※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
HP OMEN Transcend 14の実機レビュー
【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】
CPU | Core Ultra 7 155H Core Ultra 9 185H |
---|---|
GPU | GeForce RTX 4050 GeForce RTX 4060 GeForce RTX 4070 |
メモリ | 16GB / 32GB |
ストレージ | 1TB / 2TB SSD |
液晶サイズ | 14型 16:10 |
液晶種類 | 2880x1800 48~120Hz |
質量 | 約1.63kg |
バッテリー | 71Wh |
価格[税込] | 26万円台~ |
HP OMEN Transcend 14は、外出先へ携帯しやすいゲーミングノートPCです。
GeForce RTX 40シリーズの外部グラフィックスを搭載しつつ、約1.36kgしかありません。
ディスプレイにはOLEDを採用し、色域も広いため、画像や液増を扱うクリエイターにも適しています。
最大グラフィックスパワーは低めですが、その分、省電力で、USB PD充電器でもそれほどパフォーマンスを落とすことなく使えます。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core Ultra 9 185H、GeForce RTX 4070、32GBメモリ、2TB SSD
当サイト向け特別クーポンで安く購入可能
当サイト向けの特別クーポンを利用することで、日本HPパソコンを、通常よりも安く購入することが可能です(132,000円以上の製品が対象)。
目次
お忙しい方は、「HP OMEN Transcend 14の特徴」のみお読みください。
HP OMEN Transcend 14の特徴
持ち運びやすいゲーミングノート
OMEN Transcend 14の最大の特徴は、ゲーミングノートPCなのに、約1.63kgしかない点です。気軽に外に持ち運んで、ゲームやクリエイティブワークをすることができます。
出張時にホテルで負荷のかかる仕事やゲームをしたい方、外で動画撮影しその場で編集も行いたい方、ノマドワーカーのように場所にとらわれずクリエイティブ作業をしたい方などにおすすめです。
OLEDディスプレイを搭載
OMEN Transcend 14のディスプレイは、2.8KのOLEDとなっており、高解像度・高色域です。ゲームの映像が綺麗なだけでなく、画像や映像を扱うクリエイティブワーカーにもおすすめです。
また、NetFlixなどの動画も綺麗な映像で視聴することができます。
省電力CPUで、市販のUSB PD充電器が使える
OMEN Transcend 14は、PowerDelivery対応のUSB-Cポートを搭載しており、市販のUSB PD充電器で充電することが可能です。
通常、ある程度性能の高いゲーミングノートPCは消費電力が高いため、市販のUSB PD充電器では電力が足りず、パフォーマンスが大きく落ちるケースがほとんどです。一方、本製品は、省電力のCore Ultraプロセッサーに、最大グラフィックスパワーが低めのグラフィックスを搭載することで、市販のUSB PD充電器でもパフォーマンスをそれほど落とさずにゲームなどをすることができます。
試しに、手持ちの「アドテック 140W PD3.1充電器」および「Anker PowerPort III 2-Port 100W」でゲームをしてみましたが、付属のACアダプターと比較して、それほどフレームレートを落とさずプレイできました(どちらの充電器も20Vで動作)。付属のACアダプターは大きいので、外出時にこのような小型のUSB PD充電器が携帯できるのはメリットです。
省電力であるため、パフォーマンスはやや落ちる
OMEN Transcend 14は、前述したように、GPUの最大グラフィクスパワーが低めに設定されています。今回、GeForce RTX 4070 Laptop GPUを搭載していますが、最大グラフィックスパワーは65Wでした。3DMark Time Spyのグラフィックスコアは下の通りで、先日レビューしたOMEN 16 2024年モデルと比較すると、約30%も低いスコアでした。
その代わり、PCが小型で軽く、市販のUSB PD充電器でもそれほどパフォーマンスが下がらないというメリットが生まれています。
なお、今回、Core Ultra 9 185Hを搭載していますが、Core i7-13700Hと同等程度のパフォーマンスが出ていたので、ゲーム時にCPUがボトルネックになることは少ないと思います。
26キーロールオーバー、アンチゴースト対応
OMEN Transcend 14のキーボードは、26キーロールオーバー、アンチゴーストに対応しています。フォートナイトのような素早いキー入力も正確に入力することができます。
14型の軽量ゲーミングノートPCの比較
OMEN Transcend 14を含め、14型の軽量ゲーミングノートPCを比較してみます。
軽さで言えば、ASUS ROG ZEPHYRUS G14が最も軽いです。また冷却性能もしっかりしているので安心して使えます。ただ、価格がやや高いです。
デルのAlienware X14はブランド力があり、価格もそれほど高くありませんが、この中では重いです。また、表面温度が高めなのも気になります。
HP OMEN Transcend 14は、この中ではまずまずの重さで、価格は最も安いです。また省電力なので、USB PD充電器を使ってもパフォーマンスが下がりにくいのもメリットです。
HP OMEN Transcend 14 |
ASUS ROG ZEPHYRUS G14 |
デル Alienware X14 R2 |
|
CPU | Core Ultra 7 155H Core Ultra 9 185H |
Ryzen 7 8845HS Ryzen 9 8945HS |
