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HP Pavilion Aero 13-beの実機レビュー
【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】
CPU | Ryzen 5 5625U Ryzen 7 5825U |
---|---|
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | 256GB / 512GB SSD |
液晶サイズ | 13.3型 |
液晶種類 | 1920×1200 非光沢 |
質量 | 約957g |
バッテリー | 最大11時間 |
WWAN | 非対応 |
価格[税別] | 9万円台~ |
HP Pavilion Aero 13-beは、1kgを切る軽さのモバイルノートPCです。
最近では、1kgを切るノートPCは割とありますが、その中でも、9万円台で買える安さが大きな特徴となっています。
安くても、Zen 3のRyzen 5000シリーズに、十分なメモリ、ストレージ容量でスペックは申し分ありません。
さらに、16:10の1920x1200ドットディスプレイを搭載し、画面も見やすいです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen 7 5825U、16GBメモリ、512GB SSD
当サイト向け特別クーポンで安く購入可能
当サイト向けの特別クーポンを利用することで、日本HPパソコンを、通常よりも安く購入することが可能です(132,000円以上の製品が対象)。
目次
お忙しい方は、「HP Pavilion Aero 13-beの特徴」のみお読みください。
HP Pavilion Aero 13-beの特徴
1kg以下で非常に軽い
Pavilion Aero 13-beは、約957gという軽さが特徴のノートPCです。
1kgを切ると、片手で持った時のずっしり感が全然違い、ちょっとだけ空き時間が出来そうだなというときにでも、気軽に持ち運ぶことが出来ます。
頻繁に学校へPCを携帯する学生さん、出張が多いビジネスパーソン、重いものを持つのがしんどいご年配の方などにおすすめです。
コストパフォーマンスも高い
1kgを切るノートPCは、富士通 LIFEBOOK、NEC LAVIE、レノボ ThinkPadシリーズなど、割と多く発売されていますが、その中で、HP Pavilion Aero 13-beの大きな特徴は、価格が非常に安い点です。
他の製品は、安くても15万円台、高いと20万円以上しますが、HP Pavilion Aero 13-beは9万円台で購入することが出来ます(下表参照)。
しかも、安いからといって、スペック面で極端に劣っている部分はなく、 Ryzen 5 5625U、8GBメモリ、256GB SSDといった十分な構成で9万円台です。
他の1kgを切るモバイルノートと比較した場合、価格の安さはずば抜けており、非常にコストパフォーマンスの高いモバイルノートPCだと思います。
質量 | 価格 ※1 | |
Pavilion Aero 13 | 約957g | 98,100円 |
LIFEBOOK WU2/G2 | 約865g | 172,400円 |
ThinkPad X1 Nano G2 | 約966g | 267,740円 |
LAVIE Direct PM | 約889g | 159,280円 |
Yoga Slim 770i Carbon | 約972g | 158,180円 |
dynabook RZ | 約940g | 172,040円 |
16:10で仕事がしやすいディスプレイ
HP Pavilion Aero 13-beは、画面比16:9の1920x1080ドットの解像度ではなく、最近多くなってきてる16:10の1920x1200ドットのディスプレイを搭載しています。縦の解像度が高くなっているので、より下のほうまで画面を表示することができるようになり、ウェブサイトや文書ファイルなど、縦長のコンテンツが見やすくなります。
残念なポイント
HP Pavilion Aero 13-beのやや残念な点ですが、「Enter」キーや「Backspace」キーが端にないことが挙げられます。個人的にはそこまで気になりませんが、このキー配列を嫌う方も結構いるのは事実です。
また、毎日持ち歩きたくなるような軽いPCなので、外出先でもインターネットが使えるように、LTEに対応してくれたら嬉しかったです。
SDカードスロットがない点も、画像や動画を扱う方は残念に感じるでしょう。Thunderboltにも対応していません。
バッテリー容量もそこまで大きくありません。上で比較した1kg以下のノートPCとバッテリー容量を比較してみるとやや小さいです。
バッテリー | |
Pavilion Aero 13 | 約44Wh |
LIFEBOOK WU2/G2 | 約64Wh |
ThinkPad X1 Nano G2 | 約49.6Wh |
LAVIE Direct PM | 約49Wh |
Yoga Slim 770i Carbon | 約50Wh |
dynabook RZ | 約65Wh |
なお、最初のモデル(Ryzen 5 5600UやRyzen 7 5800Uが搭載されていた頃のモデル)は、Wi-Fiが突然切れることがありましたが、現在のモデルではこのような現象は発生していません。
もしWi-Fiが切れる現象が発生したら
もし本製品の古いモデルをお使いで、Wi-Fiが途中で切れる現象が発生した場合、デバイスマネージャーから、ネットワークアダプター > Realtek RTL8852AE WiFi 6 802.11ax PCIe Adapterを開き、詳細設定 > 802.11dを無効にしてみてください。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | Ryzen 5000シリーズを搭載し性能面は問題なく、16:10のディスプレイを搭載しているので、画面も見やすいです。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 画面比は動画向きではありませんが、ディスプレイは色鮮やかで、スピーカー音も比較的良く、動画鑑賞も快適です。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | sRGB 100%クラスの液晶を搭載しており、画像編集などにも使えます。ただし、Adobe Lightroomを使う場合、モバイル向けRyzen 5000プロセッサーは、そこまで処理が速くありません。また、Photoshopなんかは、AIを使った処理が増えてきているため、予算があれば、外部グラフィックスを搭載した製品がいいかと思います。なお、本製品でこのようなソフトを使うなら、メモリが16GBあるモデルをおすすめします。 |
