HP Pavilion Aero 13-be (2023) の実機レビュー

更新日:

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CPU Ryzen 5 7535U
Ryzen 7 7735U
メモリ 8GB / 16GB LPDDR5
ストレージ 256GB / 512GB PCIe SSD
液晶サイズ 13.3型
液晶種類 1920x1200 IPS 非光沢
質量 約957g
バッテリー 最大約12時間
価格[税込] 10万円台~
※セール時は8万円台~
軽くて安いモバイルノートPC

HP Pavilion Aero 13-beは、約957gと軽いモバイルノートPCです。しかも、1kg未満の機種を10万円台から購入できるので、コスパが高いです。セール時なら8万円台で販売することもあります。

搭載するRyzen 7000シリーズ(Zen 3+世代、28Wクラス)のプロセッサーは、十分な処理性能と、iGPUとしては高いグラフィックス性能を備えていました。また、画面比16:10の液晶は、見やすく、色域も広めで、質がいいです。

初めてモバイルノートPCを購入する方や、大学生などにおすすめの機種です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 7 7735U、16GBメモリ、512GB SSD

 

 

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目次

お忙しい方は、「HP Pavilion Aero 13-beの特徴」のみお読みください。

 

HP Pavilion Aero 13-beの特徴

コスパの高い、軽量モバイルノートPC

HP Pavilion Aero 13-beは、約957gと軽い13.3型のモバイルノートPCです。

1kgを切る軽さなので、持ち運びがしやすく、日常的に外に持ち出すような使い方に適しています。「今日はパソコンを使うかどうかわからないけど・・・」といった場合でも、このぐらいの重さであればカバンに入れておいてもそれほど気になりません。気軽に持ち出すことができるでしょう。

約957gと軽いボディ

 

1kgを切るモバイルノートPCは、他社にもありますが、HP Pavilion Aero 13-beは、その中でもダントツに安いです。

下表では、1kg以下の主要なノートPCの価格を比較しています。他の製品は、安くても「15万円台~」となっていますが、HP Pavilion Aero 13-beは、10万円台から購入することができます。セール時なら8万円台で販売することもあります。

主要な1kg以下のノートPCの比較
  質量 価格 ※1
Pavilion Aero 13 約957g 109,000円
LAVIE Direct N13 約984g~ 159,170円
Yoga Slim 770i Carbon 約972g 169,840円
LIFEBOOK WU2/H1 約758g~ 172,400円
dynabook RZ 約940g 180,840円
※1 価格は、Core i5またはRyzen 5、8GBメモリ以上、256GB SSD以上の構成での2023/4/26日時点での価格

 

このように、軽量機種なのに価格が安く、コスパが高いというのが、HP Pavilion Aero 13-beの大きな魅力です。そのため、ビジネスパーソンだけでなく、大学生が大学に持参するノートPCとしてもおすすめです。

 

最新のRyzen 7000シリーズを搭載

HP Pavilion Aero 13-beは、最新のAMD Ryzen 7000シリーズプロセッサーを搭載しています。

選択できるのは、Ryzen 5 7535UまたはRyzen 7 7735Uです。これは、Zen 3+世代、CPU電力:28Wクラスの一般ノートPC向けプロセッサーです。

最新のRyzen 7000シリーズ

 

今回は、上位モデルとなるRyzen 7 7735U搭載モデルをチェックし、ベンチマークでは下のグラフのような結果でした。

CPUの処理性能としては、従来機種であるHP Pavilion Aero 13-be (G2モデル)のRyzen 7 5825U搭載モデルで計測したスコアや、ライバルとなるインテルの第13世代Core i7-1360Pの代表的なマルチコアスコアを超える値が出ていました。モバイルノートPCとしては十分な処理性能で、快適に使用できるでしょう。

特に注目なのは、グラフィックス性能の高さです。RDNA 2世代のグラフィックスを内蔵しており、CPU内蔵グラフィックスとしては高い性能を備えています。FHD動画のライトな編集などもある程度快適にこなすことができるでしょう。

CINEBENCH R23のスコア マルチコア
Ryzen 7 7735U 10122 [本機器で計測]
Core i7-1360P 9720
Ryzen 7 5825U 8612 [HP Pavilion Aero 13-be (G2モデル)で計測]
3DMark Night Raid グラフィックススコア
Ryzen 7 7735U 28714 [本機器で計測]
Core i7-1360P 21897
Ryzen 7 5825U 15001 [HP Pavilion Aero 13-be (G2モデル)で計測]
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

画面比16:10、色域広めの液晶を搭載

HP Pavilion Aero 13-beは、スタンダードになりつつある画面比16:10(解像度:1920x1200)の液晶を搭載しています。

画面比16:9のFHD液晶(解像度:1920x1080)よりも、縦に少し長く、1画面の情報量も多くなるので、ネット閲覧やOfficeソフトでの作業などがしやすいです。

