マウス NEXTGEAR-NOTE i7920 の実機レビュー

更新日:2019年2月2日
CPU Core i7-8750H
GPU GeForce GTX 1060
メモリ 8~32GB
ストレージ SSD / SSD + HDD
液晶サイズ 17.3型
液晶種類 フルHD 広視野角
非光沢 144Hz
質量 約2.5kg~
バッテリー 約5.8時間
価格(税別) 16万円台~

メカニカルキーボード搭載の17.3型ゲーミングノートPC

NEXTGEAR-NOTE i7920は、メカニカルキーボードを搭載した17.3型液晶ゲーミングノートPCです。

他のゲーミングノートPCとは一線を画す打ちやすさで、全キー同時押しにも対応することでゲームもしやすいです。

狭額ベゼルを採用することで、ボディはコンパクト。質量も約2.5kgと17.3型ゲーミングノートとしては軽量で、適したバッグを用意できれば、友人宅などの移動先へ持ち運ぶこともできるでしょう。

さらに144Hz駆動対応の液晶を搭載しており、アクションやシューティングゲームなどをプレイするゲーマーにおすすめです。

価格も抑えてあり、入手しやすいのも嬉しいポイントです。

公式サイトはこちら

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-8750H、16GBメモリ、GeForce GTX 1060 (6GB)、512GB M.2 SSD

 

このページをご覧の方だけに

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目次

お忙しい方は、「NEXTGEAR-NOTE i7920の特徴」のみお読みください。

NEXTGEAR-NOTE i7920の特徴

メカニカルキーボード搭載

NEXTGEAR-NOTE i7920の最大の特徴は、全キー押しに対応したメカニカルキーボードを搭載している点です。全キー同時押しに対応しているので、ゲーム中複雑なキーの組み合わせでも、認識されないということがありません。

搭載されているキーボードは、キーピッチ18mm、キーストローク2mmです。キーピッチは普通ですが、キーストロークは、ノートPCとしてはやや深めです。さらに、キーの押下圧は60g±10gと重めに設定されており、適度な反発力があります。

タイピング感は、青軸や茶軸の様なメカニカルキースイッチを押したようなカチカチ感はなく、デスクトップ用のゲーミングキーボードで言うところの黒軸と似ており、キーを押した時の重さも同程度です。

通常のメカニカルキーボードほどキーストロークが長くない点を重さでカバーして、しっかりした打ち心地を確保しているように思います。

メカニカルキーボード

 

キートップは角が落ちた八角形の様な形状をしており、一般的なキーボードとは異なるデザインとなっておりかっこいいです。

また、Windowsキーの有効・無効を切り替えることもできます。ゲーム中に間違ってWindowsキーを押してゲームが中断されることを防ぐことができます。

実際に本機でPUBGやANTHEMの体験版などをプレイしてみたところ、最初はややキーの押し加減が硬く感じて戸惑いましたが、慣れればメカニカルのゲーミングキーボードと相違ない操作感でプレイができます。長時間プレイしても指が疲れることもありませんでした。

特徴的なキートップの形状

 

キーキャップを取り外した時の画像です。キーキャップはプラスチック製で軽く、とても薄いです。

キーキャップの裏側
キーキャップは軽くとても薄い

 

フルカラーLEDとキーボードとライトバー

NEXTGEAR-NOTE i7920は、フルカラーLEDを採用したキーボードバックライトを搭載しています。明るさは4段階で調整でき、パターンで点灯させることもできます。また、PCの正面にもLEDが点灯するライトバーがあり、こちらは次々と色が変わっていきます。後述しますが、管理ソフトも見やすくて使いやすいです。

フルカラーLEDキーボードバックライト搭載
正面のライトバー

 

144Hz駆動のディスプレイと大画面のナローベゼル

NEXTGEAR-NOTE i7920は、144Hz駆動対応の広視野角ディスプレイを搭載しています。通常の60Hz駆動ディスプレイは、1秒間に画面を60回書き換えることで映像を表示しています。一方、144Hz駆動になると、1秒間に144回画面を書き換えるので、より滑らかな映像が楽しめます。特に動きの激しいアクションゲームやシューティングゲームでは大きく効果を発揮します。おすすめのタイトルはオーバーウォッチやPUBGなどです。

また、本機のディスプレイはベゼル枠の少ないナローベゼルを採用しているので、画面占有率が84.77%と高く、ゲームへの没入感を増してくれます。

ただ、GeForce GTX 1060のグラフィックス性能では、ゲームのグラフィックス設定を低めにしないと高いフレームレートが出ず、144Hz駆動の液晶を活かせないケースが多いと思います。

