※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
レノボ ThinkPad X390 Yoga の特徴
CPU | Core i5-8265U Core i7-8565U |
---|---|
メモリ | 最大16GB |
ストレージ | PCIe / SATA SSD |
液晶サイズ | 13.3型 |
液晶種類 | FHD IPS 非光沢 タッチ |
質量 | 約1.29kg~ |
バッテリー | 最大約15.1時間 |
価格[税別] | 14万円台~ |
ThinkPad X390 Yogaは、モバイルPCとして最適な13.3型液晶を搭載した、2 in 1タイプのモバイルPCです。
通常のラップトップ形状の使用はもとより、狭い場所や手持ちでの使用など、シーンに合わせて変形できます。
また、LTEを搭載できたり、本体に収納可能なアクティブペンが使用可能な点も大きな特徴です。使う場所を選ばず、2 in 1 PCのメリットをどこでも十分に発揮できるでしょう。
また、ThinkPad Pro Dockも使用できます。ドックを使用すると、メインPC兼モバイルPCとして使用しやすくなります。
全体的に、他と比べて抜きんでたところはありませんが、要所をしっかり押さえた、死角がないPCだと思います。
目次
お忙しい方は、「ThinkPad X390 Yogaの特徴」のみお読みください。
ThinkPad X390 Yoga の特徴
アクティブペンを使用可能
ThinkPad X390 Yogaは、4096段階の筆圧検知に対応したアクティブペンに対応しています。ビジネスシーンで、顧客にペンで説明したり、メモをとったりするときに便利です。
また、ペンは本体に収納可能です。ペンを無くす可能性が低くなり、また使いたいときにすぐにとりだすことが可能です。
LTE搭載可能
ThinkPad X390 Yogaのような2 in 1 PCは、外出先で使うことが多いと思われる製品ですが、LTEに対応しているため、いつでもどこでもインターネットに接続することができます。LTEモジュールの後付けはできないので、必要であれば購入時に忘れずにLTEを選択するよう注意しましょう。
なお、兄弟機種のThinkPad X390でLTEのテストをしたとき、au回線のMVNO SIMを使うと、PCを再起動後に、LTEへの接続に失敗することがありました。ドコモ回線のSIMは問題ありませんが、LTEに接続するまでの時間が長めでした。
豊富なドッキングステーションを使用可能
ThinkPad X390は、2018年以降の一部のThinkPadシリーズで採用されてきたサイドコネクターを搭載しており、豊富にあるサイドコネクター設計のドッキングステーションを使用可能です。外出先から戻ってきたら、外部ディスプレイ、有線LAN、光学ドライブ、USB機器など、多くの周辺機器をつなげたいという方には非常に便利です。持ち出すときはドックから外すだけで済むので、メイン兼モバイルPCとして使用するときは、特におすすめです。
ThinkShutter
ThinkPad X390 Yogaは、ThinkShutterと呼ばれる、Webカメラを物理的に覆うカバーを備えています。外部からWebカメラが乗っ取られて、覗かれるというリスクを回避でき、セキュリティ面でも安心です。
インターフェースは十分
ThinkPad X390 Yogaは、他の13型の2 in 1 PCと比較しても、充実したインターフェイス構成だと思います。
USB Type-Cポートに加えて、フルサイズのUSB端子やHDMI出力もあるので、周辺機器との接続や外部ディスプレイの接続などで困ることはないでしょう。
従来モデルとの比較
ThinkPad X390 Yogaは、ThinkPad X380 Yogaの後継機種です。
ストレージ容量、液晶の種類など基本的な部分では、大きな変化はないようです。処理能力という点では、確実ではありませんが、CPUや第8世代Kaby Lake Rから、第8世代Whiskey Lake-Uにアップしている可能性もあります。
一番の変化は、質量が軽くなり、若干ですがサイズもコンパクトになっていることです。また、バッテリー駆動時間も延びています。もともと持ち運びしやすい機種でしたが、さらにモビリティ性が向上しています。
その他、LTEやタッチペンに対応しているという特徴は、ちゃんと引き継がれてます。
[本製品] ThinkPad X390 Yoga |
[現行モデル] ThinkPad X380 Yoga |
|
画像 | ||
CPU | 第8世代Core (U) Whiskey Lake-U |
第8世代Core (U) Kaby Lake R |
ストレージ | 最大 1TB PCIe SSD | |
液晶サイズ | 13.3型 | |
液晶種類 | FHD IPS タッチ 反射防止 | |
インターフェイス | USB3.1 x2 USB Type-C Thunderbolt 3 HDMI 有線LAN (ドングル使用) microSDカードスロット |
USB3.0 x2 Thunderbolt 3 HDMI 有線LAN (ドングル使用) microSDカードスロット |
LTE | 対応 | |
質量 | 約1.29kg~ | 約1.44kg |
サイズ[mm] | [幅] 310.4 [奥行] 219 [高さ] 15.95 |
[幅] 313.5 [奥行] 222.2 [高さ] 18.2 |
バッテリー | 最大 約15.1時間 | 最大 約12.9時間 |
兄弟機種との比較
ここで、ThinkPad X390 Yogaの兄弟機種である、ThinkPad X390との比較を行いました。
基本性能やインターフェ―スにはほとんど差がありません。ただし、ThinkPad X390の方が、選択できる液晶の種類は多いです。また、質量も軽く、バッテリー駆動時間も長くなっています。変形させて使用することがないのであれば、ThinkPad X390の方がモビリティも高く、おすすめです。
変形したり、ペンをつかったりすることがあれば、ThinkPad X390 Yogaがおすすめです。
[本製品] ThinkPad X390 Yoga |
