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マウス mouse K5 の実機レビュー

更新日:2021年2月7日
CPU Core i7-10750H
GPU GeForce MX350
メモリ 16GB ~ 64GB
ストレージ PCIe SSD /
PCIe SSD + HDD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD 非光沢
質量 約1.95kg~
バッテリー 約11.5時間
価格[税込] 13万円台~
高めのスペックの15.6型ノートPC

mouse K5は、Core i7-10750H + GeForce MX350という構成で、一般的なノートPCよりもスペックが高めの15.6型ノートPCです。

CPUに負荷のかかる少し重いアプリを使用したり、複数のアプリを起動して使ったりするケースでも、サクサク作業ができるでしょう。息抜きに軽めのゲームをすることもできます。

デュアルストレージ構成にできるのも嬉しいです。

なお、一般的には十分すぎるスペックではありますが、ディスプレイの色域(色の表現できる範囲)は狭いです。

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-10750H、GeForce MX350、16GBメモリ、512GB SSD

 

このページをご覧の方だけに

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目次

お忙しい方は、「mouse K5の特徴」のみお読みください。

 

mouse K5 の特徴

一つ上のスペックを備えた据え置きノートPC

mouse K5は、一般的なノートPCよりもワンランク上のスペックを備えた、据え置き使用に適した15.6型ノートPCです。

重めのアプリを複数同時に立ち上げて使ったり、動画編集を行ったりする場合でも、快適に動作します。仕事用に使えるサクサク動作のノートPCが欲しい方や、PCで色々やってみたい方に適しています。

ワンランク上の快適動作

 

Core i7-10750Hの高性能プロセッサーを搭載

mouse K5がサクサク動作するのは、CPUとして処理性能が高いCore i7-10750Hを搭載しているからです。

下のグラフでは、最近の一般的なノートPCに搭載されるCPUと、mouse K5の搭載するCPUとの処理性能の比較を行っています。mouse K5が搭載するCore i7-10750Hの処理性能の高さが、一目瞭然です。ゲーミングノートPCや、クリエイター向けノートPCにも搭載されるこのCPUにより、快適な動作が可能となっています。

CINEBENCH R23 マルチコア
Core i7-10750H 6710
Core i7-1165G7 4720(一般的なノートPC)

 

GeForce MX350で少し高めのグラフィックス性能

mouse K5は、外部グラフィックスとしてGeForce MX350を搭載しています。

このグラフィックスを搭載することで、写真や動画の編集などがしやすくなります。また、軽めのゲームなら、グラフィック品質を少しあげてゲームができたりします。例えば、ファイナルファンタジー 14を標準画質(ノート)でプレイする場合、一般的なCPU内蔵グラフィックスでは60fpsを下回っていますが、GeForce MX350を搭載したmouse K5であれば、60fps以上出ており、普通にプレイできます。

ただし、外部グラフィックスとしてはそこまで高い性能ではないので、過度な期待はできません。

FF14 漆黒のヴィランズ(1920×1080、標準(ノート))
GeForce MX350 66 fps
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)
49 fps(一般的なノートPC)
※ 60fpsを超えると普通にプレイ可能

 

デュアルストレージ構成も可能

mouse K5は、M.2スロットに加えて、2.5インチベイもあり、デュアルストレージ構成が可能です。

2.5インチベイもあり

 

購入時にカスタマイズでデュアルストレージ構成を選択することもできます。ただし、カスタマイズで選択できるのは、M.2 SSD + 2.5インチ HDDの構成のみです。

一方、購入後に自分で増設する場合は、M.2 SSD + 2.5インチSSDという構成も可能です。実際に、2.5インチSSDを増設してみましたが、問題なく認識されました。ただし、2.5インチベイへの増設については自己責任でお願いします。もし増設できなくても当サイトでは一切責任を負えません。

カスタマイズではSSD + HDDの構成のみ

 

