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レノボ ideapad C340 (14) の実機レビュー

更新日:2020年2月6日
CPU Core i7-10510U
Core i5-10210U
Core i3-10110U
Core i5-8265U
Core i3-8145U
メモリ 4GB ~ 16GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 14.0型
液晶種類 FHD IPS タッチ 光沢
質量 約1.65kg
バッテリー 最大 約14時間
価格[税別] 5万円台~
飛びぬけてコスパが高い14型2-in-1 PC

ideapad C340 (14)は、文句なしにコスパの高い2-in-1 PCです。

Core i5-10210U、256GB SSD、フルHD IPS液晶の十分のスペックを備えながら、6万円台で購入することが可能です。Core i3-10110Uモデルなら5万円台です。

しかも、タブレット形状にもなる2 in 1 PCで、アクティブペンも同梱しています。

外出先への持ち運んで使うにはやや重いですが、自宅内での移動はしやすいPCだと思います。初めてのコンバーチブル型PCとして試してみたい方にもおすすめです。

最新レノボPCのレビューはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。以下の構成でレビューします。

レビュー機の構成

Core i3-10110U、4GBメモリ、128GB PCIe SSD NEW!

Core i5-8265U、8GBメモリ、256GB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「ideapad C340 (14)の特徴」のみお読みください。

 

ideapad C340 (14) の特徴

コスパの高いコンバーチブルPC

ideapad C340 (14)の特徴は、快適に使用できる実用的なスペックを備え、コンバーチブル型2 in 1 PCでありながら、驚くほど価格が安くコストパフォーマンスが高いことです。第10世代Coreプロセッサーに、SSD、IPSパネルのフルHD液晶を搭載しながら、5万円台で購入することが可能です。

コンバーチブル型の入門機としてはもちろんですが、メインPCの買い替えとしても魅力的です。

高いコストパフォーマンス

 

IPS液晶搭載

ideapad C340 (14)は、低価格PCですが、「IPS」のフルHDの液晶を搭載しています。

価格を抑えたPCは、HD液晶や視野角の狭い液晶が採用されることが多いですが、そうすると作業効率が落ちたり、視認性が悪くなったりするというデメリットがあります。

一方、ideapad C340 (14)は、14型のサイズをしっかり活かせるフルHD液晶で、しかも、視野角が広いIPS液晶を搭載しています。PCを使用するときに一番使用するのはディスプレイなので、ここの性能が大きく削られていないのは嬉しいです。

FHD IPS液晶搭載

 

アクティブペンが付属

ideapad C340 (14)は、ただでさえ価格が安いのに、さらにアクティブペンが付属しています。

しかも、付属ペンでは傾き検知はしなかったものの、DELL PN579Xのペンなら傾き検知にも対応していました。なお、ワコム AES系のペンなら、他のペンも使えると思います。

本体に収納することはできませんので、紛失しないように工夫した方がよさそうです。それでも、アクティブペンが付属してこの安さは魅力的です。

アクティブペンが同梱
DELL PN579Xなら傾き検知対応

 

プライバシーシャッター付きカメラ

ideapad C340 (14)のディスプレイ上部のカメラには、2019年モデルのThinkPadで採用されたプライバシーシャッターが付いています。物理的にカメラをカバーすることで、カメラの乗っ取りなどのリスクを低減することができます。ビデオ通話などで使用するときだけシャッターを開け、それ以外の時は閉じておくと、安心です。

プライバシーシャッター付き

 

Core i3-10110Uモデルもメモリスロットあり

メーカーサイトを確認すると、ideapad C340 (14)のCore i3-10110Uモデルはメモリスロットが無いように見えます。しかし、実機を確認してみたところ、Core i3-10110Uモデルでもメモリスロットがありました。実際にメモリを増設しても認識されました。

ただし、ロットによってはメモリスロットが無い可能性や、正常に認識しない可能性もあります。メーカーが保証しているわけではないので、メモリの増設は自己責任でお願いします。

メーカーサイトのメモリスロット表記
実機ではメモリスロットあり
実際にメモリも認識

 

液晶ディスプレイのチェック

ideapad C340 (14)の液晶のチェックです。

色域は狭いものの、視野角が広いため、Web閲覧程度の用途なら十分に使えます。画像編集などの用途には向きません。

最大輝度は、当サイトの計測では214cd/m2と低めです。それ以外の特性は以下のタブをご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域はやや狭いです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。やや暖色系の画面です。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはありません。

