※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

デル XPS 13 2-in-1(7390)の実機レビュー

更新日:2019年11月13日

後継機種が発売されました。詳細はこちら

↓↓↓↓↓↓

XPS 13 2-in-1 9310のレビュー

CPU Core i7-1065G7
Core i5-1035G1
Core i3-1005G1
メモリ 最大32GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 13.4型
液晶種類 1920x1200 IPS
3840x2400 IPS
質量 約1.33kg
バッテリー 51Wh
LTE 非対応
価格[税別] 11万円台~
第10世代インテルCPU搭載の2 in 1 PC

XPS 13 2-in-1(7390)は、処理性能や液晶品質の高い13型コンバーチブル型のノートPCです。

第10世代のCoreプロセッサーを搭載し、旧モデルから処理性能を格段に上げてきました。

液晶アスペクト比が16:10というのも特徴的です。フルHD+に加えて、UHD+の高解像度液晶も選択できます。

アルミから削り出されたユニボディは、強度も高く、デザインも美しいです。パソコンはデザインも重要と考える方にもおすすめです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-1065G7、16GBメモリ、512GB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「XPS 13 2-in-1の特徴」のみお読みください。

 

XPS 13 2-in-1(7390)の特徴

第10世代Core(Ice Lake)搭載

XPS 13 2-in-1(7390)は、10nm製造プロセスの第10世代Coreプロセッサー(Ice Lake)を搭載し、従来モデルよりも大幅にパワーアップしました。

第10世代Coreのプロセッサーと、旧モデルに搭載していた第8世代CoreのYシリーズプロセッサーの仕様を比較すると、コア数、スレッド数、キャッシュに大きな差があります(下表参照)。

また、Core i7-1065G7にはIris Plus Graphicsを搭載しており、UHD Graphicsよりも高いグラフィック性能となっています。

さらに、Thunderbolt 3コントローラを統合しているため、Thunderbolt 3のための別チップを必要とせず、省スペースやコスト面でもメリットがあります。

ただし、TDPは大きく上がったため、従来はファンレスだったモデルがファンを搭載するようになりました。バッテリー駆動時間もやや短くなります。

第10世代Uプロセッサーと第8世代Yプロセッサーの仕様比較
  第10世代プロセッサー 第8世代Yプロセッサー
Core i7-1065G7 Core i5-1035G1 Core i7-8500Y Core i5-8200Y
開発コード名 Ice Lake Amber Lake-Y
コア数/スレッド数 4 / 8 2 / 4
ベースクロック 1.3GHz 1.0GHz 1.5GHz 1.3GHz
ターボブースト利用時
の最大クロック
3.9GHz 3.6GHz 4.2GHz 3.9GHz
キャッシュ 8MB 6MB 4MB
内蔵グラフィックス Iris Plus UHD Graphics UHD 615 UHD 615
TDP 15W 5W

 

フルHD+、UHD+液晶を選択可能

聞きなれないかもしれませんが、XPS 13 2-in-1(7390)は、フルHD+、もしくはUHD+の液晶を選択できます。

一般的なノートPCの液晶のアスペクト比は16:9(フルHD:1920x1080、UHD:3840x2160)ですが、XPS 13 2-in-1(7390)搭載する液晶のアスペクト比は16:10(フルHD+:1920x1200、UHD+:3840x2400)となっています。縦方向の表示できる情報量が増えており、WebブラウザやExcel、Wordなどの縦スクロールすることが多いソフトを使用するときや、PhotoshopやLightroomなどペイン(枠で区切られた領域)が多いソフトを使用するときに便利です。

16:10の液晶を採用しているノートパソコンは、レッツノートやSurfaceなどがありますが、機種はかなり少ないです。

16:10のアスペクト比の液晶

 

さらに、搭載する液晶には、下記のような特徴があります。

厳密な色再現が必要なプロフェッショナルな用途とまではいきませんが、Web用コンテンツの作成など、クリエイティブな作業にも十分使用できる質の高い液晶を搭載していると言えるでしょう。

液晶の特徴

HDR 400準拠:明部と暗部のコントラストが高く、明瞭ではっきりとした表示が可能

DCI-P3カバー率 90%:デジタルシネマの色域規定であるDCP-P3のカバー率が90%と高め

Gorilla Glass 5:液晶パネル保護のために、強度に定評のあるGorilla Glass 5を採用

 

