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Core Ultra 200V搭載の2 in 1 PC、HP OmniBook X Flip 14-fmの実機レビュー

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】
CPU | Core Ultra 5 226V Core Ultra 7 258V |
---|---|
メモリ | 16GB / 32GB (オンボード) |
ストレージ | 512GB / 1TB |
画面サイズ | 14型 16:10 |
画面種類 | 2880x1800 OLED タッチ |
質量 | 約 1.39 kg |
バッテリー | 最大 17時間30分 |
価格 | 14万円台~ |
HP OmniBook X Flip 14-fmは、Copilot+ PCに対応した2 in 1 PCです。
インテル Core Ultraシリーズ2を搭載することで、ローカル上でAI処理を動かすことができます。また、このCPUのおかげでバッテリー駆動時間が長めである点も魅力です。
タブレットへ変形して使うことができますし、ペンにも対応しているので、手書きの絵から、イラストを生成するAI機能も利用しやすいです。
当サイト向け特別クーポンで安く購入可能
当サイト向けの特別クーポンを利用することで、日本HPパソコンを、通常よりも安く購入することが可能です(132,000円以上の製品が対象)。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core Ultra 7 258V、32GBメモリ、1TB SSD
目次
お忙しい方は、「HP OmniBook X Flip 14-fmの特徴」のみお読みください。
HP OmniBook X Flip 14-fmの特徴
NPUを搭載した次世代AI PC
HP OmniBook X Flip 14-fmは、NPU内蔵のプロセッサーを搭載しており、下図のように「HP AI Companion」、「Poly Camera Pro」、「Copilot+ PC」のAI機能を使うことができます。
この中で、HP独自の「HP AI Companion」は、質問回答機能の「Discover」、ドキュメントの要約や比較が行える「Analyze」、PC最適化機能の「Perform」という3つの機能があり、「Discover」については、現状はクラウド上で行っていますが、今夏に実施されるアップデートでは、ローカル上で行えるようになるそうです。
ただ、その場合、メモリは32GBじゃなくてはならないそうです。ローカルPC上でAIを活用したいなら32GBメモリがいいでしょう。

これ以外にも、NPUに対応している他社ソフトがあります。例えば「CapCut」のソフトでは、AI背景透過処理をNPUを使って実行することができ、従来製品と比較すると、下図のようにマスキング時間が大きく短くなります。
また、動画編集ソフトのPremiere Proのベータ版では、Audio Category Taggerという機能が、NPUを利用するようになりました。

とは言っても、まだまだNPUに対応したソフトはまだごく一部ですし、AI機能を使うならクラウド上で利用できるもので十分とも言えます。ただ、NPUを搭載したAI PCも、価格が大分下がってきており、今後を見捨えてAI PCを買っておくのもいいと思います。
インテル Core Ultra 200VでAI処理が快適
AI処理は、NPUも使いますが、下図のように、現状はGPUを使う割合のほうが多いです。そのため、プロセッサーはNPU性能だけでなくGPU性能が高いことも必要とされます。
本製品に搭載されているインテル Core Ultra 200Vであれば、NPU性能が最大47TOPSと高いのはもちろん、CPU内蔵のものとしてはGPU性能も高いので、AI処理が快適に行われます。

インテル Core Ultra 200V搭載で14万円台は安い
インテル Core Ultra 200Vを搭載したノートPCは、20万円以上するような機種が多いですが、本製品は、Core Ultra 226Vのモデルなら14万円台、Core Ultra 7 258Vのモデルなら19万円台と、割と価格が抑えられています。

AI PCには、ペン対応2 in 1 PCが最適
AI PCには、本製品のようなペンに対応した2 in 1 PCが最適です。
イラストから画像を生成するAI機能を使う場合、タブレットに変形してペンで描くとやりやすいですし、オートフレームなどを利用してビデオ通話を行うときは、テントモードなどの形状すると便利です。

綺麗な2.8K OLEDディスプレイ
ディスプレイは、2.8K (2880 x 1800) OLEDです。以前は1920x1200の液晶のモデルもありましたが、今回は1つに統一されました。色域が広いので、綺麗な画像・映像で表示することができます。
また、タッチパネルにも対応しています。

インテル Core Ultra 200Vで長めのバッテリー駆動時間
高解像度でタッチパネルに対応したディスプレイを搭載していると、バッテリー駆動時間が短くなってしまいますが、本製品は、省電力のインテル Core Ultra 200Vを搭載していることで、バッテリー駆動時間が比較的長いです。外出先で長めに作業をするなら、本製品はおすすめです。

ラティスレスキーボードは・・・
キーボードは、キー間のスペースを狭くし、キーを大きくするラティスレスキーボードというものになりました。ただ、キー間のスペースが狭いと、隣のキーを誤って押しやすくなるので、個人的にはあまり好みではありません。ただ、見た目はいいと思いますし、打ち方によっては、このほうがタイピングしやすいという方もいると思います。