残念なところ

mousek K5は、搭載する液晶の色域が広くありません。CPU性能が高いだけに色域が広ければ、利用用途が広がったのですが、やや残念です。

mousek K5はテンキー付きキーボードを搭載しているものの、一般的な4列テンキーではなく、3列テンキーです。テンキーをブラインドタッチできる方は、「+」や「-」を打つとき、最初のうちは戸惑うかもしれません。

3列テンキー

 

さらに、mouse K5は、指紋センサー、IRカメラを搭載していません。そのため、指紋認証や、顔認証でのWindowsへのログインができません。宅内での据え置き使用が多いと思われるタイプのノートPCなので、IRカメラだけでも搭載していればよかったです。

 

ライバル機種との比較

mouse K5のライバル機種となるデルのInspiron 15 7000 (7501)を簡単にご紹介します。

Inspiron 15 7000 (7501)は、外部グラフィックスにGeForce GTX 1650Tiを搭載し、グラフィックス性能はmouse K5よりも高いです。また、sRGBカバー率96.9%と液晶の色域も広く、クリエイティブな作業にも適しています。

一方、mouse K5は、国内メーカーという強みがあります。24時間365日の電話サポートなど、サポート重視で、画像編集など色を調整する用途に使用しなければ、mouse K5は仕事用として快適に使用できるでしょう。

ライバル機種との比較
  [本機器]
mouse K5
[ライバル機種]
デル Inspiron 15 7000 (7501)
画像
CPU Core i7-10750H
GPU GeForce MX350 GeForce GTX 1650Ti
メモリ 16GB
ストレージ 1TB SSD
sRGBカバー率 [実測] 60.9% 96.9%
価格[税別] 123,400円 119,984円
※ 2021年2月4日時点の価格

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックで、快適に動きます。
オンライン会議 ウェブカメラの画質は普通です。スピーカー音はあまりよくありませんが、オンライン会議には普通に使用できます。
動画鑑賞 スペックは十分高く、16:9の画面比で動画向きです。ただし、液晶の鮮やかさ、スピーカー音ともにそこまでよくはありません。
RAW現像
画像編集
CPU性能は十分ですが、液晶の色域がsRGBカバー率 60.9%と狭いです。
動画編集 △~○ 使用するソフトにもよりますが、FHD動画の簡単な編集であれば無理なく対応できます。ただし、液晶の色域が不足しているので、色調整まで行う場合は適しません。
ゲーム GeForce MX350を搭載しており、軽めのゲーム、もしくは画質を落とすことで、ある程度ゲームもプレイできます。ただし、ゲームプレイを主な目的とした機種ではありません。

 

ディスプレイのチェック

mouse K5のディスプレイのチェックです。パネルは、「LG LP156WFC-SPD1」でした。

最大輝度は、当サイトの計測では264cd/m2と普通です。色域は広くありませんが、一般的な用途には十分でしょう。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は60.9%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、3色とも直線的で揃っており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきは、ほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

mouse K5のキーボードのチェックです。

キーピッチ約19mmのフルサイズキーボードを搭載しています。キーストロークは約1.8mmと、やや深めです。キートップはフラットです。打ちやすさは普通ですが、打った時に底付き感があります。また、バックライトは非搭載です。

テンキーも付いていますが、3列テンキーなので一般的なテンキーとは配列が異なります。数字だけの入力であればそれほど差がないのですが、「+」、「-」といった演算記号も使用する場合は、打ちにくいです。

タッチパッドの使い心地は普通ですが、クリックボタンは固いです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

mouse K5のパフォーマンスのチェックです。mouse K5では、下図のようなCONTROL CENTER 3.0で動作モードを変更できます。今回は、デフォルトの「エンターテイメント」モードと、高いパフォーマンスを出せる「パフォーマンス」モードで計測を行いました。

Control Center 3.0

 

