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デル ALIENWARE 15(R3)の実機レビュー
CPU | Hシリーズ第7世代Core |
---|---|
GPU | GTX 1060 GTX 1070 GTX 1080 Max-Q |
メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SATA SSD / PCIe SSD + HDD |
液晶サイズ | 15.6型ワイド |
液晶種類 | FHD IPS G-SYNC FHD G-SYNC 120Hz UHD IGZO IPS ※いずれも非光沢 |
質量 | 約3.49kg |
バッテリー | 99Wh |
価格 | 19万円台~ |
高性能で、G-SYNCや120Hzにも対応
デル ALIENWARE 15は、LEDイルミネーションが特徴的な近未来的デザインの15.6型ゲーミングノートパソコンです。
通常のゲーミングノートPCは、グラフィックスが固定されていて、変更できない場合が多いですが、本製品はGeForce GTX 1060、1070、1080の3つから、自分にあったものを選ぶことが可能です。
2017年6月から選択できるようになったGTX 1080は、Max-Qデザインにも対応しています。
液晶はフルHD IPSや、UHD IPSなどが用意されており、G-SYNCや120Hzに対応した液晶もあり、こちらも選択肢が豊富です。
以前は、価格が異常に高かったですが、現在はそれほどでもなく、買いやすい価格になったと思います。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-7700HQ、GeForce GTX 1060、8GBメモリ、128GB SATA SSD、FHD IPS G-SYNC液晶
Core i7-6700HQ、GeForce GTX 1070、16GBメモリ、512GB PCIe SSD、FHD IPS液晶
目次
お忙しい方は、「ALIENWARE 15(R3)」のみお読みください。
ALIENWARE 15(R3)の特徴
幻想的なイルミネーション+薄くなったボディ
2016年9月にALIENWARE 15の"R3"が発売され、ボディデザインが変りました。LEDイルミネーションが左右の側面に配置されたり、ロゴが新しくなったり、ボディが薄くなったりしています。
LEDイルミネーションは、キーボード、側面、ロゴ、タッチパッドなど13個のゾーンに分けられ、それぞれのゾーンごとに色を変えることが可能です。特に側面イルミネーションは、本体側と液晶側で色を分けて変更することができます。また、時間とともに色を変えたり、点滅させたりすることも可能です。
ゾーンごとにLEDの色やアクション(色変化やグラデーション、点滅など)を変えられる「AlienFX」
下にイルミネーションを点灯させたときの外観画像を掲載します。
ボディの高さについては、従来モデルは約34mmであったのに対し、新モデルは25.4mmと薄くなっています。
従来モデルは、デザインはかっこよかったものの、本体が分厚く、キーボードを打つときに手の位置が高くなり、やや入力しづらい面がありました。一方、新モデルは、デザインの良さは踏襲しつつ、ボディが薄くなってスタイリッシュになると共に、手のひらを置く位置も低くなっています。
薄くなったボディ
120HzやG-SYNCの液晶を選択可能
本製品は、G-SYNCおよび120Hz駆動の液晶に対応しています。
120Hz駆動とは、1秒間あたりに120コマの映像を出力することです。通常の液晶は60Hzですが、120Hzだと2倍の映像を出力することになり、ヌルヌルとした滑らかな映像になります。FPSのゲームなどをプレイするときに重宝します。
G-SYNCとは、GPU側の可変フレームレートに合わせて、ディスプレイ側のリフレッシュレートも動的に変更する技術で、ティアリング(上下の映像がややズレる現象)やカク付き(スタッター)を抑えることが可能です。今回、G-SYNC対応の液晶を試しましたが、ティアリングのないスムーズな映像で、ゲームがしやすいです。
なお、テストに使用しているPCは、120Hz駆動に対応していませんので、このPCでの使用感をコメントすることはできません。ただし、他のPCでなら120Hzの液晶を試したことがあるため、使用感については「120Hz駆動+G-SYNCの液晶は明らかに違う」をご覧ください。PCゲーマーなら非常におすすめの液晶です。
120HzやG-SYNCの液晶を選択可能
ダブルストレージ搭載
ALIENWARE 15 R3は、M.2 SSDと2.5インチハードディスクを同時搭載することが可能です。M.2 SSDは、SATA接続のSSDと、PCIe接続のSSDが選べ、後者のほうが高速です。
ダブルストレージ搭載
なお、 Type 2260, Type 2242のM.2スロットもあります。このタイプのM.2 SSDは少ないですが、増設も可能だと思います。ただし、当サイトでは未テストです。
Type 2260, Type 2242のM.2スロット
ゲームベンチマーク