2色のカラーラインナップ
カラーは2色で、ミッドナイトブルーとメテオシルバーです。個人的にはミッドナイトブルーのほうがかっこいいかなと思いましたが、指紋などはメテオシルバーのほうが目立たないです。

やや残念な点
HP OmniBook X Flip 14-fmのやや残念な点ですが、ディスプレイが光沢なので、周囲の物が映り込みやすいです。低反射仕様なら良かったです。
また、質量が約 1.39 kgと、持ち運び用ノートPCとしては、そこまで軽いわけでもありません。例えば、先日レビューしたHP OmniBook 7 Aero 13-bgは約970gしかありませんが、それと比べると重いです。ただ、重いわけでもなく、持ち運べる範囲の重さではあります。

各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 光沢ディスプレイなので映り込みが気になりますが、動作は快適です。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | ディスプレイが綺麗で、音質もまずまずなので、快適に動画視聴ができます。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 色域が広いので画像編集などの用途にも利用できます。 |
動画編集 | ○ | CPU内蔵のものとしてはグラフィック性能が高いので、FHD動画の簡易的な動画編集なら、割と快適にできます。ただし、本格的な動画編集をするなら、外部GPUを搭載したモデルがいいでしょう。 |
ゲーム | △~○ | 原神クラスの軽いゲームであればプレイ可能です。ただ、本格的にするなら、ゲーミングノートPCのほうがいいでしょう。 |
ディスプレイのチェック
ディスプレイは、14型、2.8K OLED タッチです。光沢なので映り込みがあるのと、フリッカーがありますが、色域は広く綺麗な画面です。
詳細は、下のタブをクリックしてご覧下さい。
- 色域・輝度
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトの計測での色域は下図のとおりで広いです。最大輝度は、仕様では400nitとなっています。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 100% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 100% |
Adobe RGBカバー率 | 93% |

ガンマ補正曲線を見ると、どの色も補正が無く、比較的自然な発色です。

視野角は広いです。

光沢液晶であるため、映り込みがあります。また、タッチパネルに対応している影響で、電極線がややギラついて見えます。

輝度が上がったり下がったりを繰り返すフリッカー(ちらつき)があります。周波数も低いので眼が疲れるかもしれません。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードは、前述しましたが、キーとキーとの隙間が狭く、誤って隣のキーも一緒に押してしまう確率が他よりもやや高いように感じました。ただ、このキーに慣れればそこまで気にならなくなると思います。
また、キーを押したときに、指に振動を感じやすいのと、タイプ音がやや大きめなのも気になりました。
キーピッチは、 約19×19mmと十分ですが、キーストロークは約1.0mmと浅いです。
「半角/全角」キーや「Backspace」キー、「\」キー、「Ctrl」キーなど小さいキーが多いのも気になります。

※画像をクリックすると拡大できます

キーボードバックライトも搭載されています。

パフォーマンスのチェック
HP OmniBook X Flip 14-fmのパフォーマンスのチェックです。
本製品は、myHPのソフトから、パフォーマンスコントロールが可能です。ここでは、デフォルトの「Smart sense」モードと、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」モードで、各種ベンチマークを計測しています。

CPU
CPUは、インテルのCore Ultraシリーズ2を搭載しています。
CPUのマルチコア性能は普通ですが、シングルコア性能は高めです。

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
グラフィックス
GPU性能の指標となる3DMark Night Raidのグラフィックススコアは次の通りです。CPU内蔵グラフィックスとしては高めの性能です。独立GPUのGeForce RTX 3050 Laptopに近い高いスコアです。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
次に3DMark Steel Nomad Lightのスコアを掲載します。こちらも、CPU内蔵グラフィックスとしては高めのスコアです。ただし、こちらは、GeForce RTX 3050 Laptopと比較するとやや差があります。
~ グラフィックス性能の評価 ~

NPU
NPUの性能も高めです。
~ NPU性能の評価 ~
:レビュー機のTOPS
ストレージ
ストレージは比較的高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
その他ベンチマーク
Core Ultra 7 258Vのその他のベンチマークスコアについては、こちらのリンク先をご覧ください。ゲーム時のフレームレートも掲載しています。ただ、別のPCで計測した結果となるので、本製品とは結果が多少異なる可能性があります。
クリエイターソフトの処理時間
次に、Adobeソフトで計測した各種処理時間を掲載します。
Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Adobe Lightroom Classicによる100枚のRAWデータの書き出しは、比較的速いです。

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Proによる書き出し時間
Adobe Premiere Proによる動画の書き出し時間も速いです。

質量のチェック
質量は、持ち出し用に特化したモバイルノートPCと比較するとやや重いです。ただ、持ち出せる範囲の重さです。
ACアダプターはやや重いので、外出時は、別のPD充電器を持ち歩くといいでしょう。
質量 | |
PC本体 | 1.374kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 310g |
バッテリー駆動時間のチェック
本製品のバッテリー容量は、59.16Whとやや大きめです。

