10月モデル

VAIO SX14(2021年モデル)の実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-1195G7
Core i5-1155G7
Core i3-1115G4
Celeron 6305
メモリ 最大32GB (オンボード)
ストレージ 最大 2TB PCIe SSD
液晶サイズ 14.0型
液晶種類 FHD 非光沢
FHD タッチ 光沢
UHD(4K) 非光沢
質量 約999~1139g
バッテリー 最大 約30時間(53Wh)
LTE オプションで対応
価格[税込] 13万円台~ ※

※VAIOストアでの価格

999gと軽く、処理性能もかなり高い

VAIO SX14は、999g~と軽い本格モバイルノートPCです。LTEに対応し、バッテリー駆動時間も長く、堅牢性も高く、モバイルノートとして優秀です。

さらに、Core i7-1195G7を搭載すれば、HシリーズCoreプロセッサーを搭載したVAIO Zよりも高いベンチマークスコアが出ます。

画面も14型と十分な大きさですし、タイピングもしやすく、メイン兼モバイルノートとしても使いやすい製品です。

SDカードスロットとVGAポートは廃止されてしまいましたが、Thunderbolt 4ポートが2つ搭載され、ドックなどが使いやすくなりました。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-1195G7、16GBメモリ、512GB PCIe SSD、FHD液晶

 

目次

お忙しい方は、「VAIO SX14の特徴」のみお読みください。

 

VAIO SX14の特徴

14型の大きめ液晶でも、999g~と軽い

VAIO SX14の大きな特徴は、モバイルノートPCとしては大きめの14型液晶を搭載しながら、999g~と軽い点でしょう。メインPCとしても使える画面の大きさでありながら、モバイルPCとしても使うことが出来ます。

大画面でも軽い質量

 

下表には、質量が非常に軽い14型モバイルノートをまとめてみました。この中で、ThinkPad X1 CarbonやT14s Gen 2は、他の機種よりも若干重くなります。また、VAIO Zやレッツノートの5G/LTEモデルは価格がやや高めです。VAIO SX14は、LTE対応ノートPCとしてはコスパが高く、多くのユーザーにとって、現実的な選択肢なのではないかと思います。

軽量14型ノートの比較
製品名 質量 LTE
VAIO Z 約958g~ 対応
マウス DAIV 4P 約985g 非対応
ASUS ZenBook 14 Ultralight 約995g 非対応
VAIO SX14 約999g~ 対応
パナソニック レッツノート LV 約999g~ 対応
ASUS ExpertBook B9 約1.005kg 非対応
ThinkPad X1 Carbon 約1.13kg~ 対応
ThinkPad T14s Gen 2 約1.28kg~ 対応

 

VAIO Zよりスコアが高いCore i7-1195G7

VAIO SX14はいくつかCPUを選択できますが、他のモバイルノートではあまり選択することができない「Core i7-1195G7」のプロセッサーを選択できます。TDP28WクラスのTiger Lake-Uとしては、最上位のプロセッサーになります。

今回試した限りでは、マルチコア性能はRyzen 7 5800Uにはおよばなかったものの、VAIO Zに搭載されていたCore i7-11375Hよりも高いベンチマークスコアが出ていました。さらに、シングルコア性能は、Ryzen 7 5800Uなどよりもかなり高かったです。

現状、モバイルノートPCは、性能が高いものでも、Core i7-1165G7が使われることがほとんどなので、VAIO SX14は、かなり性能の高いモバイルノートと言えます。

CINEBENCH R23
マルチコア
Ryzen 7 5700U 8445
Ryzen 7 5800U 8086
Core i7-1195G7 6594
Core i7-11375H 6391(VAIO Z)
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
シングルコア
Core i7-1195G7 1634
Core i7-11375H 1618(VAIO Z)
Core i7-1185G7 1517
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 5800U 1382
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 7 5700U 1264

 

VAIOオリジナルSIMならLTE通信が安定/高速

VAIO SX14は、LTEモジュールをオプションで選択することができます。なお、今回からnano SIMに変わっています。

LTEモジュールをオプションで選択可能

 

さらにVAIOは、「VAIOオリジナル LTEデータ通信SIM」のSIMカードも提供しており、VAIOのノートパソコンでの動作テストが取られているため、安心して使うことが出来ます。筆者も旧VAIO SX14で2年ほど使いましたが、トラブルなどなく安定して使えていました。

