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Core Ultra 200Vのバッテリー駆動時間は?【動画編集時、ゲーム時など】

ここでは、Lunar LakeことCore Ultra 200Vを搭載したノートPCで、「動画編集をしたとき」、「ゲームをしたとき」など、それぞれどのくらいバッテリーがもつかを検証しました。
計測方法ですが、かなりバッテリー駆動時間の長い機種なので、ここでは各テストにおいて、1時間ほど作業を行い、そこから大体どのくらいバッテリーが持つかを計算しました。
画面輝度は120cd/m2に設定し、Wi-Fiはオン、電源モードはデフォルトの「適応パワー・モード」にしています。ただし、最後のフォートナイトのゲームをしたときだけ「パフォーマンス」のモードにしています。
なお、計測に用いたPCは、下の機種となります。CPUはCore Ultra 7 258V、ディスプレイは15.3型 2880x1800 IPS液晶、バッテリー容量は70Whです。もっと小さい画面であったり、もっと低い画面解像度であったり、もっと大きなバッテリー容量である場合、もっとバッテリー駆動時間は長くなります。
YouTube視聴時のバッテリー駆動時間

まずは、1080pのYouTubeの動画をリピート再生し、バッテリーがどのくらいもつかをテストしました。このテストに関しては、1時間の計測だと誤差が出そうなので、3時間経過後のバッテリー残量を確認したところ、85%も残っていました。ここから算出すると約20時間も、バッテリーで駆動できる計算となります。
YouTube再生くらいの低い負荷であれば、かなりの時間、バッテリーで駆動することができます。
YouTube再生時のバッテリー駆動時間
約20時間
文書作成時のバッテリー駆動時間

次は、Microsoft WordとEdgeのブラウザーを起動し、調べ物をしながら、Wordで文書を作成する作業を行ったときのバッテリー駆動時間を計測しました。基本的にはタイピングをしていることが多いです。 1時間作業をしたときのバッテリー残量は、93%でした。そのため、フル充電から残量0まで使ったときのバッテリー駆動時間を計算をすると、約14時間17分となります。
この作業をしているときのCPU状況を確認すると、タイピングをしているときは、主にLP Eコアが動いていました。画像を張り付けたり、使用するアプリを切り替えたり、ウェブサイトを見たりすると、少しPコアが使われる程度でした。そのため、バッテリー駆動時間は結構長かったです。
文書作成時のバッテリー駆動時間
約14時間17分
フルHD動画編集時のバッテリー駆動時間

続いて、Adobe Premiere ProでフルHD動画を編集しているときのバッテリー駆動時間を計測しました。
作成した動画は、少し前にYouTubeに公開した、以下のLenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9のレビュー動画です。
カット編集と簡単な色調整が主で、グラフなどはアニメーションを使っています。そこまで複雑な編集はしていません。この程度の編集であれば、ストレスなく編集作業を行うことができます。
1時間動画編集をしてみましたが、バッテリー残量は82%でした。そのため満充電から0%の残容量になるまでのバッテリー駆動時間を計算すると、約5時間56分でした。
ちなみに、バッテリー駆動状態でも、ACアダプターをつないでいるときでも、体感でパフォーマンスが落ちているようには感じませんでした。どちらも変わりなく快適に使用することができました。
さらに、動画の書き出しも行ってみましたが、書き出し時間は2分30秒程度で、ACアダプターにつないでいるときとほぼ変わりませんしでした。このときに消費したバッテリーは2%ほどでした。
フルHD動画編集時のバッテリー駆動時間
約5時間56分
ゲーム(原神)実行時のバッテリー駆動時間

次は、原神のゲームをしたときのバッテリー駆動時間を計測しました。解像度は1920×1200、品質は低にしています。
1時間ゲームをしたところ、バッテリー残量は73%でした。そのため、バッテリー駆動時間は、約3時間42分の計算となります。さすがにゲームをすると、バッテリー駆動時間は他のときと比べて短めですが、それでも3時間以上はゲームができます。
なお、バッテリー駆動状態でも、ACアダプターにつないだときでも、フレームレートはほとんど変わりませんでした。原神くらいのゲームであれば、バッテリー状態でも快適にプレイ可能です。
ゲーム(原神)時のバッテリー駆動時間
約3時間42分
ゲーム(フォートナイト)実行時のバッテリー駆動時間

続いて、フォートナイトをプレイしたときのバッテリー駆動時間です。フォートナイトは、1920×1200の解像度、DirectX 12のレンダリングモード、低設定のグラフィック品質でプレイしました。
また、テストに用いたPCは120Hz対応の製品ですが、デフォルトでは60Hzに設定されています。ただし、60hzではフォートナイトをプレイしにくかったので、120Hzへ変更しました。さらに、動作モードをデフォルトの適応パワー・モードからパフォーマンスのモードへ変更しています。


バトルロワイヤルソロをプレイしましたが、最初の1マッチ目だけ、シェーダーの準備に時間がかかるようで、待機島を飛ばして、バトルバスでの降下からいきなり始まりました。2マッチ目からは普通に始められます。フォートナイトを再起動すると毎回起こります。なので、1マッチ目はランクなどはやらないほうがいいです。
1時間、フォートナイトで遊んだとき、バッテリー残量は46%でした。残量が0になるまでの時間は、おおよそ1時間51分となります。 あまり長い時間はプレイできないでしょう。
ただ、バッテリー駆動状態にしても、フレームレートはほとんど落ちませんでした。
ゲーム(フォートナイト)時のバッテリー駆動時間
約1時間51分
まとめ
以上が、Core Ultra 200V搭載ノートPCのバッテリー駆動時間の検証結果でした。
YouTube再生のような低い負荷であれば、約20時間もバッテリー駆動しますし、文章作成のような一般的な用途でも、約14時間もバッテリーがもちます。
また、動画編集のような高めの負荷をかけても、6時間弱もバッテリーで動きました。原神のようなゲームをしても3時間以上もバッテリー駆動します。
Core Ultra 200Vは、低電力のLE Eコアの性能が上がってPコアのアクセスが減ったことや、メモリがチップに統合されたことなどから、非常に省電力です。バッテリー駆動時間を重視する方は、本製品はおすすめです。今まで、出張で、バッテリーが1日持たなかった人でも、もつ可能性があります。

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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