MSI Prestige 14 A12U(2022年モデル)の実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-1280P
GPU RTX 3050
メモリ 16GB / 32GB
ストレージ PCIe NVMe SSD
液晶サイズ 14.0インチ
液晶種類 FHD 非光沢
質量 約1.29kg
バッテリー 最大 約7時間
価格[税込] 19万円台~
約1.29kgと軽いクリエイターPC

Prestige 14 A12Uは、第12世代Core i7-1280P + GeForce RTX 3050という構成で、約1.29kgと軽いクリエイター向けの14型モバイルノートPCです。

液晶には、sRGB相当のFHD液晶を搭載し、ウェブ用やSNS用の写真・動画の編集のようなクリエイティブな作業を外出先で行うのに適しています。

出張先でクリエイティブワークを行い、ときにはライトにゲームもできる、スペック高めのモバイルノートPCが欲しい方に最適です。

公式サイトはこちら
MSIのゲーミングノートを買うならArkがおすすめ

MSIのクリエイターノートを購入するなら、パソコンSHOPアーク(Ark)がおすすめです。MSI認定のショップで、ストレージのカスタマイズが可能です。なお、2022年5月26日現在、パソコンSHOPアークで販売されているのは、32GBメモリ搭載モデルのみです。

購入はこちら(パソコンSHOPアーク)

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-1280P、GeForce RTX 3050、32GBメモリ、1TB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「Prestige 14 A12Uの特徴」のみお読みください。

 

Prestige 14 A12Uの特徴

持ち運べるクリエイター用ノートPC

Prestige 14 A12Uは、持ち運んで作業することが多いクリエイターに適した14型ノートPCです。

CPUはインテル第12世代Core i7-1280P、グラフィックスにはGeForce RTX 3050 Laptopを搭載し、 写真や動画の編集などを快適に行うことができます。このスペック構成で、質量は約1.29kgしかなく、持ち運びがしやすいのが大きな特徴です。

撮った写真や動画をその場でチェックしたり、ホテルで編集したりすることが出来ます。

約1.29kgと軽いクリエイター向けノートPC

 

一般ノートPC並みの薄さ

Prestige 14 A12Uは、軽いだけでなく、厚み約15.9mmとスリムなボディとなっています。外部GPUを搭載しない一般のノートPCと同じような薄さです。

スリーブケースや、カバンに入れての持ち運びがしやすいです。

約15.9mmと薄いボディ

 

薄型ボディですが、このようにリフトアップヒンジになっており、液晶を開くと、下の画像のようにキーボード面が持ち上がります。キーボード面が適度に傾斜することで、タイピングもしやすくなります。

リフトアップヒンジ

 

Core i7-1280P + RTX 3050

Prestige 14 A12Uは、Core i7-1280P + GeForce RTX 3050というスペック構成です。

Core i7-1280Pは、PL1に相当するPBP(Processor Base Power)が28Wで、一般ユーザー向けのノートPCに搭載されるCPUという位置付けですが、Pコア(高性能コア)が6コアと多く、第12世代Core (P)の中では性能が高いプロセッサーです。

下のグラフでは、ベンチマークの結果を比較していますが、旧モデルのPrestige 14 A11で選択できた最高性能のCore i7-1195G7を軽く超えるスコアが出ています。第11世代Core i7-11800Hに近いスコアなので、軽量・薄型の14型ノートPCとしては、十分の高い処理性能を備えていると言えるでしょう。

CINEBENCH R23(マルチコア)
Core i7-11800H 11893
Core i7-1280P 10672
Core i7-1195G7 6594

 

次に、外部グラフィックスですが、RTX 3050を搭載し、実際の性能を左右する最大グラフィックスパワーは40Wに設定されていました。これは、RTX 30シリーズとしては低い値です。それでも、ベンチマークでは、GTX 1650Tiを超えるスコアが出ていました。非常に高いグラフィックス性能とまでは言えませんが、発熱や、バッテリー駆動時間などを考えると、薄型のクリエイター向けノートPCとしてはバランスがいいと思います。

RTX 3050の最大グラフィックスパワーは40W
3DMark Night Raid(Graphics score)
RTX 3050 40W 4435
GTX 1650Ti   3700