今回の新モデルについても、数日使っただけですが、特にトラブルなく使えていました。VAIOのSIMはユーザーが少ないのか、昼間のような混雑する時間帯でも、速度低下が少なく使えていました。

混雑する平日の12時30分頃の速度でも高速

 

また、LTEに何かトラブルがあったときに、SIMカード(MVNO側)が原因なのか、PC本体側が原因なのかを切り分けてから連絡する必要がなく、VAIOのみに連絡を入れればいいので楽です。

VAIO Zで対応している「5G」に、VAIO SX14が対応していないのは残念です。ただ、多くの方は、外出先で、数百Mbpsもの速度が必要なケースは少ないと思いますし、一般的に5Gモジュールを搭載すると、プラス50,000円と高価です。一部の方を除けば、LTEでも十分かなと思います。今後を見据えて、5G対応のノートPCのほうが良ければ、別のノートPCのほうがいいでしょう。

 

バッテリー容量が53Whへ大幅アップ

2021年モデルのVAIO SX14は、またバッテリー容量がアップしました。

最初のVAIO SX14は35Wh、1つ前のモデルで42.9Whへ上がりましたが、今回の新モデルでは53Whとさらに大きくバッテリー容量が増えました。他の平均的なモバイルノートPCよりも多いバッテリー容量です。今回のレビュー機では、消費電力の高いCore i7-1195G7を搭載していますが、それでも実用的なバッテリー駆動時間に収まっていました(詳細はこちら)。

バッテリー容量が53Whへ

 

指紋および顔認証の両方に対応

VAIO SX14は、指紋認証と顔認証の両方に対応しています。

顔認証のほうが着席するだけでログインできるので便利ではありますが、コロナ禍ではマスクを着用している機会も多いため、指紋認証にも対応していると便利です。この両方に対応しているVAIO SX14は使いやすいと思います。

さらに、指紋認証装置は電源ボタンと一体化されており、シャットダウン状態で電源ボタンを押すと、電源投入とサインインを一括で行うことができます。

指紋認証と顔認証に対応
シャットダウン状態からでも指紋認証可能

 

また、人感センサーも搭載しており、離席時には自動でロックすることも可能です。さらに、着席時は自動でウェイクします。顔認証を設定しておけば、着席時にサインインまで済ませることが可能です。

人感センサーで自動ロック&自動ウェイク

 

タッチパネル&ペン対応液晶も登場

VAIO SX14の液晶は、タッチパネルおよびペンに対応したパネルも選択できるようになりました。180度開くようになった液晶を利用し、お客様にサインを求めるような営業マンに適していると思います。ただし、光沢パネルになるため、周囲の物が映り込みます。一般的なユーザーは、非タッチパネルのフルHD液晶でいいと思います。

タッチパネル&ペンにも対応

 

特別感のある2つのカラー

VAIO SX14の基本のカラーラインナップは、下の4つです。ファインブラックのカラーが無難ですが、指紋などが目立ちにくいボディがよければ、他の3つのカラーがいいと思います。なお、アーバンブロンズも割と人気が高いようです。

アーバンブロンズ、ファインブラック
ファインホワイト、ブライトシルバー

 

さらに、ロゴなどもブラックで統一した「ALL BLACK EDITION」、深い藍色の「勝色特別仕様」もあります。この2つのカラーは特別感があり、地位の高い方や、こだわりの1台を持ちたい方におすすめです。

ALL BLACK EDITION
勝色特別仕様

 

ノイズキャンセリング機能を搭載

VAIO SX14は、マイク入力とスピーカー出力について、AIノイズキャンセリング機能が搭載されました。

さらに、プライベートモードという機能をオンにすれば、カメラの画角(左右45度)外の音を除去できます(下の動画を参照)。実際に試してみましたが、周囲にいる人の話し声が割と聞こえませんでした。小さい子供の面倒を見つつオンライン会議をしなければならないときなど、同じ部屋に家族がいて使用するときに便利だと思います。

ノイズキャンセリングデモ
ノイズキャンセリング機能

 

純正のACアダプターが軽量化

一般的なノートPCの純正のACアダプターは、質量が重く、あまり持ち運びには適さず、別途USB-C充電器を購入し、携帯する方が多いと思います。

VAIO SX14に同梱されているACアダプターは、非常に小型化され、質量も約164gと軽く、持ち運びに便利です。カスタマイズ画面で予備のACアダプターを購入することもできるので、外出用にもう1台購入しておくのもよいかもしれません。

