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HP OmniBook Ultra Flip 14-fhの実機レビュー

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】
CPU | Core Ultra 5 226V Core Ultra 7 258V Core Ultra 9 288V |
---|---|
メモリ | 16GB / 32GB |
SSD | 1TB / 2TB |
画面サイズ | 14型 16:10 |
画面種類 | 2880×1800 タッチ |
質量 | 約1.34kg |
バッテリー | 64Wh |
価格 | 19万円台~ |
OmniBook Ultra Flip 14-fhは、性能、デザインともに優れた高級ブランドの2 in 1 PCです。
CPUには、インテル Core Ultra シリーズ2を搭載し、CPUだけでなくGPUやNPU性能も高いです。
ディスプレイには有機ELを採用し、色鮮やかで黒も引き締まった綺麗な映像・画像を表示することができます。
タブレットなどの形状へ変形することができ、ペンも使えるので、利用の幅が広がります。
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今回は以下の構成でレビューをしています。レビュー機は、メーカーからの貸出機です。
レビュー機の構成
Core Ultra 7 258V、32GBメモリ、1TB SSD
目次
お忙しい方は、「OmniBook Ultra Flip 14-fh」のみお読みください。
OmniBook Ultra Flip 14-fhの特徴
高級2 in 1 PC
OmniBook Ultra Flip 14-fhは、キーボード面の奥側が斜めにカットされた高級感のあるボディで、なおかつインテル Core Ultra シリーズ2を搭載することで処理性能も高い2 in 1 PCです。
変形することができるPCの中でも、高級な製品が欲しい方におすすめです。


ペンにも対応
ペンにも対応しているので、イラストのラフ画を描いたり、手書きで文字入力したりすることができます。画像編集時に細かいレタッチもできるので便利です。
なお、Core Ultra 5 以外のモデルには、ペンが同梱されています。

旧モデルよりも軽量化
本製品は、HP Spectre x360 14シリーズの後継機となっています。HP Spectre x360 14シリーズよりも、約100g軽い、約1.34kgとなっており、移動などに便利です。

有機ELディスプレイを搭載
HP OmniBook Ultra Flip 14-fhは、DCI-P3 100%と色域の広い有機ELディスプレイを搭載しており、画像や映像が綺麗です。
Core Ultra(シリーズ2)のCPU内蔵グラフィックスとしては高めの性能を生かして、画像・FHD動画編集などのクリエイティブな作業にも適しています。

その他の機能
Webカメラは、約900万画素のカメラを搭載。また、サウンドシステムには、Poly Studioのクアッドスピーカーを搭載しています。さらに、指紋認証センサーと、顔認証センサーを搭載し、無線規格はWi-Fi 7対応となっています。
やや残念な点
やや残念なポイントとしては、ポート類がUSB-Cと、ヘッドホン/マイク端子しか無い点です。他のポートを使いたい場合は、変換アダプターなどが必要となります。
各用途の快適度
OmniBook Ultra Flip 14-fh の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | ディスプレイ解像度が高く、スペックも十分で、Office作業などは快適です。ただ、ディスプレイが光沢なので、非光沢のほうが好きな方はご注意下さい。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | ディスプレイは色鮮やかで、スピーカー音も比較的良く、動画鑑賞も快適です。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 有機ELを搭載し、色域が広いので、画像編集などにも適しています。 |
動画編集 | ○ | 内蔵GPUの性能が比較的高いので、簡単な動画編集であれば、問題なくできます。 |
ゲーム | △~○ | ゲーム向きのPCではありませんが、軽いゲームであればプレイ可能です。パッドでプレイする方は、テント型に変形するとやりやすいです。 |
ディスプレイのチェック
ディスプレイは、有機ELを搭載し、画像や映像が色鮮やかです。ただし、フリッカーがあるのと、タッチパネル用の電極線がやや目立ちます。
詳細は、以下のタブをクリックしてご確認下さい。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
色域は以下の通りで広いです。最大輝度は、当サイトの計測では341cd/m2とやや高めでした。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 100% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 100% |
Adobe RGBカバー率 | 95% |

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も比較的揃っており、自然な発色であることが分かります。

視野角は広いので見やすいです。

光沢ディスプレイなので、周囲の物が映り込みやすく、作業中に気になります。

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)があります。周波数も低めなので、体質によっては眼が疲れやすいかもしれません。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのキーボードの打ちやすさは普通です。
キーピッチは約19.0×19.0mmとなっており十分な数値です。キーストロークは約1.0mmとやや浅めですが、割としっかりとした打鍵感があります。ただし、デスクトップ用のキーボードのように深いキーストロークが好みの方には向きません。
また、キーとキーの隙間が狭いのでややタイプミスしやすく感じました。
「半角/全角」キーが小さい点はデメリットです。
タッチパッドは大きいので操作しやすいです。ハプティックタッチパッド(物理的なボタンではなく、指で押すと、振動でクリック感が得られるタッチパッド)ですが、それほど違和感なく使えました。

※画像をクリックすると拡大できます

キーボードバックライトも搭載しています。

パフォーマンスのチェック
HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのパフォーマンスのチェックです。
ここでは、デフォルトの「Smart Sense」と、最もパフォーマンスが出る「パフォーマンス」モードで、ベンチマークソフトを実行します。

CPU
CPUは、Lunar Lakeことインテル Core Ultraシリーズ2を搭載しています。今回は、Core Ultra 7 258Vを搭載しており、CPUの指標となるCINEBENCHのベンチマークスコアは下の通りです。

