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デル Alienware X14の実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-12700H
GPU RTX 3050 Ti / 3060
メモリ 16GB DDR5
ストレージ 512GB / 1TB SSD
液晶サイズ 14.0インチ
液晶種類 FHD 144Hz 非光沢
質量 約1.841kg
バッテリー 80Wh
価格[税込] 23万円台~
世界最薄のゲーミングノートPC

Alienware X14は、デルのAlienwareシリーズに新しく登場した、14型のゲーミングノートPCです。

目を引くかっこいいデザインに加えて、14型ゲーミングノートPCとしては世界最薄となる、約14.5mmしかないボディが目を引きます。質量も約1.841kgと軽めです。

エントリーハイ~ミドルクラスの性能を、気軽に持ち出すことができます。

また、144Hz液晶は、DCI-P3 100%クラスと色域も広いので、クリエイティブな用途にも使えます。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイト購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-12700H、GeForce RTX 3060 Laptop、16GBメモリ

 

 

目次

お忙しい方は、「Alienware X14の特徴」のみお読みください。

 

Alienware X14の特徴

世界最薄の14型ゲーミングノートPC

Alienware X14は、デルのAlienwareシリーズに新しく登場した、14型のゲーミングノートPCです。

Alienware X14は厚みが約14.5mmしかなく、下の画像からも分かるように、ゲーミングノートPCとは思えないような薄さです。14型ゲーミングノートPCとしては世界最薄(デルによる2021年12月時点での調査)で、デザイン性の高いボディが特徴となっています。

また、質量も約1.841kgと軽めです。それでいて、ボディ素材にはアルミニウム、マグネシウム合金、ステンレス製素材などが組み合わせて使用されており、堅牢性も高いです。ゲーミングノートPCを頻繁に持ち運びたい方に適しています。

薄型のボディ
デザイン性も高い

 

ただし、持ち運びがしやすいと言っても、一般的な14型モバイルノートPCと比べると、背面が出っ張っているので、ボディの奥行きが長いです。14型モバイルノートPCがぎりぎり入るぐらいのかばんには収まらない可能性があります。あくまでも、ゲーミングノートPCとしては、薄くて、軽くて、持ち運びやすいです。

一般的な14型モバイルノートPCとのサイズ比較
背面部の出っ張り構造

 

クリエイティブ作業にも使える液晶

Alienware X14は、144Hzのハイリフレッシュレート液晶を搭載しています。残像が少ないので、eスポーツなどの動きの激しいゲームでも快適にプレイできます。

液晶は、メーカー仕様でDCI-P3 100%クラスとなっており、色域も広かったです。色鮮やかな映像でゲームがプレイでき、さらに、ウェブコンテンツ用の写真・動画編集などクリエイター向けソフトを使用するのにも適しています。

クリエイターの持ち出し用ノートPCとしてもいいと思います。

色域広めの液晶を搭載

 

ゲーム時は本体が熱くなる

Alienware X14は、薄くて、ゲーミングノートとしては小型であるため、表面温度がやや高めです。特に、パームレストの温度が高くなると、手のひらが熱く感じてきますが、本製品はパームレストの温度が高めで、不快感があります。スリムタイプのゲーミングノートPCなので、ここは仕方がないところです。

ファイナルファンタジー15ベンチマーク実行痔の表面温度

 

カスタマイズ性は高くない

下の内部画像を見てもわかるように、Alienware X14は、メモリはオンボード、空きM.2スロットなしとなっています。メモリの増設・換装およびストレージの増設といったカスタマイズはできません。

内部画像

 

その他のやや気になる部分

Alienware X14は、放熱の関係もあると思いますが、キーボードが少し手前側に配置されており、パームレスト部が狭くなっています。そのため、少し手の大きめの男性の方などは、手をホームポジションに置くと、手のひらがパームレストからはみ出してしまいます。

ゲームやタイピングをするとき、手のひらがちょっと痛く感じます。

パームレストから手がはみ出る

 

