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デル Inspiron 15 5000 (5502) の実機レビュー
CPU | Core i7-1165G7 Core i5-1135G7 |
---|---|
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | PCIe SSD |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD 広視野角 非光沢 |
質量 | 1.714kg~ |
バッテリー | 40Wh / 53Wh |
価格[税込] | 7万円台~ |
Inspiron 15 5000 (5502)は、最新のインテル第11世代Coreを搭載した、コスパの高い15型ノートPCです。
例えば、Core i5、8GBメモリ、256GB SSDの構成であれば、6万円台(税別)で購入できます。
色域は広くありませんが、見やすい広視野角の液晶を搭載しています。また、実測で約1.6kg台の質量は、15型ノートPCとしては軽めの質量なので、扱いやすいです。
最新の第11世代Coreを搭載し、コスパが高い、宅内ノートPCを探している方にピッタリの機種だと思います。
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i5-1135G7、8GBメモリ(8GBx1)、256GB PCIe SSD
目次
お忙しい方は、「Inspiron 15 5000 (5502) の特徴」のみお読みください。
Inspiron 15 5000 (5502) の特徴
普段使いのホームPCにちょうどいい
Inspiron 15 5000 (5502)は、普段使いのホームPCとしてちょうどいい構成の15型ノートPCです。
広視野角で見やすい15.6型液晶を搭載しつつ、質量が軽めで、扱いやすいです。それでいて価格はリーズナブルです。
家での仕事用としてもいいですし、家族みんなでシェアするファミリーPCとしてもおすすめです。
コスパの高い第11世代Core搭載機
Inspiron 15 5000 (5502)は、最新のインテル第11世代Coreプロセッサーを搭載しています。第11世代Coreプロセッサーは、グラフィックス性能が向上しており、ちょっとした動画の編集なども、そこそこ快適にこなすことができるのが特徴となっています。
しかも、この第11世代Coreプロセッサーを搭載しながら、コスパが高いです。例えば、先日発売された、同じく第11世代Coreプロセッサーを搭載するレノボのThinkBook 15 Gen 2よりも、かなり安いです(ただし、ThinkBookのほうが色域が広い)。また、旧世代の第10世代Coreプロセッサーを搭載し、コスパ最強と言われるレノボのIdeaPad Slim 550iと比較しても、価格差は大きくありません。
第11世代Coreを搭載したハイコスパ機を探しているのであれば、要チェックです。
[本製品] Inspiron 15 5000 (5502) |
レノボ ThinkBook 15 Gen 2 |
レノボ IdeaPad Slim 550i |
|
CPU | Core i5-1135G7 | Core i5-1035G1 | |
メモリ | 8GB | ||
PCIe SSD | 256GB | ||
価格[税別] | 67,984円 | 86,430円 | 60,420円 |
実測値で1.626kgと軽め
Inspiron 15 5000 (5502)は、メーカーサイトでは最小重量が約1.714kgと紹介されていますが、当サイトの計測では1.626kgとさらに軽かったです。今回は、53Whバッテリー搭載機を計測したので、40Whバッテリー搭載機であればもっと軽いかもしれません。
15.6型のノートPCとしては、軽めの質量なので、取り扱いがしやすいです。宅内モバイルとして、場所を変えて使ったり、使うときだけ取り出す、といった使い方にも適しています。
Core i5モデルとCore i7モデルには構成に違いあり
Inspiron 15 5000 (5502)には、Core i5モデルと、Core i7モデルがありますが、モデルによって構成が異なる部分があるので、注意が必要です。
現時点で、Core i5モデルは、バッテリー容量53Wh、Wi-Fi 5対応となっています。また、8GBメモリ、256GB SSDの構成しかありません。
一方、Core i7モデルには、バッテリー容量40Whと53Whのモデルがあります。また、Wi-Fi 6に対応していますし、16GBメモリ、1TB SSDの大容量モデルも選択できます。
なお、Core i5モデルの最安構成と、Core i7モデルの最高構成を比較すると、下表のようになります。Core i7モデルの最高構成でも、10万円(税別)を切っており、こちらもコスパが高いです。メインPCとして使うのであれば、Core i7モデルを検討してもいいと思います。
