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Core Ultra 200V搭載の2 in 1 PC、HP OmniBook X Flip 14-fmの実機レビュー

更新日:
HP OmniBook X Flip 14-fmの写真

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】

CPU Core Ultra 5 226V
Core Ultra 7 258V
メモリ 16GB / 32GB (オンボード)
ストレージ 512GB / 1TB
画面サイズ 14型 16:10
画面種類 2880x1800 OLED タッチ
質量 約 1.39 kg
バッテリー 最大 17時間30分
価格 14万円台~
ロングバッテリーの2 in 1 AI PC

HP OmniBook X Flip 14-fmは、Copilot+ PCに対応した2 in 1 PCです。

インテル Core Ultraシリーズ2を搭載することで、ローカル上でAI処理を動かすことができます。また、このCPUのおかげでバッテリー駆動時間が長めである点も魅力です。

タブレットへ変形して使うことができますし、ペンにも対応しているので、手書きの絵から、イラストを生成するAI機能も利用しやすいです。

公式サイト(販売サイト)はこちら

 

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レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core Ultra 7 258V、32GBメモリ、1TB SSD

 

目次

お忙しい方は、「HP OmniBook X Flip 14-fmの特徴」のみお読みください。

 

HP OmniBook X Flip 14-fmの特徴

NPUを搭載した次世代AI PC

HP OmniBook X Flip 14-fmは、NPU内蔵のプロセッサーを搭載しており、下図のように「HP AI Companion」、「Poly Camera Pro」、「Copilot+ PC」のAI機能を使うことができます。

この中で、HP独自の「HP AI Companion」は、質問回答機能の「Discover」、ドキュメントの要約や比較が行える「Analyze」、PC最適化機能の「Perform」という3つの機能があり、「Discover」については、現状はクラウド上で行っていますが、今夏に実施されるアップデートでは、ローカル上で行えるようになるそうです。

ただ、その場合、メモリは32GBじゃなくてはならないそうです。ローカルPC上でAIを活用したいなら32GBメモリがいいでしょう。

本製品でローカル上で実行できるAI機能(一部は後日対応)

 

これ以外にも、NPUに対応している他社ソフトがあります。例えば「CapCut」のソフトでは、AI背景透過処理をNPUを使って実行することができ、従来製品と比較すると、下図のようにマスキング時間が大きく短くなります。

また、動画編集ソフトのPremiere Proのベータ版では、Audio Category Taggerという機能が、NPUを利用するようになりました。  

新モデルと従来モデルのCapCut背景透過処理の比較

 

とは言っても、まだまだNPUに対応したソフトはまだごく一部ですし、AI機能を使うならクラウド上で利用できるもので十分とも言えます。ただ、NPUを搭載したAI PCも、価格が大分下がってきており、今後を見捨えてAI PCを買っておくのもいいと思います。

 

インテル Core Ultra 200VでAI処理が快適

AI処理は、NPUも使いますが、下図のように、現状はGPUを使う割合のほうが多いです。そのため、プロセッサーはNPU性能だけでなくGPU性能が高いことも必要とされます。

本製品に搭載されているインテル Core Ultra 200Vであれば、NPU性能が最大47TOPSと高いのはもちろん、CPU内蔵のものとしてはGPU性能も高いので、AI処理が快適に行われます。

AI処理はGPU性能も重要

 

インテル Core Ultra 200V搭載で14万円台は安い

インテル Core Ultra 200Vを搭載したノートPCは、20万円以上するような機種が多いですが、本製品は、Core Ultra 226Vのモデルなら14万円台、Core Ultra 7 258Vのモデルなら19万円台と、割と価格が抑えられています。

インテル Core Ultra 200V搭載の割には14万円台からと安い

 

AI PCには、ペン対応2 in 1 PCが最適

AI PCには、本製品のようなペンに対応した2 in 1 PCが最適です。

イラストから画像を生成するAI機能を使う場合、タブレットに変形してペンで描くとやりやすいですし、オートフレームなどを利用してビデオ通話を行うときは、テントモードなどの形状すると便利です。

コクリエイターはペンを使うと便利
ペンで描いた絵から、イラストを生成している様子

 

綺麗な2.8K OLEDディスプレイ

ディスプレイは、2.8K (2880 x 1800) OLEDです。以前は1920x1200の液晶のモデルもありましたが、今回は1つに統一されました。色域が広いので、綺麗な画像・映像で表示することができます。

また、タッチパネルにも対応しています。

 

