※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

パソコン工房 STYLE-14FH057シリーズ の実機レビュー

更新日:2020年12月25日
CPU Core i3-1115G4
Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
メモリ 最大24GB
ストレージ PCIe SSD
液晶1 14型 FHD 非光沢
質量 約980g
バッテリー 最大 約7.8時間
価格[税別] 8万円台~
1kg未満の安いモバイルノートPC

STYLE-14FH057シリーズは、約980gという1kgを切る軽さが大きな特徴の機種です。しかも、8万円台(税別)からと、14型の軽量モバイルノートPCの中では非常に安いです。

また、色域広めの液晶、堅牢なマグネシウム合金ボディ、メモリやM.2 SSDの増設・換装が可能といった特徴も、ポイントとなっています。

ただし、バッテリー容量は小さめです。一日の使用時間がそこまで長くなければ、おすすめです。

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-1135G7、8GBメモリ、250GB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「STYLE-14FH057シリーズの特徴」のみお読みください。

 

STYLE-14FH057シリーズの特徴

1kgを切る製品としてはかなり安い

STYLE-14FH057シリーズは、1kgを切る機種を、かなり安く入手できる製品です。

下のグラフでは、軽さが特徴的な14型モバイルノートの質量・価格の比較を行っています。14型ノートPCにおいて、1kgを切る機種は数えるほどしかないので、STYLE-14FH057シリーズの約980gという軽さが際立ちます。しかも、Core i3モデルなら8万円台から購入でき、価格の安さも群を抜いています。また、スペックを上げても、Core i5モデルは9万円台から、Core i7モデルでも10万円台からとなっており、どのモデルでも安いです。

14型の少し大きめの液晶を搭載したモバイルノートPCを探しているけど、予算は出来るだけ抑えたい、という方に非常におすすめです。

14型で1kgを切る軽さ
軽い14型モバイルノートPCの「質量・価格」の比較
ASUS ExpertBook B9
12万円台~
約870g
STYLE-14FH057シリーズ
8万円台~
約980g
VAIO SX14
17万円台~
約999g
ThinkPad X1 Carbon Gen8
14万円台~
約1090g
レッツノート LV
24万円台~
約1290g
※いずれも最小質量となります。構成によってはこれより重くなることもあります

 

SSDを最大2基まで搭載できる

STYLE-14FH057シリーズは、M.2スロットを2つ備えています。

実際に、SATA SSDおよびPCIe SSDを増設してみましたが、使用することができました。14型の軽量モバイルノートPCですが、デュアルストレージ構成が可能なのはメリットです。

ただし、購入時のカスタマイズで、デュアルストレージ構成を選択することはできません。デュアルストレージにするには、購入後に自己責任でストレージを増設する必要があります。

M.2スロットが2つ

 

大容量SSDも安い

M.2スロットが2つあることを上で紹介しましたが、自分で増設するのは不安な方もおられることでしょう。

STYLE-14FH057シリーズは、カスタマイズで大容量のM.2 SSDに変更することもできます。例えば、250GB SSDから1TB SSDや、2TB SSDに変更しても、それほど高くありません。最初から大きめのストレージが選択しやすいのは嬉しいです。

M.2 SSDのカスタマイズ画面

 

バッテリー容量は少なめ

STYLE-14FH057シリーズの搭載するバッテリーは、36Whと少なめの容量です。

持ち出しやすい質量ではあるものの、外で丸一日使う、といった使い方には向いていません。

なお、バッテリー駆動時間の仕様値は、Core i3モデルは約5.7時間、Core i5モデルは約7.8時間、Core i7モデルは約5.6時間となっており、モデルによってバッテリー駆動時間が大きく違います。

なぜ、Core i5モデルのみ長くなっているのかはわかりませんが、少しでもバッテリー駆動時間が長い方がよければ、Core i5モデルが一番有利なようです。

 

メモリはデュアルチャンネル構成を強くおすすめ

STYLE-14FH057シリーズは、デフォルト状態では、8GBのオンボードメモリのみの構成となっています。シングルチャンネル動作のため、グラフィックス性能がかなり低くなり、Intel Iris Xeの高めのグラフィックス性能を十分に発揮することができませんでした。