最安構成 | 最高構成 | |
CPU | Core i5-1135G7 | Core i7-11657 |
メモリ | 8GB(8GBx1) | 16GB(8GBx2) |
PCIe SSD | 256GB | 1TB |
Wi-Fi | Wi-Fi 5 | Wi-Fi 6 |
価格[税別] | 68,873円 | 90,384円 |
メモリやSSDの増設・換装が可能
Inspiron 15 5000 (5502)は、2つのメモリスロットと、2つのM.2スロットを備えており、自己責任とはなりますが、購入後に自分で増設・換装を行うことができます。
即納モデルあり
Inspiron 15 5000 (5502)には、決済完了後、翌営業日に国内倉庫から発送予定の即納モデルもあります。ボディカラーや、指紋認証措置の有無などは選択できませんが、急いで入手したい場合には、便利です。
なお、即納モデルでない場合は、4~6営業日で海外の工場から出荷となっているので、実際に手元に到着するまでには、約2週間ほどかかるようです。在庫の状況などによっては、もっとかかる場合もあるでしょう。
選べるボディカラー
Inspiron 15 5000 (5502)では、ボディカラーをカスタマイズで選択することができます。選べるのは、一般的なプラチナシルバー、水色に近いエデン、独特な色のリバーロックです。なお、エデンのカラーは、こちらを参考にしてください。
即納モデルではボディカラーを選択することはできません。
指紋認証はオプションなので注意
Inspiron 15 5000 (5502)では、電源ボタンに指紋認証センサーを統合することが可能です。即納モデルなど、一部の構成ではデフォルトで指紋センサー付きとなっていることもありますが、選択するモデルによっては指紋センサーなしとなっている場合もあります。
顔認証には非対応なので、Windowsに簡単にログインしたいのであれば、指紋認証センサー付きとなっているかチェックを忘れないようにしてください。
14型の兄弟機種との比較
Inspiron 15 5000 (5502)には、14型液晶を搭載したInspiron 14 5000(5402)という兄弟機種があります。ほぼ同じ構成を選択でき、価格帯も同程度です。どちらも最新の第11世代Core搭載機としては、コストパフォーマンスに優れています。
外にも持ち出しやすい機種がよければ、Inspiron 14 5000(5402)の方が、コンパクトで軽いため、扱いやすく、適しています。
一方、Inspiron 15 5000(5502)は、同じような価格で15.6型の大画面を搭載しているので、作業がしやすいです。また、Wi-Fi 6対応モデルがあったり、M.2 SSDの増設が可能など、メリットとなる部分もあります。
使用する環境に合わせて、比較してみることをおすすめします。
Inspiron 15 5000 (5502) |
Inspiron 14 5000 (5402) |
|
CPU | Core i7-1165G7 Core i5-1135G7 |
|
メモリ | 8GB / 16GB | |
PCIe SSD | 256GB / 512GB / 1TB | |
バッテリー | 40Wh / 53Wh | |
Wi-Fi | Wi-Fi 5 / Wi-Fi 6 | Wi-Fi 5 |
質量 | 約1.714kg | 約1.429kg |
レビュー記事 | ― | レビュー |
売れ筋のRyzenモデルとの比較
次は、同じボディにAMD Ryzenプロセッサーを搭載したInspiron 15 5000(5505)という兄弟機種と比較します。
インテルCPUを搭載した本製品のほうがメモリ、ストレージ(PCIe SSD)など大容量なものを選択でき、Wi-Fi 6に対応したモデルもあります。また、16GBメモリならデュアルチャネルです。
ただし、AMD Ryzenプロセッサーを搭載したInspiron 15 5000 (5505)のほうが価格がかなり安くなっています。用途にもよりますが、個人的にはAMDモデルのほうがおすすめです。大容量メモリなどを搭載したいのであれば、インテルモデルがいいでしょう。
[インテルモデル] Inspiron 15 5000 (5502) |
AMDモデル] Inspiron 15 5000 (5505) |
|
CPU | Core i7-1165G7 Core i5-1135G7 |
Ryzen 7 4700U Ryzen 5 4500U |
メモリ | 8GB(8GBx1) / 16GB(8GBx2) | 8GB(8GBx1) |
PCIe SSD | 256GB / 512GB / 1TB | 256GB / 512GB |
バッテリー | 40Wh / 53Wh | 40Wh |
Wi-Fi | Wi-Fi 5 / Wi-Fi 6 | Wi-Fi 5 |
価格[税別] | 66,384円~ | 48,784円~ |