Alienware 15 R3は、2017年8月28日時点で、次のグラフィックスを選択することが可能です。発売当初は、GeForce GTX 1060と1070の2種類でしたが、2017年6月に、Max-Qデザイン対応のGeForce GTX 1080も選択できるようになりました。
Alienware 15 R3が発売した直後の2016年11月にゲームのベンチマークを計測したとき、他のPCよりもスコアが低めに出ました。このとき、ユーザーさんの情報提供により、Fn + F7を押すことで、「Performance Mode」へ変わり、ベンチマークスコアが改善されることが分かりました。
デフォルトではOptimusテクノロジーが使用される「Power-saving Mode」になっていますが、「Performance Mode」にすることによって、外部GPU(GeForce GTX 1060など)が常に使用されるモードへ変わります。
このモード変更ができる場合は、「Performance Mode」にすることをおすすめします。
Fn+F7を押したときに表示されるポップアップ画面
なお、G-SYNC対応液晶の場合、Fn + F7 を押すと、下図のような「Not Supported with GSYNC LCD panel」というポップアップが表示され、モードの変更が出来ません。NVIDIAコントロールパネルを見ると、「優先するグラフィックス プロセッサ」の項目が無かったため(Optimusの設定画面が無かったため)、常に外部GPUが使われるようです。
G-SYNC対応液晶で、Fn + F7を押したときに表示されるポップアップ画面
GeForce GTX 1060 (6GB) 搭載時のベンチマーク
GeForce GTX 1060 (6GB) 搭載時のベンチマークスコアを掲載します。参考までに他のPCで計測したスコアも掲載します。なお、グラフィックドライバーバージョンは、執筆時点で最新の「385.41」です。計測したPCはG-SYNC対応の液晶ですが、ベンチマークを計測するときは、G-SYNCをオフにしています(スコアが低下するケースがあるため)。また、前述した通り、G-SYNC対応の液晶であるため、モードの変更はできません。常に外部GPUが使われます。
このグラフィックスの場合、"最高"のグラフィック品質設定では60 fpsを切るケースもありますが、"高め"のグラフィック品質設定なら、60 fps以上のフレームレートが出る場合がほとんどです。60Hz液晶なら、"高め"のグラフィック品質設定でもプレイできるゲームが多いでしょう。ただし、”低め”のグラフィックス設定にしても120 fpsを超えません。120Hz液晶を選択した場合は、GTX 1060ではなく、GTX 1080などのグラフィックスの搭載をおすすめします。
他のPCと比べた場合、"最高"のグラフィック品質設定にした場合、スコアに大きな違いはありませんでしたが、"低め"のグラフィック品質設定にした場合は、他のPCよりもややスコアが低めであるケースが多かったです。
製品名 | デル Alienware 15 R3 |
デル Alienware 13 R3 |
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基本スペック | Core i7-7700HQ GTX 1060(6GB) |
Core i7-7700HQ GTX 1060(6GB) |
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ファイナルファンタジー XIV 紅蓮のリベレーター | 標準品質 ★ | 13453 (非常に快適) 101 fps | ― | |
高品質 ★ | 11873 (非常に快適) 85 fps | ― | ||
最高品質 | 10278 (非常に快適) 71 fps | ― | ||
ドラゴンズドグマオンライン |
最高品質 | 9162 (とても快適) | 10050 (とても快適) | |
ファンタシースターオンライン2 EP4 | 描画:6 | 30037 (快適) | 23209 (快適) | |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | ― | 23623 | 23816 | |
ドラゴンクエストX | 最高品質 | 16367 (すごく快適) | 18133 (すごく快適) | |
ゴーストリコン ワイルドランズ | 低 | 86 fps | ― | |
高 | 60 fps | ― | ||
ウルトラ | 36 fps | ― | ||
フォーオナー | 低 | 119 fps | 140 fps | |
高 | 88 fps | 93 fps | ||
超高 | 70 fps | 69 fps | ||
STEEP | 最低 | 99 fps | 103 fps | |
高 | 80 fps | 76 fps | ||
超高 | 57 fps | 56 fps | ||
ライズオブトゥームレイダー | 最低品質 | 94 fps | 115 fps | |
中品質 | 77 fps | 88 fps | ||
