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HP Pavilion 16-af(インテル)の実機レビュー

更新日:

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】

CPU Core Ultra 5 125U
Core Ultra 7 155U
メモリ 16GB LPDDR5x
ストレージ 512GB SSD
液晶サイズ 16.0型 16:10
液晶種類 1920x1200 IPS タッチ
質量 約1.79kg
バッテリー 59.16Wh(最大11時間)
価格[税込] 10万円台~
PC初心者におすすめ

HP Pavilion 16-af(インテル)は、タッチパネルに対応したノートPCです。

タッチパネルに対応することで、PC初心者でも直感的に操作することができますし、ファミリーで使う場合も誰にとっても操作しやすいです。

使い方サポートが1年付いてきますし、Officeや他社ソフトの使い方もサポートしてくれる「電話&LINEサポート」もオプションで付けることができて、PC初心者でも安心です。

ディスプレイは旧モデルよりも反射が抑えられ、さらにテンキー付きのキーボードを搭載し、作業がしやすいです。

公式サイトはこちら

 

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レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core Ultra 7 155U、16GBメモリ、512GB SSD、1920x1200 IPS

 

目次

お忙しい方は、「HP Pavilion 16-af(インテル)の特徴」のみお読みください。

 

HP Pavilion 16-af(インテル)の特徴

16型のタッチ対応ディスプレイを搭載

HP Pavilion 16-af(インテル)は、HP Pavilion 15シリーズの後継のタッチパネル対応のノートパソコンです。

アプリの起動や、画面のスクロールや拡大縮小などの操作を指で画面にタッチして行うことができます。スマホやタブレットを使い慣れているけどPCを使うのは初めてという方や、マウス操作にあまり慣れていないご年配の方、家族みんなでシェアして使う方などにおすすめです。

タッチ対応

 

また、従来のHP Pavilion 15シリーズが15.6型(1920x1080ドット)液晶を搭載していたのに対して、本機器では、ディスプレイのサイズが16型(1920x1200ドット)へと変化しています。最近増えている画面比16:10の液晶となり、縦方向に少し長くなったことで、ウェブブラウザやWordなど、縦スクロールするアプリが使いやすくなりました。Excelなどでも、一画面に表示できるセルの数が増えたことで、作業効率が少しアップすると思います。

また、従来モデルは光沢ディスプレイで、周りの物や光の映り込みがやや気になりましたが、本機器では反射が抑えられており、映り込みが減ったのも嬉しい変化です。

16型のWUXGA液晶を搭載
反射が抑えられたディスプレイ

 

コストパフォーマンスが高い

HP Pavilion 16-af(インテル)は、16型WUXGA液晶に加えて、インテルのCore Ultra Uシリーズプロセッサー、16GBメモリ、512GB SSDと不足のないスペック構成でありながら、セール時であれば10万円台から購入することができ、コストパフォーマンスが高いです。

一般的なファミリーユーザーであれば、Core Ultra 5 125U搭載モデルで十分でしょう。ちなみに、Core Ultra 5 125U搭載で10万円台というのは、現時点における最安レベルの価格です。

高めのコストパフォーマンス

 

Core Ultra Uシリーズを低めのCPU電力で駆動

HP Pavilion 16-af(インテル)は、インテル最新の「Core Ultra Uシリーズ」プロセッサー(PBP:15W)を搭載しています。

今回は、Core Ultra 7 155U搭載モデルをチェックしましたが、ベンチマークの結果は下のグラフのようになりました。マルチコアのスコアが、第13世代Core i5-1335Uよりも低めでした。機種によっては、CPUを高めの電力設定で駆動し、高めのパフォーマンスを引き出すようなものもありますが、本機器ではPBPに近い15W~20Wぐらいの低めのCPU電力で動作していたためです。

ただし、シングルコアのスコアは十分高いですし、このぐらいの処理性能があれば、一般的な用途には快適に使用することができます。ホームノートPCとして使うのであれば、Core Ultra 5 125Uでも問題ないはずです。

なお、低めのCPU電力で動作しているので、CPU温度が高くならず、安心して使用することができます。また、高負荷時でも冷却ファンの騒音値は低めでした。静かな環境で、作業に集中しやすいのもメリットになると思います。

CINEBENCH R23(マルチコア)
Core Ultra 5 125H 12239
Core i7-1360P 9720
Core i5-1335U 8249
Core Ultra 7 155U 7889
Core i7-1165G7 4720
CINEBENCH R23(シングルコア)
Core i7-1360P 1826
Core Ultra 7 155H 1810
Core Ultra 7 155U 1775
Core i5-1335U 1723
Core i7-1165G7 1447

