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MSI Prestige 15 A12U(2022年モデル)の実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-1280P
GPU GeForce RTX 3050 Ti
メモリ 32GB
ストレージ PCIe NVMe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 4K Adobe RGB100%
質量 約1.69kg
バッテリー 最大 約9時間
価格[税込] 25万円台~
4K液晶の軽量クリエイターノート

Prestige 15 A12Uは、4Kディスプレイを搭載したクリエイター向けノートPCです。

Adobe RGB相当の色域で、色域変換機能も搭載しているので、画像を扱うクリエイターも使いやすいと思います。

GeForce RTX 3050 Tiに、15.6型の画面を搭載しながら、約1.69kgという軽さも特徴的です。

メインPCとして画像編集や動画編集をしつつ、外へ持ち出してこのような作業をすることもある方におすすめです。

公式サイトはこちら
MSIのゲーミングノートを買うならArkがおすすめ

MSIのクリエイターノートを購入するなら、パソコンSHOPアーク(Ark)がおすすめです。MSI認定のショップで、ストレージのカスタマイズが可能です。

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-1280P、GeForce RTX 3050 Ti、32GBメモリ、1TB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「Prestige 15 A12Uの特徴」のみお読みください。

 

Prestige 15 A12Uの特徴

Adobe RGB相当の4Kディスプレイを搭載

Prestige 15 A12Uは、Adobe RGB相当の色域のディスプレイを搭載しているのが大きな特徴です。ウェブ掲載用は元より、印刷用の画像編集やRAW現像をするような方におすすめです。

Adobe RGB相当のディスプレイ

 

さらに、色域変換することも可能です。Adobe RGBの色域だと、カラーマネジメントに対応していないアプリを使ったり、プロファイルが埋め込まれていない画像を表示したりすると、色がおかしく表示されて逆に見にくいときがあります。一方、本製品は、付属の「MSI True Color」というソフトから、sRGBモードなど色域を変換する機能があるので、そういった場合に便利です。

MSI True Colorで色域変換が可能

 

また、i1 Display Plusなどのデバイスがあれば、MSI True Colorから、キャリブレーションすることも可能です。一度キャリブレーションすれば、全ての表示モードが補正されるのでとても便利です。

キャリブレーションも簡単

 

Core i7-1280Pを搭載しパフォーマンスアップ

Prestige 15 A12Uは、プロセッサーに「Pシリーズ」の第12世代Coreを搭載しています。クリエイター向けノートによく採用される「Hシリーズ」ではありませんが、性能は非常に高く、1世代前のHシリーズのCore i9-11900HやCore i7-11800Hと遜色ないベンチマークスコアが出ています。

また、旧モデルのPrestige 15 A11に搭載されていたCore i7-1185G7と比較すると約2倍のスコアです。これだけパフォーマンスがアップすれば、画像編集、動画編集などもより快適に動くでしょう。

CINEBENCH R23(マルチコア)
Core i9-12900H 19223
Core i7-12700H 16389
Core i7-1280P 13436
Core i9-11900H 13266
Core i7-11800H 11893
Core i7-1185G7 5801

 

GeForce RTX 3050 Tiを搭載しても約1.69kg

Prestige 15 A12Uは、GeForce RTX 3050 Tiを搭載しているため、動画編集なども快適ですし、AIを使った画像編集なども比較的速いです。

このような外部グラフィックスを搭載した15.6型クラスのノートPCの質量は、通常2.0kg前後はしますが、本製品は約1.69kgと軽いです。

ノートパソコンを外へ持ち運んで、動画編集や画像編集などをすることがある方におすすめです。

GeForce RTX 3050 Tiを搭載していても軽い

 

パソコンSHOPアークでは人気No.1ノート

パソコンSHOPアークでは、主に、クリエイター向けのノートパソコンやゲーミングノートを多く扱っていますが、ノートパソコンの部門で、週間ランキング1位になっていました(2022年6月10日時点)。1つのショップのデータではありますが、クリエイター向けノートPCとして人気があることは確かなようです。

ウェブやSNS用の写真・動画編集にちょうどいい色域広めの液晶

 

アークならストレージの交換/増設が可能

なお、MSI製品は、底面カバーを開けるとメーカー保証外となってしまうため、自分でパーツをカスタマイズするのはおすすめしません。

ストレージ容量などを増やしたいなら、カスタマイズできるパソコンSHOPアークで購入することをおすすめします。標準では1TBのSSDですが、最大4TBのSSDへ変更することが可能です。さらに、追加でもう1つSSDを増設し、2台構成にすることもできます。

