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マウス DAIV 5P 2020年モデルの実機レビュー

更新日:2020年9月24日

後継機種が発売されました。

後継機種のレビューはこちらをご覧ください。

↓↓↓↓↓↓

マウス DAIV 5P(第11世代Coreモデル)の実機レビュー

CPU Core i7-10750H
GPU GeForce GTX 1650
メモリ 16GB / 32GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 非光沢
質量 約1.53kg
バッテリー 約18.5時間
価格[税込] 15万円台~
外に持ち出しやすいクリエイター向けノートPC

DAIV 5Pは、非常に軽い、クリエイター向け15.6型ノートPCです。

Core i7-10750H、GTX 1650を搭載し、動画の編集作業もできるスペックです。しかも、この高めのスペックで、質量が約1.53kgと驚くほど軽いです。さらに91.24Whのバッテリーを搭載し、バッテリー駆動時間が非常に長いです。持ち運びがしやすく、外でも快適にクリエイティブな作業を行えます。

ただ、メモリスロットが1つしかない点は、残念です。

 

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レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-10750H、GeForce GTX 1650、16GBメモリ、512GB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「DAIV 5Pシリーズの特徴」のみお読みください。

 

DAIV 5Pの特徴

持ち出しやすいクリエイター向け15.6型ノート

DAIV 5Pの特徴は、クリエイター向けのスペックを搭載するノートPCでありながら、約1.53kgと非常に軽いことです。外外出先で動画編集をするような方に適した製品です。

持ち運びエルクリエイター向けノートPCはいくつかありますが、位置づけとしては次のようになります。性能と質量が、今までの既存機種のちょうど間にあたるような製品で、そこそこの性能でも、比較的軽い製品を望む方におすすめです。

驚くほど軽いボディ

 

長いバッテリー駆動時間

DAIV 5Pのもう1つの大きな特徴は、91.24Whの大容量バッテリーを搭載し、約18.5時間(メーカー公称値)と非常にバッテリー駆動時間が長い点です。

持ち運びしやすいだけでなく、外出先でバッテリー残量を気にすることなく、クリエイティブな作業に集中できるのは、大きなメリットです。

バッテリー容量

 

2基のストレージを搭載可能

DAIV 5Pは、2基のストレージを搭載することができ、最大2TB SSDを選択することができます。

自己責任となりますが、1基のみ搭載しておき、後からM.2 SSDを自分で増設してもいいと思います。

ダブルストレージ構成が可能

 

メモリはシングルチャネル

DAIV 5Pは、最大で32GBのメモリを搭載可能です。

ただし、メモリは1枚のみです。より高速なデータ転送が可能なデュアルチャンネルでの運用はできないため残念です。後述しますが、メモリがシングルチャネルのせいで時間がかかってしまう処理もあります。

なお、32GBメモリへのカスタマイズは、それほど高くないので、必要であれば最初から32GBにアップして購入するといいと思います。

最大32GBのメモリを搭載可能

 

ライバル機種の紹介

15.6型の軽量クリエイター向けノートPCであるMSI Prestige 15を、ライバル機種として簡単にご紹介します。

MSI Prestige 15は、Core i7-10710U、GTX 1650 Max-Q、デュアルチャネルメモリ、82Whの大容量バッテリーを搭載して、約1.6kgと軽い機種です。FHD液晶モデルに加えて、4K液晶を搭載したモデルもあります。高解像度の写真などを精細に表示・編集したいなら、4K液晶のMSI Prestige 15の方が適しているかもしれません。

一方、DAIV 5Pは、CPU、GPU性能がMSI Prestige 15を上回っており、より軽量で、価格は安いです。負荷の高い動画編集などをするなら、DAIV 5Pのほうがいいと思います。

MSI Prestige 15 [ライバル機種]

 

クリエイター向けソフトの使用感

以下、クリエイター向けソフトを使ったときの使用感や各種処理時間を掲載します。

なお、本製品は「エンターテイメント」「パフォーマンス」の2つ動作モードがあり、書き出し時間などは両方の動作モードで計測しています。なお、それぞれのモードはファン速度などをさらに調整できますが、そのあたりの設定はデフォルトのままにしています。

