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MSI Prestige 15 A12U(2022年モデル)の実機レビュー
CPU | Core i7-1280P |
---|---|
GPU | GeForce RTX 3050 Ti |
メモリ | 32GB |
ストレージ | PCIe NVMe SSD |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | 4K Adobe RGB100% |
質量 | 約1.69kg |
バッテリー | 最大 約9時間 |
価格[税込] | 25万円台~ |
Prestige 15 A12Uは、4Kディスプレイを搭載したクリエイター向けノートPCです。
Adobe RGB相当の色域で、色域変換機能も搭載しているので、画像を扱うクリエイターも使いやすいと思います。
GeForce RTX 3050 Tiに、15.6型の画面を搭載しながら、約1.69kgという軽さも特徴的です。
メインPCとして画像編集や動画編集をしつつ、外へ持ち出してこのような作業をすることもある方におすすめです。
MSIのクリエイターノートを購入するなら、パソコンSHOPアーク(Ark)がおすすめです。MSI認定のショップで、ストレージのカスタマイズが可能です。
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-1280P、GeForce RTX 3050 Ti、32GBメモリ、1TB PCIe SSD
目次
お忙しい方は、「Prestige 15 A12Uの特徴」のみお読みください。
Prestige 15 A12Uの特徴
Adobe RGB相当の4Kディスプレイを搭載
Prestige 15 A12Uは、Adobe RGB相当の色域のディスプレイを搭載しているのが大きな特徴です。ウェブ掲載用は元より、印刷用の画像編集やRAW現像をするような方におすすめです。
さらに、色域変換することも可能です。Adobe RGBの色域だと、カラーマネジメントに対応していないアプリを使ったり、プロファイルが埋め込まれていない画像を表示したりすると、色がおかしく表示されて逆に見にくいときがあります。一方、本製品は、付属の「MSI True Color」というソフトから、sRGBモードなど色域を変換する機能があるので、そういった場合に便利です。
また、i1 Display Plusなどのデバイスがあれば、MSI True Colorから、キャリブレーションすることも可能です。一度キャリブレーションすれば、全ての表示モードが補正されるのでとても便利です。
Core i7-1280Pを搭載しパフォーマンスアップ
Prestige 15 A12Uは、プロセッサーに「Pシリーズ」の第12世代Coreを搭載しています。クリエイター向けノートによく採用される「Hシリーズ」ではありませんが、性能は非常に高く、1世代前のHシリーズのCore i9-11900HやCore i7-11800Hと遜色ないベンチマークスコアが出ています。
また、旧モデルのPrestige 15 A11に搭載されていたCore i7-1185G7と比較すると約2倍のスコアです。これだけパフォーマンスがアップすれば、画像編集、動画編集などもより快適に動くでしょう。
GeForce RTX 3050 Tiを搭載しても約1.69kg
Prestige 15 A12Uは、GeForce RTX 3050 Tiを搭載しているため、動画編集なども快適ですし、AIを使った画像編集なども比較的速いです。
このような外部グラフィックスを搭載した15.6型クラスのノートPCの質量は、通常2.0kg前後はしますが、本製品は約1.69kgと軽いです。
ノートパソコンを外へ持ち運んで、動画編集や画像編集などをすることがある方におすすめです。
パソコンSHOPアークでは人気No.1ノート
パソコンSHOPアークでは、主に、クリエイター向けのノートパソコンやゲーミングノートを多く扱っていますが、ノートパソコンの部門で、週間ランキング1位になっていました(2022年6月10日時点)。1つのショップのデータではありますが、クリエイター向けノートPCとして人気があることは確かなようです。
アークならストレージの交換/増設が可能
なお、MSI製品は、底面カバーを開けるとメーカー保証外となってしまうため、自分でパーツをカスタマイズするのはおすすめしません。
ストレージ容量などを増やしたいなら、カスタマイズできるパソコンSHOPアークで購入することをおすすめします。標準では1TBのSSDですが、最大4TBのSSDへ変更することが可能です。さらに、追加でもう1つSSDを増設し、2台構成にすることもできます。
カードスロットはmicroSDのみ対応
やや残念なポイントとしては、SDカードリーター/ライターが、microSDカードのみ対応している点です。画像や動画を扱うクリエイターは、フルサイズのSDカードを使用している方が多いと思われるので、外出先でパソコンへ取り込むには、別途、リーダー/ライターを持ち歩く必要があります。もしくは、microSDカードにSD変換アダプターを装着して使用する必要があります。
Prestige 14 と 15の比較
MSIでは、Prestige 15 A12Uの画面サイズを一回り小さくした14型のPrestige 14 A12Uも発売されています。
