AMD Ryzen 7+GeForceグラボのゲームベンチマーク

更新日:2017年6月3日

2017.04.10 初稿
2017.06.03 Ryzen 7 1800Xのベンチマークを追記

 

AMD Ryzen 7 + GeForceグラフィックボード」を搭載したパソコンでゲームベンチマークを実行し、「インテル Core + GeForceグラフィックボード」のパソコンとスコアを比較しました。

AMD Ryzen 7 1700 + GeForce GTX 1060でテスト

まずは、AMD Ryzen 7 1700にGeForce GTX 1060(6GB)を搭載したGALLERIA ATと、インテル Core i7-7700に同グラフィックボードを搭載したGALLERIA XTとでスコアを比較します。

ベンチマーク結果は下表の通りで、いずれもフルHD(1920x1080)の解像度で実行しています。

ゲームベンチマーク(1920x1080)
  GALLERIA AT GALLERIA XT
AMD Ryzen 7 1700
GTX 1060(6GB)
インテル Core i7-7700
GTX 1060(6GB)
FF XIV 蒼天のイシュガルド 標準 ★ 16432 (非常に快適) 20414 (非常に快適)
高 ★ 12650 (非常に快適) 14579 (非常に快適)
最高 11989 (非常に快適) 12764 (非常に快適)
ドラゴンズドグマオンライン 標準 7713 (とても快適) 13255 (とても快適)
最高 7607 (とても快適) 12785 (とても快適)
PSO2 EP4 描画:3 54893 (快適) 98955 (快適)
描画:6 33379 (快適) 56492 (快適)
モンハン フロンティア 第三弾 30104 25975
ドラゴンクエストX 標準 16040 (すごく快適) 20811 (すごく快適)
最高 15751 (すごく快適) 20559 (すごく快適)
ゴーストリコン ワイルドランズ 101 fps 98 fps ※1
66 fps 65 fps ※1
ウルトラ 38 fps 41 fps ※1
フォーオナー 163 fps 170 fps ※1
108 fps 115 fps ※1
超高 78 fps 109 fps ※1
STEEP 104 fps 115 fps
81 fps 85 fps
超高 60 fps 61 fps
ライズ・オブ・トゥームレイダー 最低 133 fps 161 fps
97 fps 107 fps
最高 77 fps 81 fps
ファークライ プライマル 低い 92 fps 117 fps
高い 76 fps 87 fps
最高 64 fps 66 fps
GRID Autosport ウルトラロー 265 fps 349 fps
ミディアム 140 fps 181 fps
ウルトラ 104 fps 135 fps
VRカノジョ パフォーマンス 90 fps 90 fps
クオリティ 90 fps 45 fps
ハイクオリティ 45 fps 44 fps
※1 貸出機を返却してしまったため、別の同構成PCでの計測結果を、参考までに掲載しています。

 

残念なことに、AMD Ryzen 7 1700を搭載したモデルは、インテル Core i7-7700を搭載したモデルに比べ、同じグラフィックスを搭載していても、ベンチマークスコアがやや落ちました。

特に、フレームレートが高いときほど、Ryzen 7 1700のスコアが落ちる傾向があるように見受けられます。120Hz駆動などの液晶を使っているときは高いフレームレートが要求されるため、こういった液晶をお使いの場合は、特にインテル Core i7-7700のほうが良いと思います。

3DMarkのスコアはそれほど変わらず

ちなみに、3DMarkのスコアは下表のようになります。グラフィック性能を示す「Graphics Score」を見ると、Ryzen 7 1700もCore i7-7700も、ほとんど差はありませんでした。

なお、CPU性能を示す「CPU Test」や「Physics score」については、AMD Ryzen 7 1700のほうが高い数値が出ています。

3DMarkのスコア
製品名 GALLERIA AT GALLERIA XG
基本スペック AMD Ryzen 7 1700
GTX 1060(6GB)
Core i7-7700
GTX 1060(6GB)
Score 4289 4149
Graphics score 4041 4029
CPU test 6591 4997
Score 5893 5797
Graphics score 6102 6106
Physics score 16680 12808
Combined score 2648 2635
Score 11124 10886
Graphics score 12762 12795
Physics score 16839 12747
Combined score 4501 4657
Score 29541 28408
Graphics score 40162 40357
Physics score 13967 11897
Combined score 22537 24947