動画編集 | △~○ | FHD/30pの10分くらいの動画を簡単に編集する程度なら、出来なくもありません。ただ、4K動画を編集したり、凝ったエフェクトを追加する場合などはスペック不足となるでしょう。 |
ゲーム | △ | VALORANTなどの軽めのゲームならできます。重いゲームは無理ですし、そこまで重くないゲームもグラフィック品質を落とす必要があるでしょう。 |
ディスプレイのチェック
HP Pavilion Aero 13-beのディスプレイをチェックします。
大きさは13.3型となっており、モバイルノートとして普通の画面サイズです。解像度は1920x1200となっており、縦の解像度が通常よりも高くなっています。最大輝度は、当サイトの計測では477cd/m2と高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
HP Pavilion Aero 13-beのキーボードのチェックです。
メーカーの仕様書を確認すると、キーピッチ:約18.7×18.4mm、キーストローク:約1.3mmとなっています。最近のノートPCとしては、標準的な仕様だと思います。ただ、前述しましたが、「Enter」キーや「Backspace」キーが端にありません。端を狙ってこれらのキーを打つ方は、タイプミスしやすいかもしれません。ちなみに、電源ボタンが「Backspace」キーの上にありますが、電源ボタンは長押ししないと反応しないので、タイピング中に電源ボタンを押して、意図せずスリープ状態に移行することはありません。
タッチパッドは普通に使えます。面積が大きく、タイピング中は右手がタッチパッドの上に来てしまいますが、マウスポインタ―が勝手に動いてしまうようなことはありませんでした。また、HPのタッチパッドはクリックボタンが「カチカチッ」と2段階に押されるような感触があるときがありますが、HP Pavilion Aero 13-beはそのようなことはありませんでした。ただ、クリック音はやや大きめです。
キーボードバックライトも搭載しており、暗い場所でタイピングすることもできます。なお、明るいところで、バックライトを付けても、印字が見にくくなることはありません。
パフォーマンスのチェック
CPU
HP Pavilion Aero 13-beのプロセッサーは、Zen 3アーキテクチャのRyzen 5000シリーズです。
今回は、Ryzen 7 5825Uを搭載しており、ご覧のようなベンチマークスコアとなりました。高い性能です。
Core i7-1255Uなどのインテル第12世代Coreプロセッサーと比較すると、シングルコアのスコアが低めですが、一般的な作業であれば特に問題ありません。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリは、DDR4-3200となっており普通の速度です。容量は8GBのモデルと16GBのモデルがあります。オンボードメモリなので換装はできません。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア
グラフィックス
グラフィック性能は、DDR4-3200のメモリであるため、LPDDR4X-4266などのメモリを搭載したノートPCほど高くありません。とは言っても、一般的な作業なら困ることのない性能です。ゲームなどをするのであれば、外部グラフィックスを搭載したモデルのほうがいいでしょう。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。容量は256GBまたは512GBとなっています。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
クリエイターソフトの処理時間
以下、市販のクリエイターソフトで計測した各種処理時間を掲載します。
モバイル向けのRyzen 5000シリーズは、Adobeソフトの相性があまり良くなく、書き出し時間は遅いです。この書き出し時間でも、待てないことはないので、そこまで不便さはありませんが、もしLightroomを頻繁に使うなら、インテルCPUのほうがいいかもしれません。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
外部GPUを搭載していないこともあり、ニューラルフィルターのようなAIを使った一部の処理は時間がかかりますが、一般的なフィルター処理であれば特に遅さは感じません。
本製品 | |
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約3秒 |
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) | 約2分11秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約4分11秒 |
Premiere Proの書き出しは、そこまで速くはありません。たまに動画編集をするくらいならいいですが、第12世代Coreプロセッサーを搭載したノートPCのほうが無難です。頻繁に行うなら、外部グラフィックスを搭載した機種がいいでしょう。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ソフトウェアエンコードについては、モバイル向けノートPCとしては比較的速いです。
