爆速!Core i9-13900K / GeForce RTX 4090のゲーミングPCの実機レビュー

更新日:
CPU ~ Core i9-13900K
~ Ryzen 9 7950X
GPU ~ GeForce RTX 4090
~ Radeon RX 6800 XT
メモリ カスタマイズ可能
ストレージ カスタマイズ可能
OS Windows 11
価格 カスタマイズ内容による
インテル最新CPU「Core i9-13900K」搭載

パソコンショップ SEVENは、CPUやメモリなどをカスタマイズして注文することができるゲーミングPC専門店です。

大手BTOメーカーと違い、マザーボードやグラボ、電源などのメーカーを細かく指定することができます。

今回は、外観、エアフロー、メンテナンス性に優れた「NZXT H7 White」ケースに、インテル Raptor Lake-Sの最上位モデル「Core i9-13900K」を搭載しつつ、最上位グラフィックス「GeForce RTX 4090」を取り付けて性能を検証しました。

公式サイトはこちら

執筆:ゲーム記事担当"つむじ"

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。グラフィックカードは後付けなので、その分安くなっています。

レビュー機の構成
OS Windows 11 Home
CPU Core i9-13900K
ケース NZXT H7 White
マザーボード ASRock Z790 Pro RS(BIOS 1.09にアップデート)
CPUクーラー CoolerMaster PL360 FLUX [水冷]
メモリ Crucial DDR5-4800 32GB(16GB×2)
グラフィックス Geforce RTX 4090(後付け)
ストレージ1 SSD WD Black SN850X [PCIe Gen4x4 NVMe 1TB]
電源 CoolerMaster V1000 Platinum [1000W]
合計(税込) 335,850円

 

目次

お忙しい方は、「特徴」のみお読みください。

 

特徴

ショップ自体の特徴

パソコンショップSEVENのパソコンを初めて購入する方は、不安もあると思います。筆者は、今回で5回目の購入ですが、いずれも特に大きな問題はありませんし、2~3年の使用中、故障もありませんでした。

購入時にパーツをカスタマイズしているときも、各パーツの型番を選べるので安心です。基本的には、パーツを自分で選べる玄人向きのPCショップではありますが、パーツを選ぶときに写真や解説が細かく書かれているので、そこまでPCパーツに詳しくない方でも選びやすいと思います。

毎日何かしらのセールをやっており価格も比較的安いですし、納期も早いです。

パソコンショップSEVENの特徴については、下のバナーのリンク先にもまとめていますので、ご覧ください。

パソコンショップSEVENの特徴/評判

 

今回のレビュー機の特徴

Raptor Lake-Sの最上位モデル「Core i9-13900K」を搭載

プロセッサーには、新しく発売されたインテル第13世代「Raptor Lake-S」の最上位モデル「Core i9-13900K」を選択しました。

第13世代インテルCoreプロセッサでは、第12世代で採用されたPerformance-Core(P-Core:高性能コア)と、Efficient-Core(E-Core:高効率コア)との2種類のコアを引き継ぎつつ、PコアとEコアの最大クロックの向上、Eコア数を2倍に増加、L2/L3キャッシュの容量増加など、大幅な改良が行われています。
最上位であるCore i9-13900Kでは、Thermal Velocity Boostに対応し、温度と電力に余力がある場合、最大5.8 GHzまで動作クロックを引き上げられるようになっています。

これにより、最上位モデルの「Core i9-13900K」では、前世代の最上位製品である 「Core i9-12900K」と比較して、シングルスレッド性能は最大15%、マルチスレッド性能は最大41%も向上しているそうです。

下表には、デスクトップ用インテル第13世代Coreプロセッサー(Raptor Lake-S)の仕様を部分的に比較しています。なお、CPU型番の末尾がKFになっているものは、内蔵グラフィックスなしとなり、別途外部グラフィックスカードが必要になります。

デスクトップ用 インテル第13世代Coreプロセッサーの仕様比較
  Core i9-13900K
Core i9-13900KF
Core i7-13700K
Core i7-13700KF
Core i5-13600K
Core i5-13600KF
P-Core 8 8 6
E-Core 16 8 8
総合コア数 24 16 14
総合スレッド数 32 24 20
P-Core最大周波数 5.4 GHz 5.3 GHz 5.1 GHz
E-Core最大周波数 4.3 GHz 4.2 GHz 3.9 GHz
P-Coreベース周波数 3.0 GHz 3.4 GHz 3.5 GHz
E-Coreベース周波数 2.2 GHz 2.5 GHz 2.6 GHz
Thermal Velocity Boost 5.8 GHz
L2キャッシュ 32MB 24MB 20MB
基本電力 125W
最大電力 253W 181W
※CPU仕様の一部のみを記しています。グラフィックス仕様については割愛しています。