Core i7-13620H |
GPU | RTX 4050 RTX 4060 RTX 4070 |
RTX 4060 RTX 4070 |
RTX 4050 RTX 4060 |
ディスプレイ | 14型 2.8K OLED 120Hz |
14型 2.8K OLED 120Hz |
14型 2.5K 液晶 165Hz |
質量 | 約1.63kg | 約1.5kg | 1.91kg |
価格 | 26万円台~ | 32万円台~ | 27万円台~ |
レビュー記事 | ー | レビュー | 旧レビュー |
なお、当サイト向け特別クーポンを使用することで、7%OFFで購入することができます。HP OMEN Transcend 14の最も安いモデルであれば、249,520円で購入することができます(2024年5月15日時点)。
クーポンを利用するには、当サイト向け特別クーポンのページへ行き、「クーポンを獲得する」のリンクをクリックしてから、OMEN Transcend 14の製品をクリックして下さい。
ワイヤレスヘッドセットが同梱
OMEN Transcend 14は、HyperX Cloud IIIのワイヤレスヘッドセットも同梱しています。マイクも付いているので、ゲームに使いやすいです。Amazonで購入すると2万円くらいする商品です。
少し使ってみましたが、音質はとても良く、ゲーム中に敵の足音なども聞きやすかったです。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 高い処理性能で、解像度も高く快適に作業ができるでしょう。ただし、ディスプレイの表面は光沢なので、光沢が苦手な方はご注意下さい。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | ディスプレイの色域が広く、非常に色鮮やかな映像で動画を視聴することができます。音質も良いです。 |
RAW現像 画像編集 |
◎ | 広い色域で、外部グラフィックスも搭載し、画像編集用途にも適しています。外部グラフィックスを搭載している割には軽いPCなので、外出先でも使用しやすいです。 |
動画編集 | ◎ | GeForce RTX 40シリーズの外部グラフィックスを搭載し、ディスプレイ解像度も高く動画編集もしやすいです。ただし、画面が14型と小さめなので、その点はご注意下さい。 |
ゲーム | ◎ | 高い性能で、ディスプレイのリフレッシュレートも高めで、26キーロールオーバー アンチゴースト対応のキーボードを搭載し、ゲームも快適です。 |
ディスプレイのチェック
HP OMEN Transcend 14のディスプレイは、14型のOLEDを搭載しています。解像度は2880x1800と高く、色域はDCI-P3 100%と広いです。リフレッシュレートは48~120Hzの可変式で、動的に変わります。多くの用途で使用することができるディスプレイです。詳細は以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域・輝度
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトでの計測の色域は下表の通りで、非常に広いです。最大輝度は、当サイトの計測では、SDR時で389cd/m2とやや高めでした。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 100% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 100% |
Adobe RGBカバー率 | 95% |
遅延
1つのキーを押してから、その文字が画面に表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約40msでした。一般的なノートPCは80ms前後が多かったので、本製品の表示遅延は少ないです。なおこれは、ディスプレイだけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを、十分速いシャッタースピードで撮影したところ、本製品は120Hzで1フレームくらい前まで残像がありました。なお、普通のノートPCは、60Hzで2フレームくらい前までの残像です。そのため、本製品のディスプレイは残像が少ないと言えます。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
HP OMEN Transcend 14のキーボードは、まず見た目がカラフルです。なお、このバックライトはOFFにすることもできます。
実測で、キーピッチは約18.5x18.5mm、キーストロークは約1.5mmです。標準的な数値です。キートップはわずかですが湾曲しているように感じます。EnterキーやBackspaceキーが大きいのは嬉しいです。総じてやや打ちやすい部類のキーボードだと思います。
キーボードバックライトは、4つのゾーンに分かれており、色を変えることが可能です。ゲーム時によく使うWASDキーの色も変えられます。
パフォーマンスのチェック
HP OMEN Transcend 14は、「OMEN Gaming Hub」という専用ソフトから、電源モードを変更することが出来ます。
ここでは、電源モードを「最適」モードにしたときと、「パフォーマンス」モードにしたときとで、各種ベンチマークスコアを計測します。なお、1つだけスコアを掲載しているときは、「最適」モードでの計測結果となります。
CPU
プロセッサーには、最新のインテル Core Ultra プロセッサーのHシリーズを搭載しています。具体的には、Core Ultra 7 155HまたはCore Ultra 9 185Hで、今回は後者を搭載しています。
Core Ultra 9 185HのPBP(プロセッサー・ベース・パワー)は45Wですが、「最適」モードのときはPBP通りの約45Wで推移しており、「パフォーマンス」モードにすると約65Wまで上がっていました。
