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ASUS Zenbook 14 UM3406KAの実機レビュー - コスパの高いCopilot+ PC

CPU | Ryzen AI 5 340 Ryzen AI 7 350 |
---|---|
メモリ | 16GB / 32GB |
ストレージ | 512GB |
画面サイズ | 14型 16:10 |
画面種類 | 1920x1200 OLED |
質量 | 約1.2kg |
バッテリー | 75Wh |
価格[税込] | 16万円台~ |
ASUS Zenbook 14 UM3406KAは、最新のAMD Ryzenプロセッサーを搭載し、Copilot+ PCに準拠したノートPCです。
Snapdragon搭載PC以外のCopilot+ PCとしては非常に安く、Copilot+ PCを安く購入したい方におすすめです。
また、比較的軽く、バッテリー駆動時間も長いので、モバイルノートPCとしても使いやすいです。
有機ELディスプレイを採用することで、画像なども綺麗です。
販売サイト
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。一部部材は量産品と違う可能性があります。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen AI 7 350、32GBメモリ、512GB SSD
目次
お忙しい方は、「Zenbook 14 UM3406KAの特徴」のみお読みください。
Zenbook 14 UM3406KAの特徴
Ryzen AI 7 350の性能は?
Zenbook 14 UM3406KAは、最新のRyzen AI 300シリーズ・プロセッサーを搭載しています。
昨年、このシリーズとして、「Strix Point」ベースのRyzenプロセッサーが登場しましたが、このPCに搭載されているCPUは、「Krackan Point」ベースのRyzenプロセッサーとなります。
今回のレビュー機は、Ryzen AI 7 350を搭載しており、「Strix Point」のRyzen AI 9 HX 370と比較すると、NPU性能は同じであるものの、CPU性能およびグラフィックス性能は20~30%ほど落ちます。それでも、普通のCPUよりは性能が高く、価格も大分抑えられておりコストパフォーマンスは高いです。
また、同じボディのASUS Zenbook 14 UX3405CAに搭載されていたインテルのCore Ultra 7 255Hと比較すると、CPU性能はほぼ同じでした。グラフィックス性能はやや落ちるものの、NPU性能はかなり高くなっています。今後のAI技術に期待しているなら、本機はいいでしょう。
Copilot+ PCとしては安い
本製品は、上述のようにNPU性能が高いので、Copilot+ PC準拠したノートPCとなっています。
Snapdragon搭載のPCを除くと、今までのCopilot+ PCは20万円を超える高額な製品が多かったですが、本製品は16万円台から販売されており、非常に安いです。Snapdragon搭載のPCは、動かないソフトがあり、あまり人気がありませんが、本製品ならそういった制約はないので、話題のCopilot+ PCを試してみたい方におすすめです。
なお、コクリエイターなどのCopilot+ PCだけで使えるアプリや機能については、「Snapdragon X搭載のCopilot+ PCで何ができるか試してみた!」の記事をご覧ください。

有機ELディスプレイを搭載
本製品は、有機ELのディスプレイを搭載しており、画像や映像を綺麗に表示することができます。
色域がDCI-P3カバー率100%と広く、引き締まった黒を表現することが可能です。画像編集用途にも仕様することができるでしょう。
一方、ペンタイル配列で、解像度も1920x1200と高くないことから、小さい文字がやや見にくいです。ただ、感じ方に個人差があるので、気にならない方も多いです。

持ち運びやすい軽さ
本製品の質量は、約1.2kg(仕様値)となっています。
最近は、1kgを切るノートPCも増えたので、非常に軽いというわけではりませんが、十分持ち運べる軽さです。また、バッテリー容量も75Whと大容量であるため、バッテリー駆動時間もそこそこ長いです。外出先へ持って行ってPCを使うことがある方にも適した製品です。

各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
○ | 個人的には小さい文字がやや見にくく感じますが、気にならない方も多いと思います。処理性能は十分高いです。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 綺麗な映像で動画を視聴することができます。スピーカー音もまずまずです。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 独立GPUは搭載されていませんが、ディスプレイの色域が広く、CPU性能も高めなので、画像編集もできます。 |
動画編集 | △~○ | FHD動画の簡易的な動画編集ならできます。ただ、本格的に動画編集をするなら、独立GPUを搭載したPCがおすすめです。 |
ゲーム | △~○ | 原神クラスの軽いゲームなら、グラフィック設定を下げればできます。ただし、重いゲームをするのは難しいです。 |
ディスプレイのチェック
Zenbook 14 UM3406KAのディスプレイは、1920x1200ドットの有機ELです。色域は広いですが、ペンタイル配列で、解像度がそこまで高くないので、小さい文字に赤や青が混じってみえたり、輪郭がギザギザしているように見えたりします(詳細)。ただ、これは気にならない方も多いです。
その他の特性については、以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域・輝度
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
色域は広いです。当サイトの計測では、sRGBおよびDCI-P3カバー率が100%、Adobe RGBカバー率が98%でした。最大輝度は、当サイトの計測では367cd/m2とやや高めです。

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も揃っており、自然な発色であることが分かります。

視野角は広いです。

光沢液晶であるため、画面への映り込みがあります。ギラつきは感じません。

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)もあります。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
Zenbook 14 UM3406KAのキーボードは、普通の打ちやすさです。
キーピッチは十分あり、キーストロークは実測で約1.5mmです。キートップはやや湾曲して指の収まりがいいです。「半角/全角」キーや「Backspace」が大きいのも良かったです。ただ、「\」だけ極端に小さいのはデメリットです。一部のエンジニアなど「\」をよく押す方はご注意下さい。

