レノボ ThinkPad X13 Yogaの特徴レビュー

更新日:2020年5月31日
CPU 第10世代Core (U)
メモリ 最大16GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 13.3インチ
液晶種類 FHD IPS
FHD IPS 省電力
FHD IPS PG ※1
※全てタッチ対応
質量 約1.25kg~
バッテリー 最大 約16.2時間
価格[税別] 13万円台~

※1 PG:PrivacyGuardの略

ThinkPad X390 Yogaからのマイナーチェンジ

ThinkPad X13 Yogaは、ThinkPad Xシリーズの13.3型のコンバーチブル型PCです。ThinkPad X390 Yogaの後継機種となります。ボディサイズや質量、バッテリー容量などに大きな変化はありません。アクティブペンを内蔵できる構造なども、従来機種と同じで、マイナーチェンジモデルとなっています。

変化した部分は、搭載するCPUが最新の第10世代Core (U)となり、処理性能がアップしました。また、ディスプレイの選択肢が増え、省電力液晶や、PrivacyGuard機能付き液晶を新たに選択できるようになっています。

一部ThinkPad X1 Yoga 2020と同じようなスペック構成も選択できつつ、価格がそこまで高くないのが、最大のメリットかもしれません。

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ThinkPad X13 Yogaの特徴

従来機種機種との比較

ThinkPad X13 Yogaは、ThinkPad Xシリーズのコンバーチブルタイプの13型モバイルノートPCであるThinkPad X390 Yogaの後継機種です。ThinkPad X13の兄弟機種ともいえます。

まず、下表で、従来機種であるThinkPad X390 Yogaとの比較を行いました。

従来機種から本体サイズと質量にはほぼ変化がなく、インターフェイス構成も同じなので、同じボディを使用しているようです。大きな変化としては、最新の第10世代Core (U)を搭載し、液晶の選択肢が増えています。省電力液晶を選択できるようになったため、バッテリー駆動時間もわずかに延びています。

従来機種から変化した部分を含めて、ThinkPad X13 Yogaの特徴を紹介します。

従来機種・兄弟機種との比較
  [本製品]
ThinkPad X13 Yoga
[現行機種]
ThinkPad X390 Yoga
画像
CPU 第10世代Core (U) 第8世代Core(U)
液晶種類 13.3型 タッチ
FHD IPS
FHD IPS 省電力
FHD IPS PG ※1
13.3型 タッチ
FHD IPS
インターフェイス USB 3.1 x2
USB Type-C x2
(うちTB3 x1)
HDMI
microSD
質量 約1.25kg 約1.29kg~
サイズ [幅] 310.4
[奥行] 219
[高さ]15.95
バッテリー 最大 約16.2時間 最大 約15.1時間
※1 PG:PrivacyGuardの略

 

第10世代 Comet Lake搭載

ThinkPad X13 Yogaが搭載するCPUは、第10世代IntelプロセッサーのComet Lakeです。

ThinkPadシリーズでもAMDプロセッサー搭載モデルが多く登場していますが、ThinkPad X13 Yogaでは、Intel CPUのみとなっています。

選択可能なCPUの仕様と性能の目安は、下表とグラフの通りです。性能目安のグラフでは、選択できるCPUを緑のバーで表示しています。

ThinkPad X390 Yogaの搭載する第8世代Core(U)よりも高い処理性能を示しており、順当な進化を遂げていることが分かります。

一般的なCore i7-10510U、Core i5-10210Uに加えて、Core i7-10610Uと、Core i5-10310Uも選択可能になっていますが、これはインテル vPro プラットフォーム認定基準に対応した、法人・企業向けのCPUです。基本的な仕様の部分では大きな差はありませんが、セキュリティ、管理性、安定性が強化されています。個人で購入する場合は、Core i7-10510U、もしくはCore i5-10210Uを選択するといいと思います。