CINEBENCH R23および2024の結果は下の通りで、「パフォーマンス」モードの場合、Core i7-13700Hと同等程度のスコアが出ていました。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
グラフィックス
グラフィックスには、GeForce RTX 4050またはRTX 4060またRTX 4070を搭載しています。
今回、GeForce RTX 4070 Laptopを搭載していますが、最大グラフィックスパワーは65Wと低めでした。
3DMarkのベンチマークスコアは次の通りで、最大グラフィックスパワーによっては、GeForce RTX 4060を下回るスコアです。ただ、このくらいの性能でも、多くのゲームやクリエイティブワークは快適に動くでしょう。
なお、「最適」モードより「パフォーマンス」モードのほうが若干スコアは上ですが、そこまで差はありません。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGeForce RTX 4070 Laptopの情報は次の通りです。GPUクロックなどが低めになっています。
ストレージ
ストレージには PCIe Gen4 SSDを搭載しており、アクセス速度は非常に速いです。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
SDカードスロットは搭載されていません。
ゲームベンチマーク&フレームレート
HP OMEN Transcend 14で計測した各ゲームの平均フレームレートを掲載します。動作モードは「パフォーマンス」にしています。なお、いくつかのゲームにおいて「最適」モードで計測してみましたが、そこまでフレームレートは変わりませんでした。
結果は下の通りです。
重い部類のゲームに関しては、解像度やグラフィック品質設定を大分下げないと、60 fps前後は出ません。
中程度の重さのゲームに関しては、2880x1800の解像度でも、ややグラフィック品質設定を落とす程度で、60 fps以上の平均フレームレートが出るものが多いです。
FPS/TPSゲームについては、解像度を1920x1080または1920x1200にして、グラフィック品質設定もやや下げれば十分なフレームレートが出るでしょう。
劇的に重い部類のゲーム
ARK: Survival Ascended
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低 | 70 fps(82 fps) |
ノーマル | 53 fps(54 fps) | |
最高 | 12 fps | |
2880x1800 | 低 | 45 fps(54 fps) |
ノーマル | 31 fps(46 fps) | |
最高 | 9 fps |
重い部類のゲーム
パルワールド
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低 | 79 fps(104 fps) |
中 | 63 fps(84 fps) | |
最高 | 46 fps(66 fps) | |
2880x1800 | 低 | 40 fps(63 fps) |
中 | 33 fps(53 fps) | |
最高 | 9 fps(40 fps) |
重い部類のゲーム
Forza Motorsport
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | ウルトラ | 35 fps |
2880x1800 | 高 | 58 fps |
ウルトラ | 28 fps |
重い部類のゲーム
FORSPOKEN
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最高 | 46 fps |
2880x1800 | 標準 | 62 fps |
高 | 51 fps | |
最高 | 37 fps |
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | ウルトラ | 72 fps |
2880x1800 | 高 | 49 fps |
ウルトラ | 32 fps | |
レイトレ:ウルトラ | 28 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 高品質 | 87 fps |
2560x1440 | 標準品質 | 80 fps |
高品質 | 64 fps |
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最高 | 105 fps |
2880x1800 | 高 | 76 fps |
最高 | 55 fps |
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | ウルトラ | 94 fps |
2880x1800 | 高 | 95 fps |
ウルトラ | 52 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最高 | 114 fps(132 fps) |
2880x1800 | 中 | 67 fps |
最高 | 56 fps(77 fps) |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最高品質 | 101 fps |
2880x1800 | 高(ノート) | 74 fps |
最高品質 | 48 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最高品質 | 128 fps |
2880x1800 | 高(ノート) | 93 fps |
最高品質 | 67 fps |
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター5 シーズン2]
