MSI Prestige 15 A11の特徴

更新日:2020年10月8日
CPU Core i7-1185G7
GPU GTX 1650Ti Max-Q
メモリ 16GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 非光沢
質量 約1.69kg
バッテリー 最大約16時間
価格[税別] 17万円台~
Tiger Lake搭載クリエイター向けノートPC

Prestige 15 A11は、高めの処理性能を備えつつ、約1.69kgと持ち出せる軽さが特徴的なビジネス・クリエイター向け15型ノートPCです。

最新の第11世代Core i7-1185G7と、GeForce GTX 1650Ti Max-Qを搭載しており、Officeソフトなど通常のビジネス用途だけでなく、画像・動画の編集やエンコードといった重めの作業も、比較的短時間で処理できます。

FHD液晶、4K液晶のどちらも広色域で、バッテリー駆動時間も最大約16時間と長めです。

ビジネスパーソンやクリエイターが持ち出して、外で作業を行うためのノートPCに最適です。

ただし、作業内容によっては、CPUがやや非力と感じるかもしれません。

公式サイトはこちら

Prestige 15の特徴

高スペックなのに持ち出せる軽さ

Prestige 15 A11は、クリエイティブな作業を目的とした高めのスペックを備えながら、質量が約1.69kgと外に持ち出すこともできるレベルの軽さが特徴的な15.6型ノートPCです。

MSIのクリエイター向けノートPC(第10世代Core以降を搭載する機種に限定)としては、下図のような位置づけになります。クリエイター向けノートPCとしては、ミドルクラスとなり、特に画像や動画の編集作業に適したスペック構成です。

それぞれの特徴を、以下にご紹介していきます。

MSIのクリエイター向けノートPCの比較

 

最新の第11世代Core i7-1185G7搭載

Prestige 15は、Tiger Lakeと呼ばれる、インテルの最新CPUである第11世代Core i7-1185G7を搭載しています。

ベンチマークスコアを見ると、4コア8スレッドのCPUではありますが、6コア12スレッドの第10世代Core i7-10710Uと同等の高い処理性能となっています。特に、シングルコアの処理性能が飛躍的に向上しているので、シングルコアの処理性能が大きく影響するアプリを使用する場合に、より快適さを感じるのではないかと思います。

ただし、Tiger Lakeは、CPUのTDPを12W~28Wの間でメーカー側が設定できるようになったので、実際にどの程度のパフォーマンスとなるかは、メーカーの設定によって異なってきます。また、処理性能がアップしたと言っても、本格的なクリエイター用PCや、ゲーミングノートPCに採用されているHシリーズの第10世代Core i7-10750H(TDP 45W)にはさすがに及びません。

Core i7-1185G7は、外出先での作業が多く、バッテリー駆動時間を重視しつつ、そここそ高めのパフォーマンスが必要な方にはちょうどいいですが、CPU性能に依存する作業が多く、快適さを重視するのであれば、HシリーズのCPUを搭載した機種などの方が適しているかもしれません。

CPU性能の比較 ~ CINEBENCH R20 ~
マルチコア
Ryzen 9 4900HS 4250
Ryzen 7 4800H 3944
Ryzen 5 4600H 3260
Core i7-10750H 2965
Ryzen 7 4700U 2908
Core i7-1185G7 2214
Core i7-10710U 2211
Ryzen 5 4500U 2180
Ryzen 3 4300U 1558
Core i7-1065G7 1484
Core i7-10510U 1459
Core i5-1035G1 1424
Core i5-10210U 1418
Core i3-10110U 922
シングルコア
Core i7-1185G7 580
Core i9-10885H 514
Ryzen 9 4900HS 488
Core i7-10750H 478
Ryzen 7 4700U 465
Ryzen 7 4800H 457
Ryzen 5 4600H 452
Ryzen 5 4500U 448
Core i7-10710U 447
Core i7-10510U 444
Ryzen 3 4300U 430
Core i3-10110U 413
 :本製品で選択できるプロセッサー
※Core i7-1185G7のスコアはnotebookcheckサイトで公開されているスコアです

 

グラフィックスはIris Xe + GTX 1650Ti Max-Q

Prestige 15 A11の搭載するCore i7-1185G7は、CPU内蔵グラフィックスとしては高い処理性能のIntel Iris Xeグラフィックスを内蔵しています。このIntel Iris Xeは、エントリークラスの外部グラフィックスをも超えるほどのベンチマークスコアとなっており、この内蔵グラフィックスのみでも、ライトな作業であれば、クリエイティブワークに使用できる程です。

加えて、Prestige 15 A11は、外部グラフィックスとしてGeForce GTX 1650Ti Max-Qを搭載しています。GTX 1650Ti Max-Qは、GTXシリーズの中ではロークラスですが、動画編集ソフトなどを快適に使うことができ、高負荷の動画エンコードもそこそこ短時間で済ませることができます。実際に、同じGTX 1650Ti Max-Qを搭載した他機種では、Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間が、Radeon Pro 5500Mを搭載したMacBook Proよりも高速でした。

