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HP OmniBook Ultra Flip 14-fhの実機レビュー

更新日:
OmniBook Ultra Flip 14-fhの画像

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】

CPU Core Ultra 5 226V
Core Ultra 7 258V
Core Ultra 9 288V
メモリ 16GB / 32GB
SSD 1TB / 2TB
画面サイズ 14型 16:10
画面種類 2880×1800 タッチ
質量 約1.34kg
バッテリー 64Wh
価格 19万円台~
Core Ultra 2搭載の高級2 in 1 PC

OmniBook Ultra Flip 14-fhは、性能、デザインともに優れた高級ブランドの2 in 1 PCです。

CPUには、インテル Core Ultra シリーズ2を搭載し、CPUだけでなくGPUやNPU性能も高いです。

ディスプレイには有機ELを採用し、色鮮やかで黒も引き締まった綺麗な映像・画像を表示することができます。

タブレットなどの形状へ変形することができ、ペンも使えるので、利用の幅が広がります。

公式販売サイトはこちら

 

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今回は以下の構成でレビューをしています。レビュー機は、メーカーからの貸出機です。

レビュー機の構成

Core Ultra 7 258V、32GBメモリ、1TB SSD

 

目次

お忙しい方は、「OmniBook Ultra Flip 14-fh」のみお読みください。

 

OmniBook Ultra Flip 14-fhの特徴

高級2 in 1 PC

OmniBook Ultra Flip 14-fhは、キーボード面の奥側が斜めにカットされた高級感のあるボディで、なおかつインテル Core Ultra シリーズ2を搭載することで処理性能も高い2 in 1 PCです。

変形することができるPCの中でも、高級な製品が欲しい方におすすめです。

高級感のある2 in 1 PC
変形することも可能

 

ペンにも対応

ペンにも対応しているので、イラストのラフ画を描いたり、手書きで文字入力したりすることができます。画像編集時に細かいレタッチもできるので便利です。

なお、Core Ultra 5 以外のモデルには、ペンが同梱されています。

細かいレタッチも可能

 

旧モデルよりも軽量化

本製品は、HP Spectre x360 14シリーズの後継機となっています。HP Spectre x360 14シリーズよりも、約100g軽い、約1.34kgとなっており、移動などに便利です。

旧モデルより軽量化

 

有機ELディスプレイを搭載

HP OmniBook Ultra Flip 14-fhは、DCI-P3 100%と色域の広い有機ELディスプレイを搭載しており、画像や映像が綺麗です。

Core Ultra(シリーズ2)のCPU内蔵グラフィックスとしては高めの性能を生かして、画像・FHD動画編集などのクリエイティブな作業にも適しています。

有機ELディスプレイなどを搭載可能

 

その他の機能

Webカメラは、約900万画素のカメラを搭載。また、サウンドシステムには、Poly Studioのクアッドスピーカーを搭載しています。さらに、指紋認証センサーと、顔認証センサーを搭載し、無線規格はWi-Fi 7対応となっています。

 

やや残念な点

やや残念なポイントとしては、ポート類がUSB-Cと、ヘッドホン/マイク端子しか無い点です。他のポートを使いたい場合は、変換アダプターなどが必要となります。

 

各用途の快適度

OmniBook Ultra Flip 14-fh の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
ディスプレイ解像度が高く、スペックも十分で、Office作業などは快適です。ただ、ディスプレイが光沢なので、非光沢のほうが好きな方はご注意下さい。
動画鑑賞 ディスプレイは色鮮やかで、スピーカー音も比較的良く、動画鑑賞も快適です。
RAW現像
画像編集
有機ELを搭載し、色域が広いので、画像編集などにも適しています。
動画編集 内蔵GPUの性能が比較的高いので、簡単な動画編集であれば、問題なくできます。 
ゲーム △~○ ゲーム向きのPCではありませんが、軽いゲームであればプレイ可能です。パッドでプレイする方は、テント型に変形するとやりやすいです。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイは、有機ELを搭載し、画像や映像が色鮮やかです。ただし、フリッカーがあるのと、タッチパネル用の電極線がやや目立ちます。

詳細は、以下のタブをクリックしてご確認下さい。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は以下の通りで広いです。最大輝度は、当サイトの計測では341cd/m2とやや高めでした。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 100%
Adobe RGBカバー率 95%
HP OmniBook Ultra Flip 14-fhの色域
ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も比較的揃っており、自然な発色であることが分かります。

HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのガンマ補正曲線
ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いので見やすいです。

