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GeForce RTX 5070のベンチマーク

更新日:

2025年3月5日、「Blackwell」アーキテクチャを採用した、デスクトップ向けの次世代GPU「GeForce RTX 5070」が発売となりました。

ここでは、「Palit GeForce RTX 5070 GamingPro 12GB」のグラフィックカードを用いて、3DMarkや各ゲームのフレームレート、DLSSやマルチフレーム生成を有効にしたときのフレームレート、クリエイター向けソフトで重い処理にかかる時間を計測した結果などを掲載します。

購入はこちら

GeForce RTX 5070の販売ページを以下に掲載しておきます。

 

目次

 

GeForce RTX 5070のスコア結果【概要】

RTX 4070 Tiと同程度の性能

細かい説明は抜きに、「GeForce RTX 5070」がRTX 4070ファミリーと比較して、どのくらい性能が向上したのか、まずは代表的なベンチマーク「3DMark Steel Nomad」のスコアを掲載します。

DLSSなど使わない素のGeForce RTX 5070は、無印のRTX 4070と比較して約30%スコアが高く、RTX 4070 SUPERと比較すると約10%増、RTX 4070 Tiと比較するとほぼ同じ性能です。RTX 4070 Ti SUPERと比較すると、約10%下回る性能となります。

ですが、最新のゲームにおいては、DLSSやフレーム生成を有効にするとRTX 4070 Tiよりもやや高めで、RTX 4070 Ti SUPERに迫るフレームレートが出ているタイトルも多いです。負荷が重い「モンスターハンターワイルズ」では、フルHD解像度、ウルトラ設定でも、フレーム生成なしで快適に動作する性能です。

3DMark Steel Nomad - Graphics score
RTX 4090 9275
RTX 4080 SUPER 6621
RTX 4080 6524
RTX 4070 Ti SUPER 5515
RTX 5070 4991
RTX 4070 Ti 4960
RTX 4070 SUPER 4531
RTX 4070 3813
RTX 4060 Ti 8GB 2943
RTX 4060 2249

 

また、GeForce RTX 50シリーズの目玉機能であるマルチフレーム生成を活用することで、RTX 4090に迫るスコアが出る場合もあります。

NVIDIA DLSS feature test
RTX 4090 199 fps [フレーム生成 2x]
RTX 5070 196 fps [マルチフレーム生成 4x]
118 fps [フレーム生成 2x]

 

GeForce RTX 5070の特徴

NVIDIAは2025年1月7日に、新GPUアーキテクチャ「Blackwell」を採用する次世代GPU「GeForce RTX 5000」シリーズを発表しました。今回レビューする「GeForce RTX 5070」は、デスクトップ向けRTX 50シリーズの中ではハイミドルクラスに位置するGPUです。

下記の仕様表で、前世代のRTX 4070、RTX 4070 SUPERと比較すると、CUDAコアは6144基とRTX 4070よりも微増。Tensorコア、RTコア数もRTX 4070よりやや増え、Tensorコアは第5世代、RTコアは第4世代へと進化しています。また、定格クロック、ブーストクロックはRTX 4070 SUPERよりも高くなっています。VRAM容量は12GBと据え置きですが、GDDR7を採用することで、メモリスピード、メモリ帯域幅はRTX 4070 SUPERを上回ります。

また、DLSS4によるマルチフレーム生成に対応しており、ここは大きな目玉機能となっています。

消費電力の指標であるTGPは250Wと、RTX 4070より50Wアップ、RTX 4070 SUPERより30Wアップしていますが、推奨電源は650Wと据え置きのままなので、ワットパフォーマンスは良さそうです。

