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HP OmniBook X Flip 14-fkの実機レビュー - Ryzen AI搭載の2 in 1 AI PC

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】
CPU | Ryzen AI 5 340 Ryzen AI 7 350 |
---|---|
メモリ | 16GB / 32GB (オンボード) |
ストレージ | 512GB / 1TB |
画面サイズ | 14型 16:10 |
画面種類 | 2880x1800 OLED タッチ |
質量 | 約 1.41 kg |
バッテリー | 最大 14時間30分 |
価格 | 14万円台~ |
HP OmniBook X Flip 14-fkは、Ryzen AI 300のプロセッサーを搭載したAI PCです。
AI PCですが、14万円台と比較的安いです。
また、2 in 1 PCなので、用途に合わせて、タブレットなどの形状へ変形することができます。
ペンは別売りですが、ペン入力にも対応しています。
ディスプレイも2.8K有機ELを採用し、画像や映像が綺麗です。
当サイト向け特別クーポンで安く購入可能
当サイト向けの特別クーポンを利用することで、日本HPパソコンを、通常よりも安く購入することが可能です(132,000円以上の製品が対象)。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen AI 7 350、32GBメモリ、1TB SSD
目次
お忙しい方は、「HP OmniBook X Flip 14-fkの特徴」のみお読みください。
HP OmniBook X Flip 14-fkの特徴
Ryzen AI 300シリーズ搭載のCopilot+ PC
HP OmniBook X Flip 14-fkは、最新のAMD Ryzen AI 300シリーズを搭載しています。一般的な作業において快適に動作する性能と、高めのAI性能を備えたプロセッサーです。
兄弟機種のHP OmniBook X Flip 14-fmが搭載するインテルのCore Ultra 200Vシリーズとの違いも気になるところだと思います。Ryzen AI 7 350とCore Ultra 7 258Vの性能を比較してみると、CPU性能は、Ryzen AI 7 350の方が優れているので、CPUのみ負荷のかかる作業はRyzen AI 7 350のほうが速いかもしれません。ただし、GPU性能はCore Ultra 7 258Vの方が高いので、ゲームや動画編集などGPUに負荷のかかるものは、Core Ultra 7 258Vのほうがいいでしょう。
マルチモードでの使用が可能なコンバーチブル型PC
HP OmniBook X Flip 14-fkは、下図のようなボディデザインとなっています。ユニボディなので、堅牢性が高く、質感もいいです。

約360度回転するヒンジを備えた、コンバーチブル型のノートPCなので、下図のように、ノートブック形状以外でも使用することができます。立った状態での使用や、ペンでのドローイング、机以外の場所での動画視聴など、多目的に使いやすいです。

2.8K有機ELディスプレイを搭載
HP OmniBook X Flip 14-fkは、2.8Kの有機ELディスプレイ(DCI-P3 100% / 48~120Hz)を搭載しています。
一般的なディスプレイよりも解像度が高いため、精細な表示が可能です。有機ELの特徴である、メリハリのある色鮮やかな表示により、写真や動画を美しい表示で見ることができますし、10bit表示にも対応しています。そのため、ライトなクリエイティブ作業にも適しています。

ペン対応
アクティブペンにも対応しています(別売り)。Copilot+ PCの機能である、コクリエイター(AIを使ってアートワークを作成する機能)を使用する場合などは、ペンも一緒に購入しておくと便利です。

やや残念な点
HP OmniBook X Flip 14-fkのやや残念な点ですが、ディスプレイが光沢なので、周囲の物が映り込みやすいです。低反射仕様なら良かったです。
また、質量が約 1.41 kgと、持ち運び用ノートPCとしては、そこまで軽いわけでもありません。また、インテルCPUを搭載した兄弟機種のHP OmniBook X Flip 14-fmより、200gですが重くなっています。ただ、十分外へも持ち運べる範囲の質量だと思います。
HP OmniBook X Flip 14-fmのCore Ultra 7 258Vを搭載した上位モデルは、アクティブペンが付属していたのに対し、HP OmniBook X Flip 14-fkはいずれのモデルもアクティブペンが搭載されていません。
また、HP OmniBook X Flip 14-fmはThunderbolt4に対応しているのに対し、HP OmniBook X Flip 14-fkは対応していません。
バッテリー駆動時間も、HP OmniBook X Flip 14-fmのほうが長くなっています。

