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Ryzen AI 9 HX 375が搭載できるHP OmniBook Ultra 14-fdの実機レビュー

更新日:
HP OmniBook Ultra 14-fdの写真

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】

CPU Ryzen AI 9 365
Ryzen AI 9 HX 375
メモリ 16GB / 32GB
(オンボード)
ストレージ 1TB PCIe Gen4 SSD
液晶サイズ 14.0型
液晶種類 2240x1400 IPS タッチ
質量 約1.57kg
バッテリー 最大 約21時間
価格[税込] 21万円台~
Ryzen AI 300搭載の高性能ノートPC

HP OmniBook Ultra 14-fdは、高い性能のRyzen AI 300シリーズプロセッサーを搭載したノートPCです。

普通のノートPCよりも、CPU性能、内蔵グラフィックス性能、NPU性能がいずれも高く、様々な用途にストレスフリーで使用することができます。

100% sRGBクラスの2.2K液晶を搭載し、ディスプレイも比較的見やすいです。タッチパネルにも対応しています。

また、エッジがカットされたかっこいいデザインも特徴です。

公式サイトはこちら

 

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レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen AI 9 HX 375、32GBメモリ、1TB SSD

 

目次

お忙しい方は、「HP OmniBook Ultra 14-fdの特徴」のみお読みください。

 

HP OmniBook Ultra 14-fdの特徴

AMD Ryzen AI 300シリーズ搭載

HP OmniBook Ultra 14-fdは、AMDの最新プロセッサーである「Ryzen AI 300シリーズ」を搭載したノートPCです。

「Ryzen AI 300シリーズ」の簡単な仕様をまとめると、下表のようになります。このうち、本製品で選択することができるのは、緑で色付けしたRyzen AI 9 365またはRyzen AI 9 375です。

CPU性能、グラフィックス性能、NPU性能がいずれも高く、トータル的に非常に高いパフォーマンスのプロセッサーです。処理性能の詳細は、「パフォーマンスのチェック」をご覧下さい。

Officeソフトやウェブ閲覧はもちろん、画像編集、動画編集、音楽制作、プログラミング、軽いゲームなど、多くの用途に使えるノートPCです。

Ryzen AI 300シリーズ
  Ryzen AI 9 HX 375 Ryzen AI 9 HX 370 Ryzen AI 9 365
コア / スレッド数 12 / 24 10 / 20
アーキテクチャ Zen 5 ×4 Zen 5 ×4
Zen 5c ×8 Zen 5c ×6
最大クロック 5.1GHz 5.0GHz
デフォルトTDP 28W
cTDP 15-54W
グラフィックス・モデル Radeon 890M Radeon 880M
GPUコア数 16 12
NPU 最大 55 TOPS 最大 50 TOPS

 

2.2Kタッチ対応液晶を搭載

ディスプレイには、2.2K(2240x1400ドット)、100% sRGBクラスの液晶を搭載しています。高めの解像度なので、一度に多めの情報を表示することができ、色も比較的正確に表示することができます。また、タッチパネルに対応しているので直感的な操作が可能です。

有機ELだと、フリッカーがあったり、文字が見にくかったりと苦手な方もいると思いますが、本製品はそんなことがないので、見やすいです。

ただし、光沢なので周囲の物が映り込みやすいです。また、ペンには非対応です。

比較的見やすいディスプレイ

 

素敵なデザイン

本製品は、高い性能でありつつも、ボディは薄型でスタイリッシュな見ためです。また、キーボード奥の両角がカットされており、独創的なデザインです。また、ユニボディなので、たわみに強く、堅牢性も高そうです。

薄型のボディ
エッジがカットされたデザイン

 

やや残念な点

HP OmniBook Ultra 14-fdのやや残念な点は、ポート類が少ない点です。USB-AとThunderbolt4、ヘッドホン端子しかありません。

また、充電時に必要となるThunderbolt4のポートが右側面にしかありません。部屋のレイアウト面で困らないか検討してみるといいでしょう。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
快適に動きます。
動画鑑賞 ディスプレイの表示が綺麗なので、動画鑑賞も快適です。
RAW現像
画像編集
ディスプレイの色域が広めで、CPU性能も十分高いので画像編集などの用途にも使えます。
動画編集 △~○ CPU内蔵のグラフィックス性能が高いので、FHD動画の簡易的な動画編集ならできます。
ゲーム △~○ 原神クラスの軽いゲームならできます。ただし、モンハンワイルズなどの軽くないゲームをするなら、ゲーミングノートPCがおすすめです。

 

ディスプレイのチェック

HP OmniBook Ultra 14-fdのディスプレイは、前述の通り見やすいです。

詳細は、以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は97%でした。最大輝度は、当サイトの計測では367cd/m2とやや高めです。