HP OmniBook Ultra Flip 14-fhの視野角
視野角(斜めから見たときの見やすさ)

光沢ディスプレイなので、周囲の物が映り込みやすく、作業中に気になります。

HP OmniBook Ultra Flip 14-fhの映り込み
画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)があります。周波数も低めなので、体質によっては眼が疲れやすいかもしれません。

HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのフリッカーの有無
PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのキーボードの打ちやすさは普通です。

キーピッチは約19.0×19.0mmとなっており十分な数値です。キーストロークは約1.0mmとやや浅めですが、割としっかりとした打鍵感があります。ただし、デスクトップ用のキーボードのように深いキーストロークが好みの方には向きません。

また、キーとキーの隙間が狭いのでややタイプミスしやすく感じました。

「半角/全角」キーが小さい点はデメリットです。

タッチパッドは大きいので操作しやすいです。ハプティックタッチパッド(物理的なボタンではなく、指で押すと、振動でクリック感が得られるタッチパッド)ですが、それほど違和感なく使えました。

HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのキーボード写真
キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのキーボード拡大写真
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのキーボードバックライトの写真
キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのパフォーマンスのチェックです。

ここでは、デフォルトの「Smart Sense」と、最もパフォーマンスが出る「パフォーマンス」モードで、ベンチマークソフトを実行します。

モードの切り替え画像
モード

 

CPU

CPUは、Lunar Lakeことインテル Core Ultraシリーズ2を搭載しています。今回は、Core Ultra 7 258Vを搭載しており、CPUの指標となるCINEBENCHのベンチマークスコアは下の通りです。 

マルチコアのスコアはそれほど高くありませんが、シングルコアのスコアは高いです。
CINEBENCH 2024
CINEBENCH 2024のスコア
Core Ultra 7 258V
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Core i9-13900HX 1512
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 370 1226
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1104
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Ryzen AI 9 HX 370 882
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core Ultra 5 125H 669
Ryzen 7 8840U 618
Core Ultra 7 258V 612 [パフォーマンス]
603
554 [SmartSense]
Snapdragon X Plus X1P-42-100 605
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Ryzen 5 8540U 500
Ryzen 5 7530U 477
Core Ultra 5 226V 436
Core i5-1335U 435
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 258V 121 [パフォーマンス]
121 [Smart Sense]
121
Core i9-13900HX 119
Core Ultra 5 226V 113
Ryzen AI 9 HX 370 110
Core 5 120U 110
Core i5-1335U 109
Snapdragon X Plus X1P-42-100 108
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Ryzen 9 8945HS 106
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Ryzen 7 8845HS 101
Ryzen 5 8540U 100
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 5 125H 97
Core Ultra 5 125U 94
Ryzen 5 7530U 84
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
CINEBENCH R23のスコア画像
Core Ultra 7 258V
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-14900HX 29314
Ryzen AI 9 HX 370 22572
Ryzen 7 8845HS 16387
Core Ultra 7 155H 14073
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 8840HS 13668
Ryzen 7 8840U 12575
Core Ultra 5 125H 12239
Core Ultra 7 258V 10158 [パフォーマンス]
9896
9100 [Smart Sense]
Ryzen 5 8540U 9378
Core 5 120U 9317
Ryzen 5 7535U 8757
Core Ultra 7 155U 8578
Core Ultra 5 125U 8461
Ryzen 5 7530U 8293
Core i5-1335U 8249
Core Ultra 5 226V 7206
Core i5-1334U 5897
Ryzen 3 7330U 5141
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 2196
Ryzen AI 9 HX 370 2043
Ryzen 9 7945HX 1951
Core Ultra 7 258V 1927 [Smart Sense]
1863 [パフォーマンス]
1779
Core 5 120U 1879
Core Ultra 7 155H 1810
Core i7-13620H 1806
Core Ultra 7 258V 1779
Ryzen 7 8840U 1763
Core Ultra 5 226V 1743
Core i5-1335U 1723
Core Ultra 5 125H 1712
Ryzen 5 8540U 1701
Ryzen 7 8840HS 1686
Ryzen 7 8845HS 1682
Core i5-1334U 1655
Core Ultra 7 155U 1634
Core Ultra 5 125H 1627
Core Ultra 5 125U 1597
Ryzen 7 7735HS 1538
Ryzen 5 7535U 1471
Ryzen 5 7535HS 1463
Ryzen 5 7530U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 3 7330U 1358
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