アークでならSSDの交換、増設が可能

 

カードスロットはmicroSDのみ対応

やや残念なポイントとしては、SDカードリーター/ライターが、microSDカードのみ対応している点です。画像や動画を扱うクリエイターは、フルサイズのSDカードを使用している方が多いと思われるので、外出先でパソコンへ取り込むには、別途、リーダー/ライターを持ち歩く必要があります。もしくは、microSDカードにSD変換アダプターを装着して使用する必要があります。

microSDカードスロット

 

Prestige 14 と 15の比較

MSIでは、Prestige 15 A12Uの画面サイズを一回り小さくした14型のPrestige 14 A12Uも発売されています。

画面サイズの仕様上の違いとしては、まずPrestige 15 A12Uは、ディスプレイが4K解像度で、Adobe RGB相当の色域になっている点です。プリンターで印刷することを前提とした画像編集などを行う方は、Prestige 15 A12Uのほうがいいでしょう。また、HDMIポートを搭載しているので、他のディスプレイなどへ出力しやすいです(Prestige 14も、USB-C経由で映像出力はできます)。

ただし、Prestige 14 A12Uのほうが、質量が400gも軽く、価格も安くなっています。

ライバル機種との比較
  Prestige 14 A12U Prestige 15 A12U
画像
ディスプレイ 14.0型 FHD 15.6型 4K
色域 sRGB相当 Adobe RGB相当
CPU Core i7-1280P
GPU RTX 3050 RTX 3050 Ti
メモリ 16GB / 32GB 32GB
質量 1.29kg 1.69kg
バッテリー 最大 約7時間 最大 約9時間
インターフェース Thunderbolt4 x2
USB3.2 x1
micro SD
Thunderbolt4 x2
USB3.2 x2
micro SD
HDMI
価格 206,800円 259,800円
※価格は、パソコンSHOPアークでの価格

 

パフォーマンスを見てみると、同じプロセッサーを搭載しても、Prestige 15 A12Uのほうがダブルファンで冷却していることもあり、CPU性能が高かったです。グラフィック性能も、Prestige 15 A12UはGeForce RTX 3050 Tiであるのに対し、Prestige 14 A12Uは少し性能が落ちるGeForce RTX 3050です。

CINEBENCH R23(マルチコアスコア)
Core i7-1280P 13436 [Prestige 15 A12U]
Core i7-1280P 10672 [Prestige 14 A12U]
3DMark Time Spy(グラフィックススコア)
RTX 3050 Ti 4614 [Prestige 15 A12U]
RTX 3050 4435 [Prestige 14 A12U]

 

また、Prestige 14 A12Uは、ボディが薄い分、負荷をかけるとパームレストの表面温度が高めになり、手のひらが熱くなってきます。Prestige 15 A12Uも多少は暖かく感じますが、Prestige 14 A12Uほどではありません。

PC本体の表面温度

 

頻繁に持ち運ぶ方や、外出時用のパソコンとして購入するなら、Prestige 14 A12Uのほうがいいと思いますが、パフォーマンスや作業中の快適度は、Prestige 15 A12Uのほうが高いと思います。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックで、快適に動きます。
オンライン会議 Webカメラ、マイク、スピーカーを搭載しており、問題なくオンライン会議をすることができます。
動画鑑賞 Adobe RGB 100%相当の綺麗なディスプレイで動画を視聴することができます。
RAW現像
画像編集
広色域ディスプレイを搭載し、CPU性能も高く、RAW現像や画像編集は快適です。
動画編集 GeForce RTX 3050 Tiを搭載し、動画編集も出来るスペックです。凝った動画でなければ、4K動画の編集も出来るでしょう。
ゲーム ゲーム用に作られたノートPCではありませんが、GeForce RTX 3050 Tiを搭載しているので、ある程度ゲームができます。ただし、本格的にゲームをするなら、ハイリフレッシュレート液晶を搭載し、もっとグラフィック性能高い製品がいいと思います。

 

ディスプレイのチェック

Prestige 15 A12Uのディスプレイをチェックします。

まず、搭載されていたパネルは、シャープの 「LQ156D1JW42」でした。広色域の4Kパネルです。

この製品は、「MSI True Color」という付属のソフトから、sRGBモード、Adobe RGBモードなど、表示モードを変更することができ、これを変更すると、ディスプレイの色域変換が行われます。

