MSI GS66 Stealthの実機レビュー

更新日:2020年6月24日
CPU Core i9-10980HK
Core i7-10750H
GPU RTX 2080 SUPER
RTX 2070 SUPER
RTX 2070
※全てMax-Qデザイン
メモリ 最大64GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 300Hz 非光沢
質量 約2.1kg
バッテリー 最大9時間(99.9Wh)
価格[税別] 22万円台~
300Hz駆動液晶を搭載したプロ用ゲーミングノートPC

GS66 Stealthは、300Hz駆動の液晶を搭載した、本格的なゲーマーのためのゲーミングノートPCです。次のフレームがより早く見え、一瞬を逃さない本気のプレイが可能となります。

また、300Hz駆動液晶を活かすために、Core i9-10980HK、RTX 2080 SUPER Max-Qという、ノートPCとしての最高レベルの構成が可能です。

さらに、このハイスペック、かつ99.9Whの大容量バッテリーを搭載しながら、質量が約2.1kgと軽量で、持ち運びも容易です。

本格的なゲーミング環境を持ち運びたい方におすすめです。クリエイターにもいいでしょう。

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レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i9-10980HK、32GBメモリ、RTX 2080 SUPER Max-Q、1TB NVMe SSD

 

目次

お忙しい方は、「MSI GS66 Stealthの特徴」のみお読みください。

 

MSI GS66 Stealthの特徴

300Hzの超高リフレッシュレート液晶搭載でゲームも優位に

昨今のゲーミングノートPC界では、120Hz駆動、144Hz駆動、240Hz駆動のような高リフレッシュレート液晶を搭載した機種がもはや当たり前となりつつありますが、GS66 Stealthではそれらを超える、300Hz駆動の超高リフレッシュレート液晶を搭載している点が大きな特徴です。

UFO Testのサイトで確認した300Hz、150Hz、75Hzの見え方の違いは、次の動画の通りです。75Hzと比べると、動き出しの速さ、滑らかさ、視認性などまるで違います。次のフレームがより早く見え、ターゲットの追跡が簡単になり、エイムもしやすくなり、ゲームを優位に進めることができます。勝利を目指すための一つの武器となることでしょう。なお、バトルロワイヤルゲームでの高リフレッシュレートの有効性については、「NVIDIAのこちらの記事」をご覧ください。

300Hz、150Hz、75Hzの違い

 

公式のeスポーツ大会では、240Hz駆動液晶が採用されており、「フォートナイト」や「PUBG」、「Apex Legends」や「CoD: Warzone」」などの競技性の高いゲームでは高リフレッシュレート液晶推奨のタイトルも多いです。

300Hz駆動液晶の本領を発揮するためには、それだけたくさんのフレームを出力する高いCPUとGPU性能が不可欠となりますが、本製品なら、120~300 fps以上のフレームレートを安定して出すのも容易です。特に、最近リリースされたばかりの「VALORANT」は負荷が軽く、RTX 2080 SUPER Max-Qを搭載した本機だと、300 fpsも安定して出すことが出来ます。

今後のeスポーツシーンを本機で勝ち残っていくには、本製品のような300Hz駆動の超高リフレッシュレート液晶を搭載したゲーミングノートが必要になってくるのかも知れません。

本機なら「VALORANT」も300 fps前後でプレイ可能

 

最大でCore i9-10980HKを搭載

GS66 Stealthは、CPUとして、第10世代Core i7-10750H、もしくは、第10世代Core i9-10980HKを搭載します。

Core i7-10750Hは、現在ゲーミングノートPCの主流となっている第9世代Core i7-9750Hの跡を継ぐ形で、今後のゲーミングノートPCの主流となっていくと予想されるCPUです。

一方、Core i9-10980HKは、コア / スレッド数を含めて、ほとんどの点でCore i7-10750Hを上回る仕様となっています。実際に、ベンチマークの結果を見ても、高い処理性能を示しており、現在、最高峰のノート用のCPUとなっています。

