マウスコンピューター DAIV 4Pの実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-1260P
メモリ 16GB~64GB
ストレージ 最大 2TB SSD
液晶サイズ 14.0型
液晶種類 1920x1200 非光沢
質量 約997g
バッテリー 約10時間
価格[税込] 19万円台~
約1kgでLTEも選択できるモバイルノート

DAIV 4P (2022年モデル)は、約997g~と非常に軽く、持ち運びがしやすいノートPCです。

これほど軽いのに、メモリ交換ができるのも特徴です。

第12世代Core (P)と、sRGB比100%クラスと色域も広めの16:10液晶を搭載。最大メモリ、ストレージ量も多く、クリエイター向けソフトでのライトな作業が行いやすいです。

LTE対応を選択しておけば、格安SIMなどを利用して、外出先でも手軽にネット接続を利用できます。

モバイルノートとして、バランスがよい製品です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-1260P、16GBメモリ (8GB x2)、512GB PCIe SSD

 

このページをご覧の方だけに

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目次

お忙しい方は、「DAIV 4P (2022年モデル)の特徴」のみお読みください。

 

DAIV 4P (2022年モデル)特徴

14型で約1kgを切る軽量機種

DAIV 4Pは、画面比16:10の14型液晶を搭載しながら、質量が約997gという軽さ特徴的な機種です。

ボディ素材には、マグネシウム合金を使用し、堅牢性も高く、質感もいいです。モバイルPCとして、頻繁に持ち出して使用する方におすすめです。

約997g~の軽量ボディ

 

ちなみに、14型液晶を搭載した代表的な機種の質量を比較すると、下のグラフのようになります。14型ノートで1kgを切る機種は少ないですが、DAIV 4Pはそのうちの貴重な1機種です。

持ち運びやすくて、作業もしやすいノートPCが欲しい方に適しています。

14型モバイルノートの質量(メーカー仕様値)
dynabook RZシリーズ 約0.94kg~
VAIO Z 約0.982kg~
DAIV 4P 約0.997kg~
ExpertBook B9 約1.005kg
レッツノート FV 約1.034kg~
VAIO SX14 約1.046kg~
Yoga Slim 760 Carbon(14) 約1.1kg
ThinkPad X1 Carbon Gen 10 約1.12kg~
mouse X4-R5 約1.16kg~
Prestige 14 A12U 約1.29kg
IdeaPad Slim 570 約1.38kg
ThinkBook 14 Gen 4 約1.4kg~

 

画面比16:10・sRGB比100%クラスの液晶

DAIV 4Pは、画面比16:10の14型液晶を搭載しています。解像度は1920x1200で、色域の広さはsRGB比100%クラスとなっています。ウェブコンテンツや、ブログやSNS用の写真や動画の編集といった、クリエイティブな作業に適した液晶です。

一般的な画面比16:9(解像度:1920x1080)の液晶よりも、縦の表示領域が少し広くなっているので、下の画像のように、ウェブブラウザなど縦スクロールするアプリが使いやすいです。

画面比16:10、色域広めの液晶

 

第12世代Core搭載で処理性能がアップ

DAIV 4Pは、インテルの第12世代Core i7-1260Pを搭載しており、第11世代Core i7-1165G7を搭載した旧モデルのDAIV 4Pよりも性能がアップしています。

新旧モデルのベンチマークスコアを比較すると、下のグラフのようになりました。CPU性能は約1.45倍、グラフィックス性能は約1.24倍向上しています。一般的な作業はもちろん、ライトなクリエイティブ作業が、より快適に出来るようになりました。

ただし、より負荷の高い作業を行う場合は、第12世代Core (H)プロセッサーや、外部GPUを搭載した機種の方がいいです。クリエイター向けとはいえ、持ち出しやすさを重視したライトな編集用途向けという位置づけの機種です。