HP OmniBook Ultra 14-fdの色域
ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も揃っており、自然な発色であることが分かります。

HP OmniBook Ultra 14-fdのガンマ補正曲線
ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

HP OmniBook Ultra 14-fdの視野角
視野角(斜めから見たときの見やすさ)

光沢液晶であるため、画面への映り込みがあります。ギラつきは、ほとんど感じません。

HP OmniBook Ultra 14-fdの映り込み
画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)はありませんでした。

HP OmniBook Ultra 14-fdのフリッカーの有無
PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

HP OmniBook Ultra 14-fdのキーボードは、比較的打ちやすいです。

キーピッチ は、約18.7×18.7mmとなっており十分な間隔です。キーストロークは約1.0mmと浅めですが、割としっかりとした打鍵感があります。「半角/全角」キーなどやや小さいですが、極端に小さいわけではないので、それほど気にはならないでしょう。

タッチパッドの操作のしやすさは普通です。クリックボタンも普通の力で押すことができます。

HP OmniBook Ultra 14-fdのキーボード写真
キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
HP OmniBook Ultra 14-fdのキーボード拡大写真
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

HP OmniBook Ultra 14-fdのキーボードバックライトの写真
キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

HP OmniBook Ultra 14-fdのパフォーマンスは高いです。

myHPというソフトより、パフォーマンスをコントロールすることができます。ここではデフォルトの「Smart sense」と、高い性能が出る「パフォーマンス」でベンチマークを計測します。

HP OmniBook Ultra 14-fdのモードの画像
パフォーマンスコントロール画面

 

CPU

今回、Ryzen AI 9 HX 375を搭載しており、CINEBENCHのスコアは下のようになっています。マルチコア、シングルコアともに高いスコアが出ています。

ただ、他のPCで計測したRyzen AI 9 HX 370よりも低いスコアだったので、Ryzen AI 9 HX 375の割には、控え目なパフォーマンスかなと思います。

CINEBENCH 2024
HP OmniBook Ultra 14-fdのCINEBENCH 2024のスコア画像
Ryzen AI 9 HX 375
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Core i9-13900HX 1512
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 370 1226
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1104
Ryzen AI 9 HX 375 1107 [パフォーマンス]
1025 [Smart sense]
Ryzen AI 9 365 1074
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Core i5-13450HX 886
Core i7-13700H 855
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core i5-13500H 778
Core Ultra 5 125H 669
Core i7-1360P 664
Ryzen 7 8840U 618
Snapdragon X Plus X1P-42-100 605
Core Ultra 7 258V 603
Core i5-1340P 599
Ryzen 7 7730U 575
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Ryzen 5 8540U 500
Ryzen 5 7530U 477
Core i5-1335U 435
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 258V 121
Core i9-13900HX 119
Ryzen AI 9 HX 370 115
Ryzen AI 9 HX 375 114 [パフォーマンス]
114 [Smart sense]
Core i7-13700H 114
Ryzen AI 9 365 113
Core 5 120U 110
Core i5-1335U 109
Snapdragon X Plus X1P-42-100 108
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Ryzen 9 8945HS 106
Core i5-13500H 105
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Core i5-13450HX 101
Ryzen 7 8845HS 101
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 5 8540U 100
Ryzen 7 7730U 99
Core i7-1360P 99
Core i5-1340P 99
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 5 125U 94
Ryzen 5 7530U 84
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
HP OmniBook Ultra 14-fdのCINEBENCH R23のスコア画像
Ryzen AI 9 HX 375

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

グラフィックス

グラフィックスについては、Radeon 890Mを内蔵しており、非常に高い性能です。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
HP OmniBook Ultra 14-fdの3DMark Night Raidのスコア画像
Ryzen AI 9 HX 375
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce RTX 3050 52196
GeForce RTX 2050 48410
GeForce GTX 1650 45149
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
44627
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
42643
Ryzen AI 9 HX 375
Radeon 890M
41684 [パフォーマンス]
41593 [Smart sense]
Ryzen AI 9 365
Radeon 880M
41989
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
35888
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
35847
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
35397
Core Ultra 5 125H
Intel Arc
35271
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
35241
Ryzen 5 8640U
Radeon 760M
29095
Snapdragon X Elite X1E-78-100 28779
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
28714
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
21897
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
21525
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
20053
Core 5 120U
Intel Graphics
18333
Core i5-1340P
Intel Iris Xe
17774
Ryzen 7 7730U
Radeon Graphics
17524
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
16835
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
16389
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※グラフィックス名の横の括弧は、メモリの仕様

 

