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マウス mouse X5-R7の実機レビュー

更新日:2021年2月9日
CPU Ryzen 7 4800H
メモリ 8GB ~ 64GB
ストレージ 最大 2TB PCIe SSD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD 非光沢
質量 約1.49kg
バッテリー 約18.5時間
価格[税込] 10万円台~
普通のノートの約2倍のマルチコア性能

mouse X5-R7は、一般的なノートPCより約2倍もマルチコア性能が高い製品です。

さらにディスプレイの色域も広く、大容量メモリ、ストレージを安く選択できるので、利用用途の幅が広いです。

また、15.6型ディスプレイを搭載したノートPCとしては、質量が比較的軽く、バッテリー駆動時間も長いので、別の部屋へ持って行って作業をするときなどに便利です。

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 7 4800H、8GBメモリ、512GB PCIe SSD

※一部ベンチマークは32GBメモリ(16GB x2)で計測しています

 

このページをご覧の方だけに

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目次

お忙しい方は、「mouse X5-R7の特徴」のみお読みください。

 

mouse X5-R7 の特徴

高い性能のプロセッサーを搭載

mouse X5-R7は、一般的なノートPCよりも、高い性能のプロセッサーを搭載している点が大きな特徴です。下表の通り、一般的な最新ノートPCによく搭載されるCore i7-1165G7の約2倍のベンチマークスコアです。特に、マルチコアのスコアが高いため、重めのアプリを複数同時に起動して使う方などに適しているでしょう。

CINEBENCH R23
Ryzen 9 5900HX 13380
Ryzen 7 4800H 10519
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Core i7-1165G7 4720 (一般的なノートPCのCPU)

 

ダブルファン搭載で高い冷却性能

薄型のボディに高性能プロセッサーを搭載しているため、発熱が気になりますが、mouse X5-R7はダブル冷却ファンを搭載しており、熱対策も問題ありません。温度を気にせず、快適に使えることでしょう。

ダブル冷却ファンを搭載

 

色鮮やかなディスプレイ

5万円程度のノートPCは、ディスプレイの色が鮮明ではなく、くすんで見えることが多いですが、mouse X5-R7はsRGBカバー率 約98%(当サイト計測)の比較的色鮮やかなディスプレイを搭載しています。撮影した写真などを、比較的正確に再現することができるでしょう。

色鮮やかなディスプレイ

 

持ち運びやすい15.6型ノート

mouse X5-R7は、15.6型ノートとしては、質量が比較的軽く、移動がしやすいです。実測では1.468kgでした。モバイルに特化したノートPCよりは重いですが、持ち運べないこともない重さです。

15.6型ノートとしては軽い

 

長時間のバッテリー駆動

mouse X5-R7のバッテリー容量は、91.24Whとなっています。一般的なノートパソコンのバッテリーは、40~50Wh程度なので、いかにこの製品のバッテリー容量が大きいかが分かると思います。

大容量バッテリー搭載

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
ディスプレイも見やすく、スペックも高く、快適に使えます。
オンライン会議 Webカメラは1280x720の解像度で普通の画質です。スピーカー音はそこまで良くありません。特に目立ったオンライン会議の機能はありませんが、十分使える性能です。
動画鑑賞 スピーカー音はそこまで良くありませんが、ディスプレイは綺麗です。
RAW現像
画像編集
ディスプレイのsRGBカバー率が97.9%と比較的広いので、RAW現像や画像編集にも使えます。ただし、Lightroomに関しては、高いCPU性能の割にはそこまで書き出し時間は速くありません。
動画編集 △~○ 使うソフトや解像度にもよりますが、簡易的な動画編集ならできます。ただし、外部グラフィックスを搭載していないため、本格的な動画編集は難しいです。
ゲーム 外部グラフィックスを搭載していないため、ゲーム向きではありません。ただ、軽いゲームなら、グラフィック品質などを下げることで出来るものもあります。