CINEBENCH R23(マルチコア)
Core i7-1260P 8492 [本機器で計測]
Core i7-1165G7 5837 [旧モデルDAIV 4Pで計測]
3DMark Night Raid(Graphics score)
Core i7-1260P 20303 [本機器で計測]
Core i7-1165G7 16274 [旧モデルDAIV 4Pで計測]

 

フルサイズSDカードリーダー搭載

DAIV 4Pでは、フルサイズのSDカードリーダーを備えており、外出先でもカメラで撮影した写真や動画などを手軽に取り込むことができます。

ここまで紹介した特徴から考えると、外出先で、Lightroomや、Photoshopなどで写真編集をするのに適しています。また、外部GPUは搭載していませんが、Premiere ProなどでFHD動画の簡単な編集作業を行うこともできると思います。

SDカードリーダー搭載

 

LTEを選択することが可能

DAIV 4Pでは、購入時のカスタマイズで、LTE通信モジュールを追加することができます。旧モデルのDIVP 4Pでは、LTE対応を選択できなかったので、ここは大きな変化です。

なお、SIMサイズはnano SIMで、下図のようなSIMトレイでSIMの抜き差しを行います。

LTE搭載時のSIMスロット(nano SIM)

 

手持ちのahamoのSIMを挿して、速度を計測してみました。下の画像のように、十分な速度が出ていましたし、Wi-FiからLTEへの自動切り替えにも問題ありませんでした。試用している間、トラブルもなく、快適に使用できました。

SPEEDTESTの結果

 

LTE搭載であれば、格安SIMなどを挿すことで、外出先でも手軽にネット接続を使用できます。メールやチャットなどで連絡を取ったり、オンラインストレージからのデータを取得したり、ウェブページの更新やSNS投稿をしたりすることができ、便利です。ノマドワーカー的な使い方にも使いやすいです。

外出先でも気軽にネット接続を使用できる

 

余裕あるメモリ構成が可能(最大64GB)

DAIV 4Pでは、標準状態で16GBメモリを搭載しており、比較的余裕のあるメモリ構成となっています。さらに、購入時のカスタマイズでは最大64GBのメモリを選択することもできます。

軽量ノートPCでは、軽量化のためにオンボードメモリの場合も多いですが、DAIV 4Pではスロットメモリです。自己責任とはなりますが、購入後に自分でメモリを換装し、メモリ容量をアップすることもできます。

1kgを切るノートPCで、メモリ交換ができる機種はかなり珍しいです。

メモリスロット

 

最大2TB PCIe Gen4 SSDが選択可能

DAIV 4Pでは、購入時にストレージのカスタマイズも行えます。

デフォルトでは、512GB SSDを搭載していますが、画像や動画などを保存しておきたい場合など、大きめのストレージ容量を希望する場合は、最大2TBの容量を選択できます。

また、PCIe Gen4 SSDを選択することもできるので、一度に多くの枚数のRAW現像を行う場合や、動画など容量の大きなデータを読み書きをすることが多い場合は、読み書き速度が速いPCIe Gen4 SSDを選ぶといいと思います。

ストレージのカスタマイズ画面

 

やや気になる部分

DAIV 4Pは、53Whと大きめの容量のバッテリーを搭載していますが、それでもバッテリー駆動時間は仕様値で約10時間と、それほど長くありません。

ただし、USB-Cアダプターでの給電はできるので、電源が確保できたり、途中で充電することができる環境であれば、それほど問題にはならないと思います。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
処理性能も十分で、画面比16:10の14型液晶で快適に作業できます。
オンライン会議 問題なくオンライン会議に参加できます。
動画鑑賞 色鮮やかな表示のできる液晶を搭載し、サウンドも比較的いいです。快適に動画鑑賞を行えます。
RAW現像
画像編集
sRGB比100%クラスのディスプレイを搭載しています。CPUは第12世代Core (P)で、処理性能もまずまずです。ただし、Adobe RGB 100%の色域はないので印刷用途にはやや色域が不足しています。
動画編集 △~○ 外部GPUを搭載していないので、本格的な動画編集向きではありません。ただし、外出先での、FHD動画の簡単な編集作業であれば、問題なく使用できるでしょう。
ゲーム 外部グラフィックスを搭載していないので、ゲーム向きのPCではありませんが、軽めのゲームならプレイできるゲームもあると思います。

