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
28714
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
[WU2/J3で計測]
22286 [最適なパフォーマンス]
21172 [バランス]
Core Ultra 7 155U
Intel Graphics
21887 [最適なパフォーマンス]
20142 [バランス]
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
21897
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
20053
Core 5 120U
Intel Graphics
18333
Core i5-1340P
Intel Iris Xe
17774
Ryzen 7 7730U
Radeon Graphics
17524
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
16835
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
16389
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、アクセス速度は速かったです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
SSDの速度
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
6100
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

LIFEBOOK WU5/J3は、microSDカードスロットを搭載しており、アクセス速度は速いです。ただ、できればフルサイズのSDカードが使えれば良かったです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
SDカードスロットの写真 SDカードの速度
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB 3.2(Gen2)Type-Cを2つ搭載しており、Power Delivery、DisplayPort Alt Modeに対応しています。PD充電は、7.5W(5V/1.5A)以上を供給可能な機器であれば、充電が可能とのことです。

 

HDMIの動作チェック

HDMIは、仕様を見ると、8K(7680×4320)まで対応しています。

今回、試しに4Kモニターに接続してみましたが、4K/120Hz/RGBで出力できていました。

HDMI経由で4Kモニターに接続したときの情報
4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

LIFEBOOK WU5/J3の質量は、「約634g~639g」と非常に軽いです。なお、約1TB SSDを選択したときのみ、約634gになると仕様には書かれています。

今回、約512GB SSDを搭載したモデルですが、当サイトにて計測したところ、624gでした。約1TB SSDじゃなくても634gを切っていました。海外メーカーは、仕様とほぼ同じまたはそれよりオーバーすることもありますが、富士通は仕様よりやや軽いことがほとんどなので、このようなことが起こります。

標準添付のACアダプターは約250gと軽くはありませんが、オプションの追加小型ACアダプターであれば150gと非常に軽いです。PC本体と合わせても874gしかありません。

+500円で買えるAnkerの充電器も186gと軽いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 624g
標準添付のACアダプター+電源ケーブル 250g
小型ACアダプター+電源ケーブル 150g
Anker PowerPort III 3-Port 65W Pod
with 6ft C-C cable
186g
各ACアダプターの画像
ACアダプター

 

バッテリー駆動時間のチェック

LIFEBOOK WU5/J3のバッテリー容量は31Whです。

バッテリー容量の情報画像
バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下表のようになっています。従来よりもバッテリー容量が増えたとは言え、モバイルノートPCとしてはやや短めのバッテリー駆動時間です。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA3.0(アイドル時) 約15時間
(2) JEITA3.0(動画再生時) 約6時間
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 4時間24分
(1)、(2) メーカー公表値
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラは、約207万画素のFHDカメラで、自然な色合いです。ただ、やや暗めの映像なので、ソフト側で少し明るくするといいと思います。

プライバシーカメラシャッターが付いており、Windows Helloによる顔認証にも対応しています。

Webカメラでマネキンを撮影したときの写真
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows 10標準のカメラアプリで撮影
Webカメラの写真 プライバシーシャッターを閉じたときのWebカメラ
Webカメラ

 

スピーカー

スピーカーは、底面の手前側に配置されています。音質は普通で、勝手に評価すると、ノートPC基準で10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカーの写真
スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「バランス」モードでは、CPU電力は、プロセッサー・ベース・パワーとほぼ同じ15W前後で推移していました。このときのCPU温度は76℃前後と問題ありません。

「最適なパフォーマンス」モードでは、CPU電力は22W前後まで上がります。ただ、CPU温度が90℃前後とやや高めです。

基本的には「バランス」モードで動かし、どうしてもパフォーマンスを上げたいときだけ「最適なパフォーマンス」モードにするといいでしょう。

  • バランス時
  • 最適なパフォーマンス時
CPU電力&CPU温度
高負荷時のCPU電力とCPU温度(バランスモード)
CPU電力&CPU温度
高負荷時のCPU電力とCPU温度(最適なパフォーマンスモード)

 

