HP OMEN 16(2024年2月発表モデル)の実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-14700HX
Core i9-14900HX
GPU GeForce RTX 4070
GeForce RTX 4080
メモリ 16GB / 32GB
ストレージ 1TB SSD
液晶サイズ 16.1型 16:9
液晶種類 2560x1440 IPS 240Hz
質量 約2.44kg
バッテリー 最大 5時間
価格[税込] 21万円台~
RTX 4070モデルが超おすすめ

HP OMEN 16(2024年2月発表モデル)は、GeForce RTX 4070またはRTX 4080を搭載したハイクラスのゲーミングノートPCです。

特に、RTX 4070モデルが21万円台と安く非常におすすめです。

プロセッサーには、最新のインテル第14世代のCoreプロセッサーを搭載し、CPU性能も高いです。

ディスプレイの品質も高く、ゲームにもクリエイティブワークにも適しています。

少し高めの性能のゲーミングノートPCを安く購入したい方におすすめです。

公式サイト(販売サイト)はこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

OMEN by HP 16-wf1000

Core i7-14700HX、GeForce RTX 4070、16GBメモリ、1TB SSD

 

 

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目次

お忙しい方は、「HP OMEN 16の特徴」のみお読みください。

 

HP OMEN 16の特徴

第14世代Coreプロセッサー搭載

OMEN 16は、第13世代Coreプロセッサーを搭載した旧モデルと、第14世代Coreプロセッサーを搭載した新モデルが同じページで販売されており、混同しやすいですが、今回レビューするのは後者です。

なお、第13世代Core搭載のモデルについての詳細は、「OMEN 16(2023年モデル)」をご覧ください。

ミドル ~ ハイクラスのゲーミングノートPC

 

第14世代のCore i7-14700HXは、第13世代のCore 77-13700HXより約20%性能が向上しています。Core i9-14900HXにいたっては約60%も性能が高くなっています。

ゲームによっては、フレームレートが伸びますし、クリエイティブソフトも、処理が高速になるでしょう。

CINEBENCH R23(マルチコア)
Core i9-14900HX 29314
Core i7-14700HX 22255
Core i7-13700HX 18283

 

ハイクラスのグラフィックスを搭載

OMEN 16の新モデルは、GeForce RTX 4070またはRTX 4080のハイクラス性能のグラフィックスを搭載しています。ミドルレンジのGeForce RTX 4060と比較すると、GeForce RTX 4070は約20%も性能が高くなっています。GeForce RTX 4080であれば約60%も性能が高いです。

グラフィック設定を高めにできるので映像が綺麗ですし、高いフレームレートも出来るのでFPS/TPSゲームなどもカクつきなく滑らかに視点移動ができます。

ハイクラスのグラフィックスを搭載
3DMark Time Spy(グラフィックススコア)
RTX 4090 175W 21897
RTX 4080 145W 16255
RTX 4070 140W 12910
RTX 4060 140W 10448
RTX 4050 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 3050 75W 5102

 

品質の高いディスプレイ

OMEN 16のディスプレイは、WQHD(2560x1440)と高解像度です。ゲーム映像が高精細に表示できますし、遠くにいる小さい敵やオブジェクトも見やすくなります。また、ペイン(枠)の多いクリエイター向けソフトも使いやすいです。

最近は、画面比が16:10のゲーミングノートが多くなってきましたが、本製品は16:9です。16:10だとゲームによっては左右の映像が切れてしまいますが、16:9だとそんなことはないので、ゲームには最適な画面比だと言えます。

また、色域が「100% sRGB」となっており、ゲーム映像が色鮮やかです。画像編集・動画編集ソフトなどにも使える品質です。

リフレッシュレートも240Hzと高くなっています。このくらいのリフレッシュレートがあれば、FPSゲームなどもやりやすいです。

高解像・広めの色域・高リフレッシュレートで、品質の高いディスプレイ

 

GeForce RTX 4070モデルがかなり高コスパ

OMEN 16(2024年2月発表モデル)は、GeForce RTX 4070のモデルがかなりコスパが高いです。GeForce RTX 4070を搭載し、それ以外も似たような構成のゲーミングノートPCと価格を比較すると、OMEN 16が最も安いです。

GeForce RTX 4070搭載ゲーミングノートPCの価格
  価格
OMEN 16(2024年2月発表モデル) 217,800円
Dell G16 229,457円
Lenovo Legion 5i Gen 9 246,840円
ASUS ROG Strix G16 299,800円
MSI Sword 17 377,800円
※1 2024年5月3日時点での価格