デル プレミアムアクティブペンに対応

XPS 13 2-in-1(7390)は、オプションのデル プレミアムアクティブペン(PN579X)が使えます。

このペンは4,096段階の筆圧感知および傾き検知に対応しています。

使用後は、ペンをPC本体に磁石でくっつけておくことができます。内蔵型でないアクティブペンは置き場所に困ることがありますが、このような細かい配慮があれば、紛失もしにくくなり、嬉しいです。

アクティブペンに対応

 

デュアルファンでしっかり冷却

旧XPS 13 2-in-1はYシリーズプロセッサーを搭載していたのでファンレス構成でしたが、XPS 13 2-in-1(7390)は、プロセッサーの性能が上がったため、デュアルファン構成となっています。

しかも、ファンを搭載するようになったのに、PC本体の厚みは維持したまま、むしろわずかに薄くなっています。

デュアル冷却ファン

 

旧モデルとの比較

旧モデルのXPS 13 2-in-1(9365)とスペックを比較します。

前述の通りCPUが最も大きな変化です。旧モデルは、Yシリーズ第8世代プロセッサーを搭載していましたが、新モデルでは第10世代プロセッサー(Ice Lake)を搭載することで、大幅に処理性能がアップしています。

また、液晶が縦方向にわずかに広くなっているのも特徴です。UHD+の高解像度液晶も選択できるようになりました。

バッテリー容量も増えていますが、CPUのTDPが上がったのと解像度も増えたので、駆動時間はそれほど延びていません。むしろ短くなっています。

残念なのは質量が少しだけ増えています。軽量化よりも、スペックを向上することで、よりクリエイティブな作業への対応を図ったモデルと言えそうです。

旧モデルとの比較
  [本製品]
XPS 13 2-in-1(7390)
[旧モデル]
XPS 13 2-in-1(9365)
画像
CPU 第10世代Core 第8世代Core (Y)
メモリ 最大32GB 最大16GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 13.4型 13.3型
液晶種類 フルHD+ IPS 光沢
UHD+ IPS 光沢
フルHD 光沢
QHD+ 光沢
質量 約1.32kg~ 約1.24kg~
サイズ [mm] [幅] 296
[奥行] 207
[高さ] 7~13
[幅] 304
[奥行] 199
[高さ] 8~13.7
バッテリー 51Wh 46Wh

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックで、液晶の縦方向の情報量も多く、使いやすいです。
動画鑑賞 動画向きの画面アスペクト比ではありませんが液晶自体は綺麗で、CPUなどのスペックも問題ないです。スピーカー音も比較的良いです。
RAW現像
画像編集
当サイトの計測ではsRGBカバー率が100%あり、Ice Lakeを搭載することでCPU性能も高く、RAW現像や画像編集もできるスペックです。ただし、Adobe RGBカバー率は74.1%程度であるため、印刷用のRAW現像などには向きません。
動画編集 グラフィック性能が強化されたIce Lakeを搭載しているとは言え、本格的な動画編集にはスペック不足です。もっと高性能のグラフィックスを搭載したノートPCがいいと思います。ただし、家庭で、カット編集だけといったような簡易的な編集をする程度なら大丈夫だと思います。
ゲーム Ice Lakeを搭載することで、ややフレームレートは上がりますが、外部グラフィックスを搭載したノートPCを購入するほうが無難です。

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

色域が比較的広いので、Webクリエイターなども使える品質です。表面は低反射コーティングが施されていますが、どちらかといえば光沢寄りです。最大輝度は、当サイトの計測では462cd/m2と高いです。なお、今回搭載されていたパネルの型番は「2R0YW LQ134R1」でした。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は100%、Adobe RGBカバー率は74.1%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も比較的揃っており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはありませんが、白い背景だとタッチパネルの電極線がやや視認できます。

画面拡大

光沢液晶ですが、低反射コーティングが施されています。

画面への映り込み

輝度を下げるとフリッカーが発生しているのを確認できました。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

XPS 13 2-in-1(7390)は、狭額ベゼルを採用しボディの横幅は旧モデルよりもやや短いにもかかわらず、本体枠ぎりぎりまでキーボードを配置しており、キーボードはサイズアップしています。

また、タッチパッドのサイズも大きくなっていたり、指紋センサーが電源スイッチと統合されていたりと、細かい部分も使いやすくなっています。

なお、キーボードおよび液晶ベゼルのカラーは「ブラック」と「アークティックホワイト」がラインナップされていますが、アークティックホワイトは英語キーボードとなります。ブラックは、日本語と英語キーボードのどちらかを選択できます。