ハードウェアエンコードについては、とても速かったです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートは、Thunderbolt 4に対応しておらず、GPU BOXなどが使えないのでやや残念です。ただ、Power DeliveryおよびDisplayPort出力には対応しているので、USB-C対応の液晶モニターやドックが使えるのは便利です。充電器は、今回試した機器では、30W以上であれば充電可能でした。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | ○ | ○ | ○ |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときのディスプレイ情報は下の通りです。4K、60Hz、8ビット、YCbCr444で出力できました。
質量のチェック
HP Pavilion Aero 13-beの質量のチェックです。
メーカーサイトには「約957g」と書かれています。当サイトによる実測値も、ほぼ仕様値通りです。ACアダプターはやや重いので、外出時は、別のPower Delivery対応の充電器を使うといいと思います。
質量 | |
PC本体 | 958g |
ACアダプター+電源ケーブル | 314g |
バッテリー駆動時間のチェック
HP Pavilion Aero 13-beのバッテリー駆動時間をチェックします。
まず、バッテリー容量ですが、約44Whとなっています。普通の容量かと思います。
バッテリー駆動時間は下の通りです。普通のバッテリー駆動時間です。「Wordファイルをただ見るだけ」といったとても軽い処理のみであれば、1日(約8時間)くらいならもつと思います。メールを定期的にチェックしながら、ウェブページを見つつ、Wordで文書を作成するなど、やや負荷をかけると、(3)のように4時間くらいのバッテリー駆動時間になると思います。
バッテリー駆動時間 | |
(1) MobileMark 2018 | 11時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | 8時間31分 |
(3) CPU13%、GPU5%の負荷 | 4時間15分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき
充電速度は普通です。
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
約92万画素のIRカメラを搭載しており、画質は普通です。
スピーカー
B&O Playデュアルスピーカーを、底面と側面の間の斜めになっている部分に搭載しています。音質はまずまずで、10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「バランス」モードでも「最適なパフォーマンス」モードでも、動きはほとんど変わりません。CPU電力は、最初は25Wと高い数値ですが、徐々に下がっていき、15W程度で安定します。これはTDP値と同じです。このときの温度は、60度前後なので、問題ありません。
- バランス時
- 最適なパフォーマンス時
静音性のチェック
HP Pavilion Aero 13-beの動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。それ以外の動作音は普通です。個体差があるのかもしれませんが、ファンの音が、何かからんでいるような耳障りな音がします。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
全体的に低めの表面温度です。それほど不快感なく使えると思います。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
モバイル向けのTDP15Wのプロセッサーなので低めの消費電力です。
外観のチェック
HP Pavilion Aero 13-beの外観の写真を掲載します。
ボディカラーは、ピンクベージュとセラミックホワイトの2種類ありますが、今回は、セラミックホワイトのカラーで、とても清潔感があります。指紋が付きにくく、ひっかき傷にも強いAED加工も施されています。
天板もホワイトで、真ん中のロゴは鏡のように反射します。
本体の最薄部は16.9mm、最厚部は18.9mmとなっており、薄いボディです。
指紋認証装置は搭載されています。
インターフェースはご覧の通りで、HDMI、USB3.0(5Gbps)x2、USB-C(10Gbps)などが搭載されています。SDカードスロットはありません。
底面もホワイトのカラーです。
ACアダプターの容量は65Wです。電源ケーブルが太いので持ち運ぶときや、配線するときにかさばります。
まとめ
以上が、HP Pavilion Aero 13-beのレビューです。
何と言っても、1kgを切る軽さのモバイルノートが、10万円以下で購入できるのが魅力です。
軽いだけでなく、Zen 3のRyzen 5000シリーズのプロセッサーに、十分なメモリ、ストレージ容量を搭載し、コストパフォーマンスは非常に高いです。
画面比が16:10なのも嬉しいです。Webページなどをより下まで表示できて、仕事がしやすいです。
ホワイトのカラーも清潔感があって、個人的には好きです。
低価格帯のモバイルノートPCの中では、非常に魅力的な製品です。
ただし、Enterキーが端にない点、SDカードスロットが無い点、Thunderboltに対応していない点は注意したいところです。
また、モバイルノートとしては、LTEに対応していない点、バッテリー容量がそこまで多くない点も、購入すべきかどうかの判断材料となるところです。
1kgのモバイルノートが9万円台
HP Pavilion Aero 13-be
特徴
- 約957gと非常に軽い
- 9万円台~と、価格が安い
- 16:10のアスペクト比
こんなあなたに
- 頻繁に外出先へ持ち出す方
- 比較的安く、性能も十分なモバイルPCが欲しい方
- the比較特別クーポン個人向けPCが7%OFF
- 価格9万円台~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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