 

軽量・薄型のノートPCですが、一般ノートPCよりも高めの処理性能とグラフィックス性能で、画像・動画の編集作業などのクリエイティブな作業を行うのにちょうどいい実力を備えていると思います。

 

sRGB相当のFHD液晶を搭載

Prestige 14 A12Uは、sRGB相当のFHD液晶を搭載しています。当サイトの計測でも、sRGBカバー率99.1%と広めの色域でした。印刷用の写真編集や、DTP目的だともっと色域の広い液晶がいいですが、ウェブコンテンツやSNS用の写真や動画の編集などにはちょうどいい色域です。

ただし、MSIのビジネス・クリエイター向けノートPC(第12世代Core搭載に限定)を含めて、最近のクリエイター向けノートPCは、画面比16:10の液晶を搭載した機種が増えていますが、Prestige 14 A12Uは、従来通りの画面比16:9の液晶ですし、解像度もFHDと普通です。

ウェブやSNS用の写真・動画編集にちょうどいい色域広めの液晶

 

質感の高いボディ

Prestige 14 A12Uは、ボディ素材にアルミニウム合金を採用し、質感が高いです。また、シンプルなデザインなので、ビジネス用として使っても違和感がありません。

また、アメリカ国防総省の制定したMIL-STD 810Gに準拠しており、堅牢性も高いので、安心して持ち出すことができます。

シンプルデザインながら質感の高いボディ

 

ビジネス用途にも使いやすい機能

Prestige 14 A12Uは、高めの性能を持ち出しやすいだけでなく、外でも、ビジネス用途にも使いやすい機能を備えています。

その一つとしては、顔認証カメラと、指紋認証リーダーを備えており、Windows Helloの顔認証・指紋認証の両方を使用できます。外で使うことが多い機種なので、マスクをしていても、指紋認証で簡単かつセキュアにWindowsにログインできるのは便利です。

顔認証カメラ
指紋認証リーダー

 

その他に、AIを使用したノイズキャンセリング機能も備えています。無料版のGoogle Meetのように、オンラインミーティングのソフト側ではノイズキャンセリング機能を使用できないような場合でも、ノイズを低減して、快適なオンライン会議を行うことができます。

AIによるノイズキャンセリング機能

 

その他に、Thunderbolt 4に対応したUSB-Cを2ポートは備えており、高速データ転送や、Thunderboltドックの使用、2台の外部ディスプレイへの出力なども可能です。

 

カスタマイズするならアークがおすすめ

Prestige 14 A12Uは、M.2 PCIe SSDを搭載しており、ストレージの換装ができそうです(メモリはオンボードなので、増設・換装はできません)。

購入後に、自己責任でもっと容量の大きいストレージに換装することもできるとは思いますが、その場合、2年の製品国内保証が無効になってしまいます。

その点、パソコンSHOPアークであれば、ストレージをカスタマイズして購入することができます。最大4TBの大容量を選択することができ、選べるSSDの種類も多かったです。また、価格もそれほど高くありません。もちろん、2年間の製品国内保証もちゃんと付いています。

大きめのストレージ容量を必要とする場合は、パソコンSHOPアークでカスタマイズして購入することをおすすめします。

アークでのストレージのカスタマイズ画面

 

やや残念な部分

Prestige 14 A12Uは、軽くてスリムなボディに、Core i7-1280P + GeForce RTX 3050 Laptopという高性能パーツを搭載しているので、しっかり冷却できるのかが気になる部分です。

冷却機構を見てみると、冷却ファン1つ、排気口は背面の一か所でした。下の画像のように、排気口は液晶面に隠れるような感じで配置されています。冷却性能はそれほど高くなく、高負荷時は、キーボード面も底面も熱くなります。モビリティ重視のクリエイター用ノートPCとしては、仕方のない部分だとは思うのですが、ここがやや残念な部分でした。

発熱が気になる場合は、表面温度が気になる場合は、小型のリストレストを置いて作業をするなど、工夫するといいと思います。

排気口

 