レビュー記事 | ― | レビュー |
残念なポイント
USB-Cポートが、Power Deliveryと、映像出力には対応しているものの、最大40Gbpsの高速データ転送が可能だったり、2台の4Kディスプレイに対応している、Thunderbolt 4には非対応です。また、Core i5モデルは、より高速で安定した通信が可能となるWi-Fi 6にも対応していません。
目立って困ることはないかもしれませんが、せっかくTiger Lakeを搭載しているので、Thunderbolt 4と、Wi-Fi 6には対応しているとよかったです。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | スペックは十分です。Core i5、8GBメモリの最小構成でも快適に動くでしょう。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ○ | 液晶の色鮮やかさに欠けるものの、スペックは十分です。スピーカー音も比較的いいと思います。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | 16GBメモリのモデルを選べば、処理性能面では十分ではないかと思います。ただし、液晶の色域が狭いため、RAW現像や画像編集には向いていません。 |
動画編集 | △ ~ ○ |
第11世代Coreプロセッサーを搭載し、動画編集の快適度がやや向上しています。FHD動画の簡単な編集なら割とストレスなく出来るでしょう。ただし、液晶の色域が狭いため、色も補正したい方にはあまり適しません。 |
ゲーム | △ | Tiger Lakeを搭載することでグラフィックス性能が向上し、軽いゲームで、尚且つグラフィック設定をかなり低くすれば、高めのフレームレートが出る場合もあるでしょう。ただし、プロセッサーのみに負荷がかかり過ぎるので、頻繁にゲームをするなら外部グラフィックスを搭載したPCのほうがおすすめです。 |
ディスプレイのチェック
Inspiron 15 5000 (5502)のパネルは、「B156HAN」でした。
色域は狭いものの、視野角は広く、普通の品質の液晶です。最大輝度は、当サイトの計測では250cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードのチェックです。
Inspiron 15 5000 (5502)のキーボードは、実測で、キーピッチが横:19mm、縦:18mm、キーストロークが約1.4mmです。キートップはほぼフラットで、打ちやすさは普通です。
キー配列も普通ですが、「半角/全角」キーや、「BackSpace」キーなど小さめのキーや、1つの枠に2つのキーが配置されている部分などは、慣れるまで押し間違えやすいかもしれません。
標準的な4列テンキーが付いており、数字入力はしやすいです。
タッチパッドの操作性は普通です。
キーボードバックライト搭載ですので、暗所でもタイピングしやすいです。ただし、明るい場所でバックライトを点灯していると、印字が見にくいので、そういった場合はF5キーを押してバックライトを消すといいでしょう。
パフォーマンスのチェック
Inspiron 15 5000 (5502)のパフォーマンスのチェックです。
Core i5-1135G7の詳細
まず、今回搭載されているCore i5-1135G7の設定内容を確認すると、ご覧のようになっています。
なお、本製品は、DELL独自のサーマル管理で熱設定を変更でき、PL1(Power Limit 1:継続可能な電力上限値)の値が下表のように変わってきます。デフォルトの「最適化」ではPL1が22Wですが、「超高パフォーマンス」にすると27Wとなります。
最適化(デフォルト) | 超高パフォーマンス | |
PL1 | 22W | 27W |
なお、以下のベンチマークスコアは、メモリを8GBから16GB(8GBx2、DDR4-3200)へ換装してテストを行っています。
CPU
サーマル管理を「最適化」にしたときと「超高パフォーマンス」にしたときのベンチマークスコアを下に掲載します。「超高パフォーマンス」にすると、1割ほどパフォーマンスが上がりました。
Core i5-1135G7は、旧世代のCore i7-1065G7を超えるスコアとなっており、一般的な用途であれば十分快適に使用できるでしょう。
グラフにはしていませんが、シングルコア性能も高いです。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
続いて、何度も処理をループし、10分経過後の最後の処理をスコアとして表示するCINEBENCH R23の結果を下に掲載します。CINEBENCH R20の場合よりも、Core i7-1165G7とCore i5-1135G7とのスコアの差が開いています。これは後述しますが、処理時間が長くなると、CPU電力およびCPUクロックが落ちやすいためです。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