最高品質 | 63 fps | 67 fps | ||
ファークライ プライマル | 低い | 79 fps | 85 fps | |
高い | 65 fps | 68 fps | ||
最高 | 55 fps | 53 fps | ||
★「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。 ※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません ※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。 ※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※本製品は120Hz駆動の液晶ディスプレイを搭載しているため、平均120fpsは欲しいです。 |
GeForce GTX 1070 (8GB) 搭載時のベンチマーク
続いて、GeForce GTX 1070 (8GB) 搭載時のベンチマークスコアを掲載します。こちらはモードの変更ができるPCでテストをしました。前述した通り、デフォルトの「Power-saving Mode」では、他のPCよりもスコアが低めに出ましたが、外部GPUのみを使用するモード「Performance Mode」へ移行すると、ベンチマークスコアが改善されました。ただし、それでもやや差はあるように感じます。
なお、下表のスコアは、2016年11月に計測したものであるため、CPUが一世代前の"Skylake"になっています。一世代前とは言っても、CPUの性能差はほとんどありませんし、グラフィックスは同じであるため、ゲームのベンチマークスコアに違いはほぼ無いと思います。グラフィックドライバーバージョンは「375.70」です。
製品名 | デル ALIENWARE 15 R3 |
他社PC | |||
基本スペック | Core i7-6700HQ GTX 1070(8GB) |
Core i7-6820HK GTX 1070(8GB) |
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モード | Power-saving Mode | Performance Mode | ― | ||
ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド (DirectX 11) | 標準品質 ★ | 15262 (非常に快適) | 17122 (非常に快適) | 19872(非常に快適) | |
高品質 ★ | 13890 (非常に快適) | 15398 (非常に快適) | 16885(非常に快適) | ||
最高品質 | 13075 (非常に快適) | 13938 (非常に快適) | 14896(非常に快適) | ||
ドラゴンズドグマオンライン |
低品質 | 9028 (とても快適) | 9478 (とても快適) | 10658(とても快適) | |
標準品質 | 9015 (とても快適) | 9378 (とても快適) | 10642(とても快適) | ||
最高品質 | 8824 (とても快適) | 9162 (とても快適) | 10278(とても快適) | ||
ファンタシースターオンライン2 EP4 | 描画:3 | 33008 (快適) | 51003 (快適) | 68245 (快適) | |
描画:6 | 18626 (快適) | 32181 (快適) | 43626 (快適) | ||
バイオハザード6 | ― | RANK S (16506) | RANK S (17133) | RANK S (18746) | |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | ― | 35555 | 34142 | 34403 | |
ドラゴンクエストX | 標準品質 | 17200 (すごく快適) | 17325 (すごく快適) | 18417 (すごく快適) | |
最高品質 | 16987 (すごく快適) | 17017 (すごく快適) | 18224 (すごく快適) | ||
ライズオブトゥームレイダー | 最低品質 | 126 fps | 145 fps | 161 fps | |
中品質 | 104 fps | 118 fps | 128 fps | ||
最高品質 | 91 fps | 96 fps | 103 fps | ||
ファークライ プライマル | 低い | 91 fps | 102 fps | 113 fps | |
高い | 76 fps | 84 fps | 92 fps | ||
最高 | 71 fps | 78 fps | 81 fps | ||
ドラゴンエイジ:インクイジション | 低品質 | 122 fps | 141 fps | 157 fps | |
高品質 | 105 fps | 119 fps | 122 fps | ||
最高品質 | 84 fps | 87 fps | 86 fps | ||
