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NEC LAVIE Direct NEXTREME Carbonの実機レビュー

更新日:
CPU Core i5-1235U
Core i7-1255U
メモリ 最大 32GB LPDDR5
ストレージ 最大2TB  PCIe Gen4 SSD
液晶サイズ 14.0インチ
液晶種類 1920x1200 IPS 非光沢
質量 約869g~
バッテリー 最大 約24.0時間
WWAN 5G / LTE
価格[税込] 20万円台~
14型液晶でも900g前後と軽い!

LAVIE Direct NEXTREME Carbonは、全体的なバランスが良い高級モバイルノートPC(持ち運びやすいノートPC)です。

標準バッテリー(32Wh)を搭載した最軽量モデルが約869g、大容量バッテリー(48Wh)搭載モデルでも約921g~と軽く、持ち運びがしやすいです。

トレンドとなっている画面比16:10の14型液晶、打ちやすいキーボードを搭載し、処理性能も旧モデルから大きく向上しました。さらに、5GやLTE/3G対応も選択できます。

質のいいモバイルノートが欲しい方におすすめです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-1235U、8GBメモリ、256GB PCIe SSD

 

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目次

お忙しい方は、「LAVIE Direct NEXTREME Carbonの特徴」のみお読みください。

 

LAVIE Direct NEXTREME Carbonの特徴

14型の大画面で900g前後と軽い!!

LAVIE Direct NEXTREME Carbonは、14型ディスプレイを搭載しながら、質量が900g前後と非常に軽い機種です。日常的な持ち運びがしやすく、モバイルノートPCとしては大きめの液晶で、外でも効率よく作業ができます。

また、天板と底面にはカーボン素材を使用しており、質感・堅牢性ともに高く、安心して持ち出すことができるのもポイントです。

900g前後の軽さ

 

なお、Core i5-1235U、8GBメモリのモデルでのみ、標準バッテリー(32Wh)を選択することができ、その場合は約869gと、14型ノートPCとしてはかなり軽いです(下表参照)。ただし、メモリ容量、バッテリー容量ともにやや小さいので、16GBメモリ以上で、大容量バッテリー(48Wh)を搭載したモデルの方がおすすめです。こちらでも、900g台と非常に軽く、メモリやバッテリー駆動時間のバランスもいいです。

14型軽量ノートの比較
製品名 質量
LIFEBOOK WU-X/H1 (25Wh) 約689g~
LIFEBOOK WU2/H1 (64Wh) 約868g~
LAVIE Direct NEXTREME Carbon (標準バッテリー) 約869g
ASUS ExpertBook B9 (33Whバッテリー) 約880g
LAVIE Direct NEXTREME Carbon (大容量バッテリー) 約921g~
dynabook RZ (バッテリーS:48.7Wh) 約940g
VAIO Z 約982g~
マウス DAIV 4P 約997g
ASUS ExpertBook B9 (66Whバッテリー) 約1.005kg
パナソニック レッツノート FV 約1.034kg~
VAIO SX14 約1.046kg~
dynabook RZ (バッテリーL:約65Wh) 約1.05kg
ThinkPad X1 Carbon 約1.12kg~
mouse X4-R5 約1.16kg~

 

画面比16:10、色域広めの液晶で作業がしやすい

LAVIE Direct NEXTREME Carbonは、画面比16:10の14型液晶を搭載しています。

解像度は1920x1200です。一般的な、画面比16:9のFHD液晶(解像度:1920x1080)よりも縦方向に少し長く、Webブラウザなどの縦スクロールするソフトでは、少し下の方まで表示できます。13.3型よりも少し画面が大きいこともあり、作業がしやすいです。

また、狭額縁ベゼルなので、画面占有比が高く、非常にスッキリしたイメージです。

画面比16:10の14型液晶

 

非光沢表面で、フリッカーも発生していないので、長時間作業を行う場合でも、目が疲れにくいです。さらに、当サイト計測で、sRGBカバー率98.2%と色域も広めでした。Webページの写真や、ネット動画などを色鮮やかな表示で見ることができます。外出先で、写真の編集などを行うのにも適しています。

色域広めの液晶

 