各用途の快適度

Alienware X14の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックで、快適に作業できます。ただ、前述しましたが、手が大きいとパームレストからはみ出します。
動画鑑賞 DCI-P3 100%クラスの色域の液晶で、色鮮やかな表示が可能です。スピーカー音も比較的よく、快適に動画鑑賞ができます。
RAW現像
画像編集
インテル第12世代Core i7-12700Hを搭載し、Lightroom Classic CCを使用したRAW現像時間が短いです。液晶の色域も広めです。ただし、Adobe RGBカバー率100%まではないので、DTPにはやや色域が不足しています。
動画編集 高性能のCPU・GPUを搭載し、動画編集や書き出しも快適に行えます。
ゲーム エントリーハイ~ミドルクラスのゲーミング性能を備えています。画質を調整すれば、多くのゲームをプレイ可能です。ただ、ゲームをしていると、パームレストに置いた手のひらがやや熱く感じます。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ここでは、ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。

今回は、Core i7-12700H、GeForce RTX 3060 Laptopの構成で計測しています。動作モードは、高いパフォーマンスが出る「最高速」モードで計測しています。

なお、Alienware X14では、外部GPUで処理した映像を、CPU内蔵グラフィックスを経由せずに直接ディスプレイに出力する、ディスクリートモードも選択できます。ここでは、ディスクリートモード時のフレームレートも一部紹介しています。

 

各ゲームの平均フレームレート

いくつかのゲームの平均フレームレートを掲載します。他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

今回、GeForce RTX 3060を搭載したモデルですが、軽め~中程度の重さのゲームであれば、高画質設定でも60 fps以上出ていましたし、画質を下げれば144 fps以上のフレームレートで144Hz液晶の性能をフルに活かしたプレイができました。重めのゲームでも、画質を調整することで60 fps以上でのプレイが可能です。