また、Premiere Proなんかは、CPU内蔵グラフィックスと、外部グラフィックスを併用して処理を行うことができるので、もう少し早くなるのではないかと思われます。

3D Mark Time Spy - Graphics score
RTX 2080 Max-Q 8068
RTX 2070 7778
RTX 2070 Max-Q 7216
RTX 2060 5686
GTX 1660Ti 5667
GTX 1650 3494
GTX 1650Ti Max-Q 3095
GTX 1650 Max-Q 3032
GTX 1050Ti 2201
GTX 1050 1689
Intel Iris Xe
96実行ユニット
1495
GeForce MX330 1168
GeForce MX250 1056
 :本製品が搭載するグラフィックス
※Intel Iris Xeのスコアはnotebookcheckサイトで公開されているスコアです
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i9-10980HK/16GB
GeForce RTX 2070 SUPER
4分04秒
Core i9-10980HK/32GB
GeForce RTX 2080 S Max-Q
4分18秒
Core i7-10875H/16GB
GeForce RTX 2060
4分50秒
Core i7-10750H/16GB
GeForce RTX 2060
4分51秒
Core i5-10300H/16GB
GeForce GTX 1650Ti
5分18秒
Core i7-10875H/16GB
GeForce GTX 1650Ti Max-Q
6分14秒
Core i7-10750H/16GB
GeForce GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK/16GB
Radeon Pro 5500M(8GB)
8分15秒 (MacBook Pro 16インチ)
Core i7-1068NG7/32GB
Intel Iris Plus
19分35秒
Core i7-1060NG7/16GB
Intel Iris Plus
26分57秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
※[レビュー機で計測]と書かれていないものは、他のPCで計測した代表値です

 

ビジネスにも使用しやすいデザイン

Prestige 15 A11は、旧モデルから、よりビジネスにも使用しやすいデザインへと変化しています。旧モデルのPrestige 15もオーソドックスな筐体で、ビジネスに使用しておられる方も多いと思いますが、天板にMSIのロゴマークが入っており、わずかにゲーミングPC色が残っていました。

新しいPrestige 15 A11では、天板のロゴマークが「MSI」の文字に変わっており、よりビジネスで使用しやすいデザインとなっています。細かい部分ですが、対面する相手にはずっと見えている部分なので、用途に合わせた変化は歓迎です。

旧モデルのPrestige 15の天板デザイン
新モデルのPrestige 15 A11の天板デザイン

 

広色域液晶を搭載

Prestige 15 A11は、広色域のクリエイティブな作業にふさわしい液晶を搭載しています。

一般的な解像度であるFHD液晶は、非光沢、sRGB相当となっており、ウェブコンテンツやPCで表示するような画像・動画の編集・作成に適しています。

4K液晶モデルは、Adobe RGB相当、ΔE<2の色差、MSI True Colorテクノロジー、CalMAN VERIFIEDとなっています。FHD液晶よりも、さらに広い色域で、より正確な色表現が可能なので、印刷用の写真の編集などにも適しています。

ただし、4K液晶モデルは、バッテリー駆動時間がFHD液晶モデルよりも大幅に短くなると思われるので、バッテリー駆動時間との兼ね合いも考慮して、どちらの液晶を選択するかを決めるといいと思います。

なお、下の画像からも分かるように、狭額ベゼルを採用し、画面占有比は約90%と非常に高いです。ベゼルが視界の邪魔になることもなく、クリエイティブな作業に没頭することができますし、デザイン的にもかっこいいです。

4K液晶モデルもあり

 

大容量バッテリーで長時間駆動が可能

Prestige 15 A11は、82Whの大容量バッテリーを搭載しており、最大約16時間のバッテリー駆動が可能です。高負荷の作業を連続して行うのでなければ、外出先でのビジネス用途にも十分使用できる駆動時間です。

また、高速充電にも対応しており、15分の充電で約10%の充電を行うことができ、最長で約2時間のバッテリー駆動が可能です。

 

Thunderbolt 4搭載

Prestige 15 A11は、インターフェイスとして、USB-C(Thunderbolt 4、Power Delivery、DisplayPortに対応)x2、USB 3.2 x2、HDMI出力、microSDカードリーダーを備えています。

USB-Cポートは最新のThunderbolt 4にも対応していますし、2台の4Kの外部ディスプレイへの出力や、本体への給電などに使用できます。

このように、最新のインターフェイスを備えつつ、フルサイズのUSBポートやHDMI端子も残しており、ビジネス用途にも安心して使用できると思います。

左右サイドのインターフェイス

 

バックライト内蔵キーボード

Prestige 15 A11は、テンキー無しのバックライト内蔵キーボードを備えています。

15インチサイズですが、テンキーがないためキーサイズには余裕があるようです。キーストロークは1.5mmと標準的な深さです。バックライトを内蔵しているので、暗い場所でもタイピングがしやすいです。

タッチパッドのサイズはかなり横長で、面積が広く、操作がしやすそうです。また、タッチパッドの左上には指紋センサーも搭載しています。

バックライト付きキーボード

 

