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MSI Modern-15-A10RBS-600JPの実機レビュー

更新日:2021年2月19日
CPU Core i7-10510U
GPU GeForce MX350
メモリ 8GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD 非光沢
質量 約1.6kg
バッテリー 約9時間
価格[税込] 99,800円

軽めの15.6型ビジネスノートPC

Modern-15-A10RBS-600JPは、Amazon限定で販売されているリーズナブルな価格の15.6型ビジネスノートPCです。

Core i7に、GeForce MX350を搭載し、9万円台という価格は比較的安いと思います。

また、外部グラフィックスを搭載した15.6型ノートPCとしては、質量が軽いという特徴もあります。大きめの画面のノートPCを持ち出して使用したい方に適しています。

CPUおよびGPUは最新世代ではないものの、平均的な最新ノートPCと同等の性能はあります。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-10510U、GeForce MX350、8GBメモリ、512GB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「Modern-15-A10RBS-600JPの特徴」のみお読みください。

 

Modern-15-A10RBS-600JPの特徴

リーズナブルな価格のビジネスノートPC

Modern-15-A10RBS-600JPは、快適に使えるスペックのビジネスPCを、9万円台のリーズナブルな価格で入手できる機種です。格安と言える価格ではないものの、レノボやデルなどの価格で攻めているメーカーではなく、ゲーマーにも人気の高いMSIのビジネスノートPCであることと、Core i7+外部グラフィックスというサクサク動く構成を考えると、安いと思います。

他の人とはちょっと違ったビジネスPCが欲しい、という方にもおすすめです。

なお、Modern-15-A10RBS-600JPは、Amazon限定モデルなので、購入する場合はAmazonからとなります。

9万円台で購入できる15.6型のビジネスノートPC

 

15.6型ノートPCとしては軽めの質量

Modern-15-A10RBS-600JPは、実測で1.577kgと、15.6型ノートPCとしては軽い機種です。下のグラフでも比較していますが、特に外部グラフィックスを搭載した15.6型ノートPCの中では、かなり軽いです。

15.6型ノートの実測「質量」の比較
mouse X5-R7
Ryzen 4800H
1.468kg
Modern-15-A10RBS-600JP
Core i7-10510U, MX350
1.577kg
Inspiron 15 5000 (5502)
第11世代Core
1.626kg
ThinkPad E15 Gen 2
第11世代Core, MX450
1.752kg
mouse K5
Core i7-10750H, MX350
1.950kg
 :外部グラフィックス搭載

 

また、下の画像のように厚みも約16.9mmとそこまで厚くないので、ビジネスバックなどへの収まりもよく、会社や顧客先に持ち運ぶといった使い方がしやすいです。画面の大きなノートPCを持ち出したいというニーズに応えることができる機種です。

持ち運びやすい軽さ

 

第10世代Core i7 + MX350の構成

Modern-15-A10RBS-600JPは、第10世代Core i7-10510Uと、GeForce MX350を搭載しており、CPU、GPUともに1世代前の構成となります。

とは言っても、外部グラフィックスを搭載していますし、CPUもCore i7です。一般的な用途や、ビジネス用途において十分快適に使用できるレベルはあります。

第10世代Core i7+ GeForce MX350

 

メモリやM.2スロットに空きあり

Modern-15-A10RBS-600JPには、メモリやM.2スロットに空きがあります。

仕様上は、メモリは2スロット合計最大64GBとなっていますが、本製品は8GB x1のメモリ構成となっています。また、M.2スロットは、NVMe / SATA コンボタイプのスロットに空きがあります。

ただし、メモリ・ストレージの増設はMSI公認サポート店でのみ可能となっており、自分で増設等を行うと、メーカー保証の対象外となってしまいます。arkなどの公認サポート店で購入できれば、メモリやストレージを変更して購入することもできるのですが、本機器はAmazon限定モデルとなっており、カスタマイズして購入するといったことはできません。

 

やや残念な点

Modern-15-A10RBS-600JPは、外部グラフィックスとしてGeForce MX350を搭載していますが、当サイト計測でsRGBカバー率61.9%と、液晶の色域があまり広くありません。もう少し広色域の液晶を搭載していれば、活用できる作業の幅が広がったかと思います。

また、15.6型でありながら持ち出しもできる軽さが特徴の機種ですが、IRカメラや、指紋センサーを搭載していないため、Windows Helloの顔認証や、指紋認証を使用することができません。ビジネスPCとしては、素早く、かつセキュアにログインできる機能を備えていると良かったです。

 

ライバル機種との比較

Modern-15-A10RBS-600JPと同じような価格帯で、エントリークラスの外部グラフィックスを搭載した、ライバル機種となりそうな15.6型のビジネスノートPCということで、レノボのThinkPad E15 Gen 2(第11世代インテル)と簡単に比較しました。