 

ディスプレイのチェック

DAIV 4Pのディスプレイのチェックです。

パネルは、「BOE CQ NE140WUM-N63」でした。

画面比16:10、解像度1920x1200の液晶を搭載しています。色域が広めで、フリッカーも発生しておらず、クリエイティブな作業にも使いやすい液晶です。最大輝度は、当サイトの計測では357cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

広めの色域です。当サイトの計測ではsRGBカバー率は98.9%でした。

ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ1:1の直線となっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは低減されています。ギラツキもほとんど感じません。

画面への映り込み

どの輝度でも、PWM調光によるフリッカー(ちらつき)はありませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

DAIV 4Pのキーボードのチェックです。

キーピッチは、横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストローク:約1.2mmとなっています。

「\」など、サイズが少し小さいキーがありますが、文字入力に多用するキーのサイズは大体揃っているので、それほど気になりません。「Enter」キーはややスリムですが、右隣にキーが無いのでそこまでタイプミスすることはないでしょう。キー配置に目立ったクセはなく、普通の打ちやすさのキーボードです。

タッチパッドの使いやすさも普通ですが、クリックボタンの音が少し大きいです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードには、ホワイトLEDのバックライトが付いています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

DAIV 4Pのパフォーマンスをチェックします。

 

CPU

DAIV 4Pは、インテルの第12世代Core i7-1260Pを搭載しており、ベンチマークの結果は以下の通りです。

マルチコア、シングルコアともに、一般ノート向けの第11世代Coreプロセッサーを大きく上回るスコアが出ていました。旧モデルのDAIV 4Pは、第11世代Core i7-1165G7を搭載していましたが、処理性能が大幅にアップしています。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-1260P
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 6800H 13999
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 7 5800U 9429
Ryzen 7 5700U 9288
Ryzen 5 5600H 9255
Core i5-11400H 8514
Core i7-1260P 9032
8492
Ryzen 5 5600U 8491
Core i5-1240P 8409
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HK 1916
Core i7-12700H 1823
Core i7-1255U 1776
Core i7-1280P 1751
Core i5-1235U 1675
Core i7-1260P 1802
1661
Core i7-1195G7 1634
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-1185G7 1517
Core i5-1240P 1483
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600U 1369
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 7 5700U 1268
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR4-3200のデュアルチャネル構成で、メモリ帯域は広めです。スロットメモリなので、メモリの換装が可能です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
51.52GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
37.19GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

DAIV 4Pのグラフィックスは、Core i7-1260Pの内蔵グラフィックスで、ベンチマークの結果は以下のとおりです。

メモリ帯域が広めなので、CPU内蔵グラフィックスとしてはそこそこ高めのスコアが出ていました。FHD動画の簡単な編集などにも対応できるレベルだと思います。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core i7-1260P
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX450 30425
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
30319
Core i7-1260P
メモリLPDDR5-5200
23149
Core i7-1195G7
メモリLPDDR4X-4266
22853
Core i7-1280P
メモリDDR4-3200
21606
Core i7-1260P
メモリDDR5-4800
20478
Core i7-1260P
メモリDDR4-3200
20303
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
18718
Ryzen 7 5800U
メモリLPDDR4X-4266
17020
Core i5-1240P
メモリLPDDR5-4800
16524
Core i7-1255U
メモリDDR4-3200
16093
Ryzen 5 5625U
メモリDDR4-3200
15826
Ryzen 7 5825U
メモリDDR4-3200
15728
Ryzen 7 5800U
メモリDDR4-3200
15531
Core i5-1155G7
メモリDDR4-3200
14917
Ryzen 7 5700U
メモリDDR4-3200
14368
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i5-1235U
メモリDDR4-3200
13877
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316
Ryzen 5 5500U
メモリDDR4-3200
12154
Core i3-1115G4
メモリDDR4-3200
11487
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージは、標準構成ではPCIe Gen3のSSDを搭載しており、ご覧の通り、十分な速度が出ています。カスタマイズでは、より速度の速いPCIe Gen4 SSDも選択することができます。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
2482
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。ただ、挿入後のカードは結構出っ張ります。このままカバンに入れると折れる可能性があるので注意しましょう。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