指紋認証と顔認証の両方に対応

Prestige 15 A11は、タッチパッドの左上部の指紋センサーと、Windows Hello対応の顔認証カメラを備えており、指紋認証・顔認証でのWindowsへの簡単ログインが可能です。

外出先ではマスクをしていることが多いコロナ禍では、指紋と顔認証のどちらにも対応しているのは便利だと思います。

指紋認証・顔認証でのログインが可能

 

MIL-STD 810G適合の高耐久性

Prestige 15 A11は、アメリカのミリタリー規格MIL-STD 810Gに適合しており、高い耐久性と信頼性を備えています。ボディには、アルミニウム合金パネルを採用し、軽さと堅牢性を確保しています。

しかも、ただ頑丈なだけでなく、本体表面にはサンドブラスト加工を施し、エッジ部分にはダイヤモンドカットデザインを採用することで、質感が高く、高級感もあります。

サンドブラスト加工(つや消し)
エッジ部分のダイヤモンドカットデザイン

 

下の画像のように、液晶面は180度開き、対面する相手と画面を共有しながら、説明や確認を行うことができます。

180度開く液晶

 

ボディカラーには、下の画像のように、カーボングレイとアーバンシルバーの2色があります。なお、アーバンシルバーは後日登場する予定となっています。

カーボングレイ
アーバンシルバー(後日発売)

 

旧モデルとの比較

現在でも販売を行っている旧モデルのPrestige 15との比較を行いました。

ボディサイズ、バッテリー容量・駆動時間には大きな変化はありません。

最新のPrestige 15 A11では、CPUとGPUがアップしていますが、ベンチマークスコアだけを見ると、劇的なアップとはなっていないような感じがします。

一方、旧モデルのPrestige 15は、型落ちとなるためか、FHDモデル、4K液晶モデルの両機種ともパソコンSHOPアークでの販売価格は安くなっています。もし、最新のCPUにこだわるのでなければ、旧モデルのPrestige 15も十分検討する価値があると思います。

旧モデルとの比較
  [本製品]
Prestige 15 A11
[旧モデル]
Prestige 15
画像
CPU Core i7-1185G7 Core i7-10710U
GPU GeForce GTX 1650Ti Max-Q GeForce GTX 1650 Max-Q
メモリ 16GB 16GB / 32GB
液晶種類 15.6型 FHD 非光沢 / 4K 非光沢
質量 約1.69kg 約1.6kg
サイズ [幅] 356.8
[奥行] 233.7
[高さ] 16.9
[幅] 356.8
[奥行] 233.7
[高さ] 15.9
バッテリー 最大 約16時間
価格[税別] 17万円台~ 13万円台~

 

ライバル機種の紹介

最後に、Prestige 15 A11のライバルとなりそうな機種を簡単に紹介します。

ここでは、軽いクリエイター用ノートPCとして、マウスコンピューターのDAIV 5Pを挙げたいと思います。

DAIV 5Pは、Core i7-10750H、GTX 1650とPrestige 15 A11よりも高めのスペック構成でありながら、質量は約1.53kgとより軽く、バッテリー駆動時間は約18.5時間とより長いです。処理性能とモビリティの高さでは、Prestige 15 A11を上回っています。ただし、メモリがシングルチャンネルなので、処理内容によっては意外と時間がかかることがあります。

一方、Prestige 15 A11には、4K液晶モデルがあり、高解像度の写真編集などには有利です。また、最新のTiger Lakeを搭載しているので、ビジネスでのライトな作業がメインで、たまに高負荷の作業も行うという場合は、Prestige 15 A11の構成の方が適しているかもしれません。

マウス DAIV 5P [ライバル機種]

 

まとめ

Prestige 15 A11は、高めのスペックでありながら、質量が軽めで持ち出しやすい、ビジネス・クリエイター向けの15型ノートPCです。

シングルコアの処理性能と、グラフィックス性能が向上した最新の第11世代Coreプロセッサーと、GeForce GTX 1650Ti Max-Qを搭載しています。FHD液晶モデルと、4K液晶モデルがあり、どちらも色域が広めです。さらに、バッテリー駆動時間も長く、外での長時間の作業が可能となっています。

Officeソフトなど通常のビジネス用途だけでなく、画像・動画の編集やエンコードといった重めの作業も、比較的短時間で処理できます。色々な作業をマルチにこなすビジネスパーソンや、FHD解像度の動画編集などを行うYouTuberなどにも適しています。

一方、4K動画の編集や、3DCG作成など、負荷の高いクリエイティブ作業には、CPU・GPUの性能が物足りないです。あくまでも、外での作業がメインとなる方が、様々な作業をそこそこ快適にこなせるノートPCという位置づけがしっくりくると思います。

Tiger Lake搭載クリエイター向けノートPC

Prestige 15 A11

特徴

  • 約1.69kgと軽い15.6型ノートPC
  • Core i7-1185G7 + GTX 1650Ti Max-Qの構成
  • 長めのバッテリー駆動時間

こんなあなたに

  • 多目的に使うビジネスパーソンに
  • クリエイターの持ち出し作業用ノートPCとして
  • 価格17万円台(税別)~
  • 一言CPUがやや非力かも
公式サイトはこちら

 

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