 

SDカードとVGAは無くなったがTB4を搭載

個人的にやや残念だったのが、SDカードスロットが無くなった点です、ミラーレス一眼で撮影した画像や動画を、SDカードを使って直接取り込むことが出来ません。別途SDカードリーダーなどが必要です。処理性能の高さと色域が広めのディスプレイの特性を活かして、RAW現像や簡易的な動画編集を行おうと思っていた方には残念に感じるのではないかと思います。

また、VGAも無くなっています。こちらは、個人的には使わないポートなので、無くなってもかまわないと思いますが、会社などでVGAにしか対応していない古いプロジェクターや、VGAやDVIにしか対応していない古い外部モニターをお使いの方はご注意下さい。

ただし、Thunderbolt 4が2つ搭載されました。こちらは嬉しい仕様変更です。

SDカードと、VGAは廃止

 

画面比は16:9

画面のアスペクト比は、16:9です。最近の高価格帯のモバイルノートは16:10や3:2のアスペクト比であることが多く、文書作成などはこれらのアスペクト比のほうが見やすいので、やや残念です。

画面比は16:9

 

各用途の快適度

VAIO SX14の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
液晶が見やすいですし、タイピングもしやすいので、快適に操作できるでしょう。
動画鑑賞 液晶が見やすく処理性能も高いです。4K液晶にすれば、高精細の映像を楽しめます。スピーカー音は普通です。
オンライン会議 ノイズキャンセリング機能を搭載し、オンライン会議にも適していると思います。スピーカーの音質は普通です。ウェブカメラは、やや暗い映りです。
RAW現像
画像編集
今回、FHD液晶を試しましたが、sRGBカバー率が約100%あり、ウェブ向けコンテンツの画像の編集に適しているでしょう。ただし、Adobe RGBをカバーするほどの色域はないため、DTP用途には向いていません。
動画編集 △~○ Core i7-1195G7のプロセッサーなら、CPU性能もグラフィック性能も高めなので、FHD画質の簡易的な動画編集ならできると思います。一方、Celeronのプロセッサーを搭載した場合、動画編集は難しいでしょう。
ゲーム Core i7-1195G7やCore i5-1155G7あたりのプロセッサーを搭載すれば、軽めのゲームならグラフィック品質設定を下げることでプレイできるでしょう。ただ、基本的にゲーム目的で作られたPCではないため、長時間ゲームをするのはあまりおすすめはしません。

 

ディスプレイのチェック

VAIO SX14のディスプレイは、フルHD、フルHDタッチパネル、4Kの3つ選択肢があります。今回は、フルHD液晶を搭載しており、この特性について掲載します。

搭載されていたパネルは、従来モデルと変わらず「シャープ LQ140M1JW43」でした。色域が比較的広く、視野角も広く見やすいです。最大輝度は、当サイトの計測では364cd/m2と比較的高かったです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は99.7%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も比較的揃っており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いので少し斜めから見ても、視認性が高いです。天井のライトが映りこまないように、少し画面(天板)を立て気味にしても、ちゃんと文字や画像が見えます。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、映り込みは低減されています。ギラつきは、ほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)が発生しているか確認してみましたが、発生していませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

VAIO SX14のキーボードは、個人的には打ちやすいと思います。

実測で、キーピッチは横:19mm、縦:18.5mmです。キートップはわずかに湾曲しています。キーストロークが約1.5mmと深くはありませんが、比較的しっかりとしたクリック感があります。小さくなっているアルファベットキーがなく、Enterキーも非常に大きく、タイプミスしにくいです。矢印キーも、左右の矢印キーの上に何もキーがないので、探しやすいです。

下の画像は、オプションで「かな文字なし」のキーを選択しています。シンプルな見た目でかっこいいです。

「静寂キーボード」となっており、やや打鍵音が小さくなっています。ただ、他の機種と大きく違うわけではないので、過度な期待はしないように。

タッチパッドは従来モデルより大きくなっており、操作しやすくなっています。クリックボタンも独立しており、軽い力で押すことができます。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