ライバル機種の紹介

Prestige 14 A12Uと同じように、外部グラフィックスを搭載し、比較的軽いクリエイター向けの14型ノートPCとして、マウスコンピューター DAIV 4Nとの簡単な比較を行います。

DAIV 4Nは、Core i7-1165G7 + GeForce GTX 1650Tiという構成で、スペック的にはそこまで高くなく、質量も少し重くなりますが、15万円台~と価格が安いです。また、メモリも最大64GBまで選択できます。また、表面温度も高くありません。価格優先で、軽めのクリエイティブな作業が行える機種が欲しい場合は、こちらも検討してみるといいです。

Prestige 14 A12Uは、CPU、GPUの性能が高いですが、質量は軽いです。高い負荷のかかる作業をする場合や、持ち出す頻度が高い方で、予算があれば、こちらがおすすめです。

ライバル機種との比較
  [本製品]
Prestige 14 A12U
[ライバル機種]
マウス DAIV 4N
画像
CPU Core i7-1280P Core i7-1165G7
GPU RTX 3050 GTX 1650Ti
メモリ 16GB / 32GB 16GB~64GB
液晶種類 14.0型 FHD 非光沢
14.0型 FHD 非光沢
質量 約1.29kg 約1.43kg
バッテリー 最大 約7時間 最大 約11時間
価格の比較
  [本製品]
Prestige 14 A12U
[ライバル機種]
マウス DAIV 4N
CPU Core i7-1280P Core i7-1165G7
GPU RTX 3050 GTX 1650Ti
ストレージ 1TB SSD 512GB SSD
メモリ 16GB
液晶種類 14.0型 FHD 非光沢
価格[税込] 199,800円 159,800円

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックで、快適に動きます。
オンライン会議 Webカメラ、マイク、スピーカーを搭載しており、AIノイズキャンセリングも使用できます。普通にオンライン会議に参加できます。
動画鑑賞 14型の液晶ですが、ディスプレイは色鮮やかな表示ができ、動画鑑賞は快適です。
RAW現像
画像編集
FHD液晶ですが、sRGBカバー率99.1%(当サイト計測)と色域が広めです。CPUの処理性能も比較的高く、RAW現像や画像編集にも十分使えるでしょう。
動画編集 GeForce RTX 3050を搭載し、4K動画の書き出しも実用的な速度で行えます。編集作業も快適です。
ゲーム ゲームを目的とした機種ではありませんが、外部グラフィックスを搭載しているため、画質を落とせば、ある程度ゲームもできます。ただし、本格的にゲームをするなら、ハイリフレッシュレート液晶を搭載し、もっとスペックの高いゲーミングノートPCの方が快適です。

 

ディスプレイのチェック

Prestige 14 A12Uのディスプレイのチェックです。

パネルは、「N140HCG-EQ1」でした。

解像度は標準的なFHDです。メーカーの仕様表ではsRGB相当の色域と紹介されています。当サイトの計測でもsRGBカバー率99.1%と広めの色域でした。映り込みも抑えられており、フリッカーも発生していなかったので、長時間のクリエイティブな作業にも使いやすい液晶だと思います。最大輝度は、当サイトの計測では305cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの測定結果は、以下のとおりです。sRGBクラスの広めの色域です。

  カバー率
sRGBカバー率 99.1%
DCI-P3カバー率 76.3%
Adobe RGBカバー率 75.0%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、明部がやや暗めに表示されているのが分かりますが、各色ほぼ揃って1:1の直線となっており、自然な発色に近いことが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきもほぼ気になりません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度を変化させても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

Prestige 14 A12Uのキーボードのチェックです。

実測で、キーピッチは横:19mm、縦:19mm、キーストロークは約1.5mmです。

標準的なフルサイズのキーボードで、「backspace」や、「enter」キーが大きく押しやすいです。一方、「半角/全角」キーのサイズは小さいです。その他に、「enter」キーの横にもう一列キーが配置されているのは、好みが分かれる部分だと思います。また、左の「ctrl」キーの隣に配置されることが多い「Fn」キーが、右側の「ctrl」キーの横にあったり、「DELETE」キーが「backspace」キーの右側に配置されていたりと、配置にはやや変則的な部分があります。