持ち運び性を重視したゲーミングノートPCとしては十分の性能で、多くのゲームを快適にプレイすることができます。

なお、グラフィックス性能がそこまで高くないためか、ディスクリートモード時でも、ほとんど平均フレームレートは伸びませんでした。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 101 fps
64 fps
ウルトラ 54 fps
【54 fps】
レイトレ:中 45 fps
レイトレ:ウルトラ 40 fps
【42 fps】
※ベンチマークで計測
カッコ【】内は、ディスクリートモードのフレームレート
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 3080 Ti 175W 93 fps
RTX 3070 140W 70 fps
RTX 3060 115W 62 fps
RTX 3060 130W 61 fps
RTX 3060
※ディスクリートモード
75W 54 fps
RTX 3060 75W 54 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 レイトレ DLSS 平均fps
1920
x
1080
オフ オフ 103 fps
オフ オフ 84 fps
最大 オフ オフ 52 fps
【50 fps】
オフ 高性能 70 fps
最大 高性能 36 fps
【43 fps】
カッコ【】内は、ディスクリートモードのフレームレート
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 88 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 87 fps
RTX 3080 Ti 175W 85 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 81 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 78 fps
RTX 3080 16GB 165W 74 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 74 fps
RTX 3080 16GB 140W 73 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3070 145W 68 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 130W 60 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3060 75W 52 fps
RTX 3060
※ディスクリートモード
75W 50 fps
RTX 3060 115W 46 fps
RTX 3060 90W 44 fps
RTX 3050 95W 29 fps
RTX 3050Ti 60W 28 fps
RTX 3050 60W 22 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 151 fps
76 fps
エクストリーム 59 fps
【59 fps】
カッコ【】内は、ディスクリートモードのフレームレート
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3080 Ti 175W 94 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 88 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 3060
※ディスクリートモード
75W 59 fps
RTX 3060 75W 59 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060
115W 52 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 125 fps
標準品質 99 fps
高品質 74 fps
【74 fps】
カッコ【】内は、ディスクリートモードのフレームレート
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 Ti 175W 123 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 16GB 165W 107 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 101 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060 115W 80 fps
RTX 3060 90W 75 fps
RTX 3060
※ディスクリートモード
75W 74 fps
RTX 3060 75W 74 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 47001 / 166 fps
17666 / 96 fps
ウルトラ 13165 / 83 fps
【13664 / 82 fps】
カッコ【】内は、ディスクリートモードのフレームレート
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 134 fps
RTX 3080 Ti 175W 132 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3080 16GB 165W 112 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 75W 83 fps
RTX 3060
※ディスクリートモード
75W 82 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3060 115W 81 fps
RTX 3050Ti 95W 65 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 60W 53 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920
x
1080
最低 オフ 157 fps
オフ 109 fps
最高 オフ 95 fps
【95 fps】
クオリティ 113 fps
【112 fps】
カッコ【】内は、ディスクリートモードのフレームレート
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 159 fps
RTX 3080 Ti 175W 148 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 130 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 129 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3070 145W 113 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 130W 105 fps
RTX 3060 115W 96 fps
RTX 3060
※ディスクリートモード
75W 95 fps
RTX 3060 75W 95 fps
RTX 3080 16GB 140W 91 fps
RTX 3060 90W 90 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 60W 56 fps
RTX 3050Ti 40W 54 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 174 fps
高(ノート) 146 fps
最高品質 119 fps
【119 fps】
カッコ【】内は、ディスクリートモードのフレームレート
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080 Ti 175W 170 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 148 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3080 16GB 165W 134 fps
RTX 3060 130W 125 fps
RTX 3060
※ディスクリートモード
75W 119 fps
RTX 3060 75W 119 fps
RTX 3060 115W 114 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 372 fps
高設定 115 fps
最高設定 91 fps
【88 fps】
※クリエイティブモードで計測
カッコ【】内は、ディスクリートモードのフレームレート
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 214 fps
高設定 119 fps
【120 fps】
※トレーニングモードで計測
カッコ【】内は、ディスクリートモードのフレームレート

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

ディスプレイのチェック

Alienware X14のディスプレイのチェックです。

今回搭載されていたパネルは「SHP154D」でした。

144HzのFHD液晶です。残像が少なく、色域が広いため、色鮮やかな映像で快適にゲームができます。また、クリエイター向けソフトの使用にも適しています。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では381cd/m2とやや高めです。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの測定結果は、以下のとおりで、色域は広いです。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 98.7%
Adobe RGBカバー率 87.4%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、赤がわずかに強く発色していますが、そこまで気にはなりません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきも感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約42msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないです。なおこれは、液晶だけでなくキーボードなどを含めたPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に144回フレームを表示するディスプレイで、2フレーム前くらいまでしか残像がありませんでした。普通のノートPCは、1秒間に60回フレームを更新するディスプレイで2フレーム前くらいまでの残像だったので、本製品のディスプレイ残像は少なめだと思います。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

Alienware X14のキーボードとタッチパッドのチェックです。

今回搭載しているのは、日本語配列のAlienFXキーボードです。

実測で、キーピッチは、横:約18.5mm、縦:約18mmでした。キーストロークは、約1.2mmとやや浅めです。Nキーロールオーバーに対応し、矢印キーも大きめで、ゲームプレイのしやすさが考慮されたキーボードだと思います。

エンターキーの右側にもう一列、ボリュームやマイクのコントロールキーが配置されています。また、大きめの矢印キーを備えているため、右Shiftキーがエンターキーの真下ではなくなっていますし、右Shiftキーを含め幾つかのキーのサイズが少し小さくなっています。

さらに、キーボードの位置が下に下がっており、パームレスト部が狭いため、手が大きめの方だとパームレストから手がはみ出してしまいます。キーの打ちやすさ自体は普通ですが、通常のタイピングを行う場合には、上に挙げたような部分への慣れが必要だと思います。