|
---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低設定 | 126 fps |
中設定 | 105 fps | |
最高設定 | 57 fps | |
2880x1800 | 低設定 | 56 fps |
中設定 | 49 fps | |
最高設定 | 25 fps |
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
解像度 | その他設定 | 平均 fps |
1920x1080 | 3D解像度:100% メッシュ:高 描画距離:最高 |
191 fps |
2880x1800 | 173 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 高設定 | 167 fps |
2880x1800 | 低設定 | 140 fps |
高設定 | 101 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 高設定 | 338 fps |
2880x1800 | 低設定 | 350 fps |
高設定 | 224 fps |
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | ウルトラ | 165 fps |
2880x1800 | 中型 | 112 fps |
ウルトラ | 83fps |
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
クリエイターソフトの処理時間
以下、クリエイター向けソフトで計測した各種処理時間を下に掲載します。なお、ここでは「パフォーマンス」モードで計測した結果を掲載しています。
RAW現像時間は比較的速いです。実際に現像作業を行ってみてもサクサク動いて快適です。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Premiere Proでの4K動画の書き出し速度もまずまずです。動画編集自体も快適です。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
外部グラフィックスを搭載しているため、GPU支援が使えるニューラルフィルター(スーパーズーム(x2))の処理も高速です。
本製品 | 参考 Core Ultra 7 155H |
|
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約2秒 | 約2秒 |
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) | 約1分1秒 | 約4分6秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約2分53秒 | 約3分13秒 |
CPUのみで実行するx265エンコードを実行しましたが、まずまずの速度です。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
OMEN Transcend 14は、USB-Cポートが2つあり、そのうちの1つはThunderbolt4に対応しています。またどちらのポートもPower DeliveryおよびDisplayPort出力に対応しています。
Thunderbolt4対応のポートで、各周辺機器を接続したときの動作テスト結果は以下の通りです。充電に関しては、100W以上のPD充電器であれば使用することができました。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
140W アドテック PD3.1充電器 | ○ ※3 | ― | ― |
100W Anker 充電器 | ○ ※3 | ― | ― | |
90W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
65W Lenovo GaN充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | × | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 付属のHP製ACアダプターを推奨との警告が表示
HDMIの動作チェック
HDMIポートは、HDMI2.1に対応しています。4K@120Hzのモニターも接続可能です。
質量のチェック
HP OMEN Transcend 14の重さは、仕様では「約1.63 kg」となっています。
当サイトによる実測値もほぼ同じ数値でした。ゲーミングノートPCとしては非常に軽いです。
ACアダプターは普通の重さです。外出時は、もっと軽い100W以上のPD充電器を使ってもいいでしょう。
質量 | |
PC本体 | 1.649kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 480g |
バッテリー駆動時間のチェック
HP OMEN Transcend 14のバッテリー駆動時間をチェックします。
まず、バッテリー容量は71Whとなっており、大きい容量です。
バッテリー駆動時間は下表のようになっています。動画視聴程度の軽い負荷であれば、(2)くらいの駆動時間になると思います。軽い動画編集などをした場合は(3)くらいの駆動時間になると思います。
駆動時間 | |
(1) MobileMark 25 | 最大 8時間 |
(2) 動画再生時 | 7時間17分 |
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 | 2時間00分 |
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生。画面輝度は約120cd/m2