一方、DDR4-3200の8GBメモリを増設して、16GB・デュアルチャンネル構成にしたらグラフィックス性能が飛躍的にアップしました。

そのため、カスタマイズで16GBメモリ(オンボード8GB + メモリスロット8GB)を選択するか、購入後に自己責任でメモリを増設するなどして、デュアルチャンネル構成で使用することを、強くおすすめします。

3DMark Night Raid ~ グラフィックス性能 ~
Intel Iris Xe
(Core i5-1135G7)
14551
13773 [16GBメモリ・デュアルチャンネル]
8495 [8GBメモリ・シングルチャンネル]
 :レビュー機で計測したスコア(それ以外は他のPCで計測したスコア)

 

耐久性の高いボディ

軽いのに、価格も安いということで、ボディの強度や、耐久性が気になるところです。

STYLE-14FH057シリーズは、軽くて高強度のマグネシウム合金製のボディです。また、米国国防総省の調達基準である、MIL-STD 810Gに準拠しており、ある一定以上の耐久性を備えたノートPCであることが検証されています。

不安なく、持ち運んで使用することができます。

MIL-STD 810G準拠

 

その他の残念なところ

STYLE-14FH057シリーズは、軽くて、外に持ち出して使用することが多い機種ですが、IRカメラや、指紋センサーを搭載しておらず、Windows Helloの顔認証や指紋認証を使用してのログインには対応していません。IRカメラか、指紋センサーのどちらか一方だけでも搭載していればよかったです。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックで、快適に動きます。
動画鑑賞 ディスプレイの表示は綺麗ですが、スピーカー音がやや貧弱です。
RAW現像
画像編集
CPUのパフォーマンスはそこまで高くはないものの、色域がsRGBカバー率 97.2%と比較的広いので、RAW現像や画像編集であれば、使えると思います。ただし、印刷用の本格的な編集を行うには、液晶の色域が不足しています。
動画編集 △~○ 使うソフトにもよりますが、FHD動画のカット編集程度の動画編集ならできそうです。ただし、メモリをデュアルチャンネル構成にすることをおすすめします。
ゲーム 外部グラフィックスを搭載しておらず、ゲーム向きではありません。ただし、メモリをデュアルチャンネル構成にしていれば、グラフィック品質を下げることで、軽いゲームならプレイできるものもあると思います。

 

ディスプレイのチェック

STYLE-14FH057シリーズのディスプレイのチェックです。パネルは、「N140HCE-EN2」でした。

広色域、広視野角で、フリッカーもないので、見やすい液晶です。最大輝度は、当サイトの計測では304cd/m2と普通でした。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は97.2%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、わずかに青と赤が強く発色しているようですが、それほど気にはなりません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはほぼありません。

画面拡大

非光沢液晶なので、画面への映り込みも抑えられています。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

STYLE-14FH057シリーズのキーボードのチェックです。

実測で、キーピッチは横:19mm、縦:18mmと、標準的なサイズです。キーストロークは約1.2mmと、やや浅めです。フラットなキートップで、押しやすさは普通ですが、実際にタイピングすると、やや安っぽいキーボードという感じがします。また、矢印キーが小さく、「PgUp」、「PgDn」キーが押し間違えやすい場所に配置されているのも気になる部分です。バックライトもありませんので、薄暗い場所でのタイピングもしにくいです。

タッチパッドの使い心地は、普通です。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

STYLE-14FH057シリーズのパフォーマンスのチェックです。

STYLE-14FH057シリーズは、独自のCONTROL CENTER 3.0で、「パフォーマンス」、「エンターテイメント」、「省電力」、「静音」といった動作モードを選ぶことが可能です。

CONTROL CENTER

 

今回、Core i5-1135G7を搭載していますが、標準的な「エンターテイメント」モードの時と、最も高いパフォーマンスを発揮できる「パフォーマンス」モードの時のPL1は、次のようになっています。ここでは、この2つのモードの各種ベンチマークスコアを確認していきます。

