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マウス G-Tune E5-144の実機レビュー

更新日:2020年7月30日
CPU Core i7-10875H
GPU GeForce RTX 2060
メモリ 16GB ~ 64GB
ストレージ PCIe SSD /
PCIe SSD x2
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 144Hz 非光沢
質量 約1.77kg
バッテリー 約5.5時間
価格[税込] 19万円台~
約1.77kgと軽い高性能ゲーミングノート

G-Tune E5-144は、約1.77kgとゲーミングノートPCとしては非常に軽い質量でありながら、高い性能のノートPCです。

CPUには、8コアのCore i7-10875Hを搭載し、性能が通常のゲーミングノートよりもワンランク上です。グラフィックスはGPUクロックがやや高めに設定されたミドルスペックのGeForce RTX 2060を搭載。さらに、180Wではなく230WのACアダプターを搭載することで、性能の上限が引き上げられています。

もちろん、高リフレッシュレートパネルも搭載しています。

価格は、17万円台からと高く感じるかもしれませんが、この性能を考えれば、コスパの高い製品だと思います。

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-10875H、 16GBメモリ、GeForce RTX 2060、512GB NVMe SSD

 

目次

お忙しい方は、「G-Tune E5-144の特徴」のみお読みください。

 

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G-Tune E5-144の特徴

同等スペックのPCよりも高いパフォーマンス

GeForce RTX 2060を搭載したゲーミングノートPCは、180W電源が搭載されることがほとんどですが、本機は230Wの電源を搭載されています。電力の上限が上がることで、パフォーマンスをより引き出すことができるようになります。

230W電源を搭載

 

また、GeForce RTX 2060の仕様を確認すると、一般的なノートPC用GeForce RTX 2060より、GPUクロックとブーストクロックが上がっています。これによりゲーム中のフレームレートが、同等構成のPCよりもやや高いケースが多かったです。

本製品のグラフィックカードのスペック
別のPCのグラフィックカードのスペック例

 

また、高負荷時(エンコード時)のCPUクロックを確認すると、Core i7-10875Hを搭載した他のPCよりも、持続可能なCPUクロックが高めに推移しており、高いパフォーマンスが出ていました。

高負荷時のCPUクロックの推移
本製品
別のPC1(Core i7-10875H搭載)
別のPC2(Core i7-10875H搭載)

 

実際に180W電源の別のノートPCとベンチマークスコアを比較すると、CINEBENCH 20のマルチコアのスコアでは約18%、3DMark のTime Spyのスコアでは約8%性能がアップしています。

CINEBENCH R20 マルチコア
Ryzen 7 4800H 4269
Core i7-10875H 4198 [230Wの本製品]
3557 [180WのノートPC]
Core i7-10750H 2965
3DMark Time Spy - Graphics score
ハイエンド RTX 2080 9450
RTX 2070 SUPER 8074
RTX 2080 Max-Q 8068
RTX 2070 7602
RTX 2070 SUPER Max-Q 7425
RTX 2070 Max-Q 7216
ミドルレンジ RTX 2060 6531 [230Wの本製品]
6004 [180WのノートPC]
RTX 2060 Max-Q 5676
GTX 1660Ti 5626
エントリー AMD Radeon RX 5500M 4342
GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494

 

ゲーミングノートとしてはかなり軽量

G-Tune E5-144は、高い性能であるにもかかわらず、質量約1.77kgと軽いです。15インチゲーミングノートPCとしては最軽量クラスの質量です。外出先や友人宅、ゲームの大会での練習用にも持っていける優れた製品です。

持ち運びやすい質量

 

ただし、ACアダプターの容量が230Wと大きい分、質量が重くなっており、PC本体+ACアダプターの質量は、そこまで軽いわけではありません。ゲーミングノートを持ち出すときは、ACアダプターも一緒に持ち歩くことが多いと思うため、質量重視の方のために180WのACアダプターのオプションもあれば良かったです。

それでも、ゲーミングノートPCとしては軽い部類に入るので持ち出しが便利なことには変わりありません。

他のゲーミングノートの質量の比較
  PC本体の質量
ACアダプター
の質量
合計質量
マウス G-Tune E5-144 約1.77kg 843g 2.613kg
ドスパラ GALLERIA GCL2060RGF-T 約1.85kg 587g 2.437kg
MSI GF65 Thin 約1.86kg 528g 2.388kg
ドスパラ GCR2070RGF-QC-G 約1.87kg 817g 2.687kg
MSI GS66 Stealth 約2.1kg 898g 2.998kg
GIGABYTE AERO 15 OLED 約2.2kg 843g 3.043kg
※GIGABYTE AERO 15 OLEDは当サイトの計測値です(メーカーサイトでは「~約2kg」)