144Hz駆動とナローベゼルでゲームへの没入感がアップ

 

17.3型でもコンパクト

NEXTGEAR-NOTE i7920は、特徴が多いゲーミングノートPCですが、場合によっては17型という大きめのサイズが気になる方もおられるでしょう。しかし、ディスプレイにナローベゼルを採用していることもあり、17型の割にはコンパクトです。普通のベゼル幅の15.6型ゲーミングノートと大差ないサイズです。

15型のゲーミングPCと同等のサイズ感

 

そこで、あえてワンサイズ下の15型のゲーミングノートPC「NEXTGEAR-NOTE i5560」と比較してみました(下表)。

サイズや質量を比較すると、NEXTGEAR-NOTE i7920は、i5560と同等もしくはそれ以下であることが分かります。このような15型のゲーミングPCを考えている方であれば、17型のNEXTGEAR-NOTE i7920も十分候補にすることができると思います。

積極的に持ち運ぶことは厳しいですが、たまに友人宅で1日ゲーム三昧などの時は、十分移動も可能だと思います。また、据え置きで使用するとしても、取り回しがしやすいでしょう。

ワンサイズ下の機種との比較
  [本製品]
NEXTGEAR-NOTE
i7920
マウス
NEXTGEAR-NOTE
i5560
画像
CPU Core i7-8750H
GPU GTX 1060
ストレージ 512GB SSD(NVMe) + 1TB HDD
メモリ 16GB
液晶サイズ 17.3型 15.6型
液晶種類 フルHD 広視野角
非光沢
144Hz
フルHD IPS
非光沢
質量 約2.7kg 約2.6kg
サイズ
[mm]
[幅]395.7
[奥行]263
[高さ]26.6-32.6
[幅]390
[奥行]271.5
[高さ]26.1-29.2
バッテリー 約5.8時間
(46.7Wh)
約5.5時間
(60Wh)
価格(税別) 189,800円 182,600円
※パーツをできるだけ揃えて価格を掲載しています。他のパーツも選択できます
※価格は変動する可能性があります

 

「Gaming mode」でCPU性能向上

NEXTGEAR-NOTE i7920は、電源ボタン横に配置されているスイッチを押すと「Gaming Mode」というモードに切り替えることができます。もう1度押すと「Office Mode」というモードに戻ります。

「Gaming Mode」にすると、CPUのTDP上限値(熱設計電力)を、通常の45Wから55Wへと切り替え、演算速度を向上させることができます。公式サイトによると最大20%の性能アップが見込めるそうです。

ワンタッチで「Gaming Mode」に切り替え
スイッチを押すと画面左上にモードが表示される

 

下表は、Office ModeとGaming Modeのときで、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード処理を実行したときの時間などを計測したものです。結果を見ると、Gaming Modeにしたときは、Core i7-8750Hを搭載した他のPCよりもCPUクロックが高めに推移し、エンコード時間も短いです。ただし、Office Modeにしたときは、他のPCよりもCPUクロックが低めで、エンコード時間もかなり長かったです。

演算速度は、Gaming Modeの本機他の同等構成のPC >> Office Modeの本機 といった感じで、Gaming Modeにしたときと、Office Modeにしたときとではかなり速度に差がありました。エンコードのような負荷のかかる処理を実行するときは、Gaming Modeにするといいでしょう。

TMPGEnc Video Mastering Works 7によるエンコード時間
~ CPUに非常に負荷のかかる処理 ~
  Office Mode Gaming Mode
エンコード
時間
21分06秒 15分14秒
CPU
クロック
騒音値 34dB 45dB
消費電力 55W 106W
CPU温度
表面温度
エンコード時間の比較
Core i7-8750H
[Gaming Mode]
15分14秒
Core i7-8750H
[他社PC]
16分21秒
Core i7-8750H
[Office Mode]
21分06秒

 

続いて、FF14のベンチマーク実行時の結果です。こちらは、Office Modeでも、Gaming Modeでも、ゲームのベンチマークスコアは変わりませんでした。性能がそれほど高くないGTX 1060ということもあり、CPUが少しクロックダウンしても、CPUがボトルネックにはならず、フレームレートに影響は出なそうです。ただ、CPU負荷の高いゲームだとフレームレートが下がる可能性もあるので、ゲームをするときもGaming Modeでプレイしたほうが無難です。

FF14 ベンチマーク実行時
~ グラフィックスに非常に負荷のかかる処理 ~
  Office Mode Gaming Mode
スコア 106 fps 106 fps
騒音値 40dB 42dB
消費電力 132W 137W
パーツ温度
表面温度
※FF14 紅蓮ベンチマーク 60fps制限なし(標準品質(デスク)、1920x1080)

