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富士通 LIFEBOOK WU3/D2(UH95)の実機レビュー
CPU | Core i5-8265U Core i7-8565U |
---|---|
メモリ | 4GB ~ 16GB |
ストレージ | PCIe SSD |
液晶サイズ | 13.3型 FHD |
液晶種類 | 広色域 非光沢 タッチ |
質量 | 25Wh:868g ※1 50Wh:989g ※1 |
バッテリー [最大] |
25Wh:約10時間 ※1 50Wh:約20.5時間 ※1 |
LTE | 非対応 |
価格[税別] | 14万円台~ ※2 |
カスタムメイドモデルの仕様
※1 構成によって変わります
※2 the比較限定クーポン適用時の価格
世界最軽量13.3型2 in 1 PC
LIFEBOOK WU3/D2は、ペン内蔵の13.3型ワイド液晶コンバーチブル2 in 1 として、世界最軽量のノートPCです。
非常に軽いため、タブレット形状にして片手で持って、ペンでメモをとるような作業してもそれほど苦ではありません。
有線LANや、フルサイズのSDカードスロットも搭載し、ポート類が豊富で、色々なシーンで利用することが可能です。
25Whバッテリーと50Whバッテリーを選択可能です。質量重視なら25Whバッテリーを、バッテリー駆動時間重視なら50Whバッテリーを搭載するといいでしょう。
※最新モデルへリンクをしています
[お得]富士通パソコンで使えるクーポン
当サイト限定のクーポンを利用することで、富士通パソコンを、通常よりも安く購入することが可能です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-8565U、16GBメモリ、約1TB SSD、50Wh NEW!
Core i7-8565U、8GBメモリ、約500GB SSD、25Wh
カスタムメイドモデルとカタログモデルの違い
カスタムメイドモデルは、Web直販サイト「富士通WEB MART」専用のモデルで、パーツを自由に選ぶことができます。カタログモデルは、主に家電量販店で販売されているモデルで、パーツのカスタマイズはできません。
目次
お忙しい方は、「LIFEBOOK WU3/D2の特徴」のみお読みください。
LIFEBOOK WU3/D2の特徴
13.3型 2 in 1 コンバーチブルノートとして世界最軽量
LIFEBOOK WU3/D2の大きな特徴は、868g(最小構成時)しかない軽さです。ペン内蔵の13.3型ワイド液晶コンバーチブル2 in 1 として、世界最軽量となっています。大分条件が細かいですが、全ての2 in 1 PCを見渡しても、筆者が知る限りでは、レッツノート RZ、Surface Goに次ぐ軽さです。この2台は10型クラスの小さい画面ですが、本製品は13.3型ワイドと画面が大きく、圧倒的に作業がしやすいです。
なお、868gの質量は、25Whバッテリーを搭載した場合です。50Whバッテリーを搭載した場合はもう少し重くなります。
50Whバッテリーを搭載すれば、バランスが非常に良い製品
50Whバッテリーを選択した場合は、質量が989gに増える代わりに、バッテリー駆動時間が約2倍に増えます。増えるといっても1kgを切っており非常に軽いため、個人的にはこちらのバッテリーを搭載したモデルのほうが、モバイルノートとしてのバランスはいいと思います。
ペンに対応
LIFEBOOK WU3/D2は、アクティブペンが利用でき、しかも本体に内蔵可能です。筆圧検知は4,096階調となっており、傾き検知には対応していません。ワコムAES対応で、これに対応していれば、他のペンも使用できます。
画面にはフィルムが貼られており、ペンで描くと、ある程度の抵抗感があり、紙に書いているような書き心地です。
また、すぐにメモが取れるように、Windows Inkワークスペースが起動するショートカットボタンを物理ボタンにしています。
豊富なポート類
軽くて、しかも 2 in 1 PCともなると、ポート類が省略されるケースが多いですが、LIFEBOOK WU3/D2は、ポートの種類が豊富で、フルサイズのUSBやUSB Type-Cはもちろん、HDMI、LAN、フルサイズのSDカードスロットまで搭載しています。
なお、LANポートは、下図のように引き出して使います。
液晶ディスプレイのチェック
LIFEBOOK WU3/D2の液晶ディスプレイのチェックです。
パネルにはシャープのIGZOを搭載しています。
フィルムが貼られている影響でややギラつきを感じますが、視野角や色域は広いです。最大輝度は、当サイトの計測では305cd/m2とやや高めです。液晶の詳細な特性については、下のタブをクリックして下さい。
- 視野角
- RGB
発色特性 - 色域
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードは打ちやすいです。
仕様を確認すると、キーピッチ約19mm(横方向)、キーストロークは約1.5mmとなっています。縦方向のキーピッチは実測で約18mmです。いずれもモバイルノートとしては十分な数値でしょう。
キー配列も見本のように標準的で、特別小さいキーもなく、矢印キーは一段下がっています。
ただし、バックライトを搭載していない点が残念です。
キーの重さが2段階に調整されており、例えば、小指で押すようなキーは軽く、人差し指で押すようなキーは重くなっています。
タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。クリックボタンは軽い力で押せます。クリック音はやや大きめです。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
なお、以前計測したときは、CINEBENCH R20がやや低めのスコアでしたが、今回、別のモデルで計測したら、順当なスコアが出ていました。
CPU
CPUのベンチマークスコアは次の通りです。
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
ストレージ
ストレージは高速です。
~ CrystalDiskMark 6 ~
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
実際のソフトで計測した処理時間
次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。
エンコード時間 | |
x265でエンコード (※1) | 31分49秒 |
QSVでエンコード (※2) | 3分14秒 |
NVENCでエンコード (※3) | ― |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
カードリーダー/ライターのチェック
内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。
フルサイズのSDカードに対応しており、カード挿入後の出っ張りもほとんどありません。
SDカードリーダー/ライターの速度は速いです。