 

また、Core Ultra Uシリーズのプロセッサーは、AI処理用のNPUも搭載しています。NPU側で対応できる機能(Webカメラのエフェクト機能など)を、CPUに負荷をかけずに行うことができるので、全体的に見ると、旧世代のプロセッサーを搭載する機種よりも快適に使用することができると思います。

 

メモリはオンボード

HP Pavilion 16-af(インテル)のメモリは、オンボードです。そのため、メモリの増設・交換はできません。

従来機のPavilion 15シリーズでは、スロットメモリだったので、メモリの交換が可能でしたが、ここが変わってしまったのは少し残念です。

ただし、16GBあればファミリーユースにおいて不足を感じることはほとんどないでしょう。自分で裏蓋を開けるような方でなければ、気にする必要はないと思います。

内部の画像

 

デイリーユースに気持ちよく使うことができる

HP Pavilion 16-af(インテル)は、日常的な用途に気持ちよく使うことができます。

ボディは、剛性の高いユニボディです。エッジ部分などの仕上がりがよく、手で触った時の質感や、見た目も安っぽくはありません。

デイリーユースに気持ちよく使うことができる

 

Webカメラは映りが比較的いいですし、IRカメラが付いているので、Windows Helloの顔認証で素早くWindowsにログインすることができます。

プライバシーシャッターやIRカメラも付いている

 

無線規格は、速度が速く、安定して接続できる、Wi-Fi 6Eに対応しています。

また、テンキー付きキーボードにはバックライトも付いており、経理作業や、薄暗い場所でのタイピングを含む作業にも使いやすいです。

バックライト付きキーボード

 

さらに、大きめの容量のバッテリーを搭載し、バッテリー駆動でもしっかり長めの時間作業を行うことができます。

このように大きく省かれている部分がなく、そつのない作りとなっているため、毎日ノートパソコンを使う場合でも気持ちよく使用することができます。

 

初心者も安心のサポート体制

HPの特徴となりますが、一年間の使い方サポート(パソコンの基本的な操作について電話でのサポート)や、無料セキュリティ診断サービスが付いています。

さらに、パソコンの延長保証や、Officeや他社製ソフトウェアの使い方なども相談できる「電話&LINEサポート」といった付加的なサポートサービスを、比較的安く追加することができます。

サポートメニューが充実しており、初心者や、パソコンに詳しくない方でも、安心して購入することができます。

使い方サポート & 無料セキュリティ診断
追加の保証も比較的安い

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
16型のWUXGA液晶を搭載しており、Web閲覧やOffice作業を快適に行うことができます。
動画鑑賞 サウンドはやや良いです。画面の色鮮やかさには欠けるものの、普通に動画を視聴することができます。
RAW現像
画像編集
ディスプレイの色域が狭いので、この用途にはあまり向いていません。色域が広い外部モニターに接続すれば、この用途でも使用可能です。
動画編集 △~○ FHD動画の簡単な編集であれば、ある程度出来ると思います。ただし、本格的な動画編集を行うのであれば、GeForce RTXシリーズのグラフィックスを搭載した機種がおすすめです。
ゲーム △~○ 軽めのゲームであれば、画質を落とすことでプレイができるものもあります。ただし、本格的にゲームがしたい場合は、「ゲーミングノートPC」で紹介しているPCがおすすめです。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイのチェックです。

HP Pavilion 16-af(インテル)は、画面比16:10、WUXGA(1920x1200ドット)の16型液晶を搭載しています。タッチ操作にも対応しており、画面のスクロールなどを指で行うなど、直感的な操作が可能です。色域が狭いので、写真や動画の色がややくすんで見える場合もありますが、普通の品質のディスプレイで、Officeソフトでの作業など一般的な用途に使いやすい液晶だと思います。詳細については、以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトで計測では、sRGBカバー率63.3%でした。色域は狭いです。最大輝度は、当サイトの計測では333cd/m2となっており、やや高めです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を見てみると、どの色も揃って1:1に近い直線になっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

旧モデル(HP Pavilion 15-eg)では、光沢ディスプレイでしたが、新モデルではハーフグレアに近い感じになり、周りの光や物の映り込みが少し減ったため、見やすくなりました。画面のギラつきも感じませんでした。