5G対応モデルもあり

LAVIE Direct NEXTREME Carbonには、5G対応モデルや、LTE選択可能モデルが用意されています。

5G対応や、LTEを選択しておくと、格安SIMなどを挿すことで、外出先でも簡単にインターネット接続を利用できます。また、これらは、eSIMにも対応しています。eSIMであれば、申し込みから開通までの時間が比較的短いですし、SIMカードの抜き差しも必要ないので便利です。

今回、LTE搭載モデルに、ahamoのSIMを挿入してみましたが、最初の設定も問題ありませんでしたし、速度やWi-FiとLTEとの自動切り替えも問題ありませんでした。また、東京出張で1日使ってみましたが、回線が切れたり、極端に速度が遅くなったりすることもなく、問題なく使えていました。

スマホのテザリングなどよりも簡単にネットにつなぐことができるので、外で作業を行うことが多い方には、とてもおすすめです。

5G対応 / LTE選択可能モデルもあり

 

なお、下図のように、5G対応モデルや、LTE選択可能モデルが多数あります。その中でも、おすすめなのは、下表の「構成4」です。

これまで、5Gは使える範囲が限られていましたし、5G対応だと価格がかなり高くなるので、LTE対応で十分と感じることが多かったです。でも、最近は、5G対応エリアが増えていますし、LTE選択時と5G選択時の価格差が小さくなっています。「構成3」と、「構成4」を比べると、数千円でLTE→5Gへアップグレードできることになります。LTEを選択できる最小構成の「構成2」と、「構成4」を比べても、5G対応に加えて、CPU、メモリ、バッテリーまでアップグレードされて、このぐらいの価格差しかありません。

せっかく、LAVIE Direct NEXTREME Carbonを選ぶなら、その特徴をフルに活かして、快適に使える「構成4」がおすすめです。

5G対応モデル / LTE選択可能モデルが多数
価格の比較
  構成1 構成2 構成3 構成4
CPU Core i5-1235U Core i7-1255U
メモリ 8GB 16GB
バッテリー 標準 大容量
WWAN なし LTE LTE 5G
価格[税込] 202,730円 225,500円 251,240円 258,170円
※2023年3月16日時点での割引適用後の価格

 

旧モデルから処理性能が大きくアップ

LAVIE Direct NEXTREME Carbonでは、インテルの第12世代Core (U)を搭載しています。Core i5-1235Uと、Core i7-1255Uの2種類のCPUが選択できます。

今回は、Core i5-1235U搭載モデルをチェックしましたが、下のグラフのような結果となりました。Core i5-1155G7搭載の旧モデルで計測した数値よりも、スコアが大きくアップしています。処理性能が大きく向上したことで、一層、快適に作業できるようになっています。

なお、最新の第13世代Coreでは無い点がやや残念ですが、第12世代Coreと、第13世代Coreの差はそれほど大きくないので、最新世代のプロセッサーではなくても処理性能面では十分だと思います。

CINEBENCH R23 マルチコア
(旧モデルとの比較)
Core i5-1235U 6568 [本機器で計測]
Core i5-1155G7 3698 [旧モデルで計測]

 

キーボードが打ちやすい

LAVIE Direct NEXTREME Carbonは、モバイルノートPCとしては打ちやすいキーボードを搭載しています。  

横のキーピッチが約19mmと標準的なフルサイズで、文字入力に使用するキーのサイズが揃っています。また、「半角/全角」、「Backspace」、「Enter」といった多用するキーのサイズが大きく、ブラインドタッチでタイピングするときも押し間違いが少ないです。さらに、静音キーボードなので、図書館やカフェなど、人がいる場所でも使いやすいです。

タイピングすることが多い方、例えば、ビジネスパーソンや大学生にもおすすめです。

比較的打ちやすいキーボード

 

8GBメモリのモデルは仕様が異なる

LAVIE Direct NEXTREME Carbonの8GBメモリ搭載モデルは、その他のモデルと仕様が多少異なっているので、注意が必要です。

モデルによって異なる部分を表にすると、以下のようになります。

16GB / 32GBメモリのモデルは、キーボードバックライトを搭載し、USB-CポートがThunderbolt 4に対応していますが、8GBメモリのモデルはこれらに対応していません。その代わり、8GBメモリモデルでは、標準バッテリーを選択すると約869gと最軽量になります。