 

ディスプレイのチェック

mouse X5-R7のディスプレイのチェックです。パネルは、「LQ156M1JW01」です。

色域が比較的広く見やすいディスプレイです。最大輝度は、当サイトの計測では300cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は97.9%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も比較的1:1の直線に近く、素直な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。ギラつきはそれほど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度設定を34%以下にすると、フリッカーが発生していました。ただし、34%というのは低めの輝度ですし、周波数も約24kHzと高いため、それほど害にはならないと思います。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

mouse X5-R7のキーボードのチェックです。

ご覧の通り、面積が広めで角ばったキーになっています。この製品のようにキーとキーの隙間が狭いと、誤って隣のキーを押してしまう確率が高くなってしまいますが、どのキーも等間隔なので、それほどタイプミスは起こりませんでした。

なお、キーピッチは、約18x18mm、キーストロークは約1.4mmとなっています。

タッチパッドの操作性は普通です。また、タッチパッドの左上部をダブルタップすることで、タッチパッドのONとOFFを簡単に切り替えることができます。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

mouse X5-R7のパフォーマンスのチェックです。

Control Centerというソフトより、「エンターテイメント」と「パフォーマンス」のモードが切り替えられます。デフォルトは「エンターテイメント」のモードです。

Control Center

 

CPU

mouse X5-R7のCPUには、Ryzen 7 4800Hを搭載しています。マルチコアは非常に高いパフォーマンスです。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 7 4800H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13380
Ryzen 7 4800H 10519 [パフォーマンス]
9887 [エンターテイメント]
Core i7-10875H 10369
Core i7-10870H 9592
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Ryzen 7 4700U 6499
Core i7-1185G7 6229
Ryzen 5 4500U 4764
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-11375H 1618
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Ryzen 7 4800H 1242 [エンターテイメント]
1238 [パフォーマンス]
Core i3-1115G4 1217
Ryzen 7 4700U 1214
Core i7-10870H 1176
Ryzen 5 4500U 1142
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

次に、Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUの電力およびクロックの推移を確認します。どちらのモードで動かしても、CPU電力およびCPUクロック共一定で、途中でクロックダウンすることなく動作しています。エンターテイメントモードなら、CPU温度も70度台と問題ない温度です。

  • CPU電力
  • CPUクロック
  • CPU温度
Prime95で負荷をかけたときのCPU電力
エンターテイメント
パフォーマンス
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行
Prime95で負荷をかけたときのCPUクロック
エンターテイメント
パフォーマンス
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行
Prime95で負荷をかけたときのCPU温度
エンターテイメント
パフォーマンス
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行

 

メモリ

今回は、DDR4-2666の4GBx2を搭載しています。メモリの速度はご覧の通りで、Memory Writeがやや遅いです。

Passmark Performance Test 10.0 - MEMORY MARK
~ メモリ性能の評価 ~
8GBメモリ

 

グラフィックス

グラフィックス性能はそこまで高いわけではありません。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Ryzen 7 4800H
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX450 30425
GeForce GTX 1050 25325
GeForce MX330 16714
Radeon Graphics
(Ryzen 9 4900HS)
16322
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)
15677
GeForce MX250 15406
Intel Iris Xe
(Core i5-1135G7)
14551
Radeon Graphics
(Ryzen 7 Pro 4750U)
14302
Radeon Graphics
(Ryzen 7 4700U)
13861
Radeon Graphics
(Ryzen 7 4800H)
12302 [パフォーマンス]
12232 [エンターテイメント]
Radeon Graphics
(Ryzen 5 4500U)
12126
Intel UHD
(Core i3-1115G4)
11487
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
11084
Radeon Graphics
(Ryzen 3 4300U)
9800
Intel UHD
(Core i5-10210U)
5800
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しています。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
PCIe Gen3 SSD 3500
2049
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