ThinkPad E15 Gen 2(第11世代インテル)は、最新の第11世代Coreを搭載し、GeForce MX450も選択可能です。下の表では、同程度の価格となるような構成で比較してみましたが、広色域液晶を含め、全体的に少し高めの構成が選択できます。ただし、納期が少し長めのことが多いです。

一方、Modern-15-A10RBS-600JPは、外部グラフィックスを搭載した15.6型ノートPCでありながら、実測で1.577kgしかない軽さが大きな魅力となっています。サクサク動けばそれほどCPUおよびGPUの世代にこだわない方や、大きめの15.6型液晶を備えたノートPCを持ち運びたい方に適しています。また、Amazonの「prime」マークが付いているので、最短で次の日に到着します。納期は非常に早いです。

ライバル機種との比較
  [本機器]
Modern-15-A10RBS-600JP
[ライバル機種]
ThinkPad E15 Gen 2
画像
CPU Core i7-10510U Core i5-1135G7
GPU GeForce MX350 GeForce MX450
メモリ 8GB
ストレージ 512GB SSD
sRGBカバー率 [実測] 61.9% 98.1%
質量 [実測] 1.577kg 1.752kg
価格[税込] 99,800円 103,774円
※ 2021年2月18日時点の価格

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックで、快適に動きます。
オンライン会議 オンライン会議に特化した機能はありませんが、無難に使えると思います。
動画鑑賞 スペックに不足はありませんが、ディスプレイの表示や、スピーカー音は普通です。
RAW現像
画像編集
CPU性能がそこまで高くありませんし、液晶の色域もsRGBカバー率61.9%と狭いです。
動画編集 △~○ GeForce MX350を搭載しており、ソフトにもよりますが、FHD動画の簡単な編集であれば無理なく対応できます。ただし、液晶の色域が狭いので、色調整まで行う場合は適しません。
ゲーム GeForce MX350を搭載しているので、軽めのゲームであれば、ある程度ゲームもプレイできます。ただし、ゲームプレイを主な目的とした機種ではありません。

 

ディスプレイのチェック

Modern-15-A10RBS-600JPのディスプレイのチェックです。パネルは、「LG LP156WFC-SPD1」でした。

自然な発色で、フリッカーも発生しておらず、ビジネスソフトを使用した長時間の作業にも適しています。ただし、色域はそこまで広くありませんでした。最大輝度は、当サイトの計測では269cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は広くありません。当サイトの計測ではsRGBカバー率は61.9%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、3色とも揃って直線的なので、自然な発色のようです。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきは、ほぼ感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

Modern-15-A10RBS-600JPのキーボードのチェックです。

実測で、キーピッチは横19mm、縦19mm、キーストローク約1.5mmのフルサイズキーボードです。15.6型のサイズですが、テンキーがない分、ゆとりのあるキー配置となっていますし、ホームポジションに指を置いた時に、体がPCのほぼ中央にくるので、正しい姿勢で使用しやすいです。キートップはフラットで、普通の打ちやすさです。ただ、「半角/全角」キーのサイズが小さいので、日本語入力と、英数字入力の切り替えを行う場合に、押し間違えることがあるかもしれません。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

Modern-15-A10RBS-600JPのパフォーマンスのチェックです。

動作モードの設定で、デフォルトの「バランス」モードに加えて、最大のパフォーマンスを出す「高性能」モードも選択できます。ただし、今回は「高性能」モードと、「バランス」モードとで、ベンチマークスコアにほとんど差がなかったため、「バランス」モードの結果のみを掲載します。

CPU

Modern-15-A10RBS-600JPは、第10世代Core i7-10510Uを搭載しています。

旧世代となる第10世代Coreということで、最新世代のプロセッサーと比較すると、マルチコア、シングルコア共にベンチマークスコアは低めです。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-10510U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13380
Core i7-10875H 10369
Core i7-10870H 9592
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Ryzen 7 4700U 6499
Core i7-1185G7 6229
Ryzen 5 4500U 4764
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i7-10510U 3333
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-11375H 1618
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Core i3-1115G4 1217
Ryzen 7 4700U 1214
Core i7-10870H 1176
Ryzen 5 4500U 1142
Core i7-10510U 1134
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

Prime95で負荷をかけたときのCPUクロック
最適化(PL1:22W)
超高パフォーマンス(PL1:28W)
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行
Prime95で負荷をかけたときのCPU温度
最適化(PL1:22W)
超高パフォーマンス(PL1:28W)
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行

メモリ

メモリはDDR4-3200で、シングルチャンネル動作です。そのため、下に示すようにメモリ速度は遅めです。

メーカー仕様では、「空きスロット1(2スロット合計最大64GB)」と表示されているので、メモリを増設することで、デュアルチャンネル動作となり、メモリ速度がアップする可能性はあります。ただし、自分でメモリの増設を行うと、メーカー保証の対象外となるので、ご注意ください。

