HP Victus 16(2023年モデル)の実機レビュー

更新日:

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】

CPU Core i5-13500HX
Core i7-13700HX
Ryzen 5 7640HS
Ryzen 7 7840HS
GPU GeForce RTX 4050
GeForce RTX 4060
GeForce RTX 4070
メモリ 16GB
ストレージ 512B SSD
液晶サイズ 16.1型 16:9
液晶種類 1920x1080 IPS 144Hz
質量 約2.30kg
バッテリー 最大 7時間30分
価格[税込] 13万円台~
ホワイトカラーのゲーミングノート

HP Victus 16は、ホワイトの清潔感のあるカラーが特徴的なゲーミングノートPCです。

搭載しているグラフィックスの割には価格が安く、コストパフォーマンスの高い製品です。RTX 4050搭載モデルが13万円台~、RTX 4060 搭載モデルでも16万円台~と安いです。

ディスプレイの色域は広くなく、解像度もFHDなので、映像の美しさにはあまりこだわらない方におすすめです。高い性能の外部モニターに接続して使うのもいいと思います。

なお、当サイト向けのクーポンを利用することで、7%OFFで購入することができます(ただし一部のセール品は除く)。

公式販売サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-13700HX、GeForce RTX 4070、16GBメモリ、512GB SSD

Core i7-13700HX、GeForce RTX 4060、16GBメモリ、512GB SSD NEW!

Ryzen 7 7840HS、GeForce RTX 4060、16GBメモリ、512GB SSD NEW!

 

 

当サイト向け特別クーポンで安く購入可能

当サイト向けの特別クーポンを利用することで、日本HPパソコンを、通常よりも安く購入することが可能です(132,000円以上の製品が対象)。

HPパソコンが安くなるクーポン

 

 

目次

お忙しい方は、「HP Victus 16の特徴」のみお読みください。

 

HP Victus 16の特徴

高いコストパフォーマンス

Victus 16(2023年モデル)は、搭載しているグラフィックスの割には価格が安く、コストパフォーマンスの高いゲーミングノートPCです。

コストパフォーマンスの高いゲーミングノートPC

 

例えば、GeForce RTX 4060のミドルスペックGPUを搭載したモデルが、16万円台です。また、GeForce RTX 4050を搭載したエントリークラスのモデルであれば、13万円台で購入することができます。なお、時期によって価格は変わるので、もっとコスパの高いモデルが出てくるかもしれません。

RTX 4050モデルが13万円台~、RTX 4060モデルが16万円台~

 

最大でGeForce RTX 4070のモデルあり

HPのゲーミングノートPCには、VictusシリーズとOMENシリーズがあり、Victusシリーズはどちらかと言えばエントリーモデルの機種となりますが、最大でGeForce RTX 4070のグラフィックスを搭載したモデルもあり、性能は割と高めです。

ただし、ディスプレイ性能が、(悪いわけではありませんが)そこまで良くはないため、個人的には、GeForce RTX 4050 / 4060のモデルが、全体的なバランスが良くおすすめです。GeForce RTX 4070にするなら、綺麗な映像、もしくは高いフレームレートでゲームがしたくなると思われるので、もっと高い解像度で、色域も広く、リフレッシュレートも高いのOMEN 16のほうが全体のバランスがいいと思います。

GeForce RTX 4050 ~ 4060のモデルがおすすめ

 

清潔感のあるホワイトのカラー

ゲーミングノートPCは、ブラックのカラーが非常に多く、キーボードバックライトや天板がカラフルに光る製品が多いですが、本製品は清潔感のあるホワイトのカラーで、キラキラとLEDが光りません。リビングやオフィスなどでも使いやすいカラーです。白を基調にした部屋の方にも合うと思います。

清潔感のあるホワイトカラー

 

インテルモデルとAMDモデルの違い

Victus 16には、インテルプロセッサーを搭載したモデルと、AMDプロセッサーを搭載したモデルがあります。仕様を見比べてみた限りでは、CPUと、グラフィックスのラインナップと、メモリの規格以外は一緒でした。