NPU

NPU性能は最大 55 TOPSと高いです。

AI TOPS
~ NPU性能の評価 ~
GeForce RTX 4050 Laptop 194 TOPS
Ryzen AI 9 HX 375 55 TOPS
Ryzen AI 9 HX 370 50 TOPS
Ryzen AI 9 365 50 TOPS
Core Ultra 7 258V 47 TOPS
Snapdragon X Elite X1E-78-100 45 TOPS
Snapdragon X Plus X1P-42-100 45 TOPS
Apple M3 18 TOPS
Core Ultra 7 155H 11 TOPS
 :レビュー機のTOPS

 

ストレージ

ストレージも高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
HP OmniBook Ultra 14-fdのSSDのCrystalDiskMarkの画像
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
6964
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

本製品は、AMD Software : Adrenalin Editionというソフトを使えば、アップスケーリング機能のRadeon Super Resolution(RSR)や、フレーム生成機能のAMD Fluid Motion Frames(AFMF)が使えます。今回、時間の関係で、こちらを有効にしたときのテストは行っていませんが、これらの機能を有効にすると、フレームレートをさらに伸ばせるゲームもあります。

 

ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー

「ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー」ベンチマークを実行したときの平均フレームレートは、47 fpsでした。60 fpsには届きませんでしたが、ゲーム内で設定できるFSRを使うか、AMD Software : Adrenalin Editionで設定できるRSRやAFMFを使えば、60 fpsまでフレームレートを伸ばせると思います。

ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 標準(ノート) 47 fps
他のGPUとの比較(1920x1200 or 1920×1080、標準(ノートPC)
RTX 3050 (95W)
(1920x1080)
139 fps
Core Ultra 7 258V
(1920x1200)
65 fps
Core Ultra 7 155H
(1920x1200)
56 fps
Core Ultra 5 125H
(1920x1200)
54 fps
Ryzen AI 9 HX 370
(1920x1200)
52 fps
Ryzen AI 9 365
(1920x1200)
52 fps
Ryzen AI 9 HX 375
(1920x1200)
47 fps
Ryzen 7 8840HS
(1920x1200)
37 fps

 

モンスターハンターワイルズ

続いて、モンスターハンターワイルズのベンチマークを実行してみました。グラフィックプリセットを「最低」、フレーム生成を「ON」にしたときの平均フレームレートは53.12 fpsでした。意外と高めのフレームレートではありましたが、モンハンワイルズをやるなら、GeForece RTX 4050クラス以上の外部GPUを搭載したノートPCがおすすめです。

 

フォートナイト

フォートナイトについては、プレイできなくもないフレームレートが出ていましたが、たまにカクつくのと、60Hzのディスプレイなので、やりにくさは感じました。

フォートナイト [チャプター6 シーズン1]
DirectX 12
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 低設定 101 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:推奨
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均 fps
1920x1200 3D解像度:100%
描画距離:最高
119 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測

 

その他

今回はテストしていませんが、原神、鳴潮、ドラクエシリーズなどの軽いゲームであれば、この製品でも問題なくプレイすることが可能です。

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Lightroomのイメージ画像

RAW現像時間はかなり速かったです。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen AI 9 HX 375 49秒
Ryzen AI 9 HX 370 57秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Apple M3 69秒
Core Ultra 7 155H 72秒
Core Ultra 7 258V 73秒
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840HS 81秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Ryzen 5 8540U 102秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core 5 120U 106秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Proによる書き出し時間
Premiere Proのイメージ画像

FHD動画の書き出し速度も速いです。

FHD動画の書き出し
Core i7-13620H
GeForce RTX 3050
1分48秒
Apple M3 1分48秒
Ryzen AI 9 HX 375
Radeon 890M
2分12秒
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
2分19秒
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
2分28秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2分29秒
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
2分34秒
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
2分49秒
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
2分58秒
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
3分01秒
Core 5 120U
Intel Graphics
3分02秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
3分15秒
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
3分17秒
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
3分51秒
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
4分31秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

質量のチェック

HP OmniBook Ultra 14-fdの質量のチェックです。

当サイトで計測した質量は下の通りで、毎日持ち運ぶには重いですが、たまに持ち運ぶなら出来なくもない重さです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.534kg
ACアダプター+電源ケーブル 304g

 

バッテリー駆動時間のチェック

HP OmniBook Ultra 14-fdのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は68Whでした。大きめの容量です。

バッテリー容量の画像
バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間はやや長めです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) FHDビデオ再生 最大 21時間
(2) YouTube動画再生時 14時間48分
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 6時間22分
(1) メーカー公表値
(2) YouTubeの動画(1080p / 30fps) をリピート再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。なお、今回テストしたRyzen AI 9 HX 375のデフォルトTDPは28Wです。