 

現在セール中なので安いというのもありますが、セール中じゃなくても当サイト向け特別クーポンを使用することで、7%OFFで購入することができます。なお、このクーポンは週末限定セール以外のセールでは使えないためご注意下さい。

クーポンを利用するには、当サイト向け特別クーポンのページへ行き、「クーポンを獲得する」のリンクをクリックしてから、OMEN 16の製品をクリックして下さい。

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26キーロールオーバー アンチゴースト対応

OMEN 16のキーボードは、26キーロールオーバー アンチゴースト対応で、複数のキーを押しても確実に検出し、誤入力を防ぐことができます。

フォートナイトで建築&編集しながらキャラコンするような素早いキー操作をするときでも、正確に動作させることができます。

26キーロールオーバー アンチゴースト対応

 

M.2 SSDの増設、メモリの交換が可能

OMEN 16は、最初から搭載されているSSDの他に、空いているM.2スロットが1つあります。底面カバーを開けられれば、自分でSSDを増設することができます。メインSSDの交換は手間ですが、セカンドSSDの増設であれば割と簡単にできます。ゲームを沢山インストールする方や、動画編集などを行う方は、ストレージ容量が足りなくなる可能性があるので、SSDを増設できるのは嬉しいです。

また、メモリもスロットタイプなので、自分で換装可能です。後からメモリが不足していると感じてきても、容量を増やすことができるので、長くPCを使えるでしょう。

空のM.2 スロットがある

 

M.2 SSDのスロットには、サーマルパッドおよびヒートシンクカバー付きも付いています。また、試しに、PCIe Gen4のSSDを増設してみましたが、十分な速度が出ていました。

サーマルパッドおよびヒートシンクカバー付き
SSDを増設したときのCrystalDsikMarkの結果

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
高い性能、高い解像度で、Web閲覧やOffice作業はとても快適です。
動画鑑賞 高い解像度で、色域も広めで、スピーカー音も良く、動画鑑賞も快適です。
RAW現像
画像編集
外部GPUを搭載することで、AIによる画像処理や画像生成も高速です。sRGB 100%クラスのディスプレイを搭載しており、画像編集などの用途にも使用できます。ただし、Adobe RGB 100%の色域はないので、そのような環境が必要なときは、広色域モニターに繋ぎましょう。
動画編集 ハイクラスのグラフィックスに、高解像度ディスプレイを搭載しており、動画編集も快適に行えます。ただし、SDカードスロットが無いので、別途アダプターなどを用意する必要があります。
ゲーム 高い性能のCPUおよびグラフィックス、高リフレッシュレートのディスプレイ、26キーロールオーバー アンチゴースト対応のキーボードを搭載し、ゲームも快適です。

 

ディスプレイのチェック

HP OMEN 16のディスプレイのチェックです。

WQHD(2560x1440)の高解像度、100% sRGBの広めの色域、240Hzの高リフレッシュレートのディスプレイで、ゲームやクリエイティブワークなど、何にでも使えるディスプレイです。詳細は以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトでの計測で、sRGBカバー率は99%でした。最大輝度は、当サイトの計測では326cd/m2とやや高めです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を見てみると、どの色も1:1の直線に近く揃っており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢ディスプレイであるため、画面への映り込みは低減されており、ゲーム中に周囲の物が映り込んで気になってしまうことはありません。ギラつきもほぼ感じません。

画面への映り込み

フリッカー(ちらつき)もありませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

1つのキーを押してから、その文字が画面に表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約37msでした。一般的なノートPCは80ms前後が多かったので、本製品の表示遅延は少ないです。なおこれは、ディスプレイだけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを、十分速いシャッタースピードで撮影したところ、本製品は240Hz(1秒間に240フレームを更新)で2フレームくらい前まで残像がありました。なお、普通のノートPCは、60Hz(1秒間に60フレームを更新)で2フレームくらい前まで残像がありました。本製品の液晶は、1秒間のフレームの更新量が普通の液晶の4倍もあるのにもかかわらず、同じ2フレームくらいの残像なので、本製品の液晶は残像が少ないことが分かります。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

