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マウスコンピューター m-Book P の実機レビュー

更新日:2017年7月24日

デスクトップ用CPU搭載

マウスコンピューター m-Book Pは、デスクトップ用CPU「Core i7-7700」を搭載した15.6型のノートPCです。

エンコードやRAW現像など、CPU負荷が100%近くになるような処理を、ノートPCで行いたい方に適した製品です。

グラフィックスには、エントリー向けのGeForce GTX 1050を搭載しています。高いグラフィック品質にはできませんが、ゲームをすることも可能です。

マルチストレージ構成も可能です。


※レビュー機はメーカーからの貸出機です

 

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目次

m-Book Pの基本スペック

m-Book Pの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2017年7月24日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
第7世代インテルCore i プロセッサーを選択可能です。本機はCore i7-7700です。
グラフィックカード
NVIDIA GeForce GTX 1050(4GB)を搭載。Optimus対応です。
液晶ディスプレイ
15.6型ワイドの非光沢液晶です。解像度はフルHD(1920×1080)です。
メモリ
最大で32GBのメモリを選択できます。本機は16GB(8GB×2)を搭載しています。
M.2 SSD
SATA接続またはPCIe接続のM.2 SSDを選択できます。モデルによっては2台選択可能です。本機はSATA 256GB SSD x1です。
2.5インチ ストレージ
M.2 SSDの他にハードディスクも選択できます。本機は1TBのハードディスクを搭載しています。
光学ドライブ
内蔵光学ドライブは搭載していません。
 
その他
バッテリー駆動時間は約7.2時間、重量は約2.6kgです。

特徴1 - デスクトップ向けのCPUを搭載

本製品は、ノートパソコンでありながら、デスクトップ向けの高性能CPUを搭載しています。

一般向けノートPCには、Core i7-7500Uなどの「Uシリーズ」のCore i プロセッサーが搭載されることが多く、高性能を謳うノートPCでも、Core i7-7700HQなど「Hシリーズ」のCore i プロセッサーが搭載されます。

本製品で選択できるCore i7-7700は、これらのCPUよりも性能が高く、Core i7-7500Uと比較すると2倍以上のベンチマークスコアが出ます。エンコードやRAW現像、学術計算処理を、ノートPCで行いたいような方に適したPCです。

CPU関連のベンチマークスコア例
  本製品 高性能ノートPCに
搭載されるCPU
多くのノートPCに
搭載されるCPU
Core i7-7700 Core i7-7700HQ Core i7-7500U
Passmark CPU Mark 11241 9813 5888
CINEBENCH R15 CPU (Multi) 846 cb 690 cb 333 cd
エンコード時間(x265) 19分30秒 22分12秒 41分4秒

特徴2 - グラフィックスはエントリーモデル

グラフィックスには、GeForce GTX 1050を搭載しています。

GeForce 10シリーズの中ではエントリー向けのパーツで、そこまで高性能なわけではないですが、ややグラフィック品質を落とせばゲームもできます。

下表は、本製品で計測したゲームベンチマークスコアです。なお、グラフィックドライバーバージョンは、執筆時点で最新の「382.53」です。中程度のグラフィック品質であれば、60 fpsを超えるゲームが多いです。

ゲームベンチマーク(1920x1080)
製品名 マウスコンピューター
m-Book P
基本スペック Core i7-7700
GeForce GTX 1050(4GB)
ファイナルファンタジー XIV 紅蓮のリベレーター 標準品質 ★ 13401 (非常に快適) 92 fps
高品質 ★ 10192 (非常に快適) 68 fps
最高品質 6716 (とても快適) 45 fps
ドラゴンズドグマオンライン
最高品質 10370 (とても快適)
ファンタシースターオンライン2 EP4 描画:6 15486 (快適)
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) 14191
ドラゴンクエストX 最高品質 18121 (すごく快適)
ゴーストリコン ワイルドランズ 61 fps
37 fps
ウルトラ 20 fps
フォーオナー 95 fps
59 fps
超高 42 fps
STEEP 最低 62 fps
45 fps
超高 32 fps
ライズオブトゥームレイダー 最低品質 89 fps
中品質 56 fps
最高品質 40 fps
ファークライ プライマル 低い 61 fps
高い 46 fps
最高 34 fps
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。
※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません
※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。
※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、平均120fpsは欲しいです。