キーボード全体図

 

キーボードはマグレブキーボードを採用しています。磁気でキーを支える仕組みで、よりボディを薄くすることが可能です。実際にタイピングしてみましたが、他のモバイルノートと、打ち心地はほとんど変わりませんでした。

マグレブキーボード

 

バックライトが搭載されているのは嬉しいです。

バックライトキーボード

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

最新の第10世代Coreプロセッサーを搭載しており、第8世代Coreプロセッサーよりも、処理性能がやや良くなっています。同じCPUを搭載した他のPCと比べて、CINEBENCH R20に関しては高いスコアでした。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i7-1065G7
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-9980HK 3405
Core i7-9750H 2640
Core i7-10710U 2211
Core i5-9300H 1921
Core i7-1065G7 1631 [レビュー機で計測]
Core i7-1065G7 1484 [他のPCで計測]
Core i5-1035G1 1424
Core i5-10210U 1418
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1252
Core i3-8145U 952
※緑色のバーが、本製品で選べる代表的なCPUです(一部省略しています)
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

グラフィックスには、Ice Lakeを搭載しているため、従来のIntel UHD グラフィックス 620よりも高いスコアです。ただし、GeForce MX 250よりは劣ります。

3DMark Night Raid
Intel Iris Plus Graphics(Core i7-1065G7)
他のグラフィックスとの比較
GeForce MX250 15406
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
9211 [レビュー機で計測]
Intel UHD
(Core i5-1035G1)
7248
Intel UHD 620
(Core i5-8265U)
5274
※緑色のバーが、本製品で選べる代表的なCPUです(一部省略しています)
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージは、PCIe SSDを搭載しており高速です。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark 7 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe SSD 2383 [レビュー機で計測]
SATA SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

実際のソフトで計測した処理時間

実際のソフトで計測した処理時間です。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

長時間かかるエンコード処理については、同じCPUを搭載した他のPCと比べて、ほぼ同じくらいの時間です。

  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 28分11秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3) 1分55秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i9-9980HK 11分37秒
Core i7-9750H 15分37秒
Core i5-9300H 20分46秒
Core i5-1035G1 28分00秒
Core i7-1065G7 28分11秒 [レビュー機で計測]
Core i5-10210U 28分33秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

同じCPUを搭載した他のPCと比べて、最初は高めのクロックですが、10分を過ぎたあたりから、徐々にCPUクロックが下がり低めのクロックになります。短時間で終わる処理は高速ですが、長時間かかる処理はそれほど速いわけでもありません。

 

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。  

micro SDカードのみ対応しています。挿入後、わずかに出っ張りはありますが、カバンに入れて押されて出てくることは少ないと思います。


SDカード挿入後の画像

 

SDカードリーダー/ライターの速度は速いです。

CrystalDiskMark 7(SDカード)
最大275MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

USB Type-C 充電器 / ドックの動作テスト

USB Type-Cポートの動作チェックです。

結果は次の通りです。PD充電器は27W以上だと充電できるようです。

充電器/ドックとの互換性
  充電できるか? 外部モニター /
有線LANの拡張
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
ZHOULX 充電器(65W)
AUKEY 充電器(46W)
cheero 充電器(18W) ×
5V充電器
※2
ANKER 充電器(5V/2.4A) ×
AUKEY 充電器(5V/2.4A) ×
その他 USB C-DPケーブルで外部モニター接続
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 スマホやタブレット向けの5Vの充電器

電力が少ないPD充電器を接続した場合の警告画面

 

質量のチェック

XPS 13 2-in-1(7390)の質量は、メーカーサイトでは約1.33kg~となっています。

1kgを切る2 in 1 PCも発売されている中、1.33kgというのはやや重い部類に入ると思います。タブレット形状にして、片手持ちで長時間使用するのは少し厳しいかなと思います。

13型コンバーチブル型 2-in-1 モバイルPCの「質量」の比較
LIFEBOOK WU3 (25Wh) 約868g~
LIFEBOOK WU3 (50Wh) 約989g~
LIFEBOOK MH75/D2 約1240g
XPS 13 2-in-1 (9365) 約1240g
Yoga C630 約1250g
HP ENVY x360 13 約1280g
HP Spectre x360 13 約1320g
XPS 13 2-in-1 (7390) 約1330g~
Inspiron 13 7000 2-in-1 約1450g
ThinkPad L390 Yoga 約1560g~