搭載可能なCPUの仕様比較
  Core i7-10610U Core i7-10510U Core i5-10310U Core i5-10210U
開発コード名 Comet Lake
製造プロセス 14nm
コア / スレッド数 4 / 8
ベースクロック 1.8 GHz 1.7 GHz 1.6 GHz
ターボブースト時 4.9 GHz 4.4 GHz 4.2 GHz
キャッシュ 8MB 6MB
TDP 15W
内蔵GPU UHD Graphics
Intel vPro PE × ×
※Intel vPro PE:インテル vPro プラットフォーム認定基準
CPU性能の目安  ~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i9-9980HK 3552
Core i7-9750H 2640
Core i7-10710U 2211
Core i5-9300H 1880
Ryzen 7 3700U 1499
Core i7-10610U ????
Core i7-10510U 1459
Core i5-10310U ????
Core i5-10210U 1418
Ryzen 5 3500U 1421
Core i5-8565U 1268
Core i3-10110U 922
Ryzen 3 3300U 921
Celeron 3867U 295
※緑色のバーが、選択可能なCPUです

 

液晶の選択肢が豊富に

従来機種のThinkPad X390 Yogaでは、FHD IPS液晶以外の選択肢はありませんでしたが、ThinkPad X13 Yogaでは、3種類からディスプレイを選択できるようになります。選択肢は、以下の通りです。

液晶のラインナップ

FHD IPS 300nit 反射防止が施されたパネル。コンバーチブル型PCの搭載されることが多い、スタンダード液晶。

FHD IPS 省電力 400nit 反射防止の省電力パネル。輝度も高め。外での使用が多い場合におすすめ。

FHD IPS PrivacyGuard 覗き見を防ぐため、横からの視野角をあえて狭く出来る。加えて、覗き見する動きに反応して自動的にPrivacyGuardをオンにするPrivacyAlert機能も搭載。

 

なお、PrivacyGuard機能付き液晶については、ThinkPad X1 Carbon 2019の実機レビューでもご紹介しています。PrivacyGuardをONにすると斜めから見たときに画面が見にくくなります。ただし、ONでもOFFでも正面からみたときに画面の端がやや暗く感じます。画面の見やすさを重視するなら他の液晶がいいです。

PrivacyGuard機能付き

 

場所や用途に合わせて自在に変形可能

ThinkPad X13 Yogaは、360度回転するヒンジを備えた、コンバーチブル型PCです。

下の画像のように、ラップトップモードで通常のノートPCと同様に使用することもできますが、テントモード、スタンドモード、タブレットモードのように、場所や目的に合わせて自在に変形が可能です。そのため、クラムシェル型のPCよりも、自由度が高く、使用できる範囲は広くなります。

左から ラップトップモード・テントモード・スタンドモード・タブレットモード

 

収納可能なアクティブペン

ThinkPad X13 Yogaでは、本体に収納可能なアクティブペンのThinkPad Pen Proを使用できます。

下の画像のように、右側手前にペンを収納できます。ペンを使用したいときに、すぐに取り出せて、便利です。また、アクティブペンを紛失する可能性が低くなるのも、メリットとなっています。

アクティブペンを使用できるモバイルノートPCは多数ありますが、ペンを収納できる機種はそれほど多くはありません。

ただし、ThinkPad Pen Proは、軸が細いため、本格的な描画にはあまり適してはいないです。

アクティブペンを収納可能
アクティブペンの使用イメージ

 

モバイル可能な質量

ThinkPad X13 Yogaの質量は、約1.25kg~(FHD 省電力液晶選択時)となっており、省電力液晶を選択できるようになったため、従来機種のThinkPad X390 Yogaからわずかに軽くなっています。

下のグラフでは、13インチクラスのコンバーチブル型モバイルPCに絞って、他機種との質量比較を行っています。

HP Elite Dragonflyが際立って軽量ではありますが、それを除くと、モバイル用途の13.3型のコンバーチブル型PCとしては、標準的な質量だと思います。持ち運んでの使用にも十分対応できます。ただし、タブレット形状で、片手で支えて使う場合、重さが気になってくるかもしれません。