画面サイズの仕様上の違いとしては、まずPrestige 15 A12Uは、ディスプレイが4K解像度で、Adobe RGB相当の色域になっている点です。プリンターで印刷することを前提とした画像編集などを行う方は、Prestige 15 A12Uのほうがいいでしょう。また、HDMIポートを搭載しているので、他のディスプレイなどへ出力しやすいです(Prestige 14も、USB-C経由で映像出力はできます)。
ただし、Prestige 14 A12Uのほうが、質量が400gも軽く、価格も安くなっています。
Prestige 14 A12U | Prestige 15 A12U | |
画像 | ||
ディスプレイ | 14.0型 FHD | 15.6型 4K |
色域 | sRGB相当 | Adobe RGB相当 |
CPU | Core i7-1280P | |
GPU | RTX 3050 | RTX 3050 Ti |
メモリ | 16GB / 32GB | 32GB |
質量 | 1.29kg | 1.69kg |
バッテリー | 最大 約7時間 | 最大 約9時間 |
インターフェース | Thunderbolt4 x2 USB3.2 x1 micro SD |
Thunderbolt4 x2 USB3.2 x2 micro SD HDMI |
価格 | 206,800円 | 259,800円 |
パフォーマンスを見てみると、同じプロセッサーを搭載しても、Prestige 15 A12Uのほうがダブルファンで冷却していることもあり、CPU性能が高かったです。グラフィック性能も、Prestige 15 A12UはGeForce RTX 3050 Tiであるのに対し、Prestige 14 A12Uは少し性能が落ちるGeForce RTX 3050です。
また、Prestige 14 A12Uは、ボディが薄い分、負荷をかけるとパームレストの表面温度が高めになり、手のひらが熱くなってきます。Prestige 15 A12Uも多少は暖かく感じますが、Prestige 14 A12Uほどではありません。
頻繁に持ち運ぶ方や、外出時用のパソコンとして購入するなら、Prestige 14 A12Uのほうがいいと思いますが、パフォーマンスや作業中の快適度は、Prestige 15 A12Uのほうが高いと思います。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックで、快適に動きます。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | Webカメラ、マイク、スピーカーを搭載しており、問題なくオンライン会議をすることができます。 |
動画鑑賞 | ◎ | Adobe RGB 100%相当の綺麗なディスプレイで動画を視聴することができます。 |
RAW現像 画像編集 |
◎ | 広色域ディスプレイを搭載し、CPU性能も高く、RAW現像や画像編集は快適です。 |
動画編集 | ○ | GeForce RTX 3050 Tiを搭載し、動画編集も出来るスペックです。凝った動画でなければ、4K動画の編集も出来るでしょう。 |
ゲーム | ○ | ゲーム用に作られたノートPCではありませんが、GeForce RTX 3050 Tiを搭載しているので、ある程度ゲームができます。ただし、本格的にゲームをするなら、ハイリフレッシュレート液晶を搭載し、もっとグラフィック性能高い製品がいいと思います。 |
ディスプレイのチェック
Prestige 15 A12Uのディスプレイをチェックします。
まず、搭載されていたパネルは、シャープの 「LQ156D1JW42」でした。広色域の4Kパネルです。
この製品は、「MSI True Color」という付属のソフトから、sRGBモード、Adobe RGBモードなど、表示モードを変更することができ、これを変更すると、ディスプレイの色域変換が行われます。
各表示モードの色域を計測してみた結果が次の通りです。sRGBモードのときと比べて、Adobe RGBモードは色域が広くなっており、色域変換が行われているのが確認できると思います。
具体的な色域は、sRGBカバー率は100%、 Adobe RGBカバー率もほぼ100%です。 DCI-P3カバー率は当サイトの計測では92.6%でしたが、それでも比較的高い数値です。
- sRGBモード
- Adobe RGBモード
- DCI-P3モード
カバー率 | 比 | |
sRGB | 100% | 106% |
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カバー率 | 比 | |
Adobe RGB | 99.2% | 100% |
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カバー率 | 比 | |
DCI-P3 | 92.6% | 92.6% |
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最大輝度は、当サイトの計測では368cd/m2と高めでした。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
Prestige 15 A12Uのキーボードのチェックです。
実測で、キーピッチは横:19mm、縦:19mm、キーストロークは約1.5mmです。キートップはほぼフラットですが、十分なキーピッチがあるので、タイピングのしやすさは普通だと思います。
「backspace」や、「enter」キーは大きくなっているので打ちやすい半面、「半角/全角」キーは小さくなっています。
