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HP OmniBook Ultra 14-feの実機レビュー

更新日:
OmniBook X 14-feの画像

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】

CPU Snapdragon X
Plus X1P-42-100 /
Elite X1E-78-100
メモリ 16GB / 32GB
SSD 512GB / 1TB
画面サイズ 14型 16:10
画面種類 2240×1400 タッチ
質量 約 1.34 kg
バッテリー 59Wh
価格 17万円台~
ホワイトカラーのAI PC

OmniBook X 14-feは、ホワイトのカラーが素敵なノートPCです。

Snapdragonを搭載したCopilot+PCで、最新のAI機能を試すことができます。

バッテリー駆動時間もかなり長いので、外出先で仕事などをする方におすすめです。

ただし、ARM版Windowsなので、動かないソフトも稀にあり、動いてもパフォーマンスが落ちるケースもあるので、ご注意下さい。

公式販売サイトはこちら

 

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今回は以下の構成でレビューをしています。レビュー機は、メーカーからの貸出機です。

レビュー機の構成

Snapdragon X Elite X1E-78-100、32GBメモリ、1TB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「OmniBook X 14-feの特徴」のみお読みください。

 

OmniBook X 14-feの特徴

長いバッテリー駆動時間

OmniBook X 14-feは、他のノートPCと比べてバッテリー駆動時間が長いです。

当サイトで計測した、やや高めの負荷をかけたときのバッテリー駆動時間を比較すると、Core Ultra シリーズ2搭載PCよりも、長いバッテリー駆動時間でした。

代表的なモバイルノートとのバッテリー駆動時間の比較
OmniBook X 14-fe
Snapdragon X Elite
59Whバッテリー
12時間26分
ASUS Zenbook S 14
Core Ultra 7 258V
72Whバッテリー
9時間42分
Yoga Slim 7i Aura Edition
Core Ultra 7 258V
70Whバッテリー
9時間38分
富士通 LIFEBOOK WU2/H1
Core i7-1355U
64Whバッテリー
8時間48分
dynabook RZ/HX
Core Ultra 7 155H
65Whバッテリー
7時間40分
ThinkPad X1 Carbon Gen 12
Core Ultra 5 125U
57Whバッテリー
7時間37分
ASUS Zenbook 14 OLED
Core Ultra 7 155H
75Whバッテリー
6時間14分
HP Pavilion Aero 13-bg
Ryzen 7 8840U
43.3Whバッテリー
3時間32分
※ Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

Microsoft Officeなどは快適動作

本製品は、ARM版Windowsであるため、稀に動かないソフトがあります。また、ARM64でネイティブ動作しない場合、パフォーマンスが落ちます。

ソフトが起動出来ないときの画像
稀に動かないソフトもある

 

ただ、Microsoft OfficeやChromeなどのブラウザーであれば、ARM64でネイティブ動作するので、快適に動きます。ほぼOfficeとブラウザーしか使わない方にはいいと思います。

MS Officeが快適動作
Microsoft Officeなどは快適

 

タッチパネルに対応

OmniBook X 14-feは、タッチパネルに対応しているので、スマホのように直感的な操作が可能です。

ただし、光沢ディスプレイなので、周囲の物は映り込みやすいです。

タッチパネル
タッチパネルに対応

 

Copilot+ PCだけの機能が使える

本製品は、Copilot+ PCだけが使える機能を利用することができます。

例えば、簡単に描いた絵からイラストを生成する機能や、キーワードからイラストを生成する機能、リアルタイム翻訳機能などが使えます。なお、Copilot+ PCで何ができるかは下のリンク先をご覧下さい。

 

清潔感のあるホワイトのカラー

OmniBook X 14-feは、清潔感のあるホワイトのカラーです。ガジェット類はホワイトで統一している場合や、リビングで使う場合にも、よく合うでしょう。

なお、シルバーのカラーのモデルもあるので、購入する際は間違えないように。

ホワイトのカラー
清潔感のあるホワイトカラー

 

注意点

OmniBook X 14-feの注意点としては、先ほども記載しましたが、Snapdragonを搭載したARM版Windowsなので、動かないソフトもあるという点です。使う予定のソフトが、ARM版Windowsで動くかどうか事前に調べておきましょう。