HP OMEN 16のキーボードは、タイピングもゲームも比較的しやすいです。

仕様を確認すると、キーピッチは約18.7x18.7mm、キーストロークは約1.5mmとなっています。最近のノートPCとしては、平均的な数値だと思います。キートップはわずかですが湾曲しており、底付きの衝撃も少ないです。ただ、「Backspace」や「半角/全角」キーはやや小さめです。

テンキーはありませんが、右側にある「Home」や「PgUp」のキーが、デスクトップ用のキーボードとほぼ同じ配置です(ただしDeleteキーの位置は異なります)。デスクトップ用キーボードに慣れている方は、使いやすいかもしれません。ただ、「Home」や「PgUp」はもう少し小さくてもいいので、「Backspace」などをもう少し大きくして欲しかったです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトは、4つのゾーンに分かれており、各ゾーン毎に色を変えることが可能です。WASDキーの色も変えられるので、ゲーム時にこのキーを見つけやすいです。

キーボードバックライト
キーボードバックライトの設定

 

パフォーマンスのチェック

HP OMEN 16は、「OMEN Gaming Hub」という専用ソフトから、電源モードを変更することが出来ます。または、Fn+Pを押しても大丈夫です。

ここでは、電源モードを「最適」と「パフォーマンス」の2つで、各種ベンチマークスコアを計測します。なお、1つだけスコアを掲載しているときは、「最適」モードでの計測結果となります。

OMEN Gaming Hub
電源モード

 

CPU

プロセッサーには、PBP(プロセッサー・ベース・パワー)が55WのCore i7-14700HXまたはCore i9-14900HXを搭載しています。

今回、Core i7-14700HXを試しましたが、「最適」モードのときはPBP通りの約55Wで推移し、「パフォーマンス」モードのときは約80Wまで上がっていました。

CINEBENCH R23の結果は下の通りです。「最適」モードでも十分高いスコアですが、「パフォーマンス」モードにすると約30%もスコアが伸びていました。その分、騒音値も上がりますが、パフォーマンスを上げたいときは「パフォーマンス」モードにしてもいいと思います。

また、旧モデルのOMEN 16に搭載されていたCore i7-13700HXと比較すると、約20%スコアが伸びていました。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-14700HX
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-14900HX 29314
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13900HX 24314
Core i7-14700HX 22255 [パフォーマンス]
21893
16818 [最適]
Core i9-13900H 19299
Core i7-13700HX 18283 旧OMEN 16で計測 [パフォーマンス]
14890 旧OMEN 16で計測 [最適]
Ryzen 7 7840HS 17922
Core i7-13700H 17622
Ryzen 7 8845HS 16387
Core i5-13500H 15302
Core Ultra 7 155H 14073
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Ryzen 7 8840HS 13668
Ryzen 7 8840U 12575
Core Ultra 5 125H 12239
Ryzen 5 6600H 10470
Ryzen 5 7535HS 10356
Core i7-1360P 9720
Core Ultra 5 125U 9553
Ryzen 5 8540U 9378
Core 5 120U 9317
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 2196
Core i7-14700HX 2123 [パフォーマンス]
2113
2108 [最適]
Core i9-13980HX 2061
Core i9-13900H 2016
Core i9-13900HX 1968
Ryzen 9 7945HX 1951
Core i7-13700H 1898
Core 5 120U 1879
Core i7-13700HX 1868
Core i7-13700HX 1868 旧OMEN16で計測 [パフォーマンス]
1842 旧OMEN16で計測 [最適]
Core i7-1360P 1826
Core Ultra 7 155H 1810
Core i5-13500H 1785
Ryzen 7 7840HS 1764
Ryzen 7 8840U 1763
Core Ultra 5 125H 1712
Ryzen 5 8540U 1701
Ryzen 7 8840HS 1686
Ryzen 7 8845HS 1682
Core Ultra 5 125U 1581
Ryzen 7 7735HS 1538
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 5 7535HS 1463
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
CINEBENCH 2024
Core i7-14700HX
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Core i9-13900HX 1512
Core i7-14700HX 1313 [パフォーマンス]
993 [最適]
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Core i7-13700H 855
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core i5-13500H 778
Core Ultra 5 125H 669
Core i7-1360P 664
Ryzen 7 8840U 618
Core i5-1340P 599
Ryzen 7 7730U 575
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Ryzen 5 8540U 500
Ryzen 5 7530U 477
Core i5-1335U 435
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126 [パフォーマンス]
126 [最適]
Core i9-13900HX 119
Core i7-13700H 114
Core 5 120U 110
Core i5-1335U 109
Ryzen 9 8945HS 106
Core i5-13500H 105
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Ryzen 7 8845HS 101
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 5 8540U 100
Ryzen 7 7730U 99
Core i7-1360P 99
Core i5-1340P 99
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 5 125U 94
Ryzen 5 7530U 84
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