 

当サイトで計測した質量は次の通りです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.333kg
ACアダプター 239g

 

当サイトで計測した充電時間は次の通りです。普通の充電速度です。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
52%
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

バッテリー容量のチェック

XPS 13 2-in-1(7390)は、51Whのバッテリーを搭載しています。これは同等サイズの13型コンバーチブル型 2-in-1 モバイルPCの中でも、大きめの容量です。

ただし、一般的に高解像度の液晶を搭載すると、消費電力が増加します。そのため、UHD+液晶を搭載すると、大幅にバッテリー駆動時間が短くなります。バッテリー駆動時間を優先するのであれば、フルHD+液晶を選択する方がよいでしょう。

13型コンバーチブル型 2-in-1 モバイルPCの「搭載バッテリー」の比較

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次の通りです。今回UHD+の液晶であるため、それほど長い駆動時間ではありません。

バッテリー駆動時間
  UHD+液晶
(1) JEITA2.0
(2) PCMark 10 Modern Office
(3) 動画再生時 5時間39分
(4) PCMark 8 Work 4時間2分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

普通の動作音です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:動画再生時(解像度:720x480で実行)
左から3番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から4番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

普通の温度です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。ターボ―ブースト後、徐々に温度が上がり、80℃を超えてしまいますが、そこから徐々に温度が下がっています。温度の面では問題ないです。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

キーボード面と裏面はやや熱いところがありますが、パームレスト部分の温度はほとんど上がらず、問題なく使えます。膝の上にはあまり置かない方がいいと思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

今回、UHD+液晶を搭載しているので、他のモバイルノートと比較するとやや高めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

XPS 13 2-in-1(7390)のボディは、アルミニウムからの削り出しによるユニボディです。そのため、いくつものパーツを組み合わせた筐体よりも、強度が優れています。

ブラックとアークティックホワイトのカラーラインナップですが、今回はアークティックホワイトの外観を掲載します。

 

天面です。

 

スピーカーは2W×2と高出力で、底面の端に配置されています。ラップトップ型のXPS 13と音質を聴き比べしましたが、XPS 13 2-in-1のほうが音は良いように感じました。勝手に点数をつけると、10点満点で6~7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

 

パームレストは、アークティックホワイトの場合、グラスファイバー製です。ブラックの場合はカーボンファイバー製となっています。

グラスファイバー

 

Webカメラの位置も、旧モデルから変化しています。旧モデルはディスプレイの下部に配置されていましたが、XPS 13 2-in-1(7390)では、非常にコンパクトなカメラモジュールを開発することで、狭額ベゼルですが、液晶の上部に配置されています。ラップトップ形状でビデオチャットを行う場合などでも、自然な映りになります。

 

インターフェイスは、非常に限られており、USB Type-C(Thunderbolt 3対応)x2、microSDリーダーとなっています。USB Type-Cポートは、ディスプレイ出力とUSB PDに対応しています。

コンパクトな筐体を実現するためには仕方のないことだと思いますが、USB機器や外部ディスプレイを使用したい場合は、アダプターやケーブルを必要とするケースもあるでしょう。

 

底面のカラーはシルバーとなっています。

 

液晶は360度回転するので、下図のような形状で使用することも可能です。

 

ACアダプターの画像です。コネクタはUSB Type-Cで、容量は45Wです。

 

まとめ

XPS 13 2-in-1(7390)は、デザインが良く、性能も高いコンバーチブル型2-in-1 PCです。

最新の第10世代Core(U)を搭載し、また、アスペクト比が16:10のフルHD+もしくはUHD+の質の高い液晶を選択でき、内容によってはクリエイティブな作業にも対応できるでしょう。

アクティブペンにも対応しています。

アルミニウムの削り出しボディを採用することで、質感が良く、美しい外観で、剛性も高いです。

ただし、その一方で、質量はやや重いと思います。また、LTEにも対応していません。

高い処理性能を備えたコンバーチブル型2-in-1PC

XPS 13 2-in-1(7390)

特徴

  • 剛性が高く、美しいボディ
  • アスペクト比が16:10でやや縦に長い
  • UHD+液晶も選択可能

こんなあなたに

  • 処理性能の高い2-in-1PCが欲しい
  • デザインも重視したい
  • 価格11万円台[税別]
  • 一言とても綺麗な見た目
公式サイトはこちら

 

関連ページ