また、キーボードが英語配列なので注意しましょう。

 

ディスプレイのチェック

OmniBook X 14-feのディスプレイは比較的見やすいです。

14型2.2Kのディスプレイで、色域も広そうです(i1 Profilerが起動しないので色域は未計測)。

OmniBook X 14-feのディスプレイ画像
色鮮やかなディスプレイ

 

視野角も広いです。

OmniBook X 14-feの視野角
視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

光沢液晶であるため、画面への映り込みがあります。ギラつきは、ほとんど感じません。

OmniBook X 14-feの映り込み
画面への映り込み

 

フリッカー(ちらつき)はありませんでした。

OmniBook X 14-feのフリッカーの有無
PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

OmniBook X 14-feのキーボードは、キー自体は割と押しやすいですが、英語配列なので、特殊文字の位置や、Enterキーの形状などが異なります。

キーピッチは、約19.0×18.4mmと十分あります。キーストロークは約1.0mmと浅めですが、割としっかりとした打鍵感があります。

タッチパッドは大きめで使いやすいです。

OmniBook X 14-feのキーボード
キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
OmniBook X 14-feのキーボード拡大図
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

OmniBook X 14-feのキーボードバックライト
キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

OmniBook X 14-feのパフォーマンスのチェックです。

 

CPU

OmniBook X 14-feは、Snapdragon X Plus X1P-42-100搭載モデルと、Snapdragon X Elite X1E-78-100搭載モデルがあります。

今回は、"Elite"のCPUで、CINEBENCH 2024のスコアはご覧の通りです。他のノートPCほどではありませんが、高めのスコアが出ています。

CINEBENCH 2024(ARM64で動作)
OmniBook X 14-feのCINEBENCH 2024
Snapdragon X Elite X1E-78-100
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Core i9-13900HX 1512
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 370 1226
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1104
824
Ryzen 9 8945HS 919
Core i7-13700H 855
Core Ultra 7 155H 825
Snapdragon X Plus X1P-42-100 760
Core Ultra 5 125H 669
Core i7-1360P 664
Ryzen 7 8840U 618
Apple M3 617
Core Ultra 7 258V 603
Core i5-1340P 599
Core 5 120U 558
Ryzen 5 7530U 477
Core i5-1335U 435
他のCPUとの比較(シングルコア)
Apple M3 141
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 124
Core Ultra 7 258V 121
Core i9-13900HX 119
Ryzen AI 9 HX 370 115
Core i7-13700H 114
Core 5 120U 110
Core i5-1335U 109
Snapdragon X Plus X1P-42-100 108
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
106
Ryzen 9 8945HS 106
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Core Ultra 5 125H 101
Core i7-1360P 99
Core i5-1340P 99
Ryzen 5 7530U 84
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ただし、ARM64でネイティブ動作しないCINEBENCH 2023は、他のCPUと比べて、スコアがかなり落ちます。これはエミュレーションで動作しているためです。

ネイティブ動作しないソフトは、このようにパフォーマンスが落ちるのでご注意下さい。

CINEBENCH R23(x64動作)
OmniBook X 14-feのCINEBENCH R23
Snapdragon X Elite X1E-78-100
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-14900HX 29314
Core i7-14700HX 21893
Ryzen 7 8845HS 16387
Core Ultra 7 155H 14073
Ryzen 7 8840HS 13668
Ryzen 7 8840U 12575
Core Ultra 5 125H 12239
Ryzen 5 7535HS 10356
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Core Ultra 5 125U 9553
Ryzen 5 8540U 9378
Core 5 120U 9317
Apple M3 8788
Snapdragon X Elite X1E-78-100 12061
8777
Core i5-1335U 8249
Snapdragon X Plus X1P-42-100 7732
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 2196
Core i7-14700HX 2113
Ryzen 9 7945HX 1951
Apple M3 1896
Core 5 120U 1879
Core i7-1360P 1826
Core Ultra 7 155H 1810
Ryzen 7 7840HS 1764
Ryzen 7 8840U 1763
Core i5-1335U 1723
Core i5-1340P 1722
Core Ultra 5 125H 1712
Ryzen 5 8540U 1701
Ryzen 7 8840HS 1686
Ryzen 7 8845HS 1682
Core Ultra 5 125U 1581
Core i7-1165G7 1447
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1125
1118
Snapdragon X Plus X1P-42-100 1100
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