 

AMD Ryzen 7 1800X + GeForce GTX 1080Tiでテスト

次に、AMD Ryzen 7 1800XにGeForce GTX 1080Tiを搭載したGALLERIA AZ、Core i7-7700Kに同グラフィックボードを搭載したGALLERIA ZZを比較します。

ベンチマーク結果は下表の通りで、いずれもフルHD(1920x1080)の解像度で実行しています。

ゲームベンチマーク(1920x1080)
製品名 GALLERIA AZ GALLERIA ZZ
基本スペック AMD Ryzen 7 1800X
GTX 1080 Ti(11GB)
Core i7-7700K
GTX 1080Ti(11GB)
ファイナルファンタジー XIV 紅蓮のリベレーター 最高品質 143441 / 107 fps 17384 / 126 fps ※1
ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド 最高品質 17255 (非常に快適) 21932 (非常に快適)
ドラゴンズドグマオンライン
最高品質 8694 (とても快適) 14016 (とても快適)
ファンタシースターオンライン2 EP4 描画:6 46884 (快適) 83271 (快適)
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) 70359 60738
ドラゴンクエストX 最高品質 17731 (すごく快適) 21753 (すごく快適)
ゴーストリコン ワイルドランズ ウルトラ 69 fps 74 fps
フォーオナー 超高 174 fps 173 fps
STEEP 超高 122 fps 131 fps
ライズオブトゥームレイダー 最高品質 128 fps 150 fps
ファークライ プライマル 最高 83 fps 121 fps
※1 貸出機を返却してしまったため、別の同構成PCでの計測結果を、参考までに掲載しています。

 

こちらも、AMD Ryzen 7 1800Xを搭載したモデルは、Core i7-7700Kを搭載したモデルよりも、ベンチマークスコアがやや落ちるものがほとんどでした。

3DMarkのスコアはそれほど変わらず

こちらも、3DMarkの「Grahpics score」はRyzen 7 1800XでもCore i7700Kでもそれほど変わりませんでした。

CPU性能を示す「CPU Test」や「Physics score」については、Ryzen 7 1800Xのほうがかなり高い数値です。

3DMarkのスコア
製品名 GALLERIA AZ GALLERIA ZZ
基本スペック AMD Ryzen 7 1800X
GTX 1080Ti(11GB)
Core i7-7700K
GTX 1080Ti(11GB)
Score 8986 8400
Graphics score 9222 9365
CPU test 7850 5304
Score 12632 12303
Graphics score 13514 13545
Physics score 18638 14047
Combined score 6403 6566
Score 20225 20459
Graphics score 27042 27843
Physics score 18625 14068
Combined score 7324 8867
Score 41317 41523
Graphics score 67058 88003
Physics score 16227 12774
Combined score 26492 26194

まとめ

現状、Ryzen 7を搭載したPCにGeForceのグラフィックボードを搭載すると、インテルCPUを搭載したときに比べて、ゲームベンチマークスコアがやや落ちます。ゲームを目的にパソコンを買うなら、素直にインテルCPUを搭載したPCのほうが良さそうです。ただし、今後のドライバーなどによっては、結果は変わってくる可能性はあります。

エンコード、RAW現像、学術計算といったCPUのみを使うような処理は、同価格帯のAMD Ryzen 7 とインテルCore i プロセッサーと比較した場合、AMD Ryzen 7の方が速いです。CPUに負荷のかかる処理を主にするなら、AMD Ryzen 7のほうが良いでしょう。

CPUに負荷のかかる作業が主なのか、GPUに負荷のかかる作業(ゲーム)が主なのかで、構成を決めると良いでしょう。

なお、今回検証に用いたGALLERIAシリーズのパソコンの詳細は下のリンク先をご覧ください。

詳細はこちら
レビュー記事:ドスパラ GALLERIAの実機レビュー
メーカーサイト:ドスパラ GALLERIAシリーズ一覧