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マウスコンピューター NEXTGEAR-SLIM の実機レビュー

狭いところに設置可能
NEXTGEAR-SLIMは、薄型で省スペースなデスクトップPCです。
ノートPCの基盤をベースに作られているため、軽量で、バッテリーも内蔵しています。
住宅事情によりパソコンを設置するスペースが限られている方や、LANパーティーなどのためにPCを持ち運ぶ方に適しています。
CPUはHシリーズのCore i7-6700HQ、グラフィックスには高性能なNVIDIA GeForce GTX 1070を搭載しています。
メーカー直販サイト:
マウスコンピューター G-Tune NEXTGEAR-SLIM
※レビュー機はメーカーからの貸出機です
目次
NEXTGEAR-SLIMの基本スペック
NEXTGEAR-SLIMの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2017年4月18日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU 第6世代インテルCore i プロセッサー(Hシリーズ)のCore i7-6700HQを搭載しています。 |
グラフィックカード NVIDIA GeForce GTX 1070(8GB)を搭載しています。 |
メモリ 最大で64GBのDDR4メモリを選択できます。本機は16GB(8GB×2)を搭載しています。 |
ハードディスク/SSD HDD、SSD、およびM.2 NVMe-PCIe SSDを選択できます。本機は240GB SSDです。 |
光学ドライブ 内蔵光学ドライブは搭載していません。 |
その他 バッテリー駆動時間は約3時間、質量は本体のみで約1.75kg、スタンドのみで約0.75kgです。 |
特徴1 - 幅約22mmの省スペースゲーミングモデル
本製品は、PC本体が幅約22mmという超薄型の省スペースなデスクトップPCです。

省スペースデスクトップPC
本体幅約22mmという薄型設計
下図のように狭いスペースへの設置が得意です。


狭いスペースへ設置可能
ただし、下図の位置に配置されている吸気口、排気口、電源ボタンを塞がないように注意しましょう。

狭いスペースへ設置可能
スタンドの横に出っ張りがあるため、スタンドを横の物にギリギリまで近づけても、PC本体の吸気口は塞がらず、ある程度の空間は確保できると思います。

横の物にギリギリまで近づけても、吸気口のスペースは確保
ノートPCとの比較
17.3型ノートPC「m-Book W」と比較しても、本体の大きさは一回り小さく、薄いです(下図参照)。
15.6型の「NEXTGEAR-NOTE i5730」と比較した場合、横幅と奥行きはほぼ同じです(画像なし)。


17.3型ノートPCとのサイズ比較
スリムタワーとの比較
一般的なスリムタワーPCと床設置面積を比較した場合、本製品のほうが床設置面積は狭いです。ACアダプターの面積も考慮すると、それほど違いはないですが、ACアダプターは床に置いたり、後ろに置いたりできるため、デスクのスペースはより広く取れると思います。また、薄いので圧迫感が少ないです。

スリムタワーとのサイズ比較
特徴2 - 高性能GPUもマルチファンで強力冷却
本製品は、GeForce GTX 1070の発熱の高い高性能グラフィックスを搭載していますが、GPU専用のファンを2基、およびCPU&GPU兼用ファンを1基搭載することで、パーツを強力に冷却しています。
なお、PC内部を見ると、NEXTGEAR-NOTE i5720(およびi5730)とそっくりです。このモデルをベースに作られた製品だと思います。

マルチファンで冷却
特徴3 - バッテリーを内蔵
本製品は、ノートPCのようにバッテリーも搭載しています。
どこかへ持ち運んで、バッテリー駆動でPCを使用できるだけでなく、停電時でも急に電源断することがありません。
バッテリー容量は、バッテリー容量計測ソフトで確認したところ約45Whでした。
メーカー仕様表のバッテリー駆動時間は、約3時間です。
当サイトの計測によるバッテリー駆動時間は下表の通りで、高性能なパーツを搭載しているため、駆動時間はそれほど長くありません。
Core i7-6700HQ GeForce GTX 1070 |
|
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PCMark 8 Home テスト ※1 | 2時間26分 |
PCMark 8 Work テスト ※2 | ー |
動画再生時 ※3 | ー |
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
特徴4 - スリムタワーPCよりは軽量
本製品の質量は、メーカー仕様表によると、PC本体のみで1.75kg、スタンドのみで約0.75kgとなっています。
当サイトで計測した質量は下図の通りです。メーカー仕様表と比較するとPC本体がやや重かったです。また、PC本体、スタンド、ACアダプターの質量をすべて足すと、3.508kgでした。スリムタワーのゲーミングデスクトップPCは約7kgはあるので、それと比べると軽量だと思います。ゲーミングノートPCと比較した場合、同等の質量だと思います。


