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マウスコンピューター NEXTGEAR-SLIM の実機レビュー

更新日:2017年4月19日

狭いところに設置可能

NEXTGEAR-SLIMは、薄型で省スペースなデスクトップPCです。

ノートPCの基盤をベースに作られているため、軽量で、バッテリーも内蔵しています。

住宅事情によりパソコンを設置するスペースが限られている方や、LANパーティーなどのためにPCを持ち運ぶ方に適しています。

CPUはHシリーズのCore i7-6700HQ、グラフィックスには高性能なNVIDIA GeForce GTX 1070を搭載しています。


※レビュー機はメーカーからの貸出機です

目次

NEXTGEAR-SLIMの基本スペック

NEXTGEAR-SLIMの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2017年4月18日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
第6世代インテルCore i プロセッサー(Hシリーズ)のCore i7-6700HQを搭載しています。
グラフィックカード
NVIDIA GeForce GTX 1070(8GB)を搭載しています。
メモリ
最大で64GBのDDR4メモリを選択できます。本機は16GB(8GB×2)を搭載しています。
ハードディスク/SSD
HDD、SSD、およびM.2 NVMe-PCIe SSDを選択できます。本機は240GB SSDです。
光学ドライブ
内蔵光学ドライブは搭載していません。
 
その他
バッテリー駆動時間は約3時間、質量は本体のみで約1.75kg、スタンドのみで約0.75kgです。

特徴1 - 幅約22mmの省スペースゲーミングモデル

本製品は、PC本体が幅約22mmという超薄型の省スペースなデスクトップPCです。


省スペースデスクトップPC


本体幅約22mmという薄型設計

 

下図のように狭いスペースへの設置が得意です。



狭いスペースへ設置可能

 

ただし、下図の位置に配置されている吸気口、排気口、電源ボタンを塞がないように注意しましょう。


狭いスペースへ設置可能

 

スタンドの横に出っ張りがあるため、スタンドを横の物にギリギリまで近づけても、PC本体の吸気口は塞がらず、ある程度の空間は確保できると思います。


横の物にギリギリまで近づけても、吸気口のスペースは確保

ノートPCとの比較

17.3型ノートPC「m-Book W」と比較しても、本体の大きさは一回り小さく、薄いです(下図参照)。

15.6型の「NEXTGEAR-NOTE i5730」と比較した場合、横幅と奥行きはほぼ同じです(画像なし)。


17.3型ノートPCとのサイズ比較

スリムタワーとの比較

一般的なスリムタワーPCと床設置面積を比較した場合、本製品のほうが床設置面積は狭いです。ACアダプターの面積も考慮すると、それほど違いはないですが、ACアダプターは床に置いたり、後ろに置いたりできるため、デスクのスペースはより広く取れると思います。また、薄いので圧迫感が少ないです。


スリムタワーとのサイズ比較

特徴2 - 高性能GPUもマルチファンで強力冷却

本製品は、GeForce GTX 1070の発熱の高い高性能グラフィックスを搭載していますが、GPU専用のファンを2基、およびCPU&GPU兼用ファンを1基搭載することで、パーツを強力に冷却しています。

なお、PC内部を見ると、NEXTGEAR-NOTE i5720(およびi5730)とそっくりです。このモデルをベースに作られた製品だと思います。


マルチファンで冷却

特徴3 - バッテリーを内蔵

本製品は、ノートPCのようにバッテリーも搭載しています。

どこかへ持ち運んで、バッテリー駆動でPCを使用できるだけでなく、停電時でも急に電源断することがありません。

バッテリー容量は、バッテリー容量計測ソフトで確認したところ約45Whでした。

メーカー仕様表のバッテリー駆動時間は、約3時間です。

当サイトの計測によるバッテリー駆動時間は下表の通りで、高性能なパーツを搭載しているため、駆動時間はそれほど長くありません。

バッテリー駆動時間
  Core i7-6700HQ
GeForce GTX 1070
PCMark 8 Home テスト ※1 2時間26分
PCMark 8 Work テスト ※2
動画再生時 ※3
※画面輝度を約120cd/m2に調整して計測
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行