少し気になるのが、タッチパッドがかなり横長になっている点です。タイピングするときに、右の手のひらが、タッチパッドに触れてしまうので、たまに意図せずマウスカーソルが動くときがあります。自宅などで使うときは、マウスを使って、タッチパッドを無効にしてもいいと思います。
キーボードバックライトも搭載しています。
パフォーマンスのチェック
Prestige 15 A12Uのパフォーマンスのチェックします。
本製品では、MSI Centerで動作モードを変更することができます。基本的にはデフォルトの「Smart Auto」でベンチマークを計測していますが、CINEBENCH R23と3Dmark のみは、最大性能が出るの「ハイパフォーマンス」でも計測しています。
CPU
Prestige 15 A12Uのプロセッサーは、28WクラスのCore i7-1280Pを搭載です。
デフォルトの「Smart Auto」のモードでも、45WクラスのCore i7-11800Hに迫るマルチコアスコアが出ています。「ハイパフォーマンス」のモードなら、Core i9-11900Hとほぼ同等の非常に高いスコアが出ます。
また、シングルコアのスコアも非常に高く、多くのアプリが快適に動くと思います。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリはLPDDR4X-4266で、帯域は広いです。なお、オンボードメモリなので換装はできません。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
グラフィックス
Prestige 15 A12Uのグラフィックスは、GeForce RTX 3050 Ti Laptopを搭載しています。最大グラフィックスパワーは、40Wとなっています。
GPU-Zで確認したGeForce RTX 3050 Ti Laptopの情報は次の通りです。動作モードを変更しても、GPUクロックに変化はありませんでした。VRAMは4GBです。
ベンチマークスコアは以下の通りです。外部グラフィックスとしてはエントリー性能となりますが、画像編集などの用途なら十分な性能です。動画編集の際も、凝ったものでなければ、4K動画をストレスなく編集できる性能を持っています。ただ、VRAMは4GBとそこまで多くはないので、動画編集ソフトに加えて画像編集ソフトを起動すると、VRAMが足りなくなるかもしれません。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
ストレージ
ストレージは、今回、PCIe Gen4の1TB SSDを搭載しており、非常に高速です。パソコンSHOPアークなら、最大4TBのSSDへ変更することも可能です。さらに、2nd SSDを搭載することも出来ます。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
microSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。
その他のベンチマーク
第12世代Coreプロセッサー(Alder Lake-P)のその他のベンチマークスコアについては、こちらのリンク先もご覧ください。
クリエイターソフトの処理時間
以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。なお、こちらは「パフォーマンスモード」で計測した結果のみ掲載しています。
非常に速い書き出し速度です。露出、彩度の変更などの現像処理もストレスなく出来ます。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
AIを使った比較的重い機能を実行したので、やや時間がかかる処理はあるものの、それでもCPU内蔵グラフィックスの場合よりも短い時間で処理が終わっています。また、こういった特殊な作業をしなければ、快適に作業することが出来ます。
処理時間 | |
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 3秒 |
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) | 1分14秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 2分25秒 |
スーパー解像度 | 6秒 |
さすがにGeForce RTX 3060やRTX 3070と比較すると書き出し時間は遅く、VRAMも少ないですが、4K動画の書き出しも、実用的な時間で終わっていると思います。凝ったものではなく、一般的な編集内容であれば、ストレスなくできます。FHD/30p/10分の動画の書き出しなら1~2分で終わります。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
CPUのみで実行するx265エンコードも、比較的速いです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ゲームベンチマーク&フレームレート
動作モード
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。
なお、ここでは、動作モードを「ハイパフォーマンス」のモードにして、ゲームのフレームレートを計測しています。
各ゲームの平均フレームレート
エントリークラスのGeForce RTX 3050 Ti Laptopで、高リフレッシュレート液晶でもありませんが、重いゲームでもグラフィック品質を落とせば、60fps以上のフレームレートが出ます。標準的な重さのゲームならさらに高いフレームレートが出ます。