エンターテイメント
パフォーマンス

CPU

STYLE-14FH057シリーズは、最新のインテル第11世代Coreプロセッサーを搭載しています。

CINEBENCH R23のスコアはこちらです。「エンターテイメント」モードだと、スコアは低めですが、「パフォーマンス」モードにすると、スコアが結構伸びます。シングルコアに関しても、同様です。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i5-1135G7
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-10875H 10369
Core i7-10750H 6839
Ryzen 7 4700U 6499
Ryzen 5 4500U 4764
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4548 [パフォーマンス]
3238 [エンターテイメント]
4000
Core i7-1065G7 3965
Core i3-1115G4 2454
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-1165G7 1447
Core i5-1135G7 1353 [パフォーマンス]
1249 [エンターテイメント]
1294
Core i7-10875H 1306
Core i7-10750H 1277
Core i3-1115G4 1265
Ryzen 7 4700U 1214
Ryzen 5 4500U 1142
Core i7-1065G7 1126
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

次に、Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUの電力およびクロックの推移を確認します。

落ち着いたときのCPU電力は、「エンターテイメント」モードが14W前後、「パフォーマンス」モードが20W前後なので、上で確認したPL1の値とほぼ同じです。

CPU温度は、「エンターテイメント」モードだと60℃台で問題ありませんが、「パフォーマンス」モードだとCPU温度が90℃前後まで上がってしまいます。

「エンターテイメント」モードでも快適に動作するような、ライトな作業におすすめです。エンコードや動画の書き出しなど、「パフォーマンス」モードにした方がよさそうな作業が多いのであれば、もう少し冷却性能の良い機種がいいと思います。

  • CPU電力
  • CPUクロック
  • CPU温度
Prime95で負荷をかけたときのCPU電力
エンターテイメント
パフォーマンス
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行
Prime95で負荷をかけたときのCPUクロック
エンターテイメント
パフォーマンス
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行
Prime95で負荷をかけたときのCPU温度
エンターテイメント
パフォーマンス
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行

 

メモリ

メモリの速度はご覧の通りです。デフォルトではシングルチャンネル動作なので、若干遅めです。

Passmark Performance Test 10.0 - MEMORY MARK
~ メモリ性能の評価 ~
8GBx1のオンボードメモリ

 

グラフィックス

3dMark Night Raidのスコアを下に掲載します。

デフォルト状態のオンボード8GBメモリのみでは、シングルチャンネル動作になるので、Intel Iris Xeを搭載したCore i5-1135G7としては、かなり低いスコアとなります。DDR4-3200の8GBメモリを増設して、16GB デュアルチャンネル動作にすると、Core i5-1135G7らしい、高めのグラフィックス性能となりました。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core i5-1135G7 [エンターテイメント]
Core i5-1135G7 [パフォーマンス]
Core i5-1135G7 [パフォーマンス・16GBメモリ(デュアルチャンネル)]
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1050 25325
GeForce MX330 16714
Radeon Graphics
(Ryzen 9 4900HS)
16322
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)
15677
GeForce MX250 15406
Intel Iris Xe
(Core i5-1135G7)
14551
13773 [パフォーマンス・16GBメモリ]
8495 [パフォーマンス]
7919 [エンターテイメント]
Radeon Graphics
(Ryzen 7 Pro 4750U)
14302
Radeon Graphics
(Ryzen 7 4700U)
13861
Radeon Graphics
(Ryzen 5 4500U)
12126
Intel UHD
(Core i3-1115G4)
11487
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
11084
Radeon Vega 8
(Ryzen 5 3500U)
10014
Radeon Graphics
(Ryzen 3 4300U)
9800
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G4)
9188
Intel UHD
(Core i5-10210U)
5800
Intel UHD 620
(Core i5-8265U)
5274
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており、そこそこ高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
250GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 1500 ~ 3600
2490
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大275MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

その他のベンチマーク

他の機種で計測した数値ではありますが、実際のソフトの処理時間、フォートナイトやApexなどのゲームのフレームレートなどについては、下のリンク先をご覧ください。機種によってスコアにバラつきはありますが、傾向は分かると思います。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。

18W充電器には対応していませんでしたが、30W以上のPD充電器は使用できました。また、USB-Cドックや、Thunderboltドックでは、充電、モニター出力、有線LANの全てを使用できました。

ただし、これらはちょっと試しただけなので、細かいチェックはしていません。長期間使ったりすると不具合が出るかもしれません。また、純正品以外の充電器で充電し、故障しても当サイトでは責任をとれません。ご了承下さい。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
Philips 258B6QUEB/11
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBで出力できています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

STYLE-14FH057シリーズの質量のチェックです。

メーカーサイトには「約0.98kg」とあり、軽いです。当サイトの計測値は下表の通りです。14型のノートPCとしては軽く、持ち運びしやすい質量です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 949g
ACアダプター+電源ケーブル 186g