CPU

mouse K5のCPUは、Core i7-10750Hでマルチコア性能は非常に高いです。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-10750H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13380
Core i7-10875H 10369
Core i7-10870H 9592
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 7264 [パフォーマンス]
6710 [エンターテイメント]
6839
Ryzen 7 4700U 6499
Core i7-1185G7 6229
Ryzen 5 4500U 4764
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-11375H 1618
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1259 [パフォーマンス]
1255 [エンターテイメント]
1277
Core i3-1115G4 1217
Ryzen 7 4700U 1214
Core i7-10870H 1176
Ryzen 5 4500U 1142
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

次に、Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUの電力およびクロックの推移を確認します。

「エンターテイメント」、「パフォーマンス」のどちらのモードでも、CPU電力、クロックともにすぐに一定になり、非常に安定しており、クロックダウンも発生していません。CPU温度は、「エンターテイメント」モードが70℃前後、「パフォーマンス」モードが80℃前後で推移しており、どちらも問題ない温度です。

どちらのモードでも心配なく使用できますが、「エンターテイメント」モードと、「パフォーマンス」モード間の処理性能の差がそこまで大きくないので、通常は「エンターテイメント」モードで使用するといいと思います。

  • CPU電力
  • CPUクロック
  • CPU温度
Prime95で負荷をかけたときのCPU電力
エンターテイメント
パフォーマンス
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行
Prime95で負荷をかけたときのCPUクロック
エンターテイメント
パフォーマンス
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行
Prime95で負荷をかけたときのCPU温度
エンターテイメント
パフォーマンス
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行

 

メモリ

DDR4-2666メモリで、今回搭載しているのは8GB x2です。速度はご覧の通りで、十分な速さです。なお、スロットメモリなので、換装も可能です。

Passmark Performance Test 10.0 - MEMORY MARK
~ メモリ性能の評価 ~
16GBメモリ (8GB x2)

 

グラフィックス

グラフィックスには、GeForce MX350を搭載しています。

CPU内蔵グラフィックスよりスコアは高くありません。ただ、出来れば最新世代のGeForce MX450であれば、なおよかったです。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce MX350
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX450 30425
GeForce GTX 1050 25325
GeForce MX350 18271 [パフォーマンス]
18249 [エンターテイメント]
GeForce MX330 16714
Radeon Graphics
(Ryzen 9 4900HS)
16322
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)
15677
GeForce MX250 15406
Intel Iris Xe
(Core i5-1135G7)
14551
Radeon Graphics
(Ryzen 7 Pro 4750U)
14302
Radeon Graphics
(Ryzen 7 4700U)
13861
Radeon Graphics
(Ryzen 5 4500U)
12126
Intel UHD
(Core i3-1115G4)
11487
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
11084
Radeon Graphics
(Ryzen 3 4300U)
9800
Intel UHD
(Core i5-10210U)
5800
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージにはPCIe-NVMe SSDを搭載しており、高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
3465
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しており、アクセス速度は普通です。SDカードを挿すと、下の画像のように、かなり出っ張ります。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。パフォーマンスモードで計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Lightroom Classic CCによるRAW現像の速度は、速いです。実用的にも十分なスピードだと思います。

Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Apple M1 (Rosetta 2)
16GBメモリ
80秒 (MacBook Pro 13 M1)
Ryzen 9 4900HS
16GBメモリ
87秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 5 4600H 91秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

4K動画の書き出しは、やや時間がかかりますが、CPU内蔵グラフィックスよりは速いです。頻度が低ければ、4K動画の書き出しも行えます。
FHD動画の書き出しは速いです。編集作業も快適に行えます。