 

ハイエンド構成も可能なNZXT H7 Whiteケースを選択

今回は、当サイトのベンチマーク用マシンとして長く運用するので、ゲーミングらしい「NZXT H7 White」をチョイス。見た目、通気性、メンテナンス性が非常に優秀なケースで、個人的にはかなり満足しています。

今回搭載しているパーツ
強化ガラスサイドパネルで内部を見渡せる

 

フロント、トップ、両方のサイドパネルはツールレスで取り外すことができるので、メンテナンス性抜群です。

強化ガラスパネルもツールレスで取り外しが可能

 

強化ガラスサイドパネルは透過率が良く、内部を舐めるように見渡すことができます。内部のスペースも広々としており、GeForce RTX 4090のような巨大なグラフィックカードも、すっぽり入ります。ケーブルマネジメントも楽ちんです。

巨大なグラボのGeForce RTX 4090もすっぽり入る
RTX 4090をガラス越しに撮影

 

それでは、この構成での具体的なベンチマークスコア、騒音値、CPU温度などを、以下に掲載します。

 

 

パフォーマンスのチェック

それでは、各種ベンチマークソフトを実行し、パフォーマンスのチェックしていきます。

PL1の設定値

Core i9-13900Kの最大電力は253Wです。今回購入したモデルのPL1の初期設定値を確認すると、同じ253Wとなっていました。

PL1は253W

 

CPU

まずは、CINEBENCH R23の結果を掲載します。

今回インテル第13世代の最上位モデルCore i9-13900Kを搭載しており、マルチコア、シングルコアともにトップクラスのスコアが出ています。

インテルによると、第12世代の最上位モデルCore i9-12900Kと比較して、マルチコア性能は最大41%、シングルコア性能は最大15%も向上しているそうですが、当サイトの計測では、Core i9-13900K(PL1=253W)とCore i9-12900K(PL1=241W)を比較して、マルチコア性能では約38%、シングルコア性能では約11%向上していました。インテル公表値に近い性能向上率だと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i9-13900K
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13900K 36658 [PL1:253W]
Ryzen 9 7900X 29007
Core i9-12900K 26530 [PL1:241W]
23108 [PL1:125W]
Ryzen 9 5950X 25000
Core i7-12700K 22792 [PL1:190W]
Ryzen 9 5900X 20251
Core i5-12600K 約17500
Ryzen 7 5800X 15646
Core i9-11900K 15513
Core i7-11700K 12958
Ryzen 7 3700X 12273
Core i5-12400F 12164 [PL1:100W]
11505 [PL1:65W]
Core i5-11600K 11277
Ryzen 5 3600 9412
Core i5-11400 8025
Ryzen 5 3500 6421
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13900K 2242
Core i9-12900K 2022 [PL1:241W]
2003 [PL1:125W]
Ryzen 9 7900X 2010
Core i7-12700K 1947 [PL1:190W]
Core i5-12600K 約1850
Core i5-12400F 1715 [PL1:100W]
1715 [PL1:65W]
Core i9-11900K 1672
Ryzen 9 5950X 1650
Ryzen 9 5900X 1611
Ryzen 7 5800X 1604
Core i7-11700K 1564
Core i5-11600K 1564
Core i5-11400 1398
Ryzen 7 3700X 1276
Ryzen 5 3600 1253
Ryzen 5 3500 1183
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

グラフィックス

グラフィックカードについては、今回、GeForce RTX 4090を後付けしています。そのときのベンチマークスコアは次の通りです。ずば抜けたスコアです。

他のグラフィックスのスコアも掲載しておきますので、パーツ選択時の参考にしてください。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス(ゲーム向け)性能の評価 ~
GeForce RTX 4090
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 35815
RTX 3090 19568
RTX 3080 Ti 18607
RTX 3080 17064
RTX 3070 Ti 14323
RTX 3070 13393
RTX 3060 Ti 10945
RTX 3060 8581
RTX 3050 6140
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