インテル Core Ultra 200Vで長めのバッテリー駆動時間

高解像度でタッチパネルに対応したディスプレイを搭載していると、バッテリー駆動時間が短くなってしまいますが、本製品は、省電力のインテル Core Ultra 200Vを搭載していることで、バッテリー駆動時間が比較的長いです。外出先で長めに作業をするなら、本製品はおすすめです。

長めのバッテリー駆動時間

 

ラティスレスキーボードは・・・

キーボードは、キー間のスペースを狭くし、キーを大きくするラティスレスキーボードというものになりました。ただ、キー間のスペースが狭いと、隣のキーを誤って押しやすくなるので、個人的にはあまり好みではありません。ただ、見た目はいいと思いますし、打ち方によっては、このほうがタイピングしやすいという方もいると思います。

 

2色のカラーラインナップ

カラーは2色で、ミッドナイトブルーとメテオシルバーです。個人的にはミッドナイトブルーのほうがかっこいいかなと思いましたが、指紋などはメテオシルバーのほうが目立たないです。

 

やや残念な点

HP OmniBook X Flip 14-fmのやや残念な点ですが、ディスプレイが光沢なので、周囲の物が映り込みやすいです。低反射仕様なら良かったです。

また、質量が約 1.39 kgと、持ち運び用ノートPCとしては、そこまで軽いわけでもありません。例えば、先日レビューしたHP OmniBook 7 Aero 13-bgは約970gしかありませんが、それと比べると重いです。ただ、重いわけでもなく、持ち運べる範囲の重さではあります。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
光沢ディスプレイなので映り込みが気になりますが、動作は快適です。
動画鑑賞 ディスプレイが綺麗で、音質もまずまずなので、快適に動画視聴ができます。
RAW現像
画像編集
色域が広いので画像編集などの用途にも利用できます。
動画編集 CPU内蔵のものとしてはグラフィック性能が高いので、FHD動画の簡易的な動画編集なら、割と快適にできます。ただし、本格的な動画編集をするなら、外部GPUを搭載したモデルがいいでしょう。
ゲーム △~○ 原神クラスの軽いゲームであればプレイ可能です。ただ、本格的にするなら、ゲーミングノートPCのほうがいいでしょう。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイは、14型、2.8K OLED タッチです。光沢なので映り込みがあるのと、フリッカーがありますが、色域は広く綺麗な画面です。

詳細は、下のタブをクリックしてご覧下さい。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの計測での色域は下図のとおりで広いです。最大輝度は、仕様では400nitとなっています。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 100%
Adobe RGBカバー率 93%
HP OmniBook X Flip 14-fmの色域
ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を見ると、どの色も補正が無く、比較的自然な発色です。

HP OmniBook X Flip 14-fmのガンマ補正曲線
ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

HP OmniBook X Flip 14-fmの視野角
視野角(斜めから見たときの見やすさ)

光沢液晶であるため、映り込みがあります。また、タッチパネルに対応している影響で、電極線がややギラついて見えます。

HP OmniBook X Flip 14-fmの映り込み
画面への映り込み

輝度が上がったり下がったりを繰り返すフリッカー(ちらつき)があります。周波数も低いので眼が疲れるかもしれません。

HP OmniBook X Flip 14-fmのフリッカーの有無
PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードは、前述しましたが、キーとキーとの隙間が狭く、誤って隣のキーも一緒に押してしまう確率が他よりもやや高いように感じました。ただ、このキーに慣れればそこまで気にならなくなると思います。

また、キーを押したときに、指に振動を感じやすいのと、タイプ音がやや大きめなのも気になりました。

キーピッチは、 約19×19mmと十分ですが、キーストロークは約1.0mmと浅いです。

「半角/全角」キーや「Backspace」キー、「\」キー、「Ctrl」キーなど小さいキーが多いのも気になります。

HP OmniBook X Flip 14-fmのキーボード写真
キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
HP OmniBook X Flip 14-fmのキーボード拡大写真
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載されています。

HP OmniBook X Flip 14-fmのキーボードバックライト
キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

HP OmniBook X Flip 14-fmのパフォーマンスのチェックです。

本製品は、myHPのソフトから、パフォーマンスコントロールが可能です。ここでは、デフォルトの「Smart sense」モードと、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」モードで、各種ベンチマークを計測しています。

動作モードの画像
パフォーマンスコントロール

 