バランスがよく、より使いやすいのは、16GB / 32GBメモリのモデルだと思います。

モデルによって異なる部分
  16GB / 32GBメモリモデル 8GBメモリモデル
キーボードバックライト 対応 非対応
Thunderbolt 4 対応 非対応
バッテリー 大容量 大容量 / 標準

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
画面比16:10の液晶は、見やすく、作業がしやすいです。処理性能も十分です。
オンライン会議 スピーカーのハードウェア面の性能は普通ですが、オンライン会議に特化したソフトウェア機能も多く、オンライン会議はしやすいです。
動画鑑賞 色鮮やかな表示で、動画の視聴も快適です。
RAW現像
画像編集
当サイト計測でsRGBカバー率98.2%と色域が広めの液晶を搭載しており、画像編集にも使えると思います。ただし、画像編集などに使うなら、Core i7、16GBメモリのモデルがおすすめです。
動画編集 △~○ FHD動画の簡単な編集ならできそうです。ただし、16GB以上のメモリを搭載したモデルがいいでしょう。また、本格的に動画編集を行うのであれば、外部GPUを搭載した別の機種の方がおすすめです。
ゲーム 軽めのゲームであれば、画質を落としてプレイできるものもあると思います。ただし、ゲームをよくするなら、ゲーミングノートPCの方がいいです。

 

ディスプレイのチェック

LAVIE Direct NEXTREME Carbonのディスプレイのチェックです。

最近流行りの画面比16:10の液晶です。モバイルノートとしては大きめの14型サイズで、作業がしやすいです。非光沢で、フリッカーも発生していなかったので、長時間の作業でも目が疲れにくいと思います。また、色域も比較的広いので、ウェブ掲載用の画像編集などの用途にも使用できます。最大輝度は、当サイトの計測では417cd/m2と高めでした。明るい屋外で使用しても、ある程度は画面が見やすいです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は98.2%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ揃って1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

輝度を変更してもフリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

LAVIE Direct NEXTREME Carbonのキーボードのチェックです。

実測値で、キーピッチは、横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.5mmです。キートップはわずかに湾曲しており、指当たりがいいです。十分なキーサイズと間隔で、小さいキーもありませんし、よく使う「Enter」、「半角/全角」、「Backspace」などのキーが大きいです。そのため、実際のタイピング時でも、タイプミスが少ないです。

液晶を開くと、キーボードの奥側が持ち上がるリフトアップヒンジになっており、適度な傾斜が付くのもポイントです。また、メーカーサイトには「静音設計」とあり、確かに他のPCのキーボードよりタイピング音は小さいです。全体的に見て、比較的打ちやすいキーボードだと思います。

タッチパッドは、そこまで大きくありませんが、普通に操作できます。クリックボタンも普通の力で押すことができます。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図
リフトアップヒンジ

 

キーボードバックライトは、上でも記載しましたが、搭載しているモデルと、搭載していないモデルがあるため、ご注意下さい。16GB以上のメモリを搭載したモデルは、キーボードバックライトが搭載されています。今回のレビュー機は8GBメモリモデルなので搭載されていません。

 

パフォーマンスのチェック

LAVIE Direct NEXTREME Carbonのパフォーマンスのチェックです。

ここでは、Windowsの電源モードから、「バランス」モードにしたときと、「最適なパフォーマンス」モードにしたときの各種ベンチマークを計測します。

電源モード

 

 

CPU

CPUには、第12世代のCore i5-1235U、またはCore i7-1255Uを搭載しています。

今回は、Core i5-1235U搭載モデルをチェックしており、ベンチマークのスコアは以下のとおりです。

マルチコア、シングルコアともに、Core i5-1235U搭載の他機種で測定したスコアよりもやや低めの数値でした。ただし、PBP(プロセッサーベース電力):15WクラスのUシリーズプロセッサーを定格に近いCPU電力で動作させると、このぐらいのスコアが普通だと思います。