4K動画の書き出し
Core i9-10980HK
RTX 2080 Super Max-Q
4分18秒
Core i7-10750H
GeForce RTX 2060
4分51秒
Core i5-10300H
GeForce GTX 1650Ti
5分18秒
Core i7-10750H
GeForce GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8GB
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GeForce GTX 1650
8分21秒
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-10750H
GeForce MX350
12分00秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
Core i5-1135G7
Intel Iris Xe
20分00秒
Core i7-1160G7
Intel Iris Xe
21分19秒
Core i7-1065G7
Intel Iris Plus
27分23秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
FHD動画の書き出し
Core i7-10750H
GeForce MX350
3分12秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
4分6秒
Core i5-1135G7
Intel Iris Xe
4分41秒
Ryzen 7 4700U
Radeon Graphics
5分5秒
Ryzen 5 4500U
Radeon Graphics
5分57秒
Core i7-1160G7
Intel Iris Xe
6分14秒
Ryzen 3 4300U
Radeon Graphics
6分44秒
Core i7-1065G7
Intel Iris Plus
7分41秒
Core i5-1035G4
Intel Iris Plus
7分43秒
Core i7-10510U
Intel UHD
16分54秒
※FHD/30p動画(約10分)に対して、上と同様にして書き出したときの時間
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

CPUのみで実行するx265エンコードの速度も速いです。

Core i7-10875H 10分44秒
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Ryzen 5 4600H 13分10秒
Ryzen 7 4700U 15分44秒
Core i7-10750H 16分14秒
Core i7-10710U 19分05秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Ryzen 3 4300U 25分22秒
Core i5-1135G7 26分03秒
Core i7-1160G7 27分45秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i3-10110U 42分20秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ゲームをしたときのフレームレートは次の通りです。なお、シーンや状況によってフレームレートは変わるので、参考程度にご覧ください。今回、軽めのゲームのみでフレームレートを計測しましたが、このようなゲームであれば、標準もしくは中設定程度のグラフィック品質で、60fps以上のフレームレートが出ており、快適にゲームができました。

以下のゲームのフレームレートについて
表示しているのは平均フレームレートです
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
フォートナイト
1920x1080 低設定 161 fps
中設定 125 fps
高設定 47 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、設定)
GeForce GTX 1650 163 fps
GeForce MX450 143 fps
GeForce MX350 125 fps
GeForce MX330 85 fps
AMD Radeon
(Ryzen 7 4700U)
74 fps
AMD Radeon
(Ryzen 5 4500U)
64 fps
Intel Iris Xe
(Core i5-1135G7)
50 fps
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)
49 fps
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
39 fps
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G4)
36 fps
※バトルラボで計測
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 9814 / 66 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、標準(ノート))
GeForce GTX 1650 115 fps
GeForce MX450 85 fps
GeForce MX350 66 fps
GeForce MX330 61 fps
GeForce MX250 60 fps
Intel Iris Xe
(Core i5-1135G7)
49 fps
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)
49 fps
AMD Radeon
(Ryzen 7 4700U)
30 fps
AMD Radeon
(Ryzen 5 4500U)
29 fps
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
25 fps
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G4)
25 fps
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 15175
他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080、最高品質)
GeForce GTX 1650 19246
GeForce MX450 18714
GeForce MX350 15175
GeForce MX330 12947
GeForce MX250 11900
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)
11714
Intel Iris Xe
(Core i5-1135G7)
11102
AMD Radeon
(Ryzen 7 4700U)
9462
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
7968
AMD Radeon
(Ryzen 5 4500U)
7695
AMD Radeon
(Ryzen 3 4300U)
6777
Intel UHD
(Core i7-10710U)
5984
Intel UHD
(Core i5-1035G4)
5820
※約5500で60fps

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。

USB Type-Cポートは、DisplayPort、Power Delivery、Thunderbolt 3に対応していません。そのため、USB Type-Cドックの有線LAN以外、どれも使用できませんでした。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック × ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
※1 Power Delivery対応の充電器

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、RGBで表示は出来ていますが、リフレッシュレートは最大で30Hzでした。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

mouse K5の質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.95kg~」とあり普通です。当サイトの計測値は下表の通りで、仕様値と同じでした。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.950kg
ACアダプター+電源ケーブル 434g

 