グラフィックス

グラフィックスについては、CPU内蔵のものとしては、高めの性能です。

3DMark Wild Life Extreme(ARM64で動作)
OmniBook X 14-feの3DMark Wild Life Extreme
Snapdragon X Elite X1E-78-100
他のグラフィックスとの比較
GeForce RTX 3050 (40W) 53.8 fps
Apple M3
10コアGPU
48.4 fps (MacBook Air)
Core Ultra 7 258V 44.95 fps
Core Ultra 7 155H 38.6 fps
Snapdragon X Elite X1E-78-100 38.89 fps
37.95 fps
Ryzen AI 9 HX 370 32.98 fps
Snapdragon X Plus X1P-42-100 19.22 fps
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージは、PCIe Gen 4 SSDの割にはそこまで速くはありませんでしたが、普段使いには十分な速度です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
OmniBook X 14-feのSSDの速度
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
3267
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

バッテリー駆動時間のチェック

OmniBook X 14-feのバッテリー容量をフリーソフトで確認すると、約59Whでした。

バッテリー駆動時間は下の通りで、非常に長いです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA3.0(アイドル時) 最大 26時間
(3) YouTube動画再生時 23時間31分
(4) 動画編集ソフトでプレビュー再生 12時間26分
(1) メーカー公表値
(3) YouTubeの動画(1080p / 30fps) をリピート再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
(4) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

静音性のチェック

OmniBook X 14-feの動作音(静音性)は比較的低いです。

騒音値
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
約20dB 約20dB 約26dB 約30dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度は、アイドル時や中負荷時は低めです。高負荷時は左側のキーボード部分がやや熱く感じてきます。

PC本体の表面温度
OmniBook X 14-feの表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

アイドル時から中負荷時までは低めの消費電力です。高負荷時は、一般的なノートPCと同等程度です。

消費電力
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
5W  6W 14W 32W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

OmniBook X 14-feの外観のチェックです。

ホワイトのカラーで清潔感があります。なお、シルバーのカラーもあります。

OmniBook X 14-feの正面

 

中央にロゴがありますが、かっこいいので気になりません。

OmniBook X 14-feの天板

 

ボディはとても薄いです。

OmniBook X 14-feの薄さ OmniBook X 14-feの薄さ2

 

スピーカーは底面の正面側にあります。音質はやや良いです。ノートPC基準で、10点満点で採点すると6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

OmniBook X 14-feのスピーカー

 

Webカメラは約500万画素と高解像度で、プライバシーシャッターも付いています。顔認証にも対応しています。なお、指紋認証装置はありません。

OmniBook X 14-feのWebカメラ

 

側面のポート類です。40GbpsのUSB-Cと、10GbpsのUSB-Cがあり、どちらもPowerDeliveryおよびDisplayPort対応です。USB-Aもあります。HDMIやSDカードスロットはありません。

OmniBook X 14-feの側面2

 

液晶が開く最大の角度です。

OmniBook X 14-feのヒンジが開く角度

 

底面です。

OmniBook X 14-feの底面

 

ACアダプターは65Wで、電源ケーブルが太いです。

OmniBook X 14-feのACアダプター

 

まとめ

OmniBook X 14-feは、Snapdragon搭載のCpilot+ PCです。

ホワイトのカラーが特徴的で、清潔感があり、デザインがいいです。

バッテリー駆動時間がかなり長いので、外出先で長時間作業をする方におすすめです。

ただし、ARM版Windowsなので、稀に動かないソフトがあり、またARM64でネイティブ動作しないソフトはややパフォーマンスが落ちます。

また、英語配列である点もご注意下さい。

Microsoft Officeや、Chromeはネイティブ動作するので、このあたりを中心に使う方におすすめです。

ホワイトカラーのAI PC

OmniBook X 14-fe

OmniBook X 14-feの小さい画像

特徴

  • ホワイトのカラー
  • ロングバッテリー
  • Snapdragon搭載のARM版Windows

こんなあなたに

  • 長時間バッテリーで作業をする方
  • ARM64でネイティブ動作するソフトを主に使う方
  • 価格17万円台~
公式販売サイトはこちら

 

 

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