ディスプレイの表示モード

 

各表示モードの色域を計測してみた結果が次の通りです。sRGBモードのときと比べて、Adobe RGBモードは色域が広くなっており、色域変換が行われているのが確認できると思います。

具体的な色域は、sRGBカバー率は100%、 Adobe RGBカバー率もほぼ100%です。 DCI-P3カバー率は当サイトの計測では92.6%でしたが、それでも比較的高い数値です。

  • sRGBモード
  • Adobe RGBモード
  • DCI-P3モード
sRGBモード
  カバー率
sRGB 100% 106%
ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
Adobe RGBモード
  カバー率
Adobe RGB 99.2% 100%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
DCI-P3モード
  カバー率
DCI-P3 92.6% 92.6%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

最大輝度は、当サイトの計測では368cd/m2と高めでした。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

下に、Adobe RGBモードで計測したガンマ補正曲線を掲載します。ΔE <2となっているだけあって、ガンマ補正曲線を見てみても、ほとんど補正されていないことが分かります。計測誤差程度のズレしかありません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。背景を白にすると、ギラツキをやや感じますが、気にならない方が多いのではないかと思います。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度設定を24以下にするとフリッカーが発生していました。ただ、輝度を低めにしなければフリッカーはありませんでしたし、発生しているときも約26kHzと高めの周波数なので、目への悪影響はそこまでないと思います。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

Prestige 15 A12Uのキーボードのチェックです。

実測で、キーピッチは横:19mm、縦:19mm、キーストロークは約1.5mmです。キートップはほぼフラットですが、十分なキーピッチがあるので、タイピングのしやすさは普通だと思います。

「backspace」や、「enter」キーは大きくなっているので打ちやすい半面、「半角/全角」キーは小さくなっています。

少し気になるのが、タッチパッドがかなり横長になっている点です。タイピングするときに、右の手のひらが、タッチパッドに触れてしまうので、たまに意図せずマウスカーソルが動くときがあります。自宅などで使うときは、マウスを使って、タッチパッドを無効にしてもいいと思います。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

Prestige 15 A12Uのパフォーマンスのチェックします。

本製品では、MSI Centerで動作モードを変更することができます。基本的にはデフォルトの「Smart Auto」でベンチマークを計測していますが、CINEBENCH R23と3Dmark のみは、最大性能が出るの「ハイパフォーマンス」でも計測しています。

MSI Center

 

CPU

Prestige 15 A12Uのプロセッサーは、28WクラスのCore i7-1280Pを搭載です。

デフォルトの「Smart Auto」のモードでも、45WクラスのCore i7-11800Hに迫るマルチコアスコアが出ています。「ハイパフォーマンス」のモードなら、Core i9-11900Hとほぼ同等の非常に高いスコアが出ます。

また、シングルコアのスコアも非常に高く、多くのアプリが快適に動くと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-1280P
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900H 19223
Core i9-12900HK 17767
Core i7-12700H 16389
Ryzen 7 6800H 13999
Core i7-1280P 13436 [ハイパフォーマンス]
11401 [Smart Auto]
10672
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
12359
Core i7-11800H 11893
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 7 5800U 9429
Ryzen 5 5600H 9255
Core i7-1260P 9032
Core i5-11400H 8514
Ryzen 5 5600U 8491
Ryzen 7 5700U 8445
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 5625U 8107
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HK 1918
Core i7-1280P 1827 [ハイパフォーマンス]
1751 [Smart Auto]
1660
Core i7-12700H 1823
Core i7-1260P 1802
Core i7-1195G7 1634
Core i9-11900H 1570
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
1531
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1511
Core i5-1240P 1483
Ryzen 9 5900HX 1463
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600U 1369
Ryzen 5 5600H 1354
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 7 5700U 1264
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはLPDDR4X-4266で、帯域は広いです。なお、オンボードメモリなので換装はできません。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
32GB(16GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
53.52GB/s
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

Prestige 15 A12Uのグラフィックスは、GeForce RTX 3050 Ti Laptopを搭載しています。最大グラフィックスパワーは、40Wとなっています。