キー自体の打ちやすさは普通なので、慣れてしまえば、細かなキー配置は気にならないかもしれません。

タッチパッドはかなり横長です。タイピング時に右手がタッチパッドに当たるので、慣れるまでは違和感を感じます。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

Prestige 14 A12Uのパフォーマンスのチェックです。

本製品では、MSI Centerで動作モードを変更することができます。選択できるのは、下の画像にある5つのモードです。ここでは、標準モードとなる「Smart Auto」と、パフォーマンス優先の「ハイパフォーマンス」の2つモードで計測を行いました。

MSI Center
動作モード

 

CPU

Prestige 14 A12Uは、第12世代Core i7-1280Pを搭載しています。これは、Pコア(高性能コア):6、Eコア(高効率コア):8を搭載し、vProプラットフォーム認定基準も満たした、Alder Lake-Pのプロセッサーでは現状最上位となるCPUです。

ベンチマークの結果は以下の通りです。

マルチコアスコアでは、一世代前のCore i7-1195G7等と比べると、スコアが飛躍的にアップしており、スリムタイプのノートPCとしては非常に高い性能であることが分かります。また、シングルコアでも、比較的高めのスコアが出ていました。

なお、動作モードを「ハイパフォーマンス」モードにすると、一段とマルチコアスコアがアップしています。負荷の高い作業をする場合は、「ハイパフォーマンス」モードで使用すると、処理にかかる時間が少し短くなるかもしれません。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-1280P
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900H 19223
Core i9-12900HK 17767
Core i7-12700H 16389
Ryzen 7 6800H 13999
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
12359
Core i7-11800H 11893
Core i7-1280P 10672 [ハイパフォーマンス]
9443 [Smart Auto]
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 7 5800U 9429
Ryzen 5 5600H 9255
Core i7-1260P 9032
Core i5-11400H 8514
Ryzen 5 5600U 8491
Ryzen 7 5700U 8445
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 5625U 8107
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HK 1918
Core i7-12700H 1823
Core i7-1260P 1802
Core i7-1195G7 1634
Core i7-1280P 1660 [ハイパフォーマンス]
1657 [Smart Auto]
Core i9-11900H 1570
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
1531
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1511
Core i5-1240P 1483
Ryzen 9 5900HX 1463
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600U 1369
Ryzen 5 5600H 1354
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 7 5700U 1264
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはLPDDR4X-4266で、帯域は広いです。なお、オンボードメモリなので換装はできません。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
32GB(16GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
54.12GB/s
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

Prestige 14 A12Uのグラフィックスは、GeForce RTX 3050 Laptopです。

ベンチマークスコアは以下の通りです。

特徴部分でも触れたとおり、最大グラフィックスパワーが40Wと低めに設定されているため、GeForce RTX 3050としてはやや低めのスコアでした。それでも、GTX 1650Tiよりも少し高いスコアが出ているので、動画の書き出しなどをそこそこ快適に行えるだけの性能は備えていると思います。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3050 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 Ti 16GB 175W 12614
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
GTX 1660Ti   5667
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
RTX 3050 40W 4435 [ハイパフォーマンス]
4144 [Smart Auto]
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3050 Laptopの情報は次の通りです。動作モードを変更しても、GPUクロックに変化はありませんでした。VRAMは4GBです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージは、今回、初期搭載のPCIe Gen4の512GB SSDではなく、パソコンSHOPアークにて、Crucial P2シリーズの1TB PCIe Gen3 SSDへ変更して購入しました。このSSDの速度はご覧の通りで、普通の速度です。最大で4TB のPCIe Gen4 SSDを選択することができるので、予算と用途に合わせて選ぶといいと思います。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
2445
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

その他のベンチマーク

第12世代Coreプロセッサー(Alder Lake-P)のその他のベンチマークスコアについては、こちらのリンク先をご覧ください。

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

十分速い書き出し速度です。Lightroomは快適に使えるでしょう。

Core i9-11900H
16GBメモリ
44秒
Core i7-12700H
16GBメモリ
46秒
Core i9-11980HK
64GBメモリ
46秒
Core i7-11800H
16GBメモリ
53秒
Core i7-1280P
32GBメモリ
54秒
Core i7-1260P
16GBメモリ
56秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
56秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
56秒 (MacBook Pro 14)
Ryzen 7 6800H
16GBメモリ
57秒
Apple M1
16GBメモリ
66秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1195G7
16GBメモリ
66秒
Core i5-1240P
8GBメモリ
72秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-1185G7
16GBメモリ
74秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Ryzen 7 5800U
16GBメモリ
95秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