さらに、当サイト計測でsRGBカバー率99.9%と、色域も広めでした。色鮮やかな表示で画像や動画を見ることができます。写真や動画のライトな編集など趣味用途にも使いやすいです。

画面比16:10、色域広めの液晶

 

好みが分かれるキーボード

HP Pavilion Aero 13-beのキーボードは、「enter」キーの横にもう一列キーが配置されており、ここが好みの分かれる部分となっています。「enter」キーや、「backspace」キーを押す時に、右端のキーを狙って押す方は、間違えるかもしれません。このせいで、このPCを敬遠する方も少なくありません。

ただ、正確にブラインドタッチができる方は、そこまで間違えることは無いでしょう。筆者も少し使って慣れれば、タイプミスすることはありませんでした。

やや好みが分かれるキーボード

 

16GBメモリのモデルがおすすめ

HP Pavilion Aero 13-beのメモリは、オンボードメモリです。購入後にメモリの増設や換装はできません。

そのため、複数のアプリを同時に起動して使うことが多い方や、写真やFHD動画のライトな編集なども行いたい方などには、16GBメモリを搭載したモデルをおすすめします。メモリ不足になることが少なく、長く快適に使用できると思います。

 

バッテリー容量はそこそこ

HP Pavilion Aero 13-beは、約44Whのバッテリーを搭載しています。モバイルノートPCでは、60Whを超えるバッテリーを搭載した機種もあるので、約44Whというのはそれほど大きな容量ではありません。そのため、途中で充電せずに、できるだけ長い時間バッテリー駆動で使用したい方にはあまり向いていません。

ただし、HP Pavilion Aero 13-be (G3モデル)は、Power Deliverに対応したUSB-Cポートを備えており、今回のチェックでは、出力が18Wの小型のUSB-Cアダプターでも充電ができていました。そのため、USB-Cアダプターをカバンに入れておけば、外出先でもコンセントがあれば充電することができます。例えば、職場や大学の研究室など、電源が確保しやすい場所で使うのであれば、HP Pavilion Aero 13-be (G3モデル)のバッテリーでもそれほど問題ないかもしれません。

Power Delivery対応のUSB-Cポート搭載

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックと、画面比16:10の液晶で、快適に作業できます。
動画鑑賞 ディスプレイは色域が広めで、色鮮やかな表示が可能です。また、スピーカー音も比較的よく、動画鑑賞が快適です。
オンライン会議 カメラ、マイク、スピーカーを備えており、普通にオンライン会議に参加できます。
RAW現像
画像編集
液晶の色域は広めです。外出先でのRAW現像などには十分使えると思います。なお、この用途には、16GBメモリのモデルがおすすめです。
動画編集 内蔵グラフィックスとしては高めの性能を備えており、FHD動画のライトな編集であれば、そこまでストレス無く行えます。ただし、できれば、Ryzen 7、16GBメモリのモデルがいいでしょう。ただし、本格的に動画編集を行う場合は、外部GPUを搭載した機種の方がいいです。
ゲーム △~○ 軽めのゲームならできるものもあると思います。ただし、ゲームがメインの目的であれば、外部GPUを搭載したゲーミングノートPCの方がいいです。

 

ディスプレイのチェック

HP Pavilion Aero 13-beのディスプレイのチェックです。

ニュースタンダードになりつつある、画面比16:10のWUXGA(1920x1200)液晶です。色域が広めなので、色鮮やかな表示が可能です。非光沢で、フリッカーも発生していないので、目に優しく、長時間の作業にも使いやすいです。最大輝度は、当サイトの計測では455cd/m2と高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は広めです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は99.9%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、明部では赤色がわずかに強くなっていますが、概ね自然な発色であることが分かります。ただ、画像編集用途で使うならキャリブレーションしたほうがいいかもしれません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

IPSパネルなので視野角は広く、斜めからでも色の変化が少ないです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認です。輝度を変えても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

HP Pavilion Aero 13-beのキーボードのチェックです。

キーピッチは、約18.7 x 18.4mm、キーストロークは約1.3mmです。13インチクラスのモバイルノートPCとしては標準的な数値で、アルファベットキーのサイズも揃っています。キー自体は普通の打ちやすさですが、「enter」キーの横にもう一列キーが配置されているのは、好みが分かれる部分です。「enter」キーや「backspace」キーなどを押すときに、端のキーを間違って押すことが増えるかもしれません。

タッチパッドはサイズが大きめで、普通の使いやすさです。クリックボタンはやや固めなので、少し力を入れて押す必要があります。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