CPUについては、Core i7-13700HXと、Ryzen 7 7840HSを比べると、CINEBENCH R23のスコアは、マルチコア、シングルコアともに、Core i7-13700HXの方が少し上でした。それでも、ゲーム時のフレームレートや、クリエイター向けソフトでの作業において、大きな差はありませんでした。

CINEBENCH R23(マルチコア)
Core i7-13700HX 18136
Ryzen 7 7840HS 16220
CINEBENCH R23(シングルコア)
Core i7-13700HX 1867
Ryzen 7 7840HS 1736

 

メモリについては、インテルモデルがDDR5-4800、AMDモデルがDDR5-5600でした。しかし、SiSoftware Sandra 2020でのチェックでは、インテルモデルのDDR5-4800メモリの方が、メモリ帯域が広かったです。ただ、どちらも実際の使用においては問題ない帯域の広さだったので、あまり気にしなくていいかと思います。

バッテリー駆動時間については、AMDモデルの仕様値が「後日公開予定」となっています。当サイトのチェックでは、低負荷だとCore i7-13700HX搭載モデル、高負荷だとRyzen 7 7840HS搭載モデルのほうが、バッテリー駆動時間が若干長かったです。

なお、価格面では、AMDモデルのほうが大分安いので、コストパフォーマンスはAMDモデルのほうがいいでしょう。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
スペックが高いので、Web閲覧やOffice作業は快適です。
動画鑑賞 ディスプレイは色鮮やかに欠けますが、普通に動画を視聴することができます。スピーカー音はやや良いです。
RAW現像
画像編集
CPUやグラフィックスのスペックは十分ですが、ディスプレイの色域が狭いので、画像編集向きではありません。外部モニターに接続して使うなら、いいと思います。
動画編集 外部グラフィックスに性能の高いCPUを搭載し、動画編集も快適です。ただし、色調整するような方には適しません。
ゲーム 外部グラフィックスに、高リフレッシュレート対応ディスプレイを搭載し、ゲームは快適です。

 

ディスプレイのチェック

HP Victus 16のディスプレイのチェックです。

解像度は標準的なFHD(1920x1080)で、144Hzの高リフレッシュレートに対応しています。最大輝度は、メーカーの仕様表では250nitとなっており普通です。

ただし、色域が狭く、ゲーミングノートPCとしては残像が少なくはありません。

その他の特性や詳細については、以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は狭いです。当サイトでの計測では、sRGBカバー率は65.6%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を見てみると、やや緑色が強めに発色していることが分かります。色域も狭いので、正しい色からはややズレています。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。ギラつきもほぼ感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)も検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーボードの1つのキーを押してから、その文字が画面に表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約48msでした。一般的なノートPCは80ms前後が多かったので、本製品の表示遅延は少ないです。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを、十分速いシャッタースピードで撮影したところ、普通のノートPCのディスプレイは、1秒間に60フレームを更新しますが、2フレームくらい前まで残像がありました。

一方、本製品は1秒間に144フレームを更新するディスプレイで、約4フレーム前くらいまで残像がありました。本製品は、普通のノートPCより1秒間に約2倍のフレームを表示していますが、見えるフレームも約2倍だったので、普通のノートPCと残像感はあまり変わりません。ゲーミングノートPCとしては多めの残像です。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

HP Victus 16のキーボードのチェックです。

仕様を確認すると、キーピッチは約18.7x18.4mm、キーストロークは約1.5mmとなっています。普通の打ちやすさのキーボードです。テンキーは、4列キーボードなので使いやすいです。

タッチパッドの使いやすさは普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しており、色を変えることもできます。ただし、キー毎に色を変えることは出来ません。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

HP Victus 16は、「OMEN Gaming Hub」という付属のソフトから、電源モードを変更することが出来ます。CINEBENCH R23と3DMarkについては、電源モードを「最適」と「パフォーマンス」の2つでテストしています。それ以外は「最適」です。

OMEN Gaming Hub
電源モード

 

CPU

インテルモデルは、PBP:55WのCore i5-13500HX または Core i7-13700HXを搭載しています。AMDモデルは、cTDP:35~54WのRyzen 5 7640HS または Ryzen 7 7840HSを搭載しています。ベンチマークの結果は以下のとおりです。