メモリの仕様(DDR4-3200、8GB)
SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
8GB(8GBx1)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
DDR4-3200
シングルチャネル
最大 約25.6GB/s
13.76GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックスには、GeForce MX350を搭載しています。LPDDR4X-4266を搭載したCore i5-1135G7と同程度のスコアでした。DDR4-3200のメモリを搭載したCore i5-1135G7よりは高めの性能です。15インチクラスのノートPCで、LPDDR4X-4266のメモリが搭載されることはほとんどないので、このクラスのノートPCとしては高めの性能と言っていいでしょう。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce MX350
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX450 30425
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
18718
GeForce MX350 18310
GeForce MX330 16714
Ryzen 9 4900HS 16322
GeForce MX250 15406
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Ryzen 7 4700U 13861
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316
Ryzen 5 4500U 12126
Core i3-1115G4
メモリDDR4-3200
11487
Core i7-1065G7 11084
Ryzen 3 4300U 9800
 :本製品が搭載するグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載していますが、速度はあまり速くはありませんでした。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
978
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載しています。下に示すように、アクセス速度は遅いです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大275MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。

Power Deliveryと、Thunderbolt 3には対応していません。また、DisplayPortには対応しているのですが、今回試したThinkPad USB Type-Cドックでは、外部ディスプレイへの出力が行えませんでした。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック × ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
Philips 258B6QUEB/11 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、8bit、RGBでの表示ができていますが、リフレッシュレートは29Hzで、60Hzへ変更することも出来ませんでした。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

Modern-15-A10RBS-600JPの質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.6kg」とあり、15.6型ノートPCとしては軽いです。当サイトの計測値は下表の通りです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.577kg
ACアダプター+電源ケーブル 334g

 

バッテリー駆動時間のチェック

Modern-15-A10RBS-600JPのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量をフリーソフトで確認すると約52Whでした。仕様値でも52Whとなっています。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りで、15.6型ノートPCとしては普通の長さです。やや重めの処理を行っても、そこまで駆動時間が短くならなかったので、常時電源に接続しなくても、実用的な時間使用できると思います。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約9時間
(2) PCMark 10 Modern Office 7時間51分
(3) 動画再生時
(4) PCMark 8 Work 5時間26分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

パーツの温度のチェック

CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度を掲載します。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

60℃台前半で推移しており、問題ない温度です。

CPUの温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

静音性のチェック

Modern-15-A10RBS-600JPの動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時もやや動作音が聞こえます。FF15ベンチマークのような高い負荷がかかった場合でも、他のノートPCと比較するとやや低めの騒音値でした。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:FF15 ベンチマーク実行(標準品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

高負荷時は、キーボード上部の温度が上がるので、キー入力時には指先にややぬくもりを感じるかもしれませんが、パームレスト部分の温度はそこまで変化しないので、不快に感じるほどではないです。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

外部グラフィックスを搭載していることで、一般的なノートPCよりはやや消費電力が高いです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

Modern-15-A10RBS-600JPの外観のチェックです。

ボディは、つや消しのカーボングレーで、シックなイメージです。MIL-STD 810Gに適合した、高い耐久性を備えており、外に持ち出す用途にも適しています。

 

天板には、MSIのロゴマークが入っています。MSIのゲーミングPCのような、ドラゴンマークではないので、ビジネス用途にも使いやすいです。

 

スピーカーは底面の左右に配置されています。音質は普通です。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

Webカメラの画素数は約92万画素です。なお、物理シャッターは搭載していませんし、顔認証にも対応していません。

 

側面のポート類です。USB3.0 x3、USB-C(映像出力対応)、HDMI、microSDカードリーダーを備えた、標準的な構成です。

 

液晶は180度開き、フラットになります。対面する相手に画面を見せる場合などに便利です。

 

底面です。

 

ACアダプターは、90.1W(19.0V、4.74A)です。容量の割にコンパクトですが、コンセント側のケーブルはやや太めです。

 

まとめ

以上が、Modern-15-A10RBS-600JPのレビューです。

Amazon限定モデルとなりますが、MSIのサクサク動くビジネスノートPCを9万円台というリーズナブルな価格で入手できます。

外部グラフィックスを搭載した15.6型ノートPCで、質量が約1.6kgと軽いので、外に持ち出す用途にも使用できます。

サクサク動くので気にはなりませんが、CPU、GPUは旧世代となります。最新世代のパーツが良い方はご注意下さい。

また、液晶の色域も狭めです。Officeソフトなどのビジネスソフトをサクサク使用するには十分ですが、画像や動画の編集などには、あまり向いていません。

 

軽めの15.6型ビジネスノートPC

Modern-15-A10RBS-600JP

特徴

  • dGPUを搭載した15.6型ノートなのに約1.6kgと軽い
  • Core i7 + GeForce MX350で快適動作

こんなあなたに

  • 持ち運べる15.6型ビジネスノートPCが欲しい方
  • 仕事を快適にこなせるノートPCを安く買いたい方
  • 価格9万円台[税込]
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