13インチクラスのコンバーチブル型モバイルPCの「質量」の比較
HP Elite Dragonfly 約999g~
ThinkPad X13 Yoga 約1250g~
HP ENVY x360 13 約1280g
ThinkPad X390 Yoga 約1290g~
XPS 13 2-in-1 (7390) 約1330g

 

バッテリー容量は標準的

ThinkPad X13 Yogaの搭載するバッテリーの容量は50Whで、従来機種のThinkPad X390 Yogaと同じ容量です。

コンバーチブル型PCでは、13.3型であっても大容量のバッテリーを搭載していることが多いです。そのため、50Whであっても、他と比べても標準的な容量となります。

最大 約16.2時間のバッテリー駆動が可能となっていますが、選択する液晶や、搭載するCPUによって、時間は変化するでしょう。

USB Type-Cポートを利用しての給電が可能で、1時間で約80%まで充電できる、急速充電にも対応しているため、外出先でも比較的充電がしやすいのは、嬉しいです。なお、デフォルトでは45W ACアダプターになっているようですが、急速充電を行うためには、65W ACアダプターが必要なので、注文時にカスタマイズで変更するようにしてください。

13.3型コンバーチブル型PCの「バッテリー容量」の比較
HP Elite Dragonfly 56Wh
HP ENVY x360 13 約53Wh
XPS 13 2-in-1 (7390) 51Wh
ThinkPad X13 Yoga 50Wh
ThinkPad X13(参考) 48Wh

 

オンボードメモリ搭載

ThinkPad X13 Yogaは、オンボードメモリ搭載となっており、そのほかのメモリスロットはありません。購入後に、自分でメモリの増設や換装はできないようです。

そのため、使いながら様子を見て、将来的にはメモリを増やしたいなと思っている方は、最初から上限の16GBメモリを選択しておいた方がいいでしょう。

 

LTEも使用可能

ThinkPad X13 Yogaは、従来機種と同様、LTEに対応しています。SIMサイズはnanoSIMで、高速規格のLTE CAT.16に対応しています。

LTE搭載を選択しておけば、別途SIMカードを用意することで、場所を選ばずにネットにつながった状態でPCを使用できます。スリープ状態でもネットへの接続を維持できるモダンスタンバイ機能も使用でき、PCを開くといつでも最新の状態で作業を継続することができます。ビジネス効率の向上にも貢献するでしょう。

 

Wi-Fi 6に対応

ThinkPad X13 Yoga は、Wi-Fi 6対応となっています。従来機種のThinkPad X390 Yogaから性能アップしている部分の一つです。

Wi-Fi 6による通信を行うためには、Wi-Fi 6に対応したルーターが必要となりますが、より高速で、混雑にも強い接続環境を構築することができます。実際に使用するのは、少し先になるかもしれませんが、Wi-Fi 6に対応しているに越したことはありません。

 

オンライン会議に即応できるファンクションキー

ThinkPad X13 Yogaでは、打ちやすいバックライト付きキーボードを搭載しています。

従来モデルからの変更点として、F9~F11のファンクションキーにビデオ通話などの通話開始や切断の機能が割り当てられています。ThinkPadの新シリーズでは、全機種同じような変化が見られます。

昨今の状況で、仕事でもオンライン会議に参加する機会が増えていますが、物理キーでの受話や切断ができるので、小さな変化ではありますが、便利になっていると思います。

下の画像は、ThinkPad X1 Carbon Gen8のものですが、ThinkPad X13 Yogaでも、同じように変化しています。

新モデル
従来モデル

 

ドックによる機能拡張も可能

ThinkPad X13 Yogaは、インターフェイスとして、USB 3.1 x2、USB Type-C x2(うち1ポートはThunderbolt 3対応)、HDMI、microSDカードリーダーを備えており、ThinkPad X390 Yogaと同じ構成です。通常の使用であれば、必要十分なインターフェイス構成だと思います。

さらに、下の画像の赤枠で囲っている部分は、ドッキングコネクターとなっています。ThinkPadのメカニカルドッキングステーションを使用することもできそうですし、その他、Thunderbolt 3 ドックなどのドック類を使用して、拡張性をアップすることも可能です。