 

144Hzの高リフレッシュレートパネルを搭載

最近のゲーミングノートPCは、144Hz駆動の高リフレッシュレート液晶を搭載しています。

VALORANTなどの集中力が必要となるeスポーツタイトルも、144Hzの高リフレッシュレート液晶なら、表示されるフレームが多い分、敵の動き出しを早く察知することができ、動作の激しいシーンでも視認性が良く、ゲームを優位に進められます。

実際にいくつかタイトルをプレイしてみましたが、動作が滑らかで素早い動きにも視認しやすく、残像も少ないです。VALORANTだけでなく、フォートナイトやAPEX、PUBGなど、スポーツタイトルをはじめとしたシューティングを主にプレイする方にはもはや必要不可欠とも言えるでしょう。

144Hzの高リフレッシュレート液晶でゲームが快適

 

デュアルSSDが可能

本製品は、M.2 SSDを2つ搭載することが可能です。自分で増設しなくても、カスタマイズ画面からも1TB x2の構成を選択することができます。OS領域とデータ領域を物理的に分けたい方や、動画ファイルやハイレゾ音源ファイルなどをたくさん保存する等、大きな容量が必要な方におすすめです。

M.2 SSDを2つ搭載可能

 

ライバル機種との比較

ここでは、GeForce RTX 2060を搭載し、2kg未満のゲーミングノート「ドスパラ GALLERIA GCL2060RGF-T」と「MSI GF65 Thin」と、本製品とを比較します。

G-Tune E5-144は、本体質量が軽い点がとても魅力です。色域も比較的広く、多くの用途で使えるでしょう。また、CPUがワンランク上の性能です。その代わりGALLERIAより価格が高くなっています。また、前述の通りACアダプターがやや重いです。

GALLERIA GCL2060RGF-Tは、質量、性能とも高い水準で、なにより価格が安い点が魅力です。ただし、下表には書かれていませんが、キーボード形状が特殊です(詳細)。

MSI GF65 Thinは、前述の通り、PC本体+ACアダプターの質量が最も軽いです。ただし、液晶色域が狭い点がデメリットです。

ライバル機種との比較
  マウス
G-Tune E5-144
ドスパラ
GALLERIA
GCL2060RGF-T
MSI GF65 Thin
画像
CPU Core i7-10875H Core i7-10750H Core i7-10750H
GPU GeForce RTX 2060
液晶 15.6型 FHD 非光沢
リフレッシュレート 144Hz 144Hz 120Hz
sRGBカバー率 94.6% 93.6% 59.7%
質量 約1.77kg 約1.85kg 約1.86kg
電源 230W 180W 180W
価格[税別] 17万円台~ 15万円台~ 16万円台~
※sRGBカバー率は当サイトの計測値です。

 

各用途の快適度

G-Tune E5-144の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
高いスペックなのでサクサク作業ができるでしょう。
動画鑑賞 映像が観やすく、スペックも十分です。スピーカー音は普通です。
RAW現像
画像編集
性能は十分です。液晶の色域は当サイトの計測ではsRGBカバー率が94.6%と、Web用の編集になら使えると思います。
動画編集

CPUおよびグラフィックス性能が高く、快適に動画編集ができます。色域も十分広いです。ただし、DCI-P3ほどの色域はありません。
ゲーム 高性能CPU&グラフィックスに、144Hz液晶を搭載し、快適です。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

動作モード

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。

なお、本製品は、デフォルトの「エンターテイメント」、性能を上げる「パフォーマンス」の2つのモードがありますが、ここでは「パフォーマンス」モードにして計測しています。動作モードを変更するには、キーボード上部のショートカットキーからワンタッチで切り替えが可能です。

なお、プリインストールされている「Control Center」からも変更ができます。さらに、ファン速度を一時的に高める「ターボモード」へ切り替えることも可能です。

