※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
NEC LAVIE Direct N15 第11世代Core i5モデルの実機レビュー

CPU | Core i5-1135G7 |
---|---|
メモリ | 8GB / 16GB / 32GB |
ストレージ | HDD / SSD / SSD + HDD ※ |
画面サイズ | 15.6インチ |
画面種類 | フルHD IPS 光沢 |
質量 | 約2.2kg |
バッテリー | 春モデル:約6.0時間 秋冬モデル:約5.0時間 |
価格[税込] | 春モデル:15万円台~ 秋冬モデル:17万円台~ |
※春モデル:Optanaメモリ搭載も選択可能
LAVIE Direct N15は、光学ドライブを搭載した、15.6型のホームノートPCです。DVDドライブだけでなく、ブルーレイドライブを選択することもできます。光学ドライブを頻繁に使用する方にとっては、貴重な機種です。
第11世代Core i5を搭載し、処理性能も十分です。また、標準ソフトウェアパックを選択すれば、パソコン初心者の方にも、使いやすいと思います。
なお、今回チェックしたのは、IPS液晶、ヤマハ製ステレオスピーカ内蔵モデルです。LAVIE Direct N15には複数のモデルがあるので、混同しないようにご注意ください。
今回、2021年春モデルでレビューしていますが、2021年秋冬モデルもOSとOfficeのバージョンが異なるだけで、ハードウェア面は一緒です。そのため、公式サイトへのリンクは、最新の2021年モデルのページへ飛ぶようにしています。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i5-1135G7、8GBメモリ、256GB PCIe SSD、IPS液晶
目次
お忙しい方は、「LAVIE Direct N15の特徴」のみお読みください。
LAVIE Direct N15の特徴
見やすいIPS液晶を搭載
LAVIE Direct N15には多くのモデルがありますが、今回チェックしているのは、IPS液晶、ヤマハ製スピーカ内蔵モデルの第11世代Core i5搭載機です。
視野角の広いIPS液晶を搭載し、斜めの角度からでも画面が見やすいです。

LAVIE Direct N15には、IPS液晶ではないモデルもあり、価格も安いですが、画面の見やすさを考えるならば、IPS液晶を搭載した本モデルの方がおすすめです。複数のモデルがあるので、購入時は間違えないようにしてください。

光学ドライブ搭載
LAVIE Direct N15は、光学ドライブを搭載しています。カスタマイズでは、DVDドライブか、ブルーレイドライブかを選択することもできます。
最近は、光学ドライブを使用する機会が減ってきた方も多いと思いますが、ノートPCでレンタルのDVDやブルーレイを視聴したり、DVD-RやCD-Rにデータを保存したりすることができます。
光学ドライブを頻繁に使用する方にとっては、光学ドライブを搭載したLAVIE Direct N15は貴重な存在です。逆に、光学ドライブをほとんど使わない方であれば、LAVIE Direct N15でなくてもいいかもしれません。

初心者にも使いやすい
LAVIE Direct N15は、パソコン初心者の方にも使いやすいです。
パソコン初心者の方は、このパソコンで何ができるの?どのアプリを使えばいいの?と思うかもしれません。そのようなときは、電源ボタンの横の「ソフト」ボタンを押すだけで、LAVIEアプリナビが立ち上がり、このパソコンで何ができるか、どのアプリを使えばいいかを案内してくれます。


なお、購入時のカスタマイズで、ミニマムソフトウェアパックを選んでしまうと、必要最低限のソフトしか入っていない状態になるので、初心者の方は、「標準ソフトウェアパック」を選択する方がいいと思います。

購入時はストレージチェックがおすすめ
LAVIE Direct N15では、デフォルトのストレージが1TB HDDになっていました。HDDのみの構成は、安価で大容量のストレージを確保できますが、実際の使用における体感速度がかなり遅くなるため、あまりおすすめしません。できれば、SSDのみ、もしくは、SSD + HDDのデュアルストレージ構成がおすすめです。
SSD + HDDの構成であれば、SSDによる起動の速さと、HDDによる余裕のあるストレージ容量を両立することができます。
購入時は、ストレージ構成のチェックを忘れないようにしてください。