その他のベンチマーク

その他のベンチマーク、LightroomやPremiere Proの書き出し時間、フォートナイトやPUBG Liteなどのフレームレートなどについては、下のリンク先をご覧ください。他の機種で計測したスコアではありますが、ほぼ変わらないので参考になると思います。

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。パフォーマンスモードで計測しています。なお、これらのソフトは8GBメモリだと処理が遅くなるものがあるので、32GB(16GBx2)のメモリへ換装してテストしています。もし、これらのソフトを使用する場合は、16GB以上のメモリにすることをおすすめします。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

CINEBENCHのスコアの割には、そこまで速くありません。Lightroom Classicの書き出しは、インテルCPUのほうが速い傾向があります。

Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Apple M1 (Rosetta 2)
16GBメモリ
80秒 (MacBook Pro 13 M1)
Ryzen 9 4900HS
16GBメモリ
87秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Ryzen 7 4800H
32GBメモリ
94秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Proの書き出しはまずまずの速さですが、Core i7-1165G7などのほうが速いです。FHD動画であれば、編集作業自体も割と快適です。

4K動画に関しては書き出し時間が長いです。

4K動画の書き出し
Core i9-10980HK
RTX 2080 Super Max-Q
4分18秒
Core i7-10750H
GeForce RTX 2060
4分51秒
Core i5-10300H
GeForce GTX 1650Ti
5分18秒
Core i7-10750H
GeForce GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8GB
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GeForce GTX 1650
8分21秒
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
Ryzen 7 4800H
Radeon Graphics
17分24秒
Core i5-1135G7
Intel Iris Xe
20分00秒
Core i7-1160G7
Intel Iris Xe
21分19秒
Core i7-1065G7
Intel Iris Plus
27分23秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
FHD動画の書き出し
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
4分6秒
Core i5-1135G7
Intel Iris Xe
4分41秒
Ryzen 7 4700U
Radeon Graphics
5分5秒
Ryzen 7 4800H
Radeon Graphics
5分56秒
Ryzen 5 4500U
Radeon Graphics
5分57秒
Core i7-1160G7
Intel Iris Xe
6分14秒
Ryzen 3 4300U
Radeon Graphics
6分44秒
Core i7-1065G7
Intel Iris Plus
7分41秒
Core i5-1035G4
Intel Iris Plus
7分43秒
Core i7-10510U
Intel UHD
16分54秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 17 Betaによる書き出し時間

DaVinci Resolveの書き出し時間は、Core i7-1165G7よりも若干速かったです。ただし、外部グラフィックスを搭載したPCと比べると遅いです。

Core i7-10870H
GeForce RTX 2060
4分54秒
Core i7-10875H
GeForce GTX 1650Ti
6分53秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8G
7分11秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 8分27秒 (MacBook Pro 13 M1)
Ryzen 7 4800H 16分31秒
Core i7-1165G7 17分35秒
Ryzen 7 4700U 33分05秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
PowerDirector 365による書き出し時間

PowerDirector 365の書き出し時間は、Core i7-1165G7よりも速く、まずまずの速度です。

Ryzen 7 4800H 22分36秒
Core i7-10750H 28分00秒
Core i7-1165G7 29分48秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ調整」+「彩度の調整」およびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、4K、30 fpsで書き出したときの時間
※ 高速ビデオレンダリング技術を選択
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

x265エンコードは非常に高速です。

Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Core i7-10875H 10分44秒
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Ryzen 7 4800H 10分59秒
Ryzen 5 4600H 13分10秒
Core i7-10750H 13分29秒
Ryzen 7 4700U 15分44秒
Core i7-10710U 19分05秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Ryzen 3 4300U 25分22秒
Core i5-1135G7 26分03秒
Core i7-1160G7 27分45秒
Core i7-10510U 28分32秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートは、Power Deliveryには対応していますが、DisplayPort出力およびThunderboltには対応していません。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
90W RAVPower GaN充電器
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
Philips 258B6QUEB/11 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。60Hz、YCbCr444で出力できています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

mouse X5-R7の質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.49kg」とあり普通です。当サイトの計測値は下表の通りで、15インチクラスのノートPCとしては軽いと思います。ただし、ACアダプターが90Wの容量で、サイズも大きいためやや重いです。90Wクラスの小型のPD充電器も、他のメーカーから発売されているので外出先へ持っていくような方は、そのような充電器を使用するのもいいでしょう。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.468kg
ACアダプター+電源ケーブル 500g