DDR5-5600のデュアルチャネルメモリを搭載しており、帯域は広いです。ちなみに旧モデルは DDR5-4800だったので少し性能UPしています。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5600
デュアルチャネル
66.34GB/s
61.14GB/s
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
54GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

本製品に搭載されているグラフィックスは、GeForce RTX 4070またはRTX 4080です。

今回、GeForce RTX 4070を搭載していますが、最大グラフィックスパワーは140Wでした。なお、RTX 4080の場合は、旧モデルと同じであれば145Wです。

GeForce RTX 4070の最大グラフィックパワー

 

3DMarkのベンチマークスコアは次の通りです。GeForce RTX 4070は非常に高いスコアです。このくらいのスコアがあれば、FHD環境はもちろんWQHD環境でもゲームができます。

なお「最適」モードから「パフォーマンス」モードへ変更すると、約12%パフォーマンスが上がります。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 4070 Laptop (140W)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 175W 21897
RTX 4080 175W 18822
RTX 4080 145W 16255 旧OMEN 16で計測 [パフォーマンス]
145W 13570 旧OMEN 16で計測 [最適]
RTX 4070 140W 12910 [パフォーマンス]
140W 11482 [最適]
RTX 4060 140W 10448 旧OMEN 16で計測[パフォーマンス]
140W 9692 旧OMEN 16で計測[最適]
RTX 4060 65W 8829
RTX 4050 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 4060 45W 7441
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050 Ti 60W 5292
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050 65W 4560
 :本製品で選択できるグラフィックス(ただし、RTX 4070の最大グラフィックスパワーは不明)
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4070の情報は次の通りです。

GeForce RTX 4070 Laptop GPU

 

ストレージ

ストレージには PCIe Gen4 SSDを搭載しており、アクセス速度は非常に速いです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe Gen4 SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
7049
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

SDカードスロットは搭載されていません。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイしAfterburnerで計測したフレームレートを掲載します。

先に紹介した動作モードは「パフォーマンス」にしています。なお、「最適」モードにすると、下で掲載した平均フレームレートよりも、10~20%数値が下がると思います。

また、本製品は、Optimusではなく、NVIDIA GPUのみを使うディスクリートモードにすることができ、ほとんどのゲームが、起動すると自動でディスクリートモードへ移行します。ここでは、動作環境を統一するため、全てのゲームをディスクリートモードで実行しています。

GPUモード
今回は「NVIDIA GPUのみ」を選択

 

今回、GeForce RTX 4070搭載モデルで計測しましたが、重い部類のゲームでも、WQHD解像度および高めのグラフィック品質設定で、十分なフレームレートが出ています。劇的に重いARK: Survival Ascendedでも、低設定でDLSSを使えば、60Hz以上の平均フレームレートが出ていました。

高いフレームレートが必要なFPS/TPSゲームも、解像度および画質を調整することで、240Hz前後の平均フレームレートが出ていました。高リフレッシュレート液晶と合わせて、快適にゲームができます。