Core i7-13700HXでは、「パフォーマンス」モードでは、(安定していませんが)70Wを超えるCPU電力で動作しており、高めのスコアでした。一方、「最適」モードでは、約55WのCPU電力で動作していました。「パフォーマンス」モード時よりもCPU電力が下がるので、スコアは低くなりますが、Core i7-12700Hの代表的なスコアと同程度の数値が出ています。「最適」モードで動かしたほうが静かなので、状況によって使い分けるといいでしょう。

Ryzen 7 7840HSでは、動作モードによる変化は小さかったです。マルチコア、シングルコアともに、Core i7-13700HX搭載モデルの「パフォーマンス」モデルのスコアよりも若干低いものの、現行のゲーミングノートPCとしては十分な処理性能だと思います。

コスパ重視であれば、Ryzen搭載のAMDモデルのほうが良いと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-13700HX [RTX 4070搭載モデル]
Core i7-13700HX [RTX 4060搭載モデル]
Ryzen 7 7840HS
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-12950HX 21617
Core i9-13900H 19299
Core i7-13700HX
[RTX 4070搭載モデル]
18136 [パフォーマンス]
15138 [最適]
Core i7-13700H 17622
Core i7-13700HX
[RTX 4060搭載モデル]
17575 [パフォーマンス]
14838 [最適]
Core i7-12800HX 17492
Ryzen 7 7840HS 16220 [パフォーマンス]
15820 [最適]
Core i7-12700H 14546
Core i7-12650H 14189
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Ryzen 7 7735U 10122
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Ryzen 5 7530U 8403
Core i5-1335U 8249
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-13900H 2016
Core i9-12950HX 1981
Ryzen 9 7945HX 1951
Core i7-13700H 1898
Core i7-13700HX
[RTX 4070搭載モデル]
1867 [パフォーマンス]
1859 [最適]
Core i7-13700HX
[RTX 4060搭載モデル]
1837 [パフォーマンス]
1836 [最適]
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1787
Ryzen 7 7840HS 1736 [パフォーマンス]
1733 [最適]
Core i7-12800HX 1760
Core i5-12500H 1727
Core i5-1335U 1723
Core i5-1340P 1722
Ryzen 7 7735HS 1538
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Ryzen 5 6600H 1476
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 7730U 1446
Ryzen 5 7530U 1439
 :本製品で選択できるプロセッサー(Core i5-13500HXとRyzen 5 7640HSは使ったことがないので不明)
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

インテルモデルはDDR5-4800のデュアルチャネルメモリを、AMDモデルはDDR5-5600のデュアルチャネルメモリを搭載しています。仕様上は、AMDモデルの方が帯域幅が広いメモリを使用していますが、SiSoftware Sandra 2020でのチェックでは、インテルモデルのDDR5-4800の方が帯域が広かったです。とはいえ、AMDモデルも実用上不足のないメモリ帯域の広さでした。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ [Core i7-13700HX搭載モデル]
16GB(8GBx2)メモリ [Ryzen 7 7840HS搭載モデル]
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5600
デュアルチャネル
66.34GB/s
43.2GB/s
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
54GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
51.21GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスは、GeForce RTX 4050、RTX 4060、RTX 4070のモデルがありますが、今回はRTX 4060搭載モデルと、RTX 4070搭載モデルをチェックしています。

RTX 4060、RTX 4070ともに、最大グラフィックスパワーは120Wと、やや高めでした。

GeForce RTX 4070(Core i7-13700HX搭載モデル)の最大グラフィックパワー
GeForce RTX 4060(Core i7-13700HX搭載モデル)の最大グラフィックパワー
GeForce RTX 4060(Ryzen 7 7840HS搭載モデル)の最大グラフィックパワー

 