ビデオエンコーダであるNVENCは、第9世代を1基のみです。

仕様比較
  GeForce
RTX 5070
GeForce
RTX 4070 SUPER
GeForce
RTX 4070
GPUアーキテクチャ Blackwell Ada Lovelace
製造プロセス TSMC 4N
CUDAコア数 6144 7168 5888
Tensorコア数 192(第5世代 224(第4世代) 184(第4世代)
RTコア数 48(第4世代 56(第3世代) 46(第3世代)
定格クロック 2.16 GHz 1.98 GHz 1.92 GHz
ブーストクロック 2.51 GHz 2.48 GHz
L2キャッシュ 40MB 48MB 36MB
メモリタイプ GDDR7 GDDR6X
メモリ容量 12GB
メモリスピード 28Gbps 21 Gbps
メモリバス幅 192 bit
メモリ帯域幅 672 GB/s 504 GB/s
DLSS DLSS4 DLSS3
NVENC 第9世代×1 第8世代×1
TGP 250W 220W 200W
推奨電源 650W

 

テスト環境

テストに使用したグラフィックカード

今回の検証に使用したグラフィックカードは「Palit GeForce RTX 5070 GamingPro 12GB」です。発売時は、抽選販売でやっと手に入りましたが、他のグラフィックカードと比べると人気がなく、結構在庫が余っています。

 

「Palit GeForce RTX 5070 GamingPro 12GB」の外箱と付属品です。12VHPWR変換ケーブルのほかに、ステッカーとマウスパッドも付属しています。カードを支えるGPUサポートは付属していません。

 

カード寸法は、長さ331.9mm、幅127.1mm、厚み60mmで、専有スロットは3スロットと、ハイミドルGPUにしてはやや大ぶり。アイドル時などの低温の時はファンが停止するセミファンレスにも対応しています。3連ファン周りには細いパイプのようなデザインが施されており、どこかスチームパンクっぽさがあります。

 

金属製のバックプレートを備えており、エアフローも良さそうです。Dual BIOS切り替えスイッチもあります。

 

カードの重さは実測で1545g。

 

映像出力端子はHDMI 2.1bが1ポート、DisplayPort 2.1bが3ポートとなっています。

 

電源コネクタは12VHPWR×1となっています。その横にRGBコネクタを挿すところがありますが、そういったケーブルは同梱されていませんでした。

 

最新の電源ユニットでは12VHPWRに対応した製品もありますが、従来の8ピン×2を一本に集約する「12VHPWR変換ケーブル」も付属しています。コネクタ部分は抜き差ししやすい方だと思います。

 

手持ちの「Palit GeForce RTX 4070 Ti SUPER JetStream OC」とサイズを比較してみました。
「Palit GeForce RTX 5070 GamingPro 12GB」の方が長さも幅も厚みもやや小さいですが、見た目はほとんど変わりません。

「Palit GeForce RTX 4070 Ti SUPER JetStream OC」と比較

 

NZXT H7 Whiteケース、ASRock Z790 Pro RSマザーボードに接続してみました。専有スロットは3スロットでカードサイズも大きめなので、ミニタワーケースでもギリ入るサイズだと思いますが、エアフローを考慮すると、ミドルタワーが推奨です。また、重さがあるので、GPUサポートで支えた方がいいと思います。

 

派手に光ったりしませんが、一応RGBライティングにも対応しています。

 

「Palit GeForce RTX 5070 GamingPro 12GB」のGPU-Zの結果は、次のようになっています。ブーストクロックは標準です。

GPU-Zの結果

 

テストに使用したPC

GeForce RTX 5070のベンチマークを測定するにあたって、テストに使用したPCの構成は以下の通りです。

レビュー機の構成
OS Windows 11(22H2)
CPU Core i9-13900K
ケース NZXT H7 White
マザーボード ASRock Z790 Pro RS(最新のBIOS 4.14にアップデート)
CPUクーラー CoolerMaster PL360 FLUX [水冷]
メモリ Crucial DDR5-4800 32GB(16GB×2)
ストレージ SSD WD Black SN850X [PCIe Gen4x4 NVMe 1TB]
電源 CoolerMaster V1000 Platinum [1000W]

 

3DMark ベンチマークスコア

まずはゲーミングPC向けのDirectX 12ベンチマークである「Steel Nomad」「Speed Way」と「Time Spy」のスコアを掲載します。

GeForce RTX 5070のスコアは、「Steel Nomad」では、RTX 4070と比較して約30%スコアが高く、RTX 4070 SUPERと比較すると約10%増、RTX 4070 Tiと比較するとほぼ同じスコアです。

