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dynabook PZ/HUの実機レビュー
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CPU | Core i7-1195G7 Core i5-1155G7 Core i3-1115G4 |
---|---|
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | SSD / SSD + HDD |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | FHD 広視野角 非光沢 |
質量 | 約1.69kg~1.94kg |
バッテリー | 約10.0時間 |
価格[税込] | 7万円台~ |
dynabook PZ/HUは、国内で知名度抜群のdynabookブランドで、7万円台から購入できるコスパの高い機種です。
安いですが、色域広めの液晶を搭載し、色鮮やかな表示ができるので、見やすく、趣味での写真編集など多目的に使えます。
また、電子マニュアルが付いており、サポートも充実しているので、初心者の方にもおすすめです。
デザインはイマイチですが、そこにこだわらないのであれば、一般ユーザーにとてもおすすめの機種です。
※一般価格と会員価格が全然異なるため、価格を確認するときは、SHARPのココロメンバーの会員になってから確認するといいでしょう。なお、会員には無料でなれます。
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は、次の構成でレビューを行っています。
レビュー機の構成
Core i5-1155G7、8GBメモリ (4GB x2)、256GB PCIe SSD
このページをご覧の方だけに
当サイト経由で以下のDynabookシークレットサイトへアクセスすると、パソコンが割引価格で購入できます。Dynabook製品をご購入の際は、是非ご活用下さい。
目次
お忙しい方は、「dynabook PZ/HUの特徴」のみお読みください。
dynabook PZ/HUの特徴
レノボやHPにも対抗できる価格が魅力的
dynabook PZ/HUは、国内で知名度抜群のメーカーであるDynabook(旧TOSHIBA)のノートPCです。特に、パソコンを購入するなら国内有名メーカーがいい!でも価格は安い方がいい!という方におすすめの機種です。
一般的に、富士通やNEC、そしてDynabookなどの国内有名メーカーのノートPCは、価格が高めというイメージがあるかもしれませんが、dynabook PZ/HUは価格も安いです。例えば、第11世代Core i5-1155G7、8GBメモリ、256GB SSD、見やすいFHD液晶を搭載し、8万円台で購入できます。⇒2022年5月1日追記:値下がりして、7万円台で購入できるようになりました。
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試しに、国内有名メーカーである富士通とNECの15.6型ノートPCと簡単に比較してみました。
dynabook PZ/HUは、光学ドライブは搭載していないものの、同等かそれ以上のスペック構成でありながら、価格が非常に安いです。
dynabook PZ/HU | 富士通 LIFEBOOK WA3/F3 |
NEC LAVIE Direct N15 |
|
画像 | ![]() |
![]() |
![]() |
CPU | Core i5-1155G7 | Core i3-1115G4 | Core i5-1135G7 |
メモリ | 8GB | ||
ストレージ | 256GB SSD | ||
光学ドライブ | なし | あり | あり |
価格[税込] | 82,280円 | 122,779円 | 144,980円 |
レビュー | ― | ー | レビュー |
価格はクーポン適用後(2021年12月22日時点)
価格が安く人気の高い海外メーカーの同等スペックのPCとも比較してみました。
こちらは、512GB SSDで統一して比べていますが、CPUに上位のCore i5-1155G7を搭載し、液晶の質も上なので、コスパの高さでも負けていないと思います。
dynabook PZ/HU | レノボ IdeaPad Slim 550i |
HP Pavilion 15-eg |
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画像 | ![]() |
![]() |
![]() |
CPU | Core i5-1155G7 | Core i5-1135G7 | Core i5-1135G7 |
メモリ | 8GB | ||
ストレージ | 512GB SSD | ||
価格[税込] | 88,880円 | 77,800円 | 89,800円 |
レビュー | ― | ー | レビュー |
価格はクーポン適用後(2021年12月22日時点)
電子マニュアル付きで、初心者にも優しい
dynabook PZ/HUには、「おたすけナビ」という電子マニュアルが付いています。
初心者の方であれば、基本操作や、アプリを使ってどんなことができるのかなど分からない場合があるかもしれませんが、おたすけナビを出せれば、何とかなりそうです。サポート情報なども紹介されています。
また、dynabookのPCには、購入日から5年間は「あんしんサポート」(使い方相談窓口)を無料で使え、電話でのサポートを受けることができます。
初心者の方にも、安心して使えると思います。
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色域広めの見やすい液晶を搭載
dynabook PZ/HUは、色域が広めで、見やすい液晶を搭載しています。
一般的には、家庭用の価格を抑えたモデルでは、sRGBカバー率が約60%ぐらいの液晶を搭載することが多いです。一方、dynabook PZ/HUは、当サイト計測でsRGBカバー率98.8%と色域が広めのシャープ製の液晶を搭載しており、色鮮やかな表示が可能となっています。この辺りは、シャープグループ傘下となったシナジー効果が発揮されていると思います。
ウェブページに掲載されている画像を、比較的正確な色で表示したり、ウェブやSNSに掲載するための写真や動画の簡単な編集をしたりするのにも適しています。
非光沢液晶なので、映り込みが気にならず、作業がしやすい液晶だと思います。
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メモリの換装・増設がしやすい
dynabook PZ/HUは、下の画像のように、ネジを1つはずし、小さな蓋を開けるだけで、メモリスロット部分に簡単にアクセスすることができます。裏蓋全部を外す必要がなく、メモリの換装・増設がしやすいのは嬉しい特徴です。
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実際に、メモリを8GB→64GB(32GBx2)に換装してみましたが、問題なく認識されていました。ライトにクリエイター向けソフトを使用する場合など、用途によってはメモリを換装して使用すると、より快適に使えると思います。
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2.5インチドライブ用のスペースもあるが・・
dynabook PZ/HUでは、Core i7-1195G7搭載モデルでは、SSD + HDDのデュアルストレージ構成も選択できます。
今回は、SSDのみ搭載されているモデルですが、マウンタ、コネクタ、接続ケーブルは付属していませんでした。
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試しに、「JUTOSHUR ケーブルコネクター」と「10ピン 150mmのフレキシブルケーブル」を使って、2.5インチSSDの増設をしてみたところ、問題なく認識されました。ただし、マウンタがないので、このままでは2.5インチドライブが固定されていません。実際に2.5インチドライブを増設して使用するのであれば、マウンタを準備するなど、もう一工夫必要です。
2.5インチSSDを搭載しようと思っている方は、SSD+HDDを購入しておき、後からHDDを交換したほうが、余計な手間がかからないと思います。
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インターフェイスも十分
dynabook PZ/HUは、一般的な用途に十分のインターフェイスを備えています。