3DMarkのベンチマークスコアは次の通りです。

RTX 4070の場合、「パフォーマンス」モードであれば、従来のRTX 3080を超える数値が出ていました。また、RTX 4060では、一世代前のRTX 3070に迫るスコアでした。RTX 4070、RTX 4060ともに高いスコアが出ています。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 4070 Laptop
GeForce RTX 4060 Laptop [Core i7-13700HX搭載モデル]
GeForce RTX 4060 Laptop [Ryzen 7 7840HS搭載モデル]
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 175W 21897
RTX 4080 175W 18822
RTX 4080 145W 16255
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 4070 140W 12254
RTX 4070 120W 12247 [パフォーマンス]
11029 [最適]
RTX 3080 140W 11552
RTX 3070 Ti 150W 11262
RTX 3070 140W 11015
RTX 4060 140W 10665
RTX 4060
[Ryzen 7 7840HS搭載モデル]
120W 10558 [パフォーマンス]
9974 [最適]
RTX 4060
[Core i7-13700HX搭載モデル]
120W 10305 [パフォーマンス]
9671 [最適]
RTX 4060 65W 8829
RTX 4050 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050 75W 5102
 :本製品で選択できるグラフィックス(ただし、RTX 4050の最大グラフィックスパワーは不明)
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4070 / RTX 4060の情報は次の通りです。

GeForce RTX 4060 Laptop GPU
GeForce RTX 4070 Laptop GPU

 

ストレージ

ストレージには PCIe Gen4 SSDを搭載しており、アクセス速度は非常に速いです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe Gen4 SSD [Core i7 + RTX 4070]
512GB PCIe Gen4 SSD [Core i7 + RTX 4060]
512GB PCIe Gen4 SSD [Ryzen 7 + RTX 4060]
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7086~7109
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

SDカードスロットは搭載されていません。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイしAfterburnerで計測したフレームレートを掲載します。

本製品は、OMEN Gaming Hubのグラフィックスイッチャーという項目から、「ハイブリッド」と「ディスクリート」のモードを選ぶことができます。「ディスクリート」にすると、CPU内蔵グラフィックスを使わずに外部グラフィックスのみを使うようになり、ゲームによってはフレームレートがやや上がる場合もあります。なお、本製品は、設定を変更すると、再起動が必要です。ここでは「ディスクリート」で各ゲームをテストしていきます。

上で紹介した動作モードは「パフォーマンス」にしています。

OMEN Gaming Hub
グラフィックスイッチャー

 

GeForce RTX 4060搭載モデルでは、重い部類のゲームでも高めのグラフィック設定で80 fps以上出ていました。軽めのゲームであれば150 fps以上出ているゲームが多かったです。

GeForce RTX 4070搭載モデルでは、ほとんどのゲームが、高いグラフィック品質設定でも、100 fpsオーバー、軽いゲームであれば200 fpsオーバーの平均フレームレートが出ていました。

本製品の1920x1080 144Hzのディスプレイでゲームをするなら、GeForce RTX 4060でも十分だと思います。もっと高い性能の外部モニターに繋げるなら、GeForce RTX 4070でもいいでしょう。

なお、Core i7-13700HXと、Ryzen 7 7840HSで、ゲームのフレームレートに大きな差はありませんでした。コスパ重視であれば、AMDモデルを選ぶといいと思います。