ヤマハ製ステレオスピーカー搭載
今回チェックしたLAVIE Direct N15は、スピーカーにヤマハ製ステレオスピーカを内蔵しています。また、ヤマハ製 Audio Engineを搭載しており、コンテンツに合わせて最適な音質に調整してくれます。
個人的には、ノートPCとしては普通の音質だと感じました。過度な期待はできませんが、ヤマハ製ステレオスピーカを搭載しないモデルよりもサウンドが多少はいいのではないかと思います。

残念な点
LAVIE Direct N15の残念な点は、USB-Cポートがデータ転送機能のみだという部分です。Power Deliveryや、DisplayPortに対応していれば、本体への給電にUSB-Cアダプターを使用できたり、USB-Cから外部ディスプレイへの出力ができたりと、便利だったと思います。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックで、快適に動きます。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | ウェブカメラ、スピーカー、マイクを備えており、普通にオンライン会議を行うことができます。 |
動画鑑賞 | ○ | ディスプレイの表示、スピーカー音ともに普通です。光学ドライブを搭載しているので、DVDなどの視聴も可能です。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | sRGBカバー率61.4%と色域が広くありません。CPU性能もそこまで高くはないので、RAW現像や画像編集への適性は低いです。 |
動画編集 | △ | 簡易的な動画編集ならできますが、外部グラフィックスを搭載していないため、本格的な動画編集は難しいです。 |
ゲーム | △ | 外部グラフィックスを搭載していないため、ゲーム向きではありません。ただし、軽いゲームなら、グラフィック品質などを下げることで出来るものもあります。 |
ディスプレイのチェック
LAVIE Direct N15のディスプレイのチェックです。
LAVIE Direct N15では、下のような2種類の液晶を搭載したモデルがあります。今回チェックしたのは、(1)のIPS液晶を搭載したモデルです。
液晶の種類
(1) 15.6型ワイド スーパーシャインビューLED IPS液晶 (広視野角)(Full HD)
(2) 15.6型ワイド スーパーシャインビューLED液晶 (Full HD)
パネルは、「LP156WFC-SPC1」でした。
IPS液晶なので視野角が広いです。色域は広くありませんが、フリッカーも発生しておらず、一般用途に適した比較的見やすい液晶だと思います。最大輝度は、当サイトの計測では306cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は61.4%でした。

ガンマ補正曲線を確認すると、わずかに赤と緑色が強く発色していることが分かりますが、それほど気にはなりません。

視野角は広いです。

光沢液晶なので、画面への映り込みがあります。ギラつきは、感じません。

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
LAVIE Direct N15のキーボードのチェックです。
実測で、キーピッチは横:19mm、縦:19mm、キーストロークは約1.7mmです。キーは、中央がわずかにくぼんでいるシリンドリカル形状となっています。主要なキーでサイズの小さいキーはありませんし、Enterキーなども大きいです。全体的に、普通の打ちやすさのキーボードです。
3列ですが、テンキーも付いています。バックライトは非搭載です。
タッチパッドはサイズが少し小さいですが、操作感は普通です。

※画像をクリックすると拡大できます

パフォーマンスのチェック
LAVIE Direct N15のパフォーマンスのチェックです。
CPU
今回チェックしているのは、LAVIE Direct N15 IPS液晶 第11世代Core i5モデルで、搭載しているCPUはCore i5-1135G7です。
マルチコア、シングルコアともに、Core i5-1135G7としては標準的なスコアが出ていました。一般的な用途に快適に使用できる性能です。
~ CPU性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリはDDR4-3200で普通の速さです。
~メモリ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア
グラフィックス
グラフィックスは、Core i5-1135G7の内蔵グラフィックスです。
DDR4-3200メモリを搭載した機種としては、標準的なグラフィックススコアでした。一般的な用途には不足のない、十分なグラフィックス性能です。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
その他のベンチマーク
他の機種で計測した数値ではありますが、実際のソフトの処理時間、フォートナイトやApexなどのゲームのフレームレートなどについては、下のリンク先をご覧ください。機種によってスコアにバラつきはありますが、傾向は分かると思います。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートの動作の確認結果は次の通りです。
USB-Cポートは、Power Deliveryや、DisplayPortなどの拡張機能には対応していません。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | × | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | × | × | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hzで表示が出来ていますが、色の形式がYCbCr420になってしまいます。

質量のチェック
質量のチェックです。
メーカー仕様値は、「約2.2kg」と表示されています。実際の計測値は以下の通りで、仕様値よりも少し軽かったです。光学ドライブを搭載した15.6型ノートPCとしては、比較的扱いやすい質量だと思います。
質量 | |
PC本体 | 2.079kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 297g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は約36Whでした。15.6型ノートPCとしては、小さめの容量です。