バックライト機能も搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

HP Pavilion Aero 13-beのパフォーマンスのチェックです。Windowsの電源モードを「最適なパフォーマンス」にしても、ベンチマークスコアはそれほど変わらなかったため、今回は「バランス」モードのままで計測を行っています。

設定→システム→電源とバッテリー

 

CPU

HP Pavilion Aero 13-beは、AMD Ryzen 5 7535UまたはRyzen 7 7735Uを搭載しています。これは、Zen 3+世代、28Wクラスのプロセッサーです。今回は、Ryzen 7 7735U搭載モデルをチェックしており、以下のようなベンチマークの結果となりました。

マルチコアでは、Core i7-1360Pや、Ryzen 7 5825Uの代表的なスコアをわずかに上回る数値が出ています。シングルコアでは、同等クラスのインテルCPUよりも低いです。

モバイルノートPCとしては、比較的高めの処理性能を備えており、快適な動作が期待できると思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 7 7735U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900H 19223
Core i7-13620H 15109
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Core i5-12450H 10260
Ryzen 7 7735U 10122
Ryzen 7 5825U 10040
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Core i7-1260P 9032
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 7530U 8403
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i5-1230U 6273
Core i3-1215U 4969
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-12950HX 1981
Core i9-12900H 1920
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1340P 1722
Core i7-13620H 1718
Core i5-1235U 1675
Core i5-1240P 1666
Core i5-12450H 1663
Core i3-1215U 1592
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 7 7735U 1476
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 5 5625U 1383
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはLPDDR5-6400です。メモリ帯域幅は、思ったほど広くはなく、普通でした。なお、オンボードメモリなので換装はできません。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GBメモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
53.83GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
LPDDR5-6400
デュアルチャネル
35.33GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスは、CPU内蔵グラフィックスです。ベンチマークの結果は以下のとおりです。

Ryzen 7 7735Uでは、RDNA 2世代のRadeon 680Mを内蔵しており、CPU内蔵グラフィックスとしては高いスコアが出ています。FHD動画のライトな編集や、軽いゲームなどにもある程度使用できそうです。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Ryzen 7 7735U
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX550 35717
GeForce MX450 30425
Ryzen 7 6800U
メモリLPDDR5-6400
30319
Ryzen 7 7735U
メモリLPDDR5-6400
28714
Core i7-1360P
メモリLPDDR5-4800
21897
Core i7-1280P
メモリDDR4-3200
21606
Core i7-1260P
メモリDDR5-4800
20478
Core i7-12700H
メモリDDR4-3200
20177
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
18718
Core i5-1340P
メモリLPDDR5-4800
17774
Ryzen 7 5800U
メモリLPDDR4X-4266
17020
Core i5-1240P
メモリLPDDR5-4800
16398
Ryzen 5 7530U
メモリLPDDR4X-4266
16389
Ryzen 7 5825U
メモリDDR4-3200
16025
Core i7-1255U
メモリDDR4-3200
15893
Ryzen 5 5625U
メモリDDR4-3200
15826
Ryzen 7 5825U
メモリDDR4-3200
15728
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i5-1235U
メモリDDR4-3200
13877
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており、十分な速度です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
3023
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

SDカードスロットはありません。

 

その他のベンチマーク

Ryzen 7 7735Uのその他のベンチマークスコアについては、こちらのリンク先をご覧ください。FF14、原神などのゲーム時のフレームレートや、Lightroom、Photoshop、Premiere Proなどの処理時間も掲載しています。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェックです。

HP Pavilion Aero 13-beは、Power Delivery、DisplayPortに対応したUSB-Cポートを備えており、下表のような結果になりました。

USB-Cアダプターでの給電では、小型で低出力のものでも充電ができていました。外に持ち出すときは、カバンに小型のUSB-Cアダプターを入れておくと便利だと思います。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器
18W cheero充電器
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
(4Kモニター)
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、YCbCr444で出力出来ています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

HP Pavilion Aero 13-beの質量のチェックです。

メーカー仕様では「約957g」となっていました。当サイトによる実測値も、メーカー仕様値とほぼ同じです。1kgを切る軽さで、持ち運びがしやすいです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 981g
ACアダプター+電源ケーブル 288g

 

バッテリー駆動時間のチェック

HP Pavilion Aero 13-beのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は約44Whです。普通の容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。動画再生のような負荷の軽い作業であれば、(2)のように比較的長めの時間使用することができます。やや負荷のかかる作業をすると、(3)に近いバッテリー駆動時間になると思います。おそらく(3)のほうが実際のバッテリー駆動時間に近いと思います。

そこそこのバッテリー駆動時間ではありますが、他のモバイルノートパソコンと比較すると、やや短めです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) MobileMark 2018 最大12時間
(2) 動画再生時 10時間12分
(3) CPU8%、GPU6%の負荷 3時間54分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