「Speed Way」では、RTX 4070と比較して約36%スコアが高く、RTX 4070 SUPERと比較すると約14%増、RTX 4070 Tiと比較すると約8%増といったスコアです。

「Time Spy」では、RTX 4070と比較して約30%スコアが高く、RTX 4070 SUPERと比較すると約8%増、RTX 4070 Tiと比較するとほぼ同じスコアです。

なお、いずれもRTX 4070 Ti SUPERのスコアには及びませんでした。

以下のベンチマークのグラフについて
 :RTX 50シリーズ
 :RTX 5070で計測したスコア
Steel Nomad(DX12) - Graphics score
RTX 4090 9275
RTX 4080 SUPER 6621
RTX 4080 6524
RTX 4070 Ti SUPER 5515
RTX 5070 4991
RTX 4070 Ti 4960
RTX 4070 SUPER 4531
RTX 4070 3813
RTX 4060 Ti 8GB 2943
RTX 4060 2249
Speed Way(DX12) - Graphics score
RTX 4090 9932
RTX 4080 SUPER 7431
RTX 4080 7171
RTX 4070 Ti SUPER 6297
RTX 5070 5894
RTX 4070 Ti 5416
RTX 4070 SUPER 5182
RTX 4070 4329
RTX 4060 Ti 8GB 3146
RTX 4060 2491
Time Spy(DX12) - Graphics score
RTX 4090 36298
RTX 4080 SUPER 28391
RTX 4080 28098
RTX 4070 Ti SUPER 24128
RTX 4070 Ti 22597
RTX 5070 22507
RTX 4070 SUPER 20785
RTX 4070 17214
RTX 4060 Ti 8GB 13375
RTX 4060 10339

 

ゲームのベンチマークスコア

各ゲームベンチマークでのスコア比較です。いずれもフルHD、WQHD、4Kの3種類の解像度で、グラフィック品質設定を最高設定にした場合の平均フレームレートと最低フレームレート(1% Low fps)を掲載します。なお、ここでは性能差がわかりやすいよう、RTX 4070ファミリー(RTX 4070、RTX 4070 SUPER、RTX 4070 Ti、RTX 4070 Ti SUPER)と比較しています。

まずはフレーム生成に対応した、負荷が非常に重いタイトルの平均フレームレートを比較します。フレーム生成無効時は、RTX 5070はRTX 4070 Tiとほぼ同じフレームレートのタイトルが多く、フレーム生成有効時にはRTX 4070 Tiのフレームレートをわずかに上回るケースが多かったです。

無印のRTX 4070と比較すると、フレーム生成無効時で約15%~35%、フレーム生成有効時には約20%~33%上回るフレームレートとなりました。

先月発売されたばかりの「モンスターハンターワイルズ」では、ウルトラ設定でも、DLSSを有効にすれば、フルHD解像度で平均95 fps、WQHD解像度で平均78 fpsと、フレーム生成なしでも快適に動作する性能でした。