VAIO SX14のパフォーマンスのチェックです。

VAIO SX14は、従来からVAIO TruePerformanceにより、プロセッサーの性能を十分引き出すような設定になっています。下図の画面で、「パフォーマンス優先」にすることにより、VAIO TruePerformanceをオンにすることが出来ます。なお、デフォルトでオンになっているので、そのまま使うといいでしょう。

電源スマート設定

 

CPU

VAIO TruePerformanceをオンにしたとき(デフォルト状態)のCINEBENCH R23のスコアを掲載します。Core i7-1195G7であれば、一般的なノートパソコンによく搭載されるCore i7-1165G7の約1.4倍のマルチコアスコアが出ています。

さらにシングルコア性能が高く、Ryzen 7 5800Uの約1.2倍のベンチマークスコアが出ています。

多くの処理が快適でしょう。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-1195G7
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-11800H 10593
Core i7-10875H 10579
Core i7-10870H 10139
Ryzen 7 PRO 5850U 9143
Core i5-11400H 8514
Ryzen 7 5700U 8445
Ryzen 7 5800U 8086
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Core i5-10500H 6805
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
Pentium Gold 6500Y 1192
Celeron 6305 967
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-1195G7 1634
Core i9-11900H 1570
Core i7-11370H 1519
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1507
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 PRO 5850U 1415
Ryzen 7 5800U 1382
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Ryzen 7 5700U 1264
Core i3-1115G4 1217
Core i7-10870H 1212
Ryzen 5 5500U 1185
Core i5-10500H 1162
Pentium Gold 6500Y 695
Celeron 6305 531
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはLPDDR4Xを搭載しています。Core i7-1195G7の場合、LPDDR4X-4266のメモリを搭載していました。非常に速い速度です。なお、VAIO SX12で確認した限りでは、Celeron 6305の場合はLPDDR4X-3733で、やや速度が劣りました。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
55.33GB/s
LPDDR4X-3733
デュアルチャネル
最大 約59.6GB/s (29.8GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
DDR4-3200
シングルチャネル
最大 約25.6GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

メモリが高速なので、3DMarkのGraphicsスコアも、CPU内蔵グラフィックスとしては非常に高かったです。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core i7-1195G7
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX450 30425
Core i7-1195G7
メモリLPDDR4X-4266
22853
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
18718
Ryzen 7 5800U
メモリLPDDR4X-4266
17020
GeForce MX330 16714
Ryzen 9 4900HS 16322
GeForce MX250 15406
Ryzen 7 5700U
メモリDDR4-3200
14368
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316
Ryzen 5 5500U
メモリDDR4-3200
12154
Celeron 6305
LPDDR4X-3733
12121
Core i3-1115G4
メモリDDR4-3200
11487
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

FF14のベンチマークについても、56 fps出ており、60fpsには届かないものの、割と高めのフレームレートが出ていました。フォートナイト、Apex、VALORANTについても、グラフィック品質設定を低めにすれば、60fps以上が出ていました。こういった軽めのゲームなら、グラフィック品質設定次第で、割と快適にゲームが出来ます。

ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 7826 / 56 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、標準(ノート))
GeForce GTX 1650 115 fps
GeForce MX450 85 fps
GeForce MX330 61 fps
GeForce MX250 60 fps
Core i7-1195G7 56 fps
Core i7-11375H 56 fps
Core i5-1135G7 49 fps
Core i7-1165G7 49 fps
Ryzen 7 4700U 30 fps
Ryzen 5 4500U 29 fps
Core i7-1065G7 25 fps
Core i5-1035G4 25 fps

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDまたは、PCIe Gen3 SSDを選択できます。今回は、より速いPCIe Gen4 SSDを搭載しており、ご覧のように非常に速い速度が出ていました。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
6766
 PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

VAIO SX14に、SDカードスロットは搭載されておりません。

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、クリエイター向けソフトの処理時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

今回、Core i7-1195G7を搭載していますが、TDP28WクラスのCoreプロセッサーとしては、非常に速かったです。色域も広めでRAW現像用途にも使えると思います。

Core i9-11900H
16GBメモリ
44秒
Core i9-11980HK
64GBメモリ
46秒
Core i7-11800H
16GBメモリ
53秒
Core i7-1195G7
16GBメモリ
66秒
Apple M1
16GBメモリ
66秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-1185G7
16GBメモリ
74秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Ryzen 7 5800U
16GBメモリ
95秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