以下のゲームのフレームレートについて
平均フレームレートを掲載しています
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
解像度 品質 Core i7
RTX4070
Core i7
RTX4060
Ryzen 7
RTX4060
1920x1080 178 fps 159 fps 157 fps
96 fps 81 fps 80 fps
最高 61 fps 53 fps 53 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 110 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 95 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 85 fps
RTX 4090 150W 84 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
120W 61 fps [Core i7-13700HX搭載]
RTX 4070 140W 57 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
120W 53 fps [Core i7-13700HX搭載]
RTX 4060
※ディスクリートモード
120W 53 fps [Ryzen 7 7840HS搭載]
RTX 4060 140W 48 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 46 fps
RTX 4060 45W 44 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 41 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 38 fps
RTX 4050 45W 36 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 Core i7
RTX4070
Core i7
RTX4060
Ryzen 7
RTX4060
1920x1080 121 fps 119 fps 128 fps
117 fps 112 fps 113 fps
ウルトラ 101 fps 93 fps 96 fps
レイトレ:ウルトラ 70 fps 58 fps 58 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 Core i7
RTX4070
Core i7
RTX4060
Ryzen 7
RTX4060
1920x1080 258 fps 237 fps 243 fps
最高 128 fps 116 fps 118 fps
エクストリーム 115 fps 100 fps 102 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 171 fps
RTX 4090 150W 167 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4080 175W 157 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 137 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
120W 115 fps [Core i7-13700HX搭載]
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 111 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
120W 102 fps [Ryzen 7 7840HS搭載]
RTX 4060 140W 101 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
120W 100 fps [Core i7-13700HX搭載]
RTX 3070Ti 130W 90 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 83 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 61 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 115W 48 fps
RTX 3050 75W 31 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 Core i7
RTX4070
Core i7
RTX4060
Ryzen 7
RTX4060
1920x1080 軽量品質 185 fps 171 fps 184 fps
標準品質 163 fps 146 fps 145 fps
高品質 119 fps 100 fps 103 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090 175W 192 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 166 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 149 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
120W 119 fps [Core i7-13700HX搭載]
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 117 fps
RTX 4070 140W 116 fps
RTX 4060 140W 103 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
120W 103 fps [Ryzen 7 7840HS搭載]
RTX 4060
※ディスクリートモード
120W 100 fps [Core i7-13700HX搭載]
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 85 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 84 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
解像度 品質 Core i7
RTX4070
Core i7
RTX4060
Ryzen 7
RTX4060
1920x1080 270 fps 259 fps 235 fps
181 fps 165 fps 161 fps
最高 143 fps 127 fps 130 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 169 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 147 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
120W 143 fps [Core i7-13700HX搭載]
RTX 4070 140W 141 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
120W 130 fps [Ryzen 7 7840HS搭載]
RTX 4060
※ディスクリートモード
120W 127 fps [Core i7-13700HX搭載]
RTX 4060 140W 118 fps
RTX 4050 140W 111 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 Core i7
RTX4070
Core i7
RTX4060
Ryzen 7
RTX4060
1920x1080 最低 170 fps 169 fps 169 fps
161 fps 157 fps 157 fps
ウルトラ 127 fps 116 fps 116 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 163 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 144 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
150W 131 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
120W 127 fps [Core i7-13700HX搭載]
RTX 4060
※ディスクリートモード
120W 116 fps [Core i7-13700HX搭載]
RTX 4060
※ディスクリートモード
120W 116 fps [Ryzen 7 7840HS搭載]
RTX 4060 140W 107 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3060 140W 97 fps
RTX 4060 60W 90 fps
RTX 4060 45W 87 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 4050 45W 78 fps
RTX 3050Ti 95W 70 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 75W 62 fps
RTX 3050 60W 53 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 DLSS Core i7
RTX4070
Core i7
RTX4060
Ryzen 7
RTX4060
1920x1080 最低 オフ 182 fps 177 fps 161 fps
オフ 164 fps 154 fps 151 fps
最高 オフ 152 fps 141 fps 138 fps
クオリティ 165 fps 156 fps 150 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 217 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 189 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 173 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 173 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 154 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
120W 152 fps [Core i7-13700HX搭載]
RTX 4060
※ディスクリートモード
120W 141 fps [Core i7-13700HX搭載]
RTX 4060
※ディスクリートモード
120W 138 fps [Ryzen 7 7840HS搭載]
RTX 4060 140W 137 fps
RTX 3070 140W 132 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 114 fps
RTX 4050 105W 110 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 107 fps
RTX 3060 115W 107 fps
RTX 4060 45W 101 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 75W 66 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 Core i7
RTX4070
Core i7
RTX4060
Ryzen 7
RTX4060
1920x1080 標準(ノート) 199 fps 195 fps 165 fps
高(ノート) 185 fps 178 fps 159 fps
最高品質 159 fps 150 fps 140 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 222 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 215 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 185 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 168 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
120W 159 fps [Core i7-13700HX搭載]
RTX 3070Ti 150W 158 fps
RTX 4060 140W 156 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
120W 150 fps [Core i7-13700HX搭載]
RTX 4060
※ディスクリートモード
120W 140 fps [Ryzen 7 7840HS搭載]
RTX 3070 140W 139 fps
RTX 4050 105W 134 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 133 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050 95W 89 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター5 シーズン1]