動作モード

 

Adobe Lightroom Classic CC(写真編集ソフト)

Lightroom Classic

DAIV 5PでLightroomを使ってみましたが、メモリがシングルチャネルであるため、書き出しが遅いです。せっかくCore i7-10750Hの高性能CPUを搭載しているのに勿体ないです。

書き出しがやや遅い点を除けば、普通に使うことはできますが、この製品より、Core i7-10510Uおよびデュアルチャネルメモリを搭載したノートPCのほうがいいかなと思います。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
74秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
76秒
Ryzen 9 4900HS
16GBメモリ
87秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
138秒 [エンターテイメント]
143秒 [パフォーマンス]
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

Adobe Photoshop CC(画像編集ソフト)

Photoshop

Photoshopも非常に快適に動作します。

各種フィルターを適用してみましたが動作はスムーズです。

また、「被写体を選択」、「オブジェクト選択ツール」、「コンテンツに応じた塗りつぶし」といった人工知能( Adobe Sensei)を用いた処理も早めに終わります。

ただし、sRGBカバー率は91.6%となっており、色域は狭くはありませんが広くもありません。Web掲載用の画像編集なら使えると思いますが、印刷用としては色域不足です。

 

Adobe Premiere Pro CC(動画編集ソフト)

Premiere Pro

Premiere Proも快適です。

4K動画について、カット編集、テロップ入れ、トランジションの追加、Lumetriカラーによるカラー補正、ワイプの挿入などを行ってみましたが、割と快適に作業できました。

書き出し時間は、RTX 2060などを搭載したノートPCと比較するとそこまで短くはないものの、「パフォーマンス」モードにすれば、MacBook Pro 16インチよりも短かったです。

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i9-10980HK/16GB
GeForce RTX 2070 SUPER
4分04秒
Core i7-10875H/16GB
GeForce RTX 2060
4分50秒
Core i5-10300H/16GB
GeForce GTX 1650Ti
5分18秒
Core i7-10750H/16GB
GeForce GTX 1650
6分34秒
Core i7-10750H/16GB
GeForce GTX 1650
7分05秒 [パフォーマンス]
8分21秒 [エンターテイメント]
Core i9-9980HK/16GB
Radeon Pro 5500M(8GB)
8分15秒 (MacBook Pro 16インチ)
Core i7-1068NG7/32GB
Intel Iris Plus
19分35秒
Core i7-1060NG7/16GB
Intel Iris Plus
26分57秒 (MacBook Air)
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

TMPGEnc Video Mastering Works 7(動画変換/編集ソフト)

TMPGEnc Video Mastering Works

HシリーズのCore i7-10750Hを搭載しているだけあって、エンコードは高速です。ただし、他のCore i7-10750H搭載モデルに比べるとやや遅いかなと思います。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
  エンターテイメント パフォーマンス
x265でエンコード (※1) 15分31秒 15分14秒
QSVでエンコード (※2) 3分34秒 3分35秒
NVENCでエンコード (※3) 1分13秒 1分13秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i7-10875H 10分02秒
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Ryzen 7 4800H 11分00秒
Core i9-10980HK 11分11秒
Core i7-10875H 11分54秒
Ryzen 5 4600H 13分10秒
Core i7-10750H 13分29秒
Core i7-10750H 15分14秒 [パフォーマンス]
15分31秒 [エンターテイメント]
Ryzen 7 4700U 15分44秒
Core i7-10710U 19分05秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Ryzen 3 4300U 25分22秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i5-10210U 28分53秒
Core i3-10110U 42分20秒
Core i3-8130U 45分24秒
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
x265でエンコード時間中のCPUクロック
エンターテイメント
パフォーマンス

 

