HP Spectre x360 16-aaの実機レビュー

更新日:

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】

CPU Core Ultra 7 155H
GPU CPU内蔵
GeForce RTX 4050
メモリ 16GB / 32GB LPDDR5x
ストレージ 512GB / 1TB SSD
液晶サイズ 16.0型 16:10
液晶種類 2880×1800 120Hz
質量 約 2.07kg
バッテリー 最大 13時間
価格[税込] 24万円台~
万能2 in 1 PC

HP Spectre x360 16-aaは、多くの用途で使用することができる2 in 1 PCです。

タブレットに変形することができ、ペンにも対応し、GeForce RTX 4050も搭載。イラスト制作、動画編集、画像編集、ゲームなど多くのことができます。

CPU内蔵グラフィックスのモデルでも、最新のCore Ultra 7 155Hなので、軽い動画編集やゲームなら可能でしょう。

1台のPCで色々やってみたい方に適しています。

公式サイトはこちら

 

当サイト向け特別クーポンで安く購入可能

当サイト向けの特別クーポンを利用することで、日本HPパソコンを、通常よりも安く購入することが可能です(132,000円以上の製品が対象)。

HPパソコンが安くなるクーポン

 

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core Ultra 7 155H、GeForce RTX 4050、32GBメモリ、1TB SSD

 

目次

お忙しい方は、「HP Spectre x360 16-aaの特徴」のみお読みください。

 

HP Spectre x360 16-aaの特徴

タブレットなどへ変形することができる

HP Spectre x360 16-aaは、下のような形状に変形することができる2 in 1 PCです。

タブレット形状すればイラストを描いたり、縦長の画面でウェブページを見たりするときに便利ですし、L字型やテント型にすれば、画面を手前側にもってこれるので、パッドでゲームをしたり、オンライン授業を受けたりしやすいです。

いろいろな形状に変形可能できて使いやすい

 

イラストを描くことができる

HP Spectre x360 16-aaは、MPP2.0対応のアクティブペンに対応し、しかも最初からペンが付属しています。

どこでも好きな場所で描けるので、プロのイラストレーターや漫画家のラフ画用サブ機としてもいいですし、趣味レベルで絵を描く方にもいいと思います。

余談ですが、メーカーからお借りしたペンで描いたら、反応が悪くて挙動がおかしかったですが、筆者が持っていた同型番のペンを使ったところ問題なく使えました。メーカーから借りたものは故障していたのかもしれません。

ペンが付属
パルワールドのクルリス

 

動画編集もできる

GeForce RTX 4050 Laptop GPUを搭載したモデルであれば、動画編集も快適です。DCI-P3 100%の有機ELを搭載しており、ディスプレイも動画編集向きです。

また、RTX 4050を搭載していないモデルでも、内蔵グラフィックス性能が向上したCore Ultra 7 155Hプロセッサーを搭載しているので、カット編集程度の簡単な動画編集であればできるでしょう。

動画編集もできる

 

ゲームもできる

GeForce RTX 4050 Laptop GPUを搭載したモデルならゲームをすることもできます。最大グラフィックスパワーが55Wと低めなので重いゲームは難しいかもしれませんが、そこまで重くないゲームなら、グラフィック品質設定を調整することで60 fps以上は出ると思います。

CPU内蔵グラフィックスの場合でも、軽いゲームを、解像度を落として低いグラフィック品質設定にすれば、なんとかプレイ可能です。仕事や作業の合間に、息抜き程度にゲームをするならできると思います。

息抜きにゲームをすることもできる

 

高級感のある薄型ボディ

HP Spectre x360 16-aaのボディは、外部グラフィックスを搭載したモデルとしては非常に薄く、スタイリッシュな見た目です。再生アルミニウムなどを使ったアッシュブラックのマットなボディは高級感があります。エッジが斜めにカットされ、そこにUSB-C端子があるのも特徴的です。

高級感のあるボディ

 

気になる部分

HP Spectre x360 16-aaの気になる部分は、パフォーマンスがあまり伸びなかった点です。今まで計測したCore Ultra 7 155H搭載PCの中では、もっとも低いベンチマークスコアでした。ただ、今回デモ機であるということもあるので、スコアが伸びなかったのかもしれません。その代わりCPU温度は低めでした。

CINEBENCH R23 マルチコア(いずれもCore Ultra 7 155H)
Acer Swift Go 14073
Claw A1M 13949
Zenbook 14 OLED 12209
Inspiron 13 (5330) 10766
HP Spectre x360 16-aa 9930