外部グラフィックスを搭載していないので、AIを使ったニューラルフィルターやスーパー解像度の処理はやや遅いものもありますが、一般的なフィルター処理であれば十分速く、Photoshopも比較的快適に動くと思います。

  処理時間
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約3秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約3分2秒
ニューラルフィルター(スタイルの適用) 約7秒
スーパー解像度 約25秒
コンテンツに応じた塗りつぶし 約5秒
被写体を選択 約3秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

CPU性能が高めであったことに加え、メモリ速度が速くグラフィック性能も高めであったため、動画の書き出し速度も割と速かったです。FHDくらいの解像度の動画であれば、比較的ストレスなく編集作業ができると思います。

FHD動画の書き出し
Core i7-1185G7
GTX 1650 Max-Q
2分10秒
Core i7-1185G7
MX450
2分28秒
Core i7-1195G7
Intel Iris Xe
2分57秒
Core i7-1185G7
Intel Iris Xe
3分33秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
4分6秒
Core i5-1145G7
Intel Iris Xe
4分40秒
Core i5-1135G7
Intel Iris Xe
4分41秒
Ryzen 7 4700U
Radeon Graphics
5分5秒
Ryzen 5 4500U
Radeon Graphics
5分57秒
Ryzen 3 4300U
Radeon Graphics
6分44秒
Core i7-1065G7
Intel Iris Plus
7分41秒
Core i5-1035G4
Intel Iris Plus
7分43秒
Core i7-10510U
Intel UHD
16分54秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

CPUのみで実行するx265エンコードですが、マルチコアが得意なRyzen 5000シリーズに近い時間でエンコード出来ていました。非常に速いです。

Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Ryzen 5 4600H 13分10秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Ryzen 7 PRO 5850U 15分12秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Ryzen 5 5500U 17分01秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
Core i7-10510U 28分32秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB-Cは2つありますが、Thunderbolt、映像出力、Power Deliveryに対応しており、以下の機器はすべて使用できました。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器
18W cheero充電器
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、8ビット、RGB、60Hzで出力できていました。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

VAIO SX14の質量のチェックです。

メーカーサイトには「約999~1139g」と記載されています。今回、LTEモジュールを搭載しているため、やや重くなっていますが、それでも1.1kgは切っています。14型のモバイルノートとしては軽いでしょう。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.078kg
ACアダプター+電源ケーブル 164g

 

バッテリー駆動時間のチェック

VAIO SX14のバッテリー容量は、53Whで、モバイルノートとしては比較的大きめの容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。搭載する液晶によってバッテリー駆動時間が変わってきます。

フルHD > フルHDタッチ > 4Kの順で、バッテリー駆動時間が長くなっています。

フルHD液晶であれば、比較的長めのバッテリー駆動時間だと思います。

バッテリー駆動時間
  4K液晶 フルHDタッチ液晶 フルHD液晶
(1) JEITA2.0 約17時間 約22時間 約28~30時間
(2)動画連続再生 約8.3時間 約13.6時間 約14.5~15.5時間
(3) PCMark 10 Modern Office 9時間36分
(4) PCMark 8 Work 3時間8分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) メーカー公表値。1920x1080動画再生時
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

バッテリー充電時間は、メーカーサイトには約3時間と書かれています。当サイトで計測した1時間での充電量はご覧の通りです。普通の充電速度かと思います。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
62%(約32Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラにはシャッターが搭載されており、使わないときは物理的に隠すことが可能です。また、オプションでWindows Helloによる顔認証に対応させることもできます。

Webカメラとシャッター

 

Webカメラは、HDカメラとFHDカメラがあります。今回はFHDカメラを搭載していますが、暗い映りで、画像も粗いです。ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、一般的な性能かと思います。

本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows 10標準のカメラアプリで撮影

 

1万円以上する外付けのLogicool StreamCam C980のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※撮影方法は上と同じ

 

スピーカー

スピーカーは、底面の正面側に配置しています。従来モデルより最大音量や音質は改善されていますが、音がテーブルに反射するので、ややこもったような音質です。さらに、タイピングしていると、ちょうどスピーカーが腕でふさがれるので、さらにこもったような音になります。ノートPC基準で10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

VAIO TruePerformanceにより、実行直後は約50W、その後も30W以上のCPU電力を維持して動作しています。そのおかげで、高いパフォーマンスが出ています。CPU温度は94℃まで上昇しているときもありますが、しばらくすると90℃以下の温度で落ち着いています。高すぎないCPU温度で、ギリギリまでCPUの性能を引き出しているような動きをしています。

CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

VAIO SX14の動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時でも動作音がやや聞こえます。その他の状態も、動作音はやや高めです。静音性を気にするなら、別のノートPCのほうがいいかもしれません。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

キーボード面の表面温度は低めなので、作業中に不快に感じることはないでしょう。負荷が低ければ、底面もそれほど熱くはなりませんが、膝の上に乗せて作業をするときは、低温火傷に気を付けましょう。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

アイドル時は低めの温度です。エンコード時は、モバイル向けプロセッサーとしては高めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

VAIO SX14の外観のチェックです。

ボディ素材は、従来と同じく、天板がカーボン、パームレストがアルミニウム、底面および天板の外周がガラス繊維入りの樹脂となっています。

 

ただし、天板から両サイドに周りこむ部分については、カーボンを立体成形しており、強度が増しています。

 

また、天板側から見た時の両サイドのつなぎ目も無くなったので、見た目もよくなりました。

 

高さ13.3~17.9mmと20mmを切っており薄いです。

 

背面のシルバーの部分については、やや丸みを帯びた形状になりました。

 

パームレスト部分にはヘアライン加工が施されています。なお、ブラックのカラーだと指紋が目立ちやすいです。

 

リフトアップヒンジになっており、液晶を開くと、本体の背面側が持ち上がるようになっており、傾斜がついてタイピングしやすくなっています。

 

側面には、Thunderbolt 4が2つ、HDMI、フルサイズUSBが2つ、有線LANなどがあります。

端子は右側面に集中しており、ケーブルなどを接続すると、マウスを操作するときの邪魔になります。ただ、これはリフトアップヒンジにしたことで、背面に排気口を付けると液晶を痛めるため、左側面に排気口をもっていき、その影響で端子を右側面に持っていったのだと思われます。

ただ、ドックや充電器、ドック付きモニターなどをよく接続するであろうThunderbolt 4ポートの1つが、奥側にあるため、そこまでマウス操作の邪魔になることもないかと思われます。

 

液晶は180度開きます。対面側の人に画面を見せるときなどに便利です。

 

VAIO SX14はキーボード側から吸気するので、底面側に通気口はありません。

底面カバーを外すときは、ネジが多いのでやや面倒ですが、爪の引っ掛かりはそれほどありません。

 

キーボード側の取り外したときの中身はご覧のようになっています。冷却ファンは1つですが、ヒートパイプは2本搭載されており、モバイルノートとしては冷却性は高めだと思います。

 

M.2 SSDは換装出来そうです。

 

搭載されていたLTEモジュールはTelit LN960A9です。

 

ACアダプターは、65Wと大きめですが、小型で軽くて持ち運びしやすいです。

 

まとめ

以上がVAIO SX14のレビューです。

質量は「999g~」と軽く、LTEにも対応し、バッテリー容量も53Whと多く、ボディにはカーボンなども使い、モバイルノートとして優秀な製品です。

自社でSIMカードを提供しており、VAIOパソコンとの相性は抜群で、安定性が高く、昼間などの速度も速く優秀です。LTEに関してトラブルがあれば、VAIOにのみ連絡をとれば済みます。

さらに、モバイルノートにしては大きめの14型液晶を備え、Core i7-1195G7を搭載すれば、かなり処理性能も高く、タイピングもしやすく、メインPCとしても非常に使いやすい製品です。

メイン兼モバイルとして使いたい方に適したノートPCだと思います。

ただし、個人的には、SDカードスロットが廃止されたのが残念です。画像編集や動画編集をするような方は、SDカードリーダーなどを別途用意する必要があります。

また、最近では16:10などのアスペクト比が流行っていますが、VAIO SX14は16:9となっています。縦の比率が高いディスプレイが好きな方は残念に感じるかもしれません。

 

999gと軽く、処理性能もかなり高い

VAIO SX14(2021年モデル)

特徴

  • 軽くて、LTEにも対応し優秀なモバイルノート
  • Core i7-1195G7なら高いパフォーマンス
  • 大画面でタイピングもしやすく作業しやすい

こんなあなたに

  • メイン兼モバイル用のノートPCが欲しい方
  • 頻繁に外出先でインターネット(LTE)接続する方
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