ディスプレイのチェック

DAIV 5Pのディスプレイのチェックです。パネルは、「BOE NV156FHM-N61」でした。

クリエイターノートであればもう少し広い色域が良かったですが、狭いわけではありません。最大輝度は、当サイトの計測では281cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は91.6%、sRGB比は101.5%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、やや寒色系の画面であることが分かります。画像編集などで使うならキャリブレーションツールで色補正したほうがいいかもしれません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはそれほど感じません。

画面拡大

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度100ではフリッカーはありませんでしたが、輝度を落とすとフリッカーが確認できました。ただし、約21kHzと高い周波数でした。高周波の場合、目への害は少ないと考えられているようです。

フリッカーのテスト
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

DAIV 5Pシリーズのキーボードのチェックです。

キーピッチは約18mm、キーストロークは約1.4mmとなっています。キーとキーの隙間が少ないため、ややタイプミスしやすいです。

ENTERキーの右隣にもう一列キーが配置されていますが、BACKSPACEキー、ENTERキーのサイズは十分あるので、ENTERキーなどが端にないからと言って、そこまでタイプミスすることは少ないと思います。

タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。ただ、クリックボタンはややクリックしにくいです。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載していますが、やや見にくいです。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

DAIV 5Pのパフォーマンスのチェックです。

なお、こちらもデフォルトの「エンターテイメント」モードと、パフォーマンスが上がる「パフォーマンス」モードとで計測しています。

CPU

Core i7-10750Hを搭載した高い処理性能です。なお、「パフォーマンス」モードと「エンターテイメント」モードとはほとんど差がなかった(むしろ「エンターテイメント」モードのほうがスコアが高い)です。

CINEBENCH R20
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-10750H(エンターテイメント)
Core i7-10750H(パフォーマンス)
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 4900HS 4250
Ryzen 7 4800H 3944
Core i9-10980HK 3860
Core i7-10875H 3557
Core i9-10885H 3516
Ryzen 5 4600H 3260
Core i7-10750H 2965
2624 [エンターテイメント]
2577 [パフォーマンス]
Ryzen 7 4700U 2908
Core i7-10710U 2211
Ryzen 5 4500U 2180
Core i5-10300H 2113
Ryzen 3 4300U 1637
Core i7-1065G7 1484
Core i7-10510U 1459
Core i5-1035G1 1424
Core i5-10210U 1418
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

グラフィックス

こちらは、「パフォーマンス」モードのほうが高いスコアが出ていました。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce GTX 1650(エンターテイメント)
GeForce GTX 1650(パフォーマンス)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
デスクトップ用RTX 2080 10674
RTX 2080 9456
RTX 2080 Max-Q 8068
RTX 2070 7778
RTX 2070 SUPER Max-Q 7425
RTX 2070 Max-Q 7216
RTX 2060 5686
GTX 1660Ti 5708
GTX 1660Ti Max-Q 5030
GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3523
3356 [パフォーマンス]
2067 [エンターテイメント]
GTX 1050Ti 2201
GTX 1050 1689
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

GPU-Zで確認したGeForce GTX 1650の情報は次の通りです。他のノート用GeForce GTX 1650と比べると、シェーダー数(グラフィックの頭脳となるGPUのコアの数)がやや少なく、クロックもやや低めです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージはPCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。また、もう1基追加することも可能です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 1500 ~ 3600
2058
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載しています。クリエイター向けノートPCという位置づけの製品なので、フルサイズのSDカードスロットがあれば良かったです。速度は遅いです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大275MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

質量のチェック

DAIV 5Pの質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.53kg」とあり、当サイトの実測値もほぼ同じです。GeForce GTX 1650を搭載した15.6型ノートPCとしては非常に軽いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.520kg
ACアダプター+電源ケーブル 492g

 

バッテリー駆動時間のチェック

DAIV 5Pのバッテリー駆動時間のチェックです。

前述しましたが、バッテリー容量は91.24Whとかなり多いです。

バッテリー駆動時間は次のようになっており、45W TDPのCore i7-10750Hに、GeForce GTX 1650を搭載した機種としてはかなり長いバッテリー駆動時間です。UシリーズCoreプロセッサーに、外部グラフィックス無しの一般的なモバイルノートPCよりも長い駆動時間です。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約 18.5時間
(2) PCMark 10 Modern Office 12時間39分
(3) 動画再生時 11時間40分
(4) PCMark 8 Work 7時間59分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