重い部類のゲーム
モンスターハンターワイルズ ベンチマーク(DX12)
品質 解像度 平均 fps 最低 fps
画質:ウルトラ
フレーム生成:オフ
1920x1080 105 fps 56 fps
2560x1440 90 fps 47 fps
3840x2160 62 fps 33 fps
画質:ウルトラ
フレーム生成:オン
1920x1080 172 fps 86 fps
2560x1440 138 fps 53 fps
3840x2160 81 fps 24 fps
アップスケーリング(超解像技術):DLSS(クオリティ)
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4070 Ti SUPER 174 fps [フレーム生成:オン]
106 fps [フレーム生成:オフ]
RTX 5070 172 fps
105 fps
RTX 4070 Ti 165 fps
104 fps
RTX 4070 SUPER 159 fps
100 fps
RTX 4070 141 fps
90 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4070 Ti SUPER 143 fps
94 fps
RTX 5070 138 fps
90 fps
RTX 4070 Ti 135 fps
89 fps
RTX 4070 SUPER 128 fps
86 fps
RTX 4070 112 fps
76 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4070 Ti SUPER 93 fps
68 fps
RTX 5070 82 fps
63 fps
RTX 4070 Ti 78 fps
62 fps
RTX 4070 SUPER 77 fps
60 fps
RTX 4070 66 fps
51 fps
重い部類のゲーム
モンスターハンターワイルズ(DX12)
品質 解像度 平均 fps 最低 fps
画質:ウルトラ
フレーム生成:オフ
1920x1080 95 fps 57 fps
2560x1440 78 fps 51 fps
3840x2160 54 fps 40 fps
画質:ウルトラ
フレーム生成:オン
1920x1080 123 fps 73 fps
2560x1440 108 fps 72 fps
3840x2160 80 fps 56 fps
※アップスケーリング(超解像技術):DLSS(クオリティ)
※フリークエスト「命の鎖」でアルシュベルドを討伐して計測
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4070 Ti SUPER 128 fps [フレーム生成:オン]
96 fps [フレーム生成:オフ]
RTX 5070 123 fps
95 fps
RTX 4070 Ti 121 fps
93 fps
RTX 4070 SUPER 114 fps
89 fps
RTX 4070 103 fps
78 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4070 Ti SUPER 114 fps
83 fps
RTX 5070 108 fps
78 fps
RTX 4070 Ti 106 fps
81 fps
RTX 4070 SUPER 99 fps
77 fps
RTX 4070 86 fps
68 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4070 Ti SUPER 84 fps
60 fps
RTX 5070 80 fps
54 fps
RTX 4070 Ti 77 fps
56 fps
RTX 4070 SUPER 74 fps
52 fps
RTX 4070 63 fps
46 fps
重い部類のゲーム
黒神話:悟空 ベンチマーク(DX12)
品質 解像度 平均 fps 最低 fps
画質:最高設定
フレーム生成:オフ
1920x1080 76 fps 62 fps
2560x1440 64 fps 54 fps
3840x2160 45 fps 38 fps
画質:最高設定
フレーム生成:オン
1920x1080 105 fps 87 fps
2560x1440 91 fps 77 fps
3840x2160 65 fps 54 fps
※アップスケーリング(超解像技術):DLSS(クオリティ 65)
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4070 Ti SUPER 110 fps [フレーム生成:オン]
76 fps [フレーム生成:オフ]
RTX 5070 105 fps
76 fps
RTX 4070 Ti 101 fps
72 fps
RTX 4070 SUPER 96 fps
68 fps
RTX 4070 80 fps
58 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4070 Ti SUPER 96 fps
66 fps
RTX 5070 91 fps
64 fps
RTX 4070 Ti 88 fps
61 fps
RTX 4070 SUPER 83 fps
58 fps
RTX 4070 69 fps
49 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4070 Ti SUPER 69 fps
47 fps
RTX 5070 65 fps
45 fps
RTX 4070 Ti 63 fps
42 fps
RTX 4070 SUPER 59 fps
40 fps
RTX 4070 49 fps
33 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー16(DX12)
品質 解像度 平均 fps 最低 fps
画質:ウルトラ
フレーム生成:オフ
1920x1080 107 fps 71 fps
2560x1440 85 fps 60 fps
3840x2160 53 fps 42 fps
画質:ウルトラ
フレーム生成:オン
1920x1080 177 fps 84 fps
2560x1440 140 fps 80 fps
3840x2160 84 fps 61 fps
※アップスケーリング(超解像技術):DLSS(クオリティ)
※「クライヴたちの隠れ家」を一周して計測
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 5070 177 fps [フレーム生成:オン]
107 fps [フレーム生成:オフ]
RTX 4070 Ti SUPER 175 fps
104 fps
RTX 4070 Ti 154 fps
94 fps
RTX 4070 SUPER 150 fps
91 fps
RTX 4070 133 fps
79 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4070 Ti SUPER 144 fps
87 fps
RTX 5070 140 fps
85 fps
RTX 4070 Ti 125 fps
76 fps
RTX 4070 SUPER 122 fps
74 fps
RTX 4070 106 fps
64 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4070 Ti SUPER 90 fps
57 fps
RTX 5070 84 fps
53 fps
RTX 4070 Ti 82 fps
50 fps
RTX 4070 SUPER 79 fps
49 fps
RTX 4070 67 fps
41 fps
重い部類のゲーム
ゴースト・オブ・ツシマ(DX12)
品質 解像度 平均 fps 最低 fps
画質:非常に高い
超解像技術:オフ
フレーム生成:オフ
1920x1080 112 fps 84 fps
2560x1440 83 fps 67 fps
3840x2160 51 fps 41 fps
画質:非常に高い
超解像技術:クオリティ
フレーム生成:オン
1920x1080 214 fps 169 fps
2560x1440 169 fps 138 fps
3840x2160 103 fps 82 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4070 Ti SUPER 223 fps [超解像技術:オン、フレーム生成:オン]
123 fps [超解像技術:オ不、フレーム生成:オフ]
RTX 4070 Ti 215 fps
116 fps
RTX 5070 214 fps
112 fps
RTX 4070 SUPER 203 fps
114 fps DLSS OFF]
RTX 4070 178 fps
100 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4070 Ti SUPER 181 fps
100 fps
RTX 4070 Ti 171 fps
91 fps
RTX 5070 169 fps
83 fps
RTX 4070 SUPER 160 fps
86 fps
RTX 4070 140 fps
73 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4070 Ti SUPER 115 fps
61 fps
RTX 4070 Ti 105 fps
55 fps
RTX 5070 103 fps
51 fps
RTX 4070 SUPER 98 fps
52 fps
RTX 4070 84 fps
45 fps