一般的なゲーミングノートPCであれば、Core i7-10750Hで十分だと思いますが、240fps以上のフレームレートでゲームをプレイすることを目指す、GS66シリーズのようなゲーミングノートであれば、Core i9-10980HKを搭載するのもいいでしょう。

第10世代Core i9-10980HK搭載
CPUの仕様の比較
  Core i9-10980HK Core i7-10750H Core i7-9750H
開発コード名 Comet Lake Comet Lake Coffee Lake Refresh
製造プロセス 14nm
コア / スレッド数 8 / 16 6 / 12
ベース動作周波数 2.4 GHz 2.6 GHz 2.6 GHz
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 5.3 GHz 5.0 GHz 4.5 GHz
インテル ターボ・ブースト・マックス・テクノロジー 3.0 の動作周波数 5.1 GHz 4.8 GHz
キャッシュ 16MB 12MB
TDP 45W
メモリ DDR4-2933 DDR4-2933 DDR4-2666
内蔵GPU UHD Graphics UHD Graphics UHD Graphics 630
CPU性能の目安 ~CINEBENCH R20 マルチコア~
Core i9-10980HK 3632
Core i7-10750H 2965
Core i7-9750H 2640
※緑色のバーは本製品で選択できるCPU

 

最大でRTX 2080 SUPER Max-Qを搭載

GS66 Stealthは、外部グラフィックスとして、GeForce RTX 2070 Max-Q、RTX 2070 SUPER Max-Q、RTX 2080 SUPER Max-Qを搭載しています。

薄型のゲーミングノートPCなので、全てMax-Qデザインとなりますが、それでもかなり高めのグラフィックスを選択することができます。

ただ、RTX 2080 SUPER Max-Qには、コアクロック数の高い90Wモデルとコアクロック数の低い80Wモデルがあります。本機に搭載されているのは後者になり、やや性能が落ちるためご注意下さい。

ノートPC用グラフィックカードの仕様
  RTX 2080 SUPER
Max-Q 90W
RTX 2080 SUPER
Max-Q 80W
RTX 2080
アーキテクチャ Turing Turing Turing
CUDAコア 3072 基 3072 基 3072 基
ベースクロック 975 MHz 735 MHz 1365 MHz
ブーストクロック 1230 MHz 1080 MHz 1560 MHz
メモリ容量 8GB 8GB 8GB
メモリタイプ GDDR6 GDDR6 GDDR6
メモリ帯域幅 352 GB/s 352 GB/s 448 GB/s
TGP 90W 80W 150W+

 

この高いスペックでも約2.1kgと比較的軽量

以上のように、GS66 Stealthは、非常に高い性能のノートPCですが、質量は約2.1kgと比較的軽いです。従来モデルのGS65 Stealthが、約1.9kgと軽かったため、それと比べると重くなってしまったのは残念ですが、それでもゲーミングノートPCとしては軽い部類に入ります。

約2.1kgとゲーミングノートにしては軽い

 

凄みを感じるブラックボディ

これまでのゲーミングノートは、「性能は良くてもデザインが派手過ぎてちょっと・・・。」という製品も少なくありませんでしたが、GS66 Stealthは、オールブラックのシンプルなデザインとなっています。

ブラックの中でもシックな黒色で、高級感と凄みを感じ、どこか大人な雰囲気が漂うデザインです。天板のドラゴンのエンブレムも黒色で主張し過ぎていません。

PCを開くと点灯するRGBキーボードが唯一ゲーミングPCらしさを残しています。

シックな黒色で高級感溢れるデザイン

 

SteelSeries製キーボードを搭載

GS66 Stealthは、有名なゲーミングデバイスのメーカーでも知られるSteelSeries製のキーボードを採用しています。ゲームに適したキーボードで、快適にゲームを楽しめます。実際にいくつかゲームをこのキーボードでプレイしてみましたが、変なクセがなく操作のしやすいキーボードだと思います。

また、キーボードにはLEDイルミネーションが搭載されており、7種類の発光パターンや、単キーひとつひとつに好きな色を設定することも可能です。

SteelSeries製キーボードを搭載

 