最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3050 Ti Laptopの情報は次の通りです。動作モードを変更しても、GPUクロックに変化はありませんでした。VRAMは4GBです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ベンチマークスコアは以下の通りです。外部グラフィックスとしてはエントリー性能となりますが、画像編集などの用途なら十分な性能です。動画編集の際も、凝ったものでなければ、4K動画をストレスなく編集できる性能を持っています。ただ、VRAMは4GBとそこまで多くはないので、動画編集ソフトに加えて画像編集ソフトを起動すると、VRAMが足りなくなるかもしれません。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3050 Ti Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 Ti 16GB 175W 12614
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
GTX 1660Ti   5667
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050 Ti 40W 4614 [ハイパフォーマンス]
4345 [Smart Auto]
RTX 3050 65W 4560
RTX 3050 40W 4435
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

ストレージ

ストレージは、今回、PCIe Gen4の1TB SSDを搭載しており、非常に高速です。パソコンSHOPアークなら、最大4TBのSSDへ変更することも可能です。さらに、2nd SSDを搭載することも出来ます。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe Gen4 SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
6750
 PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

その他のベンチマーク

第12世代Coreプロセッサー(Alder Lake-P)のその他のベンチマークスコアについては、こちらのリンク先もご覧ください。

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。なお、こちらは「パフォーマンスモード」で計測した結果のみ掲載しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

非常に速い書き出し速度です。露出、彩度の変更などの現像処理もストレスなく出来ます。

Core i9-11900H
16GBメモリ
44秒
Core i7-12700H
16GBメモリ
46秒
Core i9-11980HK
64GBメモリ
46秒
Core i7-1280P
32GBメモリ
47秒
Core i7-11800H
16GBメモリ
53秒
Core i7-1260P
16GBメモリ
56秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
56秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
56秒 (MacBook Pro 14)
Ryzen 7 6800H
16GBメモリ
57秒
Apple M1
16GBメモリ
66秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1195G7
16GBメモリ
66秒
Core i5-1240P
8GBメモリ
72秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-1185G7
16GBメモリ
74秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Ryzen 7 5800U
16GBメモリ
95秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

AIを使った比較的重い機能を実行したので、やや時間がかかる処理はあるものの、それでもCPU内蔵グラフィックスの場合よりも短い時間で処理が終わっています。また、こういった特殊な作業をしなければ、快適に作業することが出来ます。

  処理時間
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 3秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 1分14秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 2分25秒
スーパー解像度 6秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

さすがにGeForce RTX 3060やRTX 3070と比較すると書き出し時間は遅く、VRAMも少ないですが、4K動画の書き出しも、実用的な時間で終わっていると思います。凝ったものではなく、一般的な編集内容であれば、ストレスなくできます。FHD/30p/10分の動画の書き出しなら1~2分で終わります。

4K動画の書き出し
Core i9-12900HK
RTX 3080 Ti (175W)
3分09秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分45秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-12700H
RTX 3070Ti (105W)
3分51秒
Core i7-1180H
RTX 3070 (140W)
3分53秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
4分04秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i7-1280P
RTX 3050 Ti(40W)
5分20秒
Core i7-1280P
RTX 3050 (40W)
5分22秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 9分14秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 17 Betaによる書き出し時間
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
3分48秒
Core i7-11370H
RTX 3050Ti (60W)
4分18秒
Core i5-11400H
GTX 1650
4分19秒
Ryzen 5 5600H
RTX 3050 (60W)
5分22秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i7-1280P
RTX 3050 Ti(40W)
6分1秒
Core i7-1280P
RTX 3050 (40W)
6分1秒
Apple M1 6分20秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1195G7 12分44秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

CPUのみで実行するx265エンコードも、比較的速いです。

Core i9-12900HK 7分15秒
Core i7-12700H 7分50秒
Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Ryzen 7 6800H 8分42秒
Core i7-1280P 9分15秒
Core i7-1280P 11分10秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SPECviewperf 2020

 

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

動作モード

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。

なお、ここでは、動作モードを「ハイパフォーマンス」のモードにして、ゲームのフレームレートを計測しています。

 

各ゲームの平均フレームレート

エントリークラスのGeForce RTX 3050 Ti Laptopで、高リフレッシュレート液晶でもありませんが、重いゲームでもグラフィック品質を落とせば、60fps以上のフレームレートが出ます。標準的な重さのゲームならさらに高いフレームレートが出ます。