次に、Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUの電力およびクロックの推移を確認します。
サーマル管理を「最適化」にしたとき、PL1の設定は22Wなのに、CPU電力が最終的に約15Wまで下がっています。「超高パフォーマンス」にしたときは、「最適化」のときと比べてCPU電力の落ち方が緩やかですが、それでも最終的には15Wまで下がっています。その影響で、CINEBENCH R23のスコアが低めになっています。
CPU温度は、「超高パフォーマンス」の場合、序盤90℃以上の高めの温度で推移しています。「最適化」なら問題ないかと思います。
- CPU電力
- CPUクロック
- CPU温度
グラフィックス
グラフィックスについては、GeForce MX250に迫るスコアが出ており、CPU内蔵のグラフィックスとしては高いスコアです。ちょっとした動画の編集や書き出しも、そこそこ快適に行えるレベルです。一般用途であれば、Core i5-1135G7で十分だと思います。
なお、上でも記載しましたが、こちらのベンチマークスコアは、メモリを8GBx2のデュアルチャネルにして実行しています。シングルチャネルの場合は、この半分くらいのスコアしか出ないためご注意下さい。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており比較的高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
microSDカードスロットが搭載されています。アクセス速度は遅いです。
その他のベンチマーク
他の機種で計測した数値ではありますが、実際のソフトの処理時間、フォートナイトやApexなどのゲームのフレームレートなどについては、下のリンク先をご覧ください。機種によってスコアにバラつきはでますが、傾向は分かると思います。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートの動作チェック結果です。
Thunderboltには非対応ですが、PowerDeliveryおよび映像出力には対応しています。30W以上の出力があれば、他社製のUSB-Cアダプターでも充電できました。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
5V充電器 ※2 | 5V/2.4A ANKER充電器 | × | ― | ― |
5V/2.4A AUKEY充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※3 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | ○ | ○ | ○ |
※2 スマホやタブレット向けの5Vの充電器
※3Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※4 低速充電であるとの警告が表示されるが充電は可能
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで出力できていました。
質量のチェック
Inspiron 15 5000 (5502)の質量のチェックです。
メーカーサイトには「約1.714kg」とありますが、当サイトによる計測値はそれよりも軽かったです。今回は53Whのバッテリーを搭載していましたが、40Whバッテリーのモデルは、もう少し軽くなるかもしれません。
質量 | |
PC本体 | 1.626kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 299g |
バッテリー駆動時間のチェック
Inspiron 15 5000 (5502)のバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は40Whのモデルと、53Whのモデルがあり、今回は53Whのモデルです。
53Whの場合、バッテリー駆動時間は標準的な長さです。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | ― |
(2) PCMark 10 Modern Office | 8時間8分 |
(3) 動画再生時 | 6時間16分 |
(4) PCMark 8 Work | 3時間8分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業
当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。それほど速い充電速度ではありません。
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。なお、以下では、サーマル管理を「最適化」にして計測しています。