MSI Dragon Center 2.0

MSI製ノートPCにプリインストールされている「Dragon Center」ソフトの「User Scenario(ユーザーシナリオ)」の項目からは、パフォーマンスモードを管理することができます。

パフォーマンスモードは、「Extreme Performance」「Balanced」「Silent」「Super Battery」「User」5つのモードをそれぞれ用途に応じて切り替えることができます。また、GPUのオーバークロックも可能です。

Dragon Center

 

各用途の快適度

MSI GS66 Stealthの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分すぎるスペックなので、快適に作業ができるでしょう。
動画鑑賞 映像が観やすく、スペックも十分です。スピーカー音は普通だと思います。
RAW現像
画像編集
色域が比較的広く、性能も十分です。当サイトの計測ではsRGBカバー率は99.7%です。ただし、Adobe RGBをカバーするほどの色域はありません。
動画編集 高性能CPU&グラフィックスを搭載し編集作業は快適です。動画編集用途にもおすすめの製品です。
ゲーム 最大でRTX 2080 SUPER Max-Qに、300Hz駆動液晶を搭載し、高いグラフィック設定&高いフレームレートで快適にゲームができます。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。

各ゲームのフレームレートは、目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。なお、ゲームのベンチマークおよびフレームレートの計測は、「Extreme Performance」モードのみで計測しています。

RTX 2080 SUPER Max-Qを搭載しており、性能は非常に高く、負荷の重いゲームでも、60 fpsを超えています。

また、本製品は300Hzの超高リフレッシュレート液晶を搭載していますが、グラフィック品質設定を下げることで高いフレームレートを出せるゲームが多く、高リフレッシュレート液晶の恩恵を受けることができます。特にVALORANTは、300Hzに近い描画速度で快適なプレイが可能です。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 12208 / 122 fps
標準品質 10036 / 100 fps
高品質 7885 / 78 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2080 Max-Q 83 fps
RTX 2070 80 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 78 fps [レビュー機で計測]
RTX 2070 Max-Q 70 fps
RTX 2060 65 fps
GTX1660Ti 63 fps
RTX 2060 Max-Q 62 fps
GTX 1650Ti 43 fps
GTX1060 41 fps
GTX 1650 40 fps
GTX1050Ti 26 fps
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 136 fps
110 fps
最高 94 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2080 SUPER Max-Q 94 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 Max-Q 90 fps
RTX 2070 88 fps
RTX 2070 Max-Q 79 fps
RTX 2060 75 fps
RTX 2060 Max-Q 71 fps
GTX 1660Ti 69 fps
GTX 1650Ti 50 fps
GTX 1060 46 fps
GTX 1650 46 fps
GTX 1050Ti 30 fps
重い部類のゲーム
モンスターハンターワールド:アイスボーン
1920x1080 114 fps
86 fps(110 fps)
最高 65 fps(85 fps)
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2080 SUPER Max-Q 65 fps(85 fps) [レビュー機で計測]
RTX 2070 65 fps(85 fps)
RTX 2060 53 fps(70 fps)
RTX 2060 Max-Q 50 fps(64 fps)
GTX 1660Ti 46 fps(62 fps)
GTX 1650Ti 34 fps(46 fps)
GTX 1650 32 fps(42 fps)
※カッコ内は「FidelityFX CAS + Upscaling」有効時
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3
1920x1080 139 fps
76 fps
バッドアス 59 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 20510 / 174 fps
高(ノート) 16965 / 125 fps
最高品質 16581 / 118 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 SUPER Max-Q 118 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 Max-Q 117 fps
RTX 2070 114 fps
RTX 2060 99 fps
RTX 2070 Max-Q 98 fps
GTX 1660Ti 95 fps
RTX 2060 Max-Q 91 fps
GTX 1650Ti 73 fps
GTX1650 64 fps
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
1920x1080 低品質 115 fps
高品質 99 fps
最高品質 93 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 SUPER Max-Q 93 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 Max-Q 91 fps
RTX 2070 84 fps
RTX 2070 Max-Q 83 fps
RTX 2060 78 fps
RTX 2060 Max-Q 75 fps
GTX 1660Ti 73 fps
GTX 1650Ti 61 fps
GTX 1650 56 fps
中程度の重さのゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
1920x1080 非常に低い 184 fps
175 fps
ウルトラ 163 fps
他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080、ウルトラ)
RTX 2080 SUPER Max-Q 163 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 160 fps
RTX 2080 Max-Q 145 fps
RTX 2070 134 fps
RTX 2060 120 fps
RTX 2060 Max-Q 120 fps
GTX 1660Ti 110 fps
RTX 2070 Max-Q 107 fps
GTX 1650Ti 82 fps
GTX 1650 69 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
フォートナイト
1920x1080 低設定 226 fps
高設定 176 fps
最高設定 136 fps
他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080、最高設定)
RTX 2080 SUPER Max-Q 136 fps [レビュー機で計測]
RTX 2060 119 fps
GTX 1650Ti 78 fps
GTX 1650 74 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends
1920x1080 最低設定 240 fps
高設定 144 fps
他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080、高設定)
RTX 2080 190 fps
RTX 2080 Max-Q 148 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 144 fps [レビュー機で計測]
RTX 2070 138 fps
RTX 2070 Max-Q 120 fps
RTX 2060 118 fps
RTX 2060 Max-Q 113 fps
GTX 1660Ti 113 fps
GTX 1650Ti 76 fps
GTX 1650 70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
1920x1080 最低設定 365 fps
高設定 280 fps
※射撃場で計測(マルチスレッドレンダリング有効)
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 22807(すごく快適)
※約5500で60fps
[以上のゲームのベンチマークスコアおよびフレームレートについて]
※表示しているのは平均フレームレートです
※グラフは、ノート用グラフィックスのみで比較しています
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイの詳細なチェックです。

