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デル Inspiron 13 7000 2-in-1(7373)の実機レビュー

更新日:2017年11月13日
CPU 第8世代Core
メモリ 4~16GB
ストレージ SATA SSD
液晶サイズ 13.3型ワイド
液晶種類 FHD IPS 光沢
質量 約1.48kg~
バッテリー 最大8時間20分
LTE 非対応
価格 10万円台~

第8世代CPU搭載の2 in 1 PC

Inspiron 13 7000 2-in-1は、第8世代インテルCoreプロセッサーを搭載した処理性能の高い2 in 1 PCです。第7世代CPUに比べるとかなり性能UPしているため、編集系の重い処理をする方でも快適でしょう。

また、アクティブペンにも対応しており、手書き文字入力が可能です。

ボディはアルミ素材で、見た目も悪くないです。

このように性能、機能、デザインとも比較的優秀ですが、価格は10万円台からとコストパフォーマンスは非常に高いです。

軽さとバッテリー駆動時間はそれほど良くないため、室内でパソコンを移動して使う用途の方に適していると思います。CPU性能は高いので、十分メイン機としても使えるでしょう。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-8550U、16GBメモリ、512GB SATA SSD

目次

お忙しい方は、「Inspiron 13 7000 2-in-1の特徴」のみお読みください。

Inspiron 13 7000 2-in-1の特徴

第8世代CPUなど搭載した高性能 2 in 1 PCが10万円台~

Inspiron 13 7000 2-in-1は、第8世代インテルCoreプロセッサーの高性能CPUに、FHD IPS液晶とSSDを搭載した性能十分なモバイルノートです。さらに、液晶が360度回転しタブレットにも変形する2 in 1 PCとなっています。

このように高性能で、多機能な製品ですが、価格は10万円台からと比較的安価です。

「Inspiron」と名前が付く製品は、「3000シリーズ」、「5000シリーズ」、「7000シリーズ」の3種類がありますが、本製品は最上位の7000シリーズとなります。性能が良いのはもちろん、ボディには、つや消しブラシ加工のアルミ素材が用いられており、高級感もあり頑丈です。


高性能、多機能なモバイルPCですが価格は10万円台~

アクティブペンにも対応

Inspiron 13 7000 2-in-1は、アクティブペンにも対応しています。筆圧検知の段階数は不明で、試した限りでは傾き検知にも対応していないようでしたが、文字や簡易的な図を書く程度なら十分な性能だと思います。イラストを本格的に書きたい方は、傾き検知に対応した他の機種のほうが良いと思います。

なお、アクティブペンは、モデルによっては付属せずに、オプションとなっているため気を付けましょう。


アクティブペン対応

 

ちなみにワコムのペンは使えませんでしたが、Surface Pro用のMicrosoftペンは使えました。


Surface ProのMicrosoft ペンも使用可能

狭額縁だがXPS 13よりは大きい

Inspiron 13 7000 2-in-1は、狭額縁の液晶を採用しています。ただし、フレームが細いのは左右のみで、上下はそれほ細くありません。狭額縁液晶と言えばXPS 13ですが、2台のサイズを比べたところ、Inspiron 13 7000 2-in-1のほうがやや大きかったです。


狭額縁液晶


Inspiron 13 7000 2-in-1よりはやや大きい

モバイルPCとしては、軽くはなく、バッテリー駆動時間も短め

Inspiron 13 7000 2-in-1の質量は、約1.48kgとなっており、最近のモバイルノートパソコンとしてはそれほど軽くありません。むしろやや重い部類です。また、バッテリー容量も38Whとそれほど多くなく、さらに消費電力の大きいタッチパネルを搭載しているため、バッテリー駆動時間もやや短めです。バッテリー駆動時間の当サイトによる計測値は「バッテリー駆動時間のチェック」をご覧ください。

宅内モバイル向けか?

高性能で多機能なモバイルノートPCですが、質量とバッテリー駆動時間は、やや他の製品よりも劣ります。そのため、Inspiron 13 7000 2-in-1は外出先でバリバリ使うPCというよりも、社内や自宅内でよくPCを移動して使う人向けの製品と言えるでしょう。

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

IPS液晶であるため、視野角は非常に良いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。青と緑がやや強調されているのが分かりますが、それほど気にはなりません。


 

色域はノートパソコンとしては、やや広めです。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状は下図の通りです。


画素の拡大図

 

光沢液晶であるため、画面への映り込みがあります。

画面への映り込み

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm×縦:約18mm、キーストロークは約1.2mmです。キーピッチは十分ありますが、「Backspaceキー」や「Enterキーの下部」などは、他のキーよりも細くなっています。慣れれば特に気になりませんが、人によっては最初はタイプミスする方もいるかもしれません。

また、英語キーボードとある程度共通化するためだと思いますが、「\とBackspace」や、「}とEnter」など、同じフレーム内に2つのキーが配置されています。隣のキーに接する部分は少し凹んでいるため、タイピングには影響は出ませんが、やや見た目がかっこ悪いです。


キーボード全体図


キーボード拡大図1


キーボード拡大図2


キーの拡大図3


キーの拡大図4

 

キーボードバックライトも搭載しています。


キーボードバックライト

 

タッチパッドの操作性は普通です。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

Inspiron 13 7000 2-in-1のパフォーマンスのチェックです。

CPU

第8世代インテルCoreプロセッサーを搭載しており、第7世代のプロセッサーを搭載したモバイルノートPCよりも、処理性能が高いです。クリエイティブな作業もするのであれば、第8世代インテルCoreプロセッサーはおすすめです。