比較的重い機能を実行しましたが、やや時間がかかる処理はあるものの、CPU内蔵グラフィックスの場合よりも短い時間で処理が終わっています。また、こういった特殊な作業をしなければ、Photoshopも快適に使えると思います。

  処理時間
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約4秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約1分22秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約2分24秒
スーパー解像度 約6秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

4K動画の書き出しも実用的な時間で行うことができました。FHD動画の書き出しだともっと速いです。複雑な編集をしなければ、動画編集も比較的快適です。

4K動画の書き出し
Core i9-12900HK
RTX 3080 Ti (175W)
3分09秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分45秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-12700H
RTX 3070Ti (105W)
3分51秒
Core i7-1180H
RTX 3070 (140W)
3分53秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
4分04秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i7-1280P
RTX 3050 (40W)
5分22秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 9分14秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 17 Betaによる書き出し時間
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
3分48秒
Core i7-11370H
RTX 3050Ti (60W)
4分18秒
Core i5-11400H
GTX 1650
4分19秒
Ryzen 5 5600H
RTX 3050 (60W)
5分22秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i7-1280P
RTX 3050 (40W)
6分1秒
Apple M1 6分20秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1195G7 12分44秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

CPUのみで実行するx265エンコードも、比較的速いと思います。

Core i9-12900HK 7分15秒
Core i7-12700H 7分50秒
Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Ryzen 7 6800H 8分42秒
Core i7-1280P 11分10秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SPECviewperf 2020

 

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

動作モード

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。

なお、ここでは、動作モードを「ハイパフォーマンス」にして、ゲームのフレームレートを計測しています。

 

各ゲームの平均フレームレート

いくつかのゲームの平均フレームレートを掲載します。他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

GeForce RTX 3050 Laptopを搭載し、エントリークラスのゲーミング性能であるため、サイバーパンク2077や、ウォッチドッグス レギオンなどの重いゲームはかなりグラフィック品質を落とす必要がありますが、FF14やフォートナイトなどの中程度の重さのゲームであれば、高めのグラフィック品質設定でも、平均フレームレートは60fpsを超えてきます。カジュアルにゲームをする程度であれば、十分な性能でしょう。息抜きにゲームを楽しむこともできると思います。