(3 ) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラは、FHDカメラです。画質はやや赤みが強かったですが、精細に表示されていました。IRカメラも搭載しており顔認証が可能です。また、物理的にカメラを隠す機能はありません。
スピーカー
OMEN Transcend 14のスピーカーは、最大音量はそこまで高くありませんが、音質は比較的良く、勝手に点数を付けると、10点満点で6~7点といったところです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
パーツの温度のチェック
高負荷時の各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度の推移を確認します。
安定動作時のCPU電力は、「最適」モードの場合がPBPとほぼ同じ約45W、「パフォーマンス」モードの場合は約65Wまで上がります。
このときの温度は、「最適」モードであれば70℃台と問題ありませんが、「パフォーマンス」モードの場合は97℃前後で推移しており高い数値です。できれば、「最適」モードのまま動作させたほうが無難だと思います。
- 最適モード
- パフォーマンスモード
ゲーム時のCPU、GPU温度の詳細
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマークを実行したときのCPU/GPU温度を計測した結果は下図の通りです。
「最適」モードの場合は、CPU温度もGPU温度も60℃台で推移しており、問題ありません。
「パフォーマンス」モードの場合は、GPU温度は60℃台で問題ありませんが、CPU温度は90℃前後とやや高めです。
なお、「最適」モードにしても、ゲームのフレームレートは大きくは下がらなかったので、「最適」モードでゲームをしてもいいと思います。
- 最適モード
- パフォーマンスモード
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時は無音のときもありますが、ファンが回っているときもあり、そのときは若干動作音が聞こえますが、それほど気にはなりません。
ゲーム時は、それなりに騒音値が上がります。ゲーミングノートPCとしてはそこまでうるさいわけではありませんが、気になる方はヘッドホンをするといいでしょう。
アイドル時 | FF15ベンチ時 (最適) |
FF15ベンチ時 (パフォーマンス) |
約20~26dB | 約45dB | 約45dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
ゲームをすると、左の手のひらがやや暖かく感じてきますが、耐えられないほどではなく、ゲームに夢中になっていると温かさは忘れてきます。もし気になるなら、リストレストなどを手の下に置くといいです。なお、「最適」モードでも「パフォーマンス」モードでも温度はそこまで変わりません。
消費電力のチェック
OMEN Transcend 14の消費電力は下の通りです。処理を開始して、10分経過後に確認できた最も高い数値を掲載しています。ただ、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
ゲーム時でも100Wを切っており、ゲーミングノートPCとしては低めの消費電力です。
アイドル時 | FF15ベンチ時 (最適) |
FF15ベンチ時 (パフォーマンス) |
15W | 83W | 83W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
HP OMEN Transcend 14の外観の写真を掲載します。
ボディは、天板、底面、キーボード面のいずれもアルミニウム合金で、高級感があります。
右のパームレスト部分には、「14」の文字がさり気なく入っています。
天面にはOMENのロゴがシンプルに入っています。
ボディの高さは17.99 mmとなっており、普通のノートPCよりも薄いです。
インターフェイスはご覧の通りです。フルサイズUSBが2つ、USB-Cが2つ、HDMI、ヘッドホン・マイク端子となっています。
ディスプレイは以下の角度まで開きます。180度は開きません。
底面はシンプルな構造です。一般的なノートPCよりもゴム足がやや高くなっています。
ACアダプターは140Wです。そこまで小さくはありませんが丸みを帯びているので持ちやすいですし、薄いのでカバンにも入れやすいです。ただ、電源コードはやや太めです。
まとめ
以上が、HP OMEN Transcend 14のレビューです。
ミドルスペックのゲーミングノートでありながら、約1.63kgという軽さが特徴の製品です。ボディも薄く、外出先へ高性能ノートPCを持ち運びたい方に適したPCです。
CPUにはCore Ultra、グラフィックスには最大グラフィックスパワーが低めのものを搭載することで、パフォーマンスは同GPUを搭載したゲーミングノートPCよりも出ませんが、その変わり省電力で、USB PD充電器を使っても、それほどフレームレートが低下することなくゲームができます。
ディスプレイには、OLEDを採用し色域が広いため、画像や映像を扱うクリエイターにも適しています。外出先で、画像や動画の編集作業を行いたい方にもおすすめです。
ディスプレイサイズが14型と、ゲームやクリエイティブワークをするにはやや小さめである点や、最大グラフィックスパワーが低めである点が気にならなければ、外出先に高性能ノートPCを持ち運びたい方におすすめのPCです。
携帯しやすいゲーミングノートPC
HP OMEN Transcend 14
特徴
- ゲーミングノートPCなのに約1.63kg
- OLEDディスプレイを搭載
- USB PD充電器も使用可能
こんなあなたに
- 出張時など、外出先でゲームをしたい方
- 現場で、動画編集などをしたい方
- the比較特別クーポン個人向けPCが7%OFF
- 価格26万円台[税込]~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
関連ページ