静音性のチェック
Inspiron 15 5000 (5502)の動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。高い負荷がかかったときも、他のノートPCと比べて、やや低めの騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
パーツの温度のチェック
ここでは、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時の温度のみを掲載します。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
100℃近い高い温度から数分で80度台に下がり、8分ぐらい経過した後は75度を超えない程度で落ち着いています。「最適化」であれば問題ない温度だと思います。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特にパームレストの温度変化は重要です。
やや低めの温度です。温度はそれほど気にならずに使えるでしょう。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
モバイル向けプロセッサーなので低めの消費電力です。
外観のチェック
Inspiron 15 5000 (5502)の外観のチェックです。
ボディはアルミ製で、カラーはプラチナシルバーです。
天板の画像です。手触りもよく、指紋なども目立ちにくいので実用的です。
スピーカーは底面にあります。音質はやや良く、ノートPC基準で10点満点で5~6点といったところです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
Webカメラは1280x720の解像度で、画質は普通です。なお、顔認証には非対応です。
ボディは薄くなっています。ディスプレイを開くと、ヒンジがボディを持ち上げますが、ラバーヒンジキャップなので、安定感がありテーブル等を傷つける心配もありません。
排気口は、キーボードの上側にあり、排気熱がディスプレイに当たってしまいます。
インターフェースはご覧のようになっています。
液晶が開く最大の角度です。
底面です。背面側のネジを外すとカバーが持ち上がってやや隙間ができるため、底面カバーは外しやすいです。
底面カバーを外したときの画像です。冷却ファンおよびヒートパイプは1つです。
メモリスロットは2つあり、自分で増設・換装することもできるでしょう。なお、パーツの増設・換装に関しては自己責任でお願いします。
M.2 SSDも換装できると思います。搭載されていたのは小さいM.2 Type 2242でしたが、固定具の場所を変えることで、M.2 Type 2280にも対応できます。
固定具の場所の変え方は以下の動画をご覧ください。この動画はAMDモデルのInspiron 15 5505ですが、やり方は一緒です。
もう1つM.2スロットがあります。
今回、「WDS500G2B0B-EC」のSATA SSDを増設してみましたが、問題なく認識されました。
ACアダプターは普通のサイズです。容量は65Wです。電源ケーブルは太いです。
まとめ
以上が、Inspiron 15 5000 (5502)のレビューです。
グラフィックス性能が向上した第11世代Coreプロセッサー、8GB以上のメモリ、256GB SSD以上のストレージを搭載しており、普段使いには十分の15.6型ノートPCです。しかも、第11世代Coreプロセッサー搭載PCとしては、価格が安く、ハイスペック構成も入手しやすいです。
実測で約1.6kg台と、15.6型ノートPCとしては質量も軽く、扱いやすいのも特徴です。宅内の自由な場所で使用する、ホームPCやファミリーPCとして最適だと思います。
液晶の色域が広くない、Thunderbolt 4非対応など、上位機種と比較すると見劣りする部分もありますが、この辺りを妥協できるのであれば、おすすめ度は高いです。
一回りコンパクトなInspiron 14 5000(5402)、AMDプロセッサーを搭載したInspiron 15 5000(5505)もあるので、こちらも併せてチェックしてみるといいと思います。
コスパの高い第11世代Core搭載15.6型ノートPC
Inspiron 15 5000 (5502)
特徴
- 最新の第11世代Coreプロセッサー搭載
- ハイコスパ
- メモリやM.2 SSDの増設・換装が可能
こんなあなたに
- 第11世代Core搭載の安いノートPCが欲しい方
- 扱いやすいホームPCが欲しい方
- 価格7万円台[税込]~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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