ドックを使用すると、持ち出す機会が多くても、メインPC兼モバイルPCとしての使用が容易になるでしょう。

ドッキングコネクターも搭載

 

外見の紹介

ThinkPad X13 Yogaの外観の紹介です。

コンバーチブル型PCなので、ちょっとごつめのヒンジとなっています。それ以外は、ThinkPadシリーズらしい、スタンダードなデザインです。

正面
背面

 

上位機種・兄弟機種との比較

最後に、ThinkPad X13 Yogaと、上位機種である14型のThinkPad X1 Yoga 2020、兄弟機種のThinkPad X13との比較を行いました。

ThinkPad X1 Yoga 2020は、ワンサイズ上の14型ディスプレイを搭載している代わりに、質量やボディサイズは、少し大きくなります。また、ThinkPad X1 Yoga 2020では高解像度液晶を選択でき、上位機種故に価格が高いです。

一方、クラムシェル型のThinkPad X13では、AMDモデルもあります。下表ではX13 Yogaより軽く見えるかもしれませんが、約1.18kgなのはカーボンボディのモデルのみで、樹脂ボディのモデルは、約1.28kg~となり、X13 Yogaとほとんど変わりません。コンバーチブル型のX13 Yogaの方が、変形できるので、より柔軟な運用が可能です。ただし、価格はX13 Yogaの方が少し高くなります。

上記機種との比較
  [本製品]
ThinkPad X13 Yoga
[上位機種]
ThinkPad X1 Yoga 2020
[兄弟機種]
ThinkPad X13 Gen1
画像
CPU 第10世代Core (U) 第10世代Core (U) 第10世代Core (U)
Ryzen PRO 4000 (U)
液晶種類 13.3型 タッチ
FHD IPS
FHD IPS 省電力
FHD IPS PG ※1
14.0型 タッチ
FHD IPS 省電力
FHD IPS PG ※1
WQHD IPS
4K HDR IPS
13.3型
HD TN
FHD IPS
FHD IPS タッチ
FHD IPS PG ※1
インターフェイス USB 3.1 x2
USB Type-C x2
(うちTB3 x1)
HDMI
microSD
USB 3.1 x2
Thunderbolt 3 x2
HDMI
USB 3.1 x2
USB Type-C x2
(うちTB3 x1) ※2
HDMI
microSD
質量 約1.25kg~ 約1.36kg~ 約1.18kg
サイズ [幅] 310.4
[奥行] 219
[高さ]15.95
[幅] 323
[奥行] 218
[高さ]15.5
[幅] 311.9~
[奥行] 217~
[高さ]16.5~
バッテリー 最大 約16.2時間 最大 約19.3時間 Intel: 最大 約16時間
AMD: 最大 約13.9時間
※1 PG:PrivacyGuardの略
※2 IntelモデルのみThunderbolt 3対応、AMDモデルは非対応

 

まとめ

ThinkPad X13 Yogaは、ThinkPad Xシリーズの13.3型のコンバーチブル型PCです。ThinkPad X390 Yogaの後継機種となります。

順当なアップグレードとして、CPUが最新の第10世代Comet Lakeになりました。また、ディスプレイの選択肢が増え、省電力液晶やPrivacyGuard液晶を選択できるようにもなりました。通信環境も強化されており、より快適に、高速で安定した通信ができるようになっています。

その他、デザインやサイズ、バッテリー容量などに変化はありませんが、高解像度液晶を必要としないのであれば、上位機種のThinkPad X1 Yogaでなくて、ThinkPad X13 Yogaで十分な感じがします。

従来機種からの変化は大きくはありませんが、コンバーチブル型のモバイルPCとして、バランスのいい機種だと思います。

マイナーチェンジを遂げた、使い勝手の良いコンバーチブル型PC

ThinkPad X13 Yoga

特徴

  • 第10世代Core Comet Lake搭載
  • 省電力液晶やPrivacyGuard液晶も選択可能に
  • 各種ドックを使用して拡張性アップも可能

こんなあなたに

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