レノボ Yoga Slim 750i (14) の特徴

更新日:2020年9月3日
CPU Core i7-1065G7
Core i5-1035G4
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 14.0インチ
液晶種類 FHD 広視野角 非光沢
質量 約1.36kg
バッテリー Core i7:約18時間
Core i5:約23.7時間
価格[税込] 8万円台~
ロングバッテリーの14型スリムモバイルノートPC

Yoga Slim 750i (14)は、大容量バッテリーを搭載し、最大約23.7時間の長時間バッテリー駆動が可能なモバイルノートPCです。

モバイルPCとしては、軽い機種ではありませんが、スリムなボディで、モビリティ性も悪くないと思います。

Iris Plusを内蔵したIce Lakeと、100% sRGBのFHD液晶を搭載しており、ライトな動画編集などにも対応可能です。趣味レベルであれば、多目的に使える1台です。

屋内、屋外を問わず、バッテリー駆動で長時間使用したい方におすすめです。

公式サイトはこちら

 

Yoga Slim 750i (14) の特徴

最大20時間越えのバッテリー駆動

Yoga Slim 750i (14)は、最大約23.7時間のロングバッテリー駆動が特徴的な、モバイルノートPCです。同じ14型のモバイルノートPCの中でも、トップクラスのバッテリー駆動時間です。

なお、Core i7搭載モデルが約18時間、Core i5搭載モデルが約23.7時間となっています。バッテリー駆動時間を重視するのであれば、Core i5モデルを選択するといいでしょう。

 

製品名の通り薄型ボディ

Yoga Slim 750i (14) は、製品名に「Slim」という名前が付いている通り、15.1mmとスリムなボディです。カバンなどにも収納しやすく、持ち運びもしやすそうです。

薄型のボディ

 

100% sRGBの液晶を搭載

Yoga Slim 750i (14)は、100% sRGBのFHD液晶を搭載しています。

色域が広めで、ウェブコンテンツ用の画像・動画の表示や編集に適しています。また、非光沢液晶なので、映り込みが少なく、長時間の作業でも目が疲れにくいと思います。

100% sRGBのFHD液晶を搭載

 

モバイル可能な質量

Yoga Slim 750i (14)の質量は、約1.36kgです。

下のグラフでは、14型のモバイルノートPCとの質量比較を行っています。モバイルPCとしては、やや重めの質量ですが、十分持ち運びできる重さだと思います。

少し重くても、バッテリー駆動で長時間使用できるモバイルPCを、抑えた価格帯で購入したい、という方に適していると思います。

14型モバイルノートの質量(メーカー仕様値)
FRONTIER NS 約0.942kg
VAIO SX14 約0.999kg
ThinkPad X1 Carbon 2020 約1.09kg~
Inspiron 14 7000 約1.095kg~
m-Book X4 約1.13kg
ThinkPad T14s 約1.24kg~
レッツノート LV 約1.27kg
Yoga Slim 750i (14) 約1.36kg
Inspiron 14 5000(5401) 約1.429kg~
ThinkPad T14 約1.46kg~
ThinkBook 14 約1.50kg

 

ライトな動画編集にも使えるスペック

Yoga Slim 750i (14)の搭載するCPUは、Core i7-1065G7、もしくはCore i5-1035G4です。

下のグラフでは、CINEBENCH R20のベンチマークスコアで、CPUの処理性能を比較しています。一般的な用途であれば、十分快適に使用できるCPUです。

CPU性能比較 ~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i7-10750H 2965
Ryzen 7 4700U 2585
Ryzen 5 Pro 4650U 2424
Ryzen 5 4500U 2317
Core i7-10710U 2211
Ryzen 3 4300U 1637
Core i7-1065G7 1484
Core i5-1035G4 1464
Core i5-1035G1 1424
Core i3-1005G1 948
Celeron N4100 459
Celeron 4205U 304
※スコアは他のPCでの計測値です
※Yoga Slim 750i (14)で搭載可能なプロセッサーを緑のバーで表示しています

 

搭載するCPUには、グラフィックスとしてIris Plusを内蔵しています。下のグラフに示している通り、外部GPUには及びませんが、通常のIntel UHDよりもグラフィックス性能が高いです。