ワンボタンで動作モードの切り替えが可能
ファン速度を高める「ターボモード」はControl Centerから切り替えから可能

 

eスポーツタイトルのフレームレート

国内で人気の高いeスポーツタイトルのフレームレートを掲載します。すべて同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。144Hz環境の本機では、144 fps以上を維持できることが理想です。

VALORANTの場合、高設定でも平均フレームレートは144 fpsを大きく超えています。APEXやフォートナイトでは設定を下げることで、144 fpsを維持できます。

軽い部類のゲーム
Apex Legends
1920x1080 低設定 220 fps
高設定 130 fps
他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080、高設定)
RTX 2080 190 fps
RTX 2070 SUPER 163 fps
RTX 2080 Max-Q 148 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 144 fps
RTX 2070 138 fps
RTX 2060 130 fps [レビュー機で計測]
118 fps
RTX 2070 Max-Q 120 fps
RTX 2060 Max-Q 113 fps
GTX 1660Ti 113 fps
Radeon RX 5500M 82 fps
GTX 1650Ti 76 fps
GTX 1650 70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
1920x1080 低設定 336 fps
高設定 258 fps
※プラクティスモードで計測(マルチスレッドレンダリング有効)
軽い部類のゲーム
フォートナイト
1920x1080 低設定 209 fps
高設定 155 fps
最高設定 118 fps
他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080、最高設定)
RTX 2070 SUPER 151 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 136 fps
RTX 2060 118 fps [レビュー機で計測]
Radeon RX 5500M 103 fps
GTX 1650Ti 78 fps
GTX 1650 74 fps
※バトルラボで計測
[以上のフレームレートについて]
※表示しているのは平均フレームレートです
※グラフは、ノート用グラフィックスのみで比較しています
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

その他のゲームタイトルのフレームレート

ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。

他のRTX 2060搭載ノートPCと比較すると、本製品は高いフレームレートが出ています。RTX 2070 Max-Qと同等のスコアです。負荷の高いゲームも最高設定で平均フレームレートが60fpsを超えてきています。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 11778 / 117 fps
標準品質 9261 / 92 fps
高品質 7040 / 70 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2070 SUPER 88 fps
RTX 2080 Max-Q 83 fps
RTX 2070 80 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 78 fps
RTX 2070 Max-Q 70 fps
RTX 2060 70 fps [レビュー機で計測]
65 fps
GTX1660Ti 63 fps
RTX 2060 Max-Q 62 fps
GTX 1650Ti 43 fps
GTX1060 41 fps
GTX 1650 40 fps
Radeon RX 5500M 39 fps
GTX1050Ti 26 fps
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 119 fps
94 fps
最高 79 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2070 SUPER 104 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 94 fps
RTX 2080 Max-Q 90 fps
RTX 2070 88 fps
RTX 2070 Max-Q 79 fps
RTX 2060 79 fps [レビュー機で計測]
75 fps
RTX 2060 Max-Q 71 fps
GTX 1660Ti 69 fps
Radeon RX 5500M 53 fps
GTX 1650Ti 50 fps
GTX 1060 46 fps
GTX 1650 46 fps
GTX 1050Ti 30 fps
重い部類のゲーム
モンスターハンターワールド:アイスボーン
1920x1080 112 fps
73 fps(96 fps)
最高 55 fps(72 fps)
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2070 SUPER 73 fps(94 fps)
RTX 2080 SUPER Max-Q 65 fps(85 fps)
RTX 2070 65 fps(85 fps)
RTX 2060 55 fps(72 fps) [レビュー機で計測]
53 fps(70 fps)
RTX 2060 Max-Q 50 fps(64 fps)
GTX 1660Ti 46 fps(62 fps)
Radeon RX 5500M 43 fps(56 fps)
GTX 1650Ti 34 fps(46 fps)
GTX 1650 32 fps(42 fps)
※カッコ内は「FidelityFX CAS + Upscaling」有効時
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3
1920x1080 124 fps
66 fps
ウルトラ 55 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 18419 / 158 fps
高(ノート) 16481 / 129 fps
最高品質 14458 / 108 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 SUPER 127 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 118 fps
RTX 2080 Max-Q 117 fps
RTX 2070 114 fps
RTX 2060 108 fps [レビュー機で計測]
99 fps
RTX 2070 Max-Q 98 fps
GTX 1660Ti 95 fps
RTX 2060 Max-Q 91 fps
Radeon RX 5500M 73 fps
GTX 1650Ti 73 fps
GTX1650 64 fps
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
1920x1080 低品質 107 fps
高品質 92 fps
最高品質 83 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 SUPER 95 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 93 fps
RTX 2080 Max-Q 91 fps
RTX 2070 84 fps
RTX 2070 Max-Q 83 fps
RTX 2060 83 fps [レビュー機で計測]
78 fps
RTX 2060 Max-Q 75 fps
GTX 1660Ti 73 fps
Radeon RX 5500M 68 fps
GTX 1650Ti 61 fps
GTX 1650 56 fps
中程度の重さのゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
1920x1080 非常に低い 183 fps
165 fps
ウルトラ 130 fps
他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080、ウルトラ)
RTX 2070 SUPER 167 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 163 fps
RTX 2080 160 fps
RTX 2080 Max-Q 145 fps
RTX 2070 134 fps
RTX 2060 130 fps [レビュー機で計測]
120 fps
RTX 2060 Max-Q 120 fps
GTX 1660Ti 110 fps
RTX 2070 Max-Q 107 fps
Radeon RX 5500M 86 fps
GTX 1650Ti 82 fps
GTX 1650 69 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 22408(すごく快適)
※約5500で60fps
[以上のゲームのベンチマークスコアおよびフレームレートについて]
※表示しているのは平均フレームレートです
※グラフは、ノート用グラフィックスのみで比較しています
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイの詳細なチェックです。