第11世代Core i7-1165G7と比べてもスコアは大きく向上しており、一般的な用途には十分な処理性能を備えていることが分かります。

なお、動作モードを変更しても、スコアにはほとんど変化がありませんでした。常時、「バランス」モードで使用していいと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i5-1235U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Core i7-12650H 12674
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Ryzen 7 5825U 10040
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Core i7-1260P 9032
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 7530U 8403
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
6568 [最適なパフォーマンス]
6488 [バランス]
Core i7-1250U 7435
Core i5-1230U 6273
Core i3-1215U 4969
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-12950HX 1981
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1808
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1340P 1722
Core i5-1235U 1675
1524 [最適なパフォーマンス]
1524 [バランス]
Core i5-1240P 1666
Core i3-1215U 1592
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 5 5625U 1383
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリには、LPDDR5-5200を搭載しており、メモリ帯域は広めです。オンボードなのでメモリの換装はできません。そのため、16GBメモリを搭載するモデルがおすすめです。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
8GBメモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
46.84GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスはCPU内蔵グラフィックスで、ベンチマークの結果は以下のとおりです。

CPU内蔵グラフィックスとしては、普通のスコアだと思います。

なお、「バランス」モードの方がわずかに高いスコアでした。軽くゲームをプレイする場合など、グラフィックス性能を必要とする処理を行う場合でも、「バランス」モードのまま使用してよさそうです。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core i5-1235U
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX550 35717
GeForce MX450 30425
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
30319
Core i7-1280P
メモリLPDDR5-5600
23333
Core i7-1260P
メモリLPDDR5-5200
23149
Core i7-1195G7
メモリLPDDR4X-4266
22853
Core i7-1360P
メモリLPDDR5-4800
21897
Core i7-1280P
メモリDDR4-3200
21606
Core i7-1260P
メモリDDR5-4800
20478
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
18718
Core i5-1340P
メモリLPDDR5-4800
17774
Ryzen 7 5800U
メモリLPDDR4X-4266
17020
Core i5-1240P
メモリLPDDR5-4800
16524
Core i7-1255U
メモリDDR4-3200
16093
Ryzen 5 5625U
メモリDDR4-3200
15826
Ryzen 7 5825U
メモリDDR4-3200
15728
Ryzen 7 5800U
メモリDDR4-3200
15531
Core i5-1235U
メモリLPDDR5-5200
15129 [バランス]
14777 [最適なパフォーマンス]
Core i5-1155G7
メモリDDR4-3200
14917
Ryzen 7 5700U
メモリDDR4-3200
14368
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i5-1235U
メモリDDR4-3200
13877
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316
Ryzen 5 5500U
メモリDDR4-3200
12154
Core i3-1115G4
メモリDDR4-3200
11487
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4のSSDを搭載しており、十分な速度です。

なお、PCIe Gen4 SSDの割には速度が出ていないように見えますが、搭載するSSDの仕様を確認すると、シーケンシャルリード:3300MB/sとなっていたので、ほぼ仕様値通りの数値が出ていることになります。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
256GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
3359
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

micro SDカードスロットを搭載しています。挿入後の出っ張りはほとんどないため、挿入したままカバンにPCを入れられると思います。読み書き速度も速いです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

RAW現像には長めの時間がかかりました。これはメモリが8GBしかないためです。RAW現像を行うのであれば、16GB以上のメモリを搭載したモデルの方がいいでしょう。

Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3050 (65W)
59秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i5-12500H 69秒
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 5 7530U 115秒
Ryzen 7 7730U 116秒
Ryzen 7 5825U 117秒
Ryzen 5 5625U 120秒
Core i5-1235U 158秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

FHD動画であれば、実用的な時間で書き出すことができます。

FHD動画の書き出し
Core i7-1185G7
GTX 1650 Max-Q
2分10秒
Core i7-1185G7
MX450
2分28秒
Core i7-1280P
Intel Iris Xe
3分00秒
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
3分05秒
Core i7-1185G7
Intel Iris Xe
3分33秒
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
3分38秒
Core i5-1240P
Intel Iris Xe
4分01秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
4分06秒
Core i7-1235U
Intel Iris Xe
4分16秒
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
4分31秒
Ryzen 7 7730U
Radeon Graphics
4分37秒
Core i5-1135G7
Intel Iris Xe
4分41秒
Ryzen 7 5825U
Radeon Graphics
4分42秒
Ryzen 5 5625U
Radeon Graphics
4分48秒
Ryzen 7 4700U
Radeon Graphics
5分05秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