画面への映り込み

どの輝度でもフリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

HP Pavilion 16-af(インテル)のキーボードのチェックです。

キーピッチは約18.7x18.4mm、キーストロークは約1.5mmとなっています。

一部ややスリムなキーがあるものの、主要なキーのサイズはほぼ揃っており、普通にタイピングすることができます。電源ボタンがファンクションキーの並びに配置されていますが、間違って押すようなことはなかったです。「Copilot」キーを搭載しており、WindowsのAIアシスタント機能をワンタッチで起動することができます。また、標準的な配列のテンキーが付いているので、数字の入力もしやすいです。

タッチパッドの使いやすさや、クリックボタンの押しやすさは普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

HP Pavilion 16-af(インテル)のパフォーマンスのチェックです。

本製品は、「myHP」というアプリの「パフォーマンスのコントロール」で、動作モードを変更することができます。今回は、デフォルトの「バランス」と、最も高い性能が出る「パフォーマンス」で計測した各種ベンチマークの結果を掲載します。

パフォーマンスのコントロール

 

CPU

HP Pavilion 16-af(インテル)は、インテルのCore Ultraシリーズを搭載しています。PBP(プロセッサーベース電力):15Wのプロセッサーで、Core Ultra 5 125Uと、Core Ultra 7 155Uを搭載するモデルがあります。今回は、Core Ultra 7 155Uを搭載する上位モデルをチェックしており、ベンチマークの結果は以下の通りです。

マルチコアスコアは、第13世代Core i5-1335Uの代表的なスコアよりも少し低い数値でした。Core Ultra 7 155Uとしてはやや低めのスコアです。PBP:15Wのプロセッサーを、約15~20W前後のそれほど高くないCPU電力で動作させているためです。

シングルコアでは、Core Ultra 7 155Uとして順当なスコアが出ています。

重めの作業にはあまり向いていませんが、一般的な用途には十分快適に使用することができる処理性能を備えていると思います。

なお、動作モードを「パフォーマンス」にすると、マルチコア、シングルコアともにスコアがアップしています。Core Ultra 7 155Uのパフォーマンスをできるだけ引き出して快適に作業を行いたい方は、常時「パフォーマンス」モードで使用してもいいと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core Ultra 7 155U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-14900HX 29314
Core i7-14700HX 21893
Ryzen 7 7840HS 17922
Ryzen 7 8845HS 16387
Core i7-13620H 15935
Core Ultra 7 155H 14073
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 8840HS 13668
Ryzen 7 8840U 12575
Core Ultra 5 125H 12239
Core i7-1360P 9720
Core Ultra 5 125U 9553
Ryzen 5 8540U 9378
Core 5 120U 9317
Ryzen 5 7535U 8757
Ryzen 5 7530U 8403
Core i5-1335U 8249
Core Ultra 7 155U 7889 [パフォーマンス]
6353 [バランス]
Ryzen 3 7330U 5141
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 2196
Core i7-14700HX 2113
Ryzen 9 7945HX 1951
Core 5 120U 1879
Core i7-1360P 1826
Core Ultra 7 155H 1810
Core i7-13620H 1806
Core Ultra 7 155U 1775 [パフォーマンス]
1693 [バランス]
Ryzen 7 7840HS 1764
Ryzen 7 8840U 1763
Core i5-1335U 1723
Core Ultra 5 125H 1712
Ryzen 5 8540U 1701
Ryzen 7 8840HS 1686
Ryzen 7 8845HS 1682
Core Ultra 5 125U 1581
Ryzen 7 7735HS 1538
Ryzen 5 7535U 1471
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 3 7330U 1358
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

CINEBENCH 2024
Core Ultra 7 155U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Core i9-13900HX 1512
Core i7-14700HX 1313
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core Ultra 5 125H 669
Core i7-1360P 664
Ryzen 7 8840U 618
Core i5-1340P 599
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Ryzen 5 8540U 500
Core Ultra 7 155U 459 [パフォーマンス]
390 [バランス]
Ryzen 5 7530U 477
Core i5-1335U 435
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core i9-13900HX 119
Core 5 120U 110
Core i5-1335U 109
Ryzen 9 8945HS 106
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Core Ultra 7 155U 102 [パフォーマンス]
100 [バランス]
Ryzen 7 8845HS 101
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 5 8540U 100
Core i7-1360P 99
Core i5-1340P 99
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 5 125U 94
Ryzen 5 7530U 84

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはLPDDR5x-7467です。仕様からすると、メモリ帯域は広いです。なお、オンボードメモリなのでメモリの増設・換装はできません。