144Hz駆動に対応し、色域も狭くはなく、残像も気になりません。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では287cd/m2と普通です。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は94.6%、sRGB比は98.0%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、青色がやや強く発色していることが分かります。ゲームをするのであればこのくらいの設定でも構いませんが、クリエイティブ作業をするならキャリブレーションしたほうがいいと思います。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはほとんど感じません。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

正確な確認方法ではありませんが、フリッカーは発生していませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約50msでした。他の一般的なノートPCは80ms前後なので、本製品は遅延は少ないほうだと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

本製品の液晶パネル(144Hz)について「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを1/2000のシャッタースピードで撮影し、普通のノートPCの液晶パネル(60Hz)と比較しました。どちらも2フレームくらい前まで残像が残っていますが、本製品は、表示される1秒間に表示されるフレーム数が2倍以上多いため、本製品のほうが残像は少ないと言えます。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

仕様では、キーピッチは約18.75mm、キーストロークは約1.4mmとなっています。キーピッチは十分ありますが、キーとキーのすき間が狭いので、隣のキーも誤って押してしまう確率がやや高くなります。もう少しキートップの面積が狭くても良かったかなと思います。また、キートップはもう少し湾曲しているほうが良かったです。キーストロークはやや浅めだと感じます。ただ、慣れれば普通にタイピングできるとは思います。

テンキーは3列しかないため、「+」や「-」などの位置が通常と異なり、見ないで打つためには練習が必要です。このテンキーなら無くても良かったと思います。また、上下の矢印キーが小さく、一段下がっているわけでもないので押しにくいです。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

タッチパッドの操作性は普通です。クリックボタンはやや固めで、クリック音がやや大きいかなと思います。


タッチパッド

 

キーボードにはLEDバックライトが搭載しています。明るさは4段階で調整できます。


キーボードバックライト

 

LEDキーボードバックライトは、プリインストールされている「Control Center」から「LEDデバイス」を選択します。キーごとに色を変えることはできず、発光パターンも少ないです。LEDライトバーもここから変更できます。


Control Center

正面のLEDライトバー

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。ここでは、デフォルトの「エンターテイメント」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」モードで計測した結果を掲載します。

CPU

CPUには高い性能のCore i7-10875Hを搭載しています。エンターテイメントモードより、パフォーマンスモードの方が、スコアが高くなります。また、他のCore i7-10875H搭載ノートPCで計測したときよりも、高いスコアでした。

CPU性能の評価
~ CINEBENCH R20 ~
パフォーマンスモード
エンターテイメントモード
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 7 4800H 4269
Ryzen 9 4900HS 4250
Core i7-10875H 4198 [パフォーマンスモード]
3874 [エンターテイメントモード]
3557
Core i9-10980HK 4014
Core i7-10750H 2965
Ryzen 7 4700U 2585
Core i7-10710U 2211
Ryzen 5 4500U 2180
Core i5-10300H 2113
Core i7-10510U 1459
Core i5-10210U 1418
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-10875H 510 [パフォーマンスモード]
501 [エンターテイメントモード]
495
Core i9-10980HK 507
Core i9-10980HK 489
Ryzen 9 4900HS 488
Core i7-10750H 482
Ryzen 7 4800H 457
Ryzen 5 4600H 443
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[パフォーマンスモード]、[エンターテイメントモード]と書かれていないCPUは、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