LAVIE Direct NEXTREME Carbonには、USB-Cポートが2つ搭載されています。

モデルによって、Thunderbolt 4対応と、Thunderbolt 4非対応があるので、注意が必要です。8GBメモリのモデルは、Thunderbolt 4非対応です。16GB / 32GBメモリのモデルは、Thunderbolt 4対応となっています。

今回は、8GBメモリのモデルなので、Thunderbolt 4には対応していません。動作チェックの結果は下表のとおりです。DisplayPortと、PowerDeliveryに対応しており、外部ディスプレイへの出力、本機器への給電ができ、USB-Cドックも使用できました。ただし、USB-Cアダプターでの給電に関しては、18W / 30Wの低出力のものの場合、「低速充電ケーブル」の警告が表示されます。USB-Cアダプターを使用する場合は、45W以上の出力があるものを選ぶといいと思います。

Thunderbolt非対応モデルのテスト結果
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器 ○ ※3
18W cheero充電器 ○ ※3
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速充電ケーブルであるとの警告が表示

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで出力できていました。

BenQ EX3210Uへ接続したときの詳細

 

質量のチェック

LAVIE Direct NEXTREME Carbonの質量は、1kgを大きく切り、とても軽いです。

なお、モデルによって、若干質量が異なります。メーカーサイトの仕様表では次のようになっています。

メーカーサイトに記載の質量
  32GB/16GBメモリ
5G対応モデル
32GB/16GBメモリ
モデル
8GBメモリ
モデル
大容量バッテリー 約943g 約929g 約921g
標準バッテリー 約869g

 

今回は、8GBメモリモデルに、標準バッテリーを搭載していますが、下表のように、メーカー仕様値とほぼ同じでした。ACアダプターも比較的軽いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 872.9g
ACアダプター+電源ケーブル 223g

 

バッテリー駆動時間のチェック

LAVIE Direct NEXTREME Carbonのバッテリー駆動時間のチェックです。

今回は、標準バッテリーを搭載しています。容量は32Whでした。モバイルノートPCとしては、小さめの容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。標準バッテリーなので、駆動時間はやや短めです。やや負荷のかかった作業を行うと、(3)ぐらいの時間になると思います。外で長い時間使用する場合は、「大容量バッテリー」を搭載したモデルがいいと思います。

バッテリー駆動時間
  標準バッテリー 大容量バッテリー
(1) JEITA2.0 約15.0時間 約24.0時間
(2) 動画再生時 9時間16分
(3) CPU10%、GPU7%の負荷 3時間28分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。比較的速い充電速度だと思います。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
76%(約24Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、プライバシーシャッターが搭載されています。離席すると、Webカメラでそれを感知し、画面をロックしたり、マイクをミュートにしたりする機能もあります。また、IRカメラを搭載しているので、Windows Helloの顔認証も使用できます。

Webカメラは、約200万画素のFHDカメラです。比較的高めの解像度なので、細部まできれいに映っています。色味も自然な感じでした。オンラインミーティングにも使いやすいと思います。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、2W+2Wのスピーカーを底面の左右に備えています。音質は普通で、ノートPC基準で10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「バランス」モードでも、「最適なパフォーマンス」モードでもほぼ同じ挙動です。安定動作しているときのCPU電力は18W前後で、CPU温度は75℃前後に抑えられています。

高い負荷がかかる場合でも、CPU温度がそれほど高くならないので、心配なく使用できると思います。

  • 「バランス」モード時
  • 「最適なパフォーマンス」モード時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

LAVIE Direct NEXTREME Carbonの動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。高い負荷がかかる場合でも、同等スペックの他機種と比べてもやや低めの騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

負荷がかかると、キーボード面の左側の温度が少し上がるものの、全体的に表面温度は低めです。パームレスト部の温度はほとんど変化しておらず、不快感なくタイピングできます。

底面の温度もそれほど高くありませんが、低温火傷には注意しましょう。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