USB Type-C 充電器 / ドックの動作テスト
USB Type-Cポートを利用して、純正品以外の充電器やドックが使えるか試した結果を、下表に掲載します。
USB PowerDeliveryおよび映像出力には対応していますが、Thunderboltには対応していません。
充電できるか? | 外部モニター / 有線LANの拡張 |
||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | 〇 | 〇 |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | 〇 | × | |
PD充電器 ※1 |
ZHOULX 充電器(65W) | 〇 | ― |
AUKEY 充電器(46W) | 〇 | ― | |
cheero 充電器(18W) | × | ― | |
5V充電器 ※2 |
ANKER 充電器(5V/2.4A) | × | ― |
AUKEY 充電器(5V/2.4A) | × | ― | |
その他 | USB C-DPケーブルで外部モニター接続 | ― | 〇 |
※2 スマホやタブレット向けの5Vの充電器
質量のチェック
LIFEBOOK WU3/D2の質量のチェックです。
メーカーサイトには、25Whバッテリー搭載時が868g、50Whバッテリー搭載時が989gとあります。当サイトでの計測値は下表の通りで、非常に軽いです。
25Whバッテリー | 50Whバッテリー | |
PC本体 | 859g | 988g |
ACアダプター | 210g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
各バッテリーを搭載したときの駆動時間は次のようになっています(メーカー仕様値)。
25Whバッテリー | 50Whバッテリー | |||
Core i7 | Core i5 | Core i7 | Core i5 | |
JEITA 2.0 | 約9.3時間 | 約10時間 | 約19.5時間 | 約20.5時間 |
当サイトで計測したバッテリー駆動時間は次のようになっており、25Wバッテリーでは短い駆動時間です。50Whのバッテリーを搭載したモデルは非常に長い駆動時間でおすすめです。
25Whバッテリー Core i7 |
50Whバッテリー Core i7 |
|
(1) 動画再生時 | 3時間44分 | 9時間53分 |
(2) PCMark 8 Work テスト | 3時間13分 | 8時間38分 |
(1) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(2) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
なお、50Whバッテリーのモデルは、25Whバッテリーのモデルより容量が2倍になっていることを考慮しても、かなりバッテリー駆動時間が延びていると思います。これは、50Whバッテリーのモデルのみ、電源オプションのバッテリー駆動時の「最大のプロセッサの状態」が、通常は100%のところ80%に設定されていたためだと思います。カスタムメイドモデルのみこの設定になっているのか、それともある時期から設定が変わったのかは不明です。この設定を100%にすると、およそ8割くらいの駆動時間になると思われます。
アイドル状態で計測した充電時間は次のようになっています。
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。それ以外の状態も低めの騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
CPU温度がやや高めです。
エンコード時の温度の詳細
下図は、エンコード時のCPU温度の詳細です。90℃前後で推移しており、やや高めのCPU温度です。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
パームレストが低めの温度であるため、作業中は快適です。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
全体的にやや低めの消費電力ですが、特にアイドル時の消費電力が低いです。
外観のチェック
LIFEBOOK WU3/D2の外観です。
ボディ素材は、天板とパームレストがマグネシウム合金、底面がマグネシウムリチウム合金となっています。マットな質感で、無難なカラーで実用的です。
カラーは「ピクトブラック」と「ガーネットレッド」があります。
ピクトブラック
まずはピクトブラックの画像を掲載します。
天板です。
2 in 1 PCですので、下図のように変形して使用することが可能です。
スピーカーは、側面についており、どの形状にしても音が聞きやすいようになっています。ただ、音質はそこまで良くはなく、勝手に点数をつけると、10点満点で4点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
360度回転するヒンジ部分の画像です。
タブレット形状時でも、ホワイトボードやスライドなどを撮影できるように、キーボード上部にアウトカメラを搭載しています。
液晶の上部にアンテナを搭載していますが、タブレット形状時にも快適な通信ができるように、一部樹脂素材を採用しています。
正面側の端には、ゴムカバーが付いており、テント形状時に滑りにくいように工夫されています。
排気口は下図の部分にあります。
液晶とベゼルに段差はありません。
インターフェースは、前述した通り充実しています。
底面です。
ガーネットレッド
次にガーネットレッドの画像を掲載します。天板、底面はレッドですが、パームレスト周りや液晶周りはブラックです。
天板です。やや濃い目のレッドです。
ヒンジもレッドになっています。側面はレッドとブラックのツートンカラーになっておりかっこいいです。
底面です。
ACアダプター
ACアダプターはやや小型です。
まとめ
以上が、LIFEBOOK WU3/D2のレビューです。
非常に軽い2 in 1 PCで、ペンも内蔵し、多くシーンで使うことができるパソコンです。
文教に強い富士通らしく、使い勝手や堅牢性など、細かい気遣いが感じ取れます。
本製品は、25Whバッテリーと50Whバッテリーのモデルがあります。タブレット形状にして手にもって使うことが多ければ少しでも軽い25Whバッテリーを、外出先でバッテリー状態で使うことが多ければ50Whバッテリーを搭載したモデルがいいと思います。
液晶にはフィルムが貼られていますが、せっかくのIGZOパネルが見にくくなっているので、個人的にはフィルムなしのモデルがあっても良かったかなと思います。
LTEには対応していません。
[お得]富士通パソコンで使えるクーポン
当サイト限定のクーポンを利用することで、富士通パソコンを、通常よりも安く購入することが可能です。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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