グラフィックスはGeForce RTX 2060を搭載しています。こちらもパフォーマンスモードの方がスコアが高く、他のRTX 2060搭載ノートPCよりも高いです。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~

パフォーマンスモード

エンターテイメントモード
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 2080Ti
12388
デスクトップ用
RTX 2080 SUPER
10674
デスクトップ用
RTX 2070 SUPER
9583
RTX 2080 9456
RTX 2070
SUPER
8322
RTX 2080
Max-Q
8068
RTX 2070 7778
RTX 2070 SUPER Max-Q 7425
RTX 2080
SUPER Max-Q
7302
RTX 2070
Max-Q
7216
RTX 2060 6531 [パフォーマンスモード]
6187 [エンターテイメントモード]
6004
RTX 2060 Max-Q 5676
GTX 1660Ti 5667
Radeon RX 5500M 4342
GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[パフォーマンスモード]、[エンターテイメントモード]と書かれていないグラフィックスは、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージには、デフォルトでは512GBのNVMe SSDを搭載しており、1TBのSSDへ変更することも可能です。さらに1TB SSD x2の構成も可能です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 1500 ~ 3600
1963 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです

 

SDカードスロット

SDカードスロットの速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大275MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。

SPECviewperf 13
GeForce RTX 2060

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。こちらは、「パフォーマンスモード」で計測したもののみ掲載します。以下のグラフでは、レビュー機で計測したグラフのみ緑色にしています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

そこそこ速いです。また、現像処理自体もスムーズで快適です。

Core i9-10980HK
32GBメモリ
60秒
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-9700
16GBメモリ
69秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i9-10980HK
16GBメモリ
72秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
72秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
74秒 [レビュー機で計測]
Core i7-10750H
16GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
79秒
Core i7-9750H
16GBメモリ
85秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i5-10300H
16GBメモリ
95秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

非常に高速です。編集作業自体も快適です。動画編集用ノートPCとしてもおすすめです。

Core i9-10980HK/32GB
GeForce RTX 2070 SUPER
4分04秒
Core i9-10980HK/16GB
GeForce RTX 2070 SUPER
4分04秒
Core i9-10980HK/32GB
GeForce RTX 2080 S Max-Q
4分18秒
Core i7-10875H/16GB
GeForce RTX 2060
4分45秒 [レビュー機で計測]
Core i7-10750H/16GB
GeForce RTX 2060
4分51秒
Core i5-10300H/16GB
GeForce GTX 1650Ti
5分18秒
Ryzen 7 4800H/16GB
AMD Radeon RX 5500M
5分30秒
Core i7-10750H/16GB
GeForce GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK/16GB
Radeon Pro 5500M(8GB)
8分15秒 (MacBook Pro 16インチ)
Core i5-10300H/8GB
GeForce GTX 1650
8分21秒
Core i7-1068NG7/32GB
Intel Iris Plus
19分35秒
Core i7-1060NG7/16GB
Intel Iris Plus
26分57秒
Core i7-10510U/8GB
Intel UHD
58分06秒
※テストに使う元動画およびエフェクト内容を変更しました
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
※[レビュー機で計測]と書かれていないものは、他のPCで計測した代表値です
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

こちらも非常に高速です。

  パフォーマンスモード
x265でエンコード (※1) 10分31秒
NVENCでエンコード (※2) 56秒
QSVでエンコード (※3) 2分54秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i7-10875H 10分31秒 [レビュー機で計測]
Core i9-10980HK 10分45秒
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Ryzen 7 4800H 11分00秒
Core i9-10980HK 11分12秒
Core i7-10875H 11分54秒
Core i7-10750H 12分21秒
Core i9-9980HK 12分25秒
Core i7-9750H 15分37秒
Core i5-10300H 18分13秒
Core i7-10710U 19分05秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i5-10210U 28分53秒
Ryzen 7 3750H 30分11秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.77kg」と記載されています。公表値よりもやや軽い結果となりました。高性能なパーツを搭載しているゲーミングPCにしては非常に軽量です。ただし、ACアダプターは、230Wに強化している分、843gとやや重いです。しかし、薄型なので、カバンに入れやすいとは思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.743kg
ACアダプター 843g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は62.32Whです。やや多めの容量です。