省電力のプロセッサーを搭載しているので、バッテリー駆動時間は、比較的長いです。
バッテリー駆動時間 | |
(1) FHDビデオ再生 | 最大 17時間30分 |
(2) YouTube動画再生時 | 10時間48分 |
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 | 7時間5分 |
(2) YouTubeの動画(1080p / 30fps) をリピート再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。なお、搭載しているCPUのプロセッサー・ベース・パワー(PBP)は17Wです。
CPU電力は変動がありますが、「Smart sense」モードのときは25W前後、「パフォーマンス」モードのときは27W前後で推移しており、PBPよりも高いCPU電力で推移しており、高めのパフォーマンスが出ています。
CPU温度は、「Smart sense」モードのときは70℃台で推移しており問題ありません。「パフォーマンス」モードのときは80℃台で推移しており、やや高めの温度ですが、問題ない範囲です。


静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。YouTube動画の再生のような低い負荷のときも、ほぼ音は聞こえませんでした。他の状態も比較的静かです。
騒音値 | |
アイドル時 | 約20dB |
---|---|
低負荷時 [YouTube再生] | 約20dB |
中負荷時 [動画編集] | 約34dB |
高負荷時1 [エンコード] | 約41dB |
高負荷時2 [ゲーム] | 約41dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時1:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時
高負荷時2:FF14のゲームのベンチマーク実行時(標準品質(ノートPC)、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
高い負荷がかかると、キーボードのやや左側辺りが熱くなってきますが、それほど気になりません。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
省電力のインテル Core Ultra シリーズ2を搭載しているだけあって、低めの消費電力です。
消費電力 | |
アイドル時 | 5W |
---|---|
低負荷時 [YouTube再生] | 8W |
中負荷時 [動画編集] | 16W |
高負荷時1 [エンコード] | 34W |
高負荷時2 [ゲーム] | 34W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
Core Ultra 7 258V | Ryzen AI 7 350 | |
アイドル時 | 5W | 6W |
---|---|---|
低負荷時 [YouTube再生] | 8W | 9W |
中負荷時 [動画編集] | 16W | 22W |
高負荷時1 [エンコード] | 34W | 24W |
高負荷時2 [ゲーム] | 34W | 35W |
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時1:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時
高負荷時2:FF14のゲームのベンチマーク実行時(標準品質(ノートPC)、1920x1080、ウィンドウ)
外観のチェック
外観のチェックです。
本製品は、メテオシルバーとミッドナイトブルーというカラーがありますが、今回は、メテオシルバーをテストしています。誰でも使える無難なカラーで、指紋なども目立ちません。

天板には「hp」のロゴが入っていますが、かっこいいロゴなので気になりません。

高さは 14.6-16.9mmとなっており薄いです。


スピーカーは、正面側に搭載されています。ややこもった感じはありますが、ノートPCとしては音質は比較的良く、勝手に点数を付けると、10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
ただ、タイピングをしていると、腕がスピーカーの上にかぶさるので、やや音質が変わってしまいます。

Webカメラは約500万画素と、非常に高い解像度です。映像がやや暗いですが、細部は細かく映っています。IRカメラも内蔵しており、顔認証にも対応しています。


※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影
HP OmniBook X Flip 14-fmは、下図のようなポート類を備えています。
USB-Cは、Thunderbolt4、Power Delivery、DisplayPort 2.1に対応しています。ただ、ポートの位置が、一番奥側にない点はやや気になります。
HDMIは、HDMI2.1なので、4K/60Hzへの出力に対応しています。


ヒンジは360度回転するので、以下のような形状で使用することができます。



底面は段差があって、横からみたときに、より薄く見えるような工夫が施されています。

ゴム足は、変わった形状をしています。

内部はご覧のようになっています。メモリはオンボードなので換装することは出来ません。

SSDはType 2280です。空いているM.2スロットはありません。

ACアダプターは65Wで、サイズは普通です。電源ケーブルはやや太めです。

まとめ
以上が、HP OmniBook X Flip 14-fmのレビューでした。
2 in 1 PCなので、色々な形状に変形することができ、ペンでの入力も可能です。
インテル Core Ultra シリーズ2を搭載していることで、NPU性能も高めで、Copilot+ PCにも準拠しています。
また、このCPUを搭載していることで、バッテリー駆動時間も比較的長くなっています。
インテル Core Ultra シリーズ2を搭載したノートPCは、結構価格が高いケースが多いですが、本製品は、14万円台からと価格が抑えられているのも魅力です。
ディスプレイは、2.8Kの有機ELで、美しい表示が可能です。タッチパネルにも対応しています。
ただし、ヒンジが360度回転するギミックがある影響で、持ち歩き用のノートPCとしてはやや重いです。また、ディスプレイが光沢なので、映り込みがあります。低反射のディスプレイなら良かったです。
ロングバッテリーの2 in 1 AI PC
HP OmniBook X Flip 14-fm

特徴
- 変形できる2 in 1 PC
- Core Ultra 200V搭載でロングバッテリー
- Copilot+ PC準拠
こんなあなたに
- タブレットにも変形できるPCが欲しい方
- バッテリー駆動時間も重視する方
- the比較特別クーポン個人向けPCが7%OFF
- 価格14万円台~

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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