 

また、タッチおよびペンに対応しているため、電極線がやや目立ちます。特に背景が白いと縞々の線が入っているように見えます。ただ、筆者は若干気になりますが、気にならない方も多いと思います。

画像では分かりにくいですが、電極線がやや見えます
なお、紫や水色に見えるのはモアレなので、肉眼では見えません

 

また、今回、GeForce RTX 4050 Laptop GPUを搭載したモデルをテストしましたが、動画編集のような負荷のかかる作業をすると、右の手のひらが熱くなってきます。ボディが薄いため仕方がないところです。詳しくは、表面温度のチェックをご覧ください。ただ、外部GPUを搭載していないモデルであればそこまで熱くないかもしれません。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
大きな画面を搭載し、処理性能も高く、Web閲覧やOffice作業は快適です。
動画鑑賞 DCI-P3 100%の色鮮やかなディスプレイを搭載し、スピーカー音も良く動画を快適に視聴することが可能です。
RAW現像
画像編集
広い色域のディスプレイを搭載し、画像編集などにも使えます。GeForce RTX 4050搭載モデルなら、AIを使った処理も高速です。外部GPUを搭載していないモデルも、アプリがNPUに対応してくれば高速になるでしょう。ただ、当サイトの計測では、Lightroomの書き出しはあまり速くありませんでした。
動画編集 GeForce RTX 4050搭載モデルなら、FHD動画の編集なら快適です。4K動画の編集もある程度なら可能です。CPU内蔵グラフィックスのモデルの場合は、FHD動画の簡単な編集なら大丈夫でしょう。
ゲーム GeForce RTX 4050搭載モデルなら、そこまで重くないゲームであればプレイ可能です。CPU内蔵グラフィックスのモデルの場合は、軽いゲームをかんたんにプレイするくらいなら大丈夫でしょう。

 

ディスプレイのチェック

HP Spectre x360 16-aaのディスプレイのチェックです。

画面比16:10、2880×1800の16型有機EL(OLED)ディスプレイを搭載しています。色鮮やかで画像などが綺麗です。ただ、上で記載したようにやや電極線が見えるのと、フリッカーがあります。

その他の特性や詳細については、以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの計測による色域は、下表の通りで、非常に広いです。最大輝度は、メーカーサイトでは400nitとなっています。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 100%
Adobe RGBカバー率 95%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を見てみると、どの色も揃っており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

アンチリフレクションコーティング仕様なので映り込みはやや抑えられていますが、光沢感はややあります。また、電極線がややギラついてみえます。

画面への映り込み

フリッカー(ちらつき)があります。周波数も低いので、人によっては目が疲れやすいかもしれません。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

HP Spectre x360 16-aaのキーボードのチェックです。

仕様を確認すると、キーピッチは約19x18.4mm、キーストロークは約1.5mmとなっています。キーは比較的押しやすかったですが、ボディ幅に余裕があるので、「半角/全角」や「Enter」キーなどはもう少し大きくしても良かったと思います。

タッチパッドは感圧式ですが、そこまで違和感無く使うことができます。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

myHP」というソフトの「パフォーマンスのコントロール」から、動作モードを変更することができます。ここでは、「Smart Sense」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」で計測した結果を紹介します。

myHP
パフォーマンスのコントロール

 