チャプター5になったので、Ryzen 7 / RTX 4060モデルでのみ計測し直しました。 

DirectX 12
解像度 品質 Ryzen 7
RTX4060
1920x1080 低設定 203 fps
中設定 167 fps
最高設定 84 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 Ryzen 7
RTX4060
1920x1080 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
204 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 Core i7
RTX4070
Core i7
RTX4060
Ryzen 7
RTX4060
1920x1080 低設定 287 fps 259 fps 258 fps
高設定 202 fps 172 fps 174 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 Core i7
RTX4070
Core i7
RTX4060
Ryzen 7
RTX4060
1920x1080 低設定 553 fps 502 fps 437 fps
高設定 489 fps 433 fps 368 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 Core i7
RTX4070
Core i7
RTX4060
Ryzen 7
RTX4060
1920x1080 非常に低い 350 fps 315 fps 288 fps
中型 335 fps 241 fps 242 fps
ウルトラ 260 fps 175 fps 178 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 Core i7
RTX4070
Core i7
RTX4060
Ryzen 7
RTX4060
1920x1080 最高品質 24588
(すごく快適)
24567
(すごく快適)
22625
(すごく快適)
※約5500で60fps

 

追加計測

以下のゲームのフレームレートも追加しました。

劇的に重い部類のゲーム
ARK: Survival Ascended
解像度 品質 Ryzen 7
RTX4060
1920x1080 58 fps(94 fps)
38 fps(64 fps)
最高 41 fps ※1
※括弧内のフレームレートは、DLSS(Balanced)+DLSS FG有効時
※1 最高設定では自動で、DLSS(Balanced)+DLSS FGが有効
重い部類のゲーム
Starfield(スターフィールド)
解像度 品質 Ryzen 7
RTX4060
1920x1080 70 fps(119 fps)
52 fps(87 fps)
ウルトラ 40 fps(74 fps)
※括弧なしは、アップスケーリング:SR2の時
※括弧内は、アップスケーリング:DLSS(バランス)+フレーム生成:オンの時

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、クリエイター向けソフトで計測した各種処理時間を下に掲載します。なお、ここでは動作モードを「パフォーマンス」、グラフィックスイッチャーを「ハイブリッド」にして計測しています。なお、クリエイターソフトは、CPU内蔵グラフィックスも使える「ハイブリッド」にしたほうが、処理速度が向上するケースが多いです。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

速い書き出し時間です。マスクをしたり、露光量を変えたり、変形したりするような作業も快適です。なお、3つのスペック構成で、処理にかかる時間はほとんど変わりませんでした。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700HX
RTX 4080 (145W)
43秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
47秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900H
57秒
Core i7-13700HX
RTX 4070 (120W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700HX
RTX 4060 (120W)
61秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen 7 7840HS
RTX 4060 (120W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen 9 7940HS
RTX 4060 (60W)
66秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H 68秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
76秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-13500H 80秒
Ryzen 7 6800H 82秒
Core i7-1360P 88秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Ryzen 5 7530U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Proの書き出し時間も非常に速いです。編集作業自体も快適です。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
3分00秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
3分01秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分08秒
Core i7-13700HX
RTX 4080 (145W)
3分12秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
3分20秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分29秒
Core i7-13700HX
RTX 4070 (120W)
3分54秒
Core i7-13700HX
RTX 4060 (120W)
4分01秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
4分03秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Ryzen 7 7840HS
RTX 4060 (120W)
4分21秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
ソフトウェアエンコード

CPUのみで実行するx265エンコードも高速です。

Core i9-13980HX 4分34秒
Core i9-13950HX 4分35秒
Core i9-13900H 6分13秒
Core i7-12800HX 6分18秒
Core i7-13700HX 6分22秒 [RTX 4070搭載モデル]
6分36秒 [RTX 4060搭載モデル]
Core i7-13700HX 6分39秒
Core i7-13700H 6分39秒
Ryzen 7 7840HS 6分56秒 [RTX 4060搭載モデル]
Core i7-12700H 7分50秒
Core i7-13620H 7分56秒
Ryzen 9 6900HX 8分23秒
Core i5-12500H 8分36秒
Ryzen 7 6800U 10分47秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 4070(Core i7-13700HX搭載モデル)で実行
GeForce RTX 4060(Core i7-13700HX搭載モデル)で実行
GeForce RTX 4060(Ryzen 7 7840HS搭載モデル)で実行
SPECviewperf 2020
GeForce RTX 4070(Core i7-13700HX搭載モデル)で実行
GeForce RTX 4060(Core i7-13700HX搭載モデル)で実行
GeForce RTX 4060(Ryzen 7 7840HS搭載モデル)で実行