CPUの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません

ストレージ

ストレージは、SATA SSDを搭載しています。PCIe-NVMe SSDは選択できませんが、体感速度はそれほど変わらないため、SATA SSDでも十分だと思います。

ただ、メーカーサイトには「革新的な応答性: 最大512 GBのSATA SSDまたは512 GB PCIe NVMe SSDを搭載。」と書かれているため、もしかするとそのうちPCIe NVMe SSDも選択できるようになるのかもしれません。


ストレージの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません

Inspiron 13 7000 2-in-1で計測したベンチマーク

以下、Core i7-8550U、16GBメモリ、512GB SATA SSDの構成のInspiron 13 7000 2-in-1の実機で計測したベンチマークスコアを掲載します。

CINEBENCH R15
(CPU性能の評価)

Core i7-8550U
PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK
(CPU性能の評価)

Core i7-8550U
3DMark
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)

Core i7-8550U、インテル UHD グラフィックス 620
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
  Core i7-8550U
x265でエンコード (※1) 28分59秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3) 3分21秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark
(ストレージの評価)

512GB SSD(Micron 1100 SATA)

USB Type-C 充電器 / ドックの動作テスト

USB Type-Cポートを利用して、他の充電器やドックで充電などができるかを試しました。

Inspiron 13 7000 2-in-1のUSB Type-Cポートは、Thunderbolt 3 には対応していないため、ThinkPad Thunderbolt 3 ドックで外部ディスプレイやLANなどの拡張はできませんでしたが、充電のみならできました。ThinkPad USB Type-C ドックなら拡張も充電もできました。

また、ZHOULXの充電器で、充電することもできました。

USB Type-C/Thunderbolt充電器/ドックとの互換性
  充電できるか? 外部ディスプレイ、
LANの拡張
ThinkPad USB Type-C ドック OK OK
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック OK NG
ZHOULX 充電器(65W) OK

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。

SDカード挿入後の出っ張りはほぼありません。


SDカードスロットの位置(底面から見た画像)

 

速度は遅いです。


UHS-Ⅰ対応のSDカード

質量のチェック

Inspiron 13 7000 2-in-1の質量のチェックです。

メーカー仕様表では、約1.48kg~となっています。

当サイトで計測した結果は次の通りで、PC本体が1.464kgでした。一般的なモバイルノートPCと比較すると、やや重いです。

ACアダプターは270gでした。こちらもやや重いです。


質量の計測結果

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

容量は38WHrとなっており、一般的なモバイルノートPCと比較すると、やや少なめです。

当サイトで計測したバッテリー駆動時間は、下の表の通りです。Inspiron 13 7000 2-in-1は、タッチパネル液晶を搭載していることもあり、他のモバイルノートと比較して、バッテリー駆動時間はやや短めです。

バッテリー駆動時間
  Core i7-8550U
PCMark 8 Home テスト ※1 3時間24分
PCMark 8 Work テスト ※2 3時間52分
動画再生時 ※3 4時間32分
※画面輝度を約120cd/m2に調整して計測
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行

※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

静音性・CPU温度・表面温度のチェック

静音性は比較的静かです。アイドル時は無音で、エンコード時も約38dBと、他のノートPCよりもやや低めでした。

CPU温度については、低負荷なときは問題ないですが、エンコード時は80℃ちょっとあり、やや高めでした。

表面温度は、エンコードのような超高負荷なときは、裏面の背面側がかなり熱いですが、キーボード面はそれほどでもありません。また、低負荷なときは問題ない温度です。

外観のチェック

外観のチェックです。

アルミ素材のボディで、比較的安い製品ですが、高級感があります。

 

天板です。

 

360度回転するヒンジ部分の画像です。

 

電源ボタンです。またキーボード側のボディ部分のみ、ヘアライン加工が施されています。

スピーカーは底面の横に配置されています。デルのパソコンは、PC内蔵マイクで環境ノイズを捕捉し、ノイズキャンセリング調整をリアルタイムで行うなどして「聞きやすい音」に調整されて音声が出力されています。実際に聞くと、音がテーブルに反射しやや音質が変わる点と、最大音量がやや小さめな気になりますが、比較的良い音だと思います。ノートPC基準で点数をつけると、10点満点で6点の音質です(普通が5点で、筆者の独断の評価です)。

 

液晶を閉じたときの画像です。

 

天板を閉じたときの画像です。

 

底面です。吸気口があります。また、上下に長いゴム足もあります。

 

液晶は360度開くため、下図のようにしてPCを使用することもできます。

 

右側面のポートです。メモリカードやUSB3.1ポートがあります。

 

左側面のポートです。USB 3.1 Type-Cポートや、HDMI、USB3.1などがあります。

 

ACアダプターの画像です。

まとめ

以上が、デル Inspiron 13 7000 2-in-1のレビューです。

第8世代インテルCoreプロセッサーにFHD IPS液晶、SSDを搭載しておりスペックが高いです。また、タブレットにも変形できる2 in 1 PCで、アクティブペンにも対応しており、様々な状況にもパソコンを利用できるでしょう。

それでいて、価格も比較的安いです。

ただし、モバイルノートの割には、質量がやや重く、バッテリー駆動時間もやや短いです。そのため、外出先でバリバリと使うよりも、宅内モバイル(室内のみで、パソコンを移動して使う方法)としての使い方が合っていると思います。CPU性能も高いので、十分メイン機としても使用できるでしょう。

詳細・購入はこちら

【公式サイトはこちら】
公式サイトこちら

 

 

 

 

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