まず、フルサイズのSDカードリーダーを搭載しているので、スマホやカメラなどから写真や動画を取り込みやすいです。また、USB-Cポートは、DisplayPort、PowerDeliveryにも対応しているので、USB-Cドックを使用すると、外部ディスプレイやマウスなどをケーブル1本で脱着することもできます。
さらに、有線LANポートも搭載しているので、無線LANの設定をしなくても、ネットに接続することができます。
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高負荷時のCPU温度が高い
dynabook PZ/HUには、第11世代のTiger Lake UP3では最上位となるCore i7-1195G7や、Core i5-1135G7よりも動作周波数がアップしたCore i5-1155G7を搭載したモデルがあります。
今回チェックしたのは、Core i5-1155G7搭載モデルでしたが、ベンチマークでは、Core i7-1165G7の標準的なスコアを超えていました。
ただし、CPUに連続して高い負荷をかけると、CPU温度が100℃近くまで上がり、そのままの状態が続きました。ぎりぎりまでパフォーマンスを引き出す設定なのかもしれませんが、CPUの耐久性や寿命が気になります。長時間連続して高負荷作業を行う場合は、注意が必要だと思います。
なお、一般的なウェブ閲覧、メール、Officeソフトの使用などであれば、ここまでCPU温度が上がることはないので、そこまで心配しなくて大丈夫です。
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冷却システムを確認してみると、2基の冷却ファンと、1本のヒートパイプという構成でした。冷却ファンが左右に分かれ、ヒートパイプが2本の構成であれば、もう少し冷却性能がアップしたのかもしれません。
一つ上のCore i7-1195G7搭載モデルを選択する場合は、パフォーマンスをしっかり引き出すことができるのか、やや気になります。
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ボディデザインと質感には妥協が必要
dynabook PZ/HUは、国内有名メーカーのノートパソコンでありながら、コスパの高い機種ですが、妥協が必要な部分もあります。それは、ボディデザインと質感です。
樹脂製のブラックボディで、デザイン性も、質感も高くありません。価格を抑えたビジネスノートPCというイメージです。耐久性もメタルボディのノートPCには劣ると思います。パソコンに、かっこよさや、所有する喜びを求める方、持ち出しても使いたい方などには、別の機種の方がいいかもしれません。
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各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 基本性能が高めなので、サクサク動き、快適に使用することができます。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | オンライン会議に特化した機能はありませんが、問題なくオンライン会議やオンライン授業などが出来ます。 |
動画鑑賞 | ○ | 色域広めのディスプレイを搭載しており、色鮮やかな映像を楽しめます。ただし、スピーカー品質は、あまり良くありません。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | sRGBカバー率98.8%と色域広めの液晶を搭載しています。CPUの性能も低くありませんので、プロクリエイター用でなければ、RAW現像や画像編集にも使用できるとは思います。 |
動画編集 | △~○ | 外部グラフィックスを搭載していないため、本格的な動画編集は難しいです。ただ、簡易的な、ファミリームービーの作成などであれば、対応できると思います。 |
ゲーム | △ | 外部グラフィックスを搭載していないため、ゲーム向きではありません。ただし、軽いゲームなら、グラフィック品質などを下げることで出来るものもあります。 |
ディスプレイのチェック
dynabook PZ/HUのディスプレイのチェックです。パネルは、「LQ156M1JW01」でした。
広めの色域で、作業がしやすい液晶です。輝度を下げるとフリッカーが発生していましたが、大分低めにしなければ発生しないので、そこまで気にしなくても大丈夫だと思います。最大輝度は、当サイトの計測では245cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトの測定結果は、以下のとおりです。色域は比較的広いです。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 98.8% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 75.6% |
Adobe RGBカバー率 | 74.3% |
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ガンマ補正曲線を確認すると、各色ほぼ揃って1:1の直線となっており、自然な発色であることが分かります。
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視野角は広いです。
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非光沢液晶なので、映り込みが抑えられています。ギラつきは、ほぼ感じません。
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PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無を確認しました。輝度を29以下に下げると、フリッカーが検出されました。ただし、約27kHzと周波数が高いので、体への影響を感じることは少ないと思います。また、輝度設定が29というのは、結構暗いので、一般的なユーザーはここまで輝度を落とすことは少ないと思います。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
dynabook PZ/HUのキーボードのチェックです。
キーピッチは約18.7mm、キーストロークは約1.5mmです。キートップはほぼフラットです。
主要なキーのサイズは揃っており、キーの配置も標準的です。4列テンキーが付いているので、数字の入力もしやすいです。総じて、普通の打ちやすさのキーボードだと思います。
バックライトは付いていません。
タッチパッドも、普通の使い心地です。クリックボタンも普通の押しやすさでした。
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※画像をクリックすると拡大できます
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パフォーマンスのチェック
dynabook PZ/HUのパフォーマンスのチェックです。
CPU
dynabook PZ/HUは、インテルの第11世代Coreを搭載しています。Tiger Lake UP3の最上位となるCore i7-1195G7も選択できます。
今回は、Core i5-1155G7を搭載しています。Core i5-1135G7よりも動作周波数がアップしており、マルチコア、シングルコアともにCore i7-1165G7を超えるスコアが出ていました。
~ CPU性能の評価 ~
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:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリはDDR4-3200で、速度は普通です。スロットメモリなので、換装できます。
なお、Core i3モデルは、8GBメモリでもシングルチャネル構成となっているので、メモリ速度は遅くなります。
~メモリ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア
グラフィックス
グラフィックスは、CPU内蔵グラフィックスです。
今回は、Core i5-1155G7の内蔵グラフィックスです。Core i5-1135G7よりもグラフィックス最大動的周波数もアップしており、高めのスコアが出ていました。一般用途には十分のグラフィックス性能だと思います。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており、十分な速度です。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は遅いです。
~ SDカードスロット性能 ~