※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

特徴4 - スリムタワーPCよりは軽量

本製品の質量は、メーカー仕様表によると、PC本体のみで1.75kg、スタンドのみで約0.75kgとなっています。

当サイトで計測した質量は下図の通りです。メーカー仕様表と比較するとPC本体がやや重かったです。また、PC本体、スタンド、ACアダプターの質量をすべて足すと、3.508kgでした。スリムタワーのゲーミングデスクトップPCは約7kgはあるので、それと比べると軽量だと思います。ゲーミングノートPCと比較した場合、同等の質量だと思います。



質量の計測結果

特徴5 - GeForce GTX 1070の高性能GPU搭載

本製品は、先に紹介した通り、高性能なモバイルGPU「GeForce GTX 1070」を搭載しています。

GeForce GTX 1070を搭載した本機でのゲームベンチマークスコアは下表のとおりです。なお、グラフィックドライバーバージョンは、執筆時点で最新の「381.65」です。

多くのゲームが、"最高品質"のグラフィック設定でも60 fps を超えており高いベンチマークスコアです。フルHDの解像度でプレイするなら、ほとんどのゲームが快適だと思います。

ただ、原因はわかりませんが、同CPU&GPUを搭載した「NEXTGEAR-NOTE i5720」よりも、わずかにスコアは落ちました。

ゲームベンチマーク
製品名 マウスコンピューター
NEXTGEAR-SLIM
基本スペック Core i7-6700HQ
GeForce GTX 1070(8GB)
ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド 標準品質 ★ 16507 (非常に快適)
高品質 ★ 14743 (非常に快適)
最高品質 13336 (非常に快適)
ドラゴンズドグマオンライン
標準品質 8709 (とても快適)
最高品質 8369 (とても快適)
ファンタシースターオンライン2 EP4 描画:3 40008 (快適)
描画:6 28930 (快適)
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) 34141
ドラゴンクエストX 標準品質 17193 (すごく快適)
最高品質 17012 (すごく快適)
ゴーストリコン ワイルドランズ 103 fps
74 fps
ウルトラ 44 fps
フォーオナー 149 fps
130 fps
超高 101 fps
STEEP 最低 106 fps
96 fps
超高 77 fps
ライズオブトゥームレイダー 最低品質 114 fps
中品質 89 fps
最高品質 78 fps
ファークライ プライマル 低い 85 fps
高い 69 fps
最高 63 fps
GRID Autosport ウルトラロー 247 fps
ミディアム 138 fps
ウルトラ 95 fps
VRカノジョ パフォーマンス 90 fps
クオリティ 45 fps
ハイクオリティ 45 fps
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。
※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません
※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。
※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、平均120fpsは欲しいです。

GPU-Zで確認したGeForce GTX 1070の情報は次の通りです。


GeForce GTX 1070のグラフィックカードのスペック

 

なお、他のノートパソコン用グラフィックスや、その他のゲームのフレームレートについては、下のページを参考にしてください。

PCゲームベンチマーク一覧

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPUおよびGPUは、モバイル用のパーツを採用しています。デスクトップ用のパーツと比較して、GPUはそれほど性能は変わりませんが、CPUはやや性能が劣ります。

CPU

本製品はCore i7-6700HQのCPUを搭載しています。ゲームノート用CPUとしては標準的な性能です。ただし、1世代前の第6世代インテルCPUとなっています。


CPUの選び方(筆者の独自判断)

グラフィックス

本製品はGeForce GTX 1070を搭載しています。フルHDの解像度なら、"最高"のグラフィック品質設定で、ほとんどのゲームがプレイ可能でしょう。


グラフィックスの選び方(筆者の独自判断)

ストレージの選び方

ストレージは、下図のようなものを選択できます。3,000MB/sを超えるPCIe-NVMe SSDを選択することも可能です。


ストレージの選び方(筆者の独自判断)

NEXTGEAR-SLIMで計測したベンチマーク

以下、Core i7-6700HQ、メモリ 8GB、GeForce GTX 1070、240GB SATA SSDのレビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。

PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK
(CPU性能の評価)

Core i7-6700HQ
3DMark
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)




Core i7-6700HQ、GeForce GTX 1070
VRMark
(VRが快適に動作するかの評価)

※Target frame rateを超えていれば快適に動作
Core i7-6700HQ、GeForce GTX 1070
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
  Core i7-6700HQ
GeForce GTX 1070
x265でエンコード (※1) 21分34秒
NVENCでエンコード (※2) 1分56秒
QSVでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark
(ストレージの評価)

240GB SSD
CrystalDiskMark
(SDカードスロットの評価)

UHS-Ⅰ対応カード

 


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