付属ソフト「TRUE COLOR」を用いれば、「ゲーマー」、「sRGB」、「デザイナー」などの用途に合わせて表示モードを変更することが可能です。また、色温度やガンマなどをスライダーで簡単に変更することもできます。

表示モード

 

前述したように300Hz駆動に対応し、ゲーム向きのディスプレイです。色域も比較的広く、クリエイターでも使えると思います。最大輝度は、当サイトの計測では309cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は99.7%、sRGB比は104.0%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、やや青色が強く発色していることが分かりますが、わずかですのでそれほど気にはなりません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ややギラつきを感じますが、それほど酷くはありません。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

正確な確認方法ではありませんが、輝度0にしてもフリッカーは確認できませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約25msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延はかなり少ないです。なおこれは、ディスプレイだけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

本製品の液晶パネル(144Hz)について「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを1/2000のシャッタースピードで撮影し、普通のノートPCの液晶パネル(60Hz)と比較しました。普通のノートPCは2フレーム前くらいまで残像が表示されていましたのに対し、本製品は、表示されるフレームが5倍多いにも関わらず、3~4フレーム前までの残像しか表示されていませんでした。ゲーム中に気を散らす残像を抑えることができます。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測でキーピッチは約19x19mm、キーストロークは約1.4mmです。キーストロークはそこまで深くありませんが、キーピッチは十分で、「Enter」や「Backspace」キーも大きく、普通にタイピングできると思います。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

タッチパッドは横幅が広く、操作範囲が広いです。指の動かしやすさは普通です。ただし、横に広すぎて、タイピングしていると、右手だけ手のひらがタッチパッドに乗っかることがよくあります。手が乗っても、マウスカーソルが意図せず動くことは少ないですが、やや違和感があります。


タッチパッド

 

キーボードにはLEDバックライトが搭載しています。明るさは4段階で調整できます。


LEDキーボードバックライト

 

RGBキーボードのバックライト調整は、SteelSeriesの専用ソフトウェア 「SteelSeries Engine」から行います。明るさは4段階で調整ができ、発光パターンは7種類あります。キーマクロも組むことができます。また、ゲーミングヘッドセットなどの、その他のSteelSeriesの製品を使用する場合は、このソフトウェアから一括管理することができます。


LEDキーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。ここでは、MSIの管理ツール「Dragon Center」から、デフォルトの「Balanced」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「Extreme Performance」モードで計測した結果を掲載します。