 

グラフィックス

グラフィックスは、CPU内蔵グラフィックスです。

Core Ultra 7 155Uとしては、順当なスコアが出ています。一般的な作業がメインの多くのユーザーにとって十分な性能です。

なお、「パフォーマンス」モードにすると、スコアが少しアップします。FHD動画の簡単な編集などを行う方は、動作モードを「パフォーマンス」にしておくといいと思います。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core Ultra 7 155U
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce RTX 3050 52196
GeForce RTX 2050 48410
GeForce GTX 1650 45149
Core Ultra 7 155H
Intel Arc(LPDDR5)
35888
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M(LPDDR5X)
35847
GeForce MX550 35717
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M(LPDDR5X)
35397
Core Ultra 5 125H
Intel Arc(LPDDR5X)
35271
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M(LPDDR5X)
35241
GeForce MX450 30425
Ryzen 5 8640U
Radeon 760M(LPDDR5X)
29095
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M(LPDDR5)
28714
Core Ultra 7 155U
Intel Graphics(LPDDR5X)
23085 [パフォーマンス]
21597 [バランス]
Core i7-1360P
Intel Iris Xe(LPDDR5)
21897
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics(DDR5)
21525
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M(DDR5)
20053
Core 5 120U
Intel Graphics(LPDDR5X)
18333
Core i5-1340P
Intel Iris Xe(LPDDR5)
17774
Ryzen 7 7730U
Radeon Graphcis(LPDDR4X)
17524
Core i5-1335U
Intel Iris Xe(DDR4)
16835
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphcis(LPDDR4X)
16389
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※グラフィックス名の横の括弧は、メモリの仕様

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しています。PCIe Gen4としては速くありませんが、一般的な用途であれば十分な性能だと思います。 

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
3615
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

SDカードスロットは非搭載です。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

本製品は、USB Type-Cポート(Power Deliveryと、DisplayPortに対応)を2つ備えています。

動作チェックの結果は、下表の通りです。

Thunderboltには非対応ですが、それ以外の機器は使用することができました。

PD充電器での給電に関しては、全て本機器に給電することはできるものの、HP製のACアダプターの使用をすすめる旨の警告が表示されます。PD充電器を使用する場合は、HP純正のPD充電器である「HP 65W 窒化ガリウム USB-C 2 ポートチャージャー」などを使う方が安心だと思います。

USB Type-Cポートの動作確認
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ○ ※3
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ○ ※3 × ×
PD充電器
※1
100W Anker 充電器 ○ ※3
65W Lenovo GaN充電器 ○ ※3
45W Lenovoウルトラポータブル ○ ※3
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ○ ※3
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 いずれも、製品に付属のHP製ACアダプターの使用をおすすめとの警告が表示

 

HDMIの動作チェック

HDMIポートはHDMI2.1に対応しています。今回、4Kモニターにつないでみましたが、問題なく表示できていました。

4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

HP Pavilion 16-af(インテル)の質量のチェックです。

メーカー仕様値では、「約1.79kg」となっています。実測値は下表の通りで、仕様値よりもわずかに軽かったです。16インチクラスのノートPCとしては普通の質量です。宅内での移動や、ノートPCの出し入れなどもしやすいです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.724kg
ACアダプター+電源ケーブル 342g

 

バッテリー駆動時間のチェック

HP Pavilion 16-af(インテル)のバッテリー駆動時間をチェックします。

バッテリー容量は、59.16Whでした。16型ノートPCとしては、やや大きめの容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。

動画再生のような負荷の軽い作業であれば、(1)や(2)のように長めの時間動作します。実際の使用に近い、少し負荷がかかる作業を連続して行う場合でも、(3)ぐらいの時間バッテリー駆動で使用することができました。別の部屋で使うような場合でも、バッテリー駆動で十分な時間動作します。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) MobileMark 25 最大 11時間
(2) YouTube動画再生時 13時間19分
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 6時間26分
(1) メーカー公表値
(2) YouTubeの動画(1080p / 30fps) をリピート再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、約207万画素のカメラを搭載しています。ノートPCのWebカメラとしては、やや高めの解像度です。やや赤みが強いですが、オンラインミーティングの用途であれば問題なく使えるでしょう。

スライド式のプライバシーカメラスイッチを備えており、カメラを使用しないときはシャッターを閉じておくことができます。また、IRカメラも備えており、Windows Helloの顔認証にも対応しています。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右サイドに配置されています。音質はやや良く、勝手に点数を付けると、10点満点で6点といったところです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