本格的にゲームをする人や、ゲーム映像の美しさを堪能したい人には物足りないスペックだと思いますが、たまに、カジュアルにゲームをする程度の方であれば、このくらいのスペックでも問題ないかと思います。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 62 fps
41 fps
ウルトラ 32 fps
※ベンチマークで計測
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 3080 Ti 175W 93 fps
RTX 3070 140W 70 fps
RTX 3060 115W 62 fps
RTX 3060 130W 61 fps
RTX 3050Ti 40W 32 fps
RTX 3050 40W 29 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 レイトレ DLSS 平均fps
1920
x
1080
オフ オフ 78 fps
オフ オフ 62 fps
最大 オフ オフ 28 fps
オフ 高性能 32 fps
最大 高性能 17 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、品質:最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 88 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 87 fps
RTX 3080 Ti 175W 85 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 81 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 78 fps
RTX 3080 16GB 165W 74 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 74 fps
RTX 3080 16GB 140W 73 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3070 145W 68 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 130W 60 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3060 115W 46 fps
RTX 3060 90W 44 fps
RTX 3050 95W 29 fps
RTX 3050Ti 40W 28 fps
RTX 3050 40W 24 fps
RTX 3050 60W 22 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 109 fps
29 fps
エクストリーム 8 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3080 Ti 175W 94 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 88 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060
115W 52 fps
RTX 3050 40W 9 fps
RTX 3050 Ti 40W 8 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 100 fps
55 fps
ウルトラ 44 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 113 fps
RTX 3080 Ti 175W 111 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 108 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 101 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 99 fps
RTX 3080 16GB 165W 96 fps
RTX 3080 16GB 140W 92 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 92 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 3060 130W 73 fps
RTX 3060 115W 72 fps
RTX 3060 90W 64 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 3050Ti 60W 49 fps
RTX 3050Ti 40W 44 fps
RTX 3050 60W 42 fps
RTX 3050 95W 41 fps
RTX 3050 40W 31 fps
GTX 1650   31 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 87 fps
標準品質 68 fps
高品質 48 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 Ti 175W 123 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 16GB 165W 107 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 101 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060 115W 80 fps
RTX 3060 90W 75 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
RTX 3050 40W 37 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 40660 / 152 fps
8187 / 65 fps
ウルトラ 5624 / 54 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 134 fps
RTX 3080 Ti 175W 132 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3080 16GB 165W 112 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3060 115W 81 fps
RTX 3050Ti 95W 65 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050Ti 40W 54 fps
RTX 3050 60W 53 fps
GTX 1650Ti   46 fps
RTX 3050 40W 38 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920
x
1080
最低 オフ 104 fps
オフ 73 fps
最高 オフ 55 fps
クオリティ 69 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 159 fps
RTX 3080 Ti 175W 148 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 130 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 129 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3070 145W 113 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 130W 105 fps
RTX 3060 115W 96 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3080 16GB 140W 91 fps
RTX 3060 90W 90 fps
RTX 3050Ti 40W 69 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 60W 56 fps
GTX 1650Ti   50 fps
RTX 3050 40W 42 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 139 fps
高(ノート) 111 fps
最高品質 85 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080 Ti 175W 170 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 148 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3080 16GB 165W 134 fps
RTX 3060 130W 125 fps
RTX 3060 115W 114 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050Ti 40W 85 fps
RTX 3050 60W 84 fps
RTX 3050 40W 76 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 232 fps
高設定 86 fps
最高設定 61 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 163 fps
高設定 94 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 354 fps
高設定 215 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 220 fps
中型 152 fps
ウルトラ 106 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均スコア
1920x1080 最高品質 22775(すごく快適)

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

Prestige 15 A12Uは、Thunderbolt4ポートを搭載しており、各周辺機器のテスト結果は次の通りです。Power Delivery機能は61W以上なら警告も出ず動作していました。映像出力も問題なく出来ていました。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル △ ※3
30W RAVPower GaN充電器 △ ※3
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 警告が表示されるが、充電は可能

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。3840x2160、8ビット、RGBで出力出来ていました。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

Prestige 15 A12Uの質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.69kg」とあります。実測値はそれよりもやや重かったです。ただ、外部グラフィックスを搭載した15.6型ノートPCとしては軽いと思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.777kg
ACアダプター+電源ケーブル 388g

 