CPU

CPUには、PBP(プロセッサーベースパワー)が28Wのインテルの最新プロセッサー「Core Ultra 7 155H」を搭載しています。

ただ、Core Ultra 7 155HのCPUにしてはそこまで高いベンチマークスコアは出ませんでした。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core Ultra 7 155H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-14900HX 29314
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13900HX 24314
Core i7-14700HX 21893
Core i9-13900H 19299
Core i7-13700HX 18283
Ryzen 7 7840HS 17922
Core i7-13700H 17622
Ryzen 7 8845HS 16387
Core i5-13500H 15302
Core Ultra 7 155H 14073
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Ryzen 7 8840U 12575
Core Ultra 5 125H 12239
Ryzen 5 6600H 10470
Ryzen 5 7535HS 10356
Ryzen 7 7735U 10122
Ryzen 7 7730U 10051
Core Ultra 7 155H 14073
9933 [パフォーマンス]
6998 [Smart Sense]
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Core Ultra 5 125U 9553
Ryzen 5 8540U 9378
Core 5 120U 9317
Ryzen 5 7535U 8757
Ryzen 5 7530U 8403
Core i5-1335U 8249
Ryzen 3 7330U 5141
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 2196
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-13900H 2016
Core i9-13900HX 1968
Ryzen 9 7945HX 1951
Core i7-13700H 1898
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i5-13500H 1785
Ryzen 9 8945HS 1788
Core i5-13500H 1785
Core i7-12800HX 1760
Ryzen 7 7840HS 1736
Core i5-1335U 1723
Core i5-1340P 1722
Core Ultra 7 155H 1810
1710 [Smart Sense]
1662 [パフォーマンス]
Ryzen 7 7735HS 1538
Ryzen 7 7735U 1476
Ryzen 5 7535U 1471
Ryzen 5 7535HS 1463
Ryzen 7 7730U 1440
Ryzen 5 7530U 1439
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリは、LPDDR5X-6400が搭載されています。今回、SiSoftware Sandra 2020で帯域を計測しようとすると、ソフトが落ちるので計測していませんが、仕様通りであれば広い帯域です。なお、オンボードなので換装することはできません。

 

グラフィックス

HP Spectre x360 16-aaは、CPU内蔵グラフィックスのモデルと、GeForce RTX 4050 Laptop GPUを搭載したモデルがありますが、今回は後者です。

メーカーにより設定されている最大グラフィックスパワーは55Wと低めです。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

ベンチマークスコアは次の通りです。最大グラフィックスパワーがそこまで高くないため、GeForce RTX 4050としてはやや低めのスコアですが、CPU内蔵グラフィックスのIntel Ark Graphicsよりは大分高い性能です。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 4050 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 175W 21394
RTX 4080 175W 18822
RTX 4070 140W 12254
RTX 4070 90W 11409
RTX 4060 140W 11056
RTX 4060 65W 8829
RTX 4050 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 4050 55W 6969 [パフォーマンス]
6057 [Smart Sense]
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050 75W 5102
Intel Arc Graphics
(Core Ultra 7 155H)
  3600
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4050 Laptop GPUの情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、非常に高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
7007
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

SDカードリーダーは非搭載です。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

いくつかのゲームで計測した平均フレームレートを掲載します。なお、ここでは、「myHP」のアプリから「パフォーマンス」モードにして計測しています。

重いゲームに分類したタイトルは、本製品のディスプレイのネイティブ解像度(2880x1800)でゲームをするのは難しいですが、1920x1080や1920x1200に下げて、グラフィック品質も落とせばなんとかプレイできるゲームもあります。

中程度に重いゲームや軽いゲームに分類したタイトルであれば、2800x1800の解像度でも、グラフィック品質設定を落とせば、60 fps以上なら出るでしょう。

ただ、今回CPUのパフォーマンスがあまり出てなかったため、CPU負荷が高めのゲームはフレームレートが低めに出る傾向もありました。たまにゲームをするくらいならいいですが、本格的ゲームをしたいと思っているなら、もっと放熱性能高いゲーミングノートPCのほうがいいと思います。

以下のゲームのフレームレートについて
平均フレームレートを掲載しています
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
重い部類のゲーム
パルワールド(DX11)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高 40 fps(57 fps)
2880x1800 最低 41 fps(61 fps)
26 fps(47 fps)
最高 22 fps(37 fps)
※括弧内は、DLSS:パフォーマンスの時
重い部類のゲーム
Forza Motorsport
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 ウルトラ 42 fps(46 fps)
2880x1800 11 fps(19 fps)
ウルトラ 4 fps
※括弧内は、DLSS:パフォーマンスの時
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高 21 fps
2880x1800 30 fps
最高 19 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 110 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 95 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
120W 61 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 53 fps
RTX 4060 45W 44 fps
RTX 4050 45W 36 fps
RTX 4050 55W 21fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 ウルトラ 55 fps
2880x1800 38 fps
ウルトラ 26 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 101 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
115W 100 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 93 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
90W 90 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 76 fps
RTX 4060 55W 70 fps
RTX 4050 55W 55 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 高品質 65 fps
2880x1440 標準品質 61 fps
高品質 47 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090 175W 192 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 166 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
115W 120 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 106 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 84 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 4050 55W 65 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高 79 fps
2880x1800 60 fps
最高 44 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 203 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 169 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 147 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 131 fps
RTX 4060 55W 99 fps
RTX 4050 140W 86 fps
RTX 4050 55W 79 fps
RTX 3050 40W 53 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 ウルトラ 73 fps
2880x1800 70 fps
ウルトラ 39 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 163 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
150W 131 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 116 fps
RTX 3060 140W 97 fps
RTX 4060 60W 90 fps
RTX 4050 140W 86 fps
RTX 4050 55W 73 fps
RTX 3050 75W 62 fps
GTX 1650   44 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高 89 fps(100 fps)
2880x1800 55 fps
最高 43 fps(53 fps)
※括弧内は、DLLS:クオリティ
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 217 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 189 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 173 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 151 fps
RTX 4050 105W 110 fps
RTX 3060 115W 107 fps
RTX 4050 55W 89 fps
RTX 3050 75W 66 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高品質 95 fps
2880x1800 高(ノート) 72 fps
最高品質 54 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 222 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 215 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 168 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 152 fps
RTX 4050 105W 134 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 4050 55W 95 fps
RTX 3050 95W 89 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高品質 75 fps
2880x1800 高(ノート) 61 fps
最高品質 36 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター5 シーズン2]
DirectX 12
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 低設定 110 fps
中設定 93 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:バランス
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均 fps
1920x1080 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
184 fps
2880x1800 168 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 高設定 132 fps
2880x1800 低設定 97 fps
高設定 75 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 高設定 250 fps
2880x1800 高設定 167 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 ウルトラ 133 fps
2880x1800 中型 100 fps
ウルトラ 68 fps