バッテリー容量

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。高性能パーツを搭載しているので、ゲームをするとそれほど持ちません。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 約5.5時間
(2) 動画再生時 3時間27分
(3) PCMark 8 Work テスト
(4) PCMark 10 Battery (Gaming) 1時間21分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。また、以下のチェックでは一部を除いて「パフォーマンス」モードのみで計測しています。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

「エンターテイメント」のモードであれば普通の動作音かなと思います。「パフォーマンス」モードにすると、高負荷時は騒音値が高くうるさく感じます。

騒音値
エンターテイメント モード
パフォーマンス モード
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。ここではエンコード時とFF14(fps制限なし)ベンチ実行時の温度のみ計測しています。

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。90℃台で推移しており、やや高めの温度です。

CPU温度
エンターテイメント モード
パフォーマンス モード
x265でエンコード中のCPU温度

 

ゲーム時のGPU温度の詳細

下図は、ゲーム時のGPU温度の詳細です。約70℃で推移しており普通の温度です。

CPU温度
パフォーマンス モード
x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

ゲーム中はキーボード中央部分がそれなりに熱くなります。また、右パームレストがやや暖かく感じます。

PC本体の表面温度
パフォーマンス モード
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

ゲーム時は、高性能パーツを搭載していることにより、消費電力は高いです。

消費電力
パフォーマンス モード
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

G-Tune E5-144の外観のチェックです。

スリムなボディで、左右と上側のベゼルが細いのが特徴です。キーボードバックライトを付けなければ、一見ゲーミングノートには見えません。


 

天板には「G-TUNE」のロゴが印字されています。

 

電源ボタンとヒンジ部分です。

 

Webカメラは、PC本体の下側にあります。Web会議などを行うと、下からのアングルで顔が相手に映るため、口が大きく見えたり、鼻の穴が見えやすかったりするため、あまり美しく映りません。

 

閉じた時の画像です。前後どちらから見ても非常にスリムです。

 

インターフェースは次の通りです。主要なポートは揃っていますが、フルサイズSDカードではなく、micro SDカードスロットというのは残念です。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

スピーカーは背面にあります。音質は、ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。デフォルトでは「THX SPATIAL AUDIO」がオンになっていますが、どうも個人的には聞きづらく、THX STEREOにしたほうが好みでした。

 

底面です。

 

底面カバーを開けたときの画像です。2つのファンでCPUとGPUを冷却しています。

 

今回搭載されていたメモリです。スロットは2つです。

 

今回搭載されていたM.2 SSDです。上にも、空きのM.2スロットがあります。

 

ACアダプターは薄型です。

 

コネクタ部分は排熱口には当たらない設計になっています。

 

ACアダプターの詳細は以下の通りです。230Wです。

 

まとめ

以上が、G-Tune E5-14のレビューです。

8コア/16スレッドの高性能CPU「Core i7-10875H」に、GPUクロックがやや高い「GeForce RTX 2060」を搭載。さらに230W電源を搭載し、パフォーマンスが向上したゲーミングノートPCです。

144Hzの高リフレッシュレート液晶も搭載し、視認性が良くゲームを優位に進められるでしょう。

また、ゲーミングノートPCとしてはPC本体が非常に軽く、持ち運びにも楽です。ACアダプターの質量は軽くないため、PC本体とACアダプターとを合わせた総質量はやや重くなりますが、それでもゲーミングノートとしては軽い方で、持ち運びに便利だと思います。

キーボードは、もう少しキートップの面積が小さい方が好みでした。またテンキーは3列と変則的なので、無くても良かったかなと思います。

 

約1.77kgでも高い性能のゲーミングノート

マウス G-Tune E5-144

特徴

  • Core i7-10875H & GeForce RTX 2060搭載
  • 約1.77kgと軽くて、持ち運びに便利
  • 144Hzの高リフレッシュレート液晶

こんなあなたに

  • スリムで高性能なゲーミングノートPCが欲しい方
  • 高性能ノートPCを持ち運びたい方

 

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