CPU

CPUには最新のCore i7-10750HまたはCore i9-10980HKを搭載できます。ゲーミングノートでは十分な性能です。

CPU性能の評価
~ CINEBENCH R20 ~
Extreme Performance
Balanced
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 4900HS 4250
Core i9-10980HK 3632 [Extreme Performance]
3525 [Balanced]
Core i7-10875H 3557
Core i9-9980HK 3552
Core i7-10750H 2965
Core i7-9750H 2640
Core i7-10710U 2211
Core i5-10300H 2113
Core i5-9300H 1880
Core i7-10510U 1459
Core i5-10210U 1418
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-10980HK 507
Core i7-10875H 495
Ryzen 9 4900HS 488
Core i7-10750H 482
Core i9-10980HK 476 [Extreme Performance]
474 [Balanced]
Ryzen 5 4600H 443
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[Extreme Performance]、[Balanced]と書かれていないCPUは、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

グラフィックスには、最大でRTX 2080 SUPER Max-Qを搭載したモデルがあります。80Wモデルを搭載しているため、他の機種で計測したRTX 2070 SUPER Max-Qのスコアより低い結果でした。

ただ、上で掲載したゲームソフトのベンチマークでは、RTX 2080 SUPER Max-Qのほうが高いスコアです。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~

Extreme Performance

Balanced
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 2080Ti
12388
デスクトップ用
RTX 2080 SUPER
10674
デスクトップ用
RTX 2070 SUPER
9583
RTX 2080 9456
RTX 2080
Max-Q
8068
RTX 2070 7778
RTX 2070 SUPER Max-Q 7425
RTX 2080
SUPER Max-Q
7302 [Extreme Performance]
7282 [Balanced]
RTX 2070
Max-Q
7216
RTX 2060 6004
RTX 2060 Max-Q 5676
GTX 1660Ti 5667
GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494
GTX 1050Ti 2201
GTX 1050 1689
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[Extreme Performance]、[Balanced]と書かれていないグラフィックスは、他のPCで計測した代表値です

 

GPU-Zで確認したGTX 2080 SUPER Max-Qの情報は次の通りです。80Wモデルなのでクロックが低めです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

メモリ

DDR4-2666のメモリを搭載しています。パソコンショップアークなら、カスタマイズして最大64GB(DR4-2933)まで搭載することが可能です。クリエイターが使う場合は、できるだけ多くのメモリを搭載しておくといいと思います。

 

ストレージ

ストレージには、1TBのNVMe SSDを搭載しています。高速で容量も多いのでストレスはありません。なお、パソコンショップアークなら、カスタマイズしてもう1つM.2 SSDを追加することが可能です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 2866 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。

SPECviewperf 13
Blender Benchmark
GeForce RTX 2080 SUPER Max-Q

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。以下のグラフでは、レビュー機で計測したもののみ緑色にしています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

非常に速いです。

Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒 [レビュー機で計測]
Core i7-9700
16GBメモリ
69秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
72秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
79秒
Core i7-9750H
16GBメモリ
85秒
Core i5-10300H
16GBメモリ
95秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

非常に高速です。

Core i7-9750H/16GB
GeForce RTX2070 Max-Q
4分01秒
Core i9-10980HK/32GB
GeForce RTX 2080S Max-Q
4分18秒 [レビュー機で計測]
Core i7-10750H/16GB
GeForce RTX 2060
4分51秒
Core i5-10300H/16GB
GeForce GTX 1650Ti
5分18秒
Core i7-10750H/16GB
GeForce GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK/16GB
Radeon Pro 5500M(8GB)
8分15秒 (MacBook Pro 16インチ)
Core i5-10300H/8GB
GeForce GTX 1650
8分21秒
Core i7-1068NG7/32GB
Intel Iris Plus
19分35秒
Core i7-1060NG7/16GB
Intel Iris Plus
26分57秒
Core i7-10510U/8GB
Intel UHD
58分06秒
※テストに使う元動画およびエフェクト内容を変更しました
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
※[レビュー機で計測]と書かれていないものは、他のPCで計測した代表値です
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