各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 画面が光沢なので映り込みがやや気になりますが、スペックは十分で快適に作業ができます。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 綺麗な映像で、音質も悪くなく、動画視聴も快適です。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 色域が広いので画像編集などの用途にも利用できます。 |
動画編集 | △~○ | FHD動画の簡易的な動画編集ならできます。ただし、本格的な動画編集をするなら、外部GPUを搭載したモデルがいいでしょう。 |
ゲーム | △ | 軽いゲームであればプレイできるものもあります。ただゲームをするなら、Ryzen AI 5ではなく、Ryzen AI 7 350のほうがいいです。 |
ディスプレイのチェック
ディスプレイは、色域が広く色鮮やかです。ただし、フリッカーがあり、光沢なので映り込みもあります。
詳細は、下のタブをクリックしてご覧下さい。
- 色域・輝度
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトの計測での色域は下図のとおりで、広いです。最大輝度は、仕様では400nitとなっています。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 100% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 100% |
Adobe RGBカバー率 | 93% |

ガンマ補正曲線を見ると、どの色も揃っており、比較的自然な発色であることが分かります。

視野角は広いです。

光沢液晶であるため、周囲の物が映り込みます。ギラ付きは、タッチパネル用の電極線がややギラついて見えます。

フリッカー(ちらつき)があり、周波数も低いので、体質によっては眼が疲れるかもしれません。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードは、キーとキーの隙間が狭いので、キーを打つときに、誤って隣のキーも押しやすいです。また、キーを押したときに、指に振動をやや感じます。また、「半角/全角」キーなど、小さいキーも多いです。慣れないとやや違和感を感じるキーボードですが、慣れれば問題なくなると思います。
タッチパッドは小さめですが、普通の使いやすさです。

※画像をクリックすると拡大できます

キーボードバックライトも搭載されています。

パフォーマンスのチェック
HP OmniBook X Flip 14-fkのパフォーマンスのチェックです。
本製品は、myHPのソフトから、パフォーマンスコントロールが可能です。ここでは、デフォルトの「バランス」モードと、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」モードで、各種ベンチマークを計測しています。

CPU
CPUは「Krackan Point」のRyzenAI 300シリーズプロセッサーを搭載しています。デフォルトTDPは28Wです。
今回、Ryzen AI 7 350を搭載していますが、CINEBENCH 2024のスコアは下の通りです。一般的なノートPCのCPUよりはやや高めのスコアです。多くの作業が快適に行えるでしょう。

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
グラフィックス
グラフィックス性能は、1世代前のRyzen 7 8840Uと比べて低くなっています。また、他のノートPCで計測したときよりも、やや低めのスコアでした。
もし、原神などの軽いゲームや、動画編集をしようと思っているなら、Ryzen 7 8840UやRyzen 7 8845HSのほうが適しているかもしれません。そのようなことをしないなら、このCPUでも十分です。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
~ グラフィックス性能の評価 ~

NPU
NPUの性能は高めです。
~ NPU性能の評価 ~
:レビュー機のTOPS
ストレージ
ストレージは比較的高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
その他ベンチマーク
Ryzen AI 7 350のその他のベンチマークスコアについては、こちらのリンク先をご覧ください。ただ、別の PCで計測しているので、結果は若干異なると思います。
クリエイターソフトの処理時間
次に、Adobeソフトで計測した各種処理時間を掲載します。
Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Adobe Lightroom Classicによる100枚のRAWデータの書き出し時間は、やや速いです。

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Proによる書き出し時間
Adobe Premiere Proによる動画の書き出し時間もやや速いです。

質量のチェック
質量は、持ち運び用のノートPCとしては、そこまで軽くはありませんが、持ち運べる範囲の重さです。
ACアダプターはやや重いので、外出時は、別のPD充電器を持ち歩くといいでしょう。
質量 | |
PC本体 | 1.402g |
ACアダプター+電源ケーブル | 313g |
バッテリー駆動時間のチェック
本製品のバッテリー容量は、59.16Whとやや大きめです。