CPU電力は、「Smart sense」モードの場合、初動を除くと40W前後で推移し、「パフォーマンス」モードの場合は45Wで推移しています。デフォルトTDPが28Wなので、やや高めのCPU電力で動いているのが分かります。

CPU温度は、「Smart sense」モードの場合が90℃前後、「パフォーマンス」モードの場合が90℃以上で推移しており、高めの温度です。初動に関しては、どちらも100℃に達しています。

CPU電力
CPU電力のグラフ
CPU温度
CPU温度のグラフ

 

静音性のチェック

HP OmniBook Ultra 14-fdの動作音(静音性)のチェック結果です。

全体的に、比較的低めの騒音値です。

騒音値
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
約22dB 約26dB 約30dB 約36dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。

表面温度も問題ありません。不快感なく使用することが出来ます。

PC本体の表面温度
HP OmniBook Ultra 14-fdのサーモグラフィーで撮影した表面温度の写真
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

やや低めの消費電力です。

消費電力
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
8W  12W 27W 36W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

HP OmniBook Ultra 14-fdの外観のチェックです。

メテオシルバーという、かっこいい名前のカラーです。指紋なども目立たないので実用的です。

HP OmniBook Ultra 14-fdの正面写真

 

天板には「hp」のロゴがあります。かっこいいロゴなので、変に目立ちません。

HP OmniBook Ultra 14-fdの天板写

 

ボディは比較的薄いです。

HP OmniBook Ultra 14-fdの薄さの写真 HP OmniBook Ultra 14-fdの薄さの写真その2

 

クワッドスピーカーを搭載し、音質はやや良いと思います。ノートPC基準で、10点満点で採点すると6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

HP OmniBook Ultra 14-fdのスピーカー写真HP OmniBook Ultra 14-fdのスピーカー写真2

 

約900万画素の高解像度カメラを搭載しています。映りも良かったです。

HP OmniBook Ultra 14-fdのWebカメラの写真
Webカメラで撮影した画像
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

電源ボタンに内蔵された指紋認証装置も搭載しています。

HP OmniBook Ultra 14-fdの指紋認証装置の写真

 

インターフェースには、Thunrderbolt4が2つと、フルサイズUSBが1つ、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポートが1つ搭載されています。HDMIやSDカードスロットはありません。

Thunderbolt4は、PowerDeliveryおよびDisplayPortに対応しています。PD充電器は45Wのものでも使用することが出来ました。

HP OmniBook Ultra 14-fdの側面の写真 HP OmniBook Ultra 14-fdの側面の写真その2

 

液晶が開く最大の角度は下の通りです。

HP OmniBook Ultra 14-fdのヒンジを最大まで開いたときの写真

 

底面です。

HP OmniBook Ultra 14-fdの底面写真

 

内部はご覧の通りです。冷却ファンは2つで、太いヒートパイプが1本あります。メモリはオンボードです。空いているSSDのスロットはありません。

HP OmniBook Ultra 14-fdの内部の写真

 

ACアダプターは65Wです。電源ケーブルは太いので、持ち出すときにややかさばります。

HP OmniBook Ultra 14-fdのACアダプターとACケーブルの写真 HP OmniBook Ultra 14-fdのACアダプターの写真

 

まとめ

以上が、HP OmniBook Ultra 14-fdのレビューでした。

AMD Ryzen AI 300シリーズのプロセッサーを搭載し、CPU性能、グラフィックス性能、NPU性能が高いノートPCです。普通のノートPCよりも高性能なので、普段使いにはもちろん、画像編集や動画編集、軽いゲームもすることができます。

デザインもいいですし、移動するときに触っても、指紋なども目立たないので実用的です。

ディスプレイは、やや高めの解像度・色域の液晶で見やすいです。フリッカーのある有機ELは苦手と言う方にもいいでしょう。タッチパネルにも対応しています。

ポートの種類は少ないです。ただ、最近はUSB-C(Thunderbolt4)があれば、多くのことができるので、そこまで困らないかもしれません。

価格はやや高めです。高い要因としては、55TOPSのNPUを搭載している点があります。もし、NPU性能が低くても構わないなら、Ryzen 7 8845HSを搭載した機種もおすすめです。16TOPSしかありませんが、10~15万円で購入できる機種が多いです。

 

Ryzen AI 300搭載の高性能ノートPC

HP OmniBook Ultra 14-fd

HP OmniBook Ultra 14-fdの小さい写真

特徴

  • AMD Ryzen AI 300シリーズを搭載
  • タッチパネル対応ディスプレイ
  • 素敵なデザイン

こんなあなたに

  • 高めの性能のノートPCが欲しい方 
  • 価格21万円台~
公式販売サイトはこちら

 

 

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