質量の計測結果
特徴5 - GeForce GTX 1070の高性能GPU搭載
本製品は、先に紹介した通り、高性能なモバイルGPU「GeForce GTX 1070」を搭載しています。
GeForce GTX 1070を搭載した本機でのゲームベンチマークスコアは下表のとおりです。なお、グラフィックドライバーバージョンは、執筆時点で最新の「381.65」です。
多くのゲームが、"最高品質"のグラフィック設定でも60 fps を超えており高いベンチマークスコアです。フルHDの解像度でプレイするなら、ほとんどのゲームが快適だと思います。
ただ、原因はわかりませんが、同CPU&GPUを搭載した「NEXTGEAR-NOTE i5720」よりも、わずかにスコアは落ちました。
製品名 | マウスコンピューター NEXTGEAR-SLIM |
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基本スペック | Core i7-6700HQ GeForce GTX 1070(8GB) |
|||
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ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド | ![]() |
標準品質 ★ | 16507 (非常に快適) |
高品質 ★ | 14743 (非常に快適) | |||
最高品質 | 13336 (非常に快適) | |||
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ドラゴンズドグマオンライン |
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標準品質 | 8709 (とても快適) |
最高品質 | 8369 (とても快適) | |||
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ファンタシースターオンライン2 EP4 | ![]() |
描画:3 | 40008 (快適) |
描画:6 | 28930 (快適) | |||
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モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | ![]() |
― | 34141 |
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ドラゴンクエストX | ![]() |
標準品質 | 17193 (すごく快適) |
最高品質 | 17012 (すごく快適) | |||
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ゴーストリコン ワイルドランズ | ![]() |
低 | 103 fps |
高 | 74 fps | |||
ウルトラ | 44 fps | |||
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フォーオナー | ![]() |
低 | 149 fps |
高 | 130 fps | |||
超高 | 101 fps | |||
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STEEP | ![]() |
最低 | 106 fps |
高 | 96 fps | |||
超高 | 77 fps | |||
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ライズオブトゥームレイダー | ![]() |
最低品質 | 114 fps |
中品質 | 89 fps | |||
最高品質 | 78 fps | |||
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ファークライ プライマル | ![]() |
低い | 85 fps |
高い | 69 fps | |||
最高 | 63 fps | |||
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GRID Autosport | ![]() |
ウルトラロー | 247 fps |
ミディアム | 138 fps | |||
ウルトラ | 95 fps | |||
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VRカノジョ | ![]() |
パフォーマンス | 90 fps |
クオリティ | 45 fps | |||
ハイクオリティ | 45 fps | |||
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。 ※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません ※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。 ※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、平均120fpsは欲しいです。 |
GPU-Zで確認したGeForce GTX 1070の情報は次の通りです。

GeForce GTX 1070のグラフィックカードのスペック
なお、他のノートパソコン用グラフィックスや、その他のゲームのフレームレートについては、下のページを参考にしてください。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPUおよびGPUは、モバイル用のパーツを採用しています。デスクトップ用のパーツと比較して、GPUはそれほど性能は変わりませんが、CPUはやや性能が劣ります。
CPU
本製品はCore i7-6700HQのCPUを搭載しています。ゲームノート用CPUとしては標準的な性能です。ただし、1世代前の第6世代インテルCPUとなっています。

CPUの選び方(筆者の独自判断)
グラフィックス
本製品はGeForce GTX 1070を搭載しています。フルHDの解像度なら、"最高"のグラフィック品質設定で、ほとんどのゲームがプレイ可能でしょう。

グラフィックスの選び方(筆者の独自判断)
ストレージの選び方
ストレージは、下図のようなものを選択できます。3,000MB/sを超えるPCIe-NVMe SSDを選択することも可能です。

ストレージの選び方(筆者の独自判断)
NEXTGEAR-SLIMで計測したベンチマーク
以下、Core i7-6700HQ、メモリ 8GB、GeForce GTX 1070、240GB SATA SSDのレビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。
(CPU性能の評価)

Core i7-6700HQ
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)




Core i7-6700HQ、GeForce GTX 1070
(VRが快適に動作するかの評価)

※Target frame rateを超えていれば快適に動作
Core i7-6700HQ、GeForce GTX 1070
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
Core i7-6700HQ GeForce GTX 1070 |
|
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x265でエンコード (※1) | 21分34秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 1分56秒 |
QSVでエンコード (※3) | ー |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
(ストレージの評価)

240GB SSD
(SDカードスロットの評価)

UHS-Ⅰ対応カード
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