充電速度は普通です。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
57%(約25Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、物理シャッターは付いていません。また、IRカメラも非搭載なので、Windows Helloの顔認証は使用できません。

Webカメラは、約92万画素のHDカメラです。ノートPCのWebカメラとしては標準的な解像度のカメラですが、比較的明るめで、色味も自然な画像でした。オンラインミーティングなどにも使いやすいと思います。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右に、B & O Playのデュアルスピーカーを搭載しています。音質はやや良く、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

CPU電力は、デフォルトTDPの28Wは出なかったものの、それに近い約25Wで安定しています。また、CPU温度は、80℃ぐらいまでに抑えられており、心配のない温度です。

CPU電力&CPU温度

 

静音性のチェック

HP Pavilion Aero 13-beの動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。負荷がかかると騒音値が上がりますが、エンコードのような高い負荷がかかっても、低めの騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

負荷がかかると、キーボード面の温度が上がり、パームレスト部の左側の温度も上がっています。ゲームなどの高い負荷をかけると、左手が少し熱く感じ、やや不快です。低めの負荷であれば気になりません。

底面の温度もチェックしてみました。高い負荷のかかる作業をすると、底面が熱くなります。高負荷作業を行う場合は、ひざ置きではなく、机の上などに置いた方がいいと思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

モバイル向けのプロセッサーなので、低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

HP Pavilion Aero 13-beの外観のチェックです。

シンプルなデザインのユニボディです。質感が高く、剛性にも優れており、安心して持ち出すことができます。

ボディカラーには、セラミックホワイトと、ピンクベージュの2色があります。どちらも爽やかな色で、ライトなイメージです。今回は、セラミックホワイトのボディです。汚れが目立ちやすく感じるかもしれませんが、AED(アニオン電着塗装)が施されており、汚れや傷が付きにくくなっています。

指紋なども目立ちにくいので、頻繁に拭き取る必要もないでしょう。

 

天板には、「hp」のロゴがデザインされています。旧モデルのHP Pavilion Aero 13-be (G2モデル)とは異なり、プレミアムロゴになり、かっこよくなりました。

 

閉じた状態です。約16.9-18.9mmとスリムなボディです。

 

指紋認証センサーを搭載しています。

 

インターフェースはご覧の通りです。USB Type-A x2、USB Type-C(Power Delivery、DisplayPort対応)、HDMI2.1を搭載しています。

 

液晶面の開く角度です。フラットにはなりませんが、普通使う分には十分です。

 

底面です。ネジが隠されていて、スッキリしています。

 

ACアダプターの容量は65Wです。

 

まとめ

以上がHP Pavilion Aero 13-beのレビューです。

1kgを切る軽さで、日常的な持ち運びに適した機種でありながら、「10万円台~」とリーズナブルな価格で購入することができる、コスパの高いモバイルノートPCです。セール時なら8万円台で購入することができます。

他社の1kgを切るようなモバイルノートPCよりもかなり安いですが、性能や質が落とされているわけではありません。

CPUには、最新のRyzen 7000シリーズを搭載しています。今回は、Ryzen 7 7735U搭載モデルをチェックしましたが、ライバルとなるCore i7-1360Pに劣らない処理性能でしたし、グラフィックス性能も内蔵グラフィックスとしてはかなり高めでした。Officeソフトなどを使った一般的な作業だけでなく、FHD動画のライトな編集など、趣味などの用途にもある程度快適に使用できそうです。

液晶には、トレンドの画面比16:10の液晶を搭載しています。見やすい液晶で、長時間の作業にも使いやすいです。また、当サイト計測でsRGBカバー率99.9%と色域も広めで、色鮮やかな表示ができる質が高めの液晶でした。

やや気になる点としては、キーボードが挙げられます。「enter」キーの右横にもう一列キーが配置されており、ここは好みが分かれる部分です。また、軽いモバイルノートPCですが、LTEには対応していません。また、バッテリー駆動時間も、モバイルノートPCとしてはやや短めです。

また、ゲームなどのように高い負荷がかかると、左パームレストが熱く感じてきて、やや不快です。この点もご注意ください。

上記のような部分が気にならなければ、おすすめ度の高い1台だと思います。価格が安い点や、ホワイトやピンクの爽やかカラーから、特に大学生などおすすめです。

 

軽くて安いモバイルノートPC

HP Pavilion Aero 13-be

特徴

  • 約957gと軽い
  • 10万円台とやすい。セール時は8万円台
  • 内蔵GPUの性能が高め

こんなあなたに

  • コスパの高いモバイルPCが欲しい方
  • パソコンを大学に持参することが多い大学生
公式サイトはこちら

 

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