バッテリー駆動時間は下の通りです。バッテリー容量が小さいため、駆動時間も短いです。なお、今回はWindows 10 Homeを搭載した春モデルで計測しているので、Windows 11搭載の秋冬モデルだと、(2)や(4)は、もう少しバッテリー駆動時間が短くなる可能性があります。
標準バッテリー バッテリーM(36Wh) |
|
(1) JEITA2.0 | 春モデル: 約6.0時間 秋冬モデル: 約5.0時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | 5時間21分 |
(3) 動画再生時 | ー |
(4) PCMark 8 Work | 1時間55分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業
当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。充電速度はやや遅いです。
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラには、物理シャッターは付いていません。なお、IRカメラを搭載しており、Windows Helloの顔認証が使用できます。

Webカメラは、約92万画素の720p HDカメラです。細部には少し粗さがありますが、ホワイトバランスはまともなほうで、ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、一般的な性能だと思います。

※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows 10標準のカメラアプリで撮影

※クリックすると拡大できます。
※撮影方法は上と同じ
スピーカー
今回チェックしたモデルは、底面の両サイドにヤマハ製の2W + 2Wのスピーカーを搭載しています。最大音量は大きめですが、音質は普通です。10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
CPU電力は約21Wで推移し、CPU温度は70℃台に収まっています。高負荷時でも、問題ないCPU温度です。


静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時でも、やや動作音がします。高負荷時は、同等性能のノートPCと同じくらいの騒音値です。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
高負荷時でも、全体的に低めの温度です。パームレストの温度にほとんど変化がないので、不快に感じることはなさそうです。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
ノートPC向けのCPUなので、低めの消費電力です。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
LAVIE Direct N15の外観のチェックです。
LAVIE Direct N15では、4色のカラーバリエーションがありますが、メーカーサイトによると、今回チェックした、ヤマハ製ステレオスピーカー搭載モデルでは、パールホワイトのボディのみとなるようです。
パールホワイトのカラー
清潔感のあるボディカラーです。

天板の画像です。文字ではなく、LAVIEのロゴマークのみは入っており、シンプルなデザインです。

閉じた状態です。厚みは約22.7mmです。光学ドライブ搭載機としては薄いです。

側面のポート類は下の画像のとおりです。USB3.0 x2、USB-C(データ転送のみ)、HDMI、LANを搭載しています。SDカードリーダーは非搭載ですが、光学ドライブを備えていて、DVDドライブ、もしくはブルーレイドライブが選択できます。


底面には、吸気口が設けられています。

ACアダプターは、65Wです。サイズは比較的コンパクトです。


まとめ
以上が、LAVIE Direct N15のレビューです。
LAVIE Direct N15は、最近少なくなってきた、光学ドライブを搭載した、クラシカルなホームノートPCです。カスタマイズで、DVDドライブか、ブルーレイドライブかを選択することもできます。
第11世代Core i5を搭載し、ノートPCとしては標準的なスペックを備えています。ただし、ストレージには、SSD、もしくは、SSD + HDDを選択することをおすすめします。
見やすいIPS液晶や、ヤマハ製ステレオスピーカを搭載し、標準的なノートPCとしては、十分の構成でう。日常的な用途に、快適に使用することができるでしょう。
ソフトボタンが設けられており、初心者の方でも比較的使用しやすくなっているのもポイントです。国内で名の通ったメーカーであるNECのノートPCなので、安心感もあります。
なお、LAVIE Direct N15には、複数のモデルがあり、今回チェックしたのはIPS液晶 ヤマハ製ステレオスピーカ搭載モデルです。同じCore i5-1135G7を搭載していても、液晶がIPS液晶ではないモデルもあり、価格も安いですが、本機器とは画面の見やすさなどが異なるので、間違えないようにご注意ください。
光学ドライブを搭載した、15.6型のホームノートPC
LAVIE Direct N15

特徴
- 光学ドライブを搭載
- 視野角が広くて見やすいIPS液晶搭載
- 初心者の方にも使いやすい
こんなあなたに
- 光学ドライブを頻繁に使用する方
- 初心者の方にも使いやすい有名メーカーのPCが欲しい方
- 価格15万円台[税込]~

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
関連ページ