 

バッテリー駆動時間のチェック

STYLE-14FH057シリーズのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、36Whでした。このサイズのモバイルPCとしては、少なめの容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。軽い作業であれば、仕様値に近い駆動時間となりますが、やや重めの作業をすると、駆動時間はかなり短くなります。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約7.8時間
(2) PCMark 10 Modern Office 7時間41分
(3) 動画再生時 6時間10分
(4) PCMark 8 Work 2時間49分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

急速充電に対応しており、メーカーの公表値では、充電開始30分で約40%以上の充電を行うことができます。当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
69%(約24Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。

静音性のチェック

STYLE-14FH057シリーズの動作音(静音性)のチェック結果です。

「エンターテイメント」モードでの測定ですが、エンコード時などはやや高めの騒音値となりました。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

ここでは、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時の温度のみを掲載します。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

「エンターテイメント」モードでは、60℃台で推移しており、問題ない温度です。「パフォーマンス」モードだと、90℃台に達しているので、やや高い温度です。通常は、「エンターテイメント」モードで使用するといいと思います。

CPUの温度
>
x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

「エンターテイメント」モードでは、低めの温度です。パームレスト部分の温度にも、ほとんど変化がないので、作業中でも不快に感じることはありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。「エンターテイメント」モードでの測定です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

モバイル向けプロセッサーを搭載しているため、消費電力はやや低めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

STYLE-14FH057シリーズの外観のチェックです。

スタンダードな外見です。

 

天板は、中央に「iiyama」というロゴが入ったものか、ロゴ無しのものかをカスタマイズで選択することができます。今回は、ロゴ無しを選択しました。とてもシンプルです。

 

スピーカーは底面の左右に配置されています。こもった感じで、ボーカル音が聞きにくかったです。ノートPC基準で、10点満点で採点すると3~4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

Webカメラは、100万画素です。顔認証には対応していません。

 

高さは約19mmです。カバンにも入れやすいです。

 

側面のポート類です。HDMI出力、USB x2、USB-C、microSDカードリーダーを備えており、不足はありません。また、USB-Cポートは、Thunderbolt 4に対応しており、本体への給電、外部ティスプレイとの接続、高速データ転送が可能です。

 

液晶は180度開き、フラットになります。

 

底面です。

 

底面カバーを外したときの画像です。

CPU冷却ファンは1基しか搭載していません。冷却性能はあまり高くなさそうです。

 

メモリは、8GBのオンボードメモリに加えて、メモリスロットを1つ備えています。

 

試しに、DDR4-3200の8GBメモリを増設してみましたが、問題なく認識されました。

 

M.2 SSDは換装できると思います。

 

また、もう1つM.2スロットが搭載されていました。SATA SSDとPCIe SSDを増設してみましたが、問題なく認識されました。

 

ACアダプターは、65Wです。

 

まとめ

STYLE-14FH057シリーズは、1kgを切る軽さと、8万円台(税別)からという安さが特徴的な、14型モバイルノートPCです。

第11世代Core、色域広めの液晶、マグネシウム合金ボディ、Thunderbolt 4対応のUSB-C搭載など、モバイルPCとして使いやすい構成もポイントとなっています。また、自己責任とはなりますが、メモリやM.2 SSDの増設もできます。

ただし、キーボードがやや安っぽいこと、スピーカーが貧弱なこと、指紋・顔認証に非対応なことなどは、値段相応だと感じます。また、容量が小さいバッテリーは、モバイルノートPCとして最大のウィークポイントとなっています。

総合すると、細かい部分は気にしないし、1日の使用時間もそこまで長くないということであれば、持ち運びしやすく、リーズナブルな価格の14型モバイルノートPCとして、おすすめです。

最後に、用途にもよりますが、できればメモリはデュアルチャンネル構成にしておくといいでしょう。

1kg未満の安いモバイルノートPC

STYLE-14FH057シリーズ

特徴

  • 14型なのに、約980gという軽さ
  • 8万円台からと、軽量14型ノートとしては安い

こんなあなたに

  • ライトに使うモバイルPCが欲しい方
  • 軽さと安さは正義だと思う方
  • 価格8万円台[税別]~

 

関連ページ