搭載できるメモリはマザーボードによって変わってきます。今回搭載しているASRock Z790 Pro RSは、最大DDR5-6800+(OC))まで対応しています。

なお、現時点でパソコンショップSEVENのカスタマイズ画面で選択できるメモリは、DDR4-3200またはDDR-4800となっており、今回はDDR5-4800を搭載しています。広い帯域です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
32GB DDR5-4800
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
59.71GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
58.58GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
38.10GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のデスクトップPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

ストレージ

ストレージには「WD Black SN850X」を搭載しています。 リード最大7,300MB/s、ライト最大6,600MB/sの高速アクセスを謳っており、特にゲームでは起動時間やロード時間の短縮など、ゲーミングを快適にするハイエンドモデルとなっています。

さらに、WDのアプリ「Western Digital Dashboard」からは、ファームウェアの更新や「ゲームモード 2.0」のオン/オフの切り替えが可能です。「ゲームモード 2.0」を有効にすると、先読み機能により、ゲームのロード時間が改善されます。

Western Digital Dashboard

 

「Western Digital Dashboard」からファームウェアを更新した上でCrystalDiskMarkで計測したところ、読み書きともに非常に高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
WD Black SN850X 1TB SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
6960
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
HDD 170
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。GeForce RTX 4090は後から増設しています。

どのゲームもずば抜けたフレームレートです。負荷がかなり重いとされる「サイバーパンク 2077」でも、4K最高設定で平均77 fpsという驚異のフレームレートです。レイトレーシング環境でもDLSSが有効ならば、4K解像度で快適にプレイできる性能です。

なお、今回使用したグラフィックカード「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4090 Trinity OC」については、こちらの記事をご覧ください。