本格的にゲームをする人や、ゲーム映像の美しさを堪能したい人には物足りないスペックだと思いますが、たまに、カジュアルにゲームをする程度の方であれば、このくらいのスペックでも問題ないかと思います。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 62 fps |
高 | 41 fps | |
ウルトラ | 32 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
|
||||
---|---|---|---|---|
解像度 | 品質 | レイトレ | DLSS | 平均fps |
1920 x 1080 |
低 | オフ | オフ | 78 fps |
高 | オフ | オフ | 62 fps | |
最大 | オフ | オフ | 28 fps | |
オフ | 高性能 | 32 fps | ||
最大 | 高性能 | 17 fps |
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 109 fps |
高 | 29 fps | |
エクストリーム | 8 fps |
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 100 fps |
高 | 55 fps | |
ウルトラ | 44 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 87 fps |
標準品質 | 68 fps | |
高品質 | 48 fps |
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 40660 / 152 fps |
高 | 8187 / 65 fps | |
ウルトラ | 5624 / 54 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
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|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920 x 1080 |
最低 | オフ | 104 fps |
中 | オフ | 73 fps | |
最高 | オフ | 55 fps | |
クオリティ | 69 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 標準(ノート) | 139 fps |
高(ノート) | 111 fps | |
最高品質 | 85 fps |
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 232 fps |
高設定 | 86 fps | |
最高設定 | 61 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 163 fps |
高設定 | 94 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 354 fps |
高設定 | 215 fps |
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 非常に低い | 220 fps |
中型 | 152 fps | |
ウルトラ | 106 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均スコア |
1920x1080 | 最高品質 | 22775(すごく快適) |
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
Prestige 15 A12Uは、Thunderbolt4ポートを搭載しており、各周辺機器のテスト結果は次の通りです。Power Delivery機能は61W以上なら警告も出ず動作していました。映像出力も問題なく出来ていました。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | △ ※3 | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | △ ※3 | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 警告が表示されるが、充電は可能
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。3840x2160、8ビット、RGBで出力出来ていました。
質量のチェック
Prestige 15 A12Uの質量のチェックです。
メーカーサイトには「約1.69kg」とあります。実測値はそれよりもやや重かったです。ただ、外部グラフィックスを搭載した15.6型ノートPCとしては軽いと思います。
質量 | |
PC本体 | 1.777kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 388g |
バッテリー駆動時間のチェック
Prestige 15 A12Uのバッテリー容量は、82Whとなっています。
バッテリー駆動時間は下の通りです。外部グラフィックスに4Kディスプレイを搭載しているので、通常のノートPCよりはは消費電力が高めですが、バッテリー容量が多いので、そこそこのバッテリー駆動時間となっています。