その他のベンチマーク
他の機種で計測した数値ではありますが、実際のソフトの処理時間、フォートナイトやApexなどのゲームのフレームレートなどについては、下のリンク先をご覧ください。機種によってスコアにバラつきはありますが、傾向は分かると思います。
クリエイターソフトの処理時間
以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

メモリを8GB→64GBに換装することによって、RAW現像にかかる時間が短くなります。Lightroom Classic CCのRAW現像を行う場合は、メモリ容量をアップするといいと思います。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください

メモリを64GBに換装して計測しました。処理によっては、短時間で済むものもあります。ただ、スーパーズームや、JPEGのノイズを削除する処理には時間がかかりました。これらの処理は、GeForce RTXシリーズのグラフィックスを搭載した機種のほうが速いです。
処理時間 | |
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約2秒 |
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) | 約4分52秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約2分56秒 |
スーパー解像度 | 約35秒 |
コンテンツに応じた塗りつぶし | 約5秒 |
被写体を選択 | 約4秒 |
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。
USB-Cポートは、映像出力と、本機への給電にも対応しており、下表のような結果となりました。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBでの表示が出来ています。

質量のチェック
dynabook PZ/HUの質量のチェックです。
メーカーサイトの仕様値では、Core i5搭載の本機器は「約1.84kg」となっています。当サイトの実測値は下表の通りで、仕様値よりもかなり軽かったです。HDDを搭載していないモデルだったからかもしれません。15.6型のノートPCとしても、扱いやすい質量で、他の部屋に運んだりしやすいです。
質量 | |
PC本体 | 1.658kg |
ACアダプター | 253g |
バッテリー駆動時間のチェック
dynabook PZ/HUのバッテリーのチェックです。
バッテリー容量は38.1Whです。15.6型ノートPCとしては、小さめの容量です。
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バッテリー駆動時間は次の通りです。バッテリー容量が小さいので、駆動時間も短めです。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約10.0時間 |
---|---|
(2) PCMark 10 Modern Office | 7時間38分 |
(3) 動画再生時 | ー |
(4) PCMark 8 Work | 3時間23分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラには、物理シャッターは付いていません。顔認証センサーを搭載しており、Windows Helloの顔認証が使用できます。
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Webカメラの解像度はFHD(約200万画素)です。やや広角気味のレンズで、色味は若干寒色系ですが、解像度が高いため粒状感が少ないです。ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、比較的映りがいい方だと思います。