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
~ CPU性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
インテル Core Ultra シリーズ2は、メモリはCPUに統合されており、換装することはできませんが、高速です。
グラフィックス
グラフィックス性能は、CPU内蔵のものとしては非常に高いです。クリエイティブワークもある程度快適にできる性能です。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
NPU
Core Ultra 7 258VのNPU性能は最大 47 TOPSと高いです。ただし、GeForce RTX 4050 Laptopのような独立GPUと比較すると、AI TOPSは低いです。
~ NPU性能の評価 ~
:レビュー機のTOPS
ストレージ
ストレージは、PCIe Gen 4 SSDを搭載しており、アクセス速度は速いです。
~ ストレージ性能の評価 ~

SDカードスロット
SDカードスロットはありません。
その他のベンチマーク
Core Ultra 7 258Vのその他のベンチマークスコアについては、こちらのリンク先をご覧ください。
クリエイターソフトの処理時間
次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

Lightroomの書き出しは割と速いです。
※1 書き出しにGPUを使用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

内蔵GPU性能が高いこともあり、動画の書き出しも比較的速いです。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
質量のチェック
質量は、旧モデルよりは軽くなっているものの、持ち運び用のノートPCとしてはそこまで軽くはありません。ただ、重いわけでもないので、十分持ち運べると質量だと思います。
付属のACアダプターはやや重いです。
質量 | |
PC本体 | 1.327kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 310g |
バッテリー駆動時間のチェック
HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は64Whとなっており、大きい容量です。

バッテリー駆動時間は以下の通りです。ディスプレイ解像度が高く、タッチパネルに対応していることもあり、インテル Core Ultra シリーズ2を搭載したノートPCの割には、バッテリー駆動時間はそこまで長くありませんでした。
バッテリー駆動時間 | |
(1) FHDビデオ再生、解像度1080p | 最大20時間 |
(2) YouTube動画再生時 | 10時間00分 |
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 | 6時間15分 |
(2) YouTubeの動画(1080p / 30fps) をリピート再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラは、約900万画素とかなり高解像度で、映りも比較的綺麗です。IRカメラも搭載し、顔認証にも対応しています。プライバシーシャッターも搭載しています。


※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影
スピーカー
Poly Studio クアッドスピーカーを搭載しており、音質は比較的良く、ノートPC基準で10点満点6~7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。なお、Core Ultra 7 258Vのプロセッサーのベースパワーは17Wです。
CPU電力は、「Smart Sense」モードの場合は約22W、「パフォーマンス」モードの場合は27W前後で推移しており、高めのCPU電力です。
このときのCPU温度も問題ない範囲です。


静音性のチェック
アイドル時や低負荷時はほぼ無音です。負荷をかけても騒音値は高くありません。
アイドル時 | 低負荷時 [YouTube再生] |
中負荷時 [動画編集] |
高負荷時 [エンコード] |
約20dB | 約20dB | 約27dB | 約35dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
高い負荷をかけても、表面温度はそれほど上がりません。快適に使用することができるでしょう。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
インテル Core Ultraシリーズ2を搭載しているだけあり、低めの消費電力です。
アイドル時 | 低負荷時 [YouTube再生] |
中負荷時 [動画編集] |
高負荷時 [エンコード] |
4W | 8W | 21W | 29W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
HP OmniBook Ultra Flip 14-fhの外観のチェックです。
旧モデルのSpectreシリーズよりも、落ち着いた外観になりましたが、品のある上質なデザインです。

天板には、「hp」のロゴがあります。

高さは、 14.9mmとなっており、薄型です。


右側面にはThunderbolt 4 with USB Type-C 40Gbps(Power Delivery、DisplayPort 2.1に対応)x2、左側面には、USB Type-C 10Gbps(Power Delivery、DisplayPort 1.4aに対応)とマイク/ヘッドホン端子を備えています。
フルサイズUSB、HDMI出力、SDカード、有線LANポートなどを使いたい場合は、別途アダプターなどを用意する必要があります。


ヒンジは360度回転するので、以下のような形状で使用することができます。



指紋認証装置は、電源ボタンに統合されています。

底面はシンプルです。

内部はご覧のようになっています。冷却ファンは2つです。

SSDは換装できそうです。

ACアダプターは65Wです。電源ケーブルは太いので、カバンの中に入れるとかさばります。

まとめ
以上が、OmniBook Ultra Flip 14-fhのレビューです。
デザインが良く、インテル Core Ultra シリーズ2を搭載することで、処理性能も高い2 in 1 PCです。
ペンを使うこともできるので、画像編集時に細かいレタッチを行ったり、ラフ画を描いたり、手書き文字入力を行ったりすることができます。
NPUを搭載した AI PCなので、今後ソフト側が対応してくれば、ローカル上で様々なAI処理を行うことが出来るようになるかもしれません。
ディスプレイが有機ELなので、画像や映像を綺麗に表示することができます。
ただし、フルサイズUSBやHDMIポートは無いためご注意下さい。また、光沢ディスプレイなので、非光沢が好きな方もお気をつけ下さい。
Core Ultra 2搭載の高級2 in 1 PC
OmniBook Ultra Flip 14-fh

特徴
- 最新のCore Ultra シリーズ2
- 2 in 1 PCで、ペンにも対応
- 有機ELディスプレイを搭載
こんなあなたに
- 高級感のある2 in 1 PCが欲しい方
- 価格19万円台~

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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