以下のゲームのフレームレートについて
平均フレームレートを掲載しています
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
劇的に重い部類のゲーム
ARK: Survival Ascended
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 54 fps(85 fps)
ノーマル 40 fps(66 fps)
最高 24 fps
2560x1440 40 fps(63 fps)
ノーマル 30 fps(47 fps)
最高 15 fps
※括弧内は、DLSS:Blanced +フレーム生成:オンの時。ただし最高設定では設定できず
重い部類のゲーム
Starfield(スターフィールド)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 ウルトラ 55 fps(94 fps)
2560x1440 72 fps(106 fps)
ウルトラ 44 fps(79 fps)
※括弧内は、アップスケーリング:DLSS(バランス)+フレーム生成:オンの時
重い部類のゲーム
パルワールド
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高 91 fps(119 fps)
2560x1440 90 fps(119 fps)
最高 66 fps(97 fps)
※括弧内は、DLSS:パフォーマンスの時
重い部類のゲーム
Forza Motorsport
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 ウルトラ 73 fps
2560x1440 98 fps
ウルトラ 56 fps
重い部類のゲーム
FORSPOKEN
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高 60 fps
2560x1440 標準  87 fps
56 fps
最高 33 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 110 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 95 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
120W 61 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 60 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 53 fps
RTX 4060 45W 44 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 41 fps
RTX 4060 55W 37 fps
RTX 4050 45W 36 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 ウルトラ 97 fps
2560x1440 92 fps
ウルトラ 64 fps
レイトレ:ウルトラ 55 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 101 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 97 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 93 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
90W 90 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 76 fps
RTX 4060 55W 70 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 高品質 121 fps
2560x1440 標準品質 118 fps
高品質 90 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090 175W 192 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 166 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 121 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 117 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 106 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 84 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高 149 fps
2560x1440 135 fps
最高 101 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 203 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 169 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 149 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 147 fps
RTX 4070 140W 141 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 131 fps
RTX 4060 55W 99 fps
RTX 4050 140W 86 fps
RTX 3050 40W 53 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 ウルトラ 132 fps
2560x1440 154 fps
ウルトラ 97 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 163 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 132 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
150W 131 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 116 fps
RTX 3060 140W 97 fps
RTX 4060 60W 90 fps
RTX 4050 140W 86 fps
RTX 3050 75W 62 fps
GTX 1650   44 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高 158 fps(173 fps)
2560x1440 129 fps
最高 112 fps(142 fps)
※括弧内は、DLLS:クオリティ
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 217 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 189 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 173 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 158 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 151 fps
RTX 4050 105W 110 fps
RTX 3060 115W 107 fps
RTX 3050 75W 66 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高品質 134 fps
2560x1440 高(ノート) 126 fps
最高品質 88 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高品質 171 fps
2560x1440 高(ノート) 154 fps
最高品質 125 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 222 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 215 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 171 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 168 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 152 fps
RTX 4050 105W 134 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 3050 95W 89 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター5 シーズン2]
DirectX 12
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 低設定 190 fps
中設定 167 fps
最高設定 107 fps
2560x1440 低設定 153 fps
中設定 132 fps
最高設定 67 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均 fps
1920x1080 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
279 fps
2560x1440 239 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 高設定 237 fps
2560x1440 低設定 241 fps
高設定 180 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 高設定 517 fps
2560x1440 高設定 382 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 ウルトラ 233 fps
2560x1440 中型 222 fps
ウルトラ 157 fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、クリエイター向けソフトで計測した各種処理時間を下に掲載します。なお、ここでは「パフォーマンス」モードで計測した結果を掲載しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

RAW現像時間は非常に高速です。なお、デフォルトでは「書き出しにGPUを使用」にチェックが入っており、CPUとGPUで負荷を分散することができます。ただ、CPUのみで処理したほうが速かったです。CPUのみに負荷がかかってもいいので、書き出しを速くしたい場合は、「書き出しにGPUを使用」のチェックを外して見てください。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-14700HX 47秒
Core i9-13900H
57秒
Core i7-14700HX
RTX 4070 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H 68秒
Core Ultra 7 155H 72秒
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840HS 81秒
Core i5-13500H 80秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Core i7-1360P 88秒
Ryzen 5 8540U 102秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core 5 120U 106秒
Ryzen 7 7735U 108秒
Ryzen 7 7730U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Proでの4K動画の書き出し速度は速いです。編集作業自体も快適です。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-14900HX
RTX 4090 (175W)
2分53秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
3分01秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分08秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
3分20秒
Core i9-14900HX
RTX 4060 (140W)
3分29秒
Ryzen 9 8945HS
RTX 4070 (90W)
3分42秒
Core i7-14700HX
RTX 4070 (140W)
3分55秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

GeForce RTX 4070のグラフィックスを搭載していることで、AIを使ったニューラルフィルター処理も高速です。マスクをしたり色を変えたりなどの一般的な作業についても、もちろん快適に動きます。

  本製品 参考
Core Ultra 7 155H
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約2秒 約2秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約50秒 約4分6秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約1分30秒 約3分13秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

CPUのみで実行するx265エンコードを実行しましたが、こちらも高速です。

Ryzen 9 7945HX 3分48秒
Core i9-14900HX 4分22秒
Core i9-13980HX 4分34秒
Core i9-13950HX 4分35秒
Core i7-14700HX 5分35秒
Core i9-13900H 6分13秒
Core i7-13700H 6分39秒
Core i7-13620H 7分56秒
Ryzen 7 6800U 10分47秒
Core i7-1360P 12分03秒
Core i5-1335U 13分31秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 4070で実行
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