こちらも高速です。

  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 12分11秒
NVENCでエンコード (※2) 57秒
QSVでエンコード (※3) 2分46秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Core i7-10875H 11分54秒
Core i9-10980HK 12分11秒 [レビュー機で計測]
Core i7-10750H 12分21秒
Core i9-9980HK 12分25秒
Core i7-9750H 15分37秒
Core i5-10300H 18分13秒 [レビュー機で計測]
Core i7-10710U 19分05秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i5-10210U 28分53秒
Ryzen 7 3750H 30分11秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.1kg」と記載されています。公表値よりやや重い結果となりましたが、それでも、高性能なパーツを搭載している割には比較的軽量です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.172kg
ACアダプター 898g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

本機のバッテリーは99.9Whの大容量バッテリーを搭載しており、最大約9時間のバッテリー駆動が可能です。これは、飛行機の機内に持ち込み可能な最大限の容量となっています。

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。消費電力の高いゲーミングノートにしては長い駆動時間だと思います。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 約9時間
(2) 動画再生時 7時間00分
(3) PCMark 8 Work テスト
(4) PCMark 10 Battery (Gaming) 2時間12分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。また、以下のチェックでは全て「Extreme Performance」で計測しています。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

高性能なパーツを搭載しているため、アイドル時でもファンが回り出すことがあります。ゲーム時はかなり高め動作音です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

CPU温度が高めですが、ギリギリなんとかなるかなといった温度です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。90℃後半で推移しており、高めの温度です。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。70℃台で推移しており、問題ない温度です。

GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

ゲーム中はキーボード中央部分がそれなりに熱くなります。パームレスト部分も暖かくなりますが、火傷するほどではありません。ただ、夏場にクーラーもつけずにゲームをすると、熱く感じてくると思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

アイドル時は、Optimus対応の製品であるため、低めの消費電力です。ゲーム時は、高性能パーツを搭載していることにより、消費電力はそれなりにあります。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

MSI GS66 Stealthの外観のチェックです。

黒で統一したボディが高級感があってとてもかっこいいです。また、全体的にマットな質感です。


 

天板のドラゴンのエンブレムも黒色で目立ちません。

 

スピーカーは左右のパームレストの端にあります。最大音量は大きいですが、音質は普通です。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

側面のポートです。主要なポートは揃っています。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

ヒンジ部分です。

 

底面です。

 

ネジの1つに「FACTORY SEAL」が貼られています。このシールを剥がすと、保証対象外となるためご注意下さい。

 

ACアダプターは薄型ですが重量はあります。コネクタ部分が排熱口に当たるので熱が心配です。

 

ACアダプターの詳細は以下の通りです。

 

まとめ

以上が、MSI GS66 Stealthのレビューです。

黒で統一した高級感溢れるボディに、300Hzの超高リフレッシュレート液晶を搭載した、高級ゲーミングノートPCです。

最大で「Core i9-10980HK」に、「RTX 2080 SUPER Max-Q」を搭載し、負荷の高いゲームも高いフレームレートで動作します。VALORANTであれば、300 fps/300Hzの滑らかな映像でプレイすることができます。

デスクトップPCでもこれほどのスペックに240Hz以上の液晶モニタを揃えるとなると、かなりの値が張るので、このゲーミングノート一台で済むと考えると安いのかもしれません。

従来機種のGS65 Stealthよりもやや重くなったのは残念ですが、それでも、ゲーミングノートとしては持ち運びやすい質量とサイズだと思います。

 

300Hz駆動液晶を搭載したプロ用ゲーミングノートPC

MSI GS66 Stealth

特徴

  • 300Hz駆動液晶搭載
  • 最大でCore i9-10980HK+RTX 2080 SUPER Max-Q
  • 約2.1kgと高性能ゲーミングノートしては軽量

こんなあなたに

  • eスポーツの大会に出場を目指す方
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関連動画

GS66 Stealthの動画を作成しました。今回のレビューのポイントだけおえているので、こちらも合わせてご覧ください。

 

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