バッテリー駆動時間のチェック

mouse K5のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、約49Whでした。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りで、やや短いです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約11.5時間
(2) PCMark 10 Modern Office 7時間02分
(3) 動画再生時 5時間52分
(4) PCMark 8 Work
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

パーツの温度のチェック

CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度を掲載します。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、エンターテイメントモードで計測しています。

エンコード時の温度

概ね70℃台前半で推移しており、問題ない温度です。

CPUの温度

 

FF14実行時の温度

下図は、FF14実行時のCPUとGPUの温度の詳細です。

CPUは70℃以下、GPUも60℃以下に収まっており、問題のない温度です。ゲームのロングプレイも心配なさそうです。

CPUの温度
GPUの温度

 

静音性のチェック

mouse K5の動作音(静音性)のチェック結果を掲載します。なお、エンターテイメントモードで計測しています。

アイドル時はほぼ無音です。下の表には書いていませんが、動画編集時は35dB程度なので、負荷が高くない作業なら、そこまで気になりません。ただし、高い負荷をかけると高い騒音値になり、やや気が散ります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 漆黒ベンチ(1920x1080、標準(ノート)、ループなし)実行時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。エンターテイメントモードで計測しています。

高めの負荷がかかると、CPU・GPUの配置されているキーボード中央付近の温度がやや高くなります。それでも、パームレスト部分の温度には、ほとんど変化がないので、作業中でも不快に感じることはありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。エンターテイメントモードで計測しています。

一般的なノートPCよりも高めの消費電力ですが、エントリークラスの外部グラフィックスを搭載した機種としては、普通です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

mouse K5の外観のチェックです。

オーソドックスなデザインで、色は、写真だと分かりにくいかもしれませんが、やや暗めのブラウンです。

 

天板です。中央に配置されているマウスコンピューターのロゴマークが目立ちます。

 

スピーカーは左右のサイドにあります。音質はあまりよくありません。ノートPC基準で、10点満点で採点すると4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

Webカメラは100万画素です。カメラの物理シャッターはありません。また、IRカメラは搭載していないので、顔認証にも対応していません。

 

側面・背面のポート類です。

背面にHDMI、Mini DisplayPort、電源が配置されているので、ACアダプターや外部ディスプレイとの接続に使用するケーブルが邪魔になりません。

その他、USB3.0 x2、USB2.0、USB-C、SDカードリーダー、LANポート、ヘッドホン出力、マイク入力を備えています。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。

 

底面カバーを外した状態です。デュアルファンによる3方向からの排気で、しっかり冷却できます。右側面(下の画像だと左側)からは排気しないため、マウスを持つ手が熱くなることもありません。

 

メモリスロットは2つあります。メモリの換装も可能です。

 

M.2 SSDも換装できると思います。また、2.5インチベイもあります。HDDを搭載していなくても、ケーブルなどが付属していました。実際に2.5インチSSDを増設してみましたが、問題なく認識されました。

 

ACアダプターは、90W(19.0V、4.74A)です。

 

まとめ

以上が、mouse K5のレビューです。

一般的なノートPCよりも、高めの処理性能とグラフィックス性能を備え、据え置きでの使用に適した15.6型のノートPCです。

高めのスペックを活かして、仕事を快適にこなすことができます。また、ライトにゲームをして、息抜きもできますし、色にこだわらなければ、動画のライトな編集もできる性能です。

2.5インチベイを備えており、デュアルストレージ構成が可能です。大容量のストレージが必要な方でも安心して使用できます。

ただ、もう少し液晶の色域が広ければ、より広い用途に使用できたと思います。

 

高めのスペックの15.6型ノートPC

mouse K5

特徴

  • Core i7-10750H + MX350のちょっと高めのスペック
  • デュアルストレージ構成が可能
  • 国内メーカーによる安心のサポート

こんなあなたに

  • 仕事を快適にこなせるノートPCが欲しい方
  • 海外メーカーのPCには抵抗を感じる方

 

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