※画像をクリックすると拡大できます

キーボードバックライトも搭載しています。

パフォーマンスのチェック
Zenbook 14 UM3406KAのパフォーマンスは高いです。
今回は、デフォルトの「スタンダードモード」と、高い性能が出る「フルスピードモード」でベンチマークを計測します。

CPU
今回、Ryzen AI 7 350を搭載しており、CINEBENCHのスコアは以下の通りです。Ryzen AI 9 HX 370ほど高くはありませんが、Ryzen 7 8840Uといった一般ユーザー向けCPUよりは、やや高いスコアでした。

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
~ CPU性能の評価 ~

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
グラフィックス
グラフィックスには、Radeon 860Mを内蔵しています。Ryzen AI 9 HX 370やRyzen 7 8845HSほどのスコアはありませんが、内蔵グラフィックスとしては高い性能です。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
NPU
NPU性能は最大 50 TOPSと高めです。ただし、GeForce RTX 4050 LaptopのAI TOPSよりは大分落ちます。ガチでローカル上でAI処理をするなら、独立GPUを搭載したPCのほうがいいです。
~ NPU性能の評価 ~
ストレージ
ストレージは高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
質量のチェック
Zenbook 14 UM3406KAの質量のチェックです。
仕様は「約1.2kg」です。
当サイトで計測した質量は下の通りで、比較的軽いです。
質量 | |
PC本体 | 1.220kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 220g |
バッテリー駆動時間のチェック
Zenbook 14 UM3406KAのバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は75Whでした。大きい容量です。
デフォルトTDPが28Wなので、15Wや18WのCPUよりは消費電力が高くなっていますが、バッテリー容量が多いので、バッテリー駆動時間はやや長めです。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA3.0(アイドル時) | 約13.2時間 |
(2) JEITA3.0(動画再生時) | 約6.4時間 |
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 | 7時間27分 |
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。なお、今回テストしたRyzen AI 7 350のデフォルトTDPは28Wです。
CPU電力については、「スタンダードモード」の場合、初動を除くと28W以下で推移しており、低めのCPU電力です。「フルスピードモード」にした場合は、TDPと同じ28W前後で動いており、標準的なパフォーマンスが出ています。
CPU温度については、どちらのモードもやや高めです。


静音性のチェック
Zenbook 14 UM3406KAの動作音(静音性)のチェック結果です。
そこまで煩くはありません。普通の動作音だと思います。
アイドル時 | 約22dB |
低負荷時 [YouTube再生] | 約22dB |
中負荷時 [動画編集] | 約28dB |
高負荷時1 [エンコード] | 約38dB |
高負荷時2 [ゲーム] | 約38dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時1:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時
高負荷時2:FF14のゲームのベンチマーク実行時(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
ゲームのような高い負荷をかけると手のひらがやや熱く感じてきますが、それ以外は特に気になりません。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
やや低めの消費電力です。
アイドル時 | 約5W |
低負荷時 [YouTube再生] | 約9W |
中負荷時 [動画編集] | 約21W |
高負荷時1 [エンコード] | 約32W |
高負荷時2 [ゲーム] | 約33W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
Zenbook 14 UM3406KAの外観のチェックです。
ジェイドブラックというカラーで、シックでかっこいいです。ただ、指紋などがやや目立ちます。

天板には、ASUSのロゴマークの「A」が大きく入っており、素敵です。

ボディは比較的薄いです。


スピーカーの音質はやや良いと思います。ノートPC基準で、10点満点で採点すると6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

約207万画素のカメラを搭載し、映りも良かったです。IRカメラも付いており、顔認証によるログインが可能です。


※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影
インターフェースはご覧の通りです。USB-Cは、1つはUSB4、もう1つはUSB3.2 Gen2となっています。どちらも映像出力、本機への給電をサポートしています。
HDMIは、4K/60Hz/RGBでの出力が出来ていました。
気になるのが、充電にも使用するUSB-Cポートの位置です。右側面のやや中央寄りに配置されているので、ケーブルを接続すると、マウスを操作するときにやや邪魔になります。


ヒンジは約180度開きます。

底面の吸気口はイコライザーみたいでかっこいいです。今回、開けにくかったので、底面カバーは開けていません。ただ、外側から見ると、冷却ファンは1つでした。

ACアダプターは65Wで、サイズは小さいです。

まとめ
以上が、Zenbook 14 UM3406KAのレビューでした。
本製品は、最新のプロセッサー「Krackan Point」を搭載しているのが特徴です。一般向けノートPCより高いCPU性能で、なおかつNPU性能が最大50 TOPSと高くなっています。それでいて昨年登場した「Strix Point」搭載PCよりも安くなっており、購入しやすくなっています。
NPU性能が高いので、Copilot+ PCに準拠しています。Snapdragon搭載PC以外のCopilot+ PCとしては価格が非常に安いので、話題のCopilot+ PCを安く購入したい方にもおすすめです。
質量も約1.2kgと軽めで、バッテリー駆動時間も比較的長いので、持ち運びにも便利です。
ディスプレイには、有機ELを採用し、色域が広いので、色鮮やかな表示が可能ですし、画像編集などの用途にも適しています。ただし、今回、解像度が1920x1200とそれほど高くないのに、ペンタイル配列の有機ELを採用していることで、小さい文字がやや見にくいです。ただ、これはそれほど気にならないという方も多いです。
充電ポート(Thunderbolt4)は、左側面または右側面の奥側にあると良かったです。
コスパの高いCopilot+ PC
Zenbook 14 UM3406KA

特徴
- ARM版以外のCopilot+ PC準拠のPCとしては安い
- 比較的軽くてロングバッテリー
- 1920x1200ドットの有機EL
こんなあなたに
- Copilot+ PC準拠のPCを安く買いたい方
- 外出先へ持ち運ぶ方
- 価格16万円台~
販売サイト

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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