静音性のチェック

LIFEBOOK WU5/J3の騒音値は低めです。静かな環境で仕事ができるでしょう。

騒音値
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
約22dB 約24dB 約34dB 約35dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

徐々に負荷をかけながら、表面温度を計測したときの結果を下に掲載します。

表面温度はそこまで熱くならないので、負荷がかかっているときでも快適に作業ができるでしょう。

PC本体の表面温度
表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。

全体的に低めの消費電力です。

消費電力
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
4W  9W 18W 23W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

LIFEBOOK WU5/J3の外観の写真を掲載します。

カラーは、「ピクトブラック」1色となります。FMV Zero仕様で、オールブラックのカラーとなっており、シックでかっこいいです。

LIFEBOOK WU5/J3の正面写真

 

天板には富士通のロゴがありますが、目立たないような配色になっています。

LIFEBOOK WU5/J3の天板写真LIFEBOOK WU5/J3の天板ロゴ

 

ボディの高さは15.8~17.3mmと薄型です。

LIFEBOOK WU5/J3の正面LIFEBOOK WU5/J3の背面

 

指紋センサーは、電源ボタンに内蔵されています。

LIFEBOOK WU5/J3の指紋認証装置の写真

 

ポートの種類は豊富です。

LIFEBOOK WU5/J3の左側面LIFEBOOK WU5/J3の右側面

 

有線LANポートは、下図のように、LANケーブルの爪を引っかけるところを上に開いてからコネクタを差し込みます。

LIFEBOOK WU5/J3のLANポート LIFEBOOK WU5/J3のLANポートの爪をひっかける部分を上に開いた時の写真

 

底面の画像はご覧の通りです。底面の吸気口は小さめです。

LIFEBOOK WU5/J3の底面

 

底面カバーを開けると、内部はこのようになっています。冷却ファンは1つです。

LIFEBOOK WU5/J3の内部画像

 

スピーカーケーブルが底面カバー側につながっているので、底面カバーを外すときは気をつけましょう。

底面とつながっているスピーカーケーブル

 

SSDは、Type 2280のものが搭載されています。

LIFEBOOK WU5/J3のSSD

 

標準添付のACアダプターは45Wで、サイズは大きめです。

標準添付のACアダプターの画像

 

こちらは、オプションで追加で選べる小型ACアダプターです。

小型ACアダプターの画像 小型ACアダプターの仕様

 

こちらは、オプションで500円で追加できるAnker PowerPort III 3-Port 65W Pod with 6ft C-C cableです。

AnkerのACアダプターの写真 AnkerのACアダプターのポート類 AnkerのACアダプターの仕様

 

まとめ

以上が、LIFEBOOK WU5/J3のレビューです。

「634g」しかない世界最軽量の14型モバイルノートPCで、持ち運びが非常に楽です。MacBook Air M3の約半分の重さしかありません。ACアダプターを含めても、余裕で1kgを切ります。

従来モデルは、バッテリー容量が25Whしかありませんでしたが、この新モデルは、31Whと容量が増え、さらに省電力のインテルCore Ultra シリーズ1を搭載することで、バッテリー駆動時間が延びました。半日(4時間程度)くらいの作業であれば、十分バッテリーが持つと思います。

タイピングもしやすいですし、ディスプレイも見やすいので、作業がしやすいです。資料作成やレポート作成をすることが多い方にもおすすめです。

なお、LIFEBOOK UHシリーズは、WU5/J3の他にも、大容量バッテリーや5Gを搭載できる「WU2/J3」、CPU性能が高い「WU4/J3」など色々なモデルがあります。そちらも合わせてご検討下さい。

また、当サイト向けクーポンを利用することで、安く購入することができるので、是非ご利用下さい。

 

世界最軽量のノートPC

LIFEBOOK WU5/J3

LIFEBOOK WU5/J3の小さい写真

特徴

  • 634gと非常に軽い
  • タイピングがしやすい
  • 軽くても豊富なポート類

こんなあなたに

  • 頻繁に持ち歩く方
  • ある程度、小まめに充電できる方
公式販売サイトはこちら

 

動画レビュー

製品の概要をまとめた動画も作成しました。

 

 

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