CPU

CPUは、インテルのCore Ultraシリーズ2を搭載しています。

CPUのマルチコア性能は普通ですが、シングルコア性能は高めです。

CINEBENCH 2024
HP OmniBook X Flip 14-fmのCINEBENCH 2024のスコア画像
Core Ultra 7 258V
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core Ultra 9 275HX 2202
Core i9-14900HX 1748
Ryzen AI Max+ 395 1565
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 370 1226
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1104
Ryzen 7 8845HS 919
Core i5-13450HX 886
Core Ultra 7 255H 834
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen AI 7 350 820
Ryzen 7 8840HS 785
Ryzen 5 8645HS 729
Core Ultra 5 125H 669
Core i7-1360P 664
Core Ultra 7 258V 620 [パフォーマンス]
558 [Smart Sense]
603
Ryzen 7 8840U 618
Ryzen AI 5 340 608
Snapdragon X Plus X1P-42-100 605
Ryzen 7 7735HS 600
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Core Ultra 5 226V 538
Ryzen 5 8540U 500
Ryzen 5 7533HS 485
Ryzen 5 7530U 477
Core i5-1335U 435
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core Ultra 9 275HX 137
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 255H 126
Core Ultra 7 258V 122 [パフォーマンス]
121 [Smart Sense]
121
Core Ultra 5 226V 122
Ryzen AI Max+ 395 116
Ryzen AI 7 350 115
Ryzen AI 9 HX 370 115
Ryzen AI 5 340 111
Core 5 120U 110
Core i5-1335U 109
Snapdragon X Plus X1P-42-100 108
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Ryzen 7 8840U 104
Ryzen 5 8645HS 103
Core Ultra 7 155H 103
Core i5-13450HX 101
Ryzen 7 8845HS 101
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 5 8540U 100
Core i7-1360P 99
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 5 125U 94
Ryzen 7 7735HS 88
Ryzen 5 7533HS 86
Ryzen 5 7530U 84
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

グラフィックス

GPU性能の指標となる3DMark Night Raidのグラフィックススコアは次の通りです。CPU内蔵グラフィックスとしては高めの性能です。独立GPUのGeForce RTX 3050 Laptopに近い高いスコアです。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
HP OmniBook X Flip 14-fmの3DMark Night Raidのスコア画像
Intel Arc 140V(Core Ultra 7 258V)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
Ryzen AI Max+ 395
Radeon 8060S
95317
GeForce RTX 3050 52196
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
46863 [Smart Sense]
46454 [パフォーマンス]
44627
Core Ultra 7 255H
Intel Arc 140T
40194
Core Ultra 5 226V
Intel Arc 130V
38654
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
36189
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
35888
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
35847
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
35397
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
35241
Ryzen AI 7 350
Radeon 860M
32726
Ryzen 5 8645HS
Radeon 760M
30145
Ryzen 5 8640U
Radeon 760M
29095
Snapdragon X Elite X1E-78-100 28779
Ryzen 7 7735HS
Radeon 680M
28475
Ryzen AI 5 340
Radeon 840M
24637
Core i7-1360P
Intel Xe
21897
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
21525
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
20053
Core 5 120U
Intel Graphics
18333
Ryzen 5 7533HS
Radeon 660M
17693
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphcis
16389
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

次に3DMark Steel Nomad Lightのスコアを掲載します。こちらも、CPU内蔵グラフィックスとしては高めのスコアです。ただし、こちらは、GeForce RTX 3050 Laptopと比較するとやや差があります。

3DMark Steel Nomad Light(グラフィックステスト)
~ グラフィックス性能の評価 ~
XXX YYYの3DMark Steel Nomad Lightのスコア画像
Intel Arc 140V(Core Ultra 7 258V)
他のグラフィックスとの比較
RTX 4050 (140W) 65.03 FPS
RTX 3050 (95W) 42.51 FPS
Core Ultra 7 255H
Intel Arc 140T
26.86 FPS
Ryzen AI 9 365
Radeon 880M
25.00 FPS
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
24.65 FPS [パフォーマンス]
24.06 FPS [Smart Sense]
24.41 FPS
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
24.45 FPS
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
22.42 FPS
Ryzen 5 8645HS
Radeon 760M
19.56 FPS
Ryzen AI 7 350
Radeon 860M
18.05 FPS
Core Ultra 5 226V
Intel Arc 130V
17.79 FPS
Ryzen 5 8645HS
Radeon 760M
16.05 FPS
Snapdragon X Elite X1E-78-100 14.34 FPS
Ryzen 5 8640U
Radeon 760M
14.10 FPS
Ryzen AI 5 340
Radeon 840M
11.45 FPS [Smart Sense]

 