なお、カスタマイズ可能なモデルであれば、英語キーボードを選択することもできます。

タッチパッドは普通の使い心地です。

キーボード全体図
※クリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

RGBバックライトが付いており、ライティングのカラーのカスタマイズが可能です。ただし、1ゾーンなので、各キーや、ゾーンでごとに異なる色に設定することはできません。


バックライト

 

パフォーマンスのチェック

Alienware X14のパフォーマンスのチェックです。

Alienware X14では、Alienware Command Centerを使用して動作モードを変更することができます。また、FN+F1で、動作モードを切り替えることも可能です。

ここでは、デフォルトの「バランス」、高いパフォーマンスが出る「最高速」の2つのモードで、ベンチマーク計測を行いました。


Alienware Command Center

 

CPU

Alienware X14のCPUは、Core i7-12700Hを搭載しており、ベンチマークの結果は以下の通りです。

スリムタイプの筐体であることも関係していると思いますが、Core i7-12700Hを搭載した別機種ほどにはスコアが伸びませんでした。それでも、マルチコアではRyzen 7 6800Hと同等か、それ以上のスコアが出ていますし、シングルコアのスコアも十分高いです。

動作モードを、「最高速」モードにすると、「バランス」モード時よりも数%スコアがアップしています。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-12700H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900H 19223
Core i9-12900HK 17767
Core i7-12700H 16389
15014 [最高速]
14066 [バランス]
Ryzen 7 6800H 13999
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
12359
Core i7-11800H 11893
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 7 5800U 9429
Ryzen 5 5600H 9255
Core i5-11400H 8514
Ryzen 5 5600U 8491
Ryzen 7 5700U 8445
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 5625U 8107
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HK 1918
Core i7-12700H 1823
1773 [最高速]
1769 [バランス]
Core i7-1280P 1664
Core i7-1195G7 1634
Core i9-11900H 1570
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
1531
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1511
Core i5-1240P 1483
Ryzen 9 5900HX 1463
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600U 1369
Ryzen 5 5600H 1354
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 7 5700U 1264
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはLPDDR5-5200で、非常に速いです。オンボードメモリなので換装はできません。

なお、RTX 3050 Ti搭載モデルは、LPDDR5-4800メモリを搭載しているようです。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
64.22GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

Alienware X14は、グラフィックスにGeForce RTX 3050 Ti Laptop、もしくは、GeForce RTX 3060 Laptopを搭載しています。

今回チェックしたのはGeForce RTX 3060 Laptop搭載モデルですが、メーカーの設定する最大グラフィックスパワーは75Wでした。RTX 3060 Laptopとしてはやや低めの設定値です。

RTX 3060の最大グラフィックパワーは75W

 

3DMark Time Spyのベンチマークスコアは、以下の通りです。最大グラフィックスパワー75WのRTX 3060 Laptopとしては、順当なスコアでした。ゲーミングノートPCとしては、ミドルクラスのグラフィックス性能です。

なお、「バランス」モード、「最高速」モード、「最高速」& ディスクリートモードのいずれも、スコアに大きな差はありませんでした。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3060 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 Ti 16GB 175W 12614
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7269 [最高速 + ディスクリートモード]
7234 [最高速]
7181 [バランス]
GTX 1660Ti   5667
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3060 Laptopの情報は次の通りです。動作モードを変更しても、GPUクロック等に変化はありませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、読み込み速度が非常に速いです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
6522
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載しており、アクセス速度も速いです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

このPCは、ターボブースト期間が他のゲーミングノートよりも長いので、数十秒で終わるようなLightroomの書き出しは非常に速かったです。

Core i7-12700H
16GBメモリ
38秒
Core i9-11900H
16GBメモリ
44秒
Core i7-12700H
16GBメモリ
46秒
Core i9-11980HK
64GBメモリ
46秒
Core i7-1280P
16GBメモリ
47秒
Core i7-11800H
16GBメモリ
53秒
Core i7-1260P
16GBメモリ
56秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
56秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
56秒 (MacBook Pro 14)
Apple M1
16GBメモリ
66秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1195G7
16GBメモリ
66秒
Core i5-1240P
8GBメモリ
72秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-1185G7
16GBメモリ
74秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Ryzen 7 5800U
16GBメモリ
95秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