思ったよりも少し時間がかかりましたが、待てないほどではありません。外出先でRAW現像を行うのには十分だと思います。

Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3050 (65W)
59秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i5-12500H 69秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1260P 102秒
Ryzen 7 5825U 151秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

外部GPUを搭載していないので、ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2))のような重い処理は、時間がかかる場合があります。明度や彩度などを変更したり、文字を挿入したりといった通常の作業にはストレスなく使えます。

  処理時間
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約3秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約4分50秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約2分52秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

外部GPUを搭載していませんが、FHD動画の書き出しであれば、実用的な時間で処理できています。

FHD動画の書き出し
Core i7-1185G7
GTX 1650 Max-Q
2分10秒
Core i7-1185G7
MX450
2分28秒
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
3分05秒
Core i7-1185G7
Intel Iris Xe
3分33秒
Core i7-1255U
Intel Iris Xe
3分56秒
Core i5-1240P
Intel Iris Xe
4分1秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
4分6秒
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
4分11秒
Core i5-1145G7
Intel Iris Xe
4分40秒
Core i5-1135G7
Intel Iris Xe
4分41秒
Core i7-1065G7
Intel Iris Plus
7分41秒
Core i7-10510U
Intel UHD
16分54秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB-Cポートの動作をチェックします。

DAIV 4Pは、Thunderbolt4とUSB3.1 Type-Cを搭載しており、どちらもPowerDeliveryおよびモニター出力に対応しています。

本機器への給電においては、45W以上の出力があればどちらのポートでもUSB-Cアダプターでの給電ができました。なお、負荷のかかる作業をしながら充電したい場合は、60Wぐらいの出力があるものを使用した方がいいと思います。

右側面のThunderbolt 4
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
左側面のUSB3.1 Type-C
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、8ビット、RGB、60Hzで出力できていました。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

DAIV 4Pの質量のチェックです。

メーカーサイトには「約997g(LET搭載時:約1.01kg)」とあります。当サイトの計測値は以下の通りです。今回、LTEを搭載していますが、仕様値とほぼ同じでした。14型ノートPCとしてはとても軽いです。ACアダプターと合わせても、約1.2kg前後と軽く、持ち運びがしやすいです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  LTE搭載時
PC本体 1.014kg
ACアダプター+電源ケーブル 222g

 

バッテリー駆動時間のチェック

DAIV 4Pのバッテリー容量は53Whです。14型ノートPCとしては、やや大きめの容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間はご覧の通りです。動画再生のような負荷の軽い作業であれば、ある程度の時間のバッテリー駆動が可能です。

CPU使用率7%、GPU使用率5%の負荷を常にかけたときは、3時間39分程度のバッテリー駆動時間です。動画編集など、少し負荷のかかる作業を行う場合は、このくらいの駆動時間になると思います。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約10時間
(2) 動画再生時 7時間43分
(3) CPU7%、GPU5%の負荷 3時間39分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

ウェブカメラには、物理シャッターは付いていません。IRカメラは搭載しているので、Windows Helloの顔認証は使用できます。

ウェブカメラは、約200万画素のFHDカメラを搭載しています。色はわずかに赤みが強いですが、ウェブカメラとしては、比較的精細な画像だと思います。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右に配置されています。音質も比較的良く、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