 

次に、それ以外のタイトルの平均フレームレートを掲載します。

こちらも、RTX 5070は、RTX 4070 Tiと同等~やや上回る性能です。ただ、サイバーパンクやFF14など、負荷が軽めのタイトルだと、RTX 4070 Ti SUPERを上回るスコアが出る場合もありました。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー7 リバース(DX12)
品質 解像度 平均 fps 最低 fps
画質:最高
動的解像度:OFF
1920x1080 117 fps 84 fps
2560x1440 95 fps 56 fps
3840x2160 60 fps 33 fps
※最大フレームレートは120 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4070 Ti SUPER 120 fps
RTX 5070 117 fps
RTX 4070 Ti 117 fps
RTX 4070 SUPER 116 fps
RTX 4070 102 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4070 Ti SUPER 102 fps
RTX 5070 95 fps
RTX 4070 Ti 93 fps
RTX 4070 SUPER 88 fps
RTX 4070 78 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4070 Ti SUPER 63 fps
RTX 5070 60 fps
RTX 4070 Ti 56 fps
RTX 4070 SUPER 54 fps
RTX 4070 46 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077 [Ver 2.21](DX12)
品質 解像度 平均 fps 最低 fps
画質:ウルトラ 1920x1080 173 fps 105 fps
2560x1440 137 fps 93 fps
3840x2160 65 fps 53 fps
「AMD FSR2.1 : クオリティ」
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4070 Ti SUPER 176 fps
RTX 5070 173 fps
RTX 4070 Ti 171 fps
RTX 4070 SUPER 169 fps
RTX 4070 141 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 5070 137 fps
RTX 4070 Ti SUPER 125 fps
RTX 4070 Ti 119 fps
RTX 4070 SUPER 112 fps
RTX 4070 84 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 5070 65 fps
RTX 4070 Ti SUPER 57 fps
RTX 4070 Ti 55 fps
RTX 4070 SUPER 49 fps
RTX 4070 35 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
品質 解像度 平均 fps 最低 fps
画質:高品質 1920x1080 205 fps 132 fps
2560x1440 163 fps 107 fps
3840x2160 95 fps 74 fpss
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4070 Ti SUPER 209 fps
RTX 5070 205 fps
RTX 4070 Ti 202 fps
RTX 4070 SUPER 197 fps
RTX 4070 174 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4070 Ti SUPER 172 fps
RTX 5070 163 fps
RTX 4070 Ti 158 fps
RTX 4070 SUPER 149 fps
RTX 4070 129 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4070 Ti SUPER 101 fps
RTX 5070 95 fps
RTX 4070 Ti 91 fps
RTX 4070 SUPER 85 fps
RTX 4070 72 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー Ver.1.1(DX11)
品質 解像度 平均 fps 最低 fps
画質:最高 1920x1080 225 fps 63 fps
2560x1440 172 fps 63 fps
3840x2160 87 fps 51 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 5070 225 fps
RTX 4070 Ti SUPER 218 fps
RTX 4070 Ti 210 fps
RTX 4070 SUPER 201 fps
RTX 4070 180 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 5070 172 fps
RTX 4070 Ti SUPER 167 fps
RTX 4070 Ti 154 fps
RTX 4070 SUPER 147 fps
RTX 4070 124 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4070 Ti SUPER 88 fps
RTX 5070 87 fps
RTX 4070 Ti 76 fps
RTX 4070 SUPER 73 fps
RTX 4070 62 fps