 

ストレージの選択肢が広い

マウスコンピューターのPCの特徴ともなりますが、NEXTGEAR-NOTE i7920は、ストレージの選択肢が豊富です。2TBの大容量PCIe SSDや、PCIe SSDの2基搭載、PCIe SSD + HDDの同時搭載など、バリエーションが豊富です。

豊富なストレージの選択肢

 

充実したサポート

他社のゲーミングノートを調べると、MSI、ASUS、ギガバイトなど台湾系のメーカーなどには多くの魅力的なゲーミングノートが存在しますが、日本で購入するにはサポート面でやや不安があるのではないかと思います。一方、マウスコンピューターは、国内メーカーですし、標準で24時間365日の電話サポートが付き、保証も最大3年まで延ばすことが可能です。専用ダイヤルや即日修理にも対応した安心パックサービスもあり、価格も安いです。ゲームはしたいけど、PCにはあまり詳しくない方は、マウスコンピューターのようなメーカーで購入するのが無難だと思います。

充実したサポート内容

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧、Office作業、動画鑑賞 CPU性能が高く、液晶も大きくて見やすく、Web閲覧、Office、動画鑑賞などの一般的なユーザーが多くする作業は、非常に快適です。
RAW現像・画像編集 高い性能のCPUを搭載し、液晶の色域の広さもまずまずで、Adobe PhotoshopやLightroomなどの作業が快適です。
動画編集 GeForce GTX 1060の外部グラフィックスを搭載しているため、レンダリングなど高速です。Lumetriカラーの変更のような負荷のかかる処理もサクッと終わります。
ゲーム GeForce GTX 1060に、高リフレッシュレート液晶を搭載しており、ゲームも快適です。ただ、次世代のGeForce RTX 20シリーズのゲーミングノートPCが発売されたこともあり、性能は高い方ではないです。

 

ゲームベンチマーク

NEXTGEAR-NOTE i7920で計測したゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。Gaming Modeで計測しています。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。

1920x1080の解像度であれば、中程度の重さに分類したゲームなら、最高設定のグラフィック品質でも60fpsを超えているので快適にプレイが可能です。重い部類のゲームの場合でも、中画質くらいで60 fps 前後が出るでしょう。

ただし、本製品は、144Hz駆動の液晶を搭載していますが、この液晶を活かすには少々スペック不足の面はあります。

ゲームベンチマーク(平均フレームレート)
~ GeForce GTX 1060 6GB ~
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 7890 (快適) 78 fps
標準品質 5942 (やや快適) 59 fps
高品質 4521 (普通) 45 fps
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 83 fps
56 fps
最高 47 fps
重い部類のゲーム
ゴーストリコン ワイルドランズ
1920x1080 95 fps
62 fps
ウルトラ 36 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 紅蓮のリベレーター
1920x1080 標準(ノート) 14586 (非常に快適) 106 fps
高(ノート) 13154 (非常に快適) 92 fps
最高品質 10831 (非常に快適) 73 fps
中程度の重さのゲーム
ファークライ 5
1920x1080 低品質 81 fps
高品質 66 fps
最高品質 63 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンズドグマオンライン
1920x1080 最高品質 10562(とても快適)
※約5800で60fps
軽い部類のゲーム
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)
1920x1080 25512
※約6000で60fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 18925(すごく快適)
※約5500で60fps

 

下表は、同じGeForce GTX 1060を搭載したノートPCで、フレームレートを比較したものです。ファイナルファンタジー 15(1920x1080、標準品質)のフレームレートを比較しましたが、本製品はまずまずの結果だと思います。

同じGeForce GTX 1060搭載ノートPCとの比較
GALLERIA GCF1060GF
61 fps
[本機]NG-NOTE i7920 59 fps
AERO 15 58 fps
NG-NOTE i5560
52 fps
ファイナルファンタジー 15、1920x1080、標準品質

 

GPU-Zで確認したGeForce GTX 1060の情報は次の通りです。GPU Clockやメモリ等、普通の仕様だと思います。

グラフィックカードのスペック

 

その他のゲームのベンチマーク

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。他のPCでの計測値ではありますが、ほとんど変わらないと思います。

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイの詳細なチェックです。

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、各色のズレが少なく、1:1の直線に近くなっています。自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

 

色域は、ノートパソコンとしては比較的広めです。

当サイトの計測では、sRGBカバー率が92.9%、sRGB比が93.3%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状です。ギラつきはほぼ感じません。

画面拡大

 