4K動画の書き出しにかかる時間は短いです。また、編集作業も快適に行えます。

4K動画の書き出し
Core i9-12900HK
RTX 3080 Ti (175W)
3分09秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分45秒
Core i9-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-12700H
RTX 3070Ti (105W)
3分51秒
Core i7-1180H
RTX 3070 (140W)
3分53秒
Core i7-12700H
RTX 3060 (75W)
3分55秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
4分04秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 9分14秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 17 Betaによる書き出し時間
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
3分48秒
Core i7-12700H
RTX 3060
4分14秒
Core i7-11370H
RTX 3050Ti (60W)
4分18秒
Core i5-11400H
GTX 1650
4分19秒
Ryzen 5 5600H
RTX 3050 (60W)
5分22秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M1 6分20秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1195G7 12分44秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

CPUのみで実行するx265エンコードですが、第11世代Core i9-11900Hよりも短い処理時間でした。

Core i9-12900HK 7分15秒
Core i7-12700H 7分57秒
Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Ryzen 7 6800H 8分42秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1280P 10分59秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmark
Optixで実行(GeForce RTX 3060)
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェックです。

背面左側にある1つのUSB-Cポートは、DisplayPort、Power Deliveryに対応しており、下表のような結果となりました。

USB Type-Cポート
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ○ ※3
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ○ ※3 × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ○ ※3
45W Lenovoウルトラポータブル ○ ※3
30W RAVPower GaN充電器 ○ ※3
18W cheero充電器 ○ ※3
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ○ ※3
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 「小型のアダプターが検出されました」との表示が出る

 

背面右側に配置されているのは、2つのThunderbolt 4ポートで、DisplayPortと、電源供給に対応しています。動作チェックの結果は下表のような結果となりました。

Thunderbolt 4ポート
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ○ ※3
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ○ ※3
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ○ ※3
45W Lenovoウルトラポータブル ○ ※3
30W RAVPower GaN充電器 ○ ※3
18W cheero充電器 ○ ※3
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ○ ※3
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 「小型のアダプターが検出されました」との表示が出る

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBで表示されています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには、「重量:1.841kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りで、仕様値よりも少し軽かったです。外部GPUを搭載したゲーミングノートPCとしては、軽めの質量です。ACアダプターと合わせても約2.2kgほどしかなく、持ち運びがしやすいです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.793kg
ACアダプター 409g

 

バッテリー駆動時間のチェック

Alienware X14のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は80.5Whです。これは、14インチのゲーミングノートPCとしては、非常に大きい容量となります。

バッテリー容量

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。ハイパフォーマンスのCPUとGPUを搭載しているので、大容量バッテリーを搭載していても、駆動時間は短いです。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法
(2) PCMark 10 Modern Office 2時間50分
(3) PCMark 10 Gaming 1時間8分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードはバランス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、物理シャッターは付いていません。なお、IRカメラを搭載しているので、Windows Helloの顔認証を使用できます。

Webカメラ

 

Webカメラは、標準的なHDカメラ(1280x720)です。ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、一般的な性能だと思います。

本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows 10標準のカメラアプリで撮影

 

1万円以上する外付けのLogicool StreamCam C980のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※撮影方法は上と同じ

 

スピーカー

スピーカーは、キーボード面の左右サイドに配置されています。音質はややよく、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

「バランス」モードでは、CPU電力は55W前後を維持し、CPU温度は80℃前後で落ち着いています。

「最高速」モードでは、CPU電力がアップし65W前後で推移し、CPU温度は90℃近い温度まで上昇します。

「最高速」にしても、パフォーマンスが著しく向上する訳でもないので、通常は「バランス」モードでいいかと思います。

  • バランス
  • 最高速
CPU電力&CPU温度
CPU電力&CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU温度およびGPU温度は下図の通りです。