GRID Autosport | ウルトラロー | 163 fps | 244 fps | 319 fps | |
ミディアム | 118 fps | 146 fps | 169 fps | ||
ウルトラ | 88 fps | 105 fps | 121 fps |
GeForce GTX 1080はMax-Qデザイン対応
2017年6月より、GeForce GTX 1080のグラフィックスを追加できるようになりました。また、GeForce GTX 1080に限っては、Max-Qデザイン対応のグラフィックスとなります。
Max-Qデザインとは、電圧に対するパフォーマンスの効率が最もよくなるように動作する設計のことです。効率重視であるため、パフォーマンスが若干落ちるケースもあると思いますが、発熱、消費電力、騒音値などを抑えることが可能になり、持ち運びをする機会があるノートパソコンとしては理想的な動作をするようになります。
また、本製品は、120Hz駆動の液晶を選択できます。120Hz液晶の場合、フレームレートが120 fps以上出ないと意味がなくなってしまいますが、GeForce GTX 1060では、"低め"のグラフィック品質設定にしないと、フレームレートが120 fpsに届きません。"高め"のグラフィック品質設定にしたい場合は、GeForce GTX 1080の搭載をおすすめします。
なお、今回は、GeForce GTX 1080のAlienware 15を入手できていないため、ベンチマークスコアは掲載していません。
その他ゲームやグラフィックスのフレームレートについて
その他のゲームや、GeForce GTX 1080のフレームレートについては、下のページを参考にしてください。他のPCで計測した結果ではありますが参考になると思います。
ノートPCでもVRが動く
本製品はノートパソコンでありながら、Oculus RiftおよびHTC ViveのVRシステムも動作するスペックです。
下図は、GeForce GTX 1060を搭載した本機において、Oculus RiftおよびHTC ViveのVRシステムの動作チェックソフトを実行させた結果ですが、どちらも動作可能という内容でした。
各VRの動作チェックツールの実行結果
実際にOculus Riftを接続してゲームもしてみましたが、問題ありませんでした。
ただし、Oculus Riftは、USB3.0が2つ(Oculus Touchも装着する場合は3つ)およびUSB2.0が1つ必要になるのに対し、ALIENWARE 15 R3のUSBポートは、USB3.0が2つのみです(他にUSB3.0 Type-Cポートはあり)。そのため、Oculus Riftを動作させるためには、USBポートが足りないため、USB3.0対応のハブを別途用意する必要があります。
なお、USBハブによっては動作しないものもあるようです。筆者がテストで用いたUSBハブを参考までに書きますと「エレコム U3H-A407BGD」です。
Oculus Riftも動作OK。ただし、USB3.0ハブが必要
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。 次の液晶の中から選択することが可能です。
本機は「15.6型 FHD 非光沢 IPS G-SYNC対応」を搭載しており、今回はこの液晶の特性について掲載します。
視野角は良いです。
視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、やや逆S字のカーブになっています。そのため、実際の画面はややメリハリのある発色になっていることが分かります。
色域は、ノートパソコンとしては、やや広めだと思います。
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状などです。ギラつきは感じません。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
キーピッチは横:約19mm×縦:約19mmと十分な広さです。キーストロークも約2.2mmとなっており十分な深さです。キーの素材が柔らかく、また下へ湾曲しているため、指がフィットして押しやすいです。キーを押したときの底つきの衝撃も少ないです。パームレストもマットな素材で肌触りがよいです。打ちやすいキーボードだと思います。
また、Nキーロールオーバー(複数のキーが同時に押された場合、その押された順序に従ってすべて認識されること)にも対応し、キーを同時に連続して押すことの多いゲームに最適なキーボードとなっています。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
タッチパッドは触るとLEDが点灯し、しばらく触れずにおくと消灯します。また常駐ソフトのポインティングデバイスの設定からタッチパッドの感度を調節することも可能です。
タッチパッド
タッチパッドの感度を調節可能
「Alienware TactX」からは、左側の5つのキーにマクロを割り当てることができます。また3つのプロファイルごとに設定でき、切り替えも一番上のキーひとつで瞬時に切り替わります。LEDバックライトの色も割り当てることができ、例えば、FPSはブルー、RTSはオレンジ、MMOではイエローなど、ゲームジャンルごとに分けることができます。