以下のゲームのフレームレートについて
表示しているのは平均フレームレートです
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアはCore i9-12900K搭載PCで計測した代表値)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
品質 解像度 最低 fps 平均 fps
ウルトラ 1920x1080 103 fps 184 fps
2560x1440 94 fps 148 fps
3840x2160 48 fps 77 fps
レイトレ : ウルトラ 1920x1080 76 fps 133 fps
2560x1440 75 fps 130 fps
3840x2160 70 fps 102 fps
※カッコ内はDLSSを「自動」に設定
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 184 fps
RTX 3090 124 fps
RTX 3080 Ti 122 fps
RTX 3080 114 fps
RTX 3070 Ti 95 fps
RTX 3070 91 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 148 fps
RTX 3090 89 fps
RTX 3080 Ti 87 fps
RTX 3080 80 fps
RTX 3070 Ti 65 fps
RTX 3070 61 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 77 fps
RTX 3090 47 fps
RTX 3080 Ti 45 fps
RTX 3080 42 fps
RTX 3070 Ti 33 fps
RTX 3070 32 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
品質 解像度 最低 fps 平均 fps
エクストリーム 1920x1080 204 fps 240 fps
2560x1440 186 fps 217 fps
3840x2160 142 fps 168 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 240 fps
RTX 3090 130 fps
RTX 3080 Ti 122 fps
RTX 3080 114 fps
RTX 3070 Ti 106 fps
RTX 3070 101 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 217 fps
RTX 3090 115 fps
RTX 3080 Ti 108 fps
RTX 3080 101 fps
RTX 3070 Ti 91 fps
RTX 3070 88 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 168 fps
RTX 3090 86 fps
RTX 3080 Ti 83 fps
RTX 3080 76 fps
RTX 3070 Ti 67 fps
RTX 3070 64 fps
重い部類のゲーム
レッド・デッド・リデンプション2(VULKAN)
品質 解像度 最低 fps 平均 fps
最大 1920x1080 94 fps 150 fps
2560x1440 93 fps 148 fps
3840x2160 36 fps 127 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 150 fps
RTX 3090 122 fps
RTX 3070 Ti 120 fps
RTX 3080 113 fps
RTX 3070 Ti 98 fps
RTX 3070 94 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 148 fps
RTX 3090 108 fps
RTX 3080 Ti 102 fps
RTX 3080 97 fps
RTX 3070 Ti 81 fps
RTX 3070 77 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 127 fps
RTX 3090 74 fps
RTX 3080 Ti 70 fps
RTX 3080 66 fps
RTX 3070 Ti 54 fps
RTX 3070 50 fps
重い部類のゲーム
ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界(DX12)
品質 解像度 最低 fps 平均 fps
ウルトラ 1920x1080 220 fps 269 fps
2560x1440 204 fps 240 fps
3840x2160 123 fps 144 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 269 fps
RTX 3090 177 fps
RTX 3080 Ti 177 fps
RTX 3080 160 fps
RTX 3070 Ti 138 fps
RTX 3070 115 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 240 fps
RTX 3090 130 fps
RTX 3080 Ti 130 fps
RTX 3080 116 fps
RTX 3070 Ti 98 fps
RTX 3070 92 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 144 fps
RTX 3090 76 fps
RTX 3080 Ti 75 fps
RTX 3080 67 fps
RTX 3070 Ti 55 fps
RTX 3070 51 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
品質 解像度 最低 fps 平均 fps
高品質 1920x1080 152 fps 223 fps
2560x1440 149 fps 214 fps
3840x2160 108 fps 154 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 223 fps
RTX 3090 158 fps
RTX 3080 Ti 155 fps
RTX 3080 135 fps
RTX 3070 Ti 133 fps
RTX 3070 127 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 214 fps
RTX 3090 133 fps
RTX 3080 Ti 131 fps
RTX 3080 116 fps
RTX 3070 Ti 104 fps
RTX 3070 98 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 154 fps
RTX 3090 85 fps
RTX 3080 Ti 82 fps
RTX 3080 75 fps
RTX 3070 Ti 63 fps
RTX 3070 59 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
品質 解像度 平均 fps
最高 1920x1080 268 fps
2560x1440 259 fps
3840x2160 183 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 268 fps
RTX 3090 168 fps
RTX 3080 Ti 164 fps
RTX 3080 157 fps
RTX 3070 Ti 156 fps
RTX 3070 147 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 259 fps
RTX 3090 152 fps
RTX 3080 Ti 150 fps
RTX 3080 140 fps
RTX 3070 Ti 129 fps
RTX 3070 117 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 183 fps
RTX 3090 96 fps
RTX 3080 Ti 93 fps
RTX 3080 83 fps
RTX 3070 Ti 71 fps
RTX 3070 63 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ(DX11)
品質 解像度 平均 fps
最高 1920x1080 280 fps
2560x1440 262 fps
3840x2160 188 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 280 fps
RTX 3090 192 fps
RTX 3080 Ti 189 fps
RTX 3080 187 fps
RTX 3070 Ti 175 fps
RTX 3070 172 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 262 fps
RTX 3090 168 fps
RTX 3080 Ti 167 fps
RTX 3080 157 fps
RTX 3070 Ti 141 fps
RTX 3070 137 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 188 fps
RTX 3090 110 fps
RTX 3080 Ti 108 fps
RTX 3080 97 fps
RTX 3070 Ti 82 fps
RTX 3070 75 fps

 

その他のゲームのベンチマーク

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理速度を計測したときの結果を掲載します。

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

4K動画の書き出しは時間はRyzen 9 7900Xを凌いでトップクラスの速さです。動画を編集する作業も快適です。

Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4090
2分27秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 4090
2分44秒
Core i9-12900K/32GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分00秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3060
3分09秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3090
3分12秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3080
3分15秒
Core i7-12700K/16GB
GeForce RTX 3060
3分19秒
Core i7-12700K/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分23秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分23秒
Core i5-12500/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分26秒
Core i7-11700K/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分33秒
Ryzen 7 5800X/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分34秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3070
3分34秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce RTX 3060
3分45秒
Core i5-12400F/16GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分48秒
Core i5-12400F/16GB
GeForce RTX 3050
3分54秒
Ryzen 5 5600X/16GB
Radeon RX 6700XT
4分12秒
Ryzen 5 5600X/16GB
GeForce RTX 3060 Ti
4分19秒
Core i7-12700F/16GB
GeForce RTX 3060
4分47秒
Ryzen 7 3700X/16GB
Radeon RX 6700XT
5分03秒
Core i9-10900K/16GB
GeForce GTX 1660
5分32秒
Ryzen 5 3500/16GB
GeForce GTX 1660
6分05秒
Core i9-11900K/16GB
GeForce GTX 1650
6分22秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