「バランス」モードでは、CPU温度は大きく変動しますが、90℃以下で抑えられているときが多いです。GPU温度は70℃前後と心配のない温度です。

「最高速」モードの温度も、そこまで大きな差はありません。

ボディが薄型であるため、CPU温度がやや高めですが、問題ない範囲でしょう。

  • バランス
  • 最高速
CPU温度&GPU温度
CPU温度&GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

バランスモードのアイドル時は比較的静かですが、FF15のような高い負荷がかかると、高めの騒音値となり、ややうるさくなります。「最高速」モードでも、騒音値は変わりませんでした。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2~3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

スリムなボディなので、アイドル時でもキーボード面全体の温度が上がっています。ゲーム時は、パームレスト部分が熱く感じ、手のひらが不快に感じます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

高性能なパーツを搭載しているため、一般的なノートPCよりは高い消費電力となります。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

Alienware X14の外観のチェックです。

Alienwareらしく、かっこいいデザインです。

ボディカラーは、ルナライト(シルバーホワイト)です。

 

天板には、「Alienware」のマークと、「14」をデザインした模様が配置されています。背面から見てもデザイン性の高さが際立っています。

 

天板を閉じた状態です。厚みは約14.5mmしかありません。14インチのゲーミングノートPCとしては、世界最薄クラスとのことです。

 

スリム化のためだと思いますが、側面には、ポート類は配置されていません。

インターフェイスは背面にまとめられており、USB3.2、USB-C(DisplayPort、Power Delivery対応)、Thunderbolt 4 x2(DisplayPort、電源供給に対応)、HDMI、microSDカードリーダーを備えています。

 

液晶が開く最大の角度はご覧の通りです。

 

底面です。ハニカムデザインの吸気口があります。

 

内部の画像です。2つの冷却ファンによる、4方向からの排気により冷却しています。

面積に対して、バッテリーの占める割合が大きいです。

 

ストレージには、Type 2280 M.2 SSDを搭載していました。換装はできそうです。

 

ACアダプターは、130Wです。丸みのあるデザインで、容量の割に小型なので持ち運びもしやすいです。

 

まとめ

以上が、Alienware X14のレビューです。

デルのAlienwareシリーズに、14型サイズの機種が復活しました。

Alienwareらしい、デザイン性の高いボディが目を引きます。特に、14型ゲーミングノートPCとしては世界最薄となる約14.5mmのボディは、一般的なノートPCよりも薄いです。また、約1.841kgと軽めでありつつ、ボディの堅牢性も高いため、ゲーミングノートPCを頻繁に持ち運びたい方に適した機種となっています。

最大で、第12世代Core i7-12700H + RTX 3060 Laptopの構成が可能です。今回は、RTX 3060 Laptop搭載モデルをチェックしましたが、モビリティ重視のゲーミングノートPCでありながら、ミドルクラスのゲーミング性能を備えており、画質を調整することで、多くのゲームを快適にプレイできます。

また、144Hzのハイリフレッシュレート液晶が、DCI-P3 100%クラスと色域が広いのもポイントです。ゲームだけでなく、クリエイター向けソフトの使用にも適しています。クリエイターの持ち出し用ノートPCとして使ってもよさそうです。

全体的に質の高い仕上がりですが、ゲームのような高負荷時は全体の温度が上がり、パームレストに置いた手のひらが熱く感じます。また、手が大きめの方は、パームレストから手がはみ出してしまうのもやや気になる部分ではあります。このあたりは、スリムタイプのゲーミングノートPCの宿命として、目をつぶる必要があります。

 

世界最薄のゲーミングノートPC

Alienware X14

特徴

  • 厚み約14.5mmの世界最薄ゲーミングノートPC
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こんなあなたに

  • ゲーミングノートPCを頻繁に持ち運ぶ方
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