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

メーカー仕様表を確認すると、キーピッチは約18mm、キーストロークは約2mmとあります。いずれも十分な数値だと思います。キートップはほぼフラットで、底付きの衝撃も少なく、押しやすいキーです。打鍵感も気持ち良いです。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

ただし、「\」のキーが左側に配置されているせいで、左Shiftキーの横幅が、一般的なキーボードよりも短くなっています。左にあるShiftキーを使う方は、慣れないと押し間違えやすいと思います。

左Shiftキーが一般的なキーボードより短い

 

その代わり、Backspaceキーの隣の「\」のキーが無いため、Backspaceキーは押しやすいです。「ろ」の位置は1段下に配置されているため、かな文字入力している方は打ち間違えやすいかもしれません。

「\」の位置と「ろ」の位置が一般的なキーボードとは異なる

 

タッチパッドは大型で、サイズは127.6×70.1mmもあります。横に大きいので操作領域が広く、普段の作業は快適になります。指の動かしやすさは普通です。

タッチパッド

 

ただし、タッチパッドが大型であるせいで、タイピングの際、手のひらがタッチパッドに触れて誤操作を招きます。

WASDポジションでもタッチパッドに手のひらが触れてしまう

 

タッチパッドの左上を素早く2回タッチすることで、LEDが点灯し、タッチパッドを無効にすることができます。ゲーム中のWASDポジションでも手のひらがタッチパッドに触れてしまうので、タッチパッドを無効にして、マウスで操作するようおすすめします。

タッチパッドの左上を素早く2回タッチすることで有効/無効を切り替え

 

明るさを4段階で調整できるLEDキーボードバックライトを搭載しています。

LEDキーボードバックライト
LEDキーボードバックライト

 

キーボードのLEDイルミネーションは「GAMING CENTER」から行います。点灯パターンは豊富にあり、ここから明るさ、点灯スピードも変更することができます。

カラーバックライト設定
LEDライトバー設定

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUは、ゲーミングノートでは主流のCore i7-8750Hを搭載しています。高い性能ですし、Gaming Modeにすれば高いスコアが出るので、ゲーム中にCPUがボトルネックになることは少ないでしょう。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R15 マルチコア ~
Core i7-8750H
[レビュー機で計測]
1239
Core i7-8750H
[他のPCで計測]
1139
Core i5-8300H 830
Core i7-8550U 580
Core i5-8250U 536
Core i3-8130U 342
Celeron N4100 230
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

発熱と性能のバランスのとれたミドルクラスのGeForce GTX 1060を搭載しています。ゲーム、動画編集など、多岐にわたり活用できるグラフィックスです。

グラフィックス性能の目安
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~
GTX 1070 5530
GTX 1060
[レビュー機で計測]
3611
GTX 1060
[他のPCで計測]
3567
GTX 1050Ti 2371
GTX 1050 1684
MX 150 1074
Intel UHD 620 370
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージは、PCIe SSDからHDDまで選択可能です。2台搭載することもできます。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
PCIe-NVMe SSD
[レビュー機で計測]
約1500~3000
SATA SSD 550
HDD 170
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

レビュー機で計測したベンチマーク

以下、Core i7-8750H、メモリ 16GB、GeForce GTX 1060 (6GB)、512GB M.2 SSDのレビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。基本的にGame Modeで計測していますが、一部のベンチマークはOffice Modeでも計測しています。

CINEBENCH R15
~ CPU性能の評価 ~
Office Modeで計測
Gaming Modeで計測
PassMark Performance Test 9.0
~ CPU性能の評価 ~
Office Modeで計測
Gaming Modeで計測
3DMark
~ グラフィックス(DirectX)の評価 ~

GeForce GTX 1060 6GB(Gaming Modeで計測)
Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i7-8700
16GB
80秒
Core i7-8750H
16GBメモリ
[レビュー機で計測]
100秒
Core i7-8650U
16GBメモリ
129秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i7-8750H
GTX 1060
[レビュー機で計測]
103秒
Core i7-8750H
GTX 1060
117秒
Core i7-8750H
GTX 1050Ti Max-Q
135秒
Core i7-8750H
GeForce MX150
195秒
Core i7-8650U
Intel UHD 620
593秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
TMPGEnc Video Mastering Works によるエンコード時間
  TMPGEnc
VMW 7
TMPGEnc
VMW 6
x265でエンコード (※1) 15分14秒 13分41秒
NVENCでエンコード (※2) 1分00秒 1分24秒
QSVでエンコード (※3) 3分06秒
Gaming Mode で計測
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark 6(SSD)
~ 内蔵ストレージ性能の評価 ~
512GB NVMe M.2 SSD
CrystalDiskMark 6(SDカード)
~ SDカードスロット性能の評価 ~
最大95MB/sのUHS-Iのカードで測定