モバイル向けプロセッサーなので低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
※TAP-TST8は、従来使っていたTAP-TST7よりも、消費電力が低めに計測される傾向があります。他のPCと消費電力を比較するときは、ご注意ください。

 

外観のチェック

LAVIE Direct NEXTREME Carbonの外観のチェックです。

カラーは、ペールゴールドとメテオグレーの2種類があり、以下のような外観です。

 

ペールゴールド

ペールゴールドのボディの外観です。天板と底面には、カーボン素材を使用し、質感も堅牢性も高いです。

明るい色で、ライトなイメージです。ボディカラーと、キーボードのカラーが同系色なので、統一感があって、見た目がいいです。

 

天板には、LAVIEのロゴマークが入っています。

 

閉じた状態です。厚さは17.5mmとスリムです。

 

背面のヒンジ部分の近くには、「NEXTREME」の文字が入っています。こういう、細かい部分にもカッコよさを感じます。

 

電源ボタンには、指紋センサーが統合されています。

 

側面のポート類はご覧の通りです。USB3.2 Gen 2、USB-C x2、HDMI、microSDカードリーダーを備えています。

なお、USB-Cポートは、8GBメモリモデルの場合は、USB3.2 Gen 2(Power Delivery、DisplayPort対応)x2、16GBメモリ以上のモデルでは、Thunderbolt 4(USB4 Gen 3、Power Delivery、DisplayPort対応)x2となっています。

 

液晶は約180度開き、フラットになります。ビジネスシーンなどで、対面する相手に画面を見せるといった使い方がしやすいです。

 

底面です。

 

底面カバーを外すと、ご覧のようになっています。1つの冷却ファンと、1本のヒートパイプで冷却しています。メモリはオンボードなので換装できません。

 

M.2 SSDは換装できそうです。

 

ACアダプターは、65Wです。比較的小型で、電源ケーブルも短いので、カバンに入れて持ち運びがしやすいです。

 

メテオグレー

メテオグレーのボディです。

マットな感じで、落ち着きのある色です。指紋なども目立ちにくく、触ることが多いモバイルノートPCとしても使いやすいです。

 

天板には、LAVIEのロゴマークが入っています。

 

閉じた状態です。

 

側面のポート類はご覧の通りです。

 

底面です。底面にもカーボン素材が使用されています。

 

まとめ

以上が、LAVIE Direct NEXTREME Carbonのレビューです。

14型液晶を搭載し、900g前後と軽いモバイルノートPCです。その名の通り、カーボン素材を天板と底面に使用しており、堅牢性が高いので、安心して持ち出すことができます。

トレンドとなっている画面比16:10の14型液晶は、フリッカーなどもなくて見やすく、作業がしやすいです。当サイト計測でsRGBカバー率98.2%と色域も広めなので、外で写真の編集などを行うのにも適しています。

5G対応や、LTE対応を選択できるモデルも多いです。これらのモデルでは、nanoSIMだけでなく、eSIMにも対応しており、外でも手軽にインターネットに接続することが出来ます。5G対応と、LTE対応の価格差が小さくなってきたので、せっかくなら5Gモデルを選択するのもいいと思います。

比較的打ちやすい静音キーボードもポイントです。

新モデルなのに、第13世代Coreではなく、第12世代Coreなのがやや残念ですが、第13世代Coreはそこまで大きく性能が上がったわけではないので、実用面でそこまで違いはないでしょう。また、今回、28WクラスのCPUではなく、15WクラスのCPUなので、発熱やバッテリー駆動時間の面では優位なはずです。

価格は高いですが、品質の高いモバイルノートを持ちたい方にはおすすめです。ただ、せっかくの高級品なので、16GBメモリ以上を搭載したモデルがおすすめです。

 

14型液晶でも900g前後と軽い!

LAVIE Direct NEXTREME Carbon

特徴

  • 画面比16:10の14型液晶で作業がしやすい
  • 869g~と軽く、持ち運びが容易
  • 5GモデルやLTE選択可能モデルが多数

こんなあなたに

  • 外でも作業がしやすいモバイルノートPCが欲しい方
  • 外で使うことが多い方
  • 価格20万円台[税込]~
公式サイトはこちら

 

 

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