 

DLSS4のベンチマーク

次に、DLSS4の効果を計測するベンチマークスコアを掲載します。

GeForce RTX 50シリーズは、DLSS4に対応し、新たに追加されたマルチフレーム生成機能を使うことで、従来より最大8倍ものフレームレートの向上を可能にします。

3DMark - NVIDIA DLSS feature test

まずは、DLSSをオフにしたときとオンにしたときとのフレームレートの違いが分かる3DMark - NVIDIA DLSS feature testのベンチマークを実行しています。

GeForce RTX 5070は、DLSSオフだとRTX 4070 Tiとほぼ同じ性能ですが、DLSSをオンにし、マルチフレーム生成「4x」にするとことで、RTX 4090に匹敵するスコアが出ています。

RTX 50シリーズでは4xまでのマルチフレーム生成を選択できる
NVIDIA DLSS feature test (2560x1440)
RTX 4090 302 fps [DLSS4 FG 2x]
254 fps [DLSS3 FG 2x]
120 fps [DLSS OFF]
RTX 5070 293 fps [DLSS4 FG 4x]
194 fps [DLSS4 FG 2x]
175 fps [DLSS3 FG 2x]
65 fps [DLSS OFF]
RTX 4070 Ti SUPER 204 fps
178 fps
71 fps
RTX 4070 Ti 179 fps
161 fps
64 fps
RTX 4070 SUPER 176 fps
151 fps
59 fps
RTX 4070 143 fps
129 fps
50 fps
NVIDIA DLSS feature test (3840x2160)
RTX 4090 199 fps [DLSS4 FG 2x]
177 fps [DLSS3 FG 2x]
60 fps [DLSS OFF]
RTX 5070 196 fps [DLSS4 FG 4x]
118 fps [DLSS4 FG 2x]
111 fps [DLSS3 FG 2x]
30 fps [DLSS OFF]
RTX 4070 Ti SUPER 128 fps
115 fps
33 fps
RTX 4070 Ti 113 fps
104 fps
30 fps
RTX 4070 SUPER 108 fps
97 fps
27 fps
RTX 4070 89 fps
82 fps
22 fps
 DLSS4 FG 4x(DLSS4、DLSS Super Resolution:Performance、Frame Genaration:4x)
 DLSS4 FG 2x(DLSS4、DLSS Super Resolution:Performance、Frame Genaration:2x)
 DLSS3 FG 2x(DLSS3、DLSS Super Resolution:Performance、Frame Genaration:2x)
 :DLSS OFF

 