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

本製品は、SuperSpeed USB Type-C 5Gbps (Power Delivery、DisplayPort 1.4)を1ポート搭載しています。

Thunderbolt4
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
140W アドテック PD3.1充電器
100W Anker 充電器
61W RAVPower GaN充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

本製品のHDMIポートは、HDMI2.1に対応しています。

4KモニターへHDMIで接続したときのディスプレイ情報は下の通りです。NVIDIAコントロールパネルから設定を変えることで、4K、120Hz、10ビットでの表示が可能です。

4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

HP Victus 16の質量のチェックです。

ゲーミングノートPCとしては普通の質量です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  Core i7
RTX4070
Core i7
RTX4060
Ryzen 7
RTX4060
PC本体 2.353kg 2.351kg 2.364kg
ACアダプター+電源ケーブル 757g 714g 758g

 

バッテリー駆動時間のチェック

HP Victus 16のバッテリー駆動時間をチェックします。

バッテリー容量は、約70Whとなっていました。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。性能が高いため、普通のノートPCのように長時間バッテリー駆動することはできません。ただ、動画再生のような軽めの作業であれば、(2)のようにある程度はもちます。また、(3)のようにやや高めの負荷をかけたときは、Ryzen搭載モデルのバッテリー駆動時間の方が長かったです。

なお、バッテリー駆動状態でゲームをすると、フレームレートが制限されてカクつくので、ゲーム時はACアダプターに繋ぎましょう。

バッテリー駆動時間
  Core i7
RTX4070
Core i7
RTX4060
Ryzen 7
RTX4060
(1) MobileMark 2018 最大6時間 最大6時間30分 後日公開予定
(2) 動画再生時 5時間5分 5時間26分 5時間17分
(3) Premiere Proでのプレビュー再生 2時間11分 2時間01分 2時間34分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Victus 16は、約207万画素のFHDカメラを搭載しており、画質は割と綺麗です。また、物理的にカメラを隠す機能も搭載しています。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面と側面の間の斜めの部分に配置されています。音質は比較的良く、勝手に点数を付けると、10点満点で6点といったところです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度の推移を確認します。

Core i7-13700HX搭載モデルでは、「最適」モードの場合、CPU電力は約55Wと、ほぼPBP通りの数値で推移しており、このときのCPU温度は概ね70℃前後までに収まっており、問題のない温度です。「パフォーマンス」モードにすると、CPU電力が上がり、処理開始直後は安定しませんが、安定してからは、70~80W前後で動作しています。このときのCPU温度は70℃台で推移しており、こちらも問題ありません。

Ryzen 7 7840HS搭載モデルでは、「最適」モード時に、CPU電力は約55Wで推移し、CPU温度は概ね70℃前後を保っています。「パフォーマンス」モードにすると、CPU電力が約60Wに少しアップしますが、CPU温度は70℃台に収まっています。どちらのモードでも、問題のない温度です。

インテルモデル、AMDモデルのどちらとも、CPU温度を心配することなく使用できます。

  • Core i7
    RTX4070
  • Core i7
    RTX4060
  • Ryzen 7
    RTX4060
「最適」モード
「パフォーマンス」モード
「最適」モード
「パフォーマンス」モード
「最適」モード
「パフォーマンス」モード

 

ゲーム時のCPU、GPU温度の詳細

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマークを実行したときのCPU/GPU温度を計測した結果は下図の通りです。

インテルモデル、AMDモデルのどちらとも、CPU温度は高い時でも85℃前後まで、GPU温度は70℃台以下と、問題のない範囲に収まっています。ゲーム時も安心です。

  • Core i7
    RTX4070
  • Core i7
    RTX4060
  • Ryzen 7
    RTX4060
「最適」モード
「パフォーマンス」モード
「最適」モード
「パフォーマンス」モード
「最適」モード
「パフォーマンス」モード