ソフトウェアエンコードもRyzen 9 7900Xを凌いでトップクラスの速さです。

x265でのエンコード時間
Core i9-13900K 3分48秒
Ryzen 9 7900X 3分58秒
Core i9-12900K 4分25秒 [PL1=241W]
5分03秒 [PL1=125W]
Ryzen 9 5900X 5分20秒
Core i7-12700K 5分36秒
Core i9-11900K 7分00秒
Ryzen 7 5800X 7分08秒
Core i7-12700F 7分09秒
Core i7-11700K 8分40秒
Ryzen 7 3700X 8分56秒
Core i5-12500 9分18秒 [PL1:65W]
Core i5-12400F 9分56秒 [PL1:65W]
Ryzen 5 5600X 10分00秒
Core i5-11400 11分00秒 [PL1:100W]
13分00秒 [PL1:65W]
Ryzen 5 3500 13分58秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmark
OptiXで実行した時のスコア
Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Lightroomによる書き出し時間は、CPUのみで書き出した場合(グラフィックプロセッサー : オフにした場合)、ソフト側がまだ対応していないのか、Core i9-12900Kよりも遅い結果でした。

グラフィックプロセッサー : オフ
Ryzen 9 7900X 27秒
Core i9-12900K 30秒
Core i9-13900K 36秒
Core i5-12400F 64秒
グラフィックプロセッサー : 書き出し時にGPUを使用
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4090
23秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 4090
24秒
Ryzen 9 7900X
RTX 3060
27秒
Core i9-12900K
RTX 3060
29秒
Core i7-12700KF
RTX 3070 Ti
47秒
Core i5-12400
RTX 3060
56秒
Core i5-12400F
RTX 3050
57秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

パーツの温度のチェック

高い負荷をかけたときの各パーツの温度をチェックします。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、室温は26℃付近、GeForce RTX 4090を取り付けて計測しています。

 

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

PL1=253Wなので、CPU電力は253Wで推移し、CPU温度は85℃前後です。やや高めの温度ではありますが、ギリギリ問題ない範囲の温度だと思います。気になるならPL1の値を、200W程度に下げてもいいと思います。

ラジエーターサイズ360mmの「CoolerMaster PL360 FLUX」の水冷クーラーを搭載してこの温度なので、Core i9-13900Kを搭載するときは、冷却性の高いCPUクーラーを使いましょう。

CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のCPU、GPU温度

続いて、ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPUおよびGPU温度を計測しました。

ゲームの場合、先ほどのPrime95ほどCPUに負荷はかからないので、CPU温度は瞬間的に78℃を超えることはあるものの、概ね60~70℃台で収まっていました。GPU温度も一度も60℃を超えることなく問題ない温度です。フロントファンをもう1基増やそうと思っていましたが、どうやら不要のようです。

CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェックです。もし動作音が大きいと、ゲームや作業に集中しづらいです。

今回、静音性はそれほど考慮していない構成なので、アイドル時は34dBと高めですが、エンコード時は50dBを超えず、ゲーム時もハイエンド構成にしては低めの騒音値だと思います。ゲームも作業も集中して行えると思います。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

グラボを外した状態で計測してみたところ、エンコード時で約305Wと高めです。ちなみに、Core i9-12900K搭載PCで計測したときは約180Wでした。

グラボを装着した場合は、グラボの性能および消費電力によって、大きく変わってきます。GeForce RTX 4090を搭載したときは、最大で約520Wとかなり高い消費電力です。

消費電力
  アイドル時 エンコード時 FF15実行時
Core i9-13900K
グラフィックカードなし
約42W 約305W
Core i9-13900K
RTX 4090
約72W 約325W 約520W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。 ケースはNZXT H7 Whiteを選択しています。Core i9-13900K+RTX 4090ハイエンド構成も可能なミドルタワーケースです。

 

トップパネルには無数の通気孔があり、通気性は非常に良いです。トップパネルを外すと長めのダストフィルターがあります。

 

トップパネルのインターフェースには、左から3.5mmヘッドホンジャック、USB3.2 Gen2 Type-C×1、USB3.2 Gen1 Type-A×2、電源ボタンがあります。

 

フロントパネルには「NZXT」のロゴがありますが、白いので一見わかりにくくなっています。

 

右側面の前方にあるメッシュ部分から吸気します。

 

左側面は強化ガラスサイドパネルです。ツールレスでパカッと開けてからパネルを引っこ抜くだけで取り外すことができるので楽です。かなり分厚いガラスなのである程度力をこめて引っ張っても大丈夫でした。

 