NPU

NPUの性能も高めです。

AI TOPS
~ NPU性能の評価 ~
GeForce RTX 4050 Laptop 194 TOPS
Ryzen AI 9 HX 375 55 TOPS
Ryzen AI 9 HX 370 50 TOPS
Ryzen AI 9 365 50 TOPS
Ryzen AI 7 350 50 TOPS
Ryzen AI 5 340 50 TOPS
Core Ultra 7 258V 47 TOPS
Snapdragon X Elite X1E-78-100 45 TOPS
Snapdragon X Plus X1P-42-100 45 TOPS
Core Ultra 5 226V 40 TOPS
Apple M3 18 TOPS
Ryzen 7 8845HS 16 TOPS
Ryzen 5 8645HS 16 TOPS
Core Ultra 7 155H 11 TOPS
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機のTOPS

 

ストレージ

ストレージは比較的高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
HP OmniBook X Flip 14-fmのSSDのCrystalDiskMarkの画像
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
6191
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

その他ベンチマーク

Core Ultra 7 258Vのその他のベンチマークスコアについては、こちらのリンク先をご覧ください。ゲーム時のフレームレートも掲載しています。ただ、別のPCで計測した結果となるので、本製品とは結果が多少異なる可能性があります。

Core Ultra 7 258Vのベンチマークへのリンク

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、Adobeソフトで計測した各種処理時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Adobe Lightroom Classicによる100枚のRAWデータの書き出しは、比較的速いです。

Adobe Lightroom ClassicによるRAW現像時間
Lightroomのイメージ画像
Ryzen AI Max+ 395 26秒
Core i9-14900HX 39秒
Core Ultra 7 255H 45秒
Core i9-13900H
57秒
Ryzen AI 9 HX 370 57秒
Ryzen AI 7 350 60秒
Core Ultra 7 258V 63秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Apple M3 69秒
Core Ultra 7 155H 72秒
Core Ultra 5 226V 72秒
Core Ultra 5 125H 75秒
Ryzen AI 5 340 77秒
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Ryzen 5 8540U 102秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core 5 120U 106秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

Adobe Premiere Proによる書き出し時間

Adobe Premiere Proによる動画の書き出し時間も速いです。

Adobe Premiere Proによる書き出し時間
Premiere Proのイメージ画像
FHD動画の書き出し
Ryzen AI Max+ 395
Radeon 8060S
1分16秒
Core i7-13620H
GeForce RTX 3050
1分48秒
Apple M3 1分48秒
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
2分08秒
Core Ultra 7 255H
Intel Arc 140T
2分10秒
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
2分19秒
Ryzen AI 7 350
Radeon 860M
2分21秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2分29秒
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
2分34秒
Core Ultra 5 226V
Intel Arc 130V
2分39秒
Ryzen AI 5 340
Radeon 840M
2分49秒
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
2分58秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
3分15秒
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
3分17秒
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
4分31秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、書き出したときの時間

 

質量のチェック

質量は、持ち出し用に特化したモバイルノートPCと比較するとやや重いです。ただ、持ち出せる範囲の重さです。

ACアダプターはやや重いので、外出時は、別のPD充電器を持ち歩くといいでしょう。

質量(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.374kg
ACアダプター+電源ケーブル 310g

 

バッテリー駆動時間のチェック

本製品のバッテリー容量は、59.16Whとやや大きめです。

バッテリー容量の画像
バッテリー容量

 

省電力のプロセッサーを搭載しているので、バッテリー駆動時間は、比較的長いです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) FHDビデオ再生 最大 17時間30分
(2) YouTube動画再生時 10時間48分
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 7時間5分
(1) メーカー公表値。 FHDビデオ再生、輝度200 nits
(2) YouTubeの動画(1080p / 30fps) をリピート再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。なお、搭載しているCPUのプロセッサー・ベース・パワー(PBP)は17Wです。

CPU電力は変動がありますが、「Smart sense」モードのときは25W前後、「パフォーマンス」モードのときは27W前後で推移しており、PBPよりも高いCPU電力で推移しており、高めのパフォーマンスが出ています。

CPU温度は、「Smart sense」モードのときは70℃台で推移しており問題ありません。「パフォーマンス」モードのときは80℃台で推移しており、やや高めの温度ですが、問題ない範囲です。

CPU電力
CPU電力のグラフ
CPU温度
CPU温度のグラフ

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。YouTube動画の再生のような低い負荷のときも、ほぼ音は聞こえませんでした。他の状態も比較的静かです。

騒音値
  騒音値
アイドル時 約20dB
低負荷時 [YouTube再生] 約20dB
中負荷時 [動画編集] 約34dB
高負荷時1 [エンコード] 約41dB
高負荷時2 [ゲーム] 約41dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時1:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時
高負荷時2:FF14のゲームのベンチマーク実行時(標準品質(ノートPC)、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。

高い負荷がかかると、キーボードのやや左側辺りが熱くなってきますが、それほど気になりません。

PC本体の表面温度
HP OmniBook X Flip 14-fmのサーモグラフィーで撮影した表面温度の写真
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