 

Oculus RiftおよびHTC ViveのVRシステムの動作チェック結果です(下図)。本製品で快適にVRを動作させるのは難しいです。


VRの動作チェックツールの結果

 

GPU-Zで確認したGeForce GTX 1050の情報は次の通りです。


GeForce GTX 1050のグラフィックカードのスペック

特徴3 - SSD+HDD構成が可能

本製品は、M.2スロットと2.5インチベイがあり、M.2 SSD + HDDなどのダブルストレージ構成が可能です。

また、M.2 SSDは、3,000MB/sを超える超高速なPCIe-NVMe SSDを選択することも可能で、しかも価格も割と安いです。


ダブルストレージ構成が可能

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

視野角は狭いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、寒色系の画面であることがわかります。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は狭いです。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状です。ギラつきはほとんど気になりません。


キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは縦:約19mm弱、横:約19mm弱、キーストロークは約1.5mmです。キートップはほぼフラットで、滑りにくい素材です。やや底付きの衝撃を感じますが、普通に打てるキーボードだと思います。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2

 

タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。クリックボタンは独立して、比較的軽い力で押せます。


タッチパッド

 

プリインストールされている「Flexikey」のソフトを使用すれば、複数のキー入力やアプリケーションの起動など、好きなキーにマクロを設定することができます。


Flexikey

 

「CONTROL CENTER」のソフトを使用すれば、左ウィンドウズキーの無効化や、タッチパッドの無効化などの設定も可能です。




CONTROL CENTER

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

冒頭でも記載しましたが、デスクトップPC向けのCPUを搭載し、CPU性能はかなり高いです。下図に本製品で選択できる代表的なCPUと選び方を掲載します。


CPUの選び方(筆者の独自判断)

グラフィックス

こちらも上で記載しましたが、本製品はGeForce GTX 1050を搭載しており、中程度のグラフィック品質なら快適にプレイできるゲームが多いと思います。


グラフィックスの選び方(筆者の独自判断)

ストレージの選び方

ストレージは、下図のようなものを選択できます。


ストレージの選び方(筆者の独自判断)

マウスコンピューター m-Book Pで計測したベンチマーク

以下、本機で計測したベンチマーク結果を掲載します。

PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK
(CPU性能の評価)

Core i7-7700
PassMark Performance Test 9.0 3D GRAPHICS MARK
(グラフィックス性能の評価)

GeForce GTX 1050
3DMark
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)



Core i7-7700、GeForce GTX 1050
VRMark
(VRが快適に動作するかの評価)


※Target frame rateを超えれていれば快適に動作
Core i7-7700、GeForce GTX 1050
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
  Core i7-7700
GeForce GTX 1050
x265でエンコード (※1) 19分30秒
NVENCでエンコード (※2) 1分25秒
QSVでエンコード (※3) 3分20秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark 5
(ストレージの評価)

256GB M.2 SSD
CrystalDiskMark 5
(SDカードスロットの評価)

UHS-Ⅰ対応カード

質量のチェック

メーカー仕様表には、約2.6kgと書かれてあります。

構成によって質量は変わってきますが、当サイトで計測した質量は次の通りでした。

質量(当サイトによる計測値)
  質量
PC本体 2.643kg
ACアダプター 700g

バッテリー駆動時間のチェック

メーカー仕様表によるバッテリー駆動時間(JEITA2.0)は、約7.2時間です。なお、バッテリー駆動時間は用途によって大きく変わります。

なお、当サイトにて確認したバッテリー容量は、約48.84Whでした。


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