ただし、クリエイター向けソフトと同時に起動すると、グラフィックスのVRAMが足りなくなると思うので、どちらか一方のみ起動することになると思います。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 60 fps
38 fps
ウルトラ 29 fps
レイトレ:中 19 fps
レイトレ:ウルトラ 17 fps
※ベンチマークで計測
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 3080 Ti 175W 93 fps
RTX 3070 140W 70 fps
RTX 3060 115W 62 fps
RTX 3060 130W 61 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
RTX 3050 40W 29 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 レイトレ DLSS 平均fps
1920
x
1080
オフ オフ 75 fps
オフ オフ 56 fps
最大 オフ オフ 24 fps
オフ 高性能 34 fps
最大 高性能 15 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 88 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 87 fps
RTX 3080 Ti 175W 85 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 81 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 78 fps
RTX 3080 16GB 165W 74 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 74 fps
RTX 3080 16GB 140W 73 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3070 145W 68 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 130W 60 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3060 115W 46 fps
RTX 3060 90W 44 fps
RTX 3050 95W 29 fps
RTX 3050Ti 60W 28 fps
RTX 3050 40W 24 fps
RTX 3050 60W 22 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 139 fps
20 fps
エクストリーム 9 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3080 Ti 175W 94 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 88 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060
115W 52 fps
RTX 3050 40W 9 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 83 fps
47 fps
ウルトラ 31 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 113 fps
RTX 3080 Ti 175W 111 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 108 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 101 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 99 fps
RTX 3080 16GB 165W 96 fps
RTX 3080 16GB 140W 92 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 92 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 3060 130W 73 fps
RTX 3060 115W 72 fps
RTX 3060 90W 64 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 3050Ti 60W 49 fps
RTX 3050 60W 42 fps
RTX 3050 95W 41 fps
RTX 3050Ti 40W 35 fps
RTX 3050 40W 31 fps
GTX 1650   31 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 73 fps
標準品質 59 fps
高品質 37 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 Ti 175W 123 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 16GB 165W 107 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 101 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060 115W 80 fps
RTX 3060 90W 75 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
RTX 3050 40W 37 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 39134 / 151 fps
5624 / 53 fps
ウルトラ 3213 / 38 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 134 fps
RTX 3080 Ti 175W 132 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3080 16GB 165W 112 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3060 115W 81 fps
RTX 3050Ti 95W 65 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 60W 53 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
RTX 3050 40W 38 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920
x
1080
最低 オフ 109 fps
オフ 53 fps
最高 オフ 42 fps
クオリティ 52 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 159 fps
RTX 3080 Ti 175W 148 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 130 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 129 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3070 145W 113 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 130W 105 fps
RTX 3060 115W 96 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3080 16GB 140W 91 fps
RTX 3060 90W 90 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 60W 56 fps
RTX 3050Ti 40W 54 fps
GTX 1650Ti   50 fps
RTX 3050 40W 42 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 116 fps
高(ノート) 96 fps
最高品質 76 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080 Ti 175W 170 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 148 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3080 16GB 165W 134 fps
RTX 3060 130W 125 fps
RTX 3060 115W 114 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
RTX 3050 40W 76 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 235 fps
高設定 83 fps
最高設定 54 fps
※クリエイティブモードで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 143 fps
高設定 89 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 276 fps
高設定 188 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 194 fps
中型 127 fps
ウルトラ 91 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均スコア
1920x1080 最高品質 21952(すごく快適)
※約5500で60fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。

USB-Cポートは、Thunderbolt 4、Power Delivery、Display Portに対応しており、下表のような結果となりました。USB-Cアダプターは、18Wの低出力のものは使用できませんでした。30Wや、45Wの出力だと、警告が表示されますが、充電はできました。簡易的な充電であれば、小型のUSB-Cアダプターも使えますが、できれば出力が60W以上のUSB-Cアダプターを選ぶといいと思います。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル △ ※3
30W RAVPower GaN充電器 △ ※3
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
Philips 258B6QUEB/11
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 警告が表示されるが、充電は可能

 

HDMIの動作チェック

Prestige 14 A12Uには、HDMI端子はありません。

 

質量のチェック

Prestige 14 A12Uの質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.29kg」とあります。実測値は以下の通りで、仕様値とほぼ同じでした。GeForce RTX 3050を搭載した14型ノートPCとしては軽く、持ち運びもしやすいです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.266kg
ACアダプター+電源ケーブル 389g

 

バッテリー駆動時間のチェック

Prestige 14 A12Uのバッテリー駆動時間のチェックです。

メーカー仕様値では、バッテリー容量は52Whです。当サイトで確認したバッテリー容量もほぼ同じでした。14型のノートPCとしては大きめの容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。外部グラフィックスにGeForce RTX 3050を搭載し、一般的なノートPCより高めの性能なので、バッテリー駆動時間は短めです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 最大7時間
(2) PCMark 10 Modern Office 5時間40分
(3) PCMark 10 Gaming 1時間48分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りで、充電速度は速いです。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
71%(約37Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、物理シャッターは付いていません。なお、IRカメラを搭載しており、Windows Helloの顔認証に対応しています。

Webカメラ

 

Webカメラの解像度は1280x720(約92万画素)です。細部には粗さがありますが、ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、一般的な性能かと思います。

本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

1万円以上する外付けのLogicool StreamCam C980のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※撮影方法は上と同じ

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右サイドに、ステレオスピーカーを搭載しています。音質は普通で、ノートPC基準で10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