Alienware TactX(ALIENTACTX)
マクロを割り当て可能なキー
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
本製品は、いくつかの種類の中からパーツを選択できるため、構成によってパフォーマンス(処理性能)は変わります。以下に各パーツの選び方を簡単に記載します。
CPUの選び方
2017年8月29日現在、選択できるCPUは下図の通りです。Core i5-7300HQだとCPUがボトルネックになるゲームもあるため、できれば、Core i7-7700HQまたはCore i7-7820HKの搭載をおすすめします。
CPUの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
グラフィックスの選び方
2017年8月29日現在、GeForce GTX 1060、GTX 1070、GTX 1080のグラフィックスを選択可能です。どの程度の画質でゲームをしたいかによって、グラフィックカードを選択すると良いでしょう。もし、120Hz液晶を選択するなら、GeForce GTX 1080がおすすめです。
グラフィックスの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
ストレージの選び方
ストレージは、下図のようなものを選択できます。
ストレージの選び方(筆者の独自判断)
ALIENWARE 15(R3)で計測したベンチマーク
以下、レビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。
(CPU性能の評価)
Core i7-7700HQ
製品名 | ALIENWARE 15 R3 | ||
基本スペック | Core i7-7700HQ GTX 1060 |
Core i7-6700HQ GTX 1070 |
|
Score | 3690 | 5276 | |
Graphics score | 3657 | 5621 | |
CPU test | 3889 | 3915 | |
Score | 9724 | 12623 | |
Graphics score | 11442 | 17060 | |
Physics score | 10679 | 9029 | |
Combined score | 4303 | 5364 |
製品名 | ALIENWARE 15 R3 | ||
基本スペック | Core i7-7700HQ GTX 1060 |
Core i7-6700HQ GTX 1070 |
|
Score | 6249 | 7313 | |
Average frame rate | 136.22 fps | 159.42 fps | |
Score | 1098 | 1743 | |
Average frame rate | 23.94 fps | 38.00 fps |
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
Core i7-7700HQ GTX 1060 | Core i7-6700HQ GTX 1070 |
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---|---|---|
x265でエンコード (※1) | 21分08秒 | 22分43秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 1分49秒 | 1分42秒 |
QSVでエンコード (※3) | 3分51秒 | 3分30秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
(ストレージの評価)
512GB PCIe M.2 SSD
128GB SATA SSD
(SDカードスロットの評価)
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
ALIENWARE 15 R3は、99Whのバッテリーを搭載しています。他のゲーミングPCと比べると、とても多いバッテリー容量です。
下表は、「Core i7-6700HQ、GeForce GTX 1070」の構成時のバッテリー駆動時間を、当サイトにて計測した結果です。CPUの世代が1つ古いことと、グラフィック性能が高いことから、そこまで長い駆動時間ではありませんが、「Core i7-7700HQ、GeForce GTX 1060」の構成なら、もう少し駆動時間が長くなると思います。今回は貸出期間が短かったため、「Core i7-7700HQ、GeForce GTX 1060」の構成でのテストはしていません。
Core i7-6700HQ GTX 1070 |
|
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PCMark 8 Home のバッテリーライフテスト ※1 | 4時間23分 |