CPU電力は、ターボブーストが終了すると、26W前後で推移しています。さらに13分くらい経過すると、20W前後に下がっていました。

CPU温度は、ターボブースト時でも80℃前後で、その後、CPU電力の低下に伴い、77℃前後→60℃台と下がっています。心配のない低めの温度です。

CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

DAIV 4Pの動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音ですが、少し負荷のかかる作業をすると高めの騒音値になります。下には掲載していませんが、動画再生程度の負荷なら、それほど騒音値は上がらず静かです。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

負荷のかかる作業をすると、キーボード部の温度が少し上がりますが、パームレストの温度はほとんど変化していないので、タイピング時の不快感はありません。

底面の温度もチェックして見ましたが、こちらも低めの温度です。ただ、膝の上に載せると吸気口を塞ぐので、できれば膝の上には置かないようにしましょう。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

モバイル向けプロセッサーを搭載しているので、消費電力は低めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
※TAP-TST8は、従来使っていたTAP-TST7よりも、消費電力が低めに計測される傾向があります。他のPCと消費電力を比較するときは、ご注意ください。

 

外観のチェック

DAIV 4Pの外観のチェックです。

デザインは普通ですが、狭額縁ベゼルを採用し、画面占有率が約92%と高い画面比16:10の液晶により、最新のノートPCらしい外見となっています。

ボディ素材にはマグネシウム合金を採用し、高級な質感です。

 

天板には、DAIVのロゴが入っています。

 

高さは16.4mm(突起やゴム足を除く)とスリムです。

フロント部分にはくぼみがあり、液晶面が開けやすくなっています。

 

側面のポート類はご覧のようになっています。USB3.0 x2、USB3.1 Type-C(Power Delivery、画面出力対応)、Thunderbolt 4(Power Delivery、画面出力対応)、HDMI、SDカードリーダーを備えています。

外出先でも、カメラなどからの画像・映像をSDカード経由で簡単に取り込むことができます。

 

液晶は下図の角度まで開きます。フラットにはなりませんが、テーブルに置いて使用する分には十分な角度だと思います。

 

底面です。

 

PCの内部はご覧のようになっています。冷却ファン1つ、ヒートパイプ1本でCPUを冷却します。

 

メモリスロットは2つあり、換装することが可能です。

 

SSDには、Type 2280のM.2 SSDが搭載されていました。

 

LTE対応を選択すると、こちらにLTEモジュールが搭載されます。

 

ACアダプターは、65Wです。比較的コンパクトで、ケーブルも太くなく、持ち運びもできると思いますが、外出時はUSB-Cアダプターをカバンに入れておいてもいいでしょう。

 

まとめ

以上が、DAIV 4P (2022年モデル)のレビューです。

14型サイズとモバイルノートとしては大きめの画面サイズでありながら、約997g~と軽く、持ち運びがしやすいノートPCです。

今流行りの、画面比16:10の液晶を搭載しており、sRGB比100%クラスと色域も広めです。第12世代Core (P)を搭載し、旧モデルよりもパフォーマンスが確実にアップしています。SDカードリーダーも備えています。

さらに、旧モデルでは非対応だった、LTE対応を選択できるようになったのも大きなポイントです。格安SIMなどを使用すると、外出先での使いやすさが一段とアップします。

その他に、メモリやストレージをカスタマイズして購入することができるので、用途に合ったスペック構成を選択しやすいです。

大きめの容量のバッテリーを搭載していますが、バッテリー駆動時間がそれほど長くないのはやや残念ですが、それ以外はモバイルノートPCとして使いやすい機種に仕上がっていると思います。

 

約1kgでLTEも選択できるモバイルノート

DAIV 4P (2022年モデル)

特徴

  • 約997g~と軽くて、持ち運びがしやすい
  • sRGB比100%クラスの16:10液晶を搭載
  • LTEモジュールが選択できる
  • 大容量メモリが搭載可能

こんなあなたに

  • 外でライトなクリエイティブ作業をしたい
  • 外へ持ち出す頻度が高い
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