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。Core i7 + RTX 4070の構成モデルでチェックしました。

「最適」モードであれば、ゲームをしていても、そこまでうるさくは感じません。

ただし、「パフォーマンス」モードにすると、動作音が上がり、気になります。ヘッドホンを付けることをおすすめします。ヘッドホンを付けない方は、多少フレームレートが落ちても、「最適」モードで動かすといいでしょう。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2~3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。こちらも、Core i7 + RTX 4070の構成モデルでチェックしました。

もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

ゲームをするとキーボード面の温度が高くなりますが、パームレスト部分はほとんど温度が上がらず、WASDキーも少ししか温度が上がらないため、ゲームをしていても気になりませんでした。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。こちらも、Core i7 + RTX 4070の構成モデルでのチェック結果です。

処理を開始して、10分経過後に確認できた最も高い数値を掲載しています。ただ、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

ゲーミングPCなので、消費電力は高めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

HP Victus 16は、ゲーミングノートPCとしては珍しいホワイトのカラーです。デザインもゴツゴツしておらず、どこに置いても合いそうな製品です。

 

天面にはVictusの「V」のロゴが入っています。

 

高さは23.9mmとなっており、ゲーミングノートとしては、比較的薄いです。

 

インターフェイスはご覧の通りです。映像出力は、USB-CとHDMI2.1で行えます。LANポートは、最大1Gbpsです。SDカードスロットはありません。USB-Aは左右のどちら側にも搭載されています。

 

ヒンジは、下図の角度まで開きます。背の高い方でも、見やすい角度まで開くことができます。

 

吸気口は大きく取られています。

 

ACアダプターは230Wです。薄型で角が丸くなっているので持ちやすいです。

 

まとめ

以上が、HP Victus 16(2023年モデル)のレビューです。

搭載しているグラフィックスの割には価格が安く、コスパの高い製品です。カジュアルゲーマーにはGeForce RTX 4050を搭載して13万円台のモデルが、少し高めのフレームレートでプレイしたい方にはGeForce RTX 4060を搭載して16万円台のモデルがおすすめです。

ボディがホワイトのカラーである点も特徴で、清潔感があります。一見するとゲーミングノートPCには見えません。ゲーミングノートPCであることが妻にバレたくないお父さんにも、最適だと思います。

グラフィックスは、GeForce RTX 4050 ~ 4070まであります。今回、GeForce RTX 4060 / RTX 4070を搭載した3モデルを確認しましたが、パーツ温度や表面温度も問題なく、快適に使用することができました。HP Victus 16(2023年モデル)の中ではスペック高めの3モデルで問題なかったので、他のモデルも快適にゲームができるでしょう。

ただ、ディスプレイの色域が狭く、残像も少ないわけではなく、解像度も標準的なFHDです。GeForce RTX 4070でゲームをするなら、綺麗な映像、または速い動きでも見やすい映像でプレイしたいと思うので、ディスプレイ性能がやや物足りなく感じます。また、キーボードも特にこだわりがなく普通の性能です。HP Victus 16(2023年モデル)はエントリー向けなので、GeForce RTX 4050 / RTX 4060を搭載した安いモデルの方が、全体のバランスが良くおすすめです。カジュアルにゲームを楽しみたいユーザーであれば、GeForce RTX 4050搭載モデルでも十分だと思います。

なお、インテルモデルとAMDモデルがありますが、ゲームをする場合、CPUの違いによる差はそれほどありませんでした。同じグラフィックスを搭載したモデルなら、より安いAMDモデルのほうがコスパは高いと思います。

なお、当サイト向けのクーポンを使えば、7%OFFで購入することができるので、是非ご活用下さい(ただ、一部のセール品はクーポンが使えない場合もあります)。

 

ホワイトカラーのゲーミングノート

HP Victus 16

特徴

  • 高いコストパフォーマンス
  • ホワイトのカラー

こんなあなたに

  • 十分遊べる性能のゲーミングPCを安く買いたい方
  • 派手なゲーミングPCが苦手な方

公式販売サイトはこちら

 

関連ページ