省電力のインテル Core Ultra シリーズ2を搭載しているだけあって、低めの消費電力です。

消費電力
  消費電力
アイドル時 5W
低負荷時 [YouTube再生] 8W
中負荷時 [動画編集] 16W
高負荷時1 [エンコード] 34W
高負荷時2 [ゲーム] 34W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

消費電力
  Core Ultra 7 258V Ryzen AI 7 350
アイドル時 5W 6W
低負荷時 [YouTube再生] 8W 9W
中負荷時 [動画編集] 16W 22W
高負荷時1 [エンコード] 34W 24W
高負荷時2 [ゲーム] 34W 35W
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時1:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時
高負荷時2:FF14のゲームのベンチマーク実行時(標準品質(ノートPC)、1920x1080、ウィンドウ)

 

外観のチェック

外観のチェックです。

本製品は、メテオシルバーとミッドナイトブルーというカラーがありますが、今回は、メテオシルバーをテストしています。誰でも使える無難なカラーで、指紋なども目立ちません。

HP OmniBook X Flip 14-fmの正面写真

 

天板には「hp」のロゴが入っていますが、かっこいいロゴなので気になりません。

HP OmniBook X Flip 14-fmの天板写

 

高さは 14.6-16.9mmとなっており薄いです。

HP OmniBook X Flip 14-fmの薄さの写真 HP OmniBook X Flip 14-fmの薄さの写真その2

 

スピーカーは、正面側に搭載されています。ややこもった感じはありますが、ノートPCとしては音質は比較的良く、勝手に点数を付けると、10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

ただ、タイピングをしていると、腕がスピーカーの上にかぶさるので、やや音質が変わってしまいます。

HP OmniBook X Flip 14-fmのスピーカー写真

 

Webカメラは約500万画素と、非常に高い解像度です。映像がやや暗いですが、細部は細かく映っています。IRカメラも内蔵しており、顔認証にも対応しています。

HP OmniBook X Flip 14-fmのWebカメラの写真
Webカメラで撮影した画像
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

HP OmniBook X Flip 14-fmは、下図のようなポート類を備えています。

USB-Cは、Thunderbolt4、Power Delivery、DisplayPort 2.1に対応しています。ただ、ポートの位置が、一番奥側にない点はやや気になります。

HDMIは、HDMI2.1なので、4K/60Hzへの出力に対応しています。

HP OmniBook X Flip 14-fmの側面の写真 HP OmniBook X Flip 14-fmの側面の写真その2

 

ヒンジは360度回転するので、以下のような形状で使用することができます。

 

底面は段差があって、横からみたときに、より薄く見えるような工夫が施されています。

HP OmniBook X Flip 14-fmの底面写真

 

ゴム足は、変わった形状をしています。

HP OmniBook X Flip 14-fmのゴム足

 

内部はご覧のようになっています。メモリはオンボードなので換装することは出来ません。

HP OmniBook X Flip 14-fmの内部の写真

 

SSDはType 2280です。空いているM.2スロットはありません。

HP OmniBook X Flip 14-fmのSSDの写真

 

ACアダプターは65Wで、サイズは普通です。電源ケーブルはやや太めです。

HP OmniBook X Flip 14-fmのACアダプターとACケーブルの写真

 

まとめ

以上が、HP OmniBook X Flip 14-fmのレビューでした。

2 in 1 PCなので、色々な形状に変形することができ、ペンでの入力も可能です。

インテル Core Ultra シリーズ2を搭載していることで、NPU性能も高めで、Copilot+ PCにも準拠しています。

また、このCPUを搭載していることで、バッテリー駆動時間も比較的長くなっています。

インテル Core Ultra シリーズ2を搭載したノートPCは、結構価格が高いケースが多いですが、本製品は、14万円台からと価格が抑えられているのも魅力です。

ディスプレイは、2.8Kの有機ELで、美しい表示が可能です。タッチパネルにも対応しています。

ただし、ヒンジが360度回転するギミックがある影響で、持ち歩き用のノートPCとしてはやや重いです。また、ディスプレイが光沢なので、映り込みがあります。低反射のディスプレイなら良かったです。

 

ロングバッテリーの2 in 1 AI PC

HP OmniBook X Flip 14-fm

HP OmniBook X Flip 14-fmの小さい写真

特徴

  • 変形できる2 in 1 PC
  • Core Ultra 200V搭載でロングバッテリー
  • Copilot+ PC準拠

こんなあなたに

  • タブレットにも変形できるPCが欲しい方
  • バッテリー駆動時間も重視する方
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