HP OmniBook X Flip 14-fkのバッテリー駆動時間は、普通です。
バッテリー駆動時間 | |
(1) FHDビデオ再生 | 最大 14時間30分 |
(2) YouTube動画再生時 | 8時間19分 |
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 | 4時間22分 |
(2) YouTubeの動画(1080p / 30fps) をリピート再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。なお、搭載しているCPUのデフォルトTDPは28Wです。
CPU電力は、「Smart sense」モードのときは、最初は35W前後で推移していますが、徐々に20Wまで下がります。「パフォーマンス」モードのときは、全体的にややCPU電力が上がりますが、最終的には23W前後に落ち着きます。どちらのモードも時間が経つと、デフォルトTDP以下で推移しており、そこまでパフォーマンスが出るPCではありません。
CPU電力ついては、どちらのモードも90℃以上になるときもありますが、時間が経つと70℃前後になっていき、問題ないと思います。


静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。他の状態も比較的静かです。
騒音値 | |
アイドル時 | 約20dB |
---|---|
低負荷時 [YouTube再生] | 約20dB |
中負荷時 [動画編集] | 約30dB |
高負荷時1 [エンコード] | 約30dB |
高負荷時2 [ゲーム] | 約39dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時1:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時
高負荷時2:FF14のゲームのベンチマーク実行時(標準品質(ノートPC)、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
ゲームのような高い負荷をかけるとキーボードが熱くなってきます。
ただ、(書き出しなどを除く)簡単な動画編集くらいの負荷なら、そこまで熱さは感じずに使えます。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
低めの消費電力です。
消費電力 | |
アイドル時 | 6W |
---|---|
低負荷時 [YouTube再生] | 9W |
中負荷時 [動画編集] | 22W |
高負荷時1 [エンコード] | 24W |
高負荷時2 [ゲーム] | 35W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観のチェックです。
カラーは、メテオシルバー1色です。地味な色ですが、指紋などが目立たず、実用的です。

天板にはロゴが大きく印字されていますが、かっこいいロゴなので悪目立ちしません。

高さは14.6-16.9mmとなっており薄いです。


スピーカーは、正面側に搭載されています。ややこもった感じはありますが、ノートPCとしては音質は比較的良く、勝手に点数を付けると、10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
ただ、タイピングをしていると、腕がスピーカーの上にかぶさるので、やや音質が変わってしまいます。

Webカメラは約500万画素と、非常に高い解像度です。映像がやや暗いですが、細部は細かく映っています。IRカメラも内蔵しており、顔認証にも対応しています。


※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影
HP OmniBook X Flip 14-fkは、下図のようなポート類を備えています。
USB-Cは、Thunderbolt4には対応していませんが、Power Delivery、DisplayPort 2.1には対応しています。HDMIはHDMI2.1なので4K/60Hzで出力可能です。


ヒンジは、360度回転するので、様々な形状で使用することができます。



底面は段差があって、横からみたときに、より薄く見えるような工夫が施されています。

内部はご覧のようになっています。メモリはオンボードなので換装することは出来ません。

SSDはType 2280です。空いているM.2スロットはありません。

ACアダプターは65Wで、サイズは普通です。電源ケーブルはやや太めです。

まとめ
以上が、HP OmniBook X Flip 14-fkのレビューでした。
Ryzen AI 300シリーズを搭載したコスパの高い2 in 1 PCです。
NPU性能が高いため、Copilot+ PCにも対応しています。ただ、ローカルでAIを実行したいなら、32GBメモリのモデルがおすすめす。
タブレットなどの形状に変形することができるので、用途に合わせてスタイルを変えて使用することができます。
ペンにも対応しており、簡単な手書きの絵から、イラストを生成する生成AI機能「コクリエイター」などを使うときに便利です。なお、ペンはオプションです。
OLEDディスプレイを搭載しているので、画像や映像も綺麗です。
インテルCPUを搭載したHP OmniBook X Flip 14-fmと比べると、バッテリー駆動時間が短く、GPU性能も劣ります。その代わり、価格は若干安くなっています。あまりバッテリー駆動状態で使わず、さらにゲームや動画編集といったGPUに負荷のかかる処理もしないなら、本機でもいいでしょう。
Ryzen AIにOLEDを搭載した2 in 1 PC
HP OmniBook X Flip 14-fk

特徴
- Ryzen AI 300搭載のAI PC
- 2.8K OLEDディスプレイ
- 2 in 1なので変形可能
こんなあなたに
- AI PCを使ってみたい方
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- 価格14万円台~

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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