ただし、バッテリー駆動中に、動画編集などをすると、3~4時間くらいしかもたないと思います。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 最大9時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | ― |
(3) 動画再生時 | 9時間14分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りで、充電速度は速いです。
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Prestige 15 A12UのWebカメラは、約92万画素(1280x720)で、ノートPCとしては一般的な画質です。また、IRカメラを搭載し、顔認証によるログインが可能です。
スピーカー
スピーカーは、底面の左右サイドに、ステレオスピーカーを搭載しています。音質は普通で、ノートPC基準で10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。
「Smart Auto」モードのときは、問題ないCPU温度です。
「ハイパフォーマンス」モードのときは、CPU電力が上がるのでパフォーマンスが高くなりますが、その代わり、CPU温度が93℃前後と高めになります。通常時は、「Smart Auto」モードを使ったほうがいいと思います。
- Smart Auto時
- ハイパフォーマンス時
静音性のチェック
Prestige 15 A12Uの動作音(静音性)のチェック結果です。ここでは、「Smart Auto」モードでの計測結果を掲載します。
アイドル時でもやや動作音がしますが、ほぼ気にならないレベルです。部屋のエアコンをオンにしていれば、エアコンの動作音で、PCの動作音はほとんど聞こえないレベルです。負荷をかけるとそれなりに動作音が上がりますが、一般的なノートPCと同等レベルの騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
負荷が低めのときは、そこまで表面の熱さは気になりません。動画編集後の書き出しのような高い負荷をかけると、キーボード部分が熱くなり、パームレスト部分もやや暖かく感じます。ずっと手を置いているとやや気になるかもしれません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
外部グラフィックスに4Kディスプレイを搭載しているため、一般のノートPCよりも高い消費電力ですが、動画書き出しの負荷でも100W以下です。
外観のチェック
Prestige 15 A12Uの外観のチェックです。
ゲーミングノートとは違い、派手さはないものの、やや青みがかったように見えるカーボングレイのカラーで個性を出し、ビジネスシーンでも使える落ちついたデザインです。
天板には、msiのロゴがありますが、主張はそんなに激しくありません。
ボディの高さは約18.9mmと薄く、カバンへも入れやすいと思います。
側面のポート類はご覧の通りです。Prestige 14 A12UにはなかったHDMIポートが搭載されています。
ヒンジは約180度開くため、何かと使いやすいです。
底面には吸気口があります。
今回底面カバーは開けていませんが、CPU冷却ファンは2つあるようです。
底面のネジ穴の1つに、FACTORY SEALが貼られており、これを破るとメーカー保証対象となるためご注意下さい。パーツなどを交換は、自分で交換するのではなく、カスタマイズできるショップで購入するのがいいと思います。
ACアダプターは、100Wです。それほど大きくはありませんが、電源ケーブルが太いので、カバンの中に入れるときなどは、やや邪魔です。
まとめ
以上が、Prestige 15 A12Uのレビューです。
Adobe RGB相当の4Kディスプレイに、GeForce RTX 3050 Tiを搭載したクリエイター向けのノートPCです。
しかも、質量が約1.69kgと比較的軽く、高性能PCを持ち歩きたいという方に適した製品です。
ディスプレイは、色域変換も可能で、さらにi1 Display Plusなどの対応したデバイスがあれば、簡単にキャリブレーションすることも出来ます。
プロセッサーは、28WクラスのCore i7-1280Pですが、旧世代のHシリーズのプロセッサーに匹敵する処理性能で、クリエイティブな作業にも十分耐えられるパフォーマンスが出ます。
惜しまれるのは、SDカードスロットが、microSDカードのみ対応している点です。フルサイズのSDカードも使えたら良かったです。
4K液晶の軽量クリエイターノート
Prestige 15 A12U
特徴
- Adobe RGB相当の4Kディスプレイを搭載
- GeForce RTX 3050 Tiを搭載
- 約1.69kgと比較的軽い
こんなあなたに
- 持ち出す機会のあるクリエイター
- 一般ノートPCより高い性能のノートPCが欲しい方
- 価格25万円台(税込)~
購入するならパソコンSHOPアーク
購入するなら、MSI認定のショップのパソコンSHOPアーク(Ark)がおすすめです。ストレージのカスタマイズが可能です。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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