バッテリー駆動時のCINEBENCH R20のスコアです。スコアはやや落ちますが、多くの作業には十分なパフォーマンスが出ていると思います。

バッテリー駆動時のCINEBENCH R20
電源接続時との比較
Core i7-10750H 2624 [エンターテイメント]
2577 [パフォーマンス]
2071
 :電源接続時のスコア
 :バッテリー駆動時のスコア

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。

静音性のチェック

DAIV 5Pの動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音ですが、高負荷時は高めの騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Adobe Premiere Proで、4K動画にエフェクトをいくつかかけてプレビューした時
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から4番目:Premiere Proの書き出し時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

ここでは、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時の温度のみを掲載します。

70℃台で推移しており、問題ない温度です。

なお、ここに掲載はしていませんが、Premiere Proで書き出し中のGPU温度は60℃台後半で推移しており、こちらも問題ありません。薄型のノートPCですが、温度は心配しなくてもよさそうです。

x265でエンコード中のCPU温度
「エンターテイメント」モード

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

高い負荷をかけるとキーボード中央部分がやや熱くなりますが、全体的に低めの温度です。薄型ノートですが、快適に使えると思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

一般的なノートPCよりは高い消費電力です。ただし、GeForce RTX 2060などを搭載するようなクリエイターノートPCと比べると消費電力は低めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

以下は、エンコード時のCPUの電力です。約42W前後で推移しています。

エンコード時のCPUの電力
「エンターテイメント」モード

 

外観のチェック

DAIV 5Pの外観のチェックです。

ボディには、マグネシウム合金が採用されています。軽く、堅牢性にも優れており、安心して持ち出すことができます。

 

天板もシルバーのカラーです。

 

スピーカー音は、ノートPC基準で採点すると、10点満点で5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

ウェブカメラは、Windows Helloの顔認証にも対応しており、セキュアで素早いログインが可能です。

 

GeForce GTX 1650を搭載している割には、非常に薄いボディです。

 

DAIV 5Pは、microSDカードリーダーを備えていますが、個人的には、LANポートを省いても、フルサイズSDカードリーダーを搭載した方がよかったです。

その他、インターフェイスとして、USB3.0 x2、USB2.0、USB-C、HDMI、LANを備えています。なお、USB-CポートはPower DeliveryおよびDisplayPortには対応していません。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。

 

底面カバーは割と簡単に外せます。2つの冷却ファンで冷却しています。

 

メモリは換装できますが、スロットは1つのみです。

 

M.2 SSDです。隣にもう1つM.2スロットがあります。どちらもType 2280のSSDを装着できます。

 

ACアダプターは薄型です。

 

まとめ

DAIV 5Pは、クリエイター向けのスペックを備えた15.6型ノートPCでありながら、約1.53kgと驚くほどの軽さが特徴的な機種です。

Core i7-10750H、GeForce GTX 1650という高めのスペック構成で、動画編集などに適しています。このスペックと、軽いボディでありながら、約18.5時間のバッテリー駆動が可能な点も大きな特徴です。

ただし、メモリスロットが1つしかない点はデメリットです。Lightroom Classicの書き出しのように、処理がかなり遅くなるケースもあります。

それでも、非常にモビリティ性能が高く、外出先へ持ち出し、現場で作業するような用途に適したクリエイター向けのノートPCだと思います。

外に持ち出しやすいクリエイター向けノートPC

DAIV 5P

特徴

  • Core i7-10750H、GTX 1650搭載
  • このスペックで約1.53kgと軽量
  • 約18.5時間のロングバッテリー
  • メモリはシングルチャネル

こんなあなたに

  • 外でもクリエイティブな作業を行いたい

 

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