実際のゲーム

次に実際のゲームで試してみます。現在、100タイトル以上のゲームがDLSS4に対応していますが、その中で、今回はサイバーパンク 2077でテストします。

サイバーパンク2077のベンチマーク機能で、シーン全体の光源を正確にシミュレートする完全なレイトレーシング「パストレーシング」を使用した「レイトレーシング : オーバードライブ」設定での平均フレームレートを計測します。なお、DLSS Super Resolutionの設定は、すべて「クオリティ」で計測しています。

フレーム生成を有効にすることで、フルHD解像度、WQHD解像度においては、RTX 4090よりも高いフレームレートが出ています。4K解像度でもRTX 4090に迫るフレームレートです。

重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
GeForce RTX 50シリーズでは4xまでのマルチフレーム生成を選択できる
レイトレーシング : オーバードライブ(1920x1080)
RTX 5070 238 fps [フレーム生成 4x]
130 fps [フレーム生成 2x]
73 fps [フレーム生成 オフ]
RTX 4090 211 fps
122 fps
RTX 4070 Ti SUPER 153 fps
85 fps
RTX 4070 Ti 138 fps
82 fps
RTX 4070 SUPER 134 fps
74 fps
RTX 4070 110 fps
64 fps
レイトレーシング : オーバードライブ(2560x1440)
RTX 5070 154 fps[フレーム生成 4x]
84 fps [フレーム生成 2x]
47 fps [フレーム生成 オフ]
RTX 4090 153 fps
86 fps
RTX 4070 Ti SUPER 97 fps
55 fps
RTX 4070 Ti 91 fps
52 fps
RTX 4070 SUPER 86 fps
48 fps
RTX 4070 70 fps
41 fps
レイトレーシング : オーバードライブ(3840x2160)
RTX 4090 88 fps
48 fps
RTX 5070 81 fps [フレーム生成 4x]
44 fps [フレーム生成 2x]
24 fps [フレーム生成 オフ]
RTX 4070 Ti SUPER 50 fps
28 fps
RTX 4070 Ti 48 fps
26 fps
RTX 4070 SUPER 44 fps
24 fps
RTX 4070 35 fps
20 fps
DLSS Super Resolution[超解像技術]:クオリティ

 

クリエイター向けソフトのベンチマークスコア

以下、各クリエイター向けソフトの処理時間を掲載します。GeForce RTX 5070では、第9世代NVENCによるエンコードに対応しています。

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間では、RTX 4070 Ti SUPERよりも速い書き出し速度でした。

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 5070
2分24秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti SUPER
2分53秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 SUPER
3分00秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070
3分11秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti 8GB
3分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

DaVinci Resolve Studio 19 による書き出し時間

下記のグラフは、コーデック「H.264」、エンコーダー「NVIDIA」にしたときと、コーデック「AV1」、エンコーダー「NVIDIA AV1」にしたときの動画の書き出し時間です。

H.264での書き出しでは、RTX 4070 Ti SUPERよりも速く、AV1での書き出しでは、RTX 4070 Tiより速い結果となりました。

DaVinci Resolve Studio 18による書き出し時間
コーデック「H.264」、エンコーダー「NVIDIA」
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 5070
2分18秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti SUPER
2分26秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
2分33秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 SUPER
2分37秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070
2分38秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
コーデック「AV1」、エンコーダー「AV1 NVIDIA」
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti SUPER
2分18秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 5070
2分22秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
2分28秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 SUPER
2分44秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070
2分49秒
※ 上と同じ設定で、AV1で書き出したときの時間

 

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間は下表の通りです。なお、書き出しにGPUを使用する設定(デフォルト)にしています。RTX 5070による書き出し時間は、RTX 4070 Tiよりわずかに速いものの、ほとんど差がありませんでした。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti SUPER
21秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 5070
24秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
25秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 SUPER
25秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070
25秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測

 

Blender Benchmarkによるレンダリングスコア

3D CGソフト「Blender」のベンチマークスコアです。

ここでは、RTX 5070は、RTX 4070 TiやRTX 4070 SUPERとほぼ同じスコアでした。

Blender Benchmark Score
RTX 4070 Ti SUPER 7250
RTX 4070 Ti 6477
RTX 4070 SUPER 6333
RTX 5070 6311
RTX 4070 5283