バッテリー駆動時間のチェック

Prestige 15 A12Uのバッテリー容量は、82Whとなっています。

バッテリー駆動時間は下の通りです。外部グラフィックスに4Kディスプレイを搭載しているので、通常のノートPCよりはは消費電力が高めですが、バッテリー容量が多いので、そこそこのバッテリー駆動時間となっています。

ただし、バッテリー駆動中に、動画編集などをすると、3~4時間くらいしかもたないと思います。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 最大9時間
(2) PCMark 10 Modern Office
(3) 動画再生時 9時間14分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りで、充電速度は速いです。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
74%(約59Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Prestige 15 A12UのWebカメラは、約92万画素(1280x720)で、ノートPCとしては一般的な画質です。また、IRカメラを搭載し、顔認証によるログインが可能です。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右サイドに、ステレオスピーカーを搭載しています。音質は普通で、ノートPC基準で10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

「Smart Auto」モードのときは、問題ないCPU温度です。

「ハイパフォーマンス」モードのときは、CPU電力が上がるのでパフォーマンスが高くなりますが、その代わり、CPU温度が93℃前後と高めになります。通常時は、「Smart Auto」モードを使ったほうがいいと思います。

  • Smart Auto時
  • ハイパフォーマンス時
CPU電力&CPU温度
CPU電力&CPU温度

 

静音性のチェック

Prestige 15 A12Uの動作音(静音性)のチェック結果です。ここでは、「Smart Auto」モードでの計測結果を掲載します。

アイドル時でもやや動作音がしますが、ほぼ気にならないレベルです。部屋のエアコンをオンにしていれば、エアコンの動作音で、PCの動作音はほとんど聞こえないレベルです。負荷をかけるとそれなりに動作音が上がりますが、一般的なノートPCと同等レベルの騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Premiere Proで編集中の動画をプレビュー再生
左から3番目:Premiere Proで4K動画を書き出し

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

負荷が低めのときは、そこまで表面の熱さは気になりません。動画編集後の書き出しのような高い負荷をかけると、キーボード部分が熱くなり、パームレスト部分もやや暖かく感じます。ずっと手を置いているとやや気になるかもしれません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

外部グラフィックスに4Kディスプレイを搭載しているため、一般のノートPCよりも高い消費電力ですが、動画書き出しの負荷でも100W以下です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

Prestige 15 A12Uの外観のチェックです。

ゲーミングノートとは違い、派手さはないものの、やや青みがかったように見えるカーボングレイのカラーで個性を出し、ビジネスシーンでも使える落ちついたデザインです。

 

天板には、msiのロゴがありますが、主張はそんなに激しくありません。

 

ボディの高さは約18.9mmと薄く、カバンへも入れやすいと思います。

 

側面のポート類はご覧の通りです。Prestige 14 A12UにはなかったHDMIポートが搭載されています。

 

ヒンジは約180度開くため、何かと使いやすいです。

 

底面には吸気口があります。

 

今回底面カバーは開けていませんが、CPU冷却ファンは2つあるようです。

 

底面のネジ穴の1つに、FACTORY SEALが貼られており、これを破るとメーカー保証対象となるためご注意下さい。パーツなどを交換は、自分で交換するのではなく、カスタマイズできるショップで購入するのがいいと思います。

 

ACアダプターは、100Wです。それほど大きくはありませんが、電源ケーブルが太いので、カバンの中に入れるときなどは、やや邪魔です。

 

まとめ

以上が、Prestige 15 A12Uのレビューです。

Adobe RGB相当の4Kディスプレイに、GeForce RTX 3050 Tiを搭載したクリエイター向けのノートPCです。

しかも、質量が約1.69kgと比較的軽く、高性能PCを持ち歩きたいという方に適した製品です。

ディスプレイは、色域変換も可能で、さらにi1 Display Plusなどの対応したデバイスがあれば、簡単にキャリブレーションすることも出来ます。

プロセッサーは、28WクラスのCore i7-1280Pですが、旧世代のHシリーズのプロセッサーに匹敵する処理性能で、クリエイティブな作業にも十分耐えられるパフォーマンスが出ます。

惜しまれるのは、SDカードスロットが、microSDカードのみ対応している点です。フルサイズのSDカードも使えたら良かったです。

 

4K液晶の軽量クリエイターノート

Prestige 15 A12U

特徴

  • Adobe RGB相当の4Kディスプレイを搭載
  • GeForce RTX 3050 Tiを搭載
  • 約1.69kgと比較的軽い

こんなあなたに

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