画面拡大

光沢液晶であるため、画面への映り込みがあります。

画面への映り込み

正確な確認方法ではありませんが、輝度を下げてもフリッカーは確認できませんでした。追記:海外サイトを確認すると、56cd/m2以上だとフリッカーは発生しないけど、それ未満だとフリッカーが発生するそうです。ただ、56cd/m2はかなり暗い輝度なので、一般的なユーザーはこれ以上の輝度で使う場合がほとんどだと思います。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面
※当初、右図おいて輝度設定0と書かせていただきましたが、20の間違いでした。お詫びして訂正いたします。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

ideapad C340 (14)のキーボードのチェックです。

実測で、キーピッチは横:19mm、縦18.5mm、キーストロークは約1.2mmです。キーストロークはやや浅めですが、キーピッチは十分あります。普通の押しやすさだと思います。

キー配列は普通ですが、「む」や「ろ」など、隣のキーと同じキーフレームに入っており、やや格好悪いです。

タッチパッドの操作性は普通です。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

安価なPCですが、バックライトも搭載しています。

バックライトキーボード

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

ノートPCとしては標準的なCPUを搭載しています。

CPU性能
~ CINEBENCH R20 ~
Core i5-8265U
Core i3-10110U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-9750H 2640
Core i7-10510U 1459
Core i5-10210U 1418
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1252 [レビュー機で計測]
Core i3-10110U 852 [レビュー機で計測]
Core i3-8145U 749
Celeron 3867U 294
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージは、PCIe SSDを搭載しており高速です。

ストレージ性能
~ CrystalDiskMark ~
256GB PCIe SSD
128GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe SSD 1515 ~ 3128 [レビュー機で計測]
SATA SSD 550
HDD 170
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

SDカード

SDカードの速度は普通です。

CrystalDiskMark(SDカード)
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

実際のソフトで計測した処理時間

次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

普通のエンコード時間です。CPUクロックが低かったり、サーマルスロットリングが発生していたり、ということはありませんでした。

  Core i3-10110U Core i5-8265U
x265でエンコード (※1) 48分45秒 30分46秒
QSVでエンコード (※2) 4分32秒 3分17秒
NVENCでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i9-9900K 9分29秒
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-8750H 15分37秒
Core i5-8265U 30分46秒 [レビュー機で計測]
Core i7-8565U 31分50秒
Core i3-10110U 48分45秒 [レビュー機で計測]
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック
Core i5-8265U
Core i3-10110U

 

質量のチェック

ideapad C340 (14)の質量を、他の13.9~14.0型のコンバーチブル型2-in-1 PCと比較します。

通常のクラムシェル型PCと比べると、コンバーチブル型PCは質量がやや重くなる傾向があります。その中でも、ideapad C340 (14)は、約1650gと重いです。外出先へ持ち運ぶのであれば他の機種をおすすめしますが、持ち運べないこともない重さです。

13.9~14型コンバーチブル型2-in-1 PCの「質量」の比較
ThinkPad X1 Yoga 2019 約1360g
Yoga 920 約1370g
Yoga C930 約1380g
ideapad C340(14) 約1650g
Inspiron 14 5000 2-in-1 約1670g
Pavilion x360 14 約1680g

 

当サイトの計測値は下表の通りです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  Core i5-8265U Core i3-10110U
PC本体 1.609kg 1.601kg
ACアダプター 197g  199g

 

バッテリー駆動時間のチェック

ideapad C340 (14)のバッテリー容量を、他の13.9~14.0型コンバーチブル型2-in-1 PCと比較します。

バッテリー容量は45Whと、標準レベルです。

また、高速充電にも対応しており、約1時間で最大80%までの充電が可能です。急な場合でも対応できるので、安心です。

13.9~14型コンバーチブル型2-in-1 PCの「搭載バッテリー」の比較

 

当サイトの計測値は下表の通りです。普通の駆動時間です。

バッテリー駆動時間
  Core i5-8265U Core i3-10110U
(1) JEITA2.0測定方法 ※1 約14時間 約13.3時間
(2) 動画再生時 ※2 8時間42分 7時間01分
(3) PCMark 8 Work テスト ※3 4時間57分 4時間21分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
※1 メーカー公表値
※2 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※3 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行

 


 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。なお、Core i5-8265UモデルとCore i3-10110Uモデルで計測していますが、計測時の状態がやや異なりますのでご注意下さい。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。それ以外の状態の動作音も、他のノートと比較して低めだと思います。