OMEN 16は、Thunderbolt4ポートを2つ搭載しています。

PowerDeliveryおよび映像出力にも対応しており、PowerDeliveryについては、100W以上のPD充電器であれば使用することができました。ただし、ゲームをする場合は電力不足なので、付属のACアダプターに繋ぎましょう。

Thunderbolt4の接続テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ×
PD充電器
※1
140W アドテック PD3.1充電器 ○ ※3
100W Anker 充電器 ○ ※3
90W RAVPower GaN充電器 ×
65W Lenovo GaN充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 「パフォーマンスを最大限まで高めるには、より容量の大きい電源アダプターを~」との警告が表示

 

HDMIの動作チェック

HDMIポートは、HDMI2.1に対応しており、4Kディスプレイへの出力も可能です。

NVIDIAコントロールパネルから設定を変えることで、4K、120Hz、10ビットでの表示が可能です(4K、10ビット対応モニター、HDMI2.1対応のケーブルも必要)。4Kのカラーマネージメントモニターを使用している方にもいいでしょう。

4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細
NVIDIAコントロールパネルの10ビットへの変換箇所

 

質量のチェック

HP OMEN 16の質量は、仕様では「約 2.44 kg」となっています。

当サイトによる実測値では、それよりもやや軽かったですが、ノートPCとしてはやや重いです。ただ、デスクトップPCよりははるかに持ち運びやすいです。

ACアダプターも重いですが、出先でそれほど負荷のかからない作業をするのであれば、PD充電器を使用するのもいいと思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.370kg
ACアダプター+電源ケーブル 980g

 

バッテリー駆動時間のチェック

HP OMEN 16のバッテリー駆動時間をチェックします。

バッテリー容量は83Whとなっており、大きい容量です。

バッテリー容量

 

ただし、性能が高いPCであるため、バッテリー駆動時間はそこまで長くありません。

バッテリー駆動時間
  RTX 4070モデル RTX 4080モデル
(1) MobileMark 25 最大 5時間 最大 4時間30分
(2) 動画再生時 7時間04分
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 2時間04分
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生。画面輝度は約120cd/m2
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

OMEN 16のWebカメラは、1080pとなっており、画質は比較的綺麗です。また、物理的にカメラを隠すプライバシー機能も搭載されています。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

OMEN 16のスピーカーは、底面と側面の間の斜めの部分の左右に配置されています。音質は比較的良く、勝手に点数を付けると、10点満点で6点といったところです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

高負荷時の各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度の推移を確認します。 

「最適」モードの場合、安定動作時のCPU電力は、PBPとほぼ同じ約55Wで推移しており、CPU温度は70℃台前半と問題ありません。

「パフォーマンス」モードの場合、安定動作時のCPU電力は約90Wと高くなり、パフォーマンスがアップします。それでもCPU温度は80℃台に抑えられています。

  • 最適モード
  • パフォーマンスモード
CPU電力&CPU温度
CPU電力&CPU温度

 

ゲーム時のCPU、GPU温度の詳細

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマークを実行したときのCPU/GPU温度を計測した結果は下図の通りです。

「最適」モードの場合は、CPU温度もGPU温度も70℃台に収まっており問題ない温度です。

「パフォーマンス」モードの場合は、やや温度が上がりCPU温度もGPU温度も80℃前後となりますが、問題ない範囲の温度です。

  • 最適モード
  • パフォーマンスモード
CPU温度&GPU温度
CPU温度&GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

「最適」モードでゲームをした場合は、それほどうるさくはありません。「パフォーマンス」モードでゲームをした場合は、うるさく感じます。ゲームにもよりますが、「最適」モードだと、「パフォーマンス」モードより10~20%ほどフレームレートが落ちますが、それでも問題なければ「最適」モードで動かすといいでしょう。「パフォーマンス」モードにした場合でも、ヘッドホンをすればそれほど気にはなりません。

騒音値
アイドル時 FF15ベンチ時
(最適)
FF15ベンチ時
(パフォーマンス)
約20~29dB 約47dB 約56dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