 

消費電力のチェック

最後に消費電力の比較です。3DMark Steel Nomadのストレステストでの消費電力を
RS-BTWATTCH2Aのワットチェッカーで15分間計測し、平均の消費電力を掲載しています。

測定はグラフィックカード単体の消費電力ではなく、PC全体の消費電力ですのでご注意下さい。グラフィックカードのRGBはオンにしています。

TGPの仕様だとRTX 5070の消費電力は250Wと、RTX 4070 SUPERよりも30W高くなっており、ストレステストでの計測結果では、46Wほど高い結果となりました。ただ、RTX 4070 Ti SUPERと同等の性能と見ると、ワットパフォーマンスは高いと思います。

3DMark Steel Nomad - Stress Test
RTX 4070 Ti 366W
RTX 4070 Ti SUPER 356W
RTX 5070 333W
RTX 4070 SUPER 287W
RTX 4070 262W
測定機器:RS-BTWATTCH2A
※15分間の平均消費電力を掲載しています
 :RTX 5070で計測したスコア

 

まとめ

RTX 4070 SUPERの上位版

RTX 50シリーズのハイミドルクラスとして発売されたGeForce RTX 5070は、マルチフレーム生成が使用できるRTX 4070 SUPERの上位版と認識した方がしっくりくるかもしれません。

目玉であるマルチフレーム生成機能によるフレームレート向上は凄まじく、RTX 4090に匹敵するほどのパフォーマンスを得られるのは確かです。これにより、これまで激重だったレイトレーシング機能が、マルチフレーム生成によって日の目を見られるようになるかもしれません。対応しているタイトルはまだ少ないですが、人気タイトルである「モンスターハンターワイルズ」などが対応してくると、RTX 50シリーズもより注目されていくことでしょう。

RTX 4070ファミリーを既に使用しているという方がRTX 5070に買い替えるメリットは少ないですが、これからゲーミングPCの購入を考える方、RTX 4060 Ti以下のクラスからの買い替えを考えている方いいでしょう。

 

RTX 5070が搭載可能なおすすめPC

最後に、現在GeForce RTX 5070が搭載できるおすすめのBTOパソコンの紹介です。最新のゲームを快適にプレイするなら、メモリ容量は32GBがおすすめです。

G TUNE DG-A7G70(ホワイトカラーモデル)
サイズ ミニタワー
CPU Ryzen 7 7800X3D
GPU GeForce RTX 5070
価格 382,500円(税込)~
Ryzen 7 7800X3Dに人気のホワイト

人気のRyzen 7 7800X3DにRTX 5070を搭載し、ホワイトカラーのミニタワーゲーミングPC。

内部の見えるガラスサイドパネルに水色のLEDが、爽やかさを演出。

ガラスサイドパネルはワンプッシュで開くことができ、メンテナンス性も抜群。

レビュー記事はこちら
メーカーサイトはこちら
GALLERIA RM7C-R57
サイズ ミニタワー
CPU Core Ultra 7 265F
GPU GeForce RTX 5070
価格 279,980円(税込)~
安価で人気のモデル

デザイン性、使いやすさ、冷却性に優れたGALLERIAのミニタワー。

最新のインテル Core Ultra 7 265Fに、GeForce RTX 5070を搭載し、27万円台と価格も比較的安い。

カスタマイズでホワイト仕様にもできる。

レビュー記事はこちら
メーカーサイトはこちら
パソコン工房 LEVELθ M-Class
サイズ ミニタワー
CPU Ryzen 7 7800X3D
GPU GeForce RTX 5070
価格 289,800円(税込)~
細かく選べて価格も安い

人気のRyzen 7 7800X3DにRTX 5070を搭載したミニタワーモデル。

Thermaltakeのミニタワーケースを採用しており、カラーはブラック、ホワイト、さくら、ミントなど複数の組み合わせから選択できる。

なるべく価格を抑えたいならおすすめ。

レビュー記事はこちら
メーカーサイトはこちら

 

 

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