「Smart Auto」モードでは、CPU電力が約28Wで推移し、CPU温度は75℃前後を保っています。

「ハイパフォーマンス」モードでは、CPU電力が34W前後と少し高くなり、CPU温度は90℃近くまで上がっています。やや高めの温度ではありますが、サーマルスロットリングなども発生しておらず、問題なく使えると思います。

通常は、「Smart Auto」モードで使用し、動画の書き出しなどを速く終わらせたいときは「ハイパフォーマンス」モードを使用するなど、モードを切り替えて使用してもいいと思います。

  • Smart Auto時
  • ハイパフォーマンス時
CPU電力&CPU温度
CPU電力&CPU温度

 

静音性のチェック

Prestige 14 A12Uの動作音(静音性)のチェック結果です。

「Smart Auto」モードでの計測ですが、アイドル時はほぼ無音です。高負荷時には騒音値が上がりますが、普通の騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Premiere Proで編集中の動画をプレビュー再生
左から3番目:Premiere Proで4K動画を書き出し

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

少し負荷がかかると、全体的にボディの温度が上がります。動画の書き出しのような高負荷作業を行うと、パームレスト部も熱くなるため、タイピング時は不快に感じます。また、底面の温度も高くなります。

高負荷時にボディの表面温度が高くなるのは、本機器の欠点です。ただ、コンパクトでスリムなボディに高性能パーツを搭載しているので、仕方がない部分だと思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

外部グラフィックスを搭載しており、一般のノートPCよりも高い消費電力ですが、一般的なゲーミングノートPCよりは低い消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

Prestige 14 A12Uの外観のチェックです。

狭額縁ベゼルの液晶を搭載し、デザイン性が高く、アルミニウム合金パネルを採用したボディは、質感もいいです。

ボディカラーは、カーボングレイです。落ち着いた色で、ビジネスシーンにもフィットするカラーだと思います。

 

天板には、msiの文字をデザインしたロゴがあります。シンプルで、好感の持てるデザインです。

 

側面のポート類です。USB-C(Thunderbolt 4、Power Delivery、DisplayPort対応)x2、USB 3.2、microSDカードリーダーを備えています。HDMI出力端子はありません。

 

液晶面は、ほぼフラットになります。対面する相手に画面を見せることもでき、ビジネスにも使いやすいです。

 

閉じた状態です。厚みが約15.9mmと薄く、カバンでの持ち運びもしやすいです。

 

底面です。吸気しやすいように、メッシュ部分が多くなっています。

 

今回、底面カバーは外していません。ただ、中を覗いてみると、ファンは1つのようでした。

 

ネジの1つにはシールが貼られており、これを破くと2年の製品本体国内保証が無効になってしまうので、ご注意ください。

 

ACアダプターは、100Wです。出力のわりにACアダプターのサイズはコンパクトです。ただし、コンセント側のケーブルが太く、かさばります。

 

まとめ

以上が、Prestige 14 A12Uのレビューです。

第12世代Core i7-1280P + GeForce RTX 3050という、一般向けのノートPCよりも高めの性能を備えつつ、約1.29kg、約15.9mmと軽くてスリムなボディが特徴的な14型ノートPCです。

スリムタイプのノートPCということで、高性能パーツのパフォーマンスをしっかり引き出せるのか気になりましたが、十分なパフォーマンスが出ていました。ただ、仕方のない部分ではありますが、高負荷時はボディが結構熱くなります。動作モードを調整したり、小型のリストレストを使用するなど、少し工夫して使用するといいと思います。

液晶は、画面比16:9のFHD液晶と普通ですが、当サイト計測でsRGBカバー率が99.1%と広めの色域でした。

外出先で、画像・動画編集などのクリエイティブな作業を行うのに適した機種だと思います。息抜きでライトにゲームをすることも出来ます。

この機種の適性を見極める点で、どの程度の頻度で持ち出して使用するのを考えるといいでしょう。頻繁に持ち出して使用する方へのおすすめ度が高い機種です。

 

約1.29kgと軽いクリエイターPC

Prestige 14 A12U

特徴

  • Core i7-1280P + RTX 3050でも約1.29kgと軽い
  • sRGB相当と色域広めの液晶
  • デザイン性・質感も高い

こんなあなたに

  • 頻繁に持ち出すクリエイター
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