なお、OMEN Gaming Hubの温度コントロール画面から、CPUまたはGPU温度に対応するファンの回転数を設定することができます。動作音が気になる方は、ここから設定値をやや変更してみてもいいでしょう。ただし、ここからパフォーマンスを変えられるわけではありません。例えば、「最適」モードで、ファンの回転数を上げたからといって、(温度が高すぎていなければ)ゲームのフレームレートが高くなるわけではありません。

OMEN Gaming Hub
温度コントロール

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

ゲームをするとキーボードの中央部分の温度が高くなりますが、左パームレストとWASDキーあたりはそこまで温度が上がらないものの、若干暖かさは感じます。ただ、そこまで気にならずゲームができるとは思います。

なお、「パフォーマンス」モードにしたときのほうが、ファンが高速回転するので、表面温度は低めになり、暖かさもそこまで気にならなくなります。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

OMEN 16の消費電力のチェック結果です。処理を開始して、10分経過後に確認できた最も高い数値を掲載しています。ただ、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

ゲーミングPCなので、消費電力は高めです。特に「パフォーマンス」モードにすると高い消費電力になります。

消費電力
アイドル時 FF15ベンチ時
(最適)
FF15ベンチ時
(パフォーマンス)
15W  155W 233W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

HP OMEN 16の外観は、シャドウブラックのカラーで、キーボードバックライト以外はキラキラ輝く部分もなく、落ち着いたデザインです。仕事用や動画編集用としても使いやすいです。

 

パームレスト部分には、OMEN 16の「16」の文字が薄く入っています。

 

天面にはOMENのロゴが入っています。

 

高さは23.5mmです。ゲーミングノートとしては比較的薄いので、スタイリッシュな見た目です。

 

インターフェイスはご覧の通りです。主要なポートは揃っていますが、SDカードスロットがありません。動画編集用途にも向いているPCなので、SDカードスロットが無いのは残念です。

 

底面はシンプルなデザインで、吸気口は大きく取られています。

 

ヒンジはかなり回転します。座高が高い人でも安心です。

 

底面カバーを開けた画像は以下の通りです。底面カバーの隙間が狭いので、オープナーだけだと開けにくいかもしれません。底面に吸盤をくっつけて、引っ張りながら隙間にオープナーを差し込むと開けやすいかもしれません。

2つのファンおよび4本のヒートパイプで冷却し、4方向から排気しています。

 

メモリはスロット式なので換装することができます。16GBだと後々足りなくなる可能性があるので、メモリ交換できるのは嬉しいです。

 

SSDはType 2280のものが搭載されていました。

 

また、もう1つM.2スロットがあります。サーマルパッドおよびヒートシンクカバーも付いています。

 

ACアダプターは280Wです。サイズは大きいですが、薄型で角が丸くなっているので持ちやすいです。

 

気になったのは、電源プラグが3Pである点です。以下のような3P→2P変換アダプターは同梱されていなかったので、場合によっては別途用意する必要があります。

 

まとめ

以上が、HP OMEN 16(2024年2月発表モデル)のレビューです。

GeForce RTX 4070搭載モデルが、21万円台となっており、非常にコストパフォーマンスが高くおすすめです。ハイスペックのゲーミングノートPCが欲しい方には是非検討してもらいたい1台です。

CPUも、最新の第14世代Coreプロセッサーを搭載しており、非常に高い性能です。

ディスプレイは、2560x1400ドット、240Hz、100% sRGBの液晶を搭載しており、ゲームにもクリエイティブワークにも使える性能です。画面比が流行りの16:10ではなく16:9ですが、逆にゲームは16:9で作られていることが多いので、ゲームには適しています。

また、M.2スロットが1つ空いています。底面カバーを開けられるなら、自分でSSDを増設するのもいいでしょう。メモリもスロット式なので交換可能です。

動作モードを「最適」にした場合、動作音は低い代わりに、ややパフォーマンスが下がり表面温度もやや上がります。一方、「パフォーマンス」モードにすると、動作音は高くなりますが、その代わりパフォーマンスが上がり表面温度もやや下がります。好みもあると思うので、実際に試してみて、お好きな方で使うといいと思います。

やや残念なのは、SDカードスロットを搭載していない点です。動画編集や画像編集を行う方で、カードを読み込ませたい場合は、別途アダプターなどを用意しましょう。

なお、記事執筆時点では、第13世代Coreを搭載した旧モデルも、同じページで販売されています。ご購入の際は、間違えないようにお気をつけください。

 

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特徴

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