 

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度の推移を確認します。

「バランス」モードでは、CPU電力は15W前後で推移しています。ほぼPBP(プロセッサーベース電力)通りのCPU電力です。CPU温度は約60℃前後と低い温度を保っています。

「パフォーマンス」モードでは、CPU電力が少しアップし、20W前後で動作していました。CPU温度も少し上がりますが、60℃台に収まっており、こちらも低めの温度です。

どちらのモードでも、CPU温度を心配せずに使用することができます。処理性能ができるだけ高い方が良ければ、常時「パフォーマンス」モードにしておいてもいいと思います。

  • バランス時
  • パフォーマンス時
CPU電力&CPU温度
CPU電力&CPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時は、ほとんど音が聞こえません。負荷のかかる作業をすると騒音値が上がりますが、エンコードのような高負荷時でも、同じような構成の他の機種と比べて騒音値は低いです。静かな環境でも作業がしやすいです。

騒音値
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
約22dB 約26dB 約26dB 約33dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

高負荷時でも、表面温度は低く保たれており、不快感なくタイピング等の作業を行うことができます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。

処理を開始して、10分経過後に確認できた最も高い数値を掲載しています。ただ、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

PBP:15WのCPUを搭載し、動作時のCPU電力も低めなので、全体的に消費電力は低いです。

消費電力
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
8W  11W 15W 22W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

HP Pavilion 16-af(インテル)の外観のチェックです。

スタンダードなデザインです。継ぎ目のないユニボディなので、たわみにも強いですし、エッジ部分の見た目や手触りもいいです。

今回は、ナチュラルシルバーのボディカラーですが、スカイブルーのカラーも選ぶことができます。

 

天板には、「HP」のロゴが入っています。

 

閉じた状態です。厚みは17.9-18.6mmとスリムです。

 

インターフェイスはご覧の通りです。USB Type-A 10Gbps、USB Type-A 5Gbps、USB Type-C 10Gbps(Power Delivery、DisplayPort1.4に対応)x2、HDMIを備えています。

最近のホームノートPCとしては、標準的なインターフェイス構成だと思います。

 

液晶面の開く角度です。フラットにはなりませんが、机の上に置いて使用する分には十分な角度です。

 

排気口は、液晶面のヒンジ部分に隠れる場所に配置されています。排気熱がディスプレイに当たるのはやや気になります。

 

底面です。

 

裏蓋を開けると、内部はこのようになっています。オンボードメモリなので、メモリの増設・交換はできません。

 

ストレージには、Type 2280 M.2 SSDを搭載しており、放熱板も付いていました。空きのM.2スロットはないので、ストレージの増設はできません。

 

ACアダプターは65Wです。

 

下の画像のような、Bluetoothマウスも付属しています。

 

まとめ

以上が、HP Pavilion 16-af(インテル)のレビューです。

タッチパネルに対応したノートPCで、スマホやタブレットは触ったことがあるけれどPCは初めてという方や、家族みんなで操作しながら使う方などに適したノートPCです。

Officeや他社ソフトの使い方もサポートしてくれる「電話&LINEサポート」もオプションで付けることができて、PC初心者でも安心です。

また、従来機よりディスプレイサイズが16型と大きくなり、画面比も16:10となりました。縦方向の表示面積が少し広くなったことで、ウェブブラウザ、Word、Excelなどソフトが使いやすくなっています。また、従来よりも映り込みが低減されたので、画面の見やすさも向上しています。

CPUには、インテルのCore Ultra Uシリーズを搭載しています。あまり高くないCPU電力で動作しているため、パフォーマンスはこのCPUにしては低めでしたが、一般的な作業でもたつきを感じることはないでしょう。CPU温度が低いので安心して使用することができますし、ファンの音が静かなので、作業に集中しやすいこともメリットとなっています。

たわみに強いユニボディで、質感や見た目もいいです。

やや気になる点を挙げるとすると、オンボードメモリになり、メモリの増設・交換ができなくなったことや、液晶の色域が狭いことなどがあります。ただし、一般的なファミリーユースであれば、このような部分はほとんど気にならないと思います。

 

PC初心者におすすめ

HP Pavilion 16-af(インテル)

特徴

  • タッチパネル液晶を搭載
  • Core Ultra(U)にしてはパフォーマンスは控えめ
  • 安心のサポート

こんなあなたに

  • PC初心者
  • 家族みんなで使用するファミリーPCとして
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