インテル Core Ultra シリーズ2は、メモリはCPUに統合されており、換装することはできませんが、高速です。

 

グラフィックス

グラフィックス性能は、CPU内蔵のものとしては非常に高いです。クリエイティブワークもある程度快適にできる性能です。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
3DMark Night Raidのスコア画像
Intel Arc 140V(Core Ultra 7 258V)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce RTX 3050 52196
GeForce RTX 2050 48410
GeForce GTX 1650 45149
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
45082 [パフォーマンス]
44627
40913 [Smart Sense]
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
35888
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
35847
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
35397
Core Ultra 5 125H
Intel Arc
35271
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
35241
Core Ultra 5 226V
Intel Arc 130V
31406
Ryzen 5 8640U
Radeon 760M
29095
Snapdragon X Elite X1E-78-100 28779
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
28714
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
21897
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
21525
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
20053
Core 5 120U
Intel Graphics
18333
Core i5-1340P
Intel Iris Xe
17774
Ryzen 7 7730U
Radeon Graphics
17524
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
16835
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
14903
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

NPU

Core Ultra 7 258VのNPU性能は最大 47 TOPSと高いです。ただし、GeForce RTX 4050 Laptopのような独立GPUと比較すると、AI TOPSは低いです。

AI TOPS
~ NPU性能の評価 ~
GeForce RTX 4050 Laptop 194 TOPS
Ryzen AI 9 HX 375 55 TOPS
Ryzen AI 9 HX 370 50 TOPS
Ryzen AI 9 365 50 TOPS
Core Ultra 9 288V 48 TOPS
Core Ultra 7 258V 47 TOPS
Snapdragon X Elite X1E-78-100 45 TOPS
Snapdragon X Plus X1P-42-100 45 TOPS
Core Ultra 5 226V 40 TOPS
Apple M3 18 TOPS
Core Ultra 7 155H 11 TOPS
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機のTOPS

 

ストレージ

ストレージは、PCIe Gen 4 SSDを搭載しており、アクセス速度は速いです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
CrystalDiskMarkの画像
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen5 SSD 13574
PCIe Gen4 SSD 7300
6584
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

SDカードスロットはありません。

 

その他のベンチマーク

Core Ultra 7 258Vのその他のベンチマークスコアについては、こちらのリンク先をご覧ください。

Core Ultra 7 258Vのベンチマークへのリンク

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Lightroomのイメージ画像

Lightroomの書き出しは割と速いです。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 ※1
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 ※1
Core i9-13900H
57秒
Ryzen AI 9 HX 370 57秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 ※1
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 ※1
Core Ultra 7 258V 67秒
Apple M3 69秒
Core Ultra 7 155H 72秒
Core Ultra 5 125H 75秒
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840HS 81秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Core i7-1360P 88秒
Ryzen 5 8540U 102秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core 5 120U 106秒
Ryzen 7 7730U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
※1 書き出しにGPUを使用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Proによる書き出し時間
Premiere Proのイメージ画像
FHD動画の書き出し

内蔵GPU性能が高いこともあり、動画の書き出しも比較的速いです。

Core i7-13620H
GeForce RTX 3050
1分48秒
Apple M3 1分48秒
Core i7-12650H
GeForce MX550
2分01秒
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
2分08秒
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
2分19秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2分29秒
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
2分34秒
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
2分49秒
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
2分58秒
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
3分01秒
Core 5 120U
Intel Graphics
3分02秒
Core i5-1340P
Intel Iris Xe
3分03秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
3分15秒
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
3分17秒
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
3分51秒
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
4分31秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

質量のチェック

質量は、旧モデルよりは軽くなっているものの、持ち運び用のノートPCとしてはそこまで軽くはありません。ただ、重いわけでもないので、十分持ち運べると質量だと思います。

付属のACアダプターはやや重いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.327kg
ACアダプター+電源ケーブル 310g

 

バッテリー駆動時間のチェック

HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は64Whとなっており、大きい容量です。

バッテリー容量の画像
バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は以下の通りです。ディスプレイ解像度が高く、タッチパネルに対応していることもあり、インテル Core Ultra シリーズ2を搭載したノートPCの割には、バッテリー駆動時間はそこまで長くありませんでした。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) FHDビデオ再生、解像度1080p 最大20時間
(2) YouTube動画再生時 10時間00分
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 6時間15分
(1) メーカー公表値
(2) YouTubeの動画(1080p / 30fps) をリピート再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラは、約900万画素とかなり高解像度で、映りも比較的綺麗です。IRカメラも搭載し、顔認証にも対応しています。プライバシーシャッターも搭載しています。

HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのWebカメラの写真
Webカメラ
HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのWebカメラで撮影した画像
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

Poly Studio クアッドスピーカーを搭載しており、音質は比較的良く、ノートPC基準で10点満点6~7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのスピーカー写真
スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。なお、Core Ultra 7 258Vのプロセッサーのベースパワーは17Wです。

CPU電力は、「Smart Sense」モードの場合は約22W、「パフォーマンス」モードの場合は27W前後で推移しており、高めのCPU電力です。

このときのCPU温度も問題ない範囲です。

CPU電力
CPU電力およびCPU温度のグラフ(適応パワー・モード時)
CPU温度
CPU電力およびCPU温度のグラフ(パフォーマンス時)

 

静音性のチェック

アイドル時や低負荷時はほぼ無音です。負荷をかけても騒音値は高くありません。

騒音値
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
約20dB 約20dB 約27dB 約35dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安
騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。

高い負荷をかけても、表面温度はそれほど上がりません。快適に使用することができるでしょう。

PC本体の表面温度
HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのサーモグラフィーで撮影した表面温度の写真
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

インテル Core Ultraシリーズ2を搭載しているだけあり、低めの消費電力です。

消費電力
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
4W 8W 21W 29W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

HP OmniBook Ultra Flip 14-fhの外観のチェックです。

旧モデルのSpectreシリーズよりも、落ち着いた外観になりましたが、品のある上質なデザインです。

HP OmniBook Ultra Flip 14-fhの正面写真

 

天板には、「hp」のロゴがあります。

天板写真

 

高さは、 14.9mmとなっており、薄型です。

HP OmniBook Ultra Flip 14-fhの薄さの写真 HP OmniBook Ultra Flip 14-fhの薄さの写真その2

 

右側面にはThunderbolt 4 with USB Type-C 40Gbps(Power Delivery、DisplayPort 2.1に対応)x2、左側面には、USB Type-C 10Gbps(Power Delivery、DisplayPort 1.4aに対応)とマイク/ヘッドホン端子を備えています。

フルサイズUSB、HDMI出力、SDカード、有線LANポートなどを使いたい場合は、別途アダプターなどを用意する必要があります。

HP OmniBook Ultra Flip 14-fhの側面の写真 HP OmniBook Ultra Flip 14-fhの側面の写真その2

 

ヒンジは360度回転するので、以下のような形状で使用することができます。

HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのヒンジを最大まで開いたときの写真 HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのヒンジを最大まで開いたときの写真 HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのヒンジを最大まで開いたときの写真

 

指紋認証装置は、電源ボタンに統合されています。

HP OmniBook Ultra Flip 14-fhの底面写真

 

底面はシンプルです。

HP OmniBook Ultra Flip 14-fhの底面写真

 

内部はご覧のようになっています。冷却ファンは2つです。

HP OmniBook Ultra Flip 14-fhの内部の写真

 

SSDは換装できそうです。

HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのメモリの写真

 

ACアダプターは65Wです。電源ケーブルは太いので、カバンの中に入れるとかさばります。

HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのACアダプターとACケーブルの写真

 

まとめ

以上が、OmniBook Ultra Flip 14-fhのレビューです。

デザインが良く、インテル Core Ultra シリーズ2を搭載することで、処理性能も高い2 in 1 PCです。

ペンを使うこともできるので、画像編集時に細かいレタッチを行ったり、ラフ画を描いたり、手書き文字入力を行ったりすることができます。

NPUを搭載した AI PCなので、今後ソフト側が対応してくれば、ローカル上で様々なAI処理を行うことが出来るようになるかもしれません。

ディスプレイが有機ELなので、画像や映像を綺麗に表示することができます。

ただし、フルサイズUSBやHDMIポートは無いためご注意下さい。また、光沢ディスプレイなので、非光沢が好きな方もお気をつけ下さい。

 

Core Ultra 2搭載の高級2 in 1 PC

OmniBook Ultra Flip 14-fh

OmniBook Ultra Flip 14-fhの小さい画像

特徴

  • 最新のCore Ultra シリーズ2
  • 2 in 1 PCで、ペンにも対応
  • 有機ELディスプレイを搭載

こんなあなたに

  • 高級感のある2 in 1 PCが欲しい方
  • 価格19万円台~
公式販売サイトはこちら

 

 

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