 

バッテリー駆動時間のチェック

mouse X5-R7のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、91.24Whでした。バッテリー駆動時間は下の通りで、非常に長いです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約18.5時間
(2) PCMark 10 Modern Office 13時間37分
(3) 動画再生時 12時間48分
(4) PCMark 8 Work 10時間07分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

パーツの温度のチェック

CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度を掲載します。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、エンターテイメントモードで計測しています。

約80℃で推移しており、問題ない範囲かなと思います。

CPUの温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

静音性のチェック

mouse X5-R7の動作音(静音性)のチェック結果です。エンターテイメントモードで計測しています。

アイドル時はほぼ無音です。ただし、高めの負荷がかかると、他のノートPCに比べてうるさく感じます。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。エンターテイメントモードで計測しています。

低めの温度です。不快に感じることなく使えると思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。エンターテイメントモードで計測しています。

高性能CPUを搭載しているため、消費電力はやや高めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

mouse X5-R7の外観のチェックです。

ボディにはマグネシウム合金を採用しています。また、狭額ベゼルを採用しており、モダンな見た目です。

 

天板はレッドのカラーになっています。

 

スピーカーは左右のパームレストの端にあります。音質はそれほど良くなく、ノートPC基準で10点満点で採点すると4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

Webカメラは1280x720の解像度で、画質は普通です。IRカメラも搭載しており、顔認証に対応しています。

 

側面のポート類です。LANポートがあるのは嬉しいです。microSDカードスロットは、フルサイズのSDカードスロットだと良かったです。

 

液晶が開く最大の角度です。180度までは開きませんが、このくらい開けば、一般的な使い方なら十分かと思います。

 

底面はシンプルです。底面カバーは、背面側の爪の引っ掛かりが少なく、割と開けやすかったです。

 

2つのファンでCPUを冷却します。

 

メモリは2スロットです。

 

M.2 SSDの長さは80mmです。

 

ACアダプターは、90Wと大きめの容量です。

 

まとめ

以上が、mouse X5-R7のレビューです。

一般的なノートPCよりも、マルチコア性能の高いRyzen 7 4800Hのプロセッサ―を搭載している点が大きな特徴です。重いアプリを複数起動して使うような方にいいと思います。ただし、どんな処理も速いかと言うとそうでもなく、Adobe系のソフトに関しては、インテルのCore i7-1165G7のほうが速く、ソフトによってはそれほど速くないこともあります。

ダブル冷却ファンを搭載し、高性能CPUを搭載していても、クロックダウンが起こることもなく、問題ない温度で動作しています。

また、ディスプレイの色域も比較的広く、画像編集や動画編集など、利用できる用途が広がります。

15インチクラスのノートPCとしては質量が軽く、またバッテリー駆動時間も長いので、別の部屋へ持ち運んで作業をする場合や、外出先へ持って行って作業をする場合にも便利です。

USB-Cは、Power Deliveryには対応していますが、映像出力およびThunderboltには対応していません。また、スピーカー音がそれほど良くありません。

 

普通のノートの約2倍のマルチコア性能

mouse X5-R7

特徴

  • Ryzen 7 4800Hの高性能プロセッサーを搭載
  • 広めの色域
  • 15インチノートの割には軽量・ロングバッテリー

こんなあなたに

  • 重めのアプリを使う方
  • 部屋を移動して使うことが多い方

 

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