FF XIV ベンチマーク実行時(30fps制限)※2 | 1時間31分 |
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※2 NVIDIAのBattery Boost機能によって、30fpsに制限をしてFF XIV ベンチマークをループ実行
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測しています。Core i7-7700HQ、GeForce GTX 1060の構成での計測結果を掲載していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
本機の動作音(静音性)のチェック結果です。
エンコード時や、fps制限をせずにFF XIVのベンチマークを実行したときは、やや高めの騒音値です。それ以外は普通の騒音値です。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
エンコード時のCPU温度がやや高めですが、ゲーム中のGPU温度は低めですので、安定してゲームができることでしょう。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
ゲーミングノートPCとしては普通の温度です。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
ゲーミングノートPCとしては普通の消費電力だと思います。
外観のチェック
外観のチェックです。
アルミニウム、マグネシウム合金などを融合して形成されたボディは、高級感があり、肌触りも良く、頑丈です。
また、新デザインのAlienwareは、背面のヒンジ周りが大きく変わっており、背面のインターフェースや排気口が大きく出っ張った形になってます。これにより放熱性を高めています。
天板です。
背面のヒンジ部分です。
背面の排気口です。
正面にスピーカーが配置されています。ノートPCとしては比較的音はいいのですが、手のひらをキーボードの上に載せていると、腕がスピーカーの上に被ってしまい、音がこもってしまいます。スピーカーは他社製品のようにキーボードの上に付けてほしかったです。
サウンドマネージャーソフトとしては、「ALIENWARE SOUND CENTER」がインストールされており、コンテンツによって音を変えることができます。
天板を閉じたときの画像です。
LEDライトです。左右側面のLEDはテーブルに反射し、とても幻想的なイルミネーションを放ちます。
電源ボタンとロゴです。表記デザインが変更されてます。
液晶上部に搭載された内蔵カメラです。顔認証によるサインインや、ユーザーがいないことを感知して、画面を暗くしたり、画面をオフにしたりすることができる機能も搭載されています。
なお、Alienware 17に搭載されている「Tobii視線追跡デバイス」は、Alienware 15には搭載されていません。そのため、Tobii アイトラッキングに対応したゲームをすることはできません。
底面です。
インターフェースの画像です。左からLANポート、Mini-Display Port 1.2、HDMI 2.0、Thunderbolt 3兼USB Type-C ポート、Alienware Graphics Amplifier接続用ポート、電源ポートです。
大きく出っ張った背面は、液晶を開いたままでもケーブルが抜き差ししやすい設計だと思います。
右側面にはUSB3.0ポートがあります。
左側面には、USB3.0 Type-C、USB3.0、マイク / ヘッドフォンポート、ヘッドセット端子があります。
側面のまとめ図です。
液晶が開く角度です。
底面カバーを開けたときの画像です。
メモリスロットは2つです。
2.5インチストレージです。
M.2 SSDの画像です。
Type 2260, Type 2242のM.2スロットもあります。
ACアダプターの画像です。大きいですが、かなり薄くなっており、カバンへ入れやすくなっています。
ACアダプターの詳細は次の通りです。240W(19.5V、12.3A)の容量です。
まとめ
以上が、ALIENWARE 15(R3)のレビューです。
LEDイルミネーションが特徴的なボディで、ALIENWAREシリーズらしいデザインです。新モデルは、ボディが薄くなりスタイリッシュになりました。
GeForce GTX 1060~1080の高性能グラフィックスを搭載可能です。ゲーミングノートPCは、グラフィックスが固定されている(選べない)ことが多いですが、複数の中から選択できるのはメリットです。
今回はフルHD IPS 非光沢液晶を選択しましたが、比較的見やすい液晶でした。UHDの液晶や、G-SYNC+120Hz対応の液晶も選択することが可能です。液晶の選択肢も豊富です。
また、キーボードも打ちやすく、Nキーロールオーバーにも対応しゲームにも最適です。
ただし、大きなボディの割には、USBポートが少なく、光学ドライブやメモリカードスロットも搭載していません。また、他のPCに比べて、ゲーム・ベンチマークスコアがやや低めなケースもありました。
詳細・購入はこちら
デル公式サイト