ガラスパネルの透過率は高く、内部を眺めることができます。

 

トップ、フロント、サイドパネルもドライバーいらずのツールレスで取り外すことができるので、メンテナンス性はかなり優秀です。

 

フロントパネルと背面です。フロントパネルはフラットです。

 

マザーボード「ASRock Z790 Pro RS」のインターフェースです。

 

底面です。底面からも吸気できるようにインシュレーターは高めです。

 

電源ユニット部分だけでなく、フロントパネル下部にもダストフィルターが設けられています。如何に内部にホコリを侵入させないかという気概が見られます。

 

ケース内部のチェック

右側面のケース内部です。ケーブル類はケーブルガイドにより綺麗にまとめられています。ストレージは2.5インチSSDを2台、3.5インチHDDを2台設置できるスペースがあります。

 

今回、電源ユニットには1000Wの「CoolerMaster V1000 Platinum」を搭載しています。

 

3.5インチドライブベイは簡単に取り外すことができます。今回、GeForce RTX 4090を取り付ける際に邪魔なので取り外しました。

 

左側面のケース内部です。裏面配線と、白いケーブルバーにより、ある程度ケーブルを隠すことができるので見た目は非常にすっきりしています。巨大なグラフィックボードである「GeForce RTX 4090」も、この通りすっぽり収めることができるくらい、内部スペースは広々としています。ミドルタワーにしてはエアフローも確保できていると思います。

 

マザーボードには「ASRock Z790 Pro RS」を搭載しています。

 

CPUクーラーには簡易水冷の「CoolerMaster PL360 FLUX」を搭載しています。ラジエーターサイズは320mmで、トップに設置されています。電源を入れるとラジエーターファンのLEDがケース内全体を照らす構造になっているので、別途LEDストリップは不要だと思います。

 

メモリにはCrucialのDDR5-4800を搭載しています。

 

M.2 SSDにはマザーボード付属の分厚いヒートシンクが装着されています。今回、SSDにはハイエンドモデルのWD Black SN850Xを選択しました。

 

グラフィックカードにはこちらで用意した「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4090 Trinity OC」を取り付けました。巨大なサイズのカードにも関わらず、すっぽり入り、ケーブルを収めてサイドパネルを閉めることができるので、ミドルタワーにしてはかなり融通が効くケースだと思います。 「GeForce RTX 4090」に関してはこちらの記事をご覧ください。

 

ケース内部底面にも無数の通気孔があります。

 

斜めから見た写真はご覧のようになっています。

 

まとめ

以上が、Core i9-13900K搭載のゲーミングPCのレビューです。

今回、インテル第13世代最上位モデル「Core i9-13900K」を搭載しつつ、巨大グラボ「GeForce RTX 4090」を搭載できそうなケース「NZXT H7 White」を選択しました。

「GeForce RTX 4090」もすっぽり入る広々とした内部スペースで、ケーブルマネジメントもやりやすかったです。また、透過率の良い強化ガラスパネルと、ツールレスで全面のパネルを取外すことができるので、メンテナンス性も抜群。無数の通気孔が設けられており、エアフローも良く、見た目も良いのでかなり満足しています。

インテル最新の高性能プロセッサー「Core i9-13900K」も、上記のベンチマーク結果の通り、マルチコア、シングルコアともにトップクラスの性能です。PL1は253Wですが、ゲームをしていても、簡易水冷の「CoolerMaster PL360 FLUX」で十分冷却できていました。CPU使用率が100%になるような処理はやや高めの温度になりますが、ギリギリ問題ないかなと思います。気になるなら、PL1値を調節しましょう。

パソコンショップ SEVEN自体は、画像付きでカスタムできるので、パーツが選択しやすく、どんなPCが出来上がるかイメージもしやすいです。価格も大手BTOメーカーに比べると比較的安く、何度か利用していますが、満足しています。

 

インテル第13世代最上位の「Core i9-13900K」搭載

「パソコンショップ SEVEN」ゲーミングPC

ショップの特徴

  • パーツの型番がある程度分かる
  • パーツが画像付きで選びやすい
  • セール品は価格が比較的安い

今回のレビュー機の特徴

  • インテル第13世代最上位の「Core i9-13900K」搭載
  • RTX 4090が搭載できる広い内部スペース
  • 見た目、通気性、メンテナンス性抜群
公式サイトはこちら

 

 

 

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