ThinkPad X390 | |
画像 | ||
液晶種類 | FHD IPS タッチ 非光沢 | HD 非光沢 FHD IPS 非光沢 FHD IPS 非光沢 タッチ FHD IPS PrivacyGuard |
質量 | 約1.29kg~ | 約1.18kg~ |
バッテリー | 最大約15.1時間 | 最大 約19時間 |
ライバル機種との比較
さらに、ライバル機種となる、他社の同サイズ2 in 1 PCとの比較も行いたいと思います。比較対象は、人気の高いHP Spectre x360 13と、比較的安いデルのInspiron 13 7000 2-in-1 (7386)です。
処理性能は3機種とも横並びですし、アクティブペンも使用可能です。ThinkPad X390 Yoga以外の2機種は、高精細な4K液晶も選択できます。
HP Spectre x360 13は、デザイン性の高さと、バッテリー駆動時間の長さが大きな特徴です。ただし、インターフェイスは少なめです。モバイルPCとしての使用に重きを置く方に適しています。
Inspiron 13 7000 2-in-1 (7386)は、価格が安めで入手しやすい2-in-1 PCです。質量がやや重めなのに、バッテリー容量はちょっと少ない点がデメリットの部分です。宅内モバイル用途であれば、バッテリー容量をそれほど気にしなくていいので、適していると思います。
これらの2機種と比較すると、ThinkPad X390 Yogaは、高精細な液晶は選択できないものの、インターフェイスやバッテリー駆動時間のバランスがいいです。メイン兼モバイルとしての使用には一番適しています。
[本製品] ThinkPad X390 Yoga |
HP HP Spectre x360 13 |
デル Inspiron 13 7000 2-in-1 (7386) |
|
画像 | |||
CPU | 第8世代Core (U) | ||
液晶サイズ | 13.3型 | ||
液晶種類 | FHD IPS タッチ 非光沢 | FHD IPS タッチ 光沢 4K IPS タッチ 光沢 |
FHD IPS タッチ 4K IPS タッチ |
インターフェイス | USB3.1 x2 USB Type-C Thunderbolt 3 HDMI 有線LAN microSD |
USB 3.1 Thunderbolt 3 x2 microSD |
USB3.1 USB 3.1 Type-C HDMI microSD |
LTE | 対応 | なし | なし |
アクティブペン | 対応 | 対応 | 対応 |
質量 | 約1.29kg~ | 約1.32kg | 約1.45kg |
サイズ[mm] | [幅] 310.4 [奥行] 219 [高さ] 15.95 |
[幅] 308 [奥行] 217 [高さ] 16.0 |
[幅] 307.7 [奥行] 212.45 [高さ] 13.68 |
バッテリー | 最大 約15.1時間 | FHD:約22時間30分 4K:約12時間45分 |
38Wh |
液晶ディスプレイのチェック
ThinkPad X390 Yogaの液晶は、フルHDのIPS液晶を搭載しており、視野角が広く、見やすい液晶です。非光沢なので、外での使用時も比較的使用しやすいですし、汚れ防止の表面なので、指でのタッチ操作でも指紋の付着などによる汚れが付きにくくなっています。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
下の画像は、米国仕様のキーボードですが、ThinkPadらしく標準的で、打ちやすそうなキーボードです。
ThinkPad X380 Yogaでは、リフトンロック対応のキーボードとなっており、タブレット形状に変形すると、キーが下がってロックされていました。ThiknPad X390 Yogaでは、特にリフトンロックについてのアナウンスはされていないため、非対応なのだと思います。
質量のチェック
ThinkPad X390 Yogaの質量を他の13.3型コンバーチブル型2 in 1 PCと比較します。
ThinkPad X390 Yogaは、13.3型のコンバーチブル型のPCとしては、標準的な質量です。特に軽量ではありませんが、持ち運んで使用できる範囲の質量でしょう。
コンバーチブル型のPCはヒンジ構造が複雑になるため、ラップトップ形状のPCよりも重めになることが多いです。そのため、純粋に持ち運びやすい質量を重視するのであれば、ラップトップ形状のPCの方が、軽量なPCの選択肢は多いです。
バッテリー駆動時間のチェック
ThinkPad X390 Yogaのバッテリー容量を、他の13.3型コンバーチブル型2 in 1 PCと比較します。
下表の通り、バッテリー容量は50Whと大きめです。外出先でも十分長い時間使用することができます。
加えて、急速充電にも対応しており、60分で80%まで充電することができます。短いブレイクタイムにでも充電できれば、さらに長く使用できます。
まとめ
ThinkPad X390 Yogaは、ThinkPad X380 Yogaの後継機種のコンバーチブル型PCです。比較的コンパクトなサイズ、十分の性能、充実したインターフェイスを備え、バランスがよく、場所を選ばず、どこでも快適に使用することができます。
また、アクティブペンを本体に収納できたり、LTEを選択可能であったり、モバイルPCとしても、コンバーチブル型PCとしても、死角がありません。
フラグシップであるThinkPad X1 Yogaには及ばない部分があるものの、普通のビジネスシーンであれば、不足はありません。ThinkPad x コンバーチブル型 x 価格重視 x モバイル性、という条件を満たしてくれるPCです。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
関連ページ
モバイルノートパソコンの比較ページ。ThinkPadやレッツノートなどの人気の製品や、液晶サイズ別に製品を掲載しています。
レノボのパソコンの一覧ページです。売れ筋のThinkPadや、コストパフォーマンスの高いideapadなど掲載し、おすすめのPCも書き込んでいます。