3DMark Night Raid - Graphics score
GeForce GTX 1050 25325
GeForce MX330 16714
AMD Radeon Graphics
(Ryzen 9 4900HS)
16322
GeForce MX250 15406
Radeon Graphics
(Ryzen 7 Pro 4750U)
14302
Radeon Graphics
(Ryzen 7 4700U)
13861
Radeon Graphics
(Ryzen 5 4500U)
11483
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
11084
Radeon Graphics
(Ryzen 3 4300U)
9800
Intel Iris Plus
(Core i7-1035G4)
9188
Intel UHD
(Core i5-1035G1)
7248
Intel UHD
(Core i5-10210U)
5800
Intel UHD 620
(Core i5-8265U)
5274
※スコアは他のPCでの計測値です
※Yoga Slim 7i (15)で搭載可能なグラフィックスを緑のバーで表示しています

 

下のグラフでは、動画の書き出しやエンコードにかかる時間を比較しています。少し性能が高めのIris Plus内蔵グラフィックスにより、Intel UHDを内蔵したCPUよりも短い時間での処理が可能となっています。

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i7-9750H/16GB
RTX 2070 Max-Q
42秒
Core i7-9750H/16GB
GTX 1660Ti
47秒
Core i5-9300H/8GB
GTX 1650
103秒
Core i7-8565U/16GB
GeForce MX250
147秒
Core i7-1065G7/16GB
Intel Iris Plus
265秒
Core i5-1035G4/8GB
Intel Iris Plus
301秒
Core i7-8650U/16GB
Intel UHD 620
473秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
~ 内蔵GPUでのエンコード時間 ~
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
1分43秒
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G4)
1分52秒
Intel UHD
(Core i5-1035G1)
2分13秒
Intel UHD
(Core i5-10210U)
3分06秒
Intel UHD 620
(Core i5-8265U)
3分17秒

 

上記の比較結果などを見ると、Core i7とCore i5の差はそこまで大きくないです。コスパを求めるなら、Core i5搭載モデルで十分かもしれません。

 

メモリはオンボード

Yoga Slim 750i (14)のメモリは、オンボードとなっており、通常、増設や換装は出来ないと思います。

Core i5モデルには8Gメモリ、Core i7モデルには16GBメモリを搭載しています。外部ディスプレイを接続し、複数のウインドウを同時に開いて、マルチタスクを快適に行いたい、と言うような場合は、16GBメモリがいいかもしれません。

上述のように、CPUの性能差は小さいので、使い方に合ったメモリ容量で選択してもよさそうです。

 

おそらくYoga S740 (14)の後継機種

搭載CPU、広色域液晶、ロングバッテリーという特徴を見ると、Yoga Slim 750i (14)はYoga S740 (14)の後継機種だと思います。

Yoga Slim 750i (14)は、バッテリー駆動時間が少し短くなった代わりに、少し軽くなりました。また、Core i5モデルでもストレージが512GB SSDになったこと、液晶が光沢液晶から非光沢液晶に変化したこと、インターフェイスの利便性がアップしたことなど、より使いやすくなっていると思います。

モデル末期だと思いますが、現時点ではYoga S740 (14)のCore i5モデルも販売しています。安くなっているかもしれないので、チェックしてみてもいいと思います。

Yoga S740 (14)

 

バックライト付きキーボード

Yoga Slim 750i (14)は、バックライト付きキーボードを搭載しています。

下の画像は、参考としての英語キーボードですが、標準的な配置なので、日本語キーボードでも、目立ったクセのないキーボードとなるのではなかと思います。

参考:英語キーボード

 

電源はUSB-Cで接続

Yoga Slim 750i (14)は、電源専用のDC-INではなく、USB-Cポートから給電を行います。動作の保証はできませんが、他社のUSB-Cアダプターでも給電できると思いますし、給電していないときはUSB-Cポートとしても利用できます。

なお、インターフェイス構成は、USB3.0 x2、USB-C(Thunderbolt 3、Power Delivery、DisplayPort対応)、USB-C(Power Delivery対応)、HDMI、microSDカードリーダーを備えています。薄型のノートPCとしては、インターフェイスの数も種類も十分揃っていると思います。