 

質量のチェック

NEXTGEAR-NOTE i7920の質量のチェックです。

当サイトで計測した質量は次の通りです。外部グラフィックスを搭載した、17.3型のノートPCとしては軽めの質量だと思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.570kg
ACアダプター 804g

 

バッテリー駆動時間のチェック

NEXTGEAR-NOTE i7920のバッテリー駆動時間チェックです。

本機のバッテリー容量は46.7Whです。

当サイトで計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。ゲーミングノートPCとして普通の駆動時間です。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
JEITA 2.0 測定方法 ※1 約5.8時間
動画再生時 ※2 4時間10分
PCMark 8 Work テスト ※3
FF14 ベンチ ループ実行 ※4 1時間25分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
※1 メーカー公表値
※2~4 当サイトによる計測値
※2 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※3 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※4 標準設定・フルHDで実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。なお、今回は、いずれもGaming Modeで計測しています。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

ゲーミングノートPCとしては普通の動作音です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(標準品質(デスク)、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。

いずれも普通の温度だと思います。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のCPU、GPU温度の詳細です。

負荷が高くなるベンチマークの後半でも、CPU温度は70℃前後、GPU温度は60℃台で推移しており、問題ない温度です。

CPU温度
FF XIVベンチ(fps制限なし)実行中のCPU温度
GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(fps制限なし)実行中のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

ゲーム中は、キーボード中央部分が熱いですが、常時手が触れるパームレスト部分は熱くないので、それほど気にはなりません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

液晶画面が大きく、高性能CPU、GPUを搭載しているため、消費電力は高めです。ただし、アイドル時は、Optimus対応の製品であるため、それほど高くはありません。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

外観のチェック

NEXTGEAR-NOTE i7920の外観のチェックです。

シンプルな外観ですが、ナローベゼルを採用することでスッキリとした見た目で、LEDキーボードがゲーミングPCらしさを出しています。

 

天板です。

 

天板はヘアライン調になっています。

 

電源ボタンです。

 

スピーカーは背面にあるため、ややこもった感じの音がし、音質もあまりよくありません。ここは本製品のウィークポイントかなと思います。ノートPC基準で、10点満点で採点すると3~4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

LEDライトバーです。

 

インターフェースは、背面にHDMI、Mini DisplayPort x2を備えており、当機のディスプレイも含めると最大4画面での運用が可能です。ディスプレイ出力ポートが背面に集まっているので、外部ディスプレイを使用するときもケーブルが邪魔になりません。

加えて、背面にUSB Type-Cポート、右側面にUSB 3.0 x2、SDカードリーダー、左側面にUSB 2.0、LAN端子、ヘッドフォン出力、マイク入力を備えています。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。

 

底面カバーを開けたときの画像です。CPU用のファンとGPU用のファンがそれぞれ1つずつ搭載されています。ヒートパイプは共有のものも含めて5本です。

 

搭載されていたSAMSUNG製メモリです。スロットは合計2つあります。

 

今回搭載されていたWestern Digital製のM.2 SSDです。

 

2.5インチハードディスクです。

 

ACアダプターは薄型です。

 

ACアダプターの詳細は以下の通りです。

 

外箱です。

 

まとめ

以上が、NEXTGEAR-NOTE i7920のレビューです。

とても特徴の多いゲーミングPCですが、特に、全キー押し対応のメカニカルキーボードを搭載していることが大きな魅力です。

他にも144Hz駆動液晶、画面に集中しやすいナローベゼル、Gaming Modeによるパフォーマンス向上、コンパクトかつ軽量な点など多くのメリットがあります。15型のゲーミングPCを探している方でも、一考する価値があるモデルだと思います。

GeForce GTX1060 6GBを搭載し、オーバーウォッチやPUBGなどのミドルスペック辺りのゲームなら、快適にプレイすることができます。ただ、144Hz駆動液晶を活かすには、グラフィック品質設定を低めにしなければいけないでしょう。

外見のデザインに派手さはないので、ゲーム用途以外のクリエイティブな作業用としても十分活用できます。

これほど詰め込まれたゲーミングPCにしては、価格も極力抑えられています。

ウィークポイントを挙げると、スピーカー音がイマイチな点です。

総合的に考えて、コスパが高く、満足度の高いゲーミングPCとなる要素を十分に備えた機種と言えるでしょう。

詳細・購入はこちら

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マウス NEXTGEAR-NOTE i7920

 

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