  • Core i5-8265Uモデル
  • Core i3-10110Uモデル
騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:動画再生時(解像度:720x480で実行)
左から3番目:PowerDirector の編集画面でエフェクトを追加しプレビュー再生
左から4番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
各パーツの温度
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

エンコード時の温度がやや高めですが、それ以外の時は問題ないです。

  • Core i5-8265Uモデル
  • Core i3-10110Uモデル
各パーツの温度
各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。

  • Core i5-8265Uモデル
  • Core i3-10110Uモデル

70℃~80℃台前半で推移しており、普通~やや高めの温度だと思います。

x265でエンコード中のCPU温度

90℃台で推移しており、高めの温度です。

x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

全体的に低めの温度です。作業していて不快に感じることはありません。

  • Core i5-8265Uモデル
  • Core i3-10110Uモデル
PC本体の表面温度
PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

やや低めの消費電力です。

  • Core i5-8265Uモデル
  • Core i3-10110Uモデル
消費電力
消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ideapad C340 (14)の外観のチェックです。

ボディは、レノボのサポートによると、アルミとプラスチックの組み合わせとなっているとのことでした。フルアルミボディではないようですが、価格を考えると、これは仕方がないでしょう。やや耐久性が劣ると思うので、取り扱いには注意した方がよさそうです。

色はプラチナです。シンプルで落ち着きがあるデザインなので、仕事でも、プライベートでも、どちらでも使えそうです。

 

コンバーチブル型のPCなので、以下のように変形して使うことができます。タッチ操作やペンを使うときは、クラムシェルのモードだと画面が揺れるので、テント型やタブレット型にするといいでしょう。

 

天板です。

 

スピーカーは底面に配置されており、音質は普通ですが、価格を考えると健闘していると思います。勝手に点数をつけると、10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

 

底面カバーとパームレスト面の結合部分が分かりやすい点は、やや安っぽさを感じます。

 

液晶とベゼルに段差はありません。

 

ideapad C340 (14)のインターフェイスは、USB3.0ポート、USB3.0 Type-C、HDMI、フルサイズSDカードリーダーと充実しています。あえて言うとしたら、DC-INではなくて、USB PDに対応したUSB Type-Cポートをもう1ポート備えていれば、さらによかったかなと思いますが、この価格帯の製品にそこまで求めてはいけないでしょう。なお、USB Type-Cは、映像出力やThunderbolt 3には非対応です。

 

底面です。

 

Core i5-8265Uモデルの底面カバーを外したときの画像です。2.5インチベイはありません。

なお、カバーを開けるときは、T5トルクスドライバーが必要ですので、ご注意下さい。

 

M.2 SSDは換装できると思います。

 

メモリは、オンボード(4GB)と、スロットに1つメモリが搭載されています。

 

次に、Core i3-10110Uモデルの底面カバーを外したときの画像です。上とほぼ同じパーツの配置です。オンボードメモリ(4GB)と、空きのメモリスロットがあります。空いているメモリスロットにメモリを接続し増設も可能です。

 

ACアダプターは小型ですが、65Wもの容量があります。ケーブルは細すぎて、断線がやや心配です。

 

まとめ

ideapad C340 (14)は、他に類を見ないほどコスパの高い14型コンバーチブル型PCです。

基本スペックも十分高く、ディスプレイもフルHDのIPS液晶ですし、さらに、アクティブペンも付属しています。この構成で5万円から購入することができるのは驚異です。

実際に使ってみて、ベンチマークが低かったり、表面温度が高すぎたりすることもなく、普通に使えます。

1スロットだけですが、メモリの換装・増設も出来るので、Core i3の一番安いモデルを買って、メモリを増設するのもいいと思います(なお、メモリ換装に関するトラブルは、一切責任を負えませんのでご了承下さい)。

初めてのコンバーチブル型PCとしても、おすすめです。もし、変形して使用することがあまりなくても、ラップトップ形状で普通に使用できます。それでも、コスパは十分高いので、後悔することは少ないでしょう。

飛びぬけてコスパが高い14型2-in-1 PC

ideapad C340 (14)

特徴

  • レベル違いのコスパの高さ
  • コンバーチブル型なので変形自在
  • アクティブペンも同梱

こんなあなたに

  • コンバーチブル型PCが気になっていた方
  • コスパ重視でパソコンを選ぶ方
  • 価格5万円台[税別]~
  • 一言こんなに安くていいの?
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