インターフェイス

 

プロセッサー・サイズ違いの兄弟機種あり

Yoga Slim 750i (14)には、同じ筐体にRyzen 5 4500Uを搭載したYoga Slim 750 (14)や、Yoga Slim 750i (14)とほぼ同じ構成で15.6型液晶を搭載したYoga Slim 750i (15)という兄弟機種があります。

なお、Ryzen搭載のYoga Slim 750 (14)は、量販店モデルになるのではないかと思います。

 

その他の特徴

Yoga Slim 750i (14)は、ボディにメタル素材を採用し、質感も高めです。カラーは、落ち着きのあるスレートグレーです。

なお、海外モデルには、天板にファブリック素材を採用したモデルや、異なるボディーカラーのモデルがあるようです。このページの画像にも一部、海外モデルの写真を使用していますが、国内モデルではファブリック素材を採用したモデルはなく、ボディカラーもスレートグレーのみなので、ご了承ください。

スレートグレーのメタルボディ

 

Yoga Slim 750i (14)では、スピーカーをキーボード面に配置しており、Dolby Atmos Speaker Systemのリアルなサウンドを楽しむことができます。旧モデルのYoga S740 (14)でも、スピーカーが同じように配置されており、ダイレクトに音が伝わり、ノートPCとしては音質がいいなと感じたので、Yoga Slim 750i (14)でも音質のよいサウンドを期待しています。

スピーカーをキーボード面に配置

 

セキュリティ面では、IRカメラを搭載しており、顔認証でのWindowsのログインが可能です。ただし、マスクをしている場合は、認証されません。

その他に、デュアルディスプレイ構成で使用している場合に、顔を向けるだけで、ディスプレイ間で表示コンテンツを移動したり、ビデオ通話の背景をぼかす、といったことが可能です。

 

無線規格は、これからスタンダードとなっていくと予想されるWi-Fi 6に対応しています。

 

ライバル機種の紹介

Yoga Slim 750i (14)のライバル機種となりそうな、デルのInspiron 14 7000 (7490)を簡単に紹介します。

Inspiron 14 7000 (7490)の搭載するCPUはComet Lakeですが、外部グラフィックスとしてGeForce MX250を搭載したモデルであれば、Yoga Slim 750i (14)よりも高いグラフィックス性能となります。さらに、sRGB約100%の広色域液晶を搭載し、約1.095kgからと軽く、バッテリー駆動時間も最大約21時間と、長いです。また、LTE搭載モデルもあります。

モビリティの高さや、より高いグラフィックス性能を求める場合は、Inspiron 14 7000 (7490)のような機種をチェックするといいと思います。

Inspiron 14 7000 (7490) [ライバル機種]

 

まとめ

Yoga Slim 750i (14)は、最大約23.7時間のロングバッテリー駆動が特徴的な、14型のモバイルノートPCです。

グラフィックス性能が少し高めのIris Plusを内蔵したIce Lakeと、100% sRGBの液晶を搭載しており、ライトな動画編集などにも使用できます。SNSに投稿する画像や動画の編集に、スマホでは物足りなさを感じるようになってきた方などに、ちょうどいいスペックではないかと思います。

インターフェイス構成など、旧モデルよりも使い勝手が上がったのも、嬉しい部分です。

ただし、本格的なクリエイティブ作業を行うのであれば、外部グラフィックスを搭載した、もう少しスペックの高いノートPCの方が適していると思います。

Yoga Slim 750i (14)は、マルチに使える、ロングバッテリー駆動を重視する方に適したモバイルノートPCです。

ロングバッテリー駆動が可能な14型モバイルノートPC

Yoga Slim 750i (14)

特徴

  • 最大23.7時間のロングバッテリー駆動
  • 100% sRGBの広色域液晶
  • ライトな動画編集にも使えるスペック

こんなあなたに

  • 趣味にも使えるモバイルPCが欲しい方
  • バッテリー駆動で長時間使用したい方
  • 価格8万円台[税込]~
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