 

CPU内蔵グラフィックスモデルの場合

CPU内蔵グラフィックスモデル(外部GPUを搭載していないモデル)の場合は、以下のリンク先を参照して下さい。他のPCで計測した結果ですが、Core Ultra 7 155Hでゲームをしたときのフレームレートを掲載しています。

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、クリエイター向けソフトで計測した各種処理時間を下に掲載します。なお、ここでは動作モードを「パフォーマンス」にして計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Core Ultra 7 155Hにしてはやや遅い書き出し時間です。GPUを使った書き出しも劇的には速くありません。ただそこまで待たされるわけではありません。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900H
57秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H 68秒
Core Ultra 7 155H 72秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
76秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840HS 81秒
Core i5-13500H 80秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Core i7-1360P 88秒
Ryzen 5 8540U 102秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core Ultra 7 155H
RTX 4050 (55W)
104秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core 5 120U 106秒
Ryzen 7 7735U 108秒
Ryzen 7 7730U 115秒
Core Ultra 7 155H 123秒
Core i5-1335U 128秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

GeForce RTX 4050を搭載しているので、「スーパーズーム(x2)」のようなGPUも使う処理は高速です。「JPEGのノイズを削除」のようなCPUのみで行う処理はやや遅かったです。

  本製品
Core Ultra 7 155H
RTX 4050
参考
Core Ultra 7 155H
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約2秒 約2秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約1分15秒 約4分6秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約3分43秒 約3分13秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

RTX 4050を搭載したモデルであれば、Premiere Proでの4K動画の書き出し速度はまずまずです。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
3分00秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
3分01秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分08秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
3分20秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分29秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
4分03秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Core Ultra 7 155H
RTX 4050 (55W)
5分04秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 4050 Laptopで実行
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

本製品は、Thunderbolt 4 with USB4 Type-Cポートが2つ搭載されており、多くの周辺機器が使えます。

PowerDeliveryにも対応していますが、「製品に付属のACアダプターを使用することをおすすめします」との警告が表示されます。

Thunderbolt 4
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ○ ※3
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ○ ※3
PD充電器
※1
140W アドテック PD3.1充電器 ○ ※3
100W Anker 充電器 ○ ※3
65W Lenovo GaN充電器 ○ ※3
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ○ ※3
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 警告が表示

 

HDMIの動作チェック

本製品のHDMIポートは、HDMI2.1に対応しており、4Kモニターへの出力も可能です。

4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

HP Spectre x360 16-aaの質量のチェックです。

メーカー仕様値では、「約2.07kg」となっており、実測値もほぼ同じでした。16型の大きな画面で、GeForce RTX 4050を搭載している割には、比較的軽いと思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.016kg
ACアダプター+電源ケーブル 489g

 

バッテリー駆動時間のチェック

HP Spectre x360 16-aaのバッテリー駆動時間をチェックします。

バッテリー容量は、約83Whと大容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。ディスプレイ解像度が高いことと、外部グラフィックスを搭載していることから、そこまで長いバッテリー駆動時間ではありませんが、用途によっては十分バッテリー状態で作業をすることができます。