※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows 10標準のカメラアプリで撮影

※クリックすると拡大できます。
※撮影方法は上と同じ
スピーカー
スピーカーは、底面の前方左右に配置されています。音質はそれほど良くはなく、ノートPC基準で10点満点で4点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

パーツの温度のチェック
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
高い負荷をかけると、すぐにCPU温度が100℃近くまで上がり、そのまま高い温度で推移しています。その間、CPU電力は23W前後を維持しようとしていますが、高いCPU温度を抑えるために、断続的にCPU電力・CPUクロックが大きく下がっています。もう少し、CPU温度を低めに保つ設定でもよかったかと思います。
なお、ネットやOfficeソフトの使用など一般的な使い方であれば、このように高い負荷が連続してかかることはほとんどないので、それほど心配しなくていいと思います。


静音性のチェック
dynabook PZ/HUの動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。高負荷時は騒音値が上がりますが、一般的なノートPCと同程度の騒音値です。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
表面温度は、やや低めです。パームレスト部の温度もほとんど変化していないので、不快に感じることはないと思います。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
モバイル向けのプロセッサーなので、全体的には消費電力は高くありません。
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※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
dynabook PZ/HUの外観のチェックです。
樹脂製のボディで、コストを抑えたビジネス向けノートPCのような感じです。
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天板には、dynabookのロゴが配置されてます。
天板と、パームレスト部分には、下の画像のように細かいライン加工が施されており、凸凹しています。指紋などは付きにくいです。
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閉じた状態です。厚みは約19.9mmと比較的スリムで、扱いやすいです。
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側面のポート類はご覧の通りです。USB3.1 x3、USB-C、HDMI、LAN、SDカードリーダーを備えています。USB-Cポートは、映像出力と本機への給電に対応しています。
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液晶面が開く最大の角度はご覧のようになっています。
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底面はご覧の通りです。
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ネジを一つ外すだけで、メモリスロットにアクセスできます。メモリの換装がしやすいのは嬉しいです。
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裏蓋を外すと、内部はこのようになっています。2基のファンと、1本のヒートパイプで冷却しています。
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ストレージには、Type 2280 M.2 SSDを搭載していました。換装もできそうです。
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2.5インチドライブ用のスペースもあります。ただし、マウンタや、ケーブルは付属していませんでした。
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ACアダプターは65Wです。サイズは比較的コンパクトです。
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まとめ
以上が、dynabook PZ/HUのレビューです。
国内有名メーカーのdynabookのノートPCで、第11世代Core i5-1155G7搭載モデルが8万円台で購入できます(⇒2022年5月1日:7万円台に値下がりしまた)。レノボやHPなどのコスパの高いノートPCとも競える価格だと思います。
電子マニュアルと、安心のサポートも付いているので、初心者の方や、PCに不慣れな方にもおすすめです。
価格を抑えたノートPCでは、液晶の色域が狭い場合が多いですが、dynabook PZ/HUは、sRGBカバー率98.8%と色域も広く、色鮮やかな表示が可能なのもポイントです。趣味で写真の編集などをしたい方にもいいと思います。
その他、インターフェイスも比較的充実していますし、メモリの増設・換装も容易でした。
ただし、高負荷時のCPU温度は高かったです。冷却性能がそこまで高くないようなので、Tiger Lake UP3の最上位であるCore i7-1195G7搭載モデルは、どこまでパフォーマンスを発揮できるのか、やや気になります。
ボディのデザインと質感は高くありませんが、ここが妥協できれば、dynabookのノートPCで、コスパが高い機種ということで、とてもおすすめです。
国内有名メーカーPCが7万円台~
dynabook PZ/HU
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特徴
- 国内有名メーカー製なのにコスパが高い
- sRGBカバー率98.8%と色域広めの液晶搭載
- 初心者にも安心の電子マニュアル付き
こんなあなたに
- 初心者も安心して使いやすいノートPCが欲しい方
- デザインより、メーカー知名度や価格を重視する方
- 価格7万円台[税込]~
このページをご覧の方だけに
当サイト経由で以下のDynabookシークレットサイトへアクセスすると、パソコンが割引価格で購入できます。Dynabook製品をご購入の際は、是非ご活用下さい。
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1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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