バッテリー駆動時間
  内蔵GPUモデル RTX4050モデル
(1) MobileMark 25 最大13時間 最大10時間30分
(2) 動画再生時 15時間7分
(3) CPU12%、iGPU10%、dGPU15%の負荷 4時間14分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、約900万画素の4Kカメラを搭載しており、ノートパソコンのWebカメラとしてはかなり高い解像度です。また、IRカメラも搭載しており、顔認証に対応しています。さらにF2を押すことで物理的にウェブカメラを利用できなくするプライバシーカメラスイッチも搭載されています。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

HP Spectre x360 16-aaのスピーカーは、キーボードの両端と底面の合計4つが搭載されています。音質は良く、勝手に点数を付けると、10点満点で7点といったところです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度の推移を確認します。

「Smart Sense」モードも「パフォーマンス」モードも、どちらもCPU温度は問題ありません。CPU温度にはまだ余裕があるので、「パフォーマンス」モードのときは、もう少しCPU電力を高めにするようにしても良かったと思います。

  • Smart Sense時
  • パフォーマンス時

 

ゲーム時のCPU、GPU温度の詳細

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマークを実行したときのCPU/GPU温度を計測した結果は下図の通りです。

どちらのモードでも、CPU温度、GPU温度ともに問題のない範囲です。

  • Smart Sense時
  • パフォーマンス時

 

静音性のチェック

HP Spectre x360 16-aaの動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時は、ほぼ無音です。低負荷時も比較的静かです。高負荷時は普通のノートPCと比べるとやや高めの騒音値になります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:Premiere Proでプレビュー再生(320pの低画質動画)
左から3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

アイドル時は問題ありませんが、負荷をかけると右の手のひらがやや熱く感じてきます。ゲームをしたり、動画の書き出しを行ったりなど高い負荷をかけると右の手がかなり熱く感じてきます。ただし、ゲーム中は右手はほぼマウスを使っているので、それほど気にはなりません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。

処理を開始して、10分経過後に確認できた最も高い数値を掲載しています。ただ、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

本製品の消費電力は、一般ノートPCよりは高めですが、ゲーミングノートPCよりは低めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

HP Spectre x360 16-aaの外観のチェックです。

アッシュブラックカラーのマットな質感のボディです。再生アルミニウムや再生プラスチックが随所に使用されています。

 

天板には、「HP」のロゴが入っていますが、シンプルなデザインなので嫌味がありません。

 

下図のように様々な形状にすることができます。

 

高さは約19.8 mmで、外部グラフィックスを搭載しているとは思えない薄さです。

 

インターフェイスはご覧の通りです。カットされたエッジにUSB-Cおよびヘッドホン/マイク端子が搭載されている点がかっこいいです。

ただし、SDカードスロットが無い点は残念です。

 

底面はシンプルなデザインです。

 

ACアダプターは140Wです。丸みを帯びているので持ちやすいです。なお、CPU内蔵グラフィックスのモデルは、100WのACアダプターになるようです。

 

まとめ

以上が、HP Spectre x360 16-aaのレビューです。

変形できる2 in 1 PCで、有機ELディスプレイに、GeForce RTX 4050を搭載しているPCです。

仕事用に使えるのはもちろん、イラスト制作、動画編集、ゲームなど多くの用途で使用することができるノートPCです。

変形することができるので、動画を視聴したり、パッドでゲームをしたり、ペンで手書きしたりするときに便利です。

ボディの質感も良く、高級感があります。ボディのエッジがカットされている点もかっこいいです。

有機ELディスプレイは、色鮮やかで、画像や動画、ゲーム映像などが非常に綺麗ですが、タッチパネルおよびアクティブペンに対応していることで、背景が白いとやや電極線が目立ちます。ただ、ここは気にならない方も多いと思います。

Core Ultraのプロセッサーが、思ったほどのパフォーマンスが出ませんでしたが、今回デモ機なのでそうなのかもしれません。CPU温度はまだ余裕があったので、他の個体ではもっとパフォーマンスが出るのかもしれません。

 

 

万能2 in 1 PC

HP Spectre x360 16-aa

特徴

  • タブレットへ変形できる2 in 1 PC
  • 2.8K 有機ELディスプレイ搭載
  • GeForce RTX 4050 Laptop搭載モデルあり

こんなあなたに

  • 1台のPCで色